JP3111545B2 - 連続炉の台車搬送装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は各種素材を連続熱処理
する連続炉において、素材を該連続炉内に搬入し、連続
炉内で搬送し、さらに連続炉から搬出する台車の搬送装
置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、トンネル炉等の連続炉において素
材を連続熱処理する場合、連続炉の入口から素材を載せ
た台車を次々と搬入し、連続炉の入口付近に設けられた
プッシャ等の押圧機によって台車列端部を押し出して前
方の台車を後方の台車で次々に押圧することによって、
連続炉内に素材が載せられた台車を連続的に搬入・搬出
しているのが一般的である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の場
合、台車列の端部をプッシャによって押し出し、各台車
を介して順次推進力を前方の台車に伝達する構成である
ため、台車の作動が不安定になりやすく、また、台車の
作動が不安定になって台車どうしが離間した場合、上記
推進力を伝達することが困難になるばかりか、連続炉の
加熱室下面の一部を台車で構成しているので、加熱室が
一部開放されてこの部分から放熱が生じ、加熱室内の温
度分布に悪影響を来たしてしまうという問題があった。
また、上記のように順次推進力を前方の台車に伝達する
構成であるので、プッシャで押し込まれる台車列の後尾
の台車と炉内の先頭台車との移動にタイムラグが生じ、
このため出入口の開閉が迅速に行えないので、出入口か
らの放熱が大きくなって、加熱室内の温度分布に悪影響
を来たしてしまう。この発明は上記事情に鑑みてなされ
たもので、連続炉に迅速に台車を搬入・搬出することが
できるとともに、炉内において台車を確実かつ安定的に
搬送することができる連続炉の台車搬送装置を提供する
ことを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の連続炉の台車搬送装置は、連続炉内で台
車の下方位置に該連続炉の長手方向に延在し、かつ該長
手方向に移動自在に設けられて、移動することによりそ
れぞれの端部が連続炉の入口および出口から突出する移
動ビームと、この移動ビームを移動させる駆動機構と、
上記ビームにその長手方向に沿って所定間隔でかつ上下
に回動可能に取付けられた複数個の移動用ドッグと、上
記ビームの両端部にそれぞれ上下に回動可能に取付けら
れた搬入用ドッグおよび搬出用ドッグと、上記移動用ド
ッグを連動して回動させる第１回動機構と、上記搬入用
ドッグを回動させる第２回動機構と、上記搬出用ドッグ
を回動させる第３回動機構とを備え、上記台車の底部に
は上記各ドッグが回動して起立状態にあるときに該ドッ
グの先端部が係合可能で、かつ傾斜状態にあるときに上
記ドッグの先端部が離脱する係合部が形成されているも
のである。

【０００５】

【作用】この発明の連続炉の台車搬送装置にあっては、
まず、移動ビームを駆動機構によって炉の入口側に移動
させて移動ビームの一端部を入口から突出させ、該一端
部に設けられた搬入用ドッグを第２回動機構によって回
動させて起立状態にして入口前にある搬入台車の係合部
に係合する。次いで、移動ビームを炉の出口側に移動さ
せることによって、搬入台車を炉内台車側に引き寄せ
る。搬入台車を炉内台車に接近させた後、移動用ドッグ
および搬出用ドッグを第１および第２回動機構によって
回動させて起立状態にして全台車の係合部に係合する。
次いで移動ビームをさらに炉出口側に移動させることに
よって、全台車を一括して出口側に移動させた後、搬出
用ドッグ以外の搬入用ドッグおよび移動用ドッグを回動
させて傾斜させることにより、搬入用および移動用ドッ
グを台車の係合部から離脱する。その後、再び移動ビー
ムを出口側に移動させることにより搬出用ドッグによっ
て台車を炉外に押し出して搬出する。上記工程を順次繰
り返して行うことによって台車の搬入、移動、搬出を連
続的に行う。

