JP2560105B2 - コンクリート柱体の蒸気養生方法及び装置 - Google Patents

コンクリート柱体の蒸気養生方法及び装置

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JP2560105B2
JP2560105B2 JP1037936A JP3793689A JP2560105B2 JP 2560105 B2 JP2560105 B2 JP 2560105B2 JP 1037936 A JP1037936 A JP 1037936A JP 3793689 A JP3793689 A JP 3793689A JP 2560105 B2 JP2560105 B2 JP 2560105B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、コンクリートパイルやコンクリートポール
等のコンクリート柱体を製造するに当たり、蒸気養生す
るための技術に関するものである。
[従来の技術] 一般に、コンクリートパイルやコンクリートポール等
のコンクリート柱体を製造する場合、半円状に2分割し
た円筒型枠内に生コンクリートを投入充填し、型枠に高
速回転を与えて遠心成形し、その後蒸気養生してコンク
リートパイルやコンクリートポール等のコンクリート柱
体を製造するのであるが、従来にあっては、上記養生を
行うに当たっては、養生室内に生コンクリートを充填し
た型枠を上下に多段に重ね、この状態で養生室内に蒸気
を送り込み、養生が終わると、蒸気の送り込みを止め、
養生室内から多段に重ねた型枠を取り出し、型枠取り出
しが終わると、再び、別の生コンクリートを充填した型
枠を養生室内に多段に積み込み、上気と同様にして養生
していた。
[発明が解決しようとする課題] ところが、上気した従来例にあっては、養生室内に多
段に型枠を設置し、蒸気を送り込んで養生し、養生が完
了すると蒸気の送り込みを停止し、その後に、型枠を取
り出し、取り出しが終わると、次の型枠を養生室内に多
段に設置して養生をするというように養生室内で連続し
て養生するようになっておらず、養生効率が悪いという
問題があった。また、従来にあっては、養生室内に多段
に積まれた型枠内の生コンクリートは最初に養生室内に
入れられたものと、最後に養生室内に入れられたものと
では、生コンクリートの充填後経過した時間が異なり、
これを同じ養生室で同時に蒸気養生するため、養生条件
が同じでなく、また、養生室内の下段と上段、端と中央
というように養生室内における養生条件が異なるため、
設置場所の違いにより養生条件が更に異なるという問題
があった。
本発明は上記した従来例の問題点に鑑みて発明したも
のであって、その目的とするところは、養生を連続して
効率良く行うことができ、また、各型枠に充填した生コ
ンクリートを同じ条件で養生することができるコンクリ
ート柱体の蒸気養生方法及び装置を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的の達成するために、本発明のコンクリート柱
体の蒸気養生方法は、生コンクリートを充填した型枠を
軸方向に、断熱性を有するフレキシブルなカーテンが設
けられた入り口を経て養生室内へ搬入するための搬入路
と、養生完了後に型枠を軸方向に、断熱性を有するフレ
キシブルなカーテンが設けられた出口を経て養生室内か
ら養生室外に搬出するための搬出路を設け、搬入路より
型枠軸方向に移動しながら進入した生コンクリートを充
填した型枠を、入り口側リフター上の型枠台車に上載す
ると共に、型枠送り装置へ移載させる型枠押入装置を設
け、養生室内を型枠移動方向に断熱性のフレキシブルな
カーテンで仕切られた複数の小室に分割し、それぞれの
小室に送り込む蒸気量と温度を調整してそれぞれの小室
に温度勾配を設けた養生室内に生コンクリートを充填し
た円筒状の型枠を上載した状態で、養生室内で型枠軸方
向と直角方向に型枠台車を移動させる型枠送り装置を設
け、蒸気養生終了後の型枠を、型枠台車と共に型枠送り
装置により出口側リフター上に引出し、出口側リフター
上の型枠台車より型枠を軸方向に移動させる搬出路に移
