JP3116858B2 - 内燃機関のバルブタイミング可変機構 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング可変機構

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JP3116858B2
JP3116858B2 JP09107845A JP10784597A JP3116858B2 JP 3116858 B2 JP3116858 B2 JP 3116858B2 JP 09107845 A JP09107845 A JP 09107845A JP 10784597 A JP10784597 A JP 10784597A JP 3116858 B2 JP3116858 B2 JP 3116858B2
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oil
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F01L2001/3445Details relating to the hydraulic means for changing the angular relationship
    • F01L2001/34483Phaser return springs

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関に設けられ
た吸気バルブ及び排気バルブの少なくとも一方のバルブ
タイミングを変更する内燃機関のバルブタイミング可変
機構に係り、詳しくは、バルブタイミングの変更を規制
する機構を備えた内燃機関のバルブタイミング可変機構
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関の吸気バルブ又は排
気バルブの開閉時期、即ちバルブタイミングを変更する
装置が種々提案されている。例えば、特開平1−925
04号公報には、このようなバルブタイミング可変機構
(以下、「VVT」という)の一例として「弁開閉時期
制御装置」が示されている。
【0003】この装置は、図10及び図11に示すよう
に、カムシャフト101の先端側部分(図11の左側部
分)に固定されたベーン体(内部ロータ)102と、同
ベーン体102及びカムシャフト101に対して相対回
転可能に外嵌されたタイミングプーリ103とを備えて
いる。ベーン体102の外周部にはカムシャフト101
の径方向に延びる複数のベーン105が設けられてい
る。
【0004】また、図11に示すように、タイミングプ
ーリ103の内周部には複数のオイル溝106が形成さ
れており、各ベーン105は同溝106内にそれぞれ配
置されている。更に、各ベーン105の両側には、ベー
ン体102に対して回転力を付与するための圧力室10
9が形成されている(図11では各ベーン105の片側
に形成された圧力室109のみを示す)。
【0005】前記各圧力室109は、圧力通路120
(図11では一部のみを示す)を介して切換バルブ及び
オイルポンプ(いずれも図示略)に接続されており、そ
の内部には前記ポンプから加圧された油が供給されるよ
うになっている。
【0006】また、タイミングプーリ103の内部には
径方向に延びる二つの挿入孔111,112が形成され
ており、これら挿入孔111,112内にはロックピン
113,114が摺動可能に嵌入されている。ロックピ
ン113,114は前記挿入孔111,112内のスプ
リング115,116によって、カムシャフト101の
軸心側に向けて付勢されている。
【0007】更に、ベーン体102の外周部には、各ロ
ックピン113,114の前記軸心側部分が嵌入する係
止穴117,118が形成されている。この各係止穴1
17,118は、前記各圧力室109内と連通されてお
り、その内部には、オイルポンプから各圧力室109に
向けて移動する油の一部が供給されるようになってい
る。
【0008】上記装置では、各係止穴117,118の
いずれかに、ロックピン113,114の一方が嵌入さ
れロック状態となる。そして、ロック状態となると、ベ
ーン体102及びタイミングプーリ103の相対回転が
規制され、バルブのバルブタイミングが早められた状
態、或いは遅れた状態のいずれかの状態に固定される。
また、バルブタイミングを変更する際には、係止穴11
7,118内に供給された油の圧力によってロックピン
113,114を係止穴117,118から押し出して
ロック状態を解除するとともに、前記各圧力室109の
油圧を各ベーン105に作用させてベーン体102を回
転させることにより、バルブタイミングを変更すること
ができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カムシャフ
ト101を駆動するのに要するトルクは一定ではない。
即ち、この駆動トルクはカムシャフト101がバルブを
開閉するのに伴い周期的に変動している。このため、上
記装置のベーン体102には、同ベーン体102をカム
シャフト101の回転軸回りに揺動させようとする力が
常時作用している。
【0010】ここで、ロックピン113,114の一方
が係止孔117,118に嵌入されロック状態となって
いる場合には、ベーン体102及びタイミングプーリ1
03の相対回転が規制されるため、上記のような揺動力
がベーン体102に作用しても同ベーン体102が揺動
してしまうことがない。また、ロックピン113,11
4と係止孔117,118とのロック状態が解除されて
いる場合でも、圧力室109に供給される油の圧力が十
分に大きければ、その油圧によってベーン体102の揺
動が抑えられるため、やはりベーン体102が揺動して
しまうことがない。
【0011】しかしながら、例えば、エンジンの始動時
や停止時のように、オイルポンプの油の吐出量が少なく
なる場合には、圧力室109内における油の圧力が小さ
くなる。このような場合に、ロックピン113,114
と係止孔117,118とのロック状態が解除されてい
ると、カムシャフト101のトルク変動に起因したベー
ン体102の揺動が発生するおそれがある。
【0012】そして、このような揺動が発生すると、カ
ムシャフト101によるバルブの開閉時期が変動するた
め、バルブタイミング制御における制御性が悪化した
り、或いは、ベーン体102のベーン105がオイル溝
106の内壁に周期的に衝突して異音が発生するという
問題が生じる。
【0013】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、ハウジング及びベーン体を流体圧を
利用して相対回転させることにより、カムシャフトによ
って開閉されるバルブのバルブタイミングを変更するよ
うにした内燃機関のバルブタイミング可変機構におい
て、流体圧が低下した際に、カムシャフトのトルク変動
に起因してハウジング及びベーン体が相対的に回転して
しまうことを防止することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、内燃機関の吸気バルブ及び
排気バルブの少なくとも一方のバルブを開閉するカムシ
ャフトと、内燃機関のクランクシャフト及びカムシャフ
トの一方に駆動連結されたハウジングと、ハウジングの
内部に形成された収容部内に配置されるベーンを有する
ともに、クランクシャフト及びカムシャフトの他方に駆
動連結されたベーン体と、収容部内においてベーンの少
なくとも一側に形成され、その内部に流体が供給される
圧力室とを備え、圧力室内に供給される流体の圧力によ
り収容部内でベーンを位置変化させてハウジング及びベ
ーン体を相対回転させることにより、クランクシャフト
に対するカムシャフトの回転位相を変更して、同カムシ
ャフトにより開閉されるバルブのバルブタイミングを変
更するようにした内燃機関のバルブタイミング可変機構
において、前記圧力室内における流体圧が作用する受圧