【０００６】

【実施例】以下、図１ないし図１２を参照してこの発明
の連続炉の台車搬送装置の一実施例を説明する。まず、
図１ないし図４を参照して連続炉の構成について説明す
る。これらの図において符号１は炉本体を示す。この炉
本体１は略円筒状のものであり、その両端の入口と出口
はそれぞれ雰囲気遮断用のシールドア２，３によって開
閉自在に閉塞されるようになっている。上記炉本体１の
上流側（図１において左側）には置換室４が設けられ、
下流側には順次置換室５、冷却ゾーン６、置換室７が連
続して設けられている。これら置換室５、冷却ゾーン
６、置換室７のそれぞれの境界には雰囲気遮断用のシー
ルドア８が開閉自在に設けられている。また、置換室４
および置換室７と大気との境界にもシールドア８が開閉
自在に設けられている。なお、上記冷却ゾーン６の内部
には冷却ファン６ａと冷却チューブ６ｂが設けられてお
り、加熱された処理物を連続的に冷却するようになって
いる。

【０００７】上記炉本体１の内部には断面略コ字状をな
し炉本体１の長手方向に延びる断熱壁１０が設けられて
おり、この断熱壁の内壁面側にはヒータ１１が該内壁面
に沿って設けられている。また、断熱壁１０の前後端部
にはそれぞれ断熱ドア１２，１２が開閉自在に設けられ
ており、これら断熱壁１０、断熱ドア１２，１２および
台車１３の上面に設けられた断熱板１４によって加熱室
１５が画成されている。

【０００８】上記台車１３は上記構成の連続炉内複数個
連続して収納されていて、その直下に設けられた台車駆
動部１６によって下流側に搬送されるようになってい
る。この台車駆動部１６について図３および図４を参照
して説明する。すなわち、上記炉本体１の内部には、炉
本体１の長手方向に延びる一対の台車走行レール１７，
１７が配設されており、このレール１７，１７は炉本体
１の内壁に設けられたサポート１８，１８に支持されて
いる。レール１７，１７には上記台車１３が４輪の車輪
１９…に支持され走行するように配置されている。

【０００９】また、上記台車１３の直下には、台車駆動
用の一対の移動ビーム２０，２０が上記サポート１８に
固定された支持部２１に支持されている。移動ビーム２
０は炉本体１の長手方向に延在するＨ形鋼によって形成
されたものであり、上記支持部２１によって炉本体１の
長手方向に移動自在に支持され、移動することによって
それぞれ端部が炉本体１の開口から突出するようになっ
ている。上記支持部２１はサポート１８に固定されたブ
ラケット２２と、このブラケット２２に固定されたＬ字
状の金具２３と、この金具２３に回転自在に支持された
ローラ２４，２４とによって構成されている。一方のロ
ーラ２４は上記移動ビーム２０の長手方向に沿う壁面に
当接せしめられ、他方のローラ２４は移動ビームの上記
側面と直交する壁面に当接せしめられており、これらロ
ーラ２４，２４によって移動ビーム２０は移動可能に支
持されている。

【００１０】また、上記移動ビーム２０の下方には、該
移動ビームを移動させる駆動機構２５が設けられてい
る。すなわち、移動ビーム２０の下方には、駆動軸２５
ａが該ビーム２０と直交してかつ回転自在に設けられて
おり、該駆動軸２５ａの一端部は炉本体１の下壁部に設
けられたシール部２６によって炉本体１を貫通して外部
に突出せしめられている。この突出した駆動軸２５ａの
一端部は軸受部２７に回転自在に支持され、さらにギア
カップリング２８を介して図示しないモータ等の駆動源
に連結されている。また、上記駆動軸２５ａには駆動用
スプロケット３０が取付けられており、このスプロケッ
ト３０には駆動用チェーン３１が掛けられている。この
チェーン３１の両端部は上記移動ビーム２０に固定され
ており、その中途部は、上記駆動用スプロケット３０の
両側上部に設けられた緊張用スプロケット３２，３２に
掛けられている。そして、上記構成の駆動機構２５で
は、駆動軸２５ａを正逆に回転させることによって、ス
プロケット３０、チェーン３１を介して移動ビーム２０
を炉本体１の長手方向に往復動させるようになってい
る。

【００１１】また、上記移動ビーム２０，２０の上面に
は上記台車１３…と同一間隔に複数個の移動用ドッグ３
５…が連動して上下方向に回動可能に取付けられてい
る。これら移動用ドッグ３５…の取付け構造を説明する
と、上記移動ビーム２０，２０の上面には軸受部３６，
３６が互いに対向して設けられており、これら軸受部３
６，３６には軸部３７が回転自在に支持されている。こ
の軸部３７の両端部には上記移動用ドッグ３５，３５が
取付けられており、該ドッグ３５，３５の先端部には上
記台車１３を前方に押し出すための押し板３８が掛け渡
されて設けられている。そして、これら移動用ドッグ３
５，３５、軸受部３６，３６、軸部３７、および押し板
３８を一組とする回動部４０が上記移動ビーム２０，２
０に上記台車１３…と同一間隔に複数組設けられてい
る。

