JP5222780B2 - 地盤改良体の強度推定方法 - Google Patents
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Description
ここで、硬化材液はアルカリ性となるのでpH指示薬を着色剤として用いることができる。pH指示薬は狭い範囲を着色し、着色直後に撮影する方法に用いられる着色剤として適している。本発明において好適なpH指示薬としては、フェノールフタレインが挙げられる。フェノールフタレインは酸性および中性領域では無色であり、アルカリ性領域では赤色を呈するので、セメント系固化材を含む硬化材液と土砂が混在する領域は赤色に着色され、セメント系固化材を含む硬化材液が到達していない領域の土砂は着色されない。また、フェノールフタレインは、アルカリ性雰囲気下で瞬時に赤色を呈するので、着色までのタイムラグを考慮する必要がない。それゆえ、フェノールフタレイン散布直後の撮影画像において、硬化材液の存在を容易かつ確実に確認することができる。あ
まず、S1により、注入ロッド1を用いて地盤を所定の深度まで削孔した後、該注入ロッド1を回転または揺動させながら引き上げつつ、注入ロッド1の下端に装着されている噴射ノズル2から、硬化材液を水平方向に超高圧で噴射することによって、既存の地盤を切削させ、硬化材液と地盤を形成する軟弱土を撹拌混合し、円柱状または扇柱状の地盤改良体を形成する(高圧噴射撹拌工法(図1参照))。この地盤改良体造成ステップでは、噴射ノズル2が設けられている噴射ロッド3と接続ロッド4からなる注入ロッド1が用いられている。なお、本発明の地盤改良体の強度推定方法は、地盤改良体が形成されていることが前提で行われるものなので、本発明の地盤改良体の強度推定方法に地盤改良体造成ステップを特に含めなくてもよい。
次に、S2により、所定の位置に注入ロッド1が貫入される。注入ロッド1の貫入は、硬化材液が硬化する前に行われ、地盤改良体造成ステップ(S1)により注入ロッド1が貫入された位置から所定の距離離れた地点、すなわち地盤改良体の改良土を採取しようとする所望の位置に、地盤中を撮影可能なカメラ部18と地盤改良体から改良土を採取するサンプリング部21が設けられたビデオサンプリングロッド5が備えられた注入ロッド1が地盤中に貫入され(図4参照)、通常の地盤を通過してビデオサンプリングロッド5の先端が目的の深度に到達するまで順次接続ロッド4を接続しながら貫入される。その際、通常の地盤を通過する直前まで注入ロッド1の先端に設けられた先端ビット17の水噴射口34から水が噴射されて地盤が削孔され、その後は地盤下方方向に力を掛けて注入ロッド1が貫入される。ここで、注入ロッド1の貫入の際には、地盤改良体の造成に用いられた地盤改良造成機6が用いられ、先端ビット17とビデオサンプリングロッド5と接続ロッド4からなる注入ロッド1が用いられる。なお、本実施形態では、カメラ部18とサンプリング部21が設けられたビデオサンプリングロッド5を備えた注入ロッド1を地盤中に貫入したが、これに限らず、カメラ部18を備えない注入ロッド1を地盤中に貫入してもよい。この場合でも、あらかじめ地盤改良体の改良土が存在する位置が当初から把握されているので、地盤改良体の改良土を採取することができる。
