JP3127292B2 - 棚入れ装置 - Google Patents

棚入れ装置

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JP3127292B2
JP3127292B2 JP09209884A JP20988497A JP3127292B2 JP 3127292 B2 JP3127292 B2 JP 3127292B2 JP 09209884 A JP09209884 A JP 09209884A JP 20988497 A JP20988497 A JP 20988497A JP 3127292 B2 JP3127292 B2 JP 3127292B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家具製造におい
て、コンベアにより家具部品を載せて搬送されてきた搬
送台板をコンベアから棚に移す棚入れ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】家具製造における家具部品の塗装作業に
おいては、搬送台板の上に家具部品が並べられ、これら
搬送台板はコンベアで順次搬送されて塗装工程へ送られ
る。そして、塗装が完了した家具部品は、コンベアから
搬送台板ごと棚に移されて、一定の時間乾燥される。従
来、このコンベアから搬送台板ごと棚に移す作業は、作
業者の手作業によって行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な従来の作業には、次のような課題があった。すなわ
ち、上部に家具部品が並べられた搬送台板をコンベアか
ら棚に移す作業は、ごく単純であり、しかも、次の搬送
台板が送られてくるまでの待機時間も長い間欠的な作業
ではあるが、作業者一人が常時ついていなければならな
い。すなわち、この作業方法では、作業を収益換算した
場合、人件費とのコストバランスが悪く、採算上、好ま
しくなかった。
【0004】本発明は、家具製造において、上部に家具
部品が並べられた搬送台板をコンベアから棚に移す作業
を機械化することにより、作業効率を向上させて、長期
的にみた場合の収益と維持費用のコストバランスも向上
させることができる棚入れ装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、家具製造において、搬送コンベアに載置さ
れた搬送台板の上に家具部品が載せられ、該搬送台板は
搬送コンベアを通って塗装作業台に送られて家具部品が
塗装され、更に搬送台板は搬送コンベアを通って棚入れ
装置へ送られるようになっている塗装工程において使用
され、搬送台板を棚に収容するための棚入れ装置であっ
て、搬送コンベアにより搬送されてきた搬送台板を搬送
コンベアの高さで受け取るローラ体を並設して構成され
ている受取コンベアと、当該受取コンベアの下部に配置
してある進退受渡装置と、 上記受取コンベアを昇降させ
る昇降装置と、上記受取コンベアの停止高さを棚台車の
空き棚の高さに合わせて制御する停止高さ制御手段と、
上記受取コンベア上の搬送台板を棚台車側へ送り出す送
出装置と、を備えており、上記進退受渡装置は、前端部
に受渡ローラを有する進退台を有し、当該進退台は、昇
降台の台部に前後方向に設けてあるレールに移行部材を
掛合させてスライド可能に設けてあり、上記停止高さ制
御手段は、 高さ方向に、棚台車の棚の間隔と同じ間隔で
設けてある高さ検出用金具を有し、上記受取コンベアに
設けてあるセンサーによって上記高さ検出用金具の数を
基準点よりカウントし、棚入れする棚を特定するように
してあり、 上記送出装置は、 上記受取コンベアの両側に
配置してある周動チェーンと、 当該周動チェーンの周長
を等分する二箇所に設けてあり、搬送台板と係止して搬
送台板を押し出す方向に形成された突片を有する係止体
と、を備えており、 搬送台板を送り出すときには、上記
周動チェーンの周動により、周動チェーンの送り出し駆
動側にある上記係止体を搬送台板に係止させて所定の送
り長さで送り出し、送り出し完了後には進退台が後退し
て元の位置に戻った後に周動チェーンを周動させ次の係
止体が周動チェーンの送り出し駆動側で待機するように
構成してあることを特徴とする、棚入れ装置である。
【0006】第2の発明にあっては、停止高さ制御手段
は、受取コンベアを受け取り高さに設定するときに、前
回の棚入れ時における受取コンベアの停止高さが受け取
り高さより高かった場合は、受取コンベアを下降させて
受け取り高さより低い位置で一旦停止させた後、受け取
