JP3118553B2 - セメント類含有率測定装置 - Google Patents

セメント類含有率測定装置

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JP3118553B2
JP3118553B2 JP07185762A JP18576295A JP3118553B2 JP 3118553 B2 JP3118553 B2 JP 3118553B2 JP 07185762 A JP07185762 A JP 07185762A JP 18576295 A JP18576295 A JP 18576295A JP 3118553 B2 JP3118553 B2 JP 3118553B2
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cement
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康治 二宮
博 久保
武 川地
島  正憲
敏光 藤原
好男 古川
保 坂野
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JDC Corp
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials Using Thermal Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象土に含まれる
セメントや石灰等のセメント類の含有率を測定するセメ
ント類含有率測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】セメントを混合して土の工学的性質を改
善する工法として、セメント安定処理工法が知られてお
り、最近その用途がますます拡大している。
【0003】このセメント安定処理工法では、品質管理
の一つとしてセメント混合後間もない処理土の試料を採
取し、セメントが所定量かつ均一に混合されているか判
定することが重要であるため、これらの処理土のセメン
トの含有率が測定される。
【0004】この従来の測定法は、セメントがカルシウ
ムを一定比率で多量含むことから、処理土のセメント含
有率は、塩酸溶解−キレート滴定法、塩酸溶解−原子吸
光法などによってカルシウムを分析して求められるもの
であった。
【0005】しかしながら、これらの化学的方法は、高
精度であるが、比較的多くの設備・時間・熟練を要する
という欠点がある。
【0006】そこで、近年、このような欠点の少ないセ
メント含有率の測定法として、塩酸溶解熱法が用いられ
てきている。この塩酸溶解熱法は、対象土に塩酸を添加
すると、その反応熱によって対象土が温度上昇し、その
上昇温度が、セメント量にほぼ比例して増大するという
特性を利用して、セメント含有率を測定する方法であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、正確な
セメント類の含有率を測定するためには、正確な塩酸の
添加量及び正確な温度測定等が必要であり、簡易迅速に
これらの技術的課題を解決する手段が未解決であったた
め、塩酸溶解熱法を利用した測定装置は、実用化されて
いないのが実情である。
【0008】そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたものであり、対象土に含まれるセメント類の含有率
を簡易迅速に測定し得るセメント類含有率測定装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の構成を説明する。
【0010】請求項1記載のセメント類含有率測定装置
は、対象土に含まれるセメント類の含有率を測定するセ
メント類含有率測定装置であって、当該対象土を所定量
収容する、例えばデュア瓶等の収容手段と、前記この収
容手段内に塩酸を分注する分注手段と、前記収容手段内
の対象土及び塩酸を混合する混合手段と、混合による対
象土の上昇温度を検出する検出手段とを有し、前記分注
手段は、塩酸を収容するタンクと、前記収容手段内に対
する分注ノズルと、前記タンクと該分注ノズルとの間の
流路に分注すべき所定量の塩酸を溜める塩酸溜めとを備
え、該塩酸溜めに溜められた前記所定量の塩酸を重力に
より前記分注ノズルから収容手段内に分注することを特
