JPH0719580Y2 - 熱風炉装置 - Google Patents

熱風炉装置

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JPH0719580Y2
JPH0719580Y2 JP10600789U JP10600789U JPH0719580Y2 JP H0719580 Y2 JPH0719580 Y2 JP H0719580Y2 JP 10600789 U JP10600789 U JP 10600789U JP 10600789 U JP10600789 U JP 10600789U JP H0719580 Y2 JPH0719580 Y2 JP H0719580Y2
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伸一 長谷川
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株式会社アルメックス
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【考案の詳細な説明】 この考案は、ワークの表面に施した塗膜を乾燥・硬化さ
せる熱風炉装置に係り、特に、長尺形材を吊り下げた搬
送枠を出し入れする際に、熱風炉中の熱が逃げにくい構
造とし、かつ、前記搬送枠の出し入れ機構の保守作業を
容易にした熱風炉装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、例えばアルミニウムサッシ用の長尺形材(以下、
ワークという。)は、陽極酸化処理の後、その耐久性を
向上するために熱硬化性塗料を電着し、熱風乾燥して製
品化されている。この焼付乾燥工程では、従来、ワーク
を熱風炉(以下単に炉という。)に収容し、これを密閉
状態として乾燥せしめ、次いで開放状態としてワークを
取り出す、いわゆるバッチ式の炉が用いられている。第
9図に示す従来法による表面処理工程図について説明す
ると、脱脂・エッチング・陽極酸化・電着35・水洗36等
の処理槽を列配置せしめ、これ等の槽に沿って横行する
クレーン33等の搬送装置を備えた表面処理装置を構成
し、ワーク32は、搬送枠31に吊り付けられ、上方より各
処理槽に順次浸漬され、処理される。各処理槽に続いて
配置される炉37もまた、全表面処理工程に渉る搬送装置
との兼ね合いから、炉の天井側にワークの搬入口を設
け、上方よりワークを搬入し搬出していた。すなわち、
吐出ダクト40から熱風を炉37内に送風し、所定温度とし
た炉37の上方に、搬送枠31に吊り付けられたワーク32
が、搬送装置によって前記処理槽の方から搬送されて来
る。そして、一方の開口部38のシャッタ38′を開作動さ
せて、その開口部38から昇降機により搬送枠31を炉37内
に降下し、シャッタ38′を閉塞する。炉37の内部上空帯
には一対のコンベア41が平行に横架されており、前記搬
送枠31の両端部をこのコンベア間に掛け置く。コンベア
41を所定間隔のピッチ送りをし、前記開口部38のシャッ
タ38′の開閉作動をしつつ、順次コンベア41上に複数の
搬送枠31を所定数量配置する。炉37内でワーク32を所定
時間焼付乾燥した後、他方の開口部39のシャッタ39′を
開閉作動させて、その開口部39から昇降機により、コン
ベア41上の搬送枠31を炉37外へ搬出し、搬送装置42へ移
乗させる。ついで、コンベア41を所定間隔のピッチ送り
をし、一方の開口部38のシャッタ38′を開閉作動させ
て、搬送枠31を炉37内へ搬入する。このように、コンベ
ア41をピッチ送りと前後の開口部のシャッタの開閉作動
を繰り返し、搬送枠31を炉37内外へ搬送,搬出するもの
である。
この従来のバッチ式炉においては、ワーク32を搬入し搬
出するたびに、シャッタ38′,39′を開閉しなければな
らず、しかも、上部開閉式であるため、ワーク32の搬入
搬出の際に、熱気が上方に逃げ、熱損失が膨大なもので
あった。
このため、かかる欠点を解消するものとして、第10図に
示す如く、炉37は天井および四側壁が密閉状態とされ、
ワーク32の出し入れを炉37の下方より行うようにした熱
風乾燥装置が開示された(特開昭56−165883号公報参
照)。この熱風乾燥工程においては、其の他の工程とは
搬送方式を変え、搬送枠31に吊り付けられたワーク32
は、レール34上を往復運動するクレーン33によって電着
