JP6355799B2 - 地盤改良管理方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、地中固結体の造成径が所定値以上であるか否かを判断する地盤改良管理技術に関する。
地中固結体の造成径を測定する技術は、多岐にわたって存在する。
例えば、複数の管体により地中に複数の温度センサを配置して、当該温度センサにより固化材(例えば、セメントミルク)の水和反応における反応熱を検知して、固化材の到達径を計測する技術(例えば、特許文献1参照)が本出願人によって提案されている。
この技術は有用であるが、温度センサが温度上昇を検知している場合でも、実際には固化材が温度センサの位置まで到達していない場合が存在するという問題を有している。
また、複数の温度センサ設置箇所毎に削孔が必要となり、削孔のためのコストを考慮しなければならないという問題も有している。
特開平7−180136号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、地中固結体の造成径が所定値以上であるか否かを精度良く判断することが出来る地盤改良管理方法及び装置の提供を目的としている。
本発明の地盤改良管理方法は、地中に固結材を噴射して改良体を造成するのに用いられる地盤改良管理方法において、
造成されるべき地中固結体の中心から半径方向外方へ離隔した位置に温度測定装置(例えば、K熱電対1K)を配置する工程(S2)と、
地中固結体を造成する工程(S3)と、
温度測定装置により地中温度を計測する地中温度計測工程(S4)と、
地中温度計測工程(S4)の計測結果に基づいて噴射完了直後からの温度変化が安定した温度上昇勾配を演算する温度上昇勾配演算工程(S6)と、
温度上昇勾配演算工程(S6)で求めた温度上昇勾配と施工現場の土質毎に異なるしきい値を比較する工程(S7)と、
前記温度上昇勾配がしきい値以上であれば、造成された地中固結体の造成径が温度計測装置を配置した箇所まで到達していると判断する工程(S8)を有している。
本発明において、温度測定装置(1K)は造成されるべき地中固結体の半径方向中心から半径方向外方へ計画径の80%〜120%だけ離隔している範囲内に配置されているのが好ましい。
また、温度計測装置(1K)は管体(測定管)に設けられているのが好ましい。
さらに、温度計測装置(1K)を設けた管体(測定管)を複数本配置する場合には、造成されるべき地中固結体の同一半径上には配置しないことが好ましい。
これに加えて、本発明において、温度上昇勾配演算工程(S6)は、温度上昇勾配が安定した後に行なわれることが好ましい。
本発明において、地中固結体を造成する以前の地中温度を計測する工程(S33)と、
地中固結体を造成した後、最も高くなった地中温度(ピーク温度)と地中固結体を造成する以前の地中温度の温度差を演算する温度差演算工程(S39)と、
前記温度上昇勾配が温度上昇勾配のしきい値以上であり、且つ、温度差演算工程(S39)で演算された温度差が温度差のしきい値以上であれば、造成された地中固結体の造成径が温度計測装置を配置した箇所まで到達していると判断する工程(S41)を有しているのが好ましい。
また本発明において、温度勾配のしきい値は、施工現場の土を予め採取し、採取した土と水と固化材(セメント)を混合して温度勾配を求め、当該温度勾配に基づいて決定されるのが好ましい。
あるいは、複数種類の土を水と固化材(セメント)を混合して温度勾配を求め、施工現場の土の種類を特定し、特定された土の種類と求められた温度勾配に基づいて温度勾配のしきい値を決定するのが好ましい。
本発明における地盤改良管理装置は、
地中に固結材を噴射して改良体を造成する際に用いられる地盤改良管理装置において、
造成されるべき地中固結体の中心から半径方向外方へ離隔した位置に配置されて地中温度を計測する温度計測装置(例えば、K熱電対1K)と、制御装置(10)を備え、当該制御装置(10)は、