り高さまで上昇させて停止させるようにしてあることを
特徴とする、第1の発明に係る棚入れ装置である。
【0007】(作用) 第1の発明に係る棚入れ装置にあっては、受取コンベア
で搬送コンベアにより搬送されてきた搬送台板を受け取
り、昇降装置により受取コンベアを昇降させ、停止高さ
制御手段により受取コンベアの停止高さを制御し、送出
装置によって搬送台板を受取コンベアから棚台車側へ送
り出して収容することができる。これにより、例えば、
家具製造において、上部に家具部品が並べられた搬送台
板をコンベアから棚に移す作業を機械化することができ
る。従って、作業効率が向上するので、長期的にみた場
合の収益と維持費用のコストバランスも向上させること
ができる。
【0008】また、送出装置が周動チェーンと周動チェ
ーンに複数設けてある係止体を備えており、搬送台板を
送り出すときには、周動チェーンの周動により、周動チ
ェーンの送り出し駆動側にある係止体を搬送台板に係止
させて所定の送り長さで送り出し、送り出し完了後には
次の係止体が周動チェーンの送り出し駆動側で待機する
ようにしてあるので、特に送り長さを長く設定する際に
は、チェーンを長くしてスプロケット間を拡げればよ
く、ストローク長が長く大型のものは高価になってしま
うエアシリンダー等を駆動源とする場合と比較して、安
価なコストでつくることができる。更に、周動チェーン
を使用すれば、スプロケットの回転数を制御することに
より送り出しの移動速さの調整が容易にできる。従っ
て、搬送台板に非固定物が含まれる場合に、急激な移動
により非固定物が落下しないような速度の調整が可能で
ある。
【0009】第2の発明に係る棚入れ装置にあっては、
停止高さ制御手段は、受取コンベアを受け取り高さに設
定するときに、前回の棚入れ時における受取コンベアの
停止高さが受け取り高さより高かった場合は、受取コン
ベアを下降させて受け取り高さより低い位置で一旦停止
させた後、受け取り高さまで上昇させて停止させるよう
にしてあるので、誤差が少なくほぼ正確な高さに停止さ
せることができる。すなわち、昇降装置においては、停
止時の衝撃を緩和するために、一般にブレーキで停止さ
せるようになっている。しかし、この構造では、昇降部
を下降させて停止させる場合と、上昇させて停止させる
場合とでは、ブレーキにかかる負担に大きな違いがあ
る。つまり、下降させて停止させる場合は、移動方向が
引力方向と重なるために慣性力が大きくなり、制動距離
が長く、しかも距離が均一化されにくい。これに対し、
上昇させて停止させる場合は、移動方向が反引力方向で
あるので、昇降部の重量分が相殺され、慣性力は小さく
なるので、制動距離は短く、かつ均一化される。このよ
うに、受取コンベアを下降させて受け取り高さより低い
位置で一旦停止させた後、受け取り高さまで上昇させて
停止させれば、あらかじめ設定された高さにほぼ正確に
停止させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き更に詳細に説明する。図1は本発明に係る棚入れ装置
の概略正面図、図2は図1に示す棚入れ装置の概略平面
図、図3は図1に示す棚入れ装置の概略側面図である。
符号Aは棚入れ装置で、搬送コンベアにより搬送されて
きた搬送台板を多段の棚部を有する棚台車の空き棚に移
す作業を自動で行うものである。棚入れ装置Aは、基台
フレーム1、昇降装置2、受取コンベア3、進退受渡装
置4及び送出装置5を備えている。
【0011】基台フレーム1は、台枠10と、台枠10
の両側に垂直に立設されているガイド支柱11、12を
備えている。ガイド支柱11、12の上部には梁部材1
3が設けてある。ガイド支柱11、12は断面「コ」状
に形成されており、それぞれの外側には全長にわたりガ
イド凹部14が設けられている。図1において、左側の
ガイド支柱11の外部側には、停止高さ制御手段を構成
する垂直部材15が上下方向に取り付けてある。垂直部
材15には、所要数の高さ検出用金具16が等間隔で水
平に設けてある。なお、高さ検出用金具16の間隔は、
後述する棚台車6に設けてある所要数の棚60の間隔と
同じ間隔に設定してある。そして、後述する受取コンベ
ア3の基枠30に設けてあるセンサー34によって高さ
検出用金具16の数を基準点よりカウントし、棚入れす
る棚60を特定するようにしている。
【0012】ガイド支柱11、12の内側の上下端部に
は、昇降装置2を構成するスプロケット20、21が軸
方向を水平にして設けてある。スプロケット20、21
間には、昇降用チェーン22が巻き掛けてある。
【0013】また、下部側の各スプロケット21は、共
