JP5990952B2 - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents
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Description
こうした可変動弁機構としては、例えば特許文献1に示されるバルブタイミング可変機構があげられる。このバルブタイミング可変機構は、クランクシャフトと一体回転する入力回転体、及びカムシャフトと一体回転する出力回転体の間の油圧室内の油圧を調整して上記入力回転体に対し上記出力回転体を相対移動させ、それによってクランクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相を変化させるものである。このように内燃機関のクランクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相を変化させることにより、機関バルブのバルブタイミングが可変とされる。また、可変動弁機構としては、機関バルブに対するカム作用角及び同機関バルブの最大リフト量を互いに同期した状態で可変とするバルブリフト量可変機構もあげられる。
請求項1記載の発明では、機関バルブに対するカム作用角及び同機関バルブの最大リフト量を互いに同期した状態で可変とするバルブリフト量可変機構が設けられる。こうしたバルブリフト量可変機構の他に、クランクシャフトと一体回転する入力回転体、及びカムシャフトと一体回転する出力回転体の間の油圧室内の油圧を調整して入力回転体に対し出力回転体を相対移動させ、それによってクランクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相を変化させるバルブタイミング可変機構も設けられる。そして、同バルブタイミング可変機構により、クランクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相を変化させることで、機関バルブのバルブタイミングが可変とされる。更に、バルブタイミング可変機構における入力回転体及び出力回転体のうちの一方に設けられたピンを、上記油圧室内の油圧に基づく力とばねの付勢力とに基づき、上記入力回転体及び上記出力回転体のうちの他方に形成された穴に対し出し入れするロック機構も設けられる。そして、同ロック機構の上記ピンを上記穴に対し出し入れすることにより、バルブリフト量可変機構における出力回転体の入力回転体に対する相対移動を許可したり禁止したりすることが可能になる。なお、内燃機関の停止過程においては、機関バルブに対するカム作用角が機関始動に適したベース値となるよう上記バルブリフト量可変機構が動作される。また、機関停止過程では、上記ロック機構のピンと穴とが位置合わせされるよう上記バルブタイミング可変機構の出力回転体が入力回転体に対し相対移動するようにもなる。
図1に示される内燃機関1においては、燃焼室2に繋がる吸気通路3にスロットルバルブ13が開閉可能に設けられており、同吸気通路3を通じて燃焼室2に空気が吸入されるとともに、燃料噴射弁4から同機関1の吸気ポート3aに向けて噴射された燃料が同燃焼室2に供給される。この空気と燃料とからなる混合気に対し点火プラグ5による点火が行われると、同混合気が燃焼してピストン6が往復移動し、内燃機関1の出力軸であるクランクシャフト7が回転する。一方、燃焼室2で燃焼した後の混合気は、排気として排気通路8に送り出される。
図4に示すように、バルブタイミング可変機構16は、吸気カムシャフト12に固定された出力回転体としての可動部材19と、吸気カムシャフト12の軸線上に上記可動部材19を囲むように設けられてクランクシャフト7(図1)の回転が伝達される入力回転体としてのケース20とを備えている。このケース20の内周面には、吸気カムシャフト12の軸線に向かって突出する突部20aが周方向について所定の間隔をおいて複数形成されている。また、可動部材19の外周面には、吸気カムシャフト12の軸線から離れる方向に突出する複数のベーン19aがそれぞれ上記各突部20aの間に位置するように形成されている。これにより、ケース20内における各突部20aの間に位置する部分が、ベーン19aにより進角側油圧室22と遅角側油圧室23とに区画されている。言い換えれば、可動部材19とケース20との間に進角側油圧室22及び遅角側油圧室23が形成されている。
この可変動弁装置には、内燃機関1の運転に関する各種制御を実行する電子制御装置21が設けられている。この電子制御装置21は、上記制御に係る各種演算処理を実行するCPU、その制御に必要なプログラムやデータの記憶されたROM、CPUの演算結果等が一時記憶されるRAM、外部との間で信号を入・出力するための入・出力ポート等を備えている。
・車両の運転者によって踏み込み操作されるアクセルペダル27の踏み込み量(アクセル操作量)を検出するアクセルポジションセンサ28。
・吸気通路3を通過する空気の量(吸入空気量)を検出するエアフローメータ32。
・クランクシャフト7の回転に対応する信号を出力するクランクポジションセンサ34。
・バルブリフト量可変機構17の駆動量を検出する駆動量検出センサ37。
