JP3116258B2 - 粘土瓦素地の乾燥方法およびその装置 - Google Patents

粘土瓦素地の乾燥方法およびその装置

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JP3116258B2
JP3116258B2 JP05234034A JP23403493A JP3116258B2 JP 3116258 B2 JP3116258 B2 JP 3116258B2 JP 05234034 A JP05234034 A JP 05234034A JP 23403493 A JP23403493 A JP 23403493A JP 3116258 B2 JP3116258 B2 JP 3116258B2
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芳一 岡田
則夫 江守
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高浜工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、粘土瓦素地の乾燥方
法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、粘土瓦素地の連続生産過程におけ
る乾燥工程は、いわゆるトンネル式による乾燥炉が利用
されている(実公昭58−19142号公報参照)。一
般的には内部にレ−ルが敷設された長大なトンネル式乾
燥炉が設けられる一方、乾燥炉の入口および出口には、
乾燥台車を移送するためのトラバーサーが夫々設けら
れ、これらの両トラバーサー間には乾燥炉外で乾燥炉と
平行な別のレールが配設されている。
【0003】したがって、乾燥炉のレール、入口および
出口に備えられたトラバーサーおよび乾燥炉外に備えら
れた別のレールにより乾燥台車の循環経路が構成されて
いる。そして、乾燥用に使用された使用済の乾燥台車群
を順次成形機構側へ戻すことにより、成形機構側で成形
後待機している未乾燥の粘土瓦素地を順次乾燥台車へ搭
載させて乾燥炉の入口に搬入することにより乾燥が実施
されている。
【0004】この種のトンネル式の乾燥炉による乾燥の
際、成形機構において連続的に量産された未乾燥の粘土
瓦素地は、乾燥炉外に設けられ乾燥台車への積み込み装
置により一定枚数に達するまで乾燥炉外で実質上放置さ
れた状態になり、一定枚数の粘土瓦素地を搭載させた乾
燥台車が順次乾燥炉内に送り込まれ、乾燥炉内に連続的
に充満された状態で乾燥が実施されている。
【0005】そして、乾燥炉内に乾燥台車を搬入させる
場合、入口の開閉扉を開放させ、乾燥台車が1台搬入さ
れる毎に開閉扉を閉鎖させて乾燥を行う一方、乾燥炉の
出口の開閉扉を開放して乾燥済の粘土瓦素地を搭載した
乾燥台車を1台毎に乾燥炉外へ搬出し、その後開閉扉を
閉鎖することが実施されている。そして、前記したよう
に乾燥台車は炉外に配設されたトラバーサーおよび別の
レールを介して成形機構側へ戻されている。
【0006】したがって、この種の瓦の連続生産工程
は、乾燥炉外で成形済の未乾燥の瓦素地を積み込み装置
により乾燥台車に搭載させた後乾燥炉内に搬入するため
に、一定数の未乾燥の瓦素地を乾燥台車に積み込むため
と一定数の未乾燥の瓦素地が積み込まれ乾燥台車が乾燥
炉に搬入されるまでに相当な時間(一般的には30分程
度を必要とする)を必要にしていた。
【0007】その結果、成形済の未乾燥の粘土瓦素地が
乾燥炉内に至るまでに炉外にてある程度乾燥されること
になり、その後乾燥炉内にて粘土瓦素地を乾燥させても
変形や亀裂等を発生させていた。つまり、炉外での乾燥
が粘土瓦素地の変形や亀裂等の発生の起因となってい
た。
【0008】また、トンネル式の乾燥炉は、未乾燥の瓦
素地を載置した乾燥台車が入口から出口に至るまでに乾
