JPH0416203Y2 - - Google Patents

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JPH0416203Y2
JPH0416203Y2 JP1986011952U JP1195286U JPH0416203Y2 JP H0416203 Y2 JPH0416203 Y2 JP H0416203Y2 JP 1986011952 U JP1986011952 U JP 1986011952U JP 1195286 U JP1195286 U JP 1195286U JP H0416203 Y2 JPH0416203 Y2 JP H0416203Y2
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【考案の詳細な説明】 A 産業上の利用分野 本考案は定量対象物質と試薬の化学反応により
発生する光を検出して定量分析を行なう定量分析
装置に関する。
B 考案の概要 本考案は定量対象物質および試薬の混合により
発生する光を検出して定量分析を行なう定量分析
装置において、 外光入射を遮蔽した密閉構造の暗箱内に、任意
の位置に移動できるセルホルダーを収納するとと
もに、セルがセルホルダー内に保持されているこ
とと、セルが注入されるべき位置に移動したこと
を検出したときに注入器からセルへ注入を行なう
ことにより、 外光入射による誤検出を防ぐとともに注入され
るべき正確な位置にセルをセツトできるように
し、これによつて定量対象物質および試薬の混合
により発生する光の検出精度を向上させるととも
に検出値のばらつきを無くし、しかもセルがセル
ホルダー内に保持されていないときに誤つて注入
が行なわれることを防止したものである。
C 従来の技術 一般に化学発光物質が酸化剤と反応して生じる
発光現象は、種々の未知物質の分析に利用されて
いる。ルミノール、ルシゲニン、ウラニン等の化
学発光物質のうち特にルミノールは、血液中のヘ
モグロビンが触媒となることを利用して血痕の分
析に用いられている。このルミノールはフエリシ
アン化カリウム等の触媒の存在下で過酸化水素と
反応して発光現象を生じるので、この発光現象を
利用して過酸化水素の定量を行なうことができ
る。またルミノール反応を利用してコバルト
(Co2+)、銅(Cu 2+)、ニツケル(Ni 2+)、クロム
(Cr 3+)、鉄(Fe 2+)等の各種金属イオンを分析す
ることができる。さらにペルオキシダーゼのよう
な酵素がルミノール、過酸化水素系の触媒として
有効に作用するためEIA(Enzyme Immuno
Assay)法のように酵素を蛋白質やホルモン等の
種々の物質に標識することにより未知物質の定量
が可能である。また、生物発光物質であるルシフ
エリンは、アデノシン三燐酸の存在下でルシフエ
ラーゼと反応して発光現象を生じることが知られ
ており、この現象を利用してアデノシン三燐酸の
定量を行なうことが可能となる。
上記のような発光現象の発光パターンは、発光
物質及び触媒の緩衝液の濃度やPHにより、また発
光物質の種類により、さらには試薬の混合比によ
り種々の発光パターンを示す。ここで一般的な生
物化学発光現象における時間と発光量の関係は第
6図に示すような発光パターンとなる。第6図に
おいて発光量(CPS)は、定量対象物質と試薬の
混合時刻t0から時間の経過に伴なつて急激に増大
して時刻t1で最大値(CPS)maxに達し、その後
徐々に減少していく。第6図のように推移する発
光量を正確に計測するには、定量対象物質と試薬
の混合直後の時刻t1における初期発光量(最大
値)を検出することが必要となる。
上記のような種々の発光現象による発光量は、
従来一般に市販されているエツペンドルフピペツ
ト、エクセルピペツト、ハミルトンシリンジ等の
手動式ピペツトにより試験管等のセルの中に試薬
及び定量対象物質を分注して混合せしめ、光電子
増倍管等のセンサーにより測光する方法が用いら
れている。
D 考案が解決しようとする問題点 しかしながら前述したような手動式ピペツトに
より試薬及び定量対象物質をセルに分注して行な
う従来の測光方法では、セルの導入に時間がかか
り過ぎ初期発光量を計測することが困難である。
特に生物発光現象では、発光量が最大値に到達す
