JP3115816B2 - 肩および上肢部保護衣料 - Google Patents

肩および上肢部保護衣料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は肩および上肢部保護
衣料に関する。特に本発明は人体表面にほぼ密着して着
用される主として肩から上肢にかけての肩関節近傍の障
害などの予防や治療の促進に有効な保護衣料に関する。
【0002】
【従来の技術】野球のピッチャーやテニス、砲丸投げ、
ラグビー、柔道、相撲、レスリングそのほか各種スポー
ツなどやトレーニングにおいて、上肢部の筋肉や肩の関
節に負担がかかり過ぎて、この部位に障害を生じる場合
がしばしば生じている。また、五十肩などと呼ばれてい
る肩の障害も、結果的には長年の肩関節にかかる負担に
よって障害が生じるものと考えられる。また、人類は立
位を取るようになったため、立っているだけでも肩にか
かる負担は大きいと言われている。
【0003】かかる肩関節近傍の障害を予防するため、
あるいは、肩関節近傍の障害が生じた場合に関連する筋
肉や骨をサポートするため、粘着テープにより当該障害
部分に関連する筋肉部分や骨を強くサポートするテーピ
ング処置などが行われている。また、いわゆるサポータ
ーとして知られているほぼ筒状の伸縮性のある比較的厚
地のパイル地やネオプレンシートなどを用い、腕や脚な
どをその周囲から内部方向に向かって締め付けるための
サポーターも非常に多く使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来行われているテーピングはテーピング技術に熟練度が
要求され、不適切なテーピングなどその処置法を誤る
と、傷害の予防と治療と言う目的を達成できないのみな
らず、運動に不具合が生じたり、血行障害や神経障害が
起こりやすく、かえって障害部分やその他のテーピング
を施した身体部分に悪影響を及ぼす結果となり、従って
テーピング技術を習得した者がテーピングを施す必要が
あり、素人が簡単に処置できないものであった。特に、
肩や背中などにテーピングを施す場合では、自分一人で
はテーピングを施すことが実質上できないし、しかも、
入浴などのため一度取り外すと専門家に再度テーピング
を施してもらう必要があるため、非常に手間と時間がか
かり厄介であると言う問題もあった。また、テーピング
の場合には、テープが粘着剤で皮膚に密着されているの
で、皮膚の衛生上も余り好ましいものではなく、また、
常にテーピングを施した部分に圧力がかかっているの
で、苦痛が生じやすいと言う問題もある。
【0005】また、近年、肩関節保護用のサポーターや
テーピング機能を組み込んだ保護衣料が提案され、この
様なサポーターや保護衣料はその装着は簡単なものもあ
るが、例えば、単に保護目的の所定部位全体を強く圧迫
するだけのものなど、余り、医学的に十分な根拠に基づ
いているとは思われないものが多い。
【0006】しかもサポーターなどは、ネオプレンなど
のゴム素材や厚手のパイルが使用されるものも多く、着
用した場合にその部分が盛り上がってしまい、着用時の
プロポーションなどの外観が低下したり、通気性が悪く
ムレ易いなどの問題もある。
【0007】本発明はこれらの従来の問題点を解決し、
少なくとも上半身部を有する伸縮性布地からなる衣料本
体に、部分的により緊締力の強い部分をテープ状に配し
た構造の衣料とすることにより、装着が容易で素人にも
簡単に適正な装着ができ、入浴時などは必要に応じて容
易に脱ぐことができ、したがって、テーピングの様にい
ちいち専門家の処置を受ける煩わしさがなく、気軽に着
用でき、着用状態で苦痛がなく着心地が良好で、皮膚の
蒸れによる痒みの発生などの衛生上の問題もなく、しか
も肩関節やその近傍の筋肉、肩関節近傍の上肢筋肉の障
害などの予防や治療の促進に有効な肩および上肢部保護
衣料を提供することを目的とする。
【0008】更に、また本発明の別の目的は、着用時の
プロポーションなどの外観が低下が少なく、通気性も比
較的良好な肩および上肢部保護衣料を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の肩および上肢部保護衣料は、 (1)少なくとも上半身部を有する伸縮性布地からなる
衣料であって、前記衣料は部分的に緊締力の強い部分を
有しており、前記緊締力の強い部分として、 A、当該衣料後部に於いて、肩峰1よりやや後中心側寄
りで人体の僧帽筋上部の肩峰側の端近傍部分2から肩甲
骨内上角近傍3を通り、第7胸椎〜第9胸椎のいずれか
の近傍4を通って逆の脇側の肋骨下部近傍5に至る強緊
締力部31からなる強緊締力部(a)と、 B−1、当該衣料前部に於いては、三角筋遠位相当部分
近傍6から三角筋相当部分の人体前側の方に相当する部
分の縁近傍9を通って、左右の肩峰1、1の間(但し肩
峰部分は含まず)のいずれかの衣料上端部分近傍10に
至って終了し、当該衣料後部に於いては、三角筋遠位相
当部分近傍6から三角筋相当部分の人体後側の方に相当
する部分の縁近傍7を通って人体の第7頸椎相当部分か
ら第3胸椎相当部分の間8に至り、前記8の部分を左右
対称の中心として、更に左右対称に同様に反対側に延び
ている強緊締力部32からなる強緊締力部(b−1)
か、または、 B−2、当該衣料前部に於いては、三角筋遠位相当部分
近傍6から三角筋相当部分の人体前側の方に相当する部
分の縁近傍9を通って、左右の肩峰1、1の間(但し肩
峰部分は含まず)のいずれかの衣料上端部分近傍10に
至って終了し、当該衣料後部に於いては、三角筋遠位相
当部分近傍6から三角筋相当部分の人体後側の方に相当
する部分の縁近傍7を通って肩峰1と後中心までの間
(但し肩峰部分は含まず)の衣類上端部分近傍11に至
って終了する強緊締力部32と、当該衣料後部に於いて
強緊締力部32の左右の前記終了部分近傍を連結するた
めの人体の第7頸椎相当部分から第3胸椎相当部分の間
8を通り左右の肩19方向に延びて強緊締力部32の左
右の前記終了部分近傍とオーバーラップして設けられて
いる強緊締力部33との組み合わせからなる強緊締力部
(b−2)のいずれか、とを備えた肩および上肢部保護
衣料である。
【0010】本発明の肩および上肢部保護衣料に於いて
は、強緊締力部(a)により肩甲骨内上角を押さえ、肩
甲骨を胸郭の後側に強力に固定する作用の一部を担って
いる。しかも、強緊締力部(a)の始点と終点ならびに
途中で左右の強緊締力部(a)が交差する第7胸椎〜第
9胸椎のいずれかの近傍4のいずれもが、比較的身体の
様々な動きの影響を受けにくい位置であり、着用中の動
きによる強緊締力部の押さえる目的部分からのずれを最
小限に防止できる。更に強緊締力部(b−1)または
(b−2)により、三角筋遠位置相当部分近傍6から三
角筋を前後から挟み込む様に三角筋の人体前後側におけ
るそれぞれの縁近傍に沿って斜め上方向にサポートし、
上腕骨頭(上腕骨の上側の先端)を肩甲骨方向に(関節
窩の正常な位置にはまるように)持ち上げるような応力
をかけることができる。しかも、強緊締力部(b−1)
または(b−2)は、いずれの場合も人体の第7頸椎相
当部分から第3胸椎相当部分の間8を通り左右の肩方向
に延びている強緊締力部を有しているので、腕を下垂さ
せているだけでさえ腕の重さによってかかる肩への負担
を軽減させることができる。
【0011】上記の本発明の肩および上肢部保護衣料
は、両強緊締力部(a)及び(b−1)または(b−
2)の各強緊締力部のそれぞれの主として長さ方向の緊
締力の相互に関連した総合的な作用により、一方向への
偏った、又は、いきすぎた範囲の運動を抑制し肩関節に
かかる負担を軽減させることができる。
【0012】また、各強緊締力部により、上腕と肩関
節、肩甲骨の位置関係を最も望ましい本来の位置に保つ
ことができるような保持力を発揮することができる。ち
なみに、腕を垂らした時に腕と人体の胴の脇とのなす角
度(すなわち垂直方向に対する腕の角度)がほぼ30度
前後に腕を保持し得ると、肩関節にかかる負担が比較的
少なく安楽な位置となるが、本発明の肩および上肢部保
護衣料に於いては、(b−1)または(b−2)の各強
緊締力部の力の作用が腕を持ち上げる方向に作用するの
で、この点てに於いても好都合な設計となっている。
【0013】また、五十肩やスポーツによる肩関節障害
は、肩甲上腕関節の安定化機構(すなわち、上腕骨関節
窩に上腕骨の骨頭を押しつける機構)の破綻と肩甲帯機
能(すなわち、肩甲骨を胸郭上に固定する機能)の障害
が原因として挙げられているが、本発明の前記各強緊締
力部のそれぞれの関節や筋肉の補助効果、ならびに前記
各強緊締力部の相互の総合的作用により、種々の肩関節
障害の予防や治療促進に用いることができる。
【0014】しかも、シャツを着用するだけでよいの