面を有して前記ハウジング及び前記ベーン体の一方に配
設された可動部材と、前記ハウジング及び前記ベーン体
の他方に形成されて前記可動部材を係止可能な係止凹部
と、前記可動部材を前記係止凹部側に向けて付勢するス
プリングとを有し、前記スプリングの付勢力により前記
可動部材を付勢して前記係止凹部に係止させることによ
り前記ハウジング及びベーン体の相対回転を規制する規
制状態と、前記受圧面に作用する流体圧により前記スプ
リングの付勢力に抗して前記可動部材を移動させて前記
係止凹部から離脱させることにより前記相対回転を許容
する解除状態とを選択可能な相対回転規制手段を備え、
前記相対回転規制手段は、前記圧力室内の流体圧が前記
カムシャフトのトルク変動に起因した前記収容部内にお
けるベーンの位置変動を阻止可能な所定圧以上であるこ
とを条件として前記解除状態になるように前記スプリン
グの付勢力と前記可動部材の受圧面面積との関係が設定
されてなることをその要旨とするものである。
【0015】上記構成によれば、カムシャフトのトルク
変動に起因した収容部内におけるベーンの位置変動を圧
力室内の流体圧により阻止することができない場合に
は、相対回転規制手段が規制状態となってハウジング及
びベーン体の相対回転が規制される。
【0016】一方、相対回転規制手段がハウジング及び
ベーン体の相対回転を許容する解除状態となった場合に
は、圧力室の流体圧によってカムシャフトのトルク変動
に起因した収容部内におけるベーンの位置変動が阻止さ
れる。
【0017】上記目的を達成するために、請求項2記載
の発明は、請求項1に記載した内燃機関のバルブタイミ
ング可変機構において、圧力室は、ハウジング及びベー
ン体の回転方向における相対的な位置関係が収容部の内
壁にベーンが当接する最変位状態となるように、その内
部の流体圧によってハウジング及びベーン体を相対回転
させるものであり、相対回転規制手段は、規制状態とな
ったときにハウジング及びベーン体の相対的な位置関係
を上記最変位状態に保持し、且つ、圧力室内の流体圧
が、カムシャフトのトルク変動に起因して収容部の内壁
からベーンが離間するように移動することを阻止可能な
所定圧以上になったときに前記解除状態に移行するもの
であることをその趣旨とする。
【0018】上記構成において、相対回転規制手段が規
制状態となったときには、ハウジング及びベーン体の回
転方向における相対的な位置関係が、収容部の内壁にベ
ーンが当接する最変位状態、即ち、バルブのバルブタイ
ミングが最も早められた最進角状態又は同バルブタイミ
ングが最も遅らせられた最遅角状態のいずれかに保持さ
れる。このため、相対回転規制手段が規制状態から解除
状態に移行してハウジング及びベーン体の相対回転が許
容されるようになっても、両者はベーンが収容部の内壁
から離間する方向にしか相対回転することができない。
【0019】ここで、上記構成にあっては、相対回転規
制手段が解除状態に移行していれば圧力室の流体圧は所
定圧以上にまで増加しているため、カムシャフトのトル
ク変動に起因して、ベーンが収容部の内壁から離間する
方向に移動してしまうことがない。
【0020】従って、上記構成によれば、請求項1に記
載した発明の作用に加えて、相対回転規制手段が規制状
態から解除状態に移行した場合には、カムシャフトのト
ルク変動に起因した収容部内におけるベーンの位置変動
が、同収容部の内壁に対する同ベーンの当接、及び圧力
室の流体圧によって阻止される。
【0021】上記目的を達成するために、請求項3記載
の発明は、請求項2に記載した内燃機関のバルブタイミ
ング可変機構において、前記最変位状態は、カムシャフ
トによって開閉されるバルブのバルブタイミングが最も
遅れた状態となる最遅角状態であることをその趣旨とす
る。
【0022】ハウジング及びベーン体には、カムシャフ
トの駆動トルクによって両者の位置関係を最遅角状態と
させる回転力が常時作用している。従って、上記構成に
よれば、請求項2記載の発明の作用に加えて、圧力室に
供給される流体圧が低下して同流体圧により収容部内に
おけるベーンの位置を制御できなくなった場合には、ハ
ウジング及びベーン体はその回転力により最遅角状態と
なるように相対回転する。そして、ハウジング及びベー
ン体の位置関係が最遅角状態に達すると、相対回転規制
手段が規制状態となって両者の相対回転が規制される。
【0023】上記目的を達成するために、請求項4記載
の発明は、請求項2に記載した内燃機関のバルブタイミ
ング可変機構において、ハウジング或いはベーン体に駆
動連結されたカムシャフトは、排気バルブを開閉する排
気カムシャフトであり、収容部とベーンとの間には、同
ベーンを収容部の内壁側に常時付勢することにより、ハ
ウジング及びベーン体を排気バルブのバルブタイミング
が早められるように相対回転させる付勢手段が設けら
れ、更に、最変位状態は、排気バルブのバルブタイミン
グが最も早められた状態となる最進角状態であることそ
の趣旨とする。
【0024】例えば、内燃機関の停止に伴って圧力室に
供給される流体圧が低下した場合には、前述したよう
に、ハウジング及びベーン体は排気カムシャフトの駆動
トルクによる回転力の作用によって最遅角状態となるよ
うに相対回転しようとする。しかしながら、上記構成に
よれば、付勢手段により、排気バルブのバルブタイミン
グが早められる側にハウジング及びベーン体が上記回転
力に抗して相対回転させられる。そして、ハウジング及
びベーン体の位置関係が最進角状態となると、相対回転
規制手段が規制状態となって両者の相対回転が規制され
る。
【0025】従って、上記構成によれば、請求項2に記
載した発明の作用に加えて、内燃機関の停止に伴って排
気バルブのバルブタイミングが最進角状態に保持される
ため、同機関の再始動は、吸気バルブ及び排気バルブの
両バルブがともに開弁している期間、即ち、バルブオー
バラップが短縮された状態で行われるようになる。
【0026】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]以下、この発明に係る内燃機関のバ
ルブタイミング可変機構を具体化した第1の実施形態に
ついて図面を参照して説明する。この実施形態では、ガ
ソリンエンジンの吸気側カムシャフト11に対して設け
られたバルブタイミング可変機構(以下、「VVT」と
略記する)12について例示する。まず、図2を参照し
て内燃機関の弁駆動系の概略構成を説明する。本実施形
態においては図2における左側を吸気カムシャフト11
及び排気カムシャフト70の先端側、右側を各カムシャ
フト11,70の基端側とする。
【0027】吸気カムシャフト11及び排気カムシャフ
ト70はシリンダヘッド14において回転可能に支持さ
れている。これらカムシャフト11,70は複数のカム
75,76を有しており、このカム75,76の下方に
は吸気バルブ77及び排気バルブ78がそれぞれ配置さ
れている。排気カムシャフト70の先端側には駆動ギア
74が設けられており、同ギア74は吸気カムシャフト
11の先端側に設けられた被動ギア17に噛合されてい
る。排気カムシャフト70の基端側にはプーリ71が設
けられ、同プーリ71はタイミングベルト72を介して
クランクシャフト(図示略)に駆動連結されている。
【0028】クランクシャフトが回転されることによ
り、その回転力はタイミングベルト72を介してプーリ
71に伝達され、排気カムシャフト70が回転される。
更に、排気カムシャフト70の回転力はギア74,17
を介して吸気カムシャフト11に伝達され、同カムシャ
フト11が回転される。このように、両カムシャフト1
1,70が回転されることにより、吸気バルブ77及び
排気バルブ78がカム75,76により開閉される。
【0029】VVT12は、吸気カムシャフト11の先
端に設けられている。図1に示すように、吸気側カムシ
ャフト(以下、単に「カムシャフト」という)11の先
端側部分にはジャーナル11aが形成されている。この
ジャーナル11aは、シリンダヘッド14及びベアリン