載させて、養生室内より送り出す型枠引出し装置を設
け、型枠を下ろした後の空の型枠台車を型枠移動起点に
順に戻す牽引装置を設け、養生室内に蒸気を送り込むと
共に、円筒状の型枠を軸方向と直角に移動させて型枠内
の生コンクリートの蒸気養生を行うことを特徴とするも
のである。
そして、上記目的を達成するために本発明の装置は、
生コンクリートを充填した型枠を軸方向に、断熱性を有
するフレキシブルなカーテンが設けられた入り口を経て
養生室内へ搬入するための搬入路と、養生完了後に型枠
を軸方向に、断熱性を有するフレキシブルなカーテンが
設けられた出口を経て養生室内から養生室外に搬出する
ための搬出路を設け、搬入路より型枠軸方向に移動しな
がら進入した生コンクリートを充填した型枠を、入り口
側リフター上の型枠台車に上載すると共に、型枠送り装
置へ移載させる型枠押入装置を設け、養生室内を型枠移
動方向に断熱性のフレキシブルなカーテンで仕切られた
複数の小室に分割し、それぞれの小室に送り込む蒸気量
と温度を調整してそれぞれの小室に温度勾配を設けた養
生室内に生コンクリートを充填した円筒状の型枠を上載
した状態で、養生室内で型枠軸方向と直角方向に型枠台
車を移動させる型枠送り装置を設け、蒸気養生終了後の
型枠を、型枠台車と共に型枠送り装置により出口側リフ
ター上に引出し、出口側リフター上の型枠台車より型枠
を軸方向に移動させる搬出路に移載させて、養生室内よ
り送り出す型枠引出し装置を設け、型枠を下ろした後の
空の型枠台車を型枠移動起点に順に戻す牽引装置を設
け、養生室内に型枠内の生コンクリートを養生するため
の蒸気を送り込む蒸気送り込み部を設けた構成とした。
[作用] しかして、養生室1内に設けた型枠送り装置2により
生コンクリートを充填した円筒状の型枠2を型枠2軸方
向と直角に移動させながら、養生室1内に送り込んだ蒸
気により型枠2内の生コンクリートの蒸気養生を行うも
のであって、生コンクリートを充填した型枠2を次々と
連続して養生するものである。
ここで、生コンクリートを充填した型枠2を軸方向
に、断熱性を有するフレキシブルなカーテンが設けられ
た入り口12を経て養生室1内へ搬入するための搬入路14
aと、養生完了後に型枠2を軸方向に、断熱性を有する
フレキシブルなカーテンが設けられた出口13を経て養生
室1内から養生室1外に搬出するための搬出路14bを設
けることで、入り口12及び出口13の開口幅が狭くてこの
部分から外気への蒸気の漏洩が少なくなり、また、養生
室1内を型枠2移動方向に断熱性のフレキシブルなカー
テンで複数の小室1aに分割し、それぞれの小室1aに送り
込む蒸気量と温度を調節してそれぞれの小室1aに温度勾
配を設け、該小室1aを連続して型枠2を移動させて蒸気
養生を行うことで、各小室1a内の温度を設定温度に保持
して隣合う小室1a間を断熱性のカーテンで断熱的に仕切
ってより効率的に連続して蒸気養生ができるものであ
る。
そして、養生室1内に型枠2を型枠2軸方向と直角に
移動させる型枠送り装置3を設け、養生室1内に蒸気を
送り込む蒸気送り込み部4を設けることで簡単な構成で
生コンクリートを充填した型枠2を次々と連続して養生
することができる。
また、生コンクリートを充填した型枠2を上載した状
態で、養生室1内で型枠2軸方向と直角方向に移動する
型枠台車5と、型枠2を下ろした後の空の型枠台車5を
型枠2移動起点に順に戻す牽引装置6とにより型枠送り
装置3を構成することで、型枠台車5を循環させながら
次々と型枠2を連続して移動することができるようにな
った。
また、養生室1内へ、型枠2軸方向に移動しながら進
入した生コンクリートを充填した型枠2を、入り口側リ
フター7上の型枠台車5に上載すると共に、型枠送り装
置3へ移載させる型枠押入装置8を設けることで、養生
室1内へ生コンクリートを充填した型枠2を進入させる
に当たり、型枠2軸方向から進入して型枠送り装置3に
スムーズに移載することができるようになった。
更にまた、蒸気養生終了後の型枠2を、型枠台車5と
共に型枠送り装置3により出口側リフター9上に引出
し、出口側リフター9上の型枠台車5より型枠2を軸方
向に移動させる搬出路14bに移載させて、養生室1内よ