で、素人でも容易に着用ができ、テーピングの様に専門
家に施してもらう必要がなく、また、入浴時にも容易に
脱いで入浴できるので、テーピングの場合にテーピング
を外さなければ洗えない人体表面部分も容易に気軽に洗
う事が可能となり、入浴するたびに専門家にテーピング
を施してもらう煩わしさがなくなる。また、衣料に強緊
締力部が内臓されていることにより、通常のテーピング
のように常にテーピングを施した部分に圧力がかかって
いるという苦痛を伴う状態ではなく、動きによって圧力
の緩急の差がつけやすく、通常時は小さいサポート力で
楽な着心地であり、動くことにより適度な緊締力が発揮
される。したがって、着用による苦痛が少なく着用感が
良好である。また、テーピングの場合の如く、テープが
粘着剤で皮膚に密着されている状態ではないので、皮膚
の蒸れによる痒みの発生などの衛生上の問題も改良され
る。
【0015】(2)また、本発明の肩および上肢部保護
衣料に於いては、強緊締力部(b−1)または(b−
2)の衣類前部に於ける左右の肩峰1、1の間(但し肩
峰部分は含まず)のいずれかの衣料上端部分近傍10に
至って終了する終了部分の位置が、衣料右側の強緊締力
部(b−1)または(b−2)の衣類前部に於ける終了
部分においては、衣料前中心より右側と右の肩峰1との
間(但し肩峰部分は含まず)の衣料上端部分近傍10で
あり、衣料左側の強緊締力部(b−1)または(b−
2)の衣類前部に於ける終了部分においては、衣料前中
心より左側と左の肩峰1との間(但し肩峰部分は含ま
ず)の衣料上端部分近傍10であることが好ましい。
【0016】かかる態様とすることにより、強緊締力部
(b−1)または(b−2)が右または左腕方向から前
中心を通り抜けてその反対側のそれぞれ左身または右身
の衣料上端部分近傍にまで達する長い設計のものと比
べ、着用状態で前部の圧迫感が軽減され好ましい。
【0017】(3)また、本発明の肩および上肢部保護
衣料に於いては、強緊締力部(b−1)または(b−
2)の三角筋遠位部相当部分近傍6から更に袖上側に沿
って袖口方向に延在している強緊締力部34を有してい
ることが好ましい。
【0018】かかる態様とすることにより、前述した強
緊締力部(b−1)または(b−2)の作用をより強力
にし、上腕骨頭(上腕骨の上側の先端)を肩甲骨方向
(関節窩の正常な位置にはまるように)持ち上げるよう
な応力、すなわち、腕を持ち上げる方向に作用する応力
がより高められ、肩に掛かる負担を更に軽減でき好まし
い。
【0019】(4)また、本発明の肩および上肢部保護
衣料に於いては、当該衣料後部に於いて、人体の第7頸
椎相当部分から第3胸椎相当部分までの間8の位置を出
発点として、当該出発点から肩甲骨内上角近傍3を通り
腋窩下17に至る強緊締力部41からなる強緊締力部
(c)が更に設けられていることが好ましい。
【0020】かかる態様とすることにより、強緊締力部
(a)の作用と相俟って、肩甲骨内上角近傍を押さえ、
肩甲骨を胸郭の後側に強力に固定する作用をより強力に
することができ好ましい。
【0021】(5)また、本発明の肩および上肢部保護
衣料に於いては、当該衣料前部ならびに後部に於いて、
肩峰1から上腕最小周径上の内脇側位置近傍18に向か
って斜め下方向に上腕の周囲を取り巻く強緊締力部4
2、43とからなる強緊締力部(d)が更に設けられて
いることが好ましい。
【0022】かかる態様とすることにより、この強緊締
力部(d)は肩峰を起点に前後から肩関節(肩甲上腕関
節)を挟み込む様に配した構造により、肩関節を多方面
から同時にサポートして、肩関節機能を補助する作用が
発揮されると共に、前述した強緊締力部(b−1)また
は(b−2)の作用を更に補助強化し、腕の重さによっ
てかかる肩への負担をより軽減させることができる。
【0023】(6)また、本発明の肩および上肢部保護
衣料に於いては、強緊締力部(d)の上腕最小周径上の
内脇側位置近傍18から更に袖下側に沿って袖口方向に
延在している強緊締力部45を有していることが好まし
い。
【0024】かかる態様は、特に上記(3)項で述べた
様な、本発明の肩および上肢部保護衣料が強緊締力部
(b−1)または(b−2)の三角筋遠位部相当部分近
傍6から更に袖上側に沿って袖口方向に延在している強
緊締力部34を有している場合に、袖上側の生地の伸縮
力と袖下側の生地の伸縮力とのバランスがとりやすく、
袖部分の歪みの発生などを防止でき好ましい。
【0025】(7)また、本発明の肩および上肢部保護
衣料に於いては、当該衣料前部に於いて、肩峰1よりや
や前中心側寄りで人体の僧帽筋上部の肩峰側の端近傍部
分2から腋窩下17に向かって前中心側に若干凸にカー
ブしながら伸びる強緊締力部44からなる強緊締力部
(e)が更に設けられていることが好ましい。
【0026】かかる態様とすることにより、この強緊締
力部(e)は強緊締力部(a)、または、強緊締力部
(a)と強緊締力部(c)との作用をより確実にする補
助的役割を発揮すると共に、強緊締力部(b−1)また
は(b−2)の作用がより発揮されやすい補助的役割が
発揮され好ましい。
【0027】(8)また、本発明の肩および上肢部保護
衣料に於いては、強緊締力部が、衣料本体に所定形状の
伸縮性布地を重ね合わせて縫合または接着されることに
よって形成された部分であることが好ましい。かかる態
様とすることにより、容易に耐久性のある本発明の衣料
を製造することができ好ましい。 (9)また、本発明の肩および上肢部保護衣料に於いて
は、強緊締力部が、衣料本体に所定形状の伸縮性布地を
引き伸ばして重ね合わせて縫合または接着されることに
よって形成された部分であることが好ましい。
【0029】かかる態様とすることにより、強緊締力部
により強力な緊締力を付与したい態様に好適である。 (10)また、本発明の肩および上肢部保護衣料に於い
ては、強緊締力部が、衣料本体の所定部分に弾性樹脂含
浸または弾性樹脂フイルムの貼り合わせにより形成され
た部分であることが好ましい。
【0030】かかる態様とすることにより、強緊締力部
の厚みが比較的薄いものが得られ好ましい。 (11)また、本発明の肩および上肢部保護衣料に於い
ては、強緊締力部が、衣料本体を構成する繊維素材のう
ち、弾性繊維の太さが他の部分より太い弾性繊維を使用
した部分であることが好ましい。
【0031】かかる態様とすることにより、強緊締力部
の厚みがより薄いものが得られ好ましい。 (12)また、本発明の肩および上肢部保護衣料に於い
ては、強緊締力部が、衣料本体を構成する伸縮性布地の
編み組織がより緊締力の強い編み組織からなる部分であ
ることが好ましい。
【0032】かかる態様とすることにより、強緊締力部
の厚みがより薄いものが得られ好ましい。 (13)また、本発明の肩および上肢部保護衣料に於い
ては、強緊締力部が、30〜400gfの緊締力を有す
ることが好ましい。
【0033】かかる態様とすることにより、本発明の前
記作用が効果的に発揮され、また、圧迫感が余りに強過
ぎることもなく着用感が良好で好ましい。 (14)また、本発明の肩および上肢部保護衣料に於い
ては、伸縮性布地がツーウェイトリコット編物およびパ
ワーネット編物から選ばれた編物であることが好まし
い。
【0034】かかる態様とすることにより、従来の比較
的厚地のパイル地やネオプレンシートなどを用いるサポ
ーターなどに比べて、通常の衣服を作成する際に用いら
れている程度の厚みの布地が使用でき、したがって着用
時のプロポーションなどの外観が低下が少なく、身体に
よくフィットし、通気性も良好な肩および上肢部保護衣
料を提供できるので好ましい。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の具体的実施の形態例について説明するが、本発明で
は、本発明衣料本体のどの部分に、主としてテーピング
機能を発揮する緊締力の強い部分が配置されているか、
緊締力の強い部分が配置されている衣料上における位置
の説明に身体の一部や筋肉や骨格相当部分の名称を使用
している部分もあるので、理解を容易にするために、先
ず、本発明で緊締力の強い部分の位置の説明に使用する
骨格や筋肉の人体における位置を説明しておく。
【0036】図51は人体後側から見た骨格の一部を示
した部分骨格図である。図51において、101が第7
頸椎、102が第3胸椎、103が肩甲骨内上角、10
4が肩甲骨、105が肋骨下部を示している。また、1
06が第7胸椎、107が第8胸椎、108が第9胸椎
である。
【0037】また、図52は人体後側から見た筋肉の一
部を示した部分筋肉図であり、図53は人体前側から見
た筋肉の一部を示した部分筋肉図である。図52、図5
3において、111が三角筋で、113は三角筋の遠位
端であり、三角筋の手先方向の終端部付近を意味してい