る時間が著しく短いので、初期発光量を精度よく
計測することはできない。
また、極めて希薄な濃度(例えばナノモル;n
mol以下)の定量対象物質を化学発光物質を利
用して定量する場合、発光は非常に微弱となり、
1秒間当り10個以下の光子数を計数することが要
求される。この要求を満たすには光電子増倍管等
の光センサーへ入射される漏れ光量をできるだけ
減少しなければならない。このためセル、セルホ
ルダー、光センサー等を収納する測定室は、外光
が入射しない密閉構造の暗箱で構成する必要があ
る。
上記のように定量対象物質及び試薬を混合した
直後の初期発光量を精度良く計測することと、光
センサーへ入射される漏れ光量を少なくすること
との条件を満たすには、次のような計測方法が考
えられる。すなわち、測定値を暗箱で構成すると
ともに、定量対象物質及び試薬をセルに注入する
ための注入器として自動分注器を用い、この自動
分注器の分注針あるいは分注針に接続されたテフ
ロン等のチユーブに邪魔にならないような前記暗
箱の位置にセル取出口を設け、セルホルダー内に
保持されたセルを前記セル取出口の位置から正確
な分注位置まで水平に移動させた後セルへの注入
を行なつて発光量の計測を開始する。前記計測方
法のように注入器に自動分注器を採用すれば、定
量対象物質と試薬の混合直後から急速に発光量が
変化する場合であつても初期発光量(最大値)の
計測が可能となり、また暗箱を用いることにより
光センサーへ入射される漏れ光量を減少させるこ
とができる。しかしながら前記計測方法は、測定
室が暗箱で構成されるため次のような問題点があ
つた。すなわち、一般に光検出のために用いられ
るセルの重さは数グラム程度しかない。このよう
な軽量のセルが暗箱内のセルホルダーに導入され
ているか否かの判定は非常に困難であり、しかも
外部から目視によつてセルの存在を確認すること
ができないため、セルがセルホルダーに導入され
ていない空状態で自動分注器が動作して注入が行
なわれる可能性が高い。このようにセルがセルホ
ルダーに導入されていない空状態で注入が行なわ
れると、注入物質がセルホルダーまたは暗箱内部
へ漏洩してしまう。これによつて漏洩された試薬
を拭い取る等の後処理が煩しくなるとともに、セ
ルホルダーや暗箱を構成する金属が腐食してしま
う等の問題点があつた。また、暗箱内のセルが不
正確な注入位置にセツトされてしまつた場合、セ
ルの内径が比較的小さい(最大15mm程度)ために
注入物質はセル内に注入されずにセル外壁を伝わ
つて外部へ漏れてしまう。このため前記同様に漏
れた注入物質によつてセルホルダーおよび暗箱を
構成する金属が腐食してしまう等の問題点があつ
た。さらに暗箱内は目視することができないの
で、移動によりセツトされたセルの位置が一定に
ならない。このため注入位置が変化してしまい、
注入物質の落下状態が一定しない(セルの壁を伝
わつて落下したり、伝わらずに落下したりの状態
となる)。これによつて注入量及び攪拌力が一定
せず発光量の計測値はばらついてしまう。また前
記のように移動によりセツトされたセルの位置が
一定にならないため、分注針あるいは分注針に接
続されたテフロン等のチユーブとセルとの距離が
変化する。このため注入物質の混合時刻が一定に
ならず、発光量の計測値がばらついてしまう。
本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、外
光入射を遮蔽した暗箱内で生物化学発光現象の発
光量を計測できるようにし、しかも正確な注入位
置にセルをセツトできることにより計測値のばら
つきを無くし、且つセルがセルホルダー内に保持
されていない状態で注入が行なわれることを防止
した定量分析装置を提供することを目的としてい
る。
E 問題点を解決するための手段 本考案は、定量対象物質および試薬の混合によ
り発生する光を検出して定量分析を行なう定量分
析装置において、 セル取出口及び注入部取付口を有する外光入射
を遮蔽した密閉構造の暗箱と、この暗箱内に収納
され、定量対象物質および試薬が注入されるセル
を保持するセルホルダーと、前記セルがセルホル
ダー内に保持されているか否かを検出するセル検
出器と、前記セルホルダーを前記暗箱内の所望の
位置に移動させる移動機構と、前記セルホルダー