徴とし、所定量の対象土をデュア瓶等の収容手段に収容
し、分注手段が収容手段内に塩酸をその重力により所定
量分注し、混合手段が収容手段内の対象土及び塩酸を混
合すると、その反応熱によって対象土の温度が上昇し、
検出手段がその温度上昇を検出する。予め求めておいた
セメント類の含有率と上昇温度との関係を参照して当該
対象土に含まれるセメント類の含有率を求める。
【0011】また、請求項2記載のセメント類含有率測
定装置は、対象土に含まれるセメント類の含有率を測定
するセメント類含有率測定装置であって、当該対象土を
所定量収容する収容手段と、この収容手段内に塩酸を所
定量分注する分注手段と、前記収容手段内の対象土及び
塩酸を混合する混合手段と、混合による対象土の上昇温
度を検出する検出手段とを有し、前記分注手段は、塩酸
を収容するタンクと、前記収容手段に対する分注ノズル
とを備え、前記タンクと前記分注ノズルとの間の流路に
前記分注すべき所定量の塩酸を溜める塩酸溜めを設け、
この塩酸溜めの前後の流路に各々バルブを介装したもの
であるとともに、前記塩酸溜めは、上方に配置した前記
タンクに連通する塩酸供給流路と、当該塩酸溜めの上端
部分から前記タンク内に延長する通気流路と、当該塩酸
溜めの下端部分から前記分注ノズルに連通する分注流路
とを備え、かつ前記通気流路を枝分かれさせて、各々を
前記タンク内に収容された塩酸より上方に開口させると
ともに、この通気流路に介装したバルブによって、枝分
かれした流路を選択するようにしたことを特徴とするも
のであるこの発明によれば、バルブ操作により、タン
クから塩酸溜めに所定量の塩酸を溜め、分注ノズルから
その所定量の塩酸を吐出してデュア内に分注する。こ
れにより、ポンプや電磁弁を用いなくても塩酸の定量分
注が可能となり、構成が簡易となる。また、分注流路の
バルブを閉塞し通気流路のバルブによって一方の流路を
選択した状態で、供給流路のバルブを解放することによ
り、上方のタンクから供給される塩酸が、塩酸溜め中の
空気を排出しつつこれの内部に充填されることになる。
そして、通気流路のバルブによって他方の流路を選択し
供給流路のバルブを閉塞した状態で、分注流路のバルブ
を解放すれば、充填された塩酸は、他方の流路から空気
を塩酸溜めに供給しつつ、その重力により、塩酸溜め及
び各流路のノズルまでの容積を定量として、分注ノズル
に向かって分注排出されることになる。
【0012】さらに、請求項3記載のセメント類含有率
測定装置は、前記塩酸溜めの上端部分及び下端部分を、
先端に向かって縮径する錐体状とするとともに、その先
端部分に前記通気流路あるいは分注流路を配設したこと
を特徴とし、通気流路あるいは分注流路が取り付けられ
らる塩酸溜めの上端部分及び下端部分が、先端に向かっ
て縮径していることにより、空気あるいは塩酸を内部に
残留させることなく、塩酸を充填しあるいは排出して、
一定の量の塩酸を正確に分注ノズルに分注する。
【0013】さらにまた、請求項4記載のセメント類含
有率測定装置は、好ましくは、前記塩酸溜めの上端部分
及び下端部分を、先端に向かって縮径する錐体状とする
とともに、その先端部分に前記通気流路あるいは分注流
路を配設したことを特徴とし、通気流路あるいは分注流
路が取り付けられらる塩酸溜めの上端部分及び下端部分
が、先端に向かって縮径していることにより、空気ある
いは塩酸を内部に残留させることなく、塩酸を充填しあ
るいは排出して、一定の量の塩酸を正確に分注ノズルに
分注する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳述する。
【0015】図1は本発明のセメント類含有率測定装置
の一実施形態を示す正面図、図2は本装置を右側面から
見た縦断面図である。
【0016】本実施形態にかかる装置1は、ベース2の
上に直方体状の下部筺体3aを取り付け、その下部筺体
3aの上部に直方体状の上部筺体3bを取り付け、さら
にその上部筺体3bの上部に、塩酸Hを収容する例えば
透明板等からなる塩酸タンク4を取り付けたものであ
る。なお、塩酸タンク4は、後述する分注手段6の一部
を構成するものである。
【0017】また、本装置1は、セメント類を含有する
対象土Sを所定量収容する収容手段としてのデュア瓶5
を、後述する混合手段7の支持板70上に着脱可能に設
け、塩酸タンク4からデュア瓶5内に塩酸Hを所定量分
注する分注手段6と、デュア瓶5内の対象土S及び塩酸