次に、S3により、地盤中の画像がモニター24に表示される。地盤中の硬化材液などの画像表示(S3)は、上述した注入ロッド1の貫入と並行して行われる。すなわち、画像表示は、注入ロッド1が地盤中に貫入されながら、注入ロッド1に設けられたカメラ部18により撮影された画像が地上のモニター24に表示される。ここで、本実施形態では、硬化材液の画像をモニター24に表示させるために、注入ロッド1を貫入させながら、カメラ部18の下部近傍に設けられた着色剤散布口19から硬化材液と土砂とを識別するための着色剤を散布させ(着色ステップ)、硬化材液を着色させている。このように、着色剤散布口19がカメラ部18の下部近傍に設けられているので、注入ロッド1が貫入されながら着色剤散布口19から着色剤が散布され、その後に着色剤が散布された場所にカメラ部18が移動するので、着色された硬化材液の画像を少ない着色剤であっても確実にモニター24に表示することができる。なお、本実施形態では、注入ロッド1を貫入する際に着色剤を散布する態様について説明したが、これに限らず、注入ロッド1を抜き取る際に着色剤を散布するようにしてもよい。この場合は、着色剤散布口19はカメラ部18の上部近傍に設けられる。また、本実施形態では、硬化材液などの画像表示において、注入ロッド1に設けられた着色剤散布口19から硬化材液と土砂とを識別するための着色剤を散布させた(着色ステップ)が、特に着色剤を散布しない態様で行ってもよい。
次に、S4により、改良土が採取される。地盤改良体の改良土の採取は、サンプリングロッド22のサンプリング部21により行われる。詳述すると、注入ロッド1が地盤改良体の設計範囲内の所定の位置に到達した後、すなわち地盤改良体の改良土を採取する所望の位置に到着した後に、サンプリングシャッタ開閉スイッチ33を「ON」にすることにより、サンプリングシャッタ30が開口される。このサンプリングシャッタ30は上方に開口しているので、注入ロッド1が引き上げられることにより開口部31からサンプリング部21内に改良土が入り込み、開口部31から入り込んだ改良土は改良土流入管29を通って改良土収納部28に流れ込み、改良土収納部28に改良土が収納される。そして、所望の量の改良土が改良土収納部28に収納されたと判断された場合に、サンプリングシャッタ開閉スイッチ33を「OFF」にすることにより、サンプリングシャッタ30が閉口される。なお、改良土収納部28内に収納されている改良土の量は、改良土収納部28内に圧力センサ(図示略)を複数個配置し、それぞれの圧力センサの圧力変化により求めてもよい。すなわち、改良土収納部28内の改良土が収納されている部分は改良土の流れがなく改良土収納部28内の改良土と接する部分の圧力が高くなる。この性質を利用して改良土収納部28内の改良土の量を判断することができる。
次に、S5により、強度測定用試料の作製が行われる。強度測定用試料の作製では、改良土採取ステップで採取した改良土を型枠に充填して作製される。型枠の大きさや形状は特に限定されないが、後述する強度測定ステップにおいて規格に基づいた強度測定用試料が必要である場合は、規格に従って強度測定用試料が作製される。なお、本実施形態の強度測定ステップでは、直径5cm×高さ10cmの強度測定用試料(供試体)を作製し得る型枠が用いられる。型枠種類としては、鋳鉄製2つ割りモールド、エポキシ樹脂モールド、金属製や紙製の有底円筒缶、塩化ビニル缶などが挙げられる。強度測定用試料の作製は、地盤工学会基準「安定処理土の締固めをしない供試体作製方法(JGST
821)」を参照して行うことができる。なお、本実施形態では、直径5cm×高さ10cmの強度測定用試料(供試体)を作製し得る型枠が用いたが、これに限らず、直径4cm×高さ8cm、直径3.5cm×高さ7cmの強度測定用試料(供試体)を作製し得る型枠を用いてもよい。
次に、S7により、強度測定用試料に上述した塩酸(6.0N)を混入させ、攪拌する。具体的には、強度測定用試料作製ステップにより作製され、デュア瓶(図示略)に入れられた強度測定用試料100gに塩酸100mlを加え、ガラス棒で30秒間攪拌させ、デュア瓶(図示略)の蓋(図示略)を閉じる。これにより、デュア瓶(図示略)内の強度測定用試料と塩酸とが混合攪拌され、その反応熱により強度測定用試料の温度が上昇する。なお、この混合攪拌された後の強度測定用試料の温度は温度センサ(図示略)により検出される。そして、温度センサ(図示略)により検出された混合攪拌後の強度測定用試料の温度はパソコン(図示略)に送信される。