グキャップ15によって回転可能に支持されている。カ
ムシャフト11の先端部分には、前記被動ギア17が同
カムシャフト11に対して相対回転可能に装着されてい
る。この被動ギア17の外周には、複数の外歯17aが
形成されており、この外歯17aは前記駆動ギア74の
外周に形成された外歯74aに噛合されている。
【0030】被動ギア17の先端側には、順に側板1
8、ハウジング16及びカバー20が配置されており、
これら各部材18,16,20はボルト21により被動
ギア17に固定されている。従って、側板18、ハウジ
ング16及びカバー20は同被動ギア17とともに一体
的に回転する。
【0031】側板18、ハウジング16及びカバー20
により包囲された空間内にはベーン体19が配設されて
いる。ベーン体19はカムシャフト11の先端面にボル
ト22により装着され、更にノックピン(図示略)によ
りカムシャフト11に対して回り止めされている。従っ
て、ベーン体19はカムシャフト11とともに一体的に
回転する。
【0032】図3は、図1の3−3線に沿った断面図で
ある。同図に示すように、ベーン体19は、その中央部
に位置する円筒状のボス23と、同ボス23を中心に十
字形状に延設された4つのベーン24とを備える。ハウ
ジング16は、その内周面において、内周側に延設され
た4つの凸部25を有する。各凸部25の間にそれぞれ
形成された4つの凹部26は、各ベーン24を収容して
いる。各ベーン24の外周面は各凹部26の内周面に接
し、各凸部25の先端面はボス23の外周面に接してい
る。
【0033】各凹部26の内部は、ベーン24及びボス
23により2つの空間に区画されており、被動ギア17
の回転方向(図3において矢印Rで示す)における各ベ
ーン24の両側には、それぞれ第1油圧室30及び第2
油圧室31が形成されている。被動ギア17の回転方向
と逆方向(以下、この方向を本実施形態における「遅角
方向」と定義する)の側に位置する第1油圧室30に
は、吸気バルブ77のバルブタイミングを早める際に油
が供給される。回転方向と同方向(以下、この方向を本
実施形態における「進角方向」と定義する)の側に位置
する第2油圧室31には、同バルブタイミングを遅らせ
る際に油が供給される。
【0034】各ベーン24及び各凸部25はその先端に
それぞれ溝27,40を有する。各ベーン24の溝27
内には、シールプレート28と、同プレート28をハウ
ジング16の内周面に向けて付勢する板バネ29とが配
設されている。同様に、各凸部25の溝40内には、シ
ールプレート41と、同プレート41をボス23の外周
面に向けて付勢する板バネ42とが配設されている。こ
れら各プレート28,41により各油圧室30,31間
における油の移動が規制され、両室30,31の気密性
が保たれている。
【0035】また、図1に示すように、ベーン24の1
つには、カムシャフト11の軸方向に延びる段付きの貫
通孔32が形成されている。貫通孔32内には、ロック
ピン33が軸方向(図1の左右方向)に移動可能に収納
されている。このロックピン33は、その先端側に拡径
部33bと、その内部に先端側が開放された収容穴33
aとを有する。この収容穴33a内には、両端がカバー
20及び同収容穴33aの底部に当接されたスプリング
35が設けられている。このスプリング35はロックピ
ン33を係止孔34側へ常時付勢している。
【0036】また、側板18には、ロックピン33の基
端側部分が嵌入可能な係止孔34が形成されている。こ
の係止孔34は、ベーン体19がハウジング16に対し
て最も遅角方向に相対回転し、各ベーン24が凸部25
に当接した位置(以下、この位置を「最遅角位置」とい
う)に配置された場合に、ロックピン33が嵌入可能な
位置に形成されている。
【0037】図4は図1の4−4線に沿った断面図であ
る。図4に示すように、被動ギア17の先端面において
前記係止孔34と対向する部分には油穴43が形成され
ている。また、係止孔34の内周壁にはこの油穴43と
連通する油溝55が形成されている。図1及び図4に示
すように、この油溝55は、ベーン24の基端面に形成
された油路54を介して第1油圧室30に接続されてい
る。
【0038】従って、図4に示すように係止孔34内に
ロックピン33が嵌入された場合にあっては、第1油圧
室30に供給される油の一部が油路54及び油溝55を
介して油穴43に導入される。また、図5に示すよう
に、係止孔34内にロックピン33が嵌入されていない
場合にあっては、第1油圧室30に供給される油の一部
は油路54及び油溝55を介して係止孔34及び油穴4
3に導入される。
【0039】また、ロックピン33の基端面(図4及び
図5における右側面)は第1受圧面33cを構成してい
る。この第1受圧面33cに係止孔34或いは油穴43
に導入された油の圧力が作用することにより、ロックピ
ン33は先端側に向けて付勢される。
【0040】一方、貫通孔32の内部においてロックピ
ン33の拡径部33bより基端側の部分には、環状の油
空間13が形成されている。この油空間13は油路59
を介して第2油圧室31と連通されている。
【0041】従って、第2油圧室31に供給される油の
一部は油路59を介して油空間13に導入される。ま
た、前記拡径部33bの基端面は第2受圧面33dを構
成しており、この第2受圧面33dに油空間13に導入
された油の圧力が作用することにより、ロックピン33
は先端側に向けて付勢される。
【0042】また、図1に示すように、ベーン体19の
先端面には油溝36が形成されており、この油溝36は
貫通孔32の先端側部分と接続されている。更に、カバ
ー20には長孔37が形成されており、この長孔37に
よって油溝36とカバー20の外部とが連通されてい
る。従って、貫通孔32においてロックピン33より先
端側にある空間32aは、油溝36及び長孔37を介し
てカバー20の外部に開放されている。
【0043】本実施形態においては、このロックピン3
3、係止孔34、スプリング35、、油穴43、及び油
空間13等により、ハウジング16とベーン体19との
相対回転を規制するためのロック機構49が構成されて
いる。
【0044】このロック機構49において、スプリング
35の付勢力が、第1受圧面33c或いは第2受圧面3
3dに作用する油圧に基づく付勢力を上回った場合、図
4に示すように、ロックピン33はその基端側部分が係
止孔34に嵌入され、同機構49が規制状態となる。こ
のように、ロック機構49が規制状態となることによ
り、回転方向におけるハウジング16に対するベーン体
19の位置が固定される。従って、ハウジング16及び
ベーン体19の相対回転が規制され、カムシャフト11
と被動ギア17とが一体的に回転するようになる。
【0045】これに対して、第1受圧面33c或いは第
2受圧面33dに作用する油圧に基づく付勢力が、スプ
リング35の付勢力を上回った場合、図5に示すよう
に、ロックピン33は係止孔34から押し出されて貫通
孔32の内部に収納され、ロック機構49が解除状態と
なる。このように、ロック機構49が解除状態となるこ
とにより、ハウジング16及びベーン体19の相対回転
が許容される。
【0046】また、上記のように、前述した貫通孔32
の先端側に形成される空間32aはカバー20の外部と
連通されているため、ロックピン33の移動に伴い同空
間32aの容積が変化しても、その空間32a内の空気
圧によって同ロックピン33の移動が阻害されることは
ない。更に、この空間32a内には油空間13から漏出
した微量の油が流入する場合があるが、この油は油溝3
6及び長孔37を介してカバー20の外部に排出され
る。このため、空間32a内に流入した油によりロック
ピン33の移動が阻害されることもない。
【0047】次に、第1油圧室30及び各第2油圧室3
1に対して油の給排を行うための油給排構造について図
1を参照して説明する。シリンダヘッド14の内部に
は、一対の供給通路38,39が形成されている。これ