Hを混合する混合手段7と、塩酸タンク4内の塩酸Hの
平衡温度を検出する平衡温度検出センサ8と、デュア瓶
5内の対象土Sの反応温度を検出する反応温度検出セン
サ9と、上部筺体3bの正面に設けられた操作パネル1
0とを具備している。
【0018】前記混合手段7は、上部筐体3bの内部
に、攪拌モータ71を配置し、この攪拌モータ71を駆
動する図3に示す攪拌モータ駆動回路72を備え、上部
筐体3bの下面から攪拌モータ71の出力軸を突出さ
せ、その出力軸の先端に攪拌羽根73を設けている。ま
た、混合手段7は、下部筐体3aの内部に、ベース2側
から互いに平行に立設された案内軸74及びスクリュー
軸75と、案内軸74及びスクリュー軸75の上端部を
固定する固定板76と、この固定板76に取り付けら
れ、スクリュー軸75を回動させる昇降モータ77と、
この昇降モータ77を駆動する図3に示す昇降モータ駆
動回路78と、支持板70の昇降動作の上限及び下限位
置をそれぞれ検出する上限センサ79a及び下限センサ
79bとを配設し、昇降モータ駆動回路78により昇降
モータ77を駆動してスクリュー軸75を回動させるこ
とにより、上限センサ79a及び下限センサ79bが各
々上限位置及び下限位置を検出するまで支持板70が昇
降動作するようになっている。
【0019】前記操作パネル10には、平衡温度表示器
11と、反応温度表示器12と、タイマー表示器13
と、上昇釦14aと、下降釦14bと、攪拌開始釦14
cと、攪拌停止釦14dと、後述する分注手段6のバル
ブ62,64,66を操作するバルブ用つまみ62a,
64a、66aを設けている。
【0020】平衡温度表示器11は、塩酸タンク4内に
配置された平衡温度センサ8が検出する塩酸Hの平衡温
度を表示するものである。
【0021】反応温度表示器12は、反応温度センサ9
が検出する温度のうち最大温度を保持するサンプリング
ホールド回路と、サンプリングホールド回路が保持する
最大温度をクリアするリセット釦とを備え、サンプリン
グホールド回路が保持する最大温度を表示するものであ
る。
【0022】タイマー表示器13は、計時をスタートさ
せるスタート釦と、計時をストップさせるストップ釦
と、経過時間の表示をクリアするリセット釦とを備え、
スタート釦が押下されてからの経過時間を後述する図3
のタイマー回路15により計時し、その経過時間を表示
するものである。
【0023】図3は本実施形態の制御系を示すブロック
図である。
【0024】本実施形態にかかる装置1は、平衡温度セ
ンサ8を平衡温度表示器11に接続し、反応温度センサ
9を反応温度表示器12に接続し、上昇釦14a及び下
降釦14bを昇降モータ駆動回路78に接続し、攪拌開
始釦14c及び攪拌停止釦14dを攪拌モータ駆動回路
72に接続し、タイマー表示器13をタイマー回路15
に接続している。また、攪拌モータ駆動回路72には、
攪拌モータ71を接続し、昇降モータ駆動回路78に
は、昇降モータ77、上限スイッチ79a、下限スイッ
チ79bを接続している。
【0025】図4は前記分注手段6の詳細を説明するた
めの図である。
【0026】この分注手段6は、所定量(例えば90c
c)の容積を有する塩酸溜めとしての分注筒60を有
し、この分注筒60の側面には、塩酸タンク4の底部と
接続する供給流路としての供給管61を設け、その供給
管61には2方弁の供給バルブ62を介装し、この分注
筒60の下面には、分注流路としての分注管63を下方
向へ突出し、その分注管63には2方弁の分注バルブ6
4を介装する。また、分注筒60の上面には、塩酸タン
ク4内の大気へ通じる通気流路としての主通気管65を
設け、その主通気管65には3方弁の空気抜きバルブ6
6を介装し、その空気抜きバルブ66には、塩酸タンク
4内の大気へ通じる補助通気管67を、主通気管65か
ら枝分かれして設けている。そして、分注管63の先端
には、図1、図2に示す分注ノズル68を接続してい
る。
【0027】なお、主通気管65と補助通気管67の上
端部分は、塩酸タンク4の外部まで延長させることもで
きるが、主通気管65の上端部分は、主通気管65内に
残留する余剰の塩酸Hを排出することができるように、
塩酸タンク4内に配置することが好ましい。
【0028】また、この実施形態によれば、供給管61
は分注筒60の側面において分注筒60と接続している
が、かかる構成を採用することにより、内部に空気を残
留させることなく、分注筒60の内部に容易に塩酸Hを