温度計測装置(1K)により計測された地中温度に基づいて噴射完了直後からの温度変化が安定した温度上昇勾配を演算する機能と、
演算された温度上昇勾配と施工現場の土質毎に異なるしきい値を比較する機能と、
前記温度上昇勾配が前記しきい値以上であれば造成された地中固結体の造成径が温度計測装置を配置した箇所まで到達していると判断する機能を有していることを特徴としている。
本発明の地盤改良管理装置(100)において、前記制御装置(10A)は、
地中固結体を造成する以前の地中温度と、地中固結体を造成した後に最も高くなった地中温度(ピーク温度)の温度差を決定する機能と、
前記温度上昇勾配が温度上昇勾配のしきい値以上で、且つ、前記温度差が温度差のしきい値以上であれば、造成された地中固結体の造成径が温度計測装置(1)を配置した箇所まで到達していると判断する機能を有しているのが好ましい。
造成された地中固結体の造成径は計画径以上であれば、計画径の範囲には十分な量の固化材が供給され、水和反応による発熱量が大きくなり、温度上昇勾配も大きくなる。
上述する構成を具備する本発明によれば、温度上昇勾配演算工程(S6)で求めた温度上昇勾配がしきい値以上(閾値)であれば、造成された地中固結体の造成径は温度計測装置(1K)を配置した箇所まで到達していると判断し、温度上昇勾配がしきい値よりも小さければ、造成された地中固結体の造成径は温度計測装置(1K)を配置した箇所まで到達していないと判断する。
ここで、単に地中温度のみを計測して造成された地中固結体の造成径は計画径以上であるか否かを判断したのでは、造成径が計画径未満であっても、固化材(セメント)の添加量が多く発熱量が大きければ、造成された地中固結体の造成径は温度計測装置(1K)を配置した箇所まで到達していなくても、(温度計測装置1Kを配置した箇所まで)到達していると誤判断する可能性がある。
或いは、固化材(セメント)の添加量が少なく発熱量が小さければ、造成径が温度計測装置(1K)を配置した箇所まで到達していても、到達していないと誤判断する可能性がある。
ここで、セメントを添加した場合にはセメント水和反応により発熱するが、温度上昇勾配はセメント添加量よりも土質による影響が大きい。そのため、温度上昇勾配により判断すれば、セメント添加量の多寡により誤判定をすることなく、造成された地中固結体の造成径は温度計測装置を配置した箇所まで到達しているか否かを正確に判断することが出来る。
本発明で温度上昇のしきい値を決定するに際しては、施工現場の土の性質を考慮して行なう。そのため本発明では、施工現場の土質を考慮した判断が常に行なわれる。
ここで、造成された地中固結体の造成径が温度計測装置を配置した箇所まで到達していれば、温度計測装置(1K)を配置した箇所には十分な量の固化材が供給され、水和反応による発熱量が大きくなる。そのため、地中固結体を造成する以前の地中温度と、地中固結体を造成した後における温度差が大きくなる。
本発明において、温度上昇勾配を(温度上昇勾配の)しきい値と判断することに加えて、地中固結体を造成する以前の地中温度と、地中固結体を造成した後に最も高くなった地中温度(ピーク温度)の温度差を、当該温度差のしきい値と比較することにより、造成された地中固結体の造成径が温度計測装置(1K)を配置した箇所まで到達しているか否かが、より正確に判断される。
第1実施形態における施工の概要を示すブロック図である。 図3のステップS2(測定管の設置)を説明する平面図である。 本発明の第1実施形態における制御を示すフローチャートである。 施工現場の土の温度上昇を計測して温度勾配を決定し、温度勾配のしきい値を決定する第1の手順のフローチャートである。 予め種々の土の温度勾配を決定し、施工現場の土の種類から該当する温度勾配を決定し、温度勾配のしきい値を決定する第2の手順のフローチャートである。 第1実施形態の1実施例の概要を示す平面図である。 図6の実施例の計測結果を示す地中温度特性図である。 図6、図7の実施例の結果を表として示す図である。 地中温度上昇特性の例を示す特性図である。 第1実施形態における制御手段の構成を説明するブロック図である。 本発明の第2実施形態における制御を示すフローチャートである。 第2実施形態における制御手段の構成を説明するブロック図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
