JPH0416204Y2 - - Google Patents

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JPH0416204Y2
JPH0416204Y2 JP1986011953U JP1195386U JPH0416204Y2 JP H0416204 Y2 JPH0416204 Y2 JP H0416204Y2 JP 1986011953 U JP1986011953 U JP 1986011953U JP 1195386 U JP1195386 U JP 1195386U JP H0416204 Y2 JPH0416204 Y2 JP H0416204Y2
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【考案の詳細な説明】 A 産業上の利用分野 本考案は定量対象物質と試薬の化学反応により
発生する光を検出して定量分析を行なう定量分析
装置に関する。
B 考案の概要 本考案は定量対象物質および試薬の混合により
発生する光を検出して定量分析を行なう定量分析
装置において、 外光入射を遮蔽した密閉構造の暗箱内に、任意
の位置に移動できるセルホルダーを収納するとと
もに、セルホルダーに保持されたセルが注入され
るべき位置に移動したことを判定する位置判定器
を設けることにより、 外光入射による誤検出を防ぐとともに注入され
るべき正確な位置にセルをセツトできるように
し、これによつて定量対象物質および試薬の混合
により発生する光の検出精度を向上させるととも
に検出値のばらつきを無くしたものである。
C 従来の技術 一般に化学発光物質が酸化剤と反応して生じる
発光現象は、種々の未知物質の分析に利用されて
いる。ルミノール、ルシゲニン、ウラニン等の化
学発光物質のうち特にルミノールは、血液中のヘ
モグロビンが触媒となることを利用して血痕の分
析に用いられている。このルミノールはフエリシ
アン化カリウム等の触媒の存在下で過酸化水素と
反応して発光現象を生じるので、この発光現象を
利用して過酸化水素の定量を行なうことができ
る。またルミノール反応を利用してコバルト
(Co2+)、銅(Cu 2+)、ニツケル(Ni2+)、クロム
(Cr3+)、鉄(Fe2+)等の各種金属イオンを分析
することができる。さらにペルオキシダーゼのよ
うな酵素がルミノール、過酸化水素系の触媒とし
て有効に作用するためEIA(Enzyme Immuno
Assay)法のように酵素を蛋白質やホルモン等の
種々の物質に標識することにより未知物質の定量
が可能である。また、生物発光物質であるルシフ
エリンは、アデノシン三燐酸の存在下でルシフエ
ラーゼと反応して発光現象を生じることが知られ
ており、この現象を利用してアデノシン三燐酸の
定量を行なうことが可能となる。
上記のような発光現象の発光パターンは、発光
物質及び触媒の緩衝液の濃度やPHにより、また発
光物質の種類により、さらには試薬の混合比によ
り種々の発光パターンを示す。ここで一般的な生
物化学発光現象における時間と発光量の関係は第
4図に示すような発光パターンとなる。第4図に
おいて発光量(CPS)は、定量対象物質と試薬の
混合時刻t0から時間の経過に伴なつて急激に増大
して時刻t1で最大値(CPS)maxに達し、その後
徐々に減少していく。第4図のように推移する発
光量を正確に計測するには、定量対象物質と試薬
の混合直後の時刻t1における初期発光量(最大
値)を検出することが必要となる。
上記のような種々の発光現象による発光量は、
従来一般に市販されているエツペンドルフピペツ
ト、エクセルピペツト、ハミルトンシリンジ等の
手動式ピペツトにより試験管等のセルの中に試薬
及び定量対象物質を分注して混合せしめ、光電子
増倍管等のセンサーにより測光する方法が用いら
れている。
D 考案が解決しようとする問題点 しかしながら前述したような手動式ピペツトに
より試薬及び定量対象物質をセルに分注して行な
う従来の測光方法では、セルの導入に時間がかか
り過ぎ初期発光量を計測することが困難である。
特に生物発光現象では、発光量が最大値に到達す
る時間が著しく短いので、初期発光量を精度よく
計測することはできない。
また、極めて希薄な濃度(例えばナノモル;n
mol以下)の定量対象物質を化学発光物質を利
用して定量する場合、発光は非常に微弱となり、
1秒間当り10個以下の光子数を計数することが要
求される。この要求を満たすには光電子増倍管等
の光センサーへ入射される漏れ光量をできるだけ
減少しなければならない。このためセル、セルホ
ルダー、光センサー等を収納する測定室は、外光
が入射しない密閉構造の暗箱で構成する必要があ
る。
上記のように定量対象物質及び試薬を混合した