槽35,水洗槽36を経てチェーンコンベアにて構成された
搬入装置47に載置され、炉37の下面側の一方の開口部38
の下方に運ばれる。搬入装置のチェーンコンベアの終端
には、リフター46が設けられ、このリフター46にて搬入
装置47上の搬送枠31を炉内の移送レール49上へ乗り移
す。エアシリンダー43とロッド44とフック45による移送
機構で、搬送枠31を移送レール49に沿って押し進め、複
数の搬送枠を所定数量配置する。焼付乾燥が完了した搬
送枠31は、上限位置に待機しているリフター46′に移さ
れ、炉37の下面側の他方の開口部39から炉37外へリフタ
ー46′を降下させ、搬送装置48へ移乗させる。炉37内の
搬送枠32を移送機構で押し進めた後、次の搬送枠32を一
方の開口部38から炉37内に搬入し、焼付乾燥処理後、他
方の開口部39から炉37外に搬出する作業が順次繰り返さ
れるものである。
この熱風炉装置によれば、焼付乾燥すべきワーク32を炉
37の下方より出し入れするので、熱気が上方に逃げるこ
とがなく、燃料節約が可能となり、炉は小型化され、ワ
ーク32の出入口38,39にシャッタを設ける必要もなくな
った。しかしながら、この装置では、移送レール49上の
搬送枠31を順次所定ピッチ毎に搬送機構により炉37内に
て横送りするので、炉の高温部にある搬送機構について
保守・点検作業をするときは、運転を中止し、炉を常温
域まで冷却した後、行わねばならず、経済効率の悪いも
のであった。
また、第9図及び第10図に示す熱風炉装置においては、
炉37内において搬送枠31を所定ピッチで搬送するため
に、その駆動機構として、コンベア41やシリンダーロッ
ド44を必要とし、これらを挿通するため、あるいは、リ
ミットスイッチ等のセンサを取り付けるために、炉壁に
穴を穿設しなければならない。これらの穴は、シールさ
れているとはいえ、長期間に亘る搬送作動の繰り返しに
より、密閉機構が不十分となり、シール部分から、熱風
とともに、ワークの焼付乾燥時に発生する臭気が炉外に
漏れ出て、公害問題を招来するおそれがあった。さら
に、搬送機構が常に高温にさらされるため、その素材が
耐熱性材料で構成されなければならず、コスト高となっ
ていた。
そこで、これらの問題点を解決するために、第11図およ
び第12図に示す如く、形材皮膜焼付乾燥炉37の対向する
両炉壁52A,52Bに、各々対向する縦開口溝56を、炉壁の
横方向へ所定間隔おきに複数開設し、該各縦開口溝56の
外部には、昇降機54を昇降自在に配設し、該昇降機54の
搬送枠支持アーム54aを前記縦開口溝56の内外に貫通さ
せて、対向する搬送枠支持アーム54aの先端部間に、ワ
ーク32を掛吊した搬送枠31を横架するよう構成し、炉内
下部には、搬送枠31の両先端縁部を支持して横送りする
一対のコンベア53を配設し、各縦開口溝56には各々炉内
の熱気を漏らさないためのシャッタ手段58を設けた、い
わゆるラビリンス構造の形材皮膜焼付乾燥炉が開示され
た(特開昭63−259381号公報参照)。この焼付乾燥炉に
おいては、昇降機によって搬送枠31の炉内に吊り上げて
おくだけでワーク31の焼付乾燥処理ができるので、搬送
枠を搬送機構により炉37内にて横送りする必要がなく、
前記の問題点は解決された。
しかしながら、残された問題点として、この焼付乾燥炉
37は、炉体の側壁に対向するように開設した縦開口溝56
に沿って昇降機54の搬送枠支持アーム54aが昇降する構
成であるため、昇降作動の繰り返しにより、炉壁の縦開
口溝56が、搬送枠支持アーム54aとの摺接により摩耗
し、前記溝のシール部分から熱風が炉外に吹き出す恐れ
があり、炉の寿命が短いこと、また、炉壁の各縦開口溝
56の外部に昇降機54を昇降自在に配設するので、機構が
複雑となることなどが挙げられる。
〔考案が解決しようとする課題〕
この考案は、前記従来技術における種々の問題点を解決
し、箱形に形成された炉の下部に開口した装入口からワ
ークを炉内に装入する構造の熱風炉装置であって、炉体
の側壁に縦開口溝を開設することなく、ワークを掛吊し
た搬送枠を、炉外に配設した昇降機により炉内に昇降動
させることができ、搬送枠を炉内に吊り上げておくだけ
で、ワークの焼付乾燥処理ができる熱風炉装置を提供す
ることを技術的課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