るものである。112が僧帽筋で112aが僧帽筋上
部、112bが僧帽筋下部を示している。そして112
cが僧帽筋上部の肩峰側の端近傍部分である。また、1
14は大胸筋である。
【0038】次に図54は人体の左側面部分図であり、
先に言及した強緊締力部(d)の上腕最小周径上の内脇
側位置近傍18の位置を説明するための図面である。上
腕最小周径は、肘123を90度の角度に曲げた時の上
腕部120と前腕部121の接する点を通り、上腕部1
20の周囲を水平に回っている仮想線122で示される
部分であり、そのほぼ内脇側の点を上腕最小周径上の内
脇側位置124と定めたものである。尚、本発明におい
て、緊締力の強い部分が配置されている衣料上における
位置の説明に「……近傍」と言う用語を用いているが、
これは所定の指定された位置から多少のずれがあって
も、本発明の目的が達成できる範囲においては差し支え
ないと言うことを意味している。
【0039】本発明の衣類においては各強緊締力部
(a)と(b−1)または(b−2)、更に必要に応じ
て(c)、(d)、(e)などの少なくとも1つが設け
られるが、これらを1つの衣類の図面上にまとめて表示
すると複雑になり、分かりずらくなるので、まず、各強
緊締力部(a)、(b−1)、(b−2)、(c)、
(d)、(e)の理解を容易にするために、図27〜図
50にそれぞれ各強緊締力部毎に個別に表示し、その後
本発明の肩および上肢部保護衣料について具体的に説明
する。
【0040】いずれも代表例として長袖のシャツを用い
て各強緊締力部の説明を行う。図27〜図28が強緊締
力部(a)を説明するための図面であり、図27がシャ
ツの背面図、図28が平面図である。14がシャツ本
体、13はシャツ本体における袖と胴部分の接ぎライン
であり、15はシャツ本体を構成する前身頃と後身頃の
接ぎライン、16は袖である。
【0041】強緊締力部(a)は、当該衣料後部に於い
て、肩峰1よりやや後中心側寄りで人体の僧帽筋上部の
肩峰側の端近傍部分2から肩甲骨内上角近傍3を通り、
第7胸椎〜第9胸椎のいずれかの近傍4を通って逆の脇
側の肋骨下部近傍5に至る強緊締力部31からなってい
る。その作用についてはすでに説明したのでここでは省
略する。
【0042】図29〜図31は強緊締力部(b−1)を
説明するための図面であり、図29がシャツの正面図、
図30がその背面図、図31が平面図である。強緊締力
部(b−1)は当該衣料前部に於いては、三角筋遠位相
当部分近傍6から三角筋相当部分の縁近傍9を通って、
左右の肩峰1、1の間(但し肩峰部分は含まず)のいず
れかの衣料上端部分近傍10に至って終了し、当該衣料
後部に於いては、三角筋遠位相当部分近傍6から三角筋
相当部分の縁近傍7を通って人体の第7頸椎相当部分か
ら第3胸椎相当部分の間8に至り、この部分で更に左右
対称に同様に反対側に延びている強緊締力部32からな
る。衣料前部に於ける強緊締力部(b−1)の10とし
て示した終了点は、この図29に図示した位置に限られ
るものではなく、左右の肩峰1、1の間(但し肩峰部分
は含まず)の任意の位置でよい。この点は次に説明する
強緊締力部(b−2)においても同様である。ただ、強
緊締力部(b−1)または(b−2)の衣類前部に於け
る左右の肩峰1、1の間(但し肩峰部分は含まず)のい
ずれかの衣料上端部分近傍10に至って終了する終了部
分の位置が、衣料右側の強緊締力部(b−1)または
(b−2)の衣類前部に於ける終了部分においては、衣
料前中心より右側と右の肩峰1との間(但し肩峰部分は
含まず)の衣料上端部分近傍10であり、衣料左側の強
緊締力部(b−1)または(b−2)の衣類前部に於け
る終了部分においては、衣料前中心より左側と左の肩峰
1との間(但し肩峰部分は含まず)の衣料上端部分近傍
10であることが好ましい。かかる態様とすることによ
り、強緊締力部(b−1)または(b−2)が右または
左腕方向から前中心を通り抜けてその反対側のそれぞれ
左身または右身の衣料上端部分近傍にまで達する長い設
計のものと比べ、着用状態で前部の圧迫感が軽減され好
ましい。図32〜図34は強緊締力部(b−2)を説明
するための図面であり、図32がシャツの正面図、図3
3がその背面図、図34が平面図である。
【0043】強緊締力部(b−2)は、当該衣料前部に
於いては、三角筋遠位相当部分近傍6から三角筋相当部
分の縁近傍9を通って、左右の肩峰1、1の間(但し肩
峰部分は含まず)のいずれかの衣料上端部分近傍10に
至って終了し、当該衣料後部に於いては、三角筋遠位相
当部分近傍6から三角筋相当部分の縁近傍7を通って肩
峰1と後中心までの間(但し肩峰部分は含まず)の衣類
上端部分近傍11に至って終了する強緊締力部32と、
当該衣料後部に於いて強緊締力部32の左右の前記終了
部分近傍を連結するための人体の第7頸椎相当部分から
第3胸椎相当部分の間8を通り左右の肩19方向に延び
て強緊締力部32の左右の前記終了部分近傍とオーバー
ラップして設けられている強緊締力部33との組み合わ
せからなる。当該衣料後部に於いて11として示した強
緊締力部32の後部における終了部分は、図33に示さ
れた位置に限られるものではなく、肩峰1と後中心まで
の間(但し肩峰部分は含まず)の衣類上端部分近傍であ
れば任意の位置でよい。また、強緊締力部33は通称
“力布”と呼ばれている。上述した強緊締力部(b−
2)を採用する場合には力布33は必須である。前述し
た強緊締力部(b−1)を採用する場合には力布33
(強緊締力部33)は必ずしも必要ではないが、強緊締
力部(b−1)と共に併用することは、より一層強緊締
力部(b−1)の作用を強化でき好ましい。
【0044】図35〜図37は強緊締力部(b−1)に
強緊締力部33(力布33)を併用した場合の状態を説
明するための図面であり、図35がシャツの正面図、図
36がその背面図、図37が平面図である。強緊締力部
(b−1)は前述した様に32で示され、強緊締力部3
3(力布33)は強緊締力部32と一部オーバーラップ
しており、人体の第7頸椎相当部分から第3胸椎相当部
分の間8を通り左右の肩19方向に延びている。
【0045】図38〜図40は強緊締力部(b−1)の
三角筋遠位部相当部分近傍6から更に袖上側に沿って袖
口方向に延在している強緊締力部34を有している場合
を説明するための図面であり、図38がシャツの正面
図、図39がその背面図、図40が平面図である。
【0046】図41〜図42は強緊締力部(c)を説明
するための図面であり、図41がシャツの背面図、図4
2が平面図である。強緊締力部(c)は、当該衣料後部
に於いて、人体の第7頸椎相当部分から第3胸椎相当部
までの間8の位置を出発点として、当該出発点から肩
甲骨内上角近傍3を通り腋窩下17に至る強緊締力部4
1からなる。
【0047】図43〜図45は強緊締力部(d)を説明
するための図面であり、図43がシャツの正面図、図4
4がその背面図、図45が平面図である。強緊締力部
(d)は、当該衣料前部ならびに後部に於いて、肩峰1
から上腕最小周径上の内脇側位置近傍18に向かって斜
め下方向に上腕の周囲を取り巻く強緊締力部42、43
とからなる。
【0048】図46〜図48は強緊締力部(d)の上腕
最小周径上の内脇側位置近傍18から更に袖下側に沿っ
て袖口方向に延在している強緊締力部45を説明するた
めの図面であり、図43がシャツの正面図、図44がそ
の背面図、図45が平面図である。
【0049】また、図49〜図50は強緊締力部(e)
を説明するための図面であり、図49がシャツの正面
図、図50がその平面図である。強緊締力部(e)は、
当該衣料前部に於いて、肩峰1よりやや前中心側寄りで
人体の僧帽筋上部の肩峰側の端近傍部分2から腋窩下1
7に向かって前中心側に若干凸にカーブしながら伸びる
強緊締力部44からなる。
【0050】以上は、以下の本発明の肩および上肢部保
護衣料の実施例の理解を容易にするための各緊締力部に
ついて個別に説明したものである。以下、本発明の肩お
よび上肢部保護衣料の実施例について説明する。
【0051】図1〜3に本発明の肩および上肢部保護衣
料の一実施例の長袖のシャツを示した。図1が前側から
見た正面図、図2が背面図、図3が上側から見た平面図
である。
【0052】図1〜3のシャツ中に鎖線で書き込まれて
いるほぼ帯状の部分が、シャツ本体の伸縮性布地よりも
緊締力の強い部分(強緊締力部)である。この実施例な
らびに以下の実施例においては、図示したものは、強緊
締力部が伸縮性生地からなるシャツ本体に所定形状の伸
縮性布地を重ね合わせて縫合されることによって形成さ
れた強緊締力部である場合を例にとって説明している
が、前述した様に、この強緊締力部は、衣料本体に所定
形状の伸縮性布地を重ね合わせてそれを接着することに
よって形成してもよいし、そのほか例えば、衣料本体に