先ず、図1〜図10を参照して第1実施形態を説明する。
図1において、地中固結体の直径をD(半径はD/2)とすれば、地中固結体を造成する施工領域の地盤Gにおける改良用ボーリング孔(図示では明示していない)の中心軸Lcから(D/2)±(0.1〜0.2D)の地点に、測定管用ボーリング孔Hbを複数個所削孔する。
なお、図示の実施形態において、測定管と、測定管の内部に装備された熱電対(いわゆるK熱電対)を同じ符号1Kで示してある。
複数の測定管用ボーリング孔Hbは、地中固結体(改良体)の中心点Oと当該複数のボーリング孔Hbが同一直線上(地中固結体の同一半径上)には位置しないように配置されている。換言すれば、複数の測定管用ボーリング孔Hbは、図2のHbc、Hbdのように同一直線上(地中固結体の同一半径上)に配置されない。図2の測定管用ボーリング孔Hba、Hbbのように、同一直線上(地中固結体の同一半径上)とはならない位置に配置されている。
これは、同一の直線上(地中固結体の同一半径上)に測定管1を配置した場合、中心点に近い側の測定管1Kdによって固化材(例えば、セメント、セメントミルク)噴流が遮られてしまい、その外側の測定管1Kcの計測結果の精度が低くなるからである。
図1において、測定管1Kは長手方向(図1では上下方向)に3箇所に開口部1oが形成されている。異なる深度における地中温度を計測出来る様にするためである。
測定管1Kの内部には温度センサであるK熱電対が挿入されており、当該K熱電対はラインLhによって地上の制御装置10に接続されている。
測定管用ボーリング孔Hb内に測定管1Kを配置した際に、前記3箇所の開口1oが仕切られるように、パッカ2が配置されている。パッカ2は、膨張時において、測定管用ボーリング孔Hbと測定管1Kの外周とで形成される環状の空間を充填して、固化材(あるいは固化材と水と現地土の混合物)を上下方向についてシールしている。
パッカ2を設けているので、測定管用ボーリング孔Hbの底部Hbbと下段のパッカ2の間の領域に最下段の開口1oが位置し、下段のパッカ2と中段のパッカ2の間の領域に中間の開口1oが位置し、上段のパッカ2と中段のパッカ2の間の領域に上段の開口が位置している。
図3は、第1実施形態において、施工領域が改良されたか否かを判断する制御を示している。
以下、図3のフローチャートに基づいて、施工領域が改良されたか否かを判断する制御について説明する。
図3において、ステップS1では、予め作成された柱状図等を用いて、施工現場の土質を決定する。
そしてステップS2に進み、改良体(地中固結体)の半径方向中心軸(改良体造成の際に切削されるボーリング孔の中心軸)から半径方向について、計画改良径の±10〜20%程度離隔した複数の箇所に測定管用ボーリング孔Hbを切削し、測定管用ボーリング孔Hb内に測定管1Kを配置する。
次のステップS3では、公知の工法によって地中に固化材を噴射して改良体を造成する。そしてステップS4に進み、ステップS2において配置された測定管1KのK熱電対によって、測定管1Kの開口oにおける深度の地中温度を測定し、その測定値を記録する。
ステップS5では、K熱電対で計測された温度が上昇したか否かを判断する。K熱電対で計測された温度が上昇しなければ(ステップS5がNO)、ステップS9まで進み、「造成は未完了」と判断する。
K熱電対で計測された温度が上昇したならば(ステップS5がYES)、ステップS6に進む。ステップS6では、K熱電対で計測された温度の変化(例えば、温度上昇勾配)が安定するまで、K熱電対で計測された温度を測定し、記録する。そして、K熱電対で計測された温度変化(例えば、温度上昇勾配)が安定した後、その後の(温度変化が安定した後の)温度上昇勾配を演算する。