り送り出す型枠引出し装置11を設けることで、養生後の
型枠2を型枠2の軸方向にスムーズに送り出すことがで
きるようになった。
[実施例] 以下本発明を添付図面の実施例に基づいて詳述する。
養生室1には生コンクリートを充填した型枠2が進入
する入り口12と内部の生コンクリートの養生が完了した
型枠2が搬出される出口13とが設けてある。第1図の実
施例においては、生コンクリートを充填した型枠2を養
生室1内へ、型枠2軸方向に移動しながら進入するよう
に入り口12が設けてある。また、生コンクリートを養生
した後の型枠2を養生室1外に軸方向に移動しながら搬
出するように出口13が設けてある。図中14aは入り口12
に対して直交するローラコンベアのような搬入路であっ
て、生コンクリートを充填した型枠1を軸方向に搬送す
るようになっている。また、14bは出口13に対して直交
するローラコンベアのような搬出路であって、生コンク
リートを養生完了した後の型枠1を軸方向に搬出するよ
うになっている。
養生室1内には走行台15が複数列設けてあり、この走
行台15の上に長手方向に走行レール16が設けてあり、走
行台15の上の走行レール16の両側に台車ガイド17が設け
てある。そして、この走行レール16と後述の牽引装置6
とを有する走行台15により型枠送り装置3が構成してあ
る。走行台15の長手方向の両端は搬入路14a及び搬出路1
4bの養生室1内に導入した部分と直交するものであり、
交差部分において、搬入路14a及び搬出路14bは削除して
あって、この部分にそれぞれ入り口側リフター7と出口
側リフター9とが設けてある。入り口側リフター7と出
口側リフター9との上面にはレール部37が設けてある。
入り口側リフター7及び出口側リフター9はモータ31
を回転することでシャフト32を昇降させるボールスクリ
ュージャッキのような昇降ジャッキ33により昇降するよ
うになっている。ここで、昇降ジャッキ33は一対設けて
あって、一方の昇降ジャッキ33にモータ31を設けてお
き、この一方のモータ31の回転を伝導軸34を介して他方
の昇降ジャッキ33に伝達させ、一対の昇降ジャッキ33を
一つのモータ31の回転により同時に回転させて同一昇降
させるようになっている。
入り口側リフター7を介して走行台15と対向する部分
には型枠押入装置8が配設してある。この型枠押入装置
8は例えばモータ35の回転によりシャフト36が移動する
ボールスクリュージャッキのようなものが用いられてい
る。そして、入り口側リフター7の上に型枠台車5を上
載した状態で、昇降ジャッキ33により入り口側リフター
7を上昇させ、型枠台車5を搬入路14aよりも上に上昇
させて搬入路14aに載置して搬入させていた生コンクリ
ートを充填した型枠2を搬入路14aから型枠台車5に移
乗させることができるようになっており、この状態で、
型枠押入装置8により型枠台車5を走行台15側に押し出
すことができるようになっている。ここで、入り口側リ
フター7が上昇すると上面のレール部37が型枠送り装置
3の走行台15の走行レール16と連通するようになってい
る。したがって、型枠2を上載した状態の型枠台車が型
枠押入装置8により押されるとレール部37に乗っていた
型枠台車5が走行レール16の上に移行するのである。そ
して、すでに走行レール16の上に移行されている他の型
枠2を上載している型枠台車5を押すものであり、この
ことにより走行レール16上に長手方向に沿って並んだ型
枠台車5が一定距離だけ順に出口側リフター9側に向け
て移動することになる。この場合、型枠台車5の下面部
には走行輪38が回動自在に設けてあって、この走行輪38
がレール部37から走行レール16に乗り移って移動するも
のであり、また、型枠台車5の両側に設けたガイド輪50
が両側の台車ガイド17によりガイドされながら移動する
ものである。この場合、台車ガイド17の始端部は略ハ字
状に広がっているため、入り口側リフター7側から型枠
送り装置3にスムーズに型枠台車5が移行するようにな
っている。
走行台15の終端部には型枠引出し装置11が配置してあ
る。この型枠引出し装置11は第5図に示すようにモータ
39の回転によりシャフト40を移動するボールスクリュー