燥させなくてはならないため、そのために一定の乾燥時
間を確保するために必然的に長大な構造となり、乾燥炉
の設備費用は著しく高価になることはもちん、使用する
乾燥台車の数も多くなり、その管理も煩雑化している。
【0009】さらに、乾燥台車を循環移送するためのト
ラバーサーや乾燥炉外にレールを敷設して長大な循環経
路を備えなければならないので、工場のスペースが巨大
化するという問題点があった。
【0010】そこで、成形機構の粘土瓦素地の成形能力
に対応しつつ、一定の能力を備えた簡易型の乾燥炉の開
発や乾燥台車の数を少なくすることが切望されてきた。
【0011】この明細書において用語「成形機構」と
は、特に断りのない限り、土練機、切断機、プレス成形
機、搬送用コンベア、積み込み積み降ろし機など土練機
から乾燥炉に至るまでの一連の粘土瓦生産用の設備機器
を意味する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、成形後、乾燥炉内に搬入される間、未乾燥の粘土
瓦素地が乾燥台車に順次搭載完了される間は放置された
状態になり、結果的に不安定な工場内の雰囲気で乾燥さ
れることになり、変形や亀裂を発生することである。ま
た、乾燥炉が長大化することや乾燥台車が著しく多くな
る点である。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の粘土瓦素
地の乾燥方法は、粘土瓦素地を乾燥台車に搭載させて乾
燥炉により乾燥する方法において、乾燥前の粘土瓦素地
を乾燥炉内の全ての乾燥台車へ搭載した後、乾燥炉を密
閉状態に保持し、乾燥炉内において粘土瓦素地が搭載さ
れた乾燥台車群を一定の方向に循環走行させ、循環移動
中の粘土瓦素地に熱風を供給することにより粘土瓦素地
を乾燥させ、乾燥炉内の全ての粘土瓦素地を乾燥させた
後、乾燥炉を開放させ、乾燥後の粘土瓦素地を乾燥炉の
任意の位置において乾燥炉内の乾燥台車から取り出すと
併せ粘土瓦素地を取り出した乾燥炉内の乾燥台車毎に順
次未乾燥の粘土瓦素地を成形工程側から直接供給するよ
うにしたことを特徴とするものである。
【0014】請求項2記載の粘土瓦素地の乾燥方法は、
粘土瓦素地を乾燥台車に搭載させて乾燥炉により乾燥
する方法において、乾燥前の粘土瓦素地を乾燥炉内の全
ての乾燥台車へ搭載した後、乾燥炉を密閉状態に保持
し、乾燥炉内において粘土瓦素地が搭載された乾燥台車
群を一定の方向に循環走行させ、循環移動中の粘土瓦素
地に熱風を供給することにより粘土瓦素地を乾燥させ、
乾燥炉内の全ての粘土瓦素地を乾燥させた後、乾燥炉を
開放させ、乾燥後の粘土瓦素地を乾燥炉の任意の一か所
の位置において乾燥炉内の乾燥台車から取り出すと併せ
粘土瓦素地を取り出した乾燥炉内の乾燥台車毎に順次未
乾燥の粘土瓦素地を成形工程側から直接供給するように
したことを特徴とするものである。
【0015】請求項3記載の粘土瓦素地の乾燥装置は、
粘土瓦素地の成形機構に連設されて密閉式の乾燥炉が設
けられ、乾燥炉内に無端状の循環経路が設けられると共
に循環経路に多数の乾燥台車が一定の方向に循環走行で
きるように配設され、かつ乾燥炉内に熱風供給ダクト、
熱風吸引ダクトおよび送風ファンからなる熱風供給機構
が設けられ、乾燥炉の任意の位置に粘土瓦素地の積み込
み用の開閉扉が設けられると共に、積み込み用の開閉扉
と一定の間隔を隔てて粘土瓦素地の積み降ろし用の開閉
扉が設けられ、積み込み用の開閉扉に粘土瓦素地の積み
込み機が、積み降ろし用の開閉扉に粘土瓦素地の積み降
ろし機が夫々臨まされ、積み込み用の開閉扉と積み降ろ
し用の開閉扉が粘土瓦素地の乾燥時に乾燥炉を密閉状態
に保持できることを特徴とするものである。
【0016】請求項4記載の粘土瓦素地の乾燥装置は、
粘土瓦素地の成形機構に連設されて密閉式の乾燥炉が設
けられ、乾燥炉内に無端状の循環経路が設けられると共