次に、S8により、塩酸混入攪拌ステップにより塩酸を混入させ攪拌した後の温度の最高値を測定する。ここで、この攪拌した後の温度の最高値として、強度測定用試料と塩酸とを混合攪拌してから10分後の温度を測定している。なお、本実施形態では、この攪拌した後の温度の最高値を強度測定用試料と塩酸とを混合攪拌してから10分後の温度を測定するように説明したが、これに限らず、たとえば、温度センサ(図示略)により測定された混合攪拌された後の強度測定用試料の温度をもとに温度曲線を作成し、その温度曲線から攪拌した後の温度の最高値を検出してもよい。そして、その攪拌した後の温度の最高値と強度測定用試料に塩酸を混入する前の強度測定用試料の温度(S6)との差(上昇温度)を求める。この処理は、CPU(図示略)により行われ、強度測定用試料の上昇温度量はメモリ(図示略)に記憶される。なお、本実施形態では、塩酸混入攪拌ステップにより塩酸を混入させ攪拌した後の温度の最高値を測定すると説明したが、この温度の最高値は厳密に最高値でなくてもよい。
次に、S9により、強度測定用試料に含まれる含水比(W)が検出される。ここで、含水比とは、強度測定用試料に含まれる水の重量を強度測定用試料に含まれる水以外の固形物で除して、強度測定用試料に含まれる水分の割合を示したものであり、通常百分率(%)を用いて表される。本実施形態では、この強度測定用試料の含水比(W)は、蒸発皿(MCg)の上に強度測定用試料(100g)を載せて、加熱手段で加熱(たとえば、電子レンジで20分加熱)させる。ここで、蒸発皿に強度測定用試料(100g)を載せた重量はMAgとする。この強度測定用試料の含水比試験は、JGS 0122−2000「電子レンジを用いた土の含水比試験方法」などを参照して行うことができる。これにより、強度測定用試料の水分が蒸発し、水分が蒸発した後の強度測定用試料は固形物(MBg)のみとなる。このようにして、それぞれの重量を数式(1)に代入することにより、含水比(W)が求められる。そして、その検出された強度測定用試料の含水比(W)がメモリ(図示略)に記憶される。
次に、S10により、事前に求められメモリ(記憶手段)に記憶されている上昇温度量と一軸圧縮強度との関係情報(図13参照)が記憶手段から抽出される。この関係情報は、注入ロッド貫入ステップで注入ロッド1が貫入される付近から採取した土に専用硬化材を混入させた事前試験試料に塩酸を添加追加して検出された上昇温度と、事前試験試料の一軸圧縮強度とを用いて求められたものである。この上昇温度量と一軸圧縮強度との関係情報の求め方は、図12を用いて詳細に説明する。
次に、S11により、強度測定用試料の強度が測定される。この強度測定用試料の強度は、温度上昇計測ステップにより計測された温度上昇量と含水比検出ステップにより検出された含水比とから、図13に示す関係情報(温度上昇―一軸圧縮強度グラフ)を参照にして求められる。具体的には、図13に示すグラフを用いて、温度上昇計測ステップにより計測された温度上昇量と含水比検出ステップにより検出された含水比の座標上の座標点を求め、この座標点から強度測定用試料の強度が求められる。なお、図11では、温度上昇計測ステップにより計測された温度上昇量が32度で、含水比検出ステップにより検出された含水比が56%の場合について示されている。この強度測定用試料の強度は、X軸の温度上昇量が32度の位置において、含水比56%の座標点(含水比60%と含水比50%の間を10等分した6/10の座標点)として求めることができる。この処理はCPUより行われる。なお、図11は、強度測定用試料の強度を求める方法を示す図である。