ら各通路38,39は、オイルコントロールバルブ(図
示略、以下、「OCV」という)を介してオイルポンプ
(図示略)に接続されている。オイルポンプは、エンジ
ンのクランクシャフトによって駆動されることにより、
オイルパン(図示略)内の油を吸引し、その油をOCV
を介して前記各供給通路38,39に対して選択的に圧
送する。
【0048】シリンダヘッド14の先端側に形成された
供給通路38は、ジャーナル11aの全周に形成された
油溝44、ジャーナル11aの内部に形成された油孔4
5を介して、カムシャフト11の内部に形成された油通
路46に通じている。ベーン体19の基端面において前
記ボルトの周囲には環状空間47が形成されており、前
記油通路46の先端側は、この環状空間47に開口して
いる。
【0049】更に、ボス23の内部には、放射状に延び
る4つの油孔48が形成されている。これら各油孔48
は、環状空間47と各第1油圧室30とを連通してい
る。これら供給通路38、油溝44、油孔45、油通路
46、環状空間47、及び各油孔48により第1油路8
0が構成されている。前述したOCVがエンジンの電子
制御装置により制御されることにより、オイルポンプか
ら吐出された油が第1油路80を通じて第1油圧室30
に供給され、或いは同第1油圧室30の油が第1油路8
0を通じてオイルパンに排出される。
【0050】一方、シリンダヘッド14の基端側に形成
された供給通路39は、ジャーナル11aの全周に形成
された油溝50に接続されている。また、カムシャフト
11の内部には油通路57が形成されており、同通路5
7の基端側部分は、同じくカムシャフト11内に形成さ
れた油孔56を介して前記油溝50に連通されている。
カムシャフト11の先端側外周面において被動ギア17
が装着された部分には、その全周にわたり油溝58が形
成されている。この油溝58には、カムシャフト11の
内部に形成された油孔53を介して油通路57の先端側
部分が接続されている。
【0051】更に、被動ギア17の中央部分には、放射
状に延びる4つの扇状溝51が形成されており、これら
各溝51は前記油溝58に接続されている。また、側板
18には、図3に示すように各凸部25の側面近傍にて
開口する4つの油孔52が形成されており、この油孔5
2により扇状溝51と第2油圧室31とが連通されてい
る。
【0052】これら供給通路39、油溝50、油孔5
6、油通路57、油孔53、油溝58、扇状溝51、及
び油孔52により第2油路81が構成されている。OC
Vが電子制御装置により制御されることにより、オイル
ポンプから吐出された油が、この第2油路81を通じて
第2油圧室31に供給され、或いは同第2油圧室31の
油が第2油路81を通じてオイルパンに排出される。
【0053】次に、エンジンの始動が完了して、オイル
ポンプからの油の吐出量が十分に大きくなった場合にお
ける吸気バルブ77のバルブタイミング変更動作につい
て説明する。
【0054】まず、吸気バルブ77のバルブタイミング
を早める場合について説明する。この場合には、OCV
が制御されることによって、第1油路80はオイルポン
プに接続され、第2油路81はオイルパンに接続され
る。従って、第1油圧室30には第1油路80を介して
油が供給される一方で、第2油圧室31の油は第2油路
81を介してオイルパンに排出される。
【0055】また、ロックピン33の第1受圧面33c
には第1油圧室30と等しい油圧が作用しており、この
油圧に基づく付勢力によって、同ピン33は貫通孔32
内に収納された状態に保持されている(図5参照)。従
って、ロック機構49は解除状態となっている。
【0056】このように、第1油圧室30に油が供給さ
れるとともに、第2油圧室31の油が排出されることに
より、第1油圧室30内の油圧は第2油圧室31内の油
圧に対して相対的に大きくなる。その結果、各ベーン2
4が第1油圧室30の油圧により付勢され、ベーン体1
9はハウジング16に対して前記進角方向に相対回転す
る。そして、このベーン体18とともにカムシャフト1
1が相対回転することによって、吸気バルブ77のバル
ブタイミングが進められる。
【0057】また、ベーン体19が進角方向に更に相対
回転すると、同ベーン体19は各ベーン24が凸部25
に当接した位置(以下、この位置を「最進角位置」とい
う)に達する。このように、ベーン体19の位置が最進
角位置に達すると、吸気バルブ77のバルブタイミング
は最も進められた状態となる。
【0058】次に、吸気バルブ77のバルブタイミング
を遅らせる場合について説明する。この場合には、OC
Vが制御されることによって、第2油路81はオイルポ
ンプに接続され、第1油路80はオイルパンに接続され
る。従って、第2油圧室31には第2油路81を介して
油が供給される一方で、第1油圧室30の油は第1油路
80を介してオイルパンに排出される。
【0059】また、ロックピン33の第2受圧面33d
には第2油圧室31と等しい油圧が作用しており、この
油圧に基づく付勢力によって、同ピン33は貫通孔32
内に収納された状態に保持されている(図5参照)。従
って、ロック機構49は解除状態となっている。
【0060】このように、第2油圧室31に油が供給さ
れ、第1油圧室30の油が排出されることにより、第2
油圧室31内の油圧は第1油圧室30内の油圧に対して
相対的に大きくなる。その結果、各ベーン24が第2油
圧室31の油圧により付勢され、ベーン体19はハウジ
ング16に対して前記遅角方向に相対回転する。そし
て、このベーン体18とともにカムシャフト11が相対
回転することによって、吸気バルブ77のバルブタイミ
ングが遅らせられる。
【0061】また、ベーン体19が遅角方向に更に相対
回転すると、同ベーン体19は前述した最遅角位置に達
し、吸気バルブ77のバルブタイミングが最も遅れた状
態となる。尚、このようにベーン体19が最遅角位置に
達しても、第2受圧面33dには十分に大きな油圧が作
用しているため、ロックピン33は係止孔34に嵌入す
ることはない。
【0062】上記のように、吸気バルブ77のバルブタ
イミングを変更している状態から、その変更を停止し
て、バルブタイミングを所定のタイミングに保持する場
合について説明する。
【0063】この場合、OCVが制御されることによっ
て、第1油路80及び第2油路81と、オイルポンプ及
びオイルパンとの連通がいずれも遮断される。従って、
各油路80,81を通じて行われていた各油圧室30,
31への油の供給、及び各油圧室30,31からの油の
排出が停止される。その結果、各油圧室30,31内の
油圧は等しくなり、ベーン体19の相対回転は停止す
る。このため、吸気バルブ77のバルブタイミングは現
状のタイミングに保持される。
【0064】このように、本実施形態のVVT12によ
れば、吸気バルブ77のバルブタイミングを進角側或い
は遅角側に連続的に変更するとともに、所望のバルブタ
イミングに保持することができる。
【0065】ところで、カムシャフト11を駆動するた
めに要するトルクは、一定ではなく、吸気バルブ77の
開閉駆動に基づいて変動している。即ち、図6に示すよ
うに、このトルクは、カムシャフト11が吸気バルブ7
7を開弁する際に生じる正トルク側(同図の+側)のピ
ーク値PK1と、同バルブ77を閉弁する際に生じる負
トルク側(同図の−側)のピーク値PK2との間で周期
的に変動している。ここで、正トルクとは、カムシャフ
ト11を遅角方向に回転させるように作用するトルクで
あり、負トルクとは、同シャフト11を進角方向に回転
させるように作用するトルクである。
【0066】また、同図に示すように、この駆動トルク
における正トルク側のピーク値PK1は負トルク側のピ
ーク値PK2よりも大きい。このため、駆動トルクの平
均値は同図に二点鎖線で示すように正トルク側に存在し
ている。従って、この駆動トルクは、平均的にカムシャ
フト11を遅角方向に回転させるように作用している。
【0067】このようにカムシャフト11の駆動トルク