に循環経路に多数の乾燥台車が一定の方向に循環走行で
きるように配設され、かつ乾燥炉内に熱風供給ダクト、
熱風吸引ダクトおよび送風ファンからなる熱風供給機構
が設けられ、乾燥炉の任意の一か所の位置に粘土瓦素地
の積み込み積み降ろし機が設けられ、積み込み用の開閉
扉と積み降ろし用の開閉扉が粘土瓦素地の乾燥時に乾燥
炉を密閉状態に保持できることを特徴とするものであ
る。
【0017】
【実施例】この発明の詳細を図1ないし図6を参照して
説明する。この実施例では、方法の発明と装置の発明が
併せて説明されている。
【0018】この発明の装置の基本的構成は、プレス成
形機21を主たる構成要素とする成形機構13、多数個
の乾燥台車14および密閉式の乾燥炉10などからなる
(図1、図2を参照)。成形機構13は乾燥炉10に隣
接させて併設される(図1を参照)。
【0019】成形機構13の具体例を粘土瓦の成形工程
順に説明すると、土練機15、土練機15から押出され
た粘土瓦用荒地を一定の大きさに切断するための切断機
17、切断された粘土瓦用荒地をプレス成形機21へ搬
送するための第1搬送コンベア19、プレス成形機2
1、成形後の粘土瓦素地Wを積み込み積み降ろし機40
へ搬送するための第2搬送コンベア23、成形後の未乾
燥の粘土瓦素地Wを乾燥炉10内の乾燥台車14へ積み
込んだり、乾燥後の粘土瓦素地Wを乾燥炉10内の乾燥
台車14から積み降ろすための積み込み積み降ろし機4
0やさらに、積み込み積み降ろし機40の傍らには乾燥
後の粘土瓦素地Wを次工程である施釉工程等へ搬入させ
るために第3搬送コンベア25などが設けられている
(図1、図2を参照)。
【0020】なお、前記した積み込み積み降ろし機40
は多数の吸盤を備えたいわゆる真空吸着機構によるもの
が採用されている(実公昭52−23555号公報参
照)。
【0021】前記した一連の成形機構13は、一般的な
構成であるが、多少の変更があることはいうまでもな
く、変更については当業者が容易に採用できる。
【0022】次に乾燥炉10について説明すると、この
乾燥炉10は密閉式のもので全体は長方形であって、断
面が格子状のものとして構成され、分割式に設けられ、
従来のトンネル式の乾燥炉のように現場で施工すること
により完成されるものと異なり、予め各部を別途製作し
ておき、粘土瓦の生産現場で組立と敷設が可能にされて
いる。
【0023】乾燥炉10はもちろん粘土瓦素地Wを乾燥
するためのものであり、後述するが、乾燥炉10内に敷
設された循環経路12は充満された乾燥台車14を一定
の方向に循環走行できるようにしたものである。したが
って、乾燥台車14は循環走行しても乾燥炉10外へ搬
出されることがない。
【0024】乾燥炉10は一側および他側に夫々側壁2
2、24が立設され、これらの両側壁22、24の上方
に天井壁26が設けられ、両側壁22、24の下方に底
壁27が設けられ、さらにこれらの両側壁22、24、
天井壁26および底壁27の正面と背面には夫々正面壁
28と背面壁30が設けられ、乾燥炉10は密閉状態に
保持されている(図2、図3を参照)。
【0025】前記した成形機構13側に位置する一側の
側壁22の一部に開口部が設けられ、乾燥炉10内の乾
燥台車14へ未乾燥の粘土瓦素地Wを搭載するためと乾
燥後の粘土瓦素地Wを乾燥台車14から取り出すために
開閉扉33、34が設けられている。
【0026】これらの2個の開閉扉33、34が側壁2
2の任意の一か所の位置に設けられている点について説
明すると、開閉扉33、34の間の間隙が多少(乾燥台
車1台分)存在するとしても、前に説明した積み込み積
み降ろし機40によって粘土瓦素地Wの積み込み積み降
ろしが行われるため、任意の一か所とは積み込み積み降
ろし位置としての意味を示すものである。そして、これ
らの開閉扉33、34は成形機構13側の粘土瓦素地W
の積み込み積み降ろし機40に臨む位置に設けられてい
る。