例えば、噴流(モニタから噴射された固化材の流れ)到達後の温度変化は、造成による噴射材(例えば、セメント)の水和反応によるものであるが、水和反応熱の発熱量は、使用する固化材の種類や添加量によって異なる。
発明者の実験によれば、24時間までの温度上昇勾配については、セメントの添加量よりも土質の違いによるところが大きい。例えば、砂地盤での測定値よりも、粘性土地盤の方が温度の上昇が早くなる(図9参照)。したがって、土質により温度上昇勾配が異なるため、予め土質を調べておくことで、温度上昇勾配から水和反応が十分に進行しているか否かが判断でき、造成の可否判断が可能となる。
ステップS7では、温度上昇勾配がしきい値(閾値)以上であるか否かを判断する。
温度上昇勾配がしきい値以上であれば(ステップS7がYES)、固化材が測定管1Kまで到達しており、測定管1Kにおいては固化材の水和反応が十分に進行していると判断して、「造成完了」と判断する(ステップS8)。
一方、温度上昇勾配がしきい値未満であれば(ステップS7がNO)ステップS9に進み、固化材が測定管1Kまで到達しておらず、測定管1Kにおいては固化材の水和反応が十分に進行していないと判断して、「造成は未完了」と判断する(ステップS9)。
例えば、図2で示す半径方向内方の測定管用ボーリング孔Hbaに挿入されたK熱電対1Kaで計測した温度上昇勾配がしきい値以上であり、半径方向外方の測定管用ボーリング孔Hbbに挿入されたK熱電対1Kbで計測した温度上昇勾配がしきい値未満であれば、噴射された固化材の改良体の中心点Oからの距離(半径方向到達距離)が、測定管用ボーリング孔Hbaと中心点Oの半径方向距離以上で、測定管用ボーリング孔Hbbと中心点Oの半径方向距離未満であることが判明する。
上述した様に、図3のフローチャートを参照して説明した制御では、施工現場の地中温度を計測して、当該地中温度の温度上昇勾配をしきい値と比較することにより、固化材の到達距離を決定している。
次に、図4及び図5に基づいて、温度上昇勾配のしきい値を決定する制御について説明する。
図4で示す温度上昇勾配のしきい値を決定する制御においては、図4のステップS11で施工現場の土を採取し、ステップS12で採取した施工現場の土を固化材であるセメント及び水と混合する。そしてステップS13では、施工現場の土とセメントと水の混合物の温度を計測し、当該温度の特性(温度−時間特性:温度特性)を記録する。とその計時を開始する。そしてステップS14に進む。
ステップS14では、施工現場の土とセメントと水の混合物の温度特性から、当該施工現場の土の温度上昇勾配を演算する。そしてステップS15では、ステップS14で演算された温度上昇勾配に基づいて、施工現場の土における温度上昇勾配のしきい値を決定する。温度上昇勾配のしきい値を決定するに際しては、ステップS14で演算された温度上昇勾配をそのまま適用しても良いし、施工条件その他を考慮して異なる値にしても良い。
一方、図5のフローチャートで示す温度上昇勾配のしきい値を決定する制御においては、予め種々の土の温度上昇勾配を決定し、決定された温度上昇勾配から、施工現場の土における温度上昇勾配のしきい値を決定する。
図5のステップS21では、複数種類の土(例えば、砂質土と粘土)を選択し、各々の種類の土とセメントと水を混合する。ステップS22では、それぞれの土とセメントと水の混合物の温度を計測し、各々の温度特性を記録する。
ステップS23では、記録された温度特性から、ステップS21で選択された複数種類の土(例えば、砂質土と粘土)の各々における温度上昇勾配を演算する。そしてステップS24では、施工現場の土がステップS21で選択された複数種類の土の何れに該当するかを決定し、該当する種類の土についてステップS23で求めた温度上昇勾配に基づいて温度上昇勾配のしきい値を決定する(ステップS25)。温度上昇勾配のしきい値を決定するに際しては、ステップS23で演算された温度上昇勾配をそのまま適用しても良いし、施工条件その他を考慮して異なる値にしても良い。