所定形状の伸縮性布地を引き伸ばして重ね合わせて縫合
または接着する方法、衣料本体の所定部分に弾性樹脂含
浸または弾性樹脂フイルムの貼り合わる方法、衣料本体
を構成する繊維素材のうち、弾性繊維の太さが他の部分
より太い弾性繊維を使用する方法、衣料本体を構成する
伸縮性布地の編み組織がより緊締力の強い編み組織にす
る方法など他の手法によって強緊締力部を形成してもよ
い。中でも衣料本体に所定形状の伸縮性布地を重ね合わ
せてそれを縫合することによって形成する方法と、衣料
本体に所定形状の伸縮性布地を引き伸ばして重ね合わせ
て縫合する方法とが好ましい。尚、これらの方法によれ
ば、衣料本体に縫合される伸縮性布地の緊締力は衣料本
体の伸縮性布地の緊締力よりもやや小さくても、同じで
も、大きくてもよい。衣料本体に伸縮性布地が重ね合わ
せられた結果、重ね合わされた部分の緊締力が増大する
からである。どのくらいの緊締力の布地を重ね合わせた
らよいかは、それぞれの着用者の障害の程度や目的とす
る障害予防の程度や、衣料本体の有する緊締力の程度な
どによって適宜選定すればよい。
【0053】また、これら衣料の図面に描かれた強緊締
力部の位置は、図51〜図53に示した人体の骨格図や
筋肉図の特定位置と多少ずれて記載されている部分もあ
るが、本発明の衣料の各図面は、着用状態で描いたもの
ではないので、着用状態の場合の様な身体の形状に応じ
て立体的に見た場合には、その位置が多少変わることに
なるためであり、そのため主要な位置は用語で説明して
いる。
【0054】強緊締力部の緊締力としては、特に限定す
るものではないが、ほぼその長さ方向で30〜400g
fの緊締力を有する様に設計することが好ましい。緊締
力の測定方法としては、インストロン型万能引張試験機
(島津製作所製“オートグラフ”AG−500D)を用
い、引張り速度300±20mm/minにて試料長
(つかみ間隔)の80%までの伸長回復を3回繰り返
し、3回目の伸長回復の際の30%伸長時および回復時
の値のうちの回復時の値を読み取り緊締力とする。試料
の大きさは幅2.5cm、長さ16cm、上部つかみ
2.5cm、下部つかみ3.5cm、引張間隔10cm
とすることが好ましいが、かかる大きさの試料が測定対
象の衣料から切り出せない場合にはそれより小さくても
差し支えない。ただ、試料の大きさが小さくなるほど、
測定誤差が大きくなるので、切り出せる範囲でできるだ
け大きな試料を採取して測定することが好ましい。尚、
衣料本体に伸縮性布地などが重ね合わせられて強緊締力
部が形成されている様な場合は、その緊締力の測定試料
としては、当然のことながら重ね合わされた試料を測定
する必要がある。
【0055】本発明衣料における強緊締力部の幅は、強
緊締力部の存在部位、用いる素材の緊締力の強さ、強緊
締力部の形成手段、着用者の障害の程度や障害部位、ま
たは障害予防の目的、大人か子供かなどによって適宜本
発明の目的が達成される範囲で適当な幅にすれば良く、
特に限定するものではないが、例えば、強緊締力部(b
−1)の強緊締力部32や力布である強緊締力部33な
どの最も幅の広い部分は通常5〜15cm程度、より好
ましくは8〜13cm程度が好ましく、その他の強緊締
力部の幅は通常2〜8cm程度が好ましい。もちろん本
発明の目的が達成される範囲に於いて、強緊締力部の幅
は、必要に応じて部分的に狭幅になったり、広幅になっ
たりすることがあるのは差し支えない。
【0056】図1〜3のシャツにおいて、14がシャツ
本体、13はシャツ本体における袖と胴部分の接ぎライ
ンであり、15はシャツ本体を構成する前身頃と後身頃
の接ぎライン、16は袖である。
【0057】このシャツの強緊締力部は、前述した強緊
締力部(a)と(b−1)とからなっている。強緊締力
部(a)は、シャツ後部に於いて、肩峰1よりやや後中
心側寄りで人体の僧帽筋上部の肩峰側の端近傍部分2か
ら肩甲骨内上角近傍3を通り、第7胸椎〜第9胸椎のい
ずれかの近傍4を通って逆の脇側の肋骨下部近傍5に至
る強緊締力部31からなっている。強緊締力部(b−
1)は、当該シャツ前部に於いては、三角筋遠位相当部
分近傍6から三角筋相当部分の人体前側の方に相当する
部分の縁近傍9を通って、左右の肩峰1、1の間(但し
肩峰部分は含まず)のいずれかのシャツ上端部分近傍1
0すなわちこの例では首開口12のやや脇側の縁に至っ
て終了し、当該シャツ後部に於いては、三角筋遠位相当
部分近傍6から三角筋相当部分の人体後側の方に相当す
る部分の縁近傍7を通って人体の第7頸椎相当部分から
第3胸椎相当部分の間8に至り、この部分で更に左右対
称に同様に反対側にも延びている強緊締力部32からな
っている。
【0058】このシャツに於いては、強緊締力部(a)
により肩甲骨内上角を押さえ、肩甲骨を胸郭の後側に強
力に固定する作用の一部を担っている。しかも、強緊締
力部(a)の始点と終点ならびに途中で左右の強緊締力
部(a)が交差する第7胸椎〜第9胸椎のいずれかの近
傍4のいずれもが、比較的身体の様々な動きの影響を受
けにくい位置であり、着用中の動きによる強緊締力部が
押さえる目的部分からのずれを最小限に防止できる。更
に強緊締力部(b−1)により、三角筋遠位置相当部分
近傍6から三角筋を前後から挟み込む様に三角筋の人体
前後側におけるそれぞれの縁近傍に沿って斜め上方向に
サポートし、上腕骨頭(上腕骨の上側の先端)を肩甲骨
方向に(関節窩の正常な位置にはまるように)持ち上げ
るような応力をかけることができる。しかも、強緊締力
部(b−1)は、人体の第7頸椎相当部分から第3胸椎
相当部分の間8を通り左右の肩19方向に延びている強
緊締力部を有しているので、腕を下垂させているだけで
さえ腕の重さによってかかる肩への負担を軽減させるこ
とができる。
【0059】上記の本発明の一実施例のシャツは、両強
緊締力部(a)及び(b−1)の各強緊締力部のそれぞ
れの主として長さ方向の緊締力の相互に関連した総合的
な作用により、一方向への偏った、又は、いきすぎた範
囲の運動を抑制し肩関節にかかる負担を軽減させること
ができ、また、各強緊締力部により、上腕と肩関節、肩
甲骨の位置関係を最も望ましい本来の位置に保つことが
できるような腕を引っ張り挙げる方向の保持力を発揮す
ることができる。
【0060】また、五十肩やスポーツによる肩関節障害
は、肩甲上腕関節の安定化機構(すなわち、上腕骨関節
窩に上腕骨の骨頭を押しつける機構)の破綻と肩甲帯機
能(すなわち、肩甲骨を胸郭上に固定する機能)の障害
が原因として挙げられているが、本発明シャツは前記各
強緊締力部のそれぞれの関節や筋肉の補助効果、ならび
に前記各強緊締力部の相互の総合的作用により、種々の
肩関節障害の予防や治療促進に用いることができる。
【0061】また、前記シャツを含めて本発明の肩およ
び上肢部保護衣料は、伸縮性布地として、衣料本体部分
や各強緊締力部において、伸縮性を有するポリウレタン
繊維含有ラッセル編物であるポリウレタン繊維含有パワ
ーネットや、ポリウレタン繊維含有トリコット編物であ
るポリウレタン繊維含有ツーウェイトリコット編物ある
いはポリウレタン繊維含有丸編などを好ましく用いるこ
とができるので、従来の比較的厚地のパイル地やネオプ
レンシートなどを用いるサポーターなどに比べて、通常
の衣服を作成する際に用いられている程度の厚み、例え
ば約0.3〜0.8mmの厚みの布地が使用でき、した
がって着用時のプロポーションなどの外観が低下が少な
く、通気性も比較的良好な肩および上肢部保護衣料を提
供できる。尚、ちなみに、前記のシャツにおいては具体
的な実施例としてシャツ本体を構成する布地としてはポ
リエステル繊維80%、ポリウレタン繊維20%からな
る伸縮性素材であるツーウェイトリコット編物(緊締
力:シャツ横方向45gf、シャツ縦方向33gf)を
用い、強緊締力部に裏打ちされた布地としては、ナイロ
ン繊維62%、ポリウレタン繊維38%からなる伸縮性
素材であるパワ−ネット編物(緊締力:裏打素材の長手
方向272gf、幅方向88gf)を用いたが(以下の
実施例も同様)、これに限定されるものではないことは
もちろんである。尚、図1に示した例は、強緊締力部
(b−1)は、当該シャツ前部に於いては、三角筋遠位
相当部分近傍6から三角筋相当部分の人体前側の方に相
当する部分の縁近傍9を通って、左右の肩峰1、1の間
(但し肩峰部分は含まず)のいずれかのシャツ上端部分
近傍10すなわちこの例では首開口12のやや脇側の縁
に至って終了している例を示したが、強緊締力部(b−
1)、(b−2)の当該衣料前部に於ける上端部分近傍
10の終了位置は図1の例に限られるものではなく、左
右の肩峰1、1の間(但し肩峰部分は含まず)のいずれ
かの衣料上端部分近傍であればよく、他の態様として図
4に強緊締力部(b−1)または(b−2)の当該衣料