がセル取出口に対応する位置に存在することを検
出する第1の位置検出器と、前記セルホルダーが
注入部取付口に対応する位置に存在することを検
出する第2の位置検出器と、前記セル検出器がセ
ルの保持を検出したときであつて且つ第2の位置
検出器がセルホルダーの存在を検出したときにセ
ルへの注入動作を可能状態に制御する制御部とを
備えたことを特徴としている。
F 作用 前記セルホルダーに保持されたセルは、注入さ
れるべき位置に移動機構によつて移動される。セ
ルホルダーが注入部取付口に対応する位置に移動
すると第2の位置検出器がセルホルダーの存在を
検出する。このときセルがセルホルダー内に保持
されていることをセル検出器が検出すると、制御
部がセルへの注入動作を可能状態に制御する。ま
たセルがセルホルダー内に保持されていないこと
をセル検出器が検出すると、制御部はセルへの注
入動作を可能状態にする制御は行わない。このよ
うなセル検出器および制御部の動作によつてセル
がセルホルダー内に保持されていない状態で注入
されることが避けられる。
G 実施例 以下、図面を参照しながら本考案の一実施例を
説明する。第1図は本考案に係る定量分析装置の
全体構成図であり、この図において1は例えば金
属から成り、外光入射を遮蔽した密閉構造の暗箱
である。この暗箱1の上部平面板1aには、該上
部平面板1aを円形に貫通せしめた2つの開口部
(セル取出口2a、注入部取付口2b)が互いに
所定距離隔てて並設されている。上部平面板1a
に設けられたセル取出口2a周縁には、円筒状の
取付フランジ3が、その一端を上部平面板1aよ
り外側に突出させて固着されている。取付フラン
ジ3の内径は定量対象物質および試薬が注入され
る容器、例えばセル4の直径より大きくしてお
く。これによりセル4を暗箱1内へ導入したり暗
箱1から外部へ取出したりできる。取付フランジ
3の端部には、セル取出口2aを覆うための開閉
自在のセル取出口シヤツター5が冠着されてい
る。このセル取出口シヤツター5は一般的に良く
知られている、例えば複数個重ね合わされた羽根
板5aを滑動することによつて開閉できるもので
ある。このセル取出口シヤツター5を閉じること
によつてセル取出口2aを通して暗箱1内へ入射
する外光を遮蔽することができる。6は注入部取
付口2bを封止するための注入部フランジであ
り、その外周部の所定位置はネジ止めにより上部
平面板1aに固定されている。注入部フランジ6
には定量対象物質注入のテフロンチユーブ7aと
試薬注入用のテフロンチユーブ7bが、各一端を
暗箱1内に突出するようにして嵌入されている。
テフロンチユーブ7a,7bは取付ネジ8a,8
bによつて注入部フランジ6に取付けられてい
る。テフロンチユーブ7a,7bの他端は自動分
注装置(図示省略)に接続されている。9は暗箱
1内に収納されたセルホルダーである。このセル
ホルダー9は、銅やアルミニウムのような熱伝導
性の優れた金属容器から成り、その上部平面板に
はセル4の直径よりも大きい直径の開口部9aが
設けられるとともに、セル4内部へ注入された定
量対象物質および液体試薬の温度を一定に保つた
めのヒータおよび温度センサー(図示省略)が内
蔵されている。さらにセルホルダー9には、該セ
ルホルダー9内にセル4が存在するか否かを検出
するセル検出器が例えば第2図に示すように内蔵
されている。第2図においてセルホルダー9の内
壁には、セル4が接点に接触することによつてオ
ンしてセル4の存在を検知できるマイクロスイツ
チ41が取付けられている。前記セル検出器は、
第2図のような機械式接点を有するマイクロスイ
ツチ41に限らず、セル4に接触せずにセル4の
有無を検知できる光電スイツチや超音波スイツチ
等を用いても良い。尚マイクロスイツチ41の出
力信号は後述する位置判定器の判定信号とともに
図示しない制御部へ送出されたり、セル4の存在
を知らしめる信号として暗箱外部に設けた発光ダ
イオード(図示省略)に送出されるものである。
セルホルダー9の一方の金属側面板の下部は、例
えば図示形状に切り欠かれており、該切り欠き部
には定量対象物質および試薬がセル4内に注入さ
れたときに発生する光をセルホルダー9の外部へ
通すための透過窓12が設けられている。9bは
セル4を支持するための受皿である。