【0027】したがって、乾燥炉10の任意の一か所の
位置において乾燥台車14から粘土瓦素地Wを取り出す
と併せ粘土瓦素地Wを取り出した乾燥台車14毎に順次
成形済の粘土瓦素地Wを直接供給できるように構成され
ている。
【0028】この開閉扉33、34は、図示しない駆動
モ−タにより開閉が制御されている。もちろん、粘土瓦
素地Wの乾燥時には開閉扉33、34が一側の側壁22
の開口部を閉鎖することはいうまでもない。
【0029】なお、開閉扉33、34を一か所の位置に
設け、積み込み積み降ろし機40をこれらの開閉扉3
3、34に臨ませることを先に説明したが、図示を省略
してあるが、工場内のスペースの都合により、粘土瓦素
地Wの積み込み位置と積み降ろし位置を隔てて設定する
場合のあることを発明者らは予定している。
【0030】したがって、粘土瓦素地Wの積み込み位置
と積み降ろし位置が隔たっており、一か所にない場合
は、粘土瓦素地Wの積み込み位置に積み込み機が、積み
降ろし位置に積み降ろし機が夫々臨ませられることも発
明者らは予定している。
【0031】また、乾燥炉10の正面壁28寄りには乾
燥炉10の保守、点検を行うために、別に点検用開閉扉
35が設けられ、乾燥炉10内へ作業者が自由に出入り
できるように設けられている。
【0032】乾燥炉10内に熱風供給機構41が設けら
れている。熱風供給機構41は、次のように主として熱
風供給用ダクト42と送風ファン16などにより構成さ
れている。乾燥炉10の天井壁26の中央部下面に熱風
を乾燥炉10内に供給するために熱風供給用ダクト42
が乾燥炉10内設けられており、天井壁26の一側と他
側には熱風吸引供給用ダクト44が設けられている。
【0033】また、送風ファン16は図1を参照して明
らかなように、乾燥炉10内に固定的に5個設けられて
いる。この送風ファン16は乾燥炉10内に熱風供給ダ
クト42から供給される熱風を一定の方向に向けて送風
するために設けられており、回転羽根94が取付けられ
た回転軸96が送風用ファン枠98に回転自在に備えら
れている(図3を参照)。
【0034】また、図示を省略したが、送風ファン16
は乾燥炉10のスペ−スを小型化するため、一側にのみ
向けて送風する構成であるから、乾燥炉10内において
粘土瓦素地Wはその内側のみに熱風が供給されることに
なり、粘土瓦素地Wの均一した乾燥が行われないおそれ
に備えて熱風が乾燥炉10内において均等な雰囲気にな
るよう送風ファン16の前方に位置する乾燥台車14の
側面に遮風板を設けて熱風の拡散も図っている。
【0035】駆動源は送風用ファン枠98に取付けられ
た駆動モ−タ(図示せず)であり、ベルトとプ−リ−1
04を介して回転力を伝達するように構成されている。
【0036】熱風吸引用ダクト44が設けられている理
由は、粘土瓦素地Wの乾燥に使用された使用後の吸湿し
た熱風を外部に回収するためにほかならない。
【0037】乾燥炉10の底壁27上には、乾燥炉10
の長手方向に沿って2本1組からなるレ−ル46、4
6、48、48が2組敷設されている。これらのレ−ル
46、46、48、48(以下2組のレ−ルの符号は
「46、48」と略示する)は、乾燥台車14を乾燥炉
10内において必要に応じて1回または複数回循環移動
させるためのものである。
【0038】これらの平行する2組のレ−ル46、48
だけでは循環経路12を構成できないから、この発明で
は2組のレ−ル46、48の両側端に乾燥台車14の方
向を転換させるための方向転換機構18が夫々設けられ
ている。
【0039】両側の方向転換機構18の構成は同一であ
るから、一方の方向転換機構18について説明すると、
前記したレ−ル46、48の両側端であって底壁27上
には方向転換機構18を装着するための凹部50が夫々
設けられている。この凹部50は、レ−ル46、48が
設けられている路面より若干低い位置に設けられてい