ジャッキなどにより構成してあり、シャフト40に設けた
引出し基台41に回動爪42を回動自在に設けてある。この
回動爪42はばねにより一方方向(第5図(a)において
は反時計方向)の回動力を付与してあり、回動爪42の一
片部42aが垂直に立った姿勢で当たり部42bがストッパ43
に当たってそれ以上回動爪42が第5図(a)の実線状態
において反時計方向に回動しないようになっている。し
かして、シャフト40を移動させ、回動爪42を第5図の実
線の位置で示す出口側リフター9の側方から入り口側リ
フター7側に向けて一定距離移動させると、回動爪42の
一片部42aが走行レール16の終端部に位置する型枠2の
下面に当たり、時計方向に回動され(すなわち第5図
(a)の一点鎖線の状態)、この状態で型枠2の下方を
通過し、型枠2の下方を通過後、ばね材により回動爪42
が反時計方向に回動して当たり部42bがストッパ43に当
たって一片部42aが略垂直姿勢を保つ(第5図(a)の
二点鎖線)、この状態でモータ39を逆回転して、シャフ
ト40を逆方向に移動させると、一片部42aが型枠2に引
っ掛かって型枠2を出口側リフター9側に引いてくるも
のである。ここで、型枠2を型枠引出し装置11により引
く際には出口側リフター9を上昇させておくものであ
り、走行レール16から出口側リフター9上面のレール部
37に乗り移らせるのである。型枠台車5を出口側リフタ
ー9に移載した後、出口側リフター9を下降させると型
枠2は搬出路14bに移載されて、搬出路14bにより養生室
1外に搬出されるようになっている。
走行台15の下部には型枠台車復路用空間18が長手方向
にわたって設けてあり、この型枠台車復路用空間18の上
部に第6図に示すように牽引装置吊下げ用レール19が設
けてあり、型枠台車復路用空間18の下部に復路用レール
20と下ガイド21とが設けてある。復路用レール20の両端
部は第4図、第5図に示すようにそれぞれ入り口側リフ
ター7及び出口側リフター9を下降させた状態において
これら入り口側リフター7の上面及び出口側リフター9
の上面と面一となるようになっている。出口側リフター
9付近には出口側リフター9が下降した時出口側リフタ
ー9上の型枠台車5を復路用レール20に押し出すための
押出し装置10が設けてあり、この押出し装置10は押出し
シリンダーにより構成してあるが、ボールスクリュージ
ャッキのようなものであってもよい。牽引装置吊下げ用
レール19はコ字状をした一対のレールにより構成してあ
り、この牽引装置吊下げ用レール19には一定間隔で複数
個の牽引装置6が移動自在に吊下てある。すなわち、牽
引装置6の両側に設けたランナ22が牽引装置吊下用レー
ル19に移動自在に取り付けてある。走行台15の側部の前
部と後部とにはプーリ24が水平回転自在に配置してあっ
て、モータ25により回転するドラム26に複数回巻き回し
たエンドレスのワイヤ27が上記前後のプーリ24に掛け回
してあり、このワイヤ27に上記一定間隔を介して配置し
た複数の牽引装置6に設けたアーム23が固着してある。
したがって、モータ25を正回転すると複数個の牽引装置
6は各々一定の間隔を保った状態で一定距離だけ前方に
移動し、モータ25を逆回転すると複数個の牽引装置6が
各々一定間隔を保った状態で一定距離だけ後方に移動す
るようになっている。牽引装置6には牽引爪28が回動自
在に設けてあり、この牽引爪28は通常は自重またはばね
材により一定姿勢(第4図の実施例における実線の姿
勢)を保ち、この状態で一方方向(第4図の実施例では
反時計方向)にはストッパ29に当たり部30が当たってそ
れ以上の回動ができないようになっており、逆に他方方
向(第4図の実施例では時計方向)には自重またはばね
材に抗して回動できるようになっている。しかして、出
口側リフター9に空の型枠台車5を載置した状態で下降
させ、押出し装置10により空の型枠台車5を復路用レー
ル20に移行させる。そして、この状態で、モータ25を逆
回転して複数の牽引装置6を一定距離だけ後方に移動す
る(第7図(a)から第7図(b)の状態にする)と、
復路用レール20の上に一定間隔を隔てて停止している型