次に、S12により、地盤改良体の強度が推定される。具体的には、強度測定ステップにより測定された強度測定用試料の強度を地盤改良体の強度として推定される。なお、本実施形態では、強度測定ステップにより測定された強度測定用試料の強度を地盤改良体の強度として推定したが、たとえば、地盤改良体の設計範囲内の異なる位置における改良土が採取され、それぞれ位置から採取された強度測定用試料についての強度が推定された場合には、地盤改良体の強度としてそれぞれの位置から採取された強度測定用試料の強度の内の一番強度が小さい強度測定用試料の強度を地盤改良体の強度として適用してもよいし、また、それぞれの位置から採取された強度測定用試料の強度の平均値を地盤改良体の強度として適用してもよい。さらに、地盤改良体の設計範囲内の異なる深度における改良土を採取して、それぞれの深度ごとに地盤改良体の強度を推定してもよい。
まず、S21により、土採取ステップが実行される。土採取ステップでは、上述した注入ロッド貫入ステップにより注入ロッド1が貫入される付近から土が採取される。
次に、S22により、事前試験試料が作製される。事前試験試料は、土採取ステップにより採取された土にセメントなどの専用硬化材を混入させ、事前試験試料が作製される。ここで、事前試験試料は、少なくとも3種類以上の注入率(数式2参照)を変えた事前試験試料が作製される。ここで、注入率とは、事前試験試料に含まれる専用硬化材の体積を事前試験試料の体積で除して、事前試験試料に含まれる専用硬化材の割合を示したものである。本実施形態では、注入率が20%の事前試験試料と、注入率が50%の事前試験試料と、注入率が80%の事前試験試料が作製される。そして、これらの注入率が異なるすべての事前試験試料について、以下のS23〜S27の処理が行われる。
次に、S24により、事前試験試料に上述した塩酸(6.0N)を混入させ攪拌する。具体的には、事前試験試料作製ステップにより作製され、デュア瓶(図示略)に入れられた事前試験試料100gに塩酸100mlを加え、ガラス棒で30秒間攪拌させ、蓋(図示略)を閉じる。これにより、デュア瓶(図示略)内の事前試験試料と塩酸とが混合攪拌され、その反応熱により事前試験試料の温度が上昇する。なお、この混合攪拌された後の事前試験試料の温度は温度センサ(図示略)により検出される。そして温度センサ(図示略)により検出された混合攪拌後の事前試験試料の温度はパソコン(図示略)に送信される。
次に、S25により、塩酸混入攪拌ステップにより塩酸を混入させ攪拌した後の温度の最高値を測定する。ここで、この攪拌した後の温度の最高値として、事前試験試料と塩酸とを混合攪拌してから10分後の温度を測定している。なお、本実施形態では、この攪拌した後の温度の最高値を事前試験試料と塩酸とを混合攪拌してから10分後の温度を測定するように説明したが、これに限らず、たとえば、温度センサ(図示略)により測定された混合攪拌された後の事前試験試料の温度をもとに温度曲線を作成し、その温度曲線から攪拌した後の温度の最高値を検出してもよい。そして、その攪拌した後の温度の最高値と事前試験試料に塩酸を混入する前の事前試験試料の温度(S6)との差(上昇温度)を求める。この処理は、CPU(図示略)により行われ、事前試験試料の上昇温度量はメモリ(図示略)に記憶される。なお、本実施形態では、塩酸混入攪拌ステップにより塩酸を混入させ攪拌した後の温度の最高値を測定すると説明したが、この温度の最高値は厳密に最高値でなくてもよい。