この考案の課題を解決するための具体的手段として、所
要数のワーク収納部を前後方向に配設し前記各ワーク収
納部でワークに施した塗膜を乾燥・硬化させる熱風炉
と、該熱風炉の各ワーク収納部ごとに設けられ前記収納
部の下部に開口した装入口からワークを熱風炉内に装入
する昇降装置と、前記熱風炉の下方に且つ熱風炉の前後
方向にワークを吊り下げた搬送枠を搭載してワークを水
平方向に移送する搬送装置とを備える熱風炉装置におい
て、前記昇降装置が熱風炉の内側に沿って立設した左右
一対のリフターレールと、下部に接続したリフターチェ
ーンを介して前記一対のリフターレールに沿って昇降駆
動可能に構成され且つ上部に突設したアームを介して前
記搬送枠の端部を下方から支持するように構成した左右
一対のリフター台車とを備え、前記リフター台車が上限
位置にあるときに前記リフターチェーンとリフター台車
との接続部分が熱風炉の下方にあるように前記リフター
台車の高さ寸法及び上昇ストロークを設定したことを特
徴とする熱風炉装置を提案するものである。
〔作用〕
搬送枠に吊り下げられたワークは、搬送装置により水平
方向に移送され、順次、熱風炉の所定のワーク収納部の
下部に開口した装入口から、昇降装置により熱風炉内に
装入され、炉内にそれぞれ吊り上げられた状態で、焼付
乾燥処理される。
〔実施例〕
以下に、この考案の実施例を図面に基き説明する。
第1図はワークを炉内に装入する前の状態を示す熱風炉
装置の正面断面図、第2図はワークを炉内に装入した状
態を示す熱風炉装置の正面断面図、第3図は第1図及び
第2図におけるIII−III矢視側面断面図、第4図は第3
図におけるIV−IV矢視平面断面図である。
熱風炉装置1は、ワークwを焼付・硬化するための熱風
炉2と、該熱風炉2の前後方向に所要数配設したワーク
収納部31,32…3nにワークwを装入するために、前記各
ワーク収納部31,32…3nごとに設けた昇降装置41,42…4n
と、前記熱風炉2の下方において、ワークwを吊り下げ
た搬送枠5を搭載してワークwを前後方向に水平移動す
る搬送台車6,6′とから構成されている。
前記熱風炉2は、上下壁2A,2Bと平面で長方形の側壁2C,
2D,2E,2Fとにより箱形に形成され、炉内の前後方向に配
設した各ワーク収納部31,32…3nの下部を開口してワー
クwを装入口7を設けている。そして、炉内へその床面
に設けた吐出ダクト8から吸込ダクト9方向へ熱風10を
供給循環させて、内部を高温に保持している。
前記昇降装置41,42…4nは、熱風炉2の左右の側壁2D,2F
の内側に沿って、各ワーク収納部31,32…3nの位置ごと
に立設した一対のリフターレール11,11′と、この一対
のリフターレール11,11′に沿って昇降駆動可能に構成
された左右一対のリフター台車12,12′を備える。それ
ぞれの左右一対のリフターレール11,11′は、断面コ字
状の長尺部材を対向して配置させてなり、その上端部に
おいて熱風炉2の上壁2Aの内面を支持し、また、下端部
は、熱風炉2の下部とその下方の基盤Gとの間に、ワー
クwを吊り下げた搬送枠5を搬送可能な空間が形成され
るように下側に延び、基盤Gを形成した一対のピットP
の底面に固定されている。左右一対のリフター台車12,1
2′は、角柱で構成され、第5図,第6図および第7図
に拡大して示す如く、その上端部寄りの両側面に、左右
方向規制ガイドローラ13Aと前後方向規制ガイドローラ1
4Aを、また、その下端部寄りの両側面に、2つの左右方
向規制ガイドローラ13B,13Cとその中間の前後方向規制
ガイドローラ14Bを取り付けてある。これらの左右方向
規制ガイドローラ13A,13B,13Cおよび前後方向規制ガイ
ドローラ14A,14Bは、ガイドレール11,11′における対向
する断面コ字状の溝11aに収嵌され、リフター台車12,1
2′の該ガイドレール11,11′に対する左右および前後の
方向の倒れを防止しながら、該ガイドレール11,11′に
沿って垂直走行するように摺動する。
リフター台車12,12′の上端部は、前記搬送枠5の端部
の支持棒5aを下方から支持するための2つの板状ブラケ
ットからなるアーム12aを有し、また、リフター台車12,
12′の下端部寄りには、後記する昇降装置41,42…4n
リフターチェーン19を接続するための突出部12bを外方
に向って形成してある。
一方、熱風炉2の下方の基盤G上には、前記各ワーク収