枠台車5に対応する各牽引装置6の牽引爪28が空の型枠
台車5の上面に当たって回動しながら後方に移動し、型
枠台車5の上面を通過すると牽引爪28が回動するととも
に当たり部30がストッパ29に当たった状態で停止する
(この動作を第8図(a)(b)(c)に示してい
る)。モータ25を逆回転させて牽引爪28を一定距離だけ
前方に移動させると、牽引爪28により各型枠台車2が一
定距離だけ前方に押されて移動する。この場合、最前端
に位置する牽引装置6により復路用レール20の最前端に
位置する空の型枠台車5が復路用レール20から入り口側
リフター7のレール部分37に移載されるものである。
養生室1内は型枠2移動方向に複数の小室1aに分割し
てあり、この小室1aはカーテン46により仕切られ、それ
ぞれの小室1aには蒸気を送り込むための蒸気送り部4が
設けてあり、またそれぞれの小室1a内には複数の温度セ
ンサーが設けてある。そして、各小室1aに送り込む蒸気
量と温度を調節してそれぞれの小室1aに温度勾配を設け
るようになっている。第14図には養生室1内の温度勾配
のグラフが示してある。第12図において縦軸は温度、横
軸は時間を示している。
各小室1aを仕切るカーテン46は例えば断熱シートなど
のフレキシブルな材料で形成してあり、型枠台車5に上
載された型枠2が軸方向と直角な方向に搬送されて小室
1a間を通過する際にカーテン46を押して移動するように
なっていて、このカーテン46が型枠2に接することによ
り各小室1aの気密をできるだけ保つようになっている。
このようなカーテン46と同じ機能のカーテンを養生室
1の入り口12と出口13とにも設ける。
しかして、上記のような構成のコンクリート柱体の蒸
気養生装置を用いてコンクリートパイルやコンクリート
ポール等のコンクリート柱体を養生するには以下のよう
にして行うものである。
すなわち、半円状に2分割した円筒状をした型枠2内
に鉄筋篭をセットしたのち生コンクリートを投入し、型
枠2に高速回転を与えて遠心成形した後、生コンクリー
トを充填した型枠2を型枠2の軸方向に搬入路14aによ
り入り口12から養生室1内に進入させる。この型枠2が
入り口12から進入する際は入り口側リフター7を下降さ
せておく。入り口12から養生室1内に進入させて停止し
た後、入り口側リフター7を上昇させて入り口リフター
7の上面に上載している型枠台車5により型枠2を上方
に持ち上げ、この状態で型枠押入装置8により型枠台車
5を押して走行レール16の上に移行させる。そして、型
枠2を上載した状態で型枠台車5が型枠押入装置8によ
り押されると走行レール16の上にすでに移行させていた
別の型枠2を上載した型枠台車5を一定距離押し、同様
にして次々と整列された型枠2を上載した型枠台車5を
押すことで、養生室1内を型枠2を上載した型枠台車5
が整列された状態で一定距離ずつ移動させられることに
なる。そして、このようにして整列された型枠2が一定
距離ずつ移動しながら養生室1内に送り込まれた蒸気に
より型枠2内の生コンクリートが養生されるのである。
この時、養生室1内が型枠2移動方向に複数の小室1aに
分割してあって、それぞれの小室1aに送り込む蒸気量と
温度を調節してそれぞれの小室1aに温度勾配を設けてあ
るので、該小室1aを連続して型枠2を移動させること
で、最適の養生環境のもとで蒸気養生を行うことができ
る。ここで、整列された型枠2の移動速度を調整するこ
とがある。走行レール16の最終端まで運ばれて生コンク
リートの養生が完了した型枠2は、型枠引出し装置11に
より一つづつ引き出されて上昇している出口側リフター
9の上面のレール部37に移載され、この状態で出口側リ
フター9が下降することで、型枠2が搬出路14bの上に
移載され、搬出路14bにより出口13から養生室1外に搬
出される。この場合、第1図の実施例では型枠2の軸方
向に搬出される。一方、出口側リフター9が下降する
と、押出し装置10が作動して空の型枠台車5を出口側リ
フター9の上面のレール部37から復路用レール20に押し
入れる。その後、モータ25が回転して牽引装置6を一定
距離だけ後方に移動させ、各牽引装置6の牽引爪28を一
定間隔を隔てて停止している各型枠台車5の上面に当た