10は断熱材、11は保温材を示している。1
3は前記透過窓12を通して入射される光を検出
するための高電子増倍管である。この光電子増倍
管13の受光面は透過窓12に対向する側の側面
板1bを切り欠いた切り欠き部分に導入されて、
取付フランジ14によつて固着されている。15
は光電子増倍管13の受光面に入射される光を遮
蔽するための保護シヤツターであり、一般的に良
く知られている例えば複数個重ね合わされた羽根
板15aを滑動することによつて開閉自在に制御
できる機構になつている。尚15bはシヤツター
取付けフランジである。前記セルホルダー9は、
本考案の側面構成図である第3図に示す移動機構
により、セル取出口2aの直下位置と注入部取付
口2bの直下位置(注入位置)との間を自在に移
動できるものである。尚、第3図は第1図のA−
A′断面を示している。第3図においてセル取出
口2aからも注入部取付口2bからも同一距離隔
てた位置の上部平面板1aには回転シヤフト16
が垂直に貫入されている。上部平面板1aの回転
シヤフト16貫入部分には回転シヤフト軸受ハウ
ジング17aが設けられ、該ハウジング17a内
には回転シヤフトベアリング18aが回転シヤフ
ト16に当接するようにして設けられている。暗
箱1の上部平面板1aより外側へ突出された回転
シヤフト16には、回転シヤフト16を回転させ
るためのハンドル19と回転シヤフト16を固定
するためのカム20が設けられている。回転シヤ
フト16とカム20は互いに螺合されており、カ
ム20を例えば右に半回転させたとき、カム20
が回転シヤフト軸受ハウジング17aに圧接して
回転シヤフト16を締付け固定せしめるように構
成されている。回転シヤフト16の下端は底面板
1cに埋め込み固設された回転シヤフト軸受ハウ
ジング17b内の軸受に導入されるとともに、回
転シヤフト軸受ハウジング17b内に設けた回転
シヤフトベアリング18bによつて回動自在に支
持されている。回転シヤフト16の下端支持部分
よりわずかに上側の回転シヤフト16には、該シ
ヤフト16の半径方向に回転アーム21が取付け
られている。回転アーム21の先端部分には後述
する方法により円筒形のローラー22が回動自在
に取り付けられている。ローラー22の中心穴に
はピン23の一端が嵌入されており、該ピン23
の他端はセルホルダースライド24に螺着されて
いる。セルホルダースライド24の内部には、水
平に且つ互いに平行に設けられたセルホルダース
ライドシヤフト25a,25bが貫入されてい
る。セルホルダースライド24は、セルホルダー
スライドシヤフト25a,25bに当接する面に
設けたベアリング(図示省略)によつて前記シヤ
フト25a,25bに沿つて滑動できるように構
成されている。セルホルダースライド24の上端
にはセルホルダー取付台26が設けられており、
セルホルダー取付台26にはセルホルダー9が載
置されている。前記セルホルダースライドシヤフ
ト25a,25bは、セルホルダー9を第1図に
示すセル取出口2aの直下位置と注入部取付口2
bの直下位置の間で移動させるためのレールとし
て働く。セルホルダースライドシヤフト25a,
25bの両端はL字状のセルホルダースライド軸
受29a,29bに嵌入されて固定されている。
セルホルダースライド軸受29a,29bはネジ
止めにより底面板1cに固定されている。尚第1
図において回転シヤフト16の上部と回転アーム
21の一部は説明の都合上切り欠いて示してい
る。セルホルダースライド軸受29a,29bの
上端には、セル4が注入されるべき位置に移動し
たか否かを判定する位置判定器、例えばストツパ
ー30a,30bが各々設けられている。このス
トツパー30a,30bは内部に設けられたスプ
リングにより伸縮自在に構成され、セルホルダー
9の底面板(又はセルホルダー9の底面板および
セルホルダー取付台26)に予め設けた穴(図示
省略)にストツパー30a,30bが嵌合される
ことによつてセルホルダー9の移動を停止せしめ
ると同時に、該嵌合されたときに判定信号、例え
ばオン信号を発するものである。この場合セルホ
ルダー9内に保持されたセル4がセル取出口2a
の直下位置に停止できるような位置にストツパー
30a(およびセルホルダースライド軸受29a)
を設けるものとする。また前記セル4が注入部取