内燃機関1の停止過程においては、機関回転速度、吸気バルブ11に対するカム作用角、吸気バルブ11のバルブタイミング、及び遅角側油圧室23内の油圧が、それぞれ例えば図7(a)〜(d)に示すように変化する。内燃機関1の停止開始時(タイミングT1)には、吸気バルブ11に対するカム作用角が次回の機関始動に備えて図7(b)に示すように上記ベース値とされる。更に、内燃機関1の停止開始後(T1以後)には、吸気バルブ11のバルブタイミングの遅角指令がなされるとともに、内燃機関1の自立運転の停止に伴い機関回転速度が図7(a)に示すように徐々に低下してゆく。吸気バルブ11のバルブタイミングの遅角指令がなされると、遅角側油圧室23へのオイルの供給、及び進角側油圧室22からのオイルの排出が行われるため、吸気バルブ11のバルブタイミングが図7(c)に示すようにタイミングT2で最遅角状態となるまで遅角する。そして、吸気バルブ11のバルブタイミングが最遅角状態になるまで遅角すると、図8に示すようにピン52と穴53とが位置合わせされる。一方、機関回転速度の低下に伴いオイルポンプ24からのオイルの吐出量が低下すると、遅角側油圧室23内の油圧が図7(d)に示すように上記ロック解除圧に向けて徐々に低下してゆく。ここで仮に、上記ロック解除圧が上記押付圧の最大値よりも低くなるよう、ロック機構51におけるばね54のばね定数が設定されたとする。なお、このときの上記押付圧の最大値を図7(d)に二点鎖線で示し、上記ロック解除圧を図7(d)に破線Lloで示す。
(1)吸気バルブ11に対するカム作用角をベース値とした状態での上記押付圧の最大値よりも上記ロック解除圧が高くなるよう、ロック機構51におけるばね54のばね定数が設定される。更に、ロック機構51のピン52が穴53に挿入された状態のもと、内燃機関1の始動時などバルブタイミング可変機構16の起動される際、上記押付圧の最大値が上記ロック解除圧よりも高くなるよう、バルブリフト量可変機構17の動作を通じて上記カム作用角を上記ベース値よりも大きくするカム作用角拡大処理が行われる。これにより、内燃機関1の停止過程でロック機構51におけるピン52の穴53への挿入を適切に行うことができ、且つ、内燃機関1の始動時などバルブタイミング可変機構16の起動時に穴53に挿入された状態にあるピン52の同穴53からの抜き出しを適切に行うことができる。
・内燃機関1の始動時などバルブタイミング可変機構16を起動する際、同機構16における進角側油圧室22及び遅角側油圧室23内の油圧を、機関回転速度等に基づき推定する代わりに、進角側油圧室22及び遅角側油圧室23内の油圧をセンサ等により実測することも可能である。
・バルブタイミング可変機構16における可動部材19がケース20に対し最も遅角側に相対回転したときにロック機構51のピン52と穴53との位置が合うようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、可動部材19がケース20に対し最も遅角側に相対回転したときピン52と穴53との位置が合うようにしたり、上記相対回転範囲の中間にてピン52と穴53との位置が合うようにしたりしてもよい。これらの場合、ピン52と穴53とが位置合わせされる可動部材19とケース20との相対位置に向けて、可動部材19がばね等によって付勢されるようにすることが好ましい。
Claims (2)
- クランクシャフトと一体回転する入力回転体、及びカムシャフトと一体回転する出力回転体の間の油圧室内の油圧を調整して前記入力回転体に対し前記出力回転体を相対移動させ、それによって前記クランクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相を変化させて機関バルブのバルブタイミングを可変とするバルブタイミング可変機構と、
前記入力回転体及び前記出力回転体のうちの一方に設けられたピンを、前記油圧室内の油圧に基づく力とばねの付勢力とに基づき、前記入力回転体及び前記出力回転体のうちの他方に形成された穴に対し出し入れすることにより、前記出力回転体の前記入力回転体に対する相対移動を許可したり禁止したりするロック機構と、
前記機関バルブに対するカム作用角及び同機関バルブの最大リフト量を互いに同期した状態で可変とするバルブリフト量可変機構と、
を備え、
内燃機関の停止過程では、前記機関バルブに対するカム作用角が機関始動に適したベース値となるよう前記バルブリフト量可変機構を動作させる一方、前記ロック機構の前記ピンと前記穴とが位置合わせされるよう前記バルブタイミング可変機構の前記出力回転体が前記入力回転体に対し相対移動する内燃機関の可変動弁装置において、
前記機関バルブの開閉に起因して前記カムシャフトに作用するトルクを相殺するために必要な前記油圧室内の油圧を押付圧とするとともに、前記ロック機構の前記ピンを前記ばねの付勢力に抗して前記穴から抜き出すために必要な前記油圧室内の油圧の最小値をロック解除圧としたとき、前記カム作用角をベース値とした状態での前記押付圧の最大値よりも前記ロック解除圧が高くなるように前記ばねのばね定数を設定し、
前記ロック機構の前記ピンが前記穴に入った状況下で前記バルブタイミング可変機構を起動するために前記ピンを前記穴から出すべく前記油圧室内の油圧を上昇させる際、前記押付圧の最大値が前記ロック解除圧よりも高くなるよう前記バルブリフト量可変機構の動作を通じて前記カム作用角を前記ベース値よりも大きくするカム作用角拡大処理を行う
ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 前記カム作用角拡大処理の実行後であって、前記バルブタイミング可変機構の前記油圧室内の油圧が前記ロック解除圧よりも高くなった後には、前記バルブリフト量可変機構の動作を通じて前記カム作用角が機関運転状態に応じた値に調整される
請求項1記載の内燃機関の可変動弁装置。
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