充填することができる。
【0029】次に、この分注手段6による分注動作を図
5乃至図7をも参照して説明する。まず、図4に示すよ
うに、供給バルブ62を締めた後、分注バルブ64を締
め、空気抜きバルブ66の主通気管65側を開け、補助
通気管67側を締め、分注筒60内の空気抜きを可能と
する。
【0030】図4のように準備ができたら、図5に示す
ように、供給バルブ62を開ける。塩酸タンク4内の塩
酸Hが、供給管61を通って分注筒60内に入り込む。
このとき、空気抜きバルブ66の主通気管65側は開い
ているので、分注筒60内の空気は主通気管65を通っ
て排気され、分注筒60、供給管61、主通気管65及
び分注管63の分注バルブ64の位置まで塩酸Hで満た
される。
【0031】塩酸タンク4から分注筒60等に塩酸Hを
供給した後、図6に示すように、供給バルブ62を締
め、空気抜きバルブ66の主通気管65側を締め、補助
通気管67側を開けて分注筒60内の空気抜きを可能と
する。なお、分注筒60内の塩酸Hの量と、各バルブ6
2、64、66より分注筒60側の分注管61、供給管
64及び主通気管65内の各塩酸Hの量との総和がディ
ア瓶5内に分注すべき所定量(例えば100ml)とな
るようにしておく。
【0032】最後に、図7に示すように、分注バルブ6
4を開けると、分注筒60内の空気が補助通気管67を
通って排気されるとともに、所定量の塩酸Hが分注管6
1から図1、図2に示す分注ノズル68を通ってディア
瓶5内に分注される。
【0033】また、前記反応温度センサ9及び分注ノズ
ル68は、先端を折曲させ、攪拌羽根73とともに、支
持板70が上昇した際に、デュア瓶5内に入るようにし
ている。
【0034】次に、本実施形態の動作を図8及び図9を
も参照して説明する。図8はディア瓶5が上限位置まで
上昇した状態を示す本装置1の縦断面図である。なお、
図9に示すグラフが、予め作成されているとして以下説
明する。図9はセメント類の含有率と上昇温度との関係
を示すグラフである。同図は、セメント類として普通ポ
ルトランドセメント90、高炉セメントB種91及び特
殊セメント92の場合を表している。
【0035】操作者は、図9のグラフに作成されている
セメント類のうちセメントの種類が分っており、そのセ
メント含有率が未知の対象土Sをデュア瓶5内に所定量
(例えば100g)収容する。
【0036】次に、操作者が、操作パネル10の上昇釦
14aを押下すると、昇降モータ駆動回路78は、図8
に示すように、昇降モータ77を駆動して支持板70を
上昇させる。上限センサ79aが、支持板70の上限位
置を検出すると、昇降モータ駆動回路78は、昇降モー
タ77の駆動を停止する。
【0037】続いて、操作者は、操作パネル10から露
出しているバルブ用つまみ62a、64a及び66aを
操作して前述したように分注手段6の各バルブ62,6
4,66の開閉を行い、塩酸タンク4から所定量(例え
ば100ml)の塩酸Hをデュア瓶5内に分注する。
【0038】そして、操作者は、攪拌開始釦14cを押
下すると同時にタイマー表示器13のスタート釦を押下
する。攪拌モータ駆動回路72は、攪拌モータ71を駆
動する。攪拌モータ71の出力軸の先端に設けられた攪
拌羽根73が回転する。これにより、デュア瓶5内の対
象土Sと塩酸Hとが混合攪拌されて、その反応熱により
対象土Sの温度が上昇する。
【0039】この間、平衡温度表示器11は、平衡温度
センサ8が検出した塩酸Hの平衡温度を表示し、反応温
度表示器12は、反応温度センサ9が検出した反応温度
のうち最大値を表示している。また、タイマー表示器1
3は、スタート釦が押下されてからのタイマー回路15
の計時による経過時間を表示している。
【0040】反応温度表示器12の表示温度が上昇しな
くなると、操作者は、タイマー表示器13の表示時間が
所定時間に達したことを確認し、攪拌停止釦14dを押
下し、タイマー表示器13のストップ釦を押下する。攪
拌モータ駆動回路72は、攪拌モータ71の駆動を停止
する。
【0041】次に、操作者は、下降釦14bを押下す
る。昇降モータ駆動回路78は、昇降モータ77を駆動
して支持板70を下降させる。下限スイッチ79bが支
持板70の下限位置を検出すると、昇降モータ駆動回路
78は、昇降モータ77の駆動を停止する。
【0042】操作者は、反応温度表示器12が表示して
いる反応温度と平衡温度表示器11が表示している平衡