通の回転軸23に取り付けられている。ガイド支柱12
側のスプロケット21の内側に隣接してスプロケット2
4が取り付けられている。スプロケット24は、台枠1
0上に配置されている駆動モーター25と減速機26に
より、チェーン27を介して駆動される。なお、駆動モ
ーター25は、昇降用チェーン22に取り付けられる後
述する昇降台28が昇降できるように、回転軸が正逆回
転するように制御される。
【0014】上記ガイド支柱11、12には、昇降台2
8が昇降移動可能に取り付けられている。昇降台28
は、台部280を備えている。台部280の後部は、上
記昇降用チェーン22に固着されている。台部280の
両側には、断面「コ」状の昇降支持部281、282が
縦に設けてある。昇降支持部281、282の内側の上
下にはガイドローラー283、284が設けてある。ガ
イドローラー283、284の直径は、ガイド支柱1
1、12のガイド凹部14の幅より若干径小に形成して
あり、ガイドローラー283、284はガイド凹部14
に嵌め入れられ、昇降台28は台部280を水平にして
ガイド支柱11、12に沿って昇降する。
【0015】昇降台28の台部280後部側一端部に
は、タップ部材285(図3に図示)が設けてある。ま
た、右側のガイド支柱12の上端部には、上限リミット
スイッチ19が設けてあり、下端部には下限リミットス
イッチ19aが設けてある。更に、下限リミットスイッ
チ19aのやや上方には、原点リミットスイッチ17と
原点復帰リミットスイッチ18が上下方向に所定の間隔
をおいて設けてある。タップ部材285は、昇降台28
の昇降により、上限リミットスイッチ19、下限リミッ
トスイッチ19a、原点リミットスイッチ17及び原点
復帰リミットスイッチ18のスイッチ具を叩くようにし
てある。
【0016】上限リミットスイッチ19と下限リミット
スイッチ19aは、何等かの理由で昇降台28が上限ま
たは下限にきてしまった場合に、直ちに停止させて機械
の損傷を防止し、作業者の安全を図るためのスイッチで
ある。また、下部側の原点復帰リミットスイッチ18
は、棚入れ終了後に昇降台28が下降してタップ部材2
85がスイッチ具を叩くと、昇降台28を一旦停止させ
た後上昇させるスイッチである。そして、昇降台28が
上昇してタップ部材285が原点リミットスイッチ17
を叩くとブレーキがかかり、原点(後述する受取コンベ
ア3のローラ体31の上面高さが、搬送コンベア75
(図4に図示)の上面高さとほぼ同じになる受け取り高
さ)で停止する。
【0017】受取コンベア3は、台部280の上部に固
定されている。受取コンベア3は、基枠30を備えてい
る。基枠30は、前後に横方向に設けてある前部軸支部
材301、後部軸支部材302と、両側に縦方向に設け
てある縦部材303、304により、長方形の枠状に形
成されている。
【0018】なお、前部軸支部材301、後部軸支部材
302の両端側は、縦部材303、304から張出して
設けてあり、左方端部には、停止部材305が縦部材3
03、304と平行に設けてある。停止部材305の中
央部には、右方向からの搬送台板の接触を感知する接触
感知器306が設けてある。
【0019】前部軸支部材301と後部軸支部材302
の間には、十三本のローラ体31がほぼ等間隔で回転可
能に軸支されている。これら、十三本のローラ体31の
うち両端部のローラ体31は、縦部材303、304の
外側に配置してある。また、各ローラ体31の後端部に
は、スプロケット310がそれぞれ設けてあり、各ロー
ラ体31は、基枠30の下部に設けてあるギヤードモー
ター32によってチェーン33を介し同じ方向へ回転駆
動される。なお、後部軸支部材302の左端部寄りに
は、上記したように、高さ検出金具16を検知するセン
サー34が設けてある。
【0020】基枠30の左右両側(最も外側のローラ体
31の内側)には、送出装置5を構成する周動する周動
チェーン54がローラ体31と平行に設けてある。送出
装置5は、後部軸支部材302の後部に軸受50によっ
て平行に軸支されている駆動軸51を備えている。駆動
軸51のうち、左側の軸受50寄りにはスプロケット5
5が取り付けてある。また、後部軸支部材302の下部
には、チェーンを介しスプロケット55を駆動するギヤ
ードモーター56が設けてある。
【0021】駆動軸51の両端部には、スプロケット5
2が取り付けてある。また、基枠30の縦部材303、
304の先端側には、後述する受渡ローラ44、45の
やや後側にスプロケット53が軸支してある。駆動軸5
1の両側のスプロケット52と、各スプロケット53の