る。
【0040】この凹部50の中央部に回転軸52が設け
られ、回転軸52にはスプロケット54が取付けられて
おり、他方、乾燥炉10の他側の側壁24の外側には回
転軸52を回転させるための駆動モ−タ56が設けら
れ、この駆動モ−タ56の駆動軸58には別のスプロケ
ット60が取付けられ、このスプロケット60と回転軸
52に取付けられたスプロケット54にチェ−ン62が
懸装されている。
【0041】したがって、駆動モ−タ56の駆動により
スプロケット54、60、チェ−ン62を介して回転軸
52が回転される。
【0042】スプロケット54が取付けられている回転
軸52の上端付近には乾燥台車14を搭載する台車支持
体64が取付けられている。
【0043】台車支持体64は、回転軸52の正逆の回
転により他側から一側に向けて180度の円弧の軌跡を
描いて方向を転換できるよう構成されている。
【0044】台車支持体64の下面には一対の内輪6
6、66と一対の外輪68、68が設けられている。
【0045】先に説明した凹部50上にはUの字状に他
側から一側に向かう一対の台車支持体用レ−ル70が設
けられ、この台車支持体用レ−ル70上に台車支持体6
4の内輪66、66、外輪68、68が嵌装され、台車
支持体64が台車支持体用レ−ル70上を円弧の軌跡を
描いて方向転換する。
【0046】台車支持体64の上面には、乾燥台車14
を搭載できるように乾燥台車用レ−ル72、72が設け
られ、また方向転換中に台車支持体64から乾燥台車1
4が脱落しないようにストッパ74が設けられている。
【0047】さらに、正面壁28側の凹部50の一側の
傍らには他側から一側に向けて方向転換された乾燥台車
14をレ−ル46上に引き込むための牽引機構76が設
けられている。
【0048】牽引機構76は、方向転換機構18により
転換された乾燥台車14をレ−ル46側へ引き込むため
のものである。具体的には杆状のものであって、方向転
換機構18側に乾燥台車14の下面に設けられた係合部
75に対応する爪部77が設けられている。この爪部7
7が係合部75に係合することにより牽引機能76を奏
する。
【0049】そして、この牽引機能76は方向転換機構
18側とレ−ル46、48側との間を往復移動できるよ
うに制御されている。制御手段として駆動モ−タ79が
傍らに設けられ、駆動モ−タ79にチェ−ンが連設さ
れ、駆動モ−タ79の正逆回転に応じてチェ−ンが作動
することにより、図面上の左右方向に往復運動し、牽引
機構76が方向転換機構18と乾燥台車14との間を往
復移動するように構成されている。
【0050】同様に乾燥炉10の一端に対して他端側で
は別の方向転換機構18が一側から他側に向けて180
度方向転換するように構成され別の牽引機構76と駆動
モ−タ36が設けられている。
【0051】次に乾燥台車14とその制御機構について
説明する。乾燥台車14の底側の基部78の下面にはレ
−ル46、48上を走行するための両端付近に2個の車
輪80、80を備えた車軸82が乾燥台車14の進行方
向に一対備えられており、台車14の基部78の上面に
は枠体84を構成する部材86、88が方形状の枠状に
設けられている。
【0052】枠体84の両側(乾燥台車14の進行方
向)には、一側から他側に向けて支持体92が水平に設
けられており、さらに述べると多数の支持体92は枠体
84の上部から下部にかけて配設されている。
【0053】枠体86の両側の多数の支持体92には夫
々受承台20が3組水平に取付けられており、これらの
受承台20は粘土瓦素地Wを伏せて載置するために備え
られているもので、この実施例では1組の受承台20で
2枚の粘土瓦素地Wを受承可能としている。
【0054】受承台20は夫々の支持体92に配設され
ているので、枠体84全体を多数の段状となすことにな
る。
【0055】このように、乾燥台車14には多段状に受