が変動していることから、例えば、エンジンの運転を停
止させる場合のように、各油圧室30,31の油圧が減
少して、その油圧によってベーン24が保持されなくな
った場合には、ベーン体19は以下に説明するような挙
動を示すことが考えられる。以下、このベーン体19の
挙動について説明する。
【0068】本実施形態において、エンジンの運転が停
止される場合、OCVが制御されることによって、第2
油路81はオイルポンプに接続され、第1油路80はオ
イルパンに接続された状態に保持される。従って、ベー
ン体19は第1油圧室30に対し相対的に増大した第2
油圧室31の油圧により遅角方向に相対回転する。更
に、ベーン体19は、この第2油圧室31の油圧に加え
て、カムシャフト11の駆動トルクによっても遅角方向
に相対回転する。このようにベーン体19が遅角方向に
相対回転して最遅角位置に達すると、吸気バルブ77の
バルブタイミングは最も遅れた状態となる。
【0069】ここで、第2油圧室31の油圧が十分大き
ければ、その油圧により各ベーン24が凸部25に当接
した状態で固定されるため、ベーン体19はカムシャフ
ト11におけるトルク変動の影響を受けることなく最遅
角位置に保持される。
【0070】しかしながら、エンジンの運転を停止する
際には、エンジンの回転速度、即ち、クランクシャフト
の回転速度の減少に伴い、オイルポンプから吐出される
油の量が急激に減少する。このため、その吐出量の減少
に伴って第2油圧室31内における油圧も徐々に減少す
る。そして、第2油圧室31の油圧が所定圧以下にまで
減少すると、カムシャフト11の駆動トルクが負トルク
(図6参照)となったときに、同油圧室31の油圧によ
りベーン体19の相対回転を規制することができず、同
ベーン体19は一時的に進角方向に相対回転する。
【0071】一方、カムシャフト11の駆動トルクが負
トルクから正トルクに反転すると、上記のように進角方
向に相対回転したベーン体19は、再び遅角方向に相対
回転して最遅角位置に戻される。
【0072】即ち、カムシャフト11における駆動トル
クの変動に同期してベーン体19の回転方向における位
置が変動し、各ベーン24は凹部26内で揺動するよう
になる。その結果、カムシャフト11の回転が完全に停
止するまでの過渡的な現象ではあるものの、ベーン24
と凸部25との衝突が繰り返されることにより、VVT
12から異音が生じる状況が発生し得る。
【0073】そこで、本実施形態では、このような異音
の発生を回避するために、ロックピン33における第2
受圧面33dの面積SA2及びスプリング35の付勢力
F1を以下のように設定している。
【0074】即ち、ベーン体19が最遅角位置に達し
て、ロック機構49が規制状態となるときの前記油空間
13内の油圧を「PA2」とすると、スプリング35の
付勢力F1と第2受圧面33dに作用する油圧PA2に
基づく付勢力(PA2・SA2)とが等しいことから、
この油圧PA2は次式のように表される。
【0075】PA2=F1/SA2 ・・・(1) 尚、ロックピン33の第1受圧面33cにも第1油圧室
30内の油圧と等しい油圧が作用するが、第1油路80
がオイルパンに接続されており、この油圧は油空間13
の油圧PA2と比べて極めて小さいことから、上式
(1)においては考慮していない。
【0076】一方、カムシャフト11の駆動トルクが負
トルクのピーク値PK2となったときに、前述したよう
なベーン24の揺動を阻止するためには、第2油圧室3
1の油圧PB2が以下の式を満たす大きさである必要が
ある。
【0077】 PK2<N・PB2・SB2・(R1+R2)/2 ・・・(2) 上式(2)において、右辺は第2油圧室31の油圧によ
りベーン体24に対して遅角方向に作用するトルクであ
る。また、上式(2)において、「N」はベーン体19
に設けられたベーン24の数(本実施形態では「N=
4」)であり、「SB2」はベーン24の第2油圧室3
1に面する側面の面積である。また、「R1」はベーン
体24の中心(カムシャフト11の回転中心)からベー
ン24の外周面までの長さであり、「R2」は同中心か
らボス23の外周面までの長さである。
【0078】ここで、油空間13内の油圧PA2と第2
油圧室31の油圧PB2とは、両者13,31が連通さ
れていることから略等しい(PA2=PB2)。このた
め、上記各式(1),(2)より、第2受圧面33dの
面積SA2及びスプリング35の付勢力F1は以下のよ
うに表される。
【0079】 F1/SA2>2・PK2/[N・SB2・(R1+R2)] ・・・(3) 本実施形態では、上式(3)を満たすように、第2受圧
面33dの面積SA2及びスプリング35の付勢力F1
を設定するようにしている。従って、エンジンの運転を
停止させる際に、ベーン体19が最遅角位置に達すると
ともに、第2油圧室31内の油圧がベーン24の揺動を
阻止することができない大きさににまで減少した場合に
は、確実にロックピン33が係止孔34に嵌入してロッ
ク機構49が規制状態となる。その結果、ハウジング1
6とベーン体19との相対回転が規制される。
【0080】従って、本実施形態によれば、エンジンの
停止時のように、第2油圧室31内の油圧が減少した場
合には、ロック機構49を規制状態とすることによりベ
ーン24の揺動を確実に阻止することができ、この揺動
に起因した異音の発生等を防止することができる。
【0081】更に、本実施形態では、ベーン体19が最
遅角位置に配置されたときに、ロック機構49が規制状
態に移行できるようにしている。従って、各油圧室3
0,31内の油圧が減少してベーン24の位置を制御で
きなくなった場合には、ベーン体19はカムシャフト1
1の駆動トルクにより相対回転して最遅角位置に達す
る。そして、ロック機構49により同ベーン体19とハ
ウジング16との相対回転が規制される。
【0082】例えば、本実施形態とは異なり、ベーン体
19が最進角位置に配置されたときに、ロック機構49
が規制状態に移行できるようにした構成を採用した場合
には、例えば、第1油圧室30内にスプリング等の付勢
部材を設け、各油圧室30,31の油圧が減少した場合
に、この付勢部材によってベーン体19を強制的に進角
方向に相対回転させる必要がある。
【0083】この点、本実施形態によれば、上記のよう
な付勢部材の追加による構成の複雑化を招くことなく、
ハウジング16及びベーン体19の相対回転を速やかに
且つ確実に規制することができる。
【0084】ところで、前述したエンジン停止時以外に
も、カムシャフト11のトルク変動に起因した異音の発
生が懸念される状況がある。例えば、エンジンの始動時
において、ベーン体19が最遅角位置にある状態から、
同ベーン体19を進角方向に相対回転させる際にも、前
記トルク変動に起因したベーン体19の揺動が発生する
可能性がある。
【0085】即ち、エンジン始動時においては、OCV
がエンジン停止時と同じ状態に保持されており、第2油
路81はオイルポンプに接続され、第1油路80はオイ
ルパンに接続されている。従って、第2油路81を通じ
て第2油圧室31には油が供給されるため、第2油路8
1及び第2油圧室31内は油によって満たされた状態と
なる。この状態から、吸気バルブ77のバルブタイミン
グを早める場合、まず、OCVが制御されることによっ
て、第1油路80がオイルポンプに接続され、第2油路
81がオイルパンに接続される。
【0086】ここで、エンジンの運転を停止してから長
時間が経過している場合には、第1油路80、第1油圧
室30、油路54、油溝55、油穴43内の油は殆どオ
イルパンに戻されており、これら各部80,30,5
4,43の内部は油によって満たされていないことがあ
る。
【0087】従って、このような状態から第1油圧室3
0に油を供給する場合には、同油圧室30内の油圧は極
めて低い状態から上昇することになる。ここで、第1油
圧室30の油圧が十分な大きさにまで増加する前にロッ
ク機構49が規制状態から解除状態に移行すると、カム
シャフト11の駆動トルクが正トルクとなったときに、