付口2bの直下位置に停止できるような位置にス
トツパー30b(およびセルホルダースライド軸
受29b)を設けるものとする。このようにすれ
ば前記セルホルダー9の底面板に設けた穴(図示
省略)とストツパー30bが嵌合することによ
り、目視できない暗箱1内でセル4が正確な注入
位置にセツトされたことを判定できる。前記位置
判定器(ストツパー30a,30b)の判定信号
は、前述したセル検出器(マイクロスイツチ4
1)の出力信号とともに制御部へ送出される。こ
こで制御部は、例えば第4図のように構成されて
いる。第4図においてセルホルダー9内にセル4
が導入されるとマイクロスイツチ41の接点がオ
ンする。そのときのマイクロスイツチ41のオン
出力信号は暗箱外部に設けられた制御部、例えば
マイクロコンピユータ43に送出される。また、
セルホルダー9の底面板に設けられた穴がストツ
パー30bに嵌合することにより、判定信号例え
ばオン信号が発せられ、発光ダイオード42およ
びマイクロコンピユータ43に送出される。マイ
クロスイツチ41のオン出力信号およびストツパ
ー30bのオン出力信号がともにマイクロコンピ
ユータ43に入力されると、該コンピユータ43
は暗箱外部に設けられたスタートスイツチ44に
制御信号を送出する。これによつてスタートスイ
ツチ44はオン制御が可能な状態に制御される。
そこでスタートスイツチ44をオンせしめるとス
タートスイツチ44はオン状態となる。これによ
つて自動分注器45が動作し、定量対象物質およ
び試薬がセル4へ注入される。セルホルダー9に
セル4が導入されていないときは、スタートスイ
ツチ44を手動によりオンさせようとしてもマイ
クロコンピユータ43から制御信号が供給されな
いので、スタートスイツチ44はオン状態になら
ず自動分注器45は作動しない。また、スタート
スイツチ44を用いずにマイクロコンピユータ4
3の出力信号によつて自動分注器45のオン、オ
フを制御することもできる。このようにすればス
タートスイツチを操作する手間が省ける。
尚暗箱内部に設けられたセル検出器41、スト
ツパー30bと暗箱外部に設けられた発光ダイオ
ード42、マイクロコンピユータ43を電気的に
結ぶ接続方法は、任意の手段例えば暗箱1の金属
板の所定箇所を貫通させて配線するか、または回
転シヤフト16の中心部分を空洞に構成しておき
該空洞部分を通して配線する等の手段を用いる。
尚ストツパー30a,30bはセルホルダース
ライド軸受29a,29bに各々一個ずつ設けて
いるが、セルホルダー9の形状に応じて2個以上
設けても良い。また、ストツパー30a,30b
自身にあるいはストツパー30a,30bの取付
位置付近に、スイツチ又は位置検出センサーを設
けるとともに暗箱外部に表示器を設け、前記スイ
ツチのオン信号又はセンサーの検出信号により表
示器を表示させるようにしても良い。
次に回転アーム21とローラー22の取付方法
と、セルホルダースライド24をセルホルダース
ライドシヤフト25a,25bに沿つて移動させ
る場合に回転アーム21とローラー22がどのよ
うに作用するかを第5図とともに述べる。尚第5
図は第1図のB−B′断面を示しているが、説明
の都合上セル4、マイクロスイツチ41、受皿9
b、セルホルダー9の底面板、セルホルダースラ
イド24は図示省略している。回転アーム21の
先端部分の内側は破線の如くU字形状に切り欠か
れ、該U字形切欠面にはローラー22が当接する
ようにはめ込まれている。いま回転アーム21の
先端(U字形切欠部)を図示位置からセルホルダ
ースライド軸受29aの取付け位置の方向へ移動
させるように回転シヤフト16を回転せしめたと
する。するとローラー22上にピン23を介して
設けられたセルホルダースライド24(図示省
略)はセルホルダースライドシヤフト25a,2
5bに沿つて直線的に平行移動する。このときロ
ーラー22は回転アーム21の先端に設けたU字
形切欠部に対して見かけ上次のように動く。すな
わち、ローラー22は、それ自身が回転しつつU
字形切欠部の先端→U字形切欠部の湾曲部分→U
字形切欠部の先端なる順序でU字形切欠面を滑動
する。
次に上記のように構成された装置を用いて定量
分析を行なう場合の動作を述べる。まずハンドル
19を操作し、回転シヤフト16および回転アー