次に、S26により、事前試験試料に含まれる含水比(W)が検出される。ここで、含水比とは、上述したように事前試験試料に含まれる水の重量を事前試験試料に含まれる水以外の固形物で除して、事前試験試料に含まれる水分の割合を示したものであり、通常百分率(%)を用いて表される。本実施形態では、この事前試験試料の含水比(W)は、蒸発皿(JCg)の上に事前試験試料(100g)を載せて、加熱手段で加熱(たとえば、電子レンジで20分加熱)させる。ここで、蒸発皿に事前試験試料(100g)を載せた重量はJAgとする。この事前試験試料の含水比試験は、JGS0122−2000「電子レンジを用いた土の含水比試験方法」などを参照して行うことができる。これにより、事前試験試料の水分が蒸発し、水分が蒸発した後の事前試験試料は固形物(JBg)のみとなる。このようにして、それぞれの重量を数式(3)に代入することにより、含水比(W)が求められる。そして、その検出された事前試験試料の含水比(W)がメモリ(図示略)に記憶される。なお、本実施形態では、含水比が40%の事前試験試料と、含水比が50%の事前試験試料と、含水比が60%の事前試験試料が作製され、これらの含水比が異なるすべての事前試験試料(注入率が異なるすべての事前試験試料)について、S23〜S27の処理が行われる。
次に、S27により、事前試験試料の一軸圧縮試験が行われる。この一軸圧縮試験は、上述した強化測定用試料の推定したい材齢(たとえば、28日)で測定される。すなわち、土に専用硬化材を混入させてから28日後の事前試験試料を用いて行われる。なお、本実施形態では、材齢として28日を用いたが、これに限定されず、材齢として27日や26日などを用いてもよい。ここで、材齢とは、一般的にモルタルや塗装などが乾いて仕上がるまでの期間をいう。この事前試験試料の一軸圧縮試験は、事前試験試料を型枠(モールド)に充填して一軸圧縮試験用供試体を作製して行われる。なお、本実施形態の強度測定ステップでは、上述したように直径5cm×高さ10cmの事前試験試料(供試体)を作製し得る型枠が用いられる。一軸圧縮試験は、JIS A1216「土の一軸圧縮試験方法」またはJIS A1108「コンクリートの圧縮試験方法」に準じて行うことができる。これにより、事前試験試料の一軸圧縮強度が求められる。
次に、S28により、温度上昇計測ステップにより計測された事前試験試料に塩酸を添加追加して検出された上昇温度量と、強度測定ステップにより求められた事前試験試料の一軸圧縮強度とを用いて、それぞれの含水比の事前試験試料について、上昇温度量と一軸圧縮強度との関係が求められ、その関係情報がメモリ(記憶手段)に記憶される。この関係を図13に示す。なお、図13に示す上昇温度量と一軸圧縮強度との関係情報は、すべての注入率の事前試験試料について作製される。ここで、図13は、上昇温度量と一軸圧縮強度との関係情報を示す図である。
(1) 本実施形態では、地盤中の注入ロッド1の位置を検出していない態様について説明したが、これに限らず、地盤中の注入ロッド1、特にサンプリング部21の位置を検出するようにしてもよい。例えば、ビデオサンプリングロッド5の近傍(または内部)に位置センサを設けられる。この位置センサは、地盤中の注入ロッド1の傾斜角および傾斜方位(東西南北)をそれぞれ検出するものであり、注入ロッド1の傾斜角および傾斜方位(東西南北)をそれぞれ検出するための傾斜計および方位計が備えている。なお、位置センサには、位置情報伝送ケーブルが接続され、傾斜計および方位計により検出された傾斜角および傾斜方位の情報が地上のコンピュータに伝送される。コンピュータでは、伝送されてきた傾斜角および傾斜方位の情報と地面からサンプリング部21(開口部)まで注入ロッド1の長さを用い、サンプリングロッド22(サンプリング部21)の位置をモニターに表示する。
2 噴射ノズル
3 噴射ロッド
4 接続ロッド
5 ビデオサンプリングロッド
6 地盤改良造成機
7 スイベル
8 水供給源
9 空気供給源
10 セメントミルク供給源
11 水供給管
12 空気供給管
13 セメントミルク供給管