納部31,32…3nに所属する駆動用モータ15が配置され
る。駆動用モータ15の駆動軸は、減速歯車16、カウンタ
ーシャフト17、スプロケット18A,18B,18Cを介して、リ
フターチェーン19により上部スプロケット20および下部
のスプロケット21に伝動するよう接続される。上下のス
プロケット20,21間において、リフターチェーン19は、
前記リフター台車12,12′の下部の突出部12bに接続され
る。したがって、駆動用モータ15を駆動して、リフター
チェーン19を上下のスプロケット20,21の周りに、第3
図の矢印a方向に循環動作させると、左右のリフター台
車12,12′は、第1図に示す下限位置から第2図に示す
上限位置に向って上昇移動することとなる。なお、リフ
ター台車12,12′の下部の突出部12b位置にリミットスイ
ッチSw(第5図)を設けておき、リフター台車12,12′
が上限位置にあるときに、前記リフターチェーン19とリ
フター台車との接続部分(突出部12b)が熱風炉2の下
方にあるようにリフター台車12,12′の高さ寸法及び上
昇ストロークS(第1〜2図)を設定しておくと、熱風
炉2の高温にさらされる部分は、リフター台車12,12′
の下部寄りを除く可動上部のみとすることができる。
続いて、搬送枠5を熱風炉2の下方において前後方向に
水平移動するための搬送台車6,6′について説明する。
熱風炉2の下方の基盤Gの両側に、該熱風炉2の前後方
向の長さを超える範囲で、支持枠台22,22′を架設し、
その上に台車レール23を敷設する。両側の台車レール2
3,23′には、それぞれ搬送台車6,6′を走行可能に載設
し、前記支持枠台22,22′の前方および後方のスプロケ
ット24,25間に掛回した走行チェーン26,26′により、こ
れを牽引する。左右の搬送台車6,6′は、ワークwを吊
り下げた搬送枠5を搭載した状態で、図示しない駆動装
置による第3図の矢印b方向への走行チェーン26,26′
の循環動作に伴って、矢印c方向に前進し、あるいは逆
転作動により後退する。
次に、本装置の取扱要領及び作動を第1図ないし第4図
について説明する。図示しないクレーンによって熱風炉
2の入口側に搬送されてきた搬送枠5及びワークwは第
3図の矢印dに示すように下降し、下方に待機していた
左右一対の搬送台車6,6′上に搭載される。
そして、ワークwを搭載した左右の搬送台車6,6′は走
行チェーン26,26′に牽引されて両側の23,23′上を第3
図の矢印cの方向に走行し、熱風炉2内の空席になって
いるワーク収納部31(第3図の最後部の収納部)の直下
に到達すると停止する。
ここで、前記ワーク収納部31に所属する駆動用モータ15
が起動し、減速歯車16,カウンターシャフト17,スプロケ
ット18A,18B,18Cを介してリフターチェーン19を上下の
スプロケット20,21の周りに循環動作させる(矢印a参
照)。この操作によって下限位置にあった左右のリフタ
ー台車12,12′(第1図)は矢印eに示すように上昇
し、上限位置に到達すると停止する(第2図)。この
際、各リフター台車12,12′の頂部のアーム12aは、搬送
枠5両端部の支持棒5aを下方から持ち上げる形で搬送枠
5を支持しており、ワークwは搬送枠5に吊り下げられ
た形で収納部31内に装入される。
ワークwをリフター台車12,12′に渡し、空になった左
右の搬送台車6,6′は、台車レール23,23′上を後退し
て、既に炉内に収納されており間もなく乾燥・硬化が終
了すべきワークwを搭載するために、例えば2番目のワ
ーク収納部32の下方で待機する。ワーク収納部32で、所
定時間(約30分)の乾燥・硬化が終了したワークwは、
左右のリフター台車12,12′に吊り下げられた状態で、
駆動用モータ15を今度は反対方向に回転させることによ
り、降下して行く(第2図矢印f参照)。降下するワー
クwは、下限に至る過程において、下方に待機する前記
左右の搬送台車6,6′上に搭載された後、この搬送台車
6,6′の前進動作(第3図矢印c)によって、熱風炉2
の出口側に運搬される。空になった左右の搬送台車6,
6′は、台車レール23,23′上を後退して、次のワークw
を搭載するために、熱風炉2の入口側に待機する。そし
て、同様の手順により、2番目のワークwを、熱風炉2
内の空席になった2番目のワーク収納部32に装入する。
そして、同様にワークwを間欠的に出し入れし、n番目