承台20が設けられているので、多数の粘土瓦素地Wを
伏せて載置して前記した循環経路12を走行することが
可能である。
【0056】乾燥炉10内のレ−ル46、48上には、
先に説明した多数の乾燥台車14が隣接して配設されて
いる。一側のレ−ル46上の乾燥台車14は乾燥炉10
内において一端から他端に向けて走行することになり、
他側のレ−ル48上の乾燥台車14は反対に他端から一
端に向けて走行することになる。
【0057】さらに詳しく説明すると、一側の乾燥台車
14群の他端に位置する乾燥台車14は、先に説明した
方向転換機構18により一側から他側に向けて180度
方向転換されるが、牽引機構76によりレ−ル48上に
乾燥台車14が押し込まれることになる。
【0058】したがって、乾燥台車14が押し込まれる
前においては、レ−ル48上の全体に亘って乾燥台車1
4が配置されているものの、一側のレ−ル46上から他
側のレ−ル48上に乾燥台車14の1台分が送り込まれ
るため、他側のレ−ル46上の乾燥台車14群の一端に
位置する乾燥台車14は、他側の方向転換機構18の台
車支持体64上に送り込まれることになる。
【0059】このように、一端と他端の方向転換機構1
8、18の作動により、乾燥台車14群が一定の方向に
向かって循環経路12を走行することが可能となってい
る。
【0060】また、乾燥炉10の開閉扉33、34が開
放された状態で送風ファンの駆動用モ−タが作動しない
ように電気的に制御されている。
【0061】したがって、開閉扉33、34が閉鎖され
た状態でのみ送風ファン16が作動するように構成され
ている。
【0062】
【発明の効果】この発明は、上記のとおり構成されてい
るから以下の効果を奏する。乾燥前の粘土瓦素地を乾燥
炉内の全ての乾燥台車へ搭載した後、乾燥炉を密閉状態
に保持し、乾燥炉内において粘土瓦素地が搭載された乾
燥台車群を一定の方向に循環走行させ、循環移動中の粘
土瓦素地に熱風を供給することにより粘土瓦素地を乾燥
させ、乾燥炉内の全ての粘土瓦素地を乾燥させた後、乾
燥炉を開放させて粘土瓦素地の乾燥を行うから、乾燥炉
の雰囲気が一定に保たれた状態で粘土瓦素地の乾燥がお
こなわれるに加えて循環移動中の粘土瓦素地に熱風を供
給して乾燥を行うので、従来例に比較して粘土瓦素地を
より一層安定した状態でかつ粘土瓦素地の全体を満遍無
く乾燥できる。その上、乾燥炉の外に乾燥台車の走行経
路を設ける必要がなく、乾燥炉の敷設スペ−スを最小限
にできる。また、乾燥後の粘土瓦素地を乾燥炉の任意の
位置において乾燥炉内の乾燥台車から取り出すと併せ粘
土瓦素地を取り出した乾燥炉内の乾燥台車毎に順次未乾
燥の粘土瓦素地を成形工程側から直接供給するようにし
たから、成形直後の未乾燥の粘土瓦素地が乾燥炉の雰囲
気中で待機することになり、未乾燥の粘土瓦素地が乾燥
炉外に長時間放置されることなく、炉外における放置状
態による粘土瓦素地の乾燥を原因とする粘土瓦素地の変
形や亀裂を防止できる。また、乾燥後の粘土瓦素地を乾
燥炉の任意の一か所の位置において乾燥炉内の乾燥台車
から取り出すと併せ粘土瓦素地を取り出した乾燥炉内の
乾燥台車毎に順次未乾燥の粘土瓦素地を成形工程側から
直接供給するようにしたから、乾燥済みの粘土瓦素地を
取り出した空の乾燥台車を速やかに粘土瓦素地の供給位
置へ移動でき、成形機構側で成形後の粘土瓦素地を供給
するに際してその待機時間をさらに短縮することができ
る。したがって、乾燥炉を無駄なく利用できるし、比較
的小規模の成形機構に対応できる乾燥炉を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例による概略平面図である。
【図2】この発明の実施例による概略側面図である。
【図3】この発明の実施例による概略正面図である。
【図4】この発明の方向転換機構の要部平面図である。
【図5】この発明の方向転換機構の要部側面図である。