次に、図6〜図9を参照して、第1実施形態の施工例を説明する。
図6は、施工例における熱電対の配置を示しており、大きな円で示した改良範囲RFに対して、2箇所(A箇所、B箇所)のK熱電対を配置している。
図7は、施工例において、上記A箇所、B箇所に設けた熱電対の計測結果を示している。図7において、A箇所、B箇所の何れにおいても、噴射完了までは地中温度は顕著に上昇している。しかし、噴射完了後であっても、改良範囲RF内であるA箇所では、地中温度は上昇し続けている。それに対して、改良範囲RFよりも半径方向外方に位置している(改良範囲RF外にある)B箇所では、噴射完了直後から温度上昇は僅かである。
図8は図7で示すA、B両箇所における温度特性を表の形態で示しており、噴射完了時の温度と、5時間経過後の温度と、双方の評価(改良体が造成されているか否か)を行っている。
図8によれば、A箇所における噴射完了時の地中温度は30℃で、5時間後の値は39℃、したがって、1時間当たりの温度上昇率は1.8℃/hとなっている。一方、B箇所における噴射完了時の地中温度は30℃で、5時間後の値は28℃、したがって、1時間当たりの温度上昇率は−0.4℃/hとなっている。
図6〜図8の施工例では、粘性地盤の施工現場が対象であり、図9を参照して述べるように、温度上昇勾配のしきい値は1.0℃/hに設定されている。
その結果、A箇所においては固化材が到達しており、改良体は造成されている(完成している)と判断される。一方、B箇所においては固化材は到達しておらず、改良体は造成されていない(未完成)と判断される。
図9は、発明者の実験結果を示しており、砂質土と粘土の温度上昇を時間の経過に従ってプロットした温度特性図である。
図9において、上方の実線が粘性土地盤の温度上昇勾配ΔT/Δtを示し、下方の破線が砂地盤の温度上昇勾配ΔT/Δtを示している。
図6〜図8の施工例における粘性地盤の温度上昇勾配のしきい値は1.0℃/hは、図9の温度特性図から決定されている。
なお図9では、粘性土地盤の温度上昇勾配(上方の実線:ΔT/Δt=1.0℃hr程度)が、砂地盤の温度上昇勾配(下方の点線:ΔT/Δt=0.4℃/hr程度)の約2.5倍となっている。
第1実施形態において、図3〜図5を参照して説明した制御は、作業員により行うことが出来る。しかし、図3〜図5の制御を自動化することも可能である。
図10は図3〜図5の制御を自動化した場合における制御機構100の一例を示している。
図10において、制御機構100は、制御手段であるコントロールユニット10と、熱電対(図10では1本のみ示すが、複数本であってもよい)1Kと、入力装置3と、モニタ画面4とを備えている。
コントロールユニット10は、第1の比較ブロック12と、温度上昇勾配演算ブロック13と、第2の比較ブロック14と、判定ブロック17と、記憶装置18と、計時装置であるタイマ19とを備えている。
コントロールユニット10は、熱電対1Kにより計測された地中温度から温度上昇勾配を演算する機能と、演算された温度上昇勾配と施工現場の土質毎に異なるしきい値を比較する機能と、前記温度上昇勾配が前記しきい値以上であれば造成された地中固結体の造成径が温度計測装置を配置した箇所まで到達していると判断する機能を有している。
第1の比較ブロック12は、熱電対(K熱電対)1KとラインL112で接続され、記憶装置18とはラインL812で接続され、タイマ19とはラインL912で接続されている。
そして、第1の比較ブロック12は、記憶装置18に記憶された改良前の地中温度と、計測結果が安定した時点で熱電対1から送られた地中温度とを比較して、熱電対1で計測した地中温度が上昇しているか否かを判断する。
温度上昇勾配演算ブロック13は、熱電対(K熱電対)1KとラインL113で接続され、第1の比較ブロック12とはラインL213で接続され、タイマ19とはラインL913で接続されている。