のワークwをn番目のワーク収納部3nに装入すると、次
に、1番目のワーク収納部31から、乾燥・硬化が終了し
たワークwを取り出し、当初の作動体勢に戻る。この作
動を繰り返すことにより、乾燥・硬化したワークwは、
順次、各ワーク収納部31,32…3nから取り出され、熱風
炉2の出口側に運搬されるものである。
ここで、前記の各ワーク収納部31,32…3nに装入されて
いたワークwを、リフター台車12,12′を下降させて、
下方に待機している左右の搬送台車6,6′上に搭載する
に当り、前記リフター台車12,12′が、第2図の上限位
置から第1図の下限位置に降下する過程において、熱風
炉2の下方で、前記ワークwを吊り下げた搬送枠5が、
前記リフター台車12,12′の上部に突設したアーム12aか
ら搬送台車6,6′に移載されるようにリフター台車12,1
2′の高さ寸法及び上昇ストロークSを設定しておく
と、搬送枠を障害なく次工程に移送することができる。
以上、個々のワークwについて各ワークが熱風炉2を通
過する際の動作を説明したが、熱風炉2の直下における
各ワークの水平移動は一対の搬送台車6,6′によって行
われるので、熱風炉2の入口側に順次搬送されてきたワ
ークwは間欠的に熱風炉2内に収納され、所定時間が経
過すると収納時の順番に従って熱風炉から間欠的に取り
出される。
従って、各駆動用モータ15の発停動作及び搬送台車6,
6′を走行駆動するスプロケット24,25の回転動作を予め
設定したプログラムに従って制御すると運転上、好都合
である。
なお、第7図においては、リフター台車12,12′の頂部
のアーム12aが単一の搬送枠5を支持する場合について
示したが、第8図の如く、アーム12aを増設し、複数の
搬送枠51,52を取り付けるようにすれば、生産効率がよ
り向上する。
本装置によれば、リフター台車12,12′を昇降駆動する
一連の装置(駆動用モータ15、各スプロケット18A,18B,
18C,20,21、リフターチェーン19等)並びに、搬送台車
6,6′及び搬送台車6,6′を牽引する一連の装置(スプロ
ケット24,25及び走行用チェーン26,26′等)がすべて熱
風炉2外部の常温下に配置されているので、熱による故
障が起りにくく、又、保守・点検が容易である。
更に、各ワークwは熱風炉2底部の装入口7から装入操
作されるので、熱ロスを最低限に抑制することができ経
済的である。
尚、熱風炉2内の高温にさらされる可動部としては、リ
フター台車12上部のガイドローラ13A,14Aが挙げられる
が、このガイドローラの役割はリフター台車12上部の倒
れを防止するためのものであるから、ガイドローラに加
わる荷重は僅小である。従って、ガイドローラ13A,14A
を支持する軸受部(図示せず)に例えばセラミック製無
給油軸受等を使用することにより、長期間に亘る安定し
た作動を期待することができる。
〔考案の効果〕
この考案の熱風炉装置は、所要数のワーク収納部を前後
方向に配設した熱風炉と、該熱風炉の各ワーク収納部ご
とに設けられた前記収納部の下部に開口した装入口から
ワークを熱風炉内に装入する昇降装置と、前記熱風炉の
下方に且つ熱風炉の前後方向にワークを吊り下げた搬送
枠を搭載してワークを水平方向に移送する搬送装置とを
備える、ワークに施した塗膜を乾燥・硬化させるための
熱風炉装置において、前記昇降装置が熱風炉の内側に沿
って立設した左右一対のリフターレールと、下部に接続
したリフターチェーンを介して前記一対のリフターレー
ルに沿って昇降駆動可能に構成され且つ上部に突設した
アームを介して前記搬送枠の端部を下方から支持するよ
うに構成した左右一対のリフター台車とを備え、前記リ
フター台車が上限位置にあるときに前記リフターチェー
ンとリフター台車との接続部分が熱風炉の下方にあるよ
うに前記リフター台車の高さ寸法及び上昇ストロークを
設定したので、熱ロスが少なく、且つ、ワーク収納部へ
の搬送枠の昇降装置が、炉外に配設されており、高温の
炉内に装入されるのは、リフター台車の下部寄りを除く
可動上部、いわゆる突上げ棒のみである。従って、昇降
装置が高温にさらされることなく、熱による故障が起り
にくい。また、搬送枠の出し入れ機構の保守・点検作業
を容易に行える。更に、たとえ昇降装置が故障しても、
リフター台車を自重で降下させることができる。
このように、昇降装置を炉の下方に設けたので、第11図