【図6】この発明の実施例による要部断面図である。
【符号の説明】
10 乾燥炉 12 循環経路 13 成形機構 14 乾燥台車 40 積み込み積み降ろし機 41 熱風供給機構 W 粘土瓦素地
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−247495(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 33/30

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘土瓦素地を乾燥台車に搭載させて乾燥
    炉により乾燥する方法において、 乾燥前の粘土瓦素地を乾燥炉内の全ての乾燥台車へ搭載
    した後、乾燥炉を密閉状態に保持し、 乾燥炉内において粘土瓦素地が搭載された乾燥台車群を
    一定の方向に循環走行させ、 循環移動中の粘土瓦素地に熱風を供給することにより粘
    土瓦素地を乾燥させ、 乾燥炉内の全ての粘土瓦素地を乾燥させた後、乾燥炉を
    開放させ、 乾燥後の粘土瓦素地を乾燥炉の任意の位置において乾燥
    炉内の乾燥台車から取り出すと併せ粘土瓦素地を取り出
    した乾燥炉内の乾燥台車毎に順次未乾燥の粘土瓦素地を
    成形工程側から直接供給するようにしたことを特徴とす
    る粘土瓦素地の乾燥方法。
  2. 【請求項2】 粘土瓦素地を乾燥台車に搭載させて乾燥
    炉により乾燥する方法において、 乾燥前の粘土瓦素地を乾燥炉内の全ての乾燥台車へ搭載
    した後、乾燥炉を密閉状態に保持し、 乾燥炉内において粘土瓦素地が搭載された乾燥台車群を
    一定の方向に循環走行させ、 循環移動中の粘土瓦素地に熱風を供給することにより粘
    土瓦素地を乾燥させ、 乾燥炉内の全ての粘土瓦素地を乾燥させた後、乾燥炉を
    開放させ、 乾燥後の粘土瓦素地を乾燥炉の任意の一か所の位置にお
    いて乾燥炉内の乾燥台車から取り出すと併せ粘土瓦素地
    を取り出した乾燥炉内の乾燥台車毎に順次未乾燥の粘土
    瓦素地を成形工程側から直接供給するようにしたことを
    特徴とする粘土瓦素地の乾燥方法。
  3. 【請求項3】 粘土瓦素地の成形機構に連設されて密閉
    式の乾燥炉が設けられ、 乾燥炉内に無端状の循環経路が設けられると共に循環経
    路に多数の乾燥台車が一定の方向に循環走行できるよう
    に配設され、 かつ乾燥炉内に熱風供給ダクト、熱風吸引ダクトおよび
    送風ファンからなる熱風供給機構が設けられ、 乾燥炉の任意の位置に粘土瓦素地の積み込み用の開閉扉
    が設けられると共に、積み込み用の開閉扉と一定の間隔
    を隔てて粘土瓦素地の積み降ろし用の開閉扉が設けら
    れ、 積み込み用の開閉扉に粘土瓦素地の積み込み機が、積み
    降ろし用の開閉扉に粘土瓦素地の積み降ろし機が夫々臨
    まされ、 積み込み用の開閉扉と積み降ろし用の開閉扉が粘土瓦素
    地の乾燥時に乾燥炉を密閉状態に保持できることを特徴
    とする粘土瓦素地の乾燥装置。
  4. 【請求項4】 粘土瓦素地の成形機構に連設されて密閉
    式の乾燥炉が設けられ、 乾燥炉内に無端状の循環経路が設けられると共に循環経
    路に多数の乾燥台車が一定の方向に循環走行できるよう
    に配設され、 かつ乾燥炉内に熱風供給ダクト、熱風吸引ダクトおよび
    送風ファンからなる熱風供給機構が設けられ、 乾燥炉の任意の一か所の位置に粘土瓦素地の積み込み積
    み降ろし機が設けられ、 積み込み用の開閉扉と積み降ろし用の開閉扉が粘土瓦素
    地の乾燥時に乾燥炉を密閉状態に保持できることを特徴
    とする粘土瓦素地の乾燥装置。
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