間には、周動チェーン54が巻き掛けてある。各周動チ
ェーン54には、チェーン長を等分する二箇所に、搬送
台板に係止して送り出す係止体57が設けてある。な
お、各係止体57の待機場所は、チェーン上部では後部
のスプロケット52の上部であり、チェーン下部では前
部のスプロケット53の下部である(図3参照)。
【0022】受取コンベア3の下部には、進退受渡装置
4が配置してある。進退受渡装置4は、進退台40を備
えている。進退台40は、昇降台28の台部280にス
ライド可能に設けてある。すなわち、台部280の上面
の左右側には、レール41が設けてある。レール41
は、左右側共に、図3に示すように前後二本に分割し
て、前後方向に設けてある。進退台40の左右側の下面
には、それぞれ前後のレール41にスライド可能に掛合
する移行部材42が設けてある。
【0023】進退台40の中央部には、ロッドヘッドが
後方を向くようにして、エアシリンダー43が取り付け
てある。エアシリンダー40のロッドヘッドは、上記受
取コンベア3の後部軸支部材302に固着されている。
また、進退台40の前端部側は、受取コンベア3の前部
軸支部材301より張出して設けてあり、前端部には、
受渡ローラ44、45が前部軸支部材301と平行に設
けてある。受渡ローラ44、45の上面高さは、上記ロ
ーラ体31の上面よりやや低く設定してある。この構造
によれば、進退台40は、エアシリンダー43の作動に
より、所定の進退長さ(ロッドヘッドの出入り長さ)で
進退移動する。
【0024】(作 用) 図4は棚入れ装置を使用した工程の一例を示す概略平面
図、図5は棚台車の概略側面図である。図1ないし図5
を参照して、本発明に係る棚入れ装置の作用を家具部品
の塗装工程を例にとり説明する。搬送コンベア71に載
置された搬送台板(図示省略)の上に、棚台車6から家
具部品(図示省略)が載せられる。搬送台板は、搬送コ
ンベア72を通って塗装作業台73に送られ、家具部品
が塗装される。搬送台板は、搬送コンベア74、75を
通って、棚入れ装置Aへ送られる。
【0025】棚入れ装置Aの受取コンベア3は、各搬送
コンベアと同じ高さで待機している。搬送台板が受取コ
ンベア3に移り、その先端部が接触感知器306に接触
すると、駆動モーター25が作動し、昇降用チェーン2
2が駆動されて昇降台28が上昇または下降し、受取コ
ンベア3を棚台車6aの空いている棚60と同じ高さに
して停止する。なお、空いている棚60の検出は、セン
サー34による高さ検出金具16のカウントを含む公知
検出手段により行われる。
【0026】受取コンベア3が、空いている棚60と同
じ高さで停止すると、エアシリンダー43が作動して進
退台40が前進する。これにより、受渡ローラ44、4
5が前方へ移動して、受取コンベア3とやや前方へ離れ
た位置で搬送台板を受け渡すことができるようになる
(図3において想像線で図示)。
【0027】次いで、ギヤードモーター56が作動し、
周動チェーン54が周動して送り出し駆動側である上部
側の係止体57が搬送台板を係止し、前方すなわち棚台
車6a側へ送り出す。このとき、係止体57は、前部の
スプロケット53の上まで移動し、他方の係止体57は
後部のスプロケット52の下まで移動して停止する。搬
送台板が受渡ローラ44、45を通り、棚60の上に移
動すると、エアシリンダー43が作動し、進退台40が
上記とは逆に後退して元の位置に戻る。そして、ギヤー
ドモーター56が作動し、周動チェーン54を周動させ
て、後部の係止体57が後部のスプロケット52の上で
待機するようにする。
【0028】駆動モーター25が作動し、昇降用チェー
ン22が上記とは逆方向へ駆動されて昇降台28が上昇
または下降し、受取コンベア3が元の受け取り高さに設
定される。なお、受取コンベア3の前回の停止高さが受
け取り高さより低い位置であった場合(前回、下降した
場合)は、そのまま上昇し、昇降台28のタップ部材2
85が原点リミットスイッチ17のスイッチ具を叩いた
ほぼその位置で停止する。また、受取コンベア3の前回
の停止高さが受け取り高さより高かった場合(前回、上
昇した場合)は、昇降台28すなわち受取コンベア3は
下降し、昇降台28のタップ部材285が原点リミット
スイッチ17を過ぎて原点復帰リミットスイッチ18の
スイッチ具を叩くことにより、受け取り高さより低い位
置で一旦停止する。その後、上記と同様に受取コンベア
3が受け取り高さまで上昇して、停止する。このよう
に、上記どちらの場合も、受取コンベア3の高さを受け
取り高さに設定するときは、昇降台28を上昇させなが