直後の初期発光量を精度良く計測することと、光
センサーへ入射される漏れ光量を少なくすること
との条件を満たすには、次のような計測方法が考
えられる。すなわち、測定値を暗箱で構成すると
ともに、定量対象物質及び試薬をセルに注入する
ための注入器として自動分注器を用い、この自動
分注器の分注針あるいは分注針に接続されたテフ
ロン等のチユーブに邪魔にならないような前記暗
箱の位置にセル取出口を設け、セルを前記セル取
出口の位置から正確な分注位置まで水平に移動さ
せた後セルへの注入を行なつて発光量の計測を開
始する。前記計測方法のように注入器に自動分注
器を採用すれば、定量対象物質と試薬の混合直後
から急速に発光量が変化する場合であつても初期
発光量(最大値)の計測が可能となり、また暗箱
を用いることにより光センサーへ入射される漏れ
光量を減少させることができる。しかしながら前
記計測方法は暗箱内に存在するセルに自動分注す
るので、分注針あるいは分注針に取付けたテフロ
ン等のチユーブの真下に正確にセルを移動させな
ければならないという問題がある。すなわち、暗
箱内は目視することができないので、移動により
セツトされたセルの位置が一定にならない。この
ため注入位置が変化してしまい、注入物質の落下
状態が一定しない(セルの壁を伝わつて落下した
り、伝わらずに落下したりの状態となる。)これ
によつて注入量及び攪拌力が一定せず発光量の計
測値はばらついてしまう。また前記のように移動
によりセツトされたセルの位置が一定にならない
ため、分注針あるいは分注針に接続されたテフロ
ン等のチユーブとセルとの距離が変化する。この
ため注入物質の混合時刻が一定にならず、発光量
の計測値がばらついてしまう。さらに暗箱内のセ
ルが不正確な注入位置にセツトされてしまつた場
合、セルの内径が比較的小さい(最大15mm程度)
ために注入物質はセル外壁を伝わつて外部へ漏れ
てしまう。このため濡れた注入物質によつて、暗
箱を構成する金属が腐食してしまう等の問題があ
つた。
本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、外
光入射を遮蔽した暗箱内で生物化学発光現象の発
光量を計測できるようにし、しかも正確な注入位
置にセルをセツトできることにより計測値のばら
つきを無くした定量分析装置を提供することを目
的としている。
E 問題点を解決するための手段 本考案は、定量対象物質および試薬の混合によ
り発生する光を検出して定量分析を行なう定量分
析装置において、セル取出口及び注入部取付口を
有する外光入射を遮蔽した密閉構造の暗箱と、こ
の暗箱内に収納され、定量対象物質および試薬が
注入されるセルを保持するセルホルダーと、この
セルホルダーを前記暗箱内のセル取出口及び注入
部取付口に対応する位置に移動させる移動機構
と、前記セルホルダー内に保持されたセルが少な
くとも注入部取付口に対応した位置に移動したか
否かを判定する位置判定器とを備えたことを特徴
としている。
F 作用 前記セルホルダーに保持されたセルは、注入さ
れるべき位置に移動機構によつて移動される。セ
ルが注入されるべき位置に移動したことを位置判
定器が判定すると、セルに定量対象物質および試
薬を注入し、そのとき発光する光を検出する。こ
のようにセルが注入されるべき位置に移動したこ
とを確認できるので、暗箱内の正確な注入位置で
定量対象物質および試薬の注入操作が行なえる。
G 実施例 以下、図面を参照しながら本考案の一実施例を
説明する。第1図は本考案に係る定量分析装置の
全体構成図であり、この図において1は例えば金
属から成り、外光入射を遮蔽した密閉構造の暗箱
である。この暗箱1の上部平面板1aには、該上
部平面板1aを円形に貫通せしめた2つの開口部
(セル取出口2a、注入部取付口2b)が互いに
所定距離隔てて並設されている。上部平面板1a
に設けられたセル取出口2aの周縁には、円筒状
の取付フランジ3が、その一端を上部平面板1a
より外側に突出させて固着されている。取付フラ
ンジ3の内径は定量対象物質および試薬が注入さ
れる容器、例えばセル4の直径より大きくしてお
く。これによりセル4を暗箱1内へ導入したり暗
箱1から外部へ取出したりできる。取付フランジ
3の端部には、セル取出口2aを覆うための開閉
自在のセル取出口シヤツター5が冠着されてい
る。このセル取出口シヤツター5は一般的に良く
知られている、例えば複数個重ね合わされた羽根
板5aを滑動することによつて開閉動作が行なえ
るように構成されている。尚、5bはシヤツター
取付けフランジである。前記セル取出口シヤツタ
ー5を閉じることによつてセル取出口2aを通し
て暗箱1内へ入射する外光を遮蔽することができ
る。6は注入部取付口2bを封止するための注入