温度との差である上昇温度を求め、図9に示すグラフを
参照して対象土Sのセメント含有率を求める。なお、図
9に示すグラフは、あるセメント類について既知の含有
量を変化させながら上述したように含有量と上昇温度を
測定しプロットすることにより作成することができる。
【0043】一方、図10に示すように、分注筒60の
上端部分及び下端部分を、先端に向かって縮径する円
錐、角錐等の錐体状とするとともに、その上方先端部分
に主通気管65を、下方先端部分に分注管6を各々接
続するようにすれば、塩酸Hを充填する際や分注排出す
る際に、分注筒60の上端部分や下端部分に空気あるい
は塩酸Hを残留させることがなく、したがって塩酸Hの
分注量に誤差が生じるのを容易に回避することができ
る。
【0044】そして、このような本実施形態によれば、
簡易迅速に正確な塩酸Hの添加量及び正確な温度測定を
達成できるようにしたので、塩酸溶解熱法を利用したセ
メント類含有率測定装置を提供することができる。ま
た、簡単な操作により、セメントの含有率の測定を行う
ことができるので、操作に熟練を要することがなくな
り、操作者の負担軽減を図ることができる。また、簡素
な構成としたので、小型化を図ることができる。
【0045】なお、本発明は上記実施形態に限定され
ず、その要旨を変更しない範囲内で種々に変形実施でき
る。また、本実施形態では、セメント類としてセメント
の含有率を測定する場合について説明したが、その他の
石灰等のセメント類であっても同様にその含有率を測定
することが可能である。
【0046】
【発明の効果】以上詳述した請求項1記載の発明によれ
ば、所定量の対象土を収納した収容手段内に分注手段に
より塩酸を所定量分注し、混合手段により収容手段内の
対象土及び塩酸を混合して、その反応熱によって上昇し
た対象土の温度を検出手段により検出し、予め求めてお
いたセメント類の含有率と上昇温度との関係を参照して
当該対象土に含まれるセメント類の含有率を求めること
ができるので、対象土に含まれるセメント類の含有率を
簡易迅速に測定し得るセメント類含有率測定装置を提供
することができる。また、ポンプや電磁弁を用いなくて
も塩酸の定量分注が可能となり、構成が簡易となる。さ
らに、請求項記載の発明によれば、定量の塩酸をさら
に容易に分注することができる。さらにまた、請求項
記載の発明によれば、定量の塩酸をさらに正確に分注す
ることができる。
【0047】また、請求項2記載の発明によれば、ポン
プや電磁弁を用いなくても塩酸の定量分注が可能とな
り、構成が簡易となる。
【0048】さらに、請求項3記載の発明によれば、定
量の塩酸をさらに容易に分注することができる。
【0049】さらにまた、請求項4記載の発明によれ
ば、定量の塩酸をさらに正確に分注することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の正面図である。
【図2】本実施形態の縦断面図である。
【図3】本実施形態の制御系を示すブロック図である。
【図4】本実施形態の分注手段を説明するための図であ
る。
【図5】本実施形態の分注手段を説明するための図であ
る。
【図6】本実施形態の分注手段を説明するための図であ
る。
【図7】本実施形態の分注手段を説明するための図であ
る。
【図8】本実施形態の動作状態を示す縦断面図である。
【図9】セメント類の含有率と上昇温度との関係を示す
グラフである。
【図10】分注手段の他の実施態様を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 セメント類含有率測定装置 4 塩酸タンク 5 デュア瓶(収容手段) 6 分注手段 7 混合手段 8 平衡温度検出センサ 9 反応温度検出センサ 11 平衡温度表示器 12 反応温度表示器 60 分注筒(塩酸溜め) 61 供給管(供給流路) 62 供給バルブ 63 分注管(分注流路) 64 分注バルブ 65 主通気管(通気流路) 66 空気抜きバルブ 67 補助通気管(通気流路) 68 分注ノズル H 塩酸 S 対象土