そして、温度上昇勾配演算ブロック13は、熱電対1Kからの地中温度の計測結果と、熱電対1Kで計測された地中温度が安定してからの経過時間(タイマ19で計時)から、温度上昇勾配を演算する。
第2の比較ブロック14は、温度上昇勾配演算ブロック13とラインL314で接続され、記憶装置18とはラインL814で接続されている。
そして、第2の比較ブロック14は、記憶装置18から得た温度上昇勾配のしきい値と、温度上昇勾配演算ブロック13で演算した温度上昇勾配とを比較する。
判定ブロック17は、第1の比較ブロックとラインL217で接続され、第2の比較ブロック14とはラインL417で接続されている。
そして、判定ブロック17は、第1の比較ブロックの比較結果から、固化材噴射後も地中温度が上昇しない場合には「造成は未完了」と判断する。そして、固化材噴射後に地中温度が上昇した場合には、第2の比較ブロック14で比較した結果、温度上昇勾配がしきい値以上であれば、「造成は完了した」と判断し、温度上昇勾配がしきい値未満であれば、「造成は未完了」と判断する。
入力装置3は、記憶装置18とラインL318で接続し、記憶装置18に対して温度勾配のしきい値を入力するように構成されている。また、入力装置3は、タイマ19とラインL319で接続し、タイマ19に対して改良開始までの時間を入力するように構成されている。
判定ブロック17の判定結果は、ラインL74経由で、モニタ4に送られる。
上述した様に、第1実施形態によれば、温度上昇勾配演算工程S6で求めた温度上昇勾配がしきい値以上であれば、造成された地中固結体の造成径はK熱電対1Kを配置した箇所まで到達していると判断し、温度上昇勾配がしきい値よりも小さければ、造成された地中固結体の造成径はK熱電対1Kを配置した箇所まで到達していないと判断する。
ここで、単に地中温度のみを計測して造成された地中固結体の造成径は計画径以上であるか否かを判断したのでは、造成径が計画径未満であっても、固化材の添加量が多く発熱量が大きければ、造成された地中固結体の造成径はK熱電対1Kを配置した箇所まで到達していなくても、K熱電対1Kを配置した箇所まで到達していると誤判断する可能性がある。
或いは、固化材の添加量が少なく発熱量が小さければ、造成径がK熱電対1Kを配置した箇所まで到達していても、到達していないと誤判断する可能性がある。
ここで、セメントを添加した場合にはセメント水和反応により発熱する際に、その温度上昇勾配はセメント添加量よりも土質による影響が大きい。そのため、温度上昇勾配により判断すれば、セメント添加量の多寡により誤判定をすることなく、造成された地中固結体の造成径がK熱電対1Kを配置した箇所まで到達しているか否かを正確に判断することが出来る。
ここで図示の第1実施形態では、温度上昇のしきい値を決定するに際しては、施工現場の土の性質を考慮して行なう。そのため、施工現場の土質を考慮した判断が常に行なわれる。
次に、図11、図12を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。図11、図12において、図1〜図10の第1実施形態と同様な部材や位置には、同様な符号を付して、重複説明を省略している。
最初に図11に基づいて、第2実施形態において、K熱電対1Kを配置した箇所まで固化材が到達しているか否か(改良体の造成が完了しているか否か)の判断を行う制御について説明する。
図11のステップS31では、柱状図等から施工現場の土質を決定し、ステップS32に進む。ステップS32では、改良体(地中固結体)の半径方向中心軸(改良体造成の際に切削されるボーリング孔の中心軸)から半径方向について、計画改良径の±10〜20%程度離隔した複数の箇所に測定管用ボーリング孔Hbを切削し、測定管用ボーリング孔Hb内に測定管1Kを配置する。
そしてステップS33では、K熱電対1Kによって改良体造成前の地中温度を測定し、この測定値を記録する。ここで、改良体造成前の地中温度を測定する工程は、ステップS33以前のどの段階で行なっても良い。例えば、ステップS31に先行して、改良体造成前の地中温度を測定することも可能である。