部フランジであり、その外周部の所定位置はネジ
止めにより上部平面板1aに固定されている。注
入部フランジ6には定量対象物質注入用のテフロ
ンチユーブ7aと試薬注入用のテフロンチユーブ
7bが、各一端を暗箱1内に突出するようにして
嵌入されている。テフロンチユーブ7a,7bは
取付ネジ8a,8bによつて注入部フランジ6に
取付けられている。テフロンチユーブ7a,7b
の他端は自動分注装置(図示省略)に接続されて
いる。9は暗箱1内に収納されたセルホルダーで
ある。このセルホルダー9は、銅やアルミニウム
のような熱伝導性の優れた金属容器から成り、そ
の上部平面板にはセル4の直径よりも大きい直径
の開口部9aが設けられるとともに、セル4内部
へ注入された定量対象物質および液体試薬の温度
を一定に保つためのヒータおよび温度センサー
(図示省略)が内蔵されている。10は断熱材、
11は保温材を示している。セルホルダー9の金
属側面板の下部は、例えば長方形に切り欠かれて
おり、該切り欠き部には定量対象物質および試薬
がセル4内に注入されたときに発生する光をセル
ホルダー9の外部へ通すための透過窓12が設け
られている。9bはセル4を支持するための受皿
である。13は前記透過窓12を通して入射され
る光を検出するための光電子増倍管である。この
光電子増倍管13の受光面は透過窓12に対向す
る側の側面板1bを切り欠いた切り欠き部分に導
入されて、取付フランジ14によつて固着されて
いる。15は光電子増倍管13の受光面に入射さ
れる光を遮蔽するための保護シヤツターであり、
一般的に良く知られている例えば複数個重ね合わ
された羽根板15aを滑動することによつて開閉
自在に制御できる機構になつている。尚15bは
シヤツター取付けフランジである。前記セルホル
ダー9は、本考案の側面構成図である第2図に示
す移動機構により、セル取出口2aの直下位置と
注入部取付口2bの直下位置(注入位置)との間
を自在に移動できるものである。尚、第2図は第
1図のA−A′断面を示している。第2図におい
てセル取出口2aからも注入部取付口2bからも
同一距離隔てた位置の上部平面板1aには回転シ
ヤフト16が垂直に貫入されている。上部平面板
1aの回転シヤフト16貫入部分には回転シヤフ
ト軸受ハウジング17aが設けられ、該ハウジン
グ17a内には回転シヤフトベアリング18aが
回転シヤフト16に当接するようにして設けられ
ている。暗箱1の上部平面板1aより外側へ突出
された回転シヤフト16には、回転シヤフト16
を回転させるためのハンドル19と回転シヤフト
16を固定するためのカム20が設けられてい
る。回転シヤフト16とカム20は互いに螺合さ
れており、カム20を例えば右に半回転させたと
き、カム20が回転シヤフト軸受ハウジング17
aに圧接して回転シヤフト16を締付け固定せし
めるように構成されている。回転シヤフト16の
下端は底面板1cに埋め込み固設された回転シヤ
フト軸受に導入されるとともに、回転シヤフト軸
受ハウジング17b内に設けた回転シヤフトベア
リング18bによつて回動自在に支持されてい
る。回転シヤフト16の下端支持部分よりわずか
に上側の回転シヤフト16の半径方向に回転アー
ム21が取付けられている。回転アーム21の先
端部分には後述する方法により円筒形のローラー
22が回動自在に取り付けられている。ローラー
22の中心穴にはピン23の一端が嵌入されてお
り、該ピン23の他端はセルホルダースライド2
4に螺着されている。セルホルダースライド24
の内部には、水平に且つ互いに平行に設けられた
セルホルダースライドシヤフト25a,25bが
貫入されている。セルホルダースライド24は、
セルホルダースライドシヤフト25a,25bに
当接する面に設けたベアリング(図示省略)によ
つて前記シヤフト25a,25bに沿つて滑動で
きるように構成されている。セルホルダースライ
ド24の上端にはセルホルダー取付台26が設け
られており、セルホルダー取付台26にはセルホ
ルダー9が載置されている。前記セルホルダース
ライドシヤフト25a,25bは、セルホルダー
9を第1図に示すセル取出口2aの直下位置と注
入部取付口2bの直下位置の間で移動させるため
のレールとして働く。セルホルダースライドシヤ
フト25a,25bの両端はL字状のセルホルダ
ースライド軸受29a,29bに嵌入されて固定
されている。セルホルダースライド軸受29a,
29bはネジ止めにより底面板1cに固定されて
いる。尚第1図において回転シヤフト16の上部
と回転アーム21の一部は説明の都合上切り欠い
て示している。セルホルダースライド軸受29
a,29bの上端には、セル4が注入されるべき
位置に移動したか否かを判定する位置判定器、例
えばストツパー30a,30bが各々設けられて