ベーン体19が一時的に遅角方向に相対回転することと
なる。その結果、吸気バルブ77のバルブタイミングが
変動したり、或いは、ベーン24が揺動して同ベーン2
4と凸部25とが衝突を繰り返し異音が発生したりする
状況となり得る。
【0088】そこで、本実施形態では、このようなバル
ブタイミングの変動や異音の発生を回避するために、ロ
ックピン33における第1受圧面33cの面積SA1及
びスプリング35の付勢力F1を以下のように設定して
いる。
【0089】即ち、ロック機構49が解除状態となると
きの前記油穴43内の油圧を「PA1」とすると、この
油圧PA1は次式のように表される。 PA1=F1/SA1 ・・・(4) 尚、ロックピン33の第2受圧面33dにも第2油圧室
31内の油圧と等しい油圧が作用するが、第2油路81
がオイルパンに接続されており、この油圧は油穴43内
の油圧PA1と比べて極めて小さいことから、上式
(4)においては考慮していない。
【0090】一方、カムシャフト11の駆動トルクが正
トルクのピーク値PK1となったときに、前述したよう
なベーン24の揺動を阻止するためには、第1油圧室3
0の油圧PB1が以下の式を満たす大きさである必要が
ある。
【0091】 PK1<N・PB1・SB1・(R1+R2)/2 ・・・(5) 上式(4)において、右辺は第1油圧室30の油圧によ
りベーン体24に対して進角方向に作用するトルクであ
る。上式(5)において、「SB1」はベーン24の第
1油圧室30に面する側面の面積である。
【0092】ここで、油穴43内の油圧PA1と第1油
圧室30の油圧PB1とは、両者43,30が連通され
ていることから略等しい(PA1=PB1)。このた
め、上記各式(4),(5)より、第1受圧面33cの
面積SA1及びスプリング35の付勢力F1は以下のよ
うに表される。
【0093】 F1/SA1>2・PK1/[N・SB1・(R1+R2)] ・・・(6) 本実施形態では、上式(6)を満たすように、第1受圧
面33cの面積SA1及びスプリング35の付勢力F1
を設定するようにしている。従って、第1油圧室30の
油圧が上昇し、その油圧によりベーン24の揺動を阻止
するうえで十分な大きさになったときに、ロック機構4
9が解除状態となる。
【0094】従って、本実施形態によれば、エンジンの
始動後に吸気バルブ77のバルブタイミングを早める場
合において、第1油圧室30の油圧が十分な大きさにま
で増加しない間は、ロック機構49を規制状態とするこ
とによってベーン24の揺動を確実に阻止することがで
き、この揺動に起因した異音の発生や、バルブタイミン
グ制御性の悪化を防止することができる。
【0095】更に、本実施形態におけるロック機構49
では、ロックピン33の各受圧面33c,33dにそれ
ぞれ各油圧室30,31の油圧を作用させることによ
り、同ロック機構29の規制状態と解除状態とを切り替
えるようにしている。従って、本実施形態によれば、例
えば、ロックピン33の位置を電磁ソレノイド等のアク
チュエータによって変更することにより、ロック機構4
9の規制状態及び解除状態を切り替えるようにした構成
と比較して、ロック機構49における構成の簡素化を実
現することができ、ひいてはVVT12の低コスト化を
図ることができる。
【0096】[第2の実施形態]次に、本発明を具体化
した第2の実施形態について説明する。尚、上記第1の
実施形態と同等の機能を有する部材については、同一の
符号を付すとともにその説明を省略する。
【0097】本実施形態は、吸気カムシャフト11に換
えて前述した排気カムシャフト70にVVT12を設け
るようにしている点、及び、第2油圧室31内にベーン
体19を進角方向に付勢するためのスプリングを設けて
いる点が上記第1の実施形態と異なっている。
【0098】即ち、図7に示すように、排気カムシャフ
ト70の先端側にはVVT12が設けられており、同V
VT12によって排気バルブ78のバルブタイミングが
変更されるようになっている。一方、吸気カムシャフト
70の先端側には、駆動ギア74が設けられており、同
ギア74は、VVT12の被動ギア17に噛合されてい
る。また、吸気カムシャフト11の基端側にはプーリ7
1が設けられ、同プーリ71はタイミングベルト72を
介してクランクシャフト(図示略)に駆動連結されてい
る。
【0099】図8は、図3の一部に相当する部分を拡大
して示すVVT12の断面図である。尚、本実施形態に
おいて、ハウジング16及び前記被動ギア17は同図に
矢印Sで示すように反時計回りに回転する。また、凹部
26内においてベーン24の両側にはそれぞれ第1油圧
室90及び第2油圧室91が形成されている。被動ギア
17の回転方向と逆方向(以下、この方向を本実施形態
における「遅角方向」と定義する)の側に位置する第1
油圧室90には、排気バルブ78のバルブタイミングを
早める際に油が供給される。被動ギア17の回転方向と
同方向(以下、この方向を本実施形態における「進角方
向」と定義する)の側に位置する第2油圧室91には、
同バルブタイミングを遅らせる際に油が供給される。
【0100】このように、本実施形態では、第1の実施
形態において第1油圧室30に相当する空間により第2
油圧室91が構成され、同じく第1の実施形態において
第2油圧室31に相当する空間により第1油圧室90が
構成されている。第1油圧室90に対しては、第1の実
施形態における第2油路81と同様の構成を有した第1
油路(図示略)を介して油の給排が行われ、第2油圧室
91に対しては、第1の実施形態における第1油路80
と同様の構成を有した第2油路(図示略)を介して油の
給排が行われるようになっている。
【0101】更に、本実施形態のVVT12において
も、第1の実施形態と同様の構成(図4及び図5参照)
を有したロック機構49が設けられている。尚、本実施
形態において、油穴43は、油溝55、油路54を介し
て第2油圧室91に連通されており、ロックピン33の
第1受圧面33cには第2油圧室91内の油圧が作用す
る。一方、油空間13は油路59を介して第1油圧室9
0に連通されており、ロックピン33の第2受圧面33
dには第1油圧室90内の油圧が作用する。
【0102】また、本実施形態におけるロック機構49
は、第1の実施形態とは異なり、ベーン体19が進角方
向に相対回転して、各ベーン24が各凸部25に当接し
た状態となる位置、即ち、最進角位置に達したときに、
前記規制状態に移行可能である。従って、図4及び図5
に示す係止孔34は、側板18においてベーン体19が
最進角位置に達したときにロックピン33が嵌入可能な
位置に形成され、油穴43は被動ギア17の先端面にお
いて、この係止孔34と対向する位置に形成されてい
る。
【0103】また、本実施形態では、図8に示すよう
に、各第1油圧室90内にはスプリング93がそれぞれ
設けられている(同図ではその一つを示す)。各スプリ
ング93の両端は、ベーン24及び凸部25の側面に形
成された各凹部24a,25aにて固定されている。こ
のスプリング93はベーン24を第2油圧室91側に付
勢することにより、ベーン体19を前記進角方向に相対
回転させる機能を有している。
【0104】更に、本実施形態におけるロック機構にお
いても、第1の実施形態と同様にベーン24の揺動を抑
制するための構成が採用されている。即ち、第1受圧面
33cの面積SA1、第2受圧面33d、及びスプリン
グ35の付勢力F1はそれぞれ以下の式(7),(8)
を満たすように設定されている。
【0105】 F1/SA1>2・(PK4+T1)/[N・SB4・(R1+R2)] ・・・(7) F1/SA2>2・(PK3−T1)/[N・SB3・(R1+R2)] ・・・(8) ここで、「SB4」は、ベーン24の第2油圧室91に
面する側面の面積であり、「SB3」は、ベーン24の
第1油圧室90に面する側面の面積である。また、「P
K4」は、排気カムシャフト70のトルク変動における
負トルク側のピーク値(吸気カムシャフト11において