って回動しながら後方に移動する。この状態で、モータ
25を逆回転させて牽引爪28を一定距離だけ前方に移動さ
せることで、牽引爪28により各型枠台車2が一定距離だ
け前方に押されて移動する。この場合、最前端に位置す
る牽引装置6により復路用レール20の最前端に位置する
空の型枠台車5が復路用レール20から入り口側リフター
7のレール部分37に移載されるものである。
上記のような方法により養生室1内に連続して生コン
クリートを充填した型枠2を入れ、この連続して進入し
てくる型枠2を養生室1内で移動させながら蒸気養生さ
せ、養生完了後は順次養生室1から搬出することによ
り、連続して養生ができるようになっている。
[発明の効果] 本発明の方法の発明にあっては、上述のように、生コ
ンクリートを充填した型枠を軸方向に入り口を経て搬入
路により養生室内に搬入し、これを入り口側リフター上
の型枠台車に上載し、この型枠を上載した型枠台車を型
枠押入装置により型枠送り装置に移載し、型枠送り装置
により型枠を上載置した型枠台車を養生室内で型枠軸方
向と直角方向に移動させながら養生室内において蒸気養
生し、蒸気養生終了後の型枠を、型枠台車と共に型枠送
り装置により出口側リフター上に引出し、出口側リフタ
ー上の型枠台車より型枠を軸方向に移動させる搬出路に
移載させて、養生室内より送り出すので、簡単な方法で
型枠を軸方向から養生室の入り口に搬入し、養生室内に
おいては軸方向と直角方向に移動させながら移動して養
生し、養生後は型枠を出口から軸方向に搬出することが
できて、搬入路、搬出路の幅が狭くできると共にライン
がU字状のラインとなるので、ラインが直線のものに比
べて工場内のスペースを有効に利用できるものであり、
更に、入り口側リフター、型枠送り装置、出口側リフタ
ー、型枠引出し装置等を具備することで、簡単な構成で
スムーズにU字状のラインとして型枠の搬送方向の方向
転換をすると共に型枠を軸方向と直角方向に搬送する際
は型枠を型枠台車上に載置して搬送することができるも
のである。しかも、ローラチェーンに型枠を載せて軸方
向と直交する方向に搬送する場合にはローラチェーンが
重量の重い型枠により下方に撓んでスムーズな移動がで
きないおそれがあるが、本発明においては、養生室内に
おいては型枠台車に型枠を上載して軸方向と直交方向に
搬送するので、重量の重たい型枠を確実且つスムーズに
搬送できるものである。また、このように型枠台車に型
枠を上載して養生室を搬送できるようにしたにもかかわ
らず、本発明においては型枠を下ろした後の空の型枠台
車を型枠移動起点に順に戻す牽引装置を設けてあること
で、型枠を載せて搬送するための型枠台車を循環しなが
ら使用できて、簡単な方法で養生室内における型枠の連
続搬送ができるものである。更に、本発明にあっては、
生コンクリートを充填した型枠を軸方向に、断熱性を有
するフレキシブルなカーテンが設けられた入り口を経て
養生室内へ搬入するための搬入路と、養生完了後に型枠
を軸方向に、断熱性を有するフレキシブルなカーテンが
設けられた出口を経て養生室内から養生室外に搬出する
ための搬出路を設けることで、入り口及び出口の幅の開
口幅が狭く、この部分から外気への蒸気の漏洩が少なく
なり、また、養生室内を型枠移動方向に断熱性のフレキ
シブルなカーテンで複数の小室に分割し、それぞれの小
室に送り込む蒸気量と温度を調節してそれぞれの小室に
温度勾配を設け、該小室を連続して型枠を移動させて蒸
気養生を行うことで、各小室内の温度を型枠の養生時間
の経過に対応した最良の養生温度に保持して隣合う小室
間を断熱性のカーテンで断熱的に仕切ってより効率的に
連続して蒸気養生ができるものである。
また、本発明の装置の発明にあっては、上記のような
方法の発明で述べた効果を達成できる装置を簡単な構成
で提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の概略全体平面図、第2図は
同上の一部切欠した平面図、第3図は同上の一部切欠し
た側面図、第4図は同上の入り口側リフター部分の断面
図、第5図(a)(b)は出口側リフター部分の断面図
及び正面図、第6図は走行台部分の断面図、第7図