14 水流路
15 空気流路
16 セメントミルク流路
17 先端ビット
18 カメラ部
19 着色剤散布口
20 カメラ部ロッド
21 サンプリング部
22 サンプリングロッド
23 カメラケーブル
24 モニター
25 着色剤供給ホース
26 着色剤供給ポンプスイッチ
27 着色剤タンク
28 改良土収納部
29 改良土流入管
30 サンプリングシャッタ
31 開口部
32 空気供給ホース
33 サンプリングシャッタ開閉スイッチ
34 水噴射口
35 水供給ホース
36 水流路
37 改良土下流部分
38 改良土上流部分
39 エアシリンダ
40 カメラ
41 光源
42 窓
43 中空管
100 地盤改良体造成装置
101 先端ノズル
102 先端ノズル
103 先端ノズル
104 先端ノズル
106 改良土採取装置
Claims (9)
- 高圧噴射攪拌工法によって、地盤中の所定深度まで貫入させた注入ロッドの噴射ノズルから硬化材液を噴射させて攪拌混合することにより造成される地盤改良体の強度推定方法であって、
前記硬化材液が硬化する前に、前記注入ロッドの貫入位置から所定距離離れた地点において、前記地盤改良体から改良土を採取するサンプリング部が設けられたサンプリングロッドを備える前記注入ロッドを地盤中に貫入する注入ロッド貫入ステップと、
前記サンプリング部から前記地盤改良体の改良土を採取する改良土採取ステップと、
該改良土採取ステップにより採取された改良土から強度測定用試料を作製する強度測定用試料作製ステップと、
該強度測定用試料作製ステップにより作製された前記強度測定用試料に塩酸を混入させ攪拌する塩酸混入攪拌ステップと、
該塩酸混入攪拌ステップにより塩酸を混入させ攪拌した後の温度を検出し、塩酸を混入させる前からの温度上昇量を計測する温度上昇計測ステップと、
前記強度測定用試料作製ステップにより作成された強度測定用試料に含まれる含水比を検出する含水比検出ステップと、
前記注入ロッド貫入ステップにより前記注入ロッドが貫入される付近から採取した土に専用硬化材を混入させた事前試験試料に塩酸を添加追加して検出された上昇温度と、前記事前試験試料の一軸圧縮強度とを用いて、前記上昇温度量と前記一軸圧縮強度との関係が事前に求められ、該上昇温度量と一軸圧縮強度との関係情報を記憶する記憶手段から該関係情報を抽出する関係情報抽出ステップと、
前記温度上昇計測ステップにより測定された温度上昇量と前記含水比検出ステップにより検出された含水比とから、前記関係情報抽出ステップにより抽出された前記関係情報を参照にして、前記強度測定用試料の強度を測定する強度測定ステップと、
該強度測定ステップにより得られた強度測定用試料の強度に基づいて前記地盤改良体の強度を推定する強度推定ステップと、
を有する地盤改良体の強度推定方法。 - 高圧噴射攪拌工法によって、地盤中の所定深度まで貫入させた注入ロッドの噴射ノズルから硬化材液を噴射させて攪拌混合することにより造成される地盤改良体の強度推定方法であって、
前記硬化材液が硬化する前に、前記注入ロッドの貫入位置から所定距離離れた地点において、地盤中を撮影可能なカメラ部と前記地盤改良体から改良土を採取するサンプリング部が設けられたビデオサンプリングロッドを備える前記注入ロッドを地盤中に貫入する注入ロッド貫入ステップと、
前記カメラ部により撮影された画像を地上のモニターに表示させる画像表示ステップと、
前記サンプリング部から前記地盤改良体の改良土を採取する改良土採取ステップと、
該改良土採取ステップにより採取された改良土から強度測定用試料を作製する強度測定用試料作製ステップと、
該強度測定用試料作製ステップにより作製された前記強度測定用試料に塩酸を混入させ攪拌する塩酸混入攪拌ステップと、