【００１２】また、上記各回動部４０のそれぞれの軸部
３７の中央部にはドッグ作動用リンク４１の上端部が回
動自在に連結されている。これらドッグ作動用リンク４
１…の下端部は、上記移動ビーム２０の長手方向に沿っ
て設けられた連結棒４２に固定されている。一方、この
連結棒４２の下方には上下に向けられた複数本の昇降シ
リンダ４５…が上記炉本体１の下壁部に支持されて、か
つ連結棒４２の長手方向に沿って所定間隔で取付けられ
ている。各昇降シリンダ４５のピストンロッド４６の先
端部には上下一対のローラ４７，４７が取付けられた連
結部４８が固定されており、各連結部４８のローラ４
７，４７間に上記連結棒４２がその長手方向に沿って移
動自在に挿通されている。そして、上記ドッグ作動用リ
ンク４１、連結棒４２、昇降シリンダ４５、および該昇
降シリンダ４５のピストンロッド４６の先端部に設けら
れた連結部４８が、上記移動用ドッグ３５…を連動して
回動させる第１回動機構５０を構成している。このよう
な第１回動機構５０では、昇降シリンダ４５によって連
結棒４２を昇降させることにより、各ドッグ作動用リン
ク４１…が連動して上下動し、これに伴って上記軸部３
７が軸回りに正逆回転して移動用ドッグ３５…を連動し
て回動させて、起立状態あるいは傾斜状態にするように
なっている。

【００１３】また、上記移動ビーム２０，２０の両端部
にはそれぞれ搬入用ドッグ５１，５１および搬出用ドッ
グ５２，５２が回動自在に取付けられている。これら搬
入用ドッグ５１および搬出用ドッグ５２は上記移動用ド
ッグ３５とほぼ同様の構造によって移動ビーム２０，２
０に取付けられているが、移動用ドッグ３５とは独立し
て作動できるように考慮されている。すなわち、図５に
示すように、搬入用ドッグ５１，５１を回動させる第２
回動機構５３においては、連結棒５４の一端部が、上記
移動ビーム２０に固定された支持部５５の軸部に連結さ
れたリンク５６の下端部に取付けられて昇降自在に支持
されており、上記連結棒５４を上記昇降シリンダ４５と
同様の構成の図示しない昇降シリンダによって昇降させ
ることにより、搬入用ドッグ５１，５１を独立して回動
させるようになっている。

【００１４】上記搬出用ドッグ５２，５２を回動させる
第３回動機構５７も、上記第２回動機構５３と同様に、
連結棒５８の一端部が、上記移動ビーム２０に固定され
た支持部５９の軸部に連結されたリンク６０の下端部に
取付けられて昇降自在に支持されており、上記連結棒５
８を上記昇降シリンダ４５と同様の構成の図示しない昇
降シリンダによって昇降させることにより、搬出用ドッ
グ５２，５２を独立して回動させるようになっている。

【００１５】また、上記台車１３の底部には、上記各ド
ッグ３５，５１，５２が回動して起立状態にあるときに
該ドッグ３５，５１，５２の先端部に取付けられた押し
板３８が侵入し、かつ傾斜状態にあるときに該押し板３
８が外れる溝部（係合部）６１が形成されており、該押
し板３８が起立状態で溝部６１の壁面を押すことによっ
て台車１３を前方に押し出すようになっている。

【００１６】なお、上記構成の台車搬送装置は、上記炉
本体１内の他にも冷却ゾーン６にも装備されているもの
である。

【００１７】次に、上記構成の台車搬送装置の動作につ
いて炉本体１内の搬送を例にとって説明する。 図５に示すように、運転中においては、炉本体１内に
は、複数台（図においては５台）の台車１３…が配置さ
れ、加熱ゾーン前後の断熱ドア１２，１２が閉状態とな
っており、加熱室１５が構成される。また、加熱ゾーン
の炉内雰囲気を保持するため、前後のシールドア２，３
も閉状態となっている。 台車１３…を搬送する場合には、加熱ゾーン内部と前
後の置換室４，５との雰囲気を同一にしてから、図６に
示すように、前後のシールドア２，３を開とする。この
とき、置換室４内には搬入台車１３が配置されているも
のとする。