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 000166627 五洋建設株式会社 東京都文京区後楽2丁目2番8号 (73)特許権者 000222668 東洋建設株式会社 大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目1番1 号 (73)特許権者 594050278 ニッケン株式会社 埼玉県新座市野火止7−13−14 (72)発明者 善 功企 神奈川県横須賀市長瀬3−1−1 運輸 省港湾技術研究所内 (72)発明者 二宮 康治 東京都港区赤坂4−9−9 日本国土開 発株式会社内 (72)発明者 久保 博 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 川地 武 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 島 正憲 東京都千代田区四番町5 東亜建設工業 株式会社内 (72)発明者 藤原 敏光 東京都文京区後楽2−2−8 五洋建設 株式会社内 (72)発明者 古川 好男 大阪府大阪市中央区高麗橋4−1−1 東洋建設株式会社内 (72)発明者 坂野 保 東京都品川区北品川2−8−11 ニッケ ン株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−99935(JP,A) 特開 平7−248327(JP,A) 特開 昭61−290364(JP,A) 実開 平4−34660(JP,U) 原稔明、外3名、”塩酸溶解熱法によ るまだ固まらないコンクリートの水セメ ント比の測定”、ダム技術、平成2年、 第38号、p31−41 久保博、外1名”ソイルセメントのセ メント含有量試験への塩酸溶解熱法の適 用”、大林組技術研究所報、平成5年2 月10日発行、第46号、p75−78 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 25/00 - 25/72 G01N 1/00 101 G01N 33/24 JICSTファイル(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象土に含まれるセメント類の含有率を
    測定するセメント類含有率測定装置であって、 当該対象土を所定量収容する収容手段と、この収容手段
    内に塩酸を分注する分注手段と、前記収容手段内の対象
    土及び塩酸を混合する混合手段と、混合による対象土の
    上昇温度を検出する検出手段とを有し、 前記分注手段は、塩酸を収容するタンクと、前記収容手
    段内に対する分注ノズルと、前記タンクと該分注ノズル
    との間の流路に分注すべき所定量の塩酸を溜める塩酸溜
    めとを備え、該塩酸溜めに溜められた前記所定量の塩酸
    をその重力により前記分注ノズルから収容手段内に分注
    することを特徴とするセメント類含有率測定装置。
  2. 【請求項2】 対象土に含まれるセメント類の含有率を
    測定するセメント類含有率測定装置であって、 当該対象土を所定量収容する収容手段と、この収容手段
    内に塩酸を所定量分注する分注手段と、前記収容手段内
    の対象土及び塩酸を混合する混合手段と、混合による対
    象土の上昇温度を検出する検出手段とを有し、 前記分注手段は、塩酸を収容するタンクと、前記収容手
    段に対する分注ノズルとを備え、前記タンクと前記分注
    ノズルとの間の流路に前記分注すべき所定量の塩酸を溜
    める塩酸溜めを設け、この塩酸溜めの前後の流路に各々
    バルブを介装したものであるとともに、 前記塩酸溜めは、上方に配置した前記タンクに連通する
    塩酸供給流路と、当該塩酸溜めの上端部分から前記タン
    ク内に延長する通気流路と、当該塩酸溜めの下端部分か
    ら前記分注ノズルに連通する分注流路とを備え、かつ前
    記通気流路を枝分かれさせて、各々を前記タンク内に収
    容された塩酸より上方に開口させるとともに、この通気
    流路に介装したバルブによって、枝分かれした流路を選
    択するようにした ことを特徴とするセメント類含有率測
    定装置。
  3. 【請求項3】 前記塩酸溜めの上端部分及び下端部分
    を、先端に向かって縮径する錐体状とするとともに、そ
    の先端部分に前記通気流路あるいは分注流路を配設した
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のセメント類
    含有率測定装置。
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