前部に於ける上端部分近傍10の終了位置が図1とは異
なる位置の別の態様のシャツの前側から見た正面図を示
した。
【0062】図4の場合の強緊締力部32の衣料前部に
於ける上端部分近傍10の終了位置は、図1の場合と異
なり右半身で言えば首開口12の右端部と右の肩峰1と
のやや肩峰1寄りの位置で、また、左半身で言えば首開
口12の左端部と左の肩峰1とのとのやや肩峰1寄りの
位置でそれぞれ終了している。この態様でも図1の場合
とほぼ同様の効果が達成できる。
【0063】図1や図4で示した態様と異なり、例え
ば、強緊締力部32の一つが衣料前部に於いて右の三角
筋の人体前側の方の縁を通って衣料の前中心を越えて衣
料の左半身の上端部分近傍で終了し、他の一つが左の三
角筋の人体前側の方の縁を通って衣料の前中心を越えて
衣料の右半身の上端部分近傍で終了する様なクロスする
態様でもよいが、図1や図4で示した様に、強緊締力部
(b−1)または(b−2)の衣類前部に於ける左右の
肩峰1、1の間(但し肩峰部分は含まず)のいずれかの
衣料上端部分近傍10に至って終了する終了部分の位置
は、衣料右側の強緊締力部(b−1)または(b−2)
の衣類前部に於ける終了部分においては、衣料前中心よ
り右側と右の肩峰1との間(但し肩峰部分は含まず)の
衣料上端部分近傍10であり、衣料左側の強緊締力部
(b−1)または(b−2)の衣類前部に於ける終了部
分においては、衣料前中心より左側と左の肩峰1との間
(但し肩峰部分は含まず)の衣料上端部分近傍10であ
ることが、強緊締力部(b−1)または(b−2)が右
または左腕方向から前中心を通り抜けてその反対側のそ
れぞれ左身または右身の衣料上端部分近傍にまで達する
長い設計のものと比べ、着用状態で前部の圧迫感が軽減
され好ましい。
【0064】図5に本発明の別の一実施例のシャツの背
面図を示した。この例においては、シャツ前部の態様
は、例えば図1または図4で示した様な本発明の範囲内
の任意の態様が採用されるが、シャツ後部に於いて強緊
締力部(b−1)の代わりに(b−2)を採用した態様
を示した。すなわち、当該シャツ前部に於いては、図1
または図4で示した様に三角筋遠位相当部分近傍6から
三角筋相当部分の人体前側の方に相当する部分の縁近傍
9を通って、左右の肩峰1、1の間(但し肩峰部分は含
まず)のいずれかのシャツ上端部分近傍10に至って終
了し、当該シャツ後部に於いては、三角筋遠位相当部分
近傍6から三角筋相当部分の人体後側の方に相当する部
分の縁近傍7を通って肩峰1と後中心までの間(但し肩
峰部分は含まず)のシャツ上端部分近傍11に至って終
了する強緊締力部32と、当該シャツ後部に於いて強緊
締力部32の左右の前記終了部分近傍を連結するための
人体の第7頸椎相当部分から第3胸椎相当部分の間8を
通り左右の肩19方向に延びて強緊締力部32の左右の
前記終了部分近傍とオーバーラップして設けられている
強緊締力部33との組み合わせからなる強緊締力部(b
−2)が採用されている。強緊締力部(a)は図1に示
したもの(強緊締力部31)と同様である。シャツ前部
において図4の態様をシャツ後部において図5の態様を
採用した場合のシャツの上側から見た平面図を図6に示
した。
【0065】この態様においても図1〜3に示したシャ
ツとほぼ同様の作用効果が達成できる。通常この様な強
緊締力部33は、強緊締力部32の左右の前記終了部分
近傍を連結して腕引き上げ力を強化するための強緊締力
部であり、布を用いる場合には前述した様に力布とも呼
ばれる。
【0066】次に図7〜9に本発明の別の一実施例のシ
ャツのそれぞれ正面図、背面図、平面図を示した。図1
〜3に示した態様に比べて、この例においては、強緊締
力部(b−1)として強緊締力部32が三角筋遠位部相
当部分近傍6から更に袖上側に沿って袖口方向に延在し
ている強緊締力部34を有している点、肩峰1から上腕
最小周径上の内脇側位置近傍18に向かって斜め下方向
に上腕の周囲を取り巻く強緊締力部42、43とからな
る強緊締力部(d)が更に設けられている点、人体の第
7頸椎相当部分から第3胸椎相当部分の間8を通り左右
の肩19方向に延びて後部の強緊締力部32の一部とオ
ーバーラップして設けられている強緊締力部33(力
布)が更に設けられている点、当該シャツ前部に於い
て、肩峰1よりやや前中心側寄りで人体の僧帽筋上部の
肩峰側の端近傍部分2から腋窩下17に向かって前中心
側に若干凸にカーブしながら伸びる強緊締力部44から
なる強緊締力部(e)が更に設けられている点が異な
る。
【0067】この態様においては、図1〜3の態様と同
様の効果が発揮される上、強緊締力部(b−1)の三角
筋遠位部相当部分近傍6から更に袖上側に沿って袖口方
向に延在している強緊締力部34を有していることによ
り、前述した強緊締力部(b−1)の作用をより強力に
し、上腕骨頭(上腕骨の上側の先端)を肩甲骨方向(関
節窩の正常な位置にはまるように)持ち上げるような応
力、すなわち、腕を持ち上げる方向に作用する応力がよ
り高められ、肩に掛かる負担を更に軽減できる。更に強
緊締力部(d)が設けられることにより肩峰1を起点に
前後から肩関節(肩甲上腕関節)を挟み込む様に配した
構造により、肩関節を多方面から同時にサポートして、
肩関節機能を補助する作用が発揮されると共に、前述し
た強緊締力部(b−1)の作用を更に補助強化し、腕の
重さによってかかる肩への負担をより軽減させることが
できる。また、衣料後部において強緊締力部33(力
布)が更に設けられていることにより、前述した強緊締
力部(b−1)の作用を更に補助強化し、腕の重さによ
ってかかる肩への負担をより軽減させることができる。
また、強緊締力部(e)が更に設けられていることによ
り、強緊締力部(a)の作用をより確実にする補助的役
割を発揮すると共に、強緊締力部(b−1)の作用を補
助する作用が発揮される。
【0068】次に図10〜図12に本発明の更に別の一
実施例のシャツのそれぞれ正面図、背面図、平面図を示
した。図7〜9に示した態様に比べて、この例において
は、強緊締力部(d)42、43の上腕最小周径上の内
脇側位置近傍18から更に袖下側に沿って袖口方向に延
在している強緊締力部45を有している点である。
【0069】かかる態様は、前記図7〜9で示した態様
のシャツと同様の効果が発揮されると共に、強緊締力部
45を有していることにより、強緊締力部34を有して
いる場合に、袖下側に更に強緊締力部45を設けること
により、袖上側の生地の伸縮力と袖下側の生地の伸縮力
とがバランスされて歪みなどの発生を防止でき好まし
い。
【0070】尚、より理解が容易になるように、図10
〜図12に示した長袖シャツの着用状態での正面図と背
面図を人体骨格図の上に重ねて図55と図56に図示し
た。次に図13〜図15に本発明の更に別の一実施例の
シャツのそれぞれ正面図、背面図、平面図を示した。図
10〜図12に示した態様に比べて、この例において
は、シャツ後部において、人体の第7頸椎相当部分から
第3胸椎相当部分までの間8の位置を出発点として、当
該出発点から肩甲骨内上角近傍3を通り腋窩下17に至
る強緊締力部41からなる強緊締力部(c)が更に設け
られている点が異なる。
【0071】かかる態様とすることにより、図10〜図
12に示した長袖シャツと同様の作用効果を発揮できる
と共に、強緊締力部(c)が更に設けられていることに
より、肩甲骨内上角近傍を押さえ、肩甲骨を胸郭の後側
に強力に固定する強緊締力部(a)の作用を補助し、こ
れをより強力にすることができ好ましい。
【0072】尚、図13〜図15に示した態様は、強緊
締力部(a)と(b−1)のほかに更に強緊締力部
(c)、(d)、(e)その他を全て付け加えた態様で
あるが、目的に応じて強緊締力部(a)と(b−1)以
外の強緊締力部(c)、(d)、(e)などはこのうち
のいずれか1つまたは2つの組み合わせを付加するのみ
でもよい。また強緊締力部(b−1)に代えて、強緊締
力部(b−2)を採用してもよいことは当然である。こ
の点は以下に示す態様においても同様である。
【0073】次に図16〜図18に本発明の肩および上
肢部保護衣料の一態様の半袖タイプのシャツを示した。
図16が前側から見た正面図、図17が背面図、図18
が上側から見た平面図である。図13〜図15に示した
シャツに比べて袖16が短くなっただけで、その他の部
分は基本的に図13〜図15に示したシャツとほぼ同様
である。したがって図13〜図15と同一部分について
は同一の記号を付し、詳細説明は重複するので省略し
た。
【0074】図16〜18に示した半袖タイプのシャツ
に於いても、前記と同様の作用効果を発揮できる肩およ
び上肢部保護衣料が提供できる。次に図19〜図20に
本発明の肩および上肢部保護衣料の一態様の半袖タイプ