ら、昇降台28のタップ部材285が原点リミットスイ
ッチ17のスイッチ具を叩いたときに停止するようにし
てあるので、下降するときのような重量による慣性の影
響が少なく、ほぼ正確な高さに停止させることができ
る。
【0029】すなわち、昇降装置2においては、停止時
の衝撃を緩和するために、ブレーキ(図示省略)で停止
させるようになっている。しかし、この構造では、昇降
台28等の昇降部を下降させて停止させる場合と、上昇
させて停止させる場合とでは、ブレーキにかかる負担に
大きな違いがある。つまり、下降させて停止させる場合
は、移動方向が引力方向と重なるために慣性力が大きく
なり、制動距離が長く、しかも距離が均一化されにく
い。これに対し、上昇させて停止させる場合は、移動方
向が反引力方向であるので、昇降部の重量分が相殺さ
れ、慣性力は小さくなるので、制動距離は短く、かつ均
一化される。つまり、受取コンベア3を下降させて受け
取り高さより低い位置で一旦停止させた後、受け取り高
さまで上昇させて停止させれば、あらかじめ設定された
高さにほぼ正確に停止させることができる。
【0030】なお、本明細書で使用している用語と表現
はあくまで説明上のものであって、限定的なものではな
く、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するもの
ではない。また、本発明は図示の実施の形態に限定され
るものではなく、特許請求の範囲の記載内において種々
の変形が可能である。
【0031】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)請求項1記載の棚入れ装置にあっては、受取コン
ベアで搬送コンベアにより搬送されてきた搬送台板を受
け取り、昇降装置により受取コンベアを昇降させ、停止
高さ制御手段により受取コンベアの停止高さを制御し、
送出装置によって搬送台板を受取コンベアから棚台車側
へ送り出して収容することができる。これにより、例え
ば、家具製造において、上部に家具部品が並べられた搬
送台板をコンベアから棚に移す作業を機械化することが
できる。従って、作業効率が向上するので、長期的にみ
た場合の収益と維持費用のコストバランスも向上させる
ことができる。また、送出装置が周動チェーンと周動チ
ェーンに複数設けてある係止体を備えており、搬送台板
を送り出すときには、周動チェーンの周動により、周動
チェーンの送り出し駆動側にある係止体を搬送台板に係
止させて所定の送り長さで送り出し、送り出し完了後に
は次の係止体が周動チェーンの送り出し駆動側で待機す
るようにしてあるので、特に送り長さを長く設定する際
には、チェーンを長くしてスプロケット間を拡げればよ
く、ストローク長が長く大型のものは高価になってしま
うエアシリンダー等を駆動源とする場合と比較して、安
価なコストでつくることができる。更に、周動チェーン
を使用すれば、スプロケットの回転数を制御することに
より送り出しの移動速さの調整が容易にできる。従っ
て、搬送台板に非固定物が含まれる場合に、急激な移動
により非固定物が落下しないような速度の調整が可能で
ある。
【0032】(b)請求項2記載の棚入れ装置にあって
は、停止高さ制御手段は、受取コンベアを受け取り高さ
に設定するときに、前回の棚入れ時における受取コンベ
アの停止高さが受け取り高さより高かった場合は、受取
コンベアを下降させて受け取り高さより低い位置で一旦
停止させた後、受け取り高さまで上昇させて停止させる
ようにしてあるので、誤差が少なくほぼ正確な高さに停
止させることができる。すなわち、昇降装置において
は、停止時の衝撃を緩和するために、一般にブレーキで
停止させるようになっている。しかし、この構造では、
昇降部を下降させて停止させる場合と、上昇させて停止
させる場合とでは、ブレーキにかかる負担に大きな違い
がある。つまり、下降させて停止させる場合は、移動方
向が引力方向と重なるために慣性力が大きくなり、制動
距離が長く、しかも距離が均一化されにくい。これに対
し、上昇させて停止させる場合は、移動方向が反引力方
向であるので、昇降部の重量分が相殺され、慣性力は小
さくなるので、制動距離は短く、かつ均一化される。こ
のように、受取コンベアを下降させて受け取り高さより
低い位置で一旦停止させた後、受け取り高さまで上昇さ
せて停止させれば、あらかじめ設定された高さにほぼ正
確に停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る棚入れ装置の概略正面図。
【図2】図1に示す棚入れ装置の概略平面図。
【図3】図1に示す棚入れ装置の概略側面図。