は前記ピーク値PK2に相当する)であり、「PK3」
は、正トルク側のピーク値(吸気カムシャフト11にお
いては前記ピーク値PK1に相当する)である。更に、
「T1」はベーン体19が最進角位置に達したときに、
前記スプリング93により同ベーン体19に対して進角
方向に作用するトルクである。
【0106】また、正トルクとは、排気カムシャフト7
0を遅角方向に回転させるように作用するトルクであ
り、負トルクとは、同シャフト70を進角方向に回転さ
せるように作用するトルクである。
【0107】尚、上式(7),(8)は第1の実施形態
にて説明した各式(3),(6)と略同様に導出できる
ため、その説明を省略する。以上のように構成された本
実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様、トルク
変動に起因したベーン24の揺動がロック機構49によ
り確実に阻止されるため、バルブタイミング制御におけ
る制御性の悪化や、ベーン24と凸部25とが衝突を繰
り返すことによる異音の発生を回避することができる。
【0108】更に、本実施形態によれば、エンジンが停
止する際に、以下のようにしてベーン体19が最進角位
置に保持される。即ち、エンジンが停止される際には、
前記OCVが制御されることにより、第1油路がオイル
ポンプに接続されるとともに、第2油路がオイルパンに
接続される。従って、ベーン体19は第1油圧室90の
油圧によって進角方向に相対回転しようとする。
【0109】更に、ベーン体19にはこの第1油圧室9
0の油圧に加え、前記スプリング93から同ベーン体1
9を進角方向に相対回転させる回転力が作用する。従っ
て、オイルポンプの吐出量が減少して第1油圧室90内
の油圧が減少しても、ベーン体19は、排気カムシャフ
ト70の駆動トルクによって遅角方向に相対回転するこ
とはない。
【0110】このように、ベーン体19は、進角方向に
相対回転することによって最進角位置に達する。そし
て、第1油圧室90内の油圧が更に減少すると、ロック
ピン33が係止孔34内に嵌入して、ロック機構49が
規制状態となる。その結果、ハウジング16とベーン体
19との相対回転が規制され、排気バルブ78のバルブ
タイミングが最も早められた状態に保持されることとな
る。
【0111】ここで、エンジンの良好な始動性を確保す
るためには、吸気バルブ77及び排気バルブ78が同時
に開弁している期間、即ち、バルブオーバラップが少な
いことが望ましい。即ち、エンジンの始動時においてバ
ルブオーバラップが大きいと、いわゆる吹き返し現象が
発生して吸気の体積効率が低下してしまい、良好な始動
性が確保できないからである。
【0112】この点、本実施形態では、エンジンの停止
時において、排気バルブ78のバルブタイミングが最も
早められ、バルブオーバラップが最も少ない状態に保持
されるとともに、その状態でエンジンの始動が開始され
る。従って、本実施形態によれば、上記のような吹き返
し現象の発生を防止して、エンジンの始動性を向上させ
ることができる。
【0113】尚、以上説明した各実施形態は、以下のよ
うに構成を変更して実施することができる。 ・上記第1の実施形態では、吸気カムシャフト11に設
けられたVVT12により吸気バルブ77のバルブタイ
ミングを変更するようにした。これに対して、図9に示
すように、排気カムシャフト70にVVT12を設け、
同VVT12により吸気バルブ77のバルブタイミング
を変更することもできる。
【0114】・上記各実施形態において、ロック機構4
9はスプリング35による付勢力と各受圧面33c,3
3dに作用する油圧に応じて前記規制状態と解除状態と
を切り替えるようにしている。これに対して、第1、第
2油路80,81の途中に圧力センサをそれぞれ配設
し、これら各センサの検出結果に基いて例えば電磁ソレ
ノイドでロックピン33を駆動させるようにしてもよ
い。
【0115】・上記第1の実施形態では、ロック機構4
9が規制状態となってハウジング16及びベーン体19
の相対回転が規制され、ベーン体19の位置が最遅角位
置に固定されるが、同ベーン体19が固定される位置は
必ずしも最遅角位置に限定されない。即ち、ベーン体1
9が固定される位置は、側板17に形成される係止孔3
4の位置を変更することにより、エンジンの始動時にお
ける吸気バルブ77のバルブタイミングが最適となるよ
うに適宜変更することができる。
【0116】また、第2の実施形態のように、排気バル
ブのバルブタイミングを変更する場合も同様に、ベーン
体19が固定される位置は必ずしも最進角位置に限定さ
れない。
【0117】・上記各実施形態では、ベーン体19に4
つのベーン24が形成される構成を採用した。これに対
して、同ベーン24を3つ以下、或いは5つ以上有した
構成とすることもできる。ベーン24の数を上記各実施
形態より少なくした場合には、前記油路80,81の構
成を簡略化することができ、上記実施形態より多くした
場合には、ベーン19に対してより大きな回転トルクを
付与することができる。
【0118】・上記第1の実施形態では、VVT12の
被動ギア17を排気カムシャフト70を介してクランク
シャフトに駆動連結するようにした。これに対して、例
えば、この被動ギア17をカムプーリやスプロケットに
変更するとともに、これらプーリ或いはスプロケットを
タイミングベルト或いはタイミングチェーンを介してク
ランクシャフトに駆動連結するようにしてもよい。
【0119】・上記各実施形態では、吸気バルブ77及
び排気バルブ78の一方のバルブタイミングを変更する
ようにしている。これに対して、VVT12を吸気カム
シャフト11及び排気カムシャフト70の双方に設け、
吸気バルブ及び排気バルブの双方のバルブタイミングを
それぞれ変更するようにしてもよい。
【0120】上記各実施形態から把握できる技術的思想
について以下にその効果とともに記載する。 ・請求項1に記載した内燃機関のバルブタイミング可変
機構において、相対回転規制手段は、前記圧力室内にお
ける流体圧が作用する受圧面を有し、前記ハウジング及
び前記ベーン体の一方に配設された可動部材と、前記ハ
ウジング及び前記ベーン体の他方に配設され、前記可動
部材を係止可能な係止凹部とを備え、前記受圧面に作用
する流体圧によって前記可動部材を移動させることによ
り、同可動部材が前記係止凹部に係止された規制状態
と、同可動部材が前記係止凹部から離脱した解除状態と
を切り替えるものであることを特徴とする。
【0121】このような構成によれば、圧力室内におけ
る流体圧の変化に応じて、ハウジング及びベーン体の相
対回転が規制された規制状態と、同相対回転が許容され
た解除状態とを容易に切り替えることができる。
【0122】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、圧力室内の流
体圧が、カムシャフトのトルク変動に起因した収容部内
におけるベーンの位置変動を阻止可能な所定圧以上にな
ったときに、相対回転規制手段による規制状態を解除し
て、ハウジング及びベーン体の相対回転を許容するよう
にしている。
【0123】従って、圧力室内の流体圧によりカムシャ
フトのトルク変動に起因した収容部内におけるベーンの
位置変動を阻止することができない場合には、相対回転
規制手段が規制状態となってハウジング及びベーン体の
相対回転が規制される。一方、相対回転規制手段がハウ
ジング及びベーン体の相対回転を許容する解除状態に移
行した場合には、圧力室の流体圧によってカムシャフト
のトルク変動に起因した収容部内におけるベーンの位置
変動が阻止される。
【0124】その結果、本発明によれば、圧力室におけ
る流体圧が低下した場合であっても、カムシャフトのト
ルク変動に起因してハウジング及びベーン体が相対的に
回転してしまうことを防止することができる。
【0125】請求項2に記載した発明では、相対回転規
制手段が規制状態となったときに、ハウジング及びベー