いる。このストツパー30a,30bは内部に設
けられたスプリングにより伸縮自在に構成され、
セルホルダー9の底面板(又はセルホルダー9の
底面板およびセルホルダー取付台26)に予め設
けた穴(図示省略)にストツパー30a,30b
が嵌合されることによつてセルホルダー9の移動
を停止せしめるものである。この場合セルホルダ
ー9内に保持されたセル4がセル取出口2aの直
下位置に停止できるような位置にストツパー30
a(およびセルホルダースライド軸受29a)を
設けるものとする。また前記セル4が注入部取付
口2bの直下位置に停止できるような位置にスト
ツパー30b(およびセルホルダースライド軸受
29b)を設けるものとする。このようにすれば
前記セルホルダー9の底面板に設けた穴(図示省
略)とストツパー30bが嵌合することにより、
目視できない暗箱1内でセル4が正確な注入位置
にセツトされたことを判定できる。
尚ストツパー30a,30bはセルホルダース
ライド軸受29a,29bに各々一個ずつ設けて
いるが、セルホルダー9の形状に応じて2個以上
設けても良い。また、ストツパー30a,30b
自身にあるいはストツパー30a,30bの取付
位置付近に、スイツチ又は位置検出センサーを設
けるとともに暗箱外部に表示器を設け、前記スイ
ツチのオン信号又はセンサーの検出信号により表
示器を表示させるようにしても良い。
次に回転アーム21とローラー22の取付方法
と、セルホルダースライド24をセルホルダース
ライドシヤフト25a,25bに沿つて移動させ
る場合に回転アーム21とローラー22がどのよ
うに作用するかを第3図とともに述べる。尚第3
図は第1図のB−B′の断面を示しているが、説
明の都合上セル4、受皿9b、セルホルダー9の
底面板、セルホルダースライド24は図示省略し
ている。回転アーム21の先端部分の内側は破線
の如くU字形状に切り欠かれ、該U字形切欠面に
はローラー22が当接するようにはめ込まれてい
る。いま回転アーム21の先端(U字形切欠部)
を図示位置からセルホルダースライド軸受29a
の取付け位置の方向へ移動させるように回転シヤ
フト16を回転せしめたとする。するとローラー
22上にピン23を介して設けられたセルホルダ
ースライド24(図示省略)はセルホルダースラ
イドシヤフト25a,25bに沿つて直線的に平
行移動する。このときローラー22は回転アーム
21の先端に設けたU字形切欠部に対して見かけ
上次のように動く。すなわち、ローラー22は、
それ自身が回転しつつU字形切欠部の先端→U字
形切欠部の湾曲部分→U字形切欠部の先端なる順
序でU字形切欠面を滑動する。
次に上記のように構成された装置を用いて定量
分析を行なう場合の動作を述べる。まずハンドル
19を操作し、回転シヤフト16および回転アー
ム21を回転せしめセル4が収納されていない空
のセルホルダー9をセル取出口2a側へ移動させ
る。これによつてセルホルダースライド24がセ
ルホルダースライドシヤフト25a,25bに沿
つて直線的に平行移動し、セルホルダー9の開口
部9aがセル取出口2aの直下位置まで移動する
とストツパー30aがセルホルダー9の底面に設
けられた穴(図示省略)に嵌合するためセルホル
ダー9は停止する。そこで人間の手又はピンセツ
ト等の補助器具を用いてセル取出口2aからセル
ホルダー9内の受皿9bへセル4を導入し保持さ
せる。そしてハンドル19を操作し、回転シヤフ
ト16および回転アーム21を回転せしめ、セル
4が収納されたセルホルダー9を注入部取付口2
b側へ移動させる。セルホルダー9の開口部9a
が注入部取付口2bの直下位置まで移動するとス
トツパー30bがセルホルダー9の底面に設けら
れた穴(図示省略)に嵌合するためセルホルダー
9は停止する。これによつてセル4が注入される
べき位置にセツトされたことを目視によらず確認
できる。次に図示しない自動分注装置を動作させ
て、テフロンチユーブ7aから定量対象物質を、
テフロンチユーブ7bから試薬を各々セル4へ注
入せしめる。分注された定量対象物質および試薬
がセル4内で混合することにより発生する光は、
透過窓12を通して光電子増倍管13へ入射され
る。光電子増倍管13は入射された光の光量を計
測する。
また、セルホルダー9内のセル4を暗箱1の外
部へ取り出す場合も前記同様に回転アーム21を
回転せしめてセル4が収納されたセルホルダー9
をセル取出口2a側へ移動させる。このときセル
ホルダー9の開口部9aがセル取出口2aの直下
位置まで移動して、ストツパー30aがセルホル
ダー9の底面に設けられた穴(図示省略)に嵌合
することによつてセルホルダー9は停止する。そ
こで人間の手又はピンセツト等の補助器具を用い
てセル4をセルホルダー9からセル取出口2aの
外側へ取出す。