で胴の長さの短いタイプのシャツを示した。図19が前
側から見た正面図、図20が背面図である。上側から見
た平面図は図18と同一であるので省略した。図13〜
図15に示したシャツに比べて袖と胴の長さがが短くな
っただけで、その他の部分は基本的に図13〜図15に
示したシャツと同一である。したがって図13〜図15
と同一部分については同一の記号を付して、詳細説明は
重複するので省略した。
【0075】図19〜図20に示した半袖タイプのシャ
ツに於いても、前記と同様の作用効果を発揮できる肩お
よび上肢部保護衣料が提供できる。次に図21〜図22
に本発明の肩および上肢部保護衣料の一態様のクロッチ
付き長袖タイプのシャツを示した。図21が前側から見
た正面図、図22が背面図である。上側から見た平面図
は図15と同一であるので省略した。図13〜図15に
示したシャツに比べて更に裾が長くなっており、着用す
る際に開閉できるクロッチ部50を有しており、クロッ
チ部を閉じた時に閉じた状態を保持できるように適宜の
スナップ51などが設けられている。52は脚部のため
の開口部である。その他の部分は基本的に図13〜図1
5に示したシャツと同一である。したがって図13〜図
15と同一部分については同一の記号を付し、詳細説明
は重複するので省略した。
【0076】図21〜図22に示したクロッチ付き長袖
タイプのシャツに於いても、前記と同様の作用効果が発
揮されると共に、着用状態で運動してもクロッチ部分が
存在するので、ずり上がりのない肩および上肢部保護衣
料が提供できる。
【0077】次に図23〜図24に本発明の肩および上
肢部保護衣料の一態様の前開きタイプのシャツを示し
た。図23が前側から見た正面図、図24が背面図であ
る。図13〜図15に示したシャツに比べて前中心部の
一部が開けるようになっており、首開口12の前中心の
縁から下側に向かって約20cm程度の長さでファスナ
ー60が設けられており、61は前中心を閉じた縫合部
を示している。その他の部分は基本的に図13〜図15
に示したシャツと同一である。したがって図13〜図1
5と同一部分については同一の記号を付し、詳細説明は
重複するので省略した。
【0078】図23〜図24に示した前開きタイプのシ
ャツに於いても、前記と同様の作用効果が発揮されると
共に、ファスナーなどで前側が開閉できるので、このシ
ャツを着用したり、脱いだりする場合に容易に着脱がし
やすいと言う特徴を有する。
【0079】もちろんファスナー60の設けられている
部分の長さを例えば裾の最下点まで伸ばして、全開可能
な変形態様にしてもよく、またファスナーの代わりにボ
タン、スナップその他の開閉手段を採用してもよい。
【0080】次に図25〜図26に本発明の肩および上
肢部保護衣料の一態様のドルマンスリーブタイプの長袖
シャツを示した。図25が前側から見た正面図、図26
が背面図である。図13〜図15に示したシャツは袖と
胴部分が接ぎライン13で接ぎ合わされている、いわゆ
るセットインと称されるタイプであるが、図25〜図2
6に示したシャツは、袖と胴部分が一体になっている、
いわゆる、ドルマンスリーブタイプに適用しただけで本
質的には図13〜図15に示したシャツと同様である。
したがって図13〜図15と同一部分については同一の
記号を付し、詳細説明は重複するので省略した。
【0081】図25〜図26に示したドルマンスリーブ
タイプの長袖シャツに於いても、前記図13〜図15で
示したシャツと同様の作用効果を発揮できる肩および上
肢部保護衣料が提供できる。また、図示していないがラ
グランスリーブタイプのシャツにも同様に適用可能であ
る。
【0082】尚、図16〜図26に示した態様において
は、強緊締力部(a)、(b−1)、(c)、(d)、
(e)を全て具備している態様であるが、目的に応じ
て、図1〜図3に示した態様の様に強緊締力部(c)、
(d)、(e)が存在しない強緊締力部(a)と(b−
1)からなる態様にすることもできるし、強緊締力部
(a)と(b−1)に強緊締力部(c)、(d)、
(e)のうちのいずれか1つまたは2つの組み合わせを
付加するのみでもよい。また、強緊締力部(b−1)の
代わりに強緊締力部(b−2)を用いてもよい。
【0083】本発明において用いられる衣料本体に用い
られる伸縮性布地や、強緊締力部が衣料本体に所定形状
の伸縮性布地を重ね合わせて縫合または接着されること
によって形成される場合などに用いられる伸縮性布地と
しては、特に限定されるものではないが、好ましくは伸
縮性を有するポリウレタン繊維含有ラッセル編物である
ポリウレタン繊維含有パワーネットや、ポリウレタン繊
維含有トリコット編物であるポリウレタン繊維含有ツー
ウェイトリコット編物などが好ましく用いられる。パワ
ーネットの種類としては例えばプレーンパワーネット、
サテンパワーネット、ツーウェイラッセル、“トリスキ
ン”(ト部株式会社の商標)などが挙げられる。
【0084】強緊締力部が、衣料本体の所定部分に弾性
樹脂含浸または弾性樹脂フイルムの貼り合わせにより形
成される場合には、弾性樹脂としてはポリウレタン樹脂
やポリエステルエラストマー樹脂その他の適宜の弾性樹
脂が適用できる。
【0085】強緊締力部(a)〜(e)の緊締力はすべ
て同一である必要はなく、必要に応じてそれぞれ異なっ
た緊締力とすることもできるし、ある一つの強緊締力部
において部分的に緊締力を強くしたり弱くしたりして同
一強緊締力部において部分的に異なった緊締力を有する
様な設計にしてもよいことは勿論である。
【0086】
【発明の効果】(1)本発明は、少なくとも上半身部を
有する伸縮性布地からなる衣料本体の前記特定部分を、
より緊締力の強い部分とする構造の衣料とすることによ
り、装着が容易で素人にも自分一人でも簡単に適正な装
着ができ、入浴時などは必要に応じて容易に脱ぐことが
でき、したがって、テーピングの様にいちいち専門家の
処置を受ける煩わしさがなく、気軽に着用でき、しかも
肩関節やその近傍の筋肉、肩関節近傍の上肢筋肉の障害
などの予防や治療の促進に有効な肩および上肢部保護衣
料を提供できる。
【0087】また、衣料に強緊締力部が内臓されている
ことにより、通常のテーピングのように常にテーピング
を施した部分に圧力がかかっているという状態ではな
く、動きによって圧力の緩急の差がつけやすく、通常時
は小さいサポート力で楽な着心地であり、動くことによ
り適度な緊締力が発揮される。したがって、着用感が良
好で、かつ、肩関節やその近傍の筋肉、肩関節近傍の上
肢筋肉の障害などの予防や治療の促進に有効な肩および
上肢部保護衣料を提供できる。
【0088】また、テーピングの場合の如く、テープが
粘着剤で皮膚に密着されている状態ではないので、皮膚
の蒸れによる痒みの発生などの衛生上の問題も改良され
る。また、テーピングは、過剰な本数による施行は、関
節運動を制限してしまうため、損傷した脆弱部に対する
保護に止まることが多い。本発明の保護衣料は関節全体
の保護に加え脆弱部に対する保護も十分になし得る。
【0089】更に、また本発明は、着用時のプロポーシ
ョンなどの外観が低下が少なく、通気性も比較的良好な
肩および上肢部保護衣料を提供できる。 (2)また、本発明の肩および上肢部保護衣料に於い
て、強緊締力部(b−1)または(b−2)の衣類前部
に於ける左右の肩峰1、1の間(但し肩峰部分は含ま
ず)のいずれかの衣料上端部分近傍10に至って終了す
る終了部分の位置が、衣料右側の強緊締力部(b−1)
または(b−2)の衣類前部に於ける終了部分において
は、衣料前中心より右側と右の肩峰1との間(但し肩峰
部分は含まず)の衣料上端部分近傍10であり、衣料左
側の強緊締力部(b−1)または(b−2)の衣類前部
に於ける終了部分においては、衣料前中心より左側と左
の肩峰1との間(但し肩峰部分は含まず)の衣料上端部
分近傍10である本発明の好ましい態様とすることによ
り、強緊締力部(b−1)または(b−2)が右または
左腕方向から前中心を通り抜けてその反対側のそれぞれ
左身または右身の衣料上端部分近傍にまで達する長い設
計のものと比べ、着用状態で前部の圧迫感が軽減され好
ましい。
【0090】(3)また、本発明の肩および上肢部保護
衣料に於いて、強緊締力部(b−1)または(b−2)
の三角筋遠位部相当部分近傍6から更に袖上側に沿って
袖口方向に延在している強緊締力部34を有している本
発明の好ましい態様とすることにより、前述した強緊締
力部(b−1)または(b−2)の作用をより強力に
し、上腕骨頭(上腕骨の上側の先端)を肩甲骨方向に
(関節窩の正常な位置にはまるように)持ち上げるよう
な応力、すなわち、腕を持ち上げる方向に作用する応力
がより高められ、肩に掛かる負担を更に軽減でき好まし
い。
【0091】(4)また、本発明の肩および上肢部保護