ン体の相対的な位置関係を最変位状態に保持する一方
で、圧力室内の流体圧がベーンの移動を阻止可能な所定
圧以上になったときに、同相対回転規制手段を規制状態
から解除状態に移行させるようにしている。
【0126】従って、相対回転規制手段が解除状態にな
ったときには、カムシャフトのトルク変動に起因した収
容部内におけるベーンの位置変動が、同収容部の内壁に
対する同ベーンの当接、及び圧力室の流体圧によって阻
止される。
【0127】その結果、本発明によれば、特に、相対回
転規制手段が規制状態から解除状態に移行した場合にお
いて、カムシャフトのトルク変動に起因したハウジング
及びベーン体の相対回転を確実に抑制することができ
る。
【0128】請求項3記載の発明では、カムシャフトに
よって開閉されるバルブのバルブタイミングが最も遅れ
た状態となる最遅角状態でハウジング及びベーン体の相
対回転を相対回転規制手段により規制するようにしてい
る。
【0129】従って、圧力室内の流体圧が低下して、同
流体圧により収容部内におけるベーンの位置を制御でき
なくなった場合には、ハウジング及びベーン体は相対回
転して最遅角状態となり、両者の相対回転が相対回転規
制手段により規制される。
【0130】その結果、本発明によれば、請求項2に記
載した発明の効果に加えて、圧力室内の流体圧が低下し
た場合に、ハウジング及びベーン体の相対回転を速やか
に且つ確実に規制することができる。
【0131】請求項4記載の発明では、ハウジング或い
はベーン体に駆動連結されるカムシャフトとして排気カ
ムシャフトを選択するとともに、収容部とベーンとの間
には、同ベーンを収容部の内壁側に常時付勢することに
より、ハウジング及びベーン体を排気バルブのバルブタ
イミングが早められるように相対回転させる付勢手段を
備え、更に、排気バルブのバルブタイミングが最も早め
られた最進角状態でハウジング及びベーン体の相対回転
を相対回転規制手段により規制するようにしている。
【0132】従って、内燃機関の停止に伴って排気バル
ブのバルブタイミングは最進角状態に保持される。その
結果、本発明によれば、請求項2に記載した発明の効果
に加えて、バルブオーバラップが短縮された状態で内燃
機関を始動させることができ、その始動性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態におけるVVTの構成を示す断
面図。
【図2】カムシャフト及びVVTの配置を示す断面図。
【図3】図1の3−3線に沿った断面図。
【図4】ロック機構の規制状態を示す断面図。
【図5】ロック機構の解除状態を示す断面図。
【図6】カムシャフトにおける駆動トルクの変動を示す
グラフ。
【図7】第2の実施形態におけるカムシャフト及びVV
Tの配置を示す断面図。
【図8】VVTの一部を拡大して示す断面図。
【図9】VVTの配置態様の変更例を示す断面図。
【図10】従来におけるVVTを示す断面図。
【図11】図10の11−11に線に沿った断面図。
【符号の説明】
11…吸気カムシャフト、16…ハウジング、19…ベ
ーン体、24…ベーン、26…凹部、30,31…油圧
室、32…貫通孔、33…ロックピン、34…係止孔、
35…スプリング、32…貫通孔、49…ロック機構、
70…排気カムシャフト、77…吸気バルブ、78…排
気バルブ、93…スプリング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−60508(JP,A) 特開 平9−264110(JP,A) 特開 平10−184321(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 1/34

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の吸気バルブ及び排気バルブの
    少なくとも一方のバルブを開閉するカムシャフトと、前
    記内燃機関のクランクシャフト及び前記カムシャフトの
    一方に駆動連結されたハウジングと、前記ハウジングの
    内部に形成された収容部内に配置されるベーンを有する
    ともに、前記クランクシャフト及び前記カムシャフトの
    他方に駆動連結されたベーン体と、前記収容部内におい
    て前記ベーンの少なくとも一側に形成され、その内部に
    流体が供給される圧力室とを備え、前記圧力室内に供給
    される流体の圧力により前記収容部内で前記ベーンを位
    置変化させて前記ハウジング及びベーン体を相対回転さ
    せることにより、前記クランクシャフトに対する前記カ
    ムシャフトの回転位相を変更して、同カムシャフトによ
    り開閉されるバルブのバルブタイミングを変更するよう
    にした内燃機関のバルブタイミング可変機構において、前記圧力室内における流体圧が作用する受圧面を有して
    前記ハウジング及び前記ベーン体の一方に配設された可
    動部材と、前記ハウジング及び前記ベーン体の他方に形
    成されて前記可動部材を係止可能な係止凹部と、前記可
    動部材を前記係止凹部側に向けて付勢するスプリングと
    を有し、前記スプリングの付勢力により前記可動部材を
    付勢して前記係止凹部に係止させることにより前記ハウ
    ジング及びベーン体の相対回転を規制する規制状態と、
    前記受圧面に作用する流体圧により前記スプリングの付
    勢力に抗して前記可動部材を移動させて前記係止凹部か
    ら離脱させることにより前記相対回転を許容する解除状
    態とを選択可能な相対回転規制手段を備え、 前記相対回転規制手段は、前記圧力室内の流体圧が前記
    カムシャフトのトルク変動に起因した前記収容部内にお
    けるベーンの位置変動を阻止可能な所定圧以上であるこ
    とを条件として前記解除状態になるように前記スプリン
    グの付勢力と前記可動部材の受圧面面積との関係が設定
    されてなる ことを特徴とする内燃機関のバルブタイミン
    グ可変機構。
  2. 【請求項2】 前記圧力室は、前記ハウジング及びベー
    ン体の回転方向における相対的な位置関係が前記収容部
    の内壁に前記ベーンが当接する最変位状態となるよう
    に、その内部の流体圧によって前記ハウジング及びベー
    ン体を相対回転させるものであり、 前記相対回転規制手段は、前記規制状態となったときに
    前記ハウジング及びベーン体の相対的な位置関係を前記
    最変位状態に保持し、且つ、前記圧力室内の流体圧が、
    前記カムシャフトのトルク変動に起因して前記収容部の
    内壁から前記ベーンが離間するように移動することを阻
    止可能な所定圧以上になったときに前記解除状態に移行
    するものであることを特徴とする請求項1記載の内燃機
    関のバルブタイミング可変機構。
  3. 【請求項3】 前記最変位状態は、前記カムシャフトに
    よって開閉されるバルブのバルブタイミングが最も遅れ
    た状態となる最遅角状態であることを特徴とする請求項
    2記載の内燃機関のバルブタイミング可変機構。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の内燃機関のバルブタイミ
    ング可変機構において、 前記カムシャフトは前記排気バルブを開閉する排気カム
    シャフトであり、 前記収容部と前記ベーンとの間には、同ベーンを前記収
    容部の内壁側に常時付勢することにより、前記ハウジン
    グ及び前記ベーン体を前記排気バルブのバルブタイミン
    グが早められるように相対回転させる付勢手段が設けら
    れ、 更に、前記最変位状態は、前記排気バルブのバルブタイ
    ミングが最も早められた状態となる最進角状態であるこ
    とを特徴とする内燃機関のバルブタイミング可変機構。
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