ステップS34では、公知の工法によって地中に固化材を噴射して改良体を造成する。ステップS35に進み、測定管のK熱電対1Kによって固化材噴射後の地中温度を測定し、記録する。
ステップS36では、K熱電対の温度が上昇したか否かを判断する。K熱電対1Kの温度が上昇しなければ(ステップS36がNO)、K熱電対1Kを配置した箇所までは改良体が到達していないと判断する(ステップS42)。一方、K熱電対1Kの温度が上昇したならば(ステップS36がYES)、ステップS37に進む。
ステップS37では、温度上昇勾配が安定するまで温度を測定・記録し、温度上昇勾配が安定した後の温度上昇勾配を演算する。そしてステップS38に進む。
ステップS38では、温度上昇勾配がしきい値(第1のしきい値)以上であるか否かを判断する。
温度上昇勾配がしきい値未満であれば(ステップS38がNO)、ステップS42まで進み、K熱電対1Kを配置した箇所までは改良体が到達しておらず、K熱電対1Kを配置した箇所は造成が未完了であると判断する。
一方、温度上昇勾配がしきい値以上であれば(ステップS38がYES)、ステップS39に進む。
ステップS39では、改良前の地中温度とピーク温度(固化材噴射後、最も高温となった地中温度)の温度差を演算する。そしてステップS40に進み、改良前の地中温度とピーク温度の温度差がしきい値(第2のしきい値)以上であるか否かを判断する。
改良前の地中温度とピーク温度の温度差がしきい値(第2のしきい値)以上であれば(ステップS40がYES)、ステップS41に進み、K熱電対1Kを配置した箇所まで改良体が到達し、K熱電対1Kを配置した箇所まで造成が完了していると判断する。
一方、改良前の地中温度とピーク温度の温度差がしきい値(第2のしきい値)未満であれば(ステップS40がNO)、ステップS42に進み、K熱電対1Kを配置した箇所までは改良体が到達しておらず、K熱電対1Kを配置した箇所は造成が未完了であると判断する。
図11の制御は、作業員により行うことが出来る。但し、図11の制御を自動化することも可能である。
図12は、図11の制御を自動化した場合における制御機構の一例を示している。
図12において、第2実施形態の制御機構は、全体を符号100Aで示している。
以下、第2実施形態の制御機構100Aが第1実施形態の制御機構100(図10参照)とは異なる部分について、主に説明する。
図12において、第2実施形態の制御機構100Aのコントロールユニット10Aは、第1実施形態のコントロールユニット10に対して、「第2の比較ブロック14」と「判定ブロック17」の間に、「ピーク温度と改良前地中温度との温度差演算ブロック15」と、「第3の比較ブロック16」を追加している点で異なっている。
ピーク温度と改良前地中温度との温度差演算ブロック15は、熱電対1KとラインL115で接続され、第2の比較ブロック14とはラインL415で接続され、記憶装置18とはラインL815で接続されている。
そして、ピーク温度と改良前地中温度との温度差演算ブロック15は、第2の比較ブロック14で比較した結果として温度上昇勾配がしきい値以上である場合に、固化材が噴射される以前(改良前)の地中温度と、ピーク温度(固化材噴射後、最も高温となった地中温度)との温度差を演算する。
第3の比較ブロック16は、第1の比較ブロック12とラインL216で接続され、第2の比較ブロック14とはラインL416で接続され、ブロック15(ピーク温度と改良前地中温度との温度差演算ブロック)とはラインL516で接続され、記憶装置18とはラインL816で接続されている。
第3の比較ブロック16は、第1の比較ブロック12で固化材噴射後に地中温度が上昇した旨の判断が行なわれ、且つ、第2の比較ブロック14で温度上昇勾配がしきい値以上である旨の判断が為された場合に、ブロック15(ピーク温度と改良前地中温度との温度差演算ブロック)で演算したピーク温度との温度差と、記憶装置18に記憶されたピーク温度と改良前地中温度との温度差のしきい値を比較して、改良前の地中温度とピーク温度の温度差がしきい値以上か否かを判断する機能を有している。そして、改良前の地中温度とピーク温度の温度差がしきい値以上であれば、K熱電対1Kが配置された箇所まで固化材が到達しており、造成が完了していると判断する機能を有している。