衣料に於いて、当該衣料後部に於いて、人体の第7頸椎
相当部分から第3胸椎相当部分までの間8の位置を出発
点として、当該出発点から肩甲骨内上角近傍3を通り腋
窩下17に至る強緊締力部41からなる強緊締力部
(c)が更に設けられている本発明の好ましい態様とす
ることにより、強緊締力部(a)の作用と相俟って、肩
甲骨内上角近傍を押さえ、肩甲骨を胸郭の後側に強力に
固定する作用をより強力にすることができ好ましい。
【0092】(5)また、本発明の肩および上肢部保護
衣料に於いて、当該衣料前部ならびに後部に於いて、肩
峰1から上腕最小周径上の内脇側位置近傍18に向かっ
て斜め下方向に上腕の周囲を取り巻く強緊締力部42、
43とからなる強緊締力部(d)が更に設けられている
本発明の好ましい態様とすることにより、この強緊締力
部(d)は肩峰を起点に前後から肩関節(肩甲上腕関
節)を挟み込む様に配した構造により、肩関節を多方面
から同時にサポートして、肩関節機能を補助する作用が
発揮されると共に、前述した強緊締力部(b−1)また
は(b−2)の作用を更に補助強化し、腕の重さによっ
てかかる肩への負担をより軽減させることができる。
【0093】(6)また、本発明の肩および上肢部保護
衣料に於いては、強緊締力部(d)の上腕最小周径上の
内脇側位置近傍18から更に袖下側に沿って袖口方向に
延在している強緊締力部45を有している本発明の好ま
しい態様とすることにより、特に上記(3)項で述べた
様な、本発明の肩および上肢部保護衣料が強緊締力部
(b−1)または(b−2)の三角筋遠位部相当部分近
傍6から更に袖上側に沿って袖口方向に延在している強
緊締力部34を有している場合に、袖下側に強緊締力部
45を更に設けることにより、袖上側の生地の伸縮力と
袖下側の生地の伸縮力とがバランスされて歪みなどの発
生を防止でき好ましい。
【0094】(7)また、本発明の肩および上肢部保護
衣料に於いて、当該衣料前部に於いて、肩峰1よりやや
前中心側寄りで人体の僧帽筋上部の肩峰側の端近傍部分
2から腋窩下17に向かって前中心側に若干凸にカーブ
しながら伸びる強緊締力部44からなる強緊締力部
(e)が更に設けられている本発明の好ましい態様とす
ることにより、この強緊締力部(e)は強緊締力部
(a)、または、強緊締力部(a)と強緊締力部(c)
との作用をより確実にする補助的役割を発揮すると共
に、強緊締力部(b−1)または(b−2)の作用がよ
り発揮されやすい補助的役割が発揮され好ましい。
【0095】(8)また、本発明の肩および上肢部保護
衣料に於いて、強緊締力部が、衣料本体に所定形状の伸
縮性布地を重ね合わせて縫合または接着されることによ
って形成された部分である本発明の好ましい態様とする
ことにより、容易に耐久性のある本発明の衣料を製造す
ることができ好ましい。
【0096】(9)また、本発明の肩および上肢部保護
衣料に於いて、強緊締力部が、衣料本体に所定形状の伸
縮性布地を引き伸ばして重ね合わせて縫合または接着さ
れることによって形成された部分である本発明の好まし
い態様とすることにより、強緊締力部により強力な緊締
力を付与したい態様に好適に適用できる。
【0097】(10)また、本発明の肩および上肢部保
護衣料に於いて、強緊締力部が、衣料本体の所定部分に
弾性樹脂含浸または弾性樹脂フイルムの貼り合わせによ
り形成された部分である本発明の好ましい態様とするこ
とにより、強緊締力部の厚みが比較的薄いものが得られ
好ましい。
【0098】(11)また、本発明の肩および上肢部保
護衣料に於いて、強緊締力部が、衣料本体を構成する繊
維素材のうち、弾性繊維の太さが他の部分より太い弾性
繊維を使用した部分である本発明の好ましい態様とする
ことにより、強緊締力部の厚みがより薄いものが得られ
好ましい。
【0099】(12)また、本発明の肩および上肢部保
護衣料に於いて、強緊締力部が、衣料本体を構成する伸
縮性布地の編み組織がより緊締力の強い編み組織からな
る部分である本発明の好ましい態様とすることにより、
強緊締力部の厚みがより薄いものが得られ好ましい。
【0100】(13)また、本発明の肩および上肢部保
護衣料に於いて、強緊締力部が、30〜400gfの緊
締力を有する本発明の好ましい態様とすることにより、
本発明の前記作用が効果的に発揮され、また、圧迫感が
余りに強過ぎることもなく着用感が良好で好ましい。
【0101】(14)また、本発明の肩および上肢部保
護衣料に於いて、伸縮性布地がツーウェイトリコット編
物およびパワーネット編物から選ばれた編物である本発
明の好ましい態様とすることにより、従来の比較的厚地
のパイル地やネオプレンシートなどを用いるサポーター
などに比べて、通常の衣服を作成する際に用いられてい
る程度の厚みの布地が使用でき、したがって着用時のプ
ロポーションなどの外観が低下が少なく、身体によくフ
ィットし、通気性も良好な肩および上肢部保護衣料を提
供できるので好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の肩および上肢部保護衣料の一実施例の
長袖のシャツの正面図。
【図2】本発明の肩および上肢部保護衣料の一実施例の
長袖のシャツの背面図。
【図3】本発明の肩および上肢部保護衣料の一実施例の
長袖のシャツの平面図。
【図4】本発明の肩および上肢部保護衣料の一実施例の
別の態様の長袖のシャツの正面図。
【図5】本発明の肩および上肢部保護衣料の一実施例の
別の態様の長袖のシャツの背面図。
【図6】本発明の肩および上肢部保護衣料の一実施例の
別の態様の長袖のシャツの平面図。
【図7】本発明の肩および上肢部保護衣料の一実施例の
更に別の態様の長袖のシャツの正面図。
【図8】本発明の肩および上肢部保護衣料の一実施例の
更に別の態様の長袖のシャツの背面図。
【図9】本発明の肩および上肢部保護衣料の一実施例の
更に別の態様の長袖のシャツの平面図。
【図10】本発明の肩および上肢部保護衣料の更に別の
一実施例の長袖のシャツの正面図。
【図11】図10で示したシャツの背面図。
【図12】図10、図11で示したシャツの平面図。
【図13】本発明の肩および上肢部保護衣料の更に別の
一実施例の長袖のシャツの正面図。
【図14】図13で示したシャツの背面図。
【図15】図13、図14で示したシャツの平面図。
【図16】本発明の肩および上肢部保護衣料の一実施例
の半袖のシャツの正面図。
【図17】本発明の肩および上肢部保護衣料の一実施例
の半袖のシャツの背面図。
【図18】本発明の肩および上肢部保護衣料の一実施例
の半袖のシャツの平面図。
【図19】本発明の肩および上肢部保護衣料の別の一実
施例の半袖のシャツの正面図。
【図20】本発明の肩および上肢部保護衣料の別の一実
施例の半袖のシャツの背面図。
【図21】本発明の肩および上肢部保護衣料の一実施例
のクロッチ付き長袖タイプのシャツの正面図。
【図22】本発明の肩および上肢部保護衣料の一実施例
のクロッチ付き長袖タイプのシャツの背面図。
【図23】本発明の肩および上肢部保護衣料の一実施例
の前開きタイプのシャツの正面図。
【図24】本発明の肩および上肢部保護衣料の一実施例
の前開きタイプのシャツの背面図。
【図25】本発明の肩および上肢部保護衣料の一実施例
のドルマンスリーブタイプの長袖シャツの正面図。
【図26】本発明の肩および上肢部保護衣料の一実施例
のドルマンスリーブタイプの長袖シャツの背面図。
【図27】本発明で用いる強緊締力部の一部を本発明の
一実施例の長袖シャツに描いたシャツ背面図。
【図28】本発明で用いる強緊締力部の一部を本発明の
一実施例の長袖シャツに描いたシャツ平面図。
【図29】本発明で用いる強緊締力部の一部を本発明の
一実施例の長袖シャツに描いたシャツ正面図。
【図30】本発明で用いる強緊締力部の一部を本発明の
一実施例の長袖シャツに描いたシャツ背面図。
【図31】本発明で用いる強緊締力部の一部を本発明の
一実施例の長袖シャツに描いたシャツ平面図。
【図32】本発明で用いる強緊締力部の一部を本発明の
一実施例の長袖シャツに描いたシャツ正面図。
【図33】本発明で用いる強緊締力部の一部を本発明の
一実施例の長袖シャツに描いたシャツ背面図。
【図34】本発明で用いる強緊締力部の一部を本発明の
一実施例の長袖シャツに描いたシャツ平面図。
【図35】本発明で用いる強緊締力部の一部を本発明の
一実施例の長袖シャツに描いたシャツ正面図。
【図36】本発明で用いる強緊締力部の一部を本発明の
一実施例の長袖シャツに描いたシャツ背面図。
【図37】本発明で用いる強緊締力部の一部を本発明の
一実施例の長袖シャツに描いたシャツ平面図。
【図38】本発明で用いる強緊締力部の一部を本発明の
一実施例の長袖シャツに描いたシャツ正面図。
【図39】本発明で用いる強緊締力部の一部を本発明の
一実施例の長袖シャツに描いたシャツ背面図。