【００１８】次に、図７に示すように、移動用ドッグ
３５、搬入用ドッグ５１、搬出用ドッグ５２を倒した状
態にして、移動ビーム２０を置換室４側に移動し、搬入
用ドッグ５１が搬入台車１３の溝部６１の直下に位置し
たときに移動ビーム２０を停止し、第２回動機構５３を
作動させることにより連結棒５４を下げて搬入用ドッグ
５１だけを回動させて起立状態にする。すると、搬入用
ドッグ５１の押し板３８が上記溝部６１に侵入した状態
となる。なお、連結棒４２，５８は押し上げられた状態
にある。 次に、図８に示すように、前後の断熱ドア１２，１２
を開とし、移動ビーム２０を前進させる。すると、搬入
用ドッグ５１の押し板３８が搬入台車１３の溝部６１の
壁面を押すので、搬入台車１３が前方に移動を開始す
る。この搬入台車１３が炉内の台車１３に接近すると、
各台車１３…の溝部６１…の直下に移動用ドッグ３５…
と搬出用ドッグ５２が到達するので、これらを第１およ
び第３回動機構５０，５７の連結棒４２，５８を下げる
ことによって起立させてそれぞれのドッグの押し板３８
を各溝部６１に侵入させる。

【００１９】さらに、移動ビーム２０を前進させる
と、搬入台車１３が炉内の台車１３に接した状態で、全
ての台車が置換室５側に移動する。そして、図９に示す
ように、台車１３が１個分前進した位置で移動ビーム２
０を停止し、前部の断熱ドア１２を閉とする。 上記の状態では、全ドッグ３５，５１，５２が台車１
３の溝部６１の壁面に密着しているので、図１０に示す
ように、移動ビーム２０を若干置換室４側に移動させる
ことにより、全ドッグ３５，５１，５２を溝部６１の壁
面から離間させ、その後、搬出用ドッグ５２以外の全て
のドッグ３５，５１を第１および第２回動機構５０，５
３の連結棒４２，５４を押し上げることにより倒す。

【００２０】この状態で移動ビーム２０を前進させる
と、図１１に示すように、起立状態にある搬出用ドッグ
５２により、搬出台車１３のみが炉内の台車群から分離
し、置換室５内に移動する。ここで、直ちに後部断熱ド
ア１２を閉とする。 次いで、図１２に示すように、移動ビーム２０を置換
室４側に移動しながら、搬出用ドッグ５２を倒して、移
動ビーム２０のみを炉内に戻す。その後、前後のシール
ドア２，３を閉とし、一連の搬送動作を終了する。 そして、上記〜の工程を順次繰り返して行うことに
より、台車１３の炉内への搬入、炉内における搬送、炉
外への搬出を連続的に行う。

【００２１】しかして、上記構成の連続炉の台車搬送装
置によれば、全台車１３各々を移動ビーム２０に設けら
れたドッグ３５，５１，５２によって搬送するようにし
たので、炉内における台車１３の渋滞等のトラブルがな
く、台車の作動が非常に安定的でかつ確実なものとな
る。また、搬出用ドッグ３５と搬入用ドッグ５１と搬出
用ドッグ５２とをそれぞれの回動機構５０，５３，５７
によって独立して回動させて起立または傾斜状態にする
ことができるので、搬入台車と搬出台車の動作を独立し
て行える。したがって、炉出入口の開閉を迅速に行うこ
とができるとともに、全台車の搬送との連続性も確保さ
れて迅速な搬送が可能であるので、加熱室内の温度分布
を正常に保ことができる。

【００２２】さらに、台車１３を搬送する、移動ビーム
２０、ドッグ３５，５１，５２、これらドッグを回動さ
せる回動機構５０，５３，５７等の駆動部が全て台車１
３の下方すなわち低温部側に配置されているので、熱の
影響を受けにくく、信頼性が高い。加えて、移動用ドッ
グ３５…が第１回動機構５０によって連動して回動し起
立状態、あるいは傾斜状態になるので、ドッグ３５…の
動作不良等のトラブルがなく、よって炉内の台車どうし
が離間して加熱室に放熱が生じることがない。