第2実施形態によれば、温度上昇勾配を(温度上昇勾配の)しきい値と判断することに加えて、地中固結体を造成する以前の地中温度と、地中固結体を造成した後に最も高くなった地中温度(ピーク温度)の温度差を、当該温度差のしきい値と比較することにより、造成された地中固結体の造成径がK熱電対1Kを配置した箇所まで到達しているか否かが、より正確に判断される。
図11、図12の第2実施形態のその他の構成及び作用効果は、図1〜図10の第1実施形態と同様である。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではないことを付記する。
1K・・・計測装置/測定管
3・・・入力手段
4・・・モニタ
10・・・コントロールユニット
12・・・第1の比較ブロック
13・・・温度上昇勾配演算ブロック
14・・・第2の比較ブロック
17・・・判定ブロック
18・・・記憶装置

Claims (5)

  1. 地中に固結材を噴射して改良体を造成するのに用いられる地盤改良管理方法において、造成されるべき地中固結体の半径方向中心から半径方向外方へ離隔した位置に温度測定装置を配置する工程と、地中固結体を造成する工程と、温度測定装置により地中温度を計測する地中温度計測工程と、地中温度計測工程の計測結果に基づいて噴射完了直後からの温度変化が安定した温度上昇勾配を演算する温度上昇勾配演算工程と、温度上昇勾配演算工程で求めた温度上昇勾配と施工現場の土質毎に異なるしきい値を比較する工程と、前記温度上昇勾配がしきい値以上であれば、造成された地中固結体の造成径が温度計測装置を配置した箇所まで到達していると判断する工程を有していることを特徴とする地盤改良管理方法。
  2. 地中固結体を造成する以前の地中温度を計測する工程と、
    地中固結体を造成した後、最も高くなった地中温度と地中固結体を造成する以前の地中温度の温度差を演算する温度差演算工程と、
    前記温度上昇勾配が温度上昇勾配のしきい値以上であり、且つ、温度差演算工程で演算された温度差が温度差のしきい値以上であれば、造成された地中固結体の造成径が温度計測装置を配置した箇所まで到達していると判断する工程を有している請求項1の地盤改良管理方法。
  3. 温度勾配のしきい値は、施工現場の土を予め採取し、採取した土と水と固化材を混合して温度勾配を求め、当該温度勾配に基づいて決定される請求項1、2の何れか1項の地盤改良管理方法。
  4. 地中に固結材を噴射して改良体を造成する際に用いられる地盤改良管理装置において、造成されるべき地中固結体の半径方向中心から半径方向外方へ離隔した位置に配置されて地中温度を計測する温度計測装置と、制御装置を備え、当該制御装置は、温度計測装置により計測された地中温度に基づいて噴射完了直後からの温度変化が安定した温度上昇勾配を演算する機能と、演算された温度上昇勾配と施工現場の土質毎に異なるしきい値を比較する機能と、前記温度上昇勾配が前記しきい値以上であれば造成された地中固結体の造成径が温度計測装置を配置した箇所まで到達していると判断する機能を有していることを特徴とする地盤改良管理装置。
  5. 前記制御装置は、
    地中固結体を造成する以前の地中温度と、地中固結体を造成した後に最も高くなった地中温度の温度差を決定する機能と、
    前記温度上昇勾配が温度上昇勾配のしきい値以上で、且つ、前記温度差が温度差のしきい値以上であれば、造成された地中固結体の造成径が温度計測装置を配置した箇所まで到達していると判断する機能を有している請求項4の地盤改良管理装置。
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