及び第12図に示す従来の装置の如く、炉体の両側壁に昇
降機の搬送枠支持アーム昇降用の縦開口溝を形成する必
要がないことから、シール部分の摩耗の心配がない。ま
た、リフター台車頂部のアームが搬送枠を下方から持ち
上げる形で支持し、ワーク収納部に突き上げられるよう
に装入され、搬送枠を炉内に吊り上げておくだけでワー
クの焼付乾燥処理ができるので、第9図及び第10図に示
す従来の装置の如く、搬送枠を炉内で所定ピッチで搬送
する必要がない。従って、炉壁に搬送機構を挿通するた
めの穴を設けなくともよく、穴から熱風が吹き出るおそ
れもない。このため、公害問題を招来せず、炉の寿命を
長くすることができる。
また、リフター台車が上限位置から下限位置に降下する
過程において、熱風炉の下方で、搬送枠がリフター台車
頂部のアームから搬送装置に移載されるように、リフタ
ー台車の高さ寸法及び上昇ストロークを設定してあるの
で、搬送枠を搬送装置に搭載するときに、スムーズに移
載させることができる。
以上、詳細に説明したように、この考案の熱風炉装置に
よる実用上の効果は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図は、この考案の実施例であり、第9
図ないし第12図は、従来例について示すものである。 第1図は、この考案の熱風炉装置におけるリフター台車
が下限位置にある状態の正面断面図、第2図は、同じく
リフター台車が上限位置にある状態の正面断面図、第3
図、第1図及び第2図におけるIII−III矢視側面断面
図、第4図は、第3図におけるIV−IV矢視平面断面図で
ある。第5図、第6図及び第7図は、リフター台車を拡
大して示した正面図、側面図及び平面断面図である。第
8図は、リフター台車の別の態様を示す平面断面図であ
る。 第9図及び第10図は、それぞれ従来装置の側面断面図、
第11図及び第12図は、改良された従来装置の正面断面図
及び平面断面図である。 1…熱風炉装置、2…熱風炉 31,32…3n…ワーク収納部 41,42…4n…昇降装置 5…搬送枠、5a…支持棒 6,6′…搬送台車、7…装入口 8…吐出ダクト、9…吸込ダクト 10…熱風 11,11′…リフターレール 12,12′…リフター台車 12a…アーム、12b…突出部 13A,13B,13C…左右方向規制ガイドローラ 14A,14B…前後方向規制ガイドローラ 15…駆動用モータ、16…減速歯車 17…カウンターシャフト 18A,18B,18C…スプロケット 19…リフターチェーン 20,21…上下のスプロケット 22,22′…支持枠台 23,23′…台車レール 24,25…スプロケット 26,26′…走行チェーン w…ワーク、G…基盤 P…ピット

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】所要数のワーク収納部を前後方向に配設し
    前記各ワーク収納部でワークに施した塗膜を乾燥・硬化
    させる熱風炉と、該熱風炉の各ワーク収納部ごとに設け
    られ前記ワーク収納部の下部に開口した装入口からワー
    クを熱風炉内に装入する昇降装置と、前記熱風炉の下方
    に且つ熱風炉の前後方向にワークを吊り下げた搬送枠を
    搭載してワークを水平方向に移送する搬送装置とを備え
    る熱風炉装置において、 前記昇降装置が、熱風炉の内側に沿って立設した左右一
    対のリフターレールと、下部に接続したリフターチェー
    ンを介して前記一対のリフターレールに沿って昇降駆動
    可能に構成され且つ上部に突設したアームを介して前記
    搬送枠の端部を下方から支持するように構成した左右一
    対のリフター台車とを備え、 前記リフター台車が上限位置にあるときに、前記リフタ
    ーチェーンとリフター台車との接続部分が、熱風炉の下
    方にあるように、前記リフター台車の高さ寸法及び上昇
    ストロークを設定したことを特徴とする熱風炉装置。
  2. 【請求項2】リフター台車が上限位置から下限位置に降
    下する過程において、熱風炉の下方で、搬送枠がリフタ
    ー台車のアームから搬送装置に移載されるように、前記
    リフター台車の高さ寸法及び上昇ストロークを設定した
    ことを特徴とする請求項(1)に記載の熱風炉装置。
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