ム21を回転せしめセル4が収納されていない空
のセルホルダー9をセル取出口2a側へ移動させ
る。これによつてセルホルダースライド24がセ
ルホルダースライドシヤフト25a,25bに沿
つて直線的に平行移動し、セルホルダー9の開口
部9aがセル取出口2aの直下位置まで移動する
とストツパー30aがセルホルダー9の底面に設
けられた穴(図示省略)に嵌合するためセルホル
ダー9は停止する。そこで人間の手又はピンセツ
ト等の補助器具を用いてセル取出口2aからセル
ホルダー9内の受皿9bへセル4を導入し保持さ
せる。このときのマイクロスイツチ41のオン出
力信号はマイクロコンピユータ43に供給され
る。次にハンドル19を操作し、回転シヤフト1
6および回転アーム21を回転せしめ、セル4が
収納されたセルホルダー9を注入部取付口2b側
へ移動させる。セルホルダー9の開口部9aが注
入部取付口2bの直下位置まで移動するとストツ
パー30bがセルホルダー9の底面に設けられた
穴(図示省略)に嵌合するためセルホルダー9は
停止する。すると暗箱外部に設けられた発光ダイ
オード42が点灯する。これによつて目視できな
い暗箱1のセルホルダー9に保持されたセル4が
正しい分注位置にあることが確認できる。またこ
のときストツパー30bから判定信号(オン信
号)がマイクロコンピユータ43にも供給され
る。このためマイクロコンピユータ43の入力側
には、マイクロスイツチ41のオン出力信号とス
トツパー30bの判定信号(オン信号)とが供給
されるので、マイクロコンピユータ43からスタ
ートスイツチ44に制御信号が送出される。この
ためスタートスイツチ44はオンできる状態に制
御される。次にスタートスイツチ44をオンする
ことによつて自動分注器45を動作させて、テフ
ロンチユーブ7aから定量対象物質を、テフロン
チユーブ7bから試薬を各々セル4へ注入せしめ
る。分注された定量対象物質および試薬がセル4
内で混合することにより発生する光は、透過窓1
2を通して高電子増倍管13へ入射される。光電
子増倍管13は入射された光の光量を計測する。
ここでセル4の導入が不完全であつたり、セル
4が注入されるべき正確な位置(注入部取付口2
bの真下)に移動していないと、マイクロコンピ
ユータ43からスタートスイツチ44へ制御信号
は出力されない。このためスタートスイツチ44
をオンしようとしてもオンすることができず、自
動分注器45は動作しない。これによつて注入物
質がセル4以外の場所、例えばセルホルダー9や
暗箱1の底面板1cに落下することを防止でき
る。
また、セルホルダー9内のセル4を暗箱1の外
部へ取り出す場合も前記同様に回転アーム21を
回転せしめてセル4が収納されたセルホルダー9
をセル取出口2a側へ移動させる。このときセル
ホルダー9の開口部9aがセル取出口2aの直下
位置まで移動して、ストツパー30aがセルホル
ダー9の底面に設けられた穴(図示省略)に嵌合
することによつてセルホルダー9は停止する。そ
こで人間の手又はピンセツト等の補助器具を用い
てセル4をセルホルダー9からセル取出口2aの
外側へ取出す。
尚、マイクロコンピユータ43からスタートス
イツチ44に供給される制御信号によつて、暗箱
外部に設けた表示器を点灯させることも可能であ
る。このようにすれば目視できない暗箱1内でセ
ル4が正確な注入位置にセツトされたことを容易
に確認できる。
上記のように実施例によれば回転アーム21の
先端にU字形切欠部を設けてローラー22を滑動
できるようにしたので、回転アームの回転力を利
用してセルホルダー9を直線的に平行移動させる
ことができる。また、セル取出口2aおよび光電
子増倍管13の受光面に開閉自在のシヤツター
5,15を設けたので、計測時の外光入射を遮蔽
することができる。
尚、セル取出口シヤツター5および保護シヤツ
ター15は任意に開閉制御されるものであり、例
えばセル4の取出し、取入れ時はセル取出口シヤ
ツター5を開けるとともに保護シヤツター15を
閉じ、セル取出口シヤツター5が閉じられている
ときであつて且つセル4へ注入を行なうときに保
護シヤツター15を開けるように制御される。
また、前記暗箱の材質、形状は実施例に設定さ
れるものではなく、外光入射を遮蔽できる構造で
あれば良い。