(a)(b)(c)は複数個の牽引装置とこれに対応し
た複数個の型枠台車との関係を示す概略説明図、第8図
(a)(b)(c)は牽引装置の動作説明図、第9図は
搬入路、走行台、搬出路の関係を示す一部切欠した断面
図、第10図(a)(b)(c)は型枠台車の正面図、側
面図及び一部破断せる平断面図、第11図は小室の進入口
又は排出口に設けたカーテン部分の概略断面図、第12図
は養生室内の温度勾配を示すグラフであって、1は養生
室、1aは小室、2は型枠、3は型枠送り装置、4は蒸気
送り込み部、5は型枠台車、6は牽引装置、7は入り口
側リフター、8は型枠押入装置、9は出口側リフター、
10は軸方向移動装置、型枠引出し装置、14aは搬入路、1
4bは排出路である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生コンクリートを充填した型枠を軸方向
    に、断熱性を有するフレキシブルなカーテンが設けられ
    た入り口を経て養生室内へ搬入するための搬入路と、養
    生完了後に型枠を軸方向に、断熱性を有するフレキシブ
    ルなカーテンが設けられた出口を経て養生室内から養生
    室外に搬出するための搬出路を設け、搬入路より型枠軸
    方向に移動しながら進入した生コンクリートを充填した
    型枠を、入り口側リフター上の型枠台車に上載すると共
    に、型枠送り装置へ移載させる型枠押入装置を設け、養
    生室内を型枠移動方向に断熱性のフレキシブルなカーテ
    ンで仕切られた複数の小室に分割し、それぞれの小室に
    送り込む蒸気量と温度を調整してそれぞれの小室に温度
    勾配を設けた養生室内に生コンクリートを充填した円筒
    状の型枠を上載した状態で、養生室内で型枠軸方向と直
    角方向に型枠台車を移動させる型枠送り装置を設け、蒸
    気養生終了後の型枠を、型枠台車と共に型枠送り装置に
    より出口側リフター上に引出し、出口側リフター上の型
    枠台車より型枠を軸方向に移動させる搬出路に移載させ
    て、養生室内より送り出す型枠引出し装置を設け、型枠
    を下ろした後の空の型枠台車を型枠移動起点に順に戻す
    牽引装置を設け、養生室内に蒸気を送り込むと共に、円
    筒状の型枠を軸方向と直角に移動させて型枠内の生コン
    クリートの蒸気養生を行うことを特徴とするコンクリー
    ト柱体の蒸気養生方法。
  2. 【請求項2】生コンクリートを充填した型枠を軸方向
    に、断熱性を有するフレキシブルなカーテンが設けられ
    た入り口を経て養生室内へ搬入するための搬入路と、養
    生完了後に型枠を軸方向に、断熱性を有するフレキシブ
    ルなカーテンが設けられた出口を経て養生室内から養生
    室外に搬出するための搬出路を設け、搬入路より型枠軸
    方向に移動しながら進入した生コンクリートを充填した
    型枠を、入り口側リフター上の型枠台車に上載すると共
    に、型枠送り装置へ移載させる型枠押入装置を設け、養
    生室内を型枠移動方向に断熱性のフレキシブルなカーテ
    ンで仕切られた複数の小室に分割し、それぞれの小室に
    送り込む蒸気量と温度を調整してそれぞれの小室に温度
    勾配を設けた養生室内に生コンクリートを充填した円筒
    状の型枠を上載した状態で、養生室内で型枠軸方向と直
    角方向に型枠台車を移動させる型枠送り装置を設け、蒸
    気養生終了後の型枠を、型枠台車と共に型枠送り装置に
    より出口側リフター上に引出し、出口側リフター上の型
    枠台車より型枠を軸方向に移動させる搬出路に移載させ
    て、養生室内より送り出す型枠引出し装置を設け、型枠
    を下ろした後の空の型枠台車を型枠移動起点に順に戻す
    牽引装置を設け、養生室内に型枠内の生コンクリートを
    養生するための蒸気を送り込む蒸気送り込み部を設けて
    成ることを特徴とするコンクリート柱体の蒸気養生装
    置。
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