【図4】棚入れ装置を使用した工程の一例を示す概略平
面図。
【図5】棚台車の概略側面図。
【符号の説明】
A 棚入れ装置 1 基台フレーム 10 台枠 11、12 ガイド支柱 13 梁部材 14 ガイド凹部 15 垂直部材 16 高さ検出用金具 17 原点リミットスイッチ 18 原点復帰リミットスイッチ 19 上限リミットスイッチ 19a 下限リミットスイッチ 2 昇降装置 20、21 スプロケット 22 昇降用チェーン 23 回転軸 24 スプロケット 25 駆動モーター 26 減速機 27 チェーン 28 昇降台 280 台部 281、282 昇降支持部 283、284 ガイドローラー 285 タップ部材 3 受取コンベア 30 基枠 301 前部軸支部材 302 後部軸支部材 303、304 縦部材 305 停止部材 306 接触感知器 31 ローラ体 310 スプロケット 32 ギヤードモーター 33 チェーン 34 センサー 5 送出装置 50 軸受 51 駆動軸 52、53 スプロケット 54 周動チェーン 55 スプロケット 56 ギヤードモーター 57 係止体 4 進退受渡装置 40 進退台 41 レール 42 移行部材 43 エアシリンダー 44、45 受渡ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 1/00 - 1/20 B65G 47/52,47/53

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家具製造において、搬送コンベアに載置
    された搬送台板の上に家具部品が載せられ、該搬送台板
    は搬送コンベアを通って塗装作業台に送られて家具部品
    が塗装され、更に搬送台板は搬送コンベアを通って棚入
    れ装置へ送られるようになっている塗装工程において使
    用され、搬送台板を棚に収容するための棚入れ装置であ
    って、 搬送コンベアにより搬送されてきた搬送台板を搬送コン
    ベアの高さで受け取るローラ体(31)を並設して構成され
    ている受取コンベア(3)と、当該受取コンベア(3)の下部に配置してある進退受渡装
    置(4)と、 上記 受取コンベア(3)を昇降させる昇降装置(2)と、 上記受取コンベア(3)の停止高さを棚台車の空き棚の高
    さに合わせて制御する停止高さ制御手段と、 上記受取コンベア(3)上の搬送台板を棚台車側へ送り出
    す送出装置(5)と、 を備えており、上記進退受渡装置(4)は、 前端部に受渡ローラ(44)(45)を有する進退台(40)を有
    し、当該進退台(40)は、昇降台(28)の台部(280)に前後
    方向に設けてあるレール(41)に移行部材(42)を掛合させ
    てスライド可能に設けてあり、 上記停止高さ制御手段は、 高さ方向に、棚台車の棚の間隔と同じ間隔で設けてある
    高さ検出用金具(16)を有し、上記受取コンベア(3)に設
    けてあるセンサー(34)によって上記高さ検出用金具(16)
    の数を基準点よりカウントし、棚入れする棚(60)を特定
    するようにしてあり、 上記送出装置(5)は、 上記受取コンベア(3)の両側に配置してある周動チェー
    ン(54)と、 当該周動チェーン(54)の周長を等分する二箇所に設けて
    あり、搬送台板と係止して搬送台板を押し出す方向に形
    成された突片を有する係止体(57)と、 を備えており、 搬送台板を送り出すときには、上記周動チェーン(54)の
    周動により、周動チェーン(54)の送り出し駆動側にある
    上記係止体(57)を搬送台板に係止させて所定の送り長さ
    で送り出し、送り出し完了後には進退台(40)が後退して
    元の位置に戻った後に周動チェーン(54)を周動させ次の
    係止体(57)が周動チェーン(54)の送り出し駆動側で待機
    するように構成してある ことを特徴とする、棚入れ装
    置。
  2. 【請求項2】 停止高さ制御手段は、受取コンベア(3)
    を受け取り高さに設定するときに、前回の棚入れ時にお
    ける受取コンベア(3)の停止高さが受け取り高さより高
    かった場合は、受取コンベア(3)を下降させて受け取り
    高さより低い位置で一旦停止させた後、受け取り高さま
    で上昇させて停止させるようにしてあることを特徴とす
    る、請求項1記載の棚入れ装置。
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