H 考案の効果 以上のように本考案によれば次のような効果が
得られる。すなわち、 (1) 定量対象物質および試薬の混合により発生す
る光を検出して定量分析を行なう場合、外光入
射による誤検出を防ぐことができるとともに、
微弱な光でも正確な検出が可能となり、定量分
析の精度が著しく向上する。
(2) 目視することのできない暗箱内において、セ
ルがセルホルダーに保持されているか否かを確
認することができる。
(3) セルがセルホルダー内に保持されていないと
きに誤つて注入が行なわれることを防止するこ
とができる。このためセル以外の箇所に注入物
質が落下することはない。これによつてセルホ
ルダーや暗箱を構成する材料、例えば金属が注
入物質によつて腐食してしまうのを防止でき
る。
(4) 目視することのできない暗箱内において、セ
ルの位置決めから注入動作までの一連の操作を
自動化できる。このため注入と同時に計測を開
始することが可能となり、これによつて試薬混
合直後の初期発光量を正確に検出することがで
きる。
(5) 暗箱内でセルを注入されるべき正確な位置に
セツトすることができる。このためセルをセツ
トしたときの注入部、セル間の距離及び位置は
不変となり、定量対象物質と試薬の混合時刻及
び攪拌力を一定にすることができる。これによ
つて前記混合時刻のばらつきによる発光量計測
値のばらつきをなくすことができる。
(6) 前記第(5)項の理由により、セルをセツトした
ときの注入部、セル間の距離及び位置が不変と
なるので、注入物質の落下状態を一定にするこ
とができる。これによつてセルへの注入量及び
攪拌力を一定にすることができ、注入量のばら
つきによる発光量計測値のばらつきをなくすこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図はともに本考案の一実施例を示
し、第1図は全体構成図、第2図はセル検出器の
構成図、第3図は側面構成図、第4図は制御部の
ブロツク図、第5図は平面構成図であり、第6図
は発光パターンの一例を示す特性図である。 1……暗箱、4……セル、7a,7b……テフ
ロンチユーブ、9……セルホルダー、12……透
過窓、13……光電子増倍管、16……回転シヤ
フト、19……ハンドル、21……回転アーム、
22……ローラー、25a,25b……セルホル
ダースライドシヤフト、30a,30b……スト
ツパー、41……マイクロスイツチ、42……発
光ダイオード、43……マイクロコンピユータ、
44……スタートスイツチ、45……自動分注
器。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 定量対象物質および試薬の混合により発生する
    光を検出して定量分析を行う定量分析装置におい
    て、 セル取出口及び注入部取付口を有する外光入射
    を遮蔽した密閉構造の暗箱と、 この暗箱内に収納され、定量対象物質および試
    薬が注入されるセルを保持するセルホルダーと、 前記セルがセルホルダー内に保持されているか
    否かを検出するセル検出器と、 前記セルホルダーを前記暗箱内の所望の位置に
    移動させる移動機構と、 前記セルホルダーがセル取出口に対応する位置
    に存在することを検出する第1の位置検出器と、 前記セルホルダーが注入部取付口に対応する位
    置に存在することを検出する第2の位置検出器
    と、 前記セル検出器がセルの保持を検出したときで
    あつて且つ第2の位置検出器がセルホルダーの存
    在を検出したときにセルへの注入動作を可能状態
    に制御する制御部とを備えたことを特徴とする定
    量分析装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5162788A (ja) * 1974-11-29 1976-05-31 Hitachi Ltd Ekitaishiryobunsekihoho oyobi sochi
JPS5438918A (en) * 1977-08-27 1979-03-24 Neumuenster Masch App Production of crimped fiber

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