該塩酸混入攪拌ステップにより塩酸を混入させ攪拌した後の温度の最高値を検出し、塩酸を混入させる前からの温度上昇量を計測する温度上昇計測ステップと、
前記強度測定用試料作製ステップにより作成された強度測定用試料に含まれる含水比を検出する含水比検出ステップと、
前記注入ロッド貫入ステップにより前記注入ロッドが貫入される付近から採取した土に専用硬化材を混入させた事前試験試料に塩酸を添加追加して検出された上昇温度と、前記事前試験試料の一軸圧縮強度とを用いて、前記上昇温度量と前記一軸圧縮強度との関係が事前に求められ、該上昇温度量と一軸圧縮強度との関係情報を記憶する記憶手段から該関係情報を抽出する関係情報抽出ステップと、
前記温度上昇計測ステップにより測定された温度上昇量と前記含水比検出ステップにより検出された含水比とから、前記関係情報抽出ステップにより抽出された前記関係情報を参照にして、前記強度測定用試料の強度を測定する強度測定ステップと、
該強度測定ステップにより得られた強度測定用試料の強度に基づいて前記地盤改良体の強度を推定する強度推定ステップと、
を有する地盤改良体の強度推定方法。 - 前記注入ロッドは、前記ビデオサンプリングロッドと該ビデオサンプリングロッド以外の注入ロッドとを着脱分離可能に構成したことを特徴とする請求項2記載の地盤改良体の強度推定方法。
- 前記地盤改良体の造成に用いられた前記注入ロッドは、前記噴射ノズルが設けられた噴射ロッドを有し、
前記注入ロッド貫入ステップでは、前記噴射ロッドを取り外し、前記ビデオサンプリングロッドを取り付けた前記注入ロッドを用いることを特徴とする請求項3記載の地盤改良体の強度推定方法。 - 前記改良土採取ステップは、前記地盤改良体の設計範囲内の異なる位置における改良土を採取することを特徴とする請求項2記載の地盤改良体の強度推定方法。
- 前記注入ロッドは、
前記カメラ部の近傍に着色剤を散布する着色剤散布口をさらに備え、
前記画像表示ステップは、前記着色剤散布口から前記硬化材液を土砂と識別可能に着色する着色剤を散布して前記硬化材液を着色する着色ステップを包含し、
前記画像表示ステップにおいて、着色された前記硬化材液の画像が前記モニターに表示されることを特徴とする請求項2記載の地盤改良体の強度推定方法。 - 前記サンプリング部は、
前記注入ロッドの内部に設けられ、改良土を収容可能な改良土収納部と、
該改良土収納部と連通し、前記地盤改良体から採取された改良土が流入する改良土流入管と、
該改良土流入管と連通し、前記注入ロッドの側壁にサンプリングシャッタが設けられた開口部とを備え、
前記注入ロッドが前記地盤改良体の設計範囲内の所定の位置に到達した後に、前記サンプリングシャッタを開口することにより、前記改良土収納部に改良土を収納可能となる請求項2記載の地盤改良体の強度推定方法。 - 前記ビデオサンプリングロッドは、前記サンプリング部のうち、前記改良土収納部と前記改良土流入管の一部を有する改良土下流部分と、前記開口部と前記改良土流入管の一部を有する改良土上流部分とを着脱分離可能とし、該改良土下流部分と該改良土上流部分とが接続された状態では、前記改良土下流部分の改良土流入管と前記改良土上流部分の改良土流入管が連通することを特徴とする請求項7記載の地盤改良体の強度推定方法。
- 前記ビデオサンプリングロッドの内部または近傍に位置センサが設けられ、
該位置センサは、地盤中の前記注入ロッドの傾斜角および傾斜方位をそれぞれ検出するための傾斜計および方位計を備え、
前記傾斜計および前記方位計から得られる傾斜角情報および傾斜方位情報を用いて、地盤中の前記ビデオサンプリングロッドの位置を検出する位置検出ステップを包含することを特徴とする請求項2記載の地盤改良体の強度推定方法。
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