【００２３】なお、上記実施例では、各ドッグ３５，５
１，５２が係合する係合部を、台車１３の下面に形成さ
れた溝部６１によって構成したが、これに限ることなく
例えば台車１３の下面にドッグが起立状態で当接可能な
凸部を形成することによって構成してもよい。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように、この発明の連続炉
の台車搬送装置によれば、以下のような効果を奏する。 全台車各々を移動ビームに設けられた移動用ドッグ、
搬入用ドッグおよび搬出用ドッグによって搬送するよう
にしたので、炉内における台車の渋滞等のトラブルがな
く、台車の作動が非常に安定的でかつ確実なものとな
る。 移動用ドッグと搬入用ドッグと搬出用ドッグとをそれ
ぞれ第１回動機構と第２回動機構と第３回動機構とによ
って独立して回動させて起立または傾斜状態にすること
ができるので、搬入台車と搬出台車の動作を独立して行
える。したがって、炉出入口の開閉を迅速に行うことが
できるとともに、全台車の搬送との連続性も確保されて
迅速な搬送が可能であるので、加熱室内の温度分布を正
常に保ことができる。

【００２５】台車を搬送する、移動ビーム、この移動
ビームを駆動する駆動機構、移動用、搬入用および搬出
用ドッグ、これらドッグを回動させる第１〜第３回動機
構が全て台車の下方すなわち低温部側に配置されている
ので、熱の影響を受けにくく、信頼性が高い。 複数の移動用ドッグが第１回動機構によって連動して
回動し、起立状態、あるいは傾斜状態になるので、該ド
ッグの動作不良等のトラブルがなく、よって炉内の台車
どうしが離間して加熱室に放熱が生じることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の連続炉の台車搬送装置の一実施例を示
す断面図である。

【図２】図１におけるＡーＡ線視断面図である。

【図３】台車搬送装置の駆動機構および回動機構を示す
断面図である。

【図４】図３におけるＢ線視図である。

【図５】通常の運転状態を示す台車搬送装置の概略構成
図である。

【図６】台車を置換室にセットした状態を示す台車搬送
装置の概略構成図である。

【図７】搬入台車にドッグをセットした状態を示す台車
搬送装置の概略構成図である。

【図８】搬入台車を炉内台車側に移動させた状態を示す
台車搬送装置の概略構成図である。

【図９】全台車を移動させた状態を示す台車搬送装置の
概略構成図である。

【図１０】搬出台車にドッグをセットした状態を示す台
車搬送装置の概略構成図である。

【図１１】搬出台車を炉外へ搬出した状態を示す台車搬
送装置の概略構成図である。

【図１２】通常の運転状態に復帰した状態を示す台車搬
送装置の概略構成図である。

【符号の説明】

１ 炉本体 １３ 台車 ２０ 移動ビーム ２５ 駆動機構 ３５ 移動用ドッグ ４１ ドッグ作動用リンク ４２，５４，５８ 連結棒 ５０ 第１回動機構 ５１ 搬入用ドッグ ５２ 搬出用ドッグ ５３ 第２回動機構 ５７ 第３回動機構 ６１ 溝部（係合部）

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数個の台車を連続炉内で搬送する台車
   搬送装置であって、上記連続炉内で上記台車の下方位置
   に該連続炉の長手方向に延在し、かつ該長手方向に移動
   自在に設けられて、移動することによりそれぞれの端部
   が連続炉の入口および出口から突出する移動ビームと、
   この移動ビームを移動させる駆動機構と、上記ビームに
   その長手方向に沿って所定間隔でかつ上下に回動可能に
   取付けられた複数個の移動用ドッグと、上記ビームの両
   端部にそれぞれ上下に回動可能に取付けられた搬入用ド
   ッグおよび搬出用ドッグと、上記移動用ドッグを連動し
   て回動させる第１回動機構と、上記搬入用ドッグを回動
   させる第２回動機構と、上記搬出用ドッグを回動させる
   第３回動機構とを備え、上記台車の底部には上記各ドッ
   グが回動して起立状態にあるときに該ドッグの先端部が
   係合可能で、かつ傾斜状態にあるときに上記ドッグの先
   端部が離脱する係合部が形成されていることを特徴とす
   る連続炉の台車搬送装置。