上記のように実施例によれば回転アーム21の
先端U字形切欠部を設けてローラー22を滑動で
きるようにしたので、回転アームの回転力を利用
してセルホルダー9を直線的に平行移動させるこ
とができる。また、セル取出口2aおよび光電子
増倍管13の受光面に開閉自在のシヤツター5,
15を設けたので、計測時の外光入射を遮蔽する
ことができる。
尚、セル取出口シヤツター5および保護シヤツ
ター15は任意に開閉制御されるものであり、例
えばセル4の取出し、取入れ時はセル取出口シヤ
ツター5を開けるとともに保護シヤツター15を
閉じ、セル取出口シヤツター5が閉じられている
ときであつて且つセル4へ注入を行なうときに保
護シヤツター15を開けるように制御される。
また、前記暗箱の材質、形状は実施例に限定さ
れるものではなく、外光入射を遮蔽できる構造で
あれば良い。
H 考案の効果 以上のように本考案によれば次のような効果が
得られる。すなわち、 (1) 定量対象物質および試薬の混合により発生す
る光を検出して定量分析を行なう場合、外光入
射による誤検出を防ぐことができるとともに、
微弱な光でも正確な検出が可能となり、定量分
析の精度が著しく向上する。
(2) 目視することのできない暗箱内において、セ
ルの位置決めから注入動作までの一連の操作を
自動化できる。このため注入と同時に計測を開
始することが可能となり、これによつて試薬混
合直後の初期発光量を正確に検出することがで
きる。
(3) 暗箱内でセルを注入されるべき正確な位置に
セツトすることができる。このためセルをセツ
トしたときの注入部、セル間の距離及び位置は
不変となり、定量対象物質と試薬の混合時刻及
び攪拌力を一定にすることができる。これによ
つて前記混合時刻のばらつきによる発光量計測
値のばらつきをなくすことができる。
(4) 前記第(3)項の理由により、セルをセツトした
ときの注入部、セル間の距離及び位置が不変と
なるので、注入物質の落下状態を一定にするこ
とができる。これによつてセルへの注入量を一
定にすることができ、注入量のばらつきによる
発光量計測値のばらつきをなくすことができ
る。
(5) 暗箱内でセルを注入されるべき正確な位置に
セツトすることができるので、注入物質がセル
外部へ漏れることはない。このため暗箱を構成
する材料、例えば金属が注入物質によつて腐食
してしまうのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図および第3図はともに本考案の
一実施例を示し、第1図は全体構成図、第2図は
側面構成図、第3図は平面構成図であり、第4図
は発光パターンの一例を示す特性図である。 1……暗箱、4……セル、7a,7b……テフ
ロンチユーブ、9……セルホルダー、12……透
過窓、13……光電子増倍管、16……回転シヤ
フト、19……ハンドル、21……回転アーム、
22……ローラー、25a,25b……セルホル
ダースライドシヤフト、30a,30b……スト
ツパー。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 定量対象物質および試薬の混合により発生する
    光を検出して定量分析を行う定量分析装置におい
    て、 セル取出口及び注入部取付口を有する外光入射
    を遮蔽した密閉構造の暗箱と、 この暗箱内に収納され、定量対象物質および試
    薬が注入されるセルを保持するセルホルダーと、 このセルホルダーを前記暗箱内のセル取出口及
    び注入部取付口に対応する位置に移動させる移動
    機構と、 前記セルホルダー内に保持されたセルが少なく
    とも注入部取付口に対応した位置に移動したか否
    かを判定する位置判定器とを備えたことを特徴と
    する定量分析装置。
JP1986011953U 1986-01-30 1986-01-30 Expired JPH0416204Y2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5162788A (ja) * 1974-11-29 1976-05-31 Hitachi Ltd Ekitaishiryobunsekihoho oyobi sochi
JPS5438918A (en) * 1977-08-27 1979-03-24 Neumuenster Masch App Production of crimped fiber

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JPS62124547U (ja) 1987-08-07

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