【図40】本発明で用いる強緊締力部の一部を本発明の
一実施例の長袖シャツに描いたシャツ平面図。
【図41】本発明で用いる強緊締力部の一部を本発明の
一実施例の長袖シャツに描いたシャツ背面図。
【図42】本発明で用いる強緊締力部の一部を本発明の
一実施例の長袖シャツに描いたシャツ平面図。
【図43】本発明で用いる強緊締力部の一部を本発明の
一実施例の長袖シャツに描いたシャツ正面図。
【図44】本発明で用いる強緊締力部の一部を本発明の
一実施例の長袖シャツに描いたシャツ背面図。
【図45】本発明で用いる強緊締力部の一部を本発明の
一実施例の長袖シャツに描いたシャツ平面図。
【図46】本発明で用いる強緊締力部の一部を本発明の
一実施例の長袖シャツに描いたシャツ正面図。
【図47】本発明で用いる強緊締力部の一部を本発明の
一実施例の長袖シャツに描いたシャツ背面図。
【図48】本発明で用いる強緊締力部の一部を本発明の
一実施例の長袖シャツに描いたシャツ平面図。
【図49】本発明で用いる強緊締力部の一部を本発明の
一実施例の長袖シャツに描いたシャツ正面図。
【図50】本発明で用いる強緊締力部の一部を本発明の
一実施例の長袖シャツに描いたシャツ平面図。
【図51】人体後側から見た骨格の一部を示した部分骨
格図。
【図52】人体後側から見た筋肉の一部を示した部分筋
肉図。
【図53】人体前側から見た筋肉の一部を示した部分筋
肉図。
【図54】人体の左側面部分図。
【図55】図10〜図12に示した長袖シャツの着用状
態を人体骨格図の上に重ね表示した正面図。
【図56】図10〜図12に示した長袖シャツの着用状
態を人体骨格図の上に重ね表示した背面図。
【符号の説明】
1 肩峰 2 僧帽筋上部の肩峰側の端近傍部分 3 肩甲骨内上角近傍 4 第7胸椎〜第9胸椎のいずれかの近傍 5 脇側の肋骨下部近傍 6 三角筋遠位相当部分近傍 7 三角筋相当部分の人体後側の方に相当する部
分の縁近傍 8 第7頸椎相当部分から第3胸椎相当部分の間 9 三角筋相当部分の人体前側の方に相当する部
分の縁近傍 10 衣料前部に於ける上端部分近傍 11 シャツ上端部分近傍 12 首開口 13 シャツ本体における袖と胴部分の接ぎライン 14 シャツ本体 15 シャツ本体を構成する前身頃と後身頃の接ぎ
ライン 16 袖 17 腋窩下 18 上腕最小周径上の内脇側位置近傍 19 肩 31 強緊締力部 32 強緊締力部 33 強緊締力部 34 袖口方向に延在している強緊締力部 41 強緊締力部 42 強緊締力部 43 強緊締力部 44 強緊締力部 45 強緊締力部 50 クロッチ部 51 スナップ 52 脚部のための開口部 60 ファスナー 61 前中心を閉じた縫合部 101 第7頸椎 102 第3胸椎 103 肩甲骨内上角 104 肩甲骨 105 肋骨下部 106 第7胸椎 107 第8胸椎 108 第9胸椎 111 三角筋 112a 僧帽筋上部 112b 僧帽筋下部 112c 僧帽筋上部の肩峰側の端近傍部分 113 三角筋の遠位端 120 上腕部 121 前腕部 122 仮想線 123 肘 124 上腕最小周径上の内脇側位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂 里祭 京都府京都市南区吉祥院中島町35番地 株式会社 ワコール アクティブセンタ ー内 (56)参考文献 特開 平4−343868(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A41D 13/00 A63B 71/08

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも上半身部を有する伸縮性布地
    からなる衣料であって、前記衣料は部分的に緊締力の強
    い部分を有しており、前記緊締力の強い部分として、 A、当該衣料後部に於いて、肩峰1よりやや後中心側寄
    りで人体の僧帽筋上部の肩峰側の端近傍部分2から肩甲
    骨内上角近傍3を通り、第7胸椎〜第9胸椎のいずれか
    の近傍4を通って逆の脇側の肋骨下部近傍5に至る強緊
    締力部31からなる強緊締力部(a)と、 B−1、当該衣料前部に於いては、三角筋遠位相当部分
    近傍6から三角筋相当部分の人体前側の方に相当する部
    分の縁近傍9を通って、左右の肩峰1、1の間(但し肩
    峰部分は含まず)のいずれかの衣料上端部分近傍10に
    至って終了し、当該衣料後部に於いては、三角筋遠位相
    当部分近傍6から三角筋相当部分の人体後側の方に相当
    する部分の縁近傍7を通って人体の第7頸椎相当部分か
    ら第3胸椎相当部分の間8に至り、前記8の部分を左右
    対称の中心として、更に左右対称に同様に反対側に延び
    ている強緊締力部32からなる強緊締力部(b−1)
    か、または、 B−2、当該衣料前部に於いては、三角筋遠位相当部分
    近傍6から三角筋相当部分の人体前側の方に相当する部
    分の縁近傍9を通って、左右の肩峰1、1の間(但し肩
    峰部分は含まず)のいずれかの衣料上端部分近傍10に
    至って終了し、当該衣料後部に於いては、三角筋遠位相
    当部分近傍6から三角筋相当部分の人体後側の方に相当
    する部分の縁近傍7を通って肩峰1と後中心までの間
    (但し肩峰部分は含まず)の衣類上端部分近傍11に至
    って終了する強緊締力部32と、当該衣料後部に於いて
    強緊締力部32の左右の前記終了部分近傍を連結するた
    めの人体の第7頸椎相当部分から第3胸椎相当部分の間
    8を通り左右の肩19方向に延びて強緊締力部32の左
    右の前記終了部分近傍とオーバーラップして設けられて
    いる強緊締力部33との組み合わせからなる強緊締力部
    (b−2)のいずれか、 とを備えた肩および上肢部保護衣料。
  2. 【請求項2】 強緊締力部(b−1)または(b−2)
    の衣類前部に於ける左右の肩峰1、1の間(但し肩峰部
    分は含まず)のいずれかの衣料上端部分近傍10に至っ
    て終了する終了部分の位置が、衣料右側の強緊締力部
    (b−1)または(b−2)の衣類前部に於ける終了部
    分においては、衣料前中心より右側と右の肩峰1との間
    (但し肩峰部分は含まず)の衣料上端部分近傍10であ
    り、衣料左側の強緊締力部(b−1)または(b−2)
    の衣類前部に於ける終了部分においては、衣料前中心よ
    り左側と左の肩峰1との間(但し肩峰部分は含まず)の
    衣料上端部分近傍10である請求項1に記載の肩および
    上肢部保護衣料。
  3. 【請求項3】 強緊締力部(b−1)または(b−2)
    の三角筋遠位部相当部分近傍6から更に袖上側に沿って
    袖口方向に延在している強緊締力部34を有してなる請
    求項1または2のいずれかに記載の肩および上肢部保護
    衣料。
  4. 【請求項4】 当該衣料後部に於いて、人体の第7頸椎
    相当部分から第3胸椎相当部分までの間8の位置を出発
    点として、当該出発点から肩甲骨内上角近傍3を通り腋
    窩下17に至る強緊締力部41からなる強緊締力部
    (c)が更に設けられている請求項1〜3のいずれかに
    記載の肩および上肢部保護衣料。
  5. 【請求項5】 当該衣料前部ならびに後部に於いて、肩
    峰1から上腕最小周径上の内脇側位置近傍18に向かっ
    て斜め下方向に上腕の周囲を取り巻く強緊締力部42、
    43とからなる強緊締力部(d)が更に設けられている
    請求項1〜4のいずれかに記載の肩および上肢部保護衣
    料。
  6. 【請求項6】 強緊締力部(d)の上腕最小周径上の内
    脇側位置近傍18から更に袖下側に沿って袖口方向に延
    在している強緊締力部45を有してなる請求項1〜4の
    いずれかに記載の肩および上肢部保護衣料。
  7. 【請求項7】 当該衣料前部に於いて、肩峰1よりやや
    前中心側寄りで人体の僧帽筋上部の肩峰側の端近傍部分
    2から腋窩下17に向かって前中心側に若干凸にカーブ
    しながら伸びる強緊締力部44からなる強緊締力部
    (e)が更に設けられている請求項1〜6のいずれかに
    記載の肩および上肢部保護衣料。
  8. 【請求項8】 強緊締力部が、衣料本体に所定形状の伸
    縮性布地を重ね合わせて縫合または接着されることによ
    って形成された部分である請求項1〜7のいずれかに記
    載の肩および上肢部保護衣料。
  9. 【請求項9】 強緊締力部が、衣料本体に所定形状の伸
    縮性布地を引き伸ばして重ね合わせて縫合または接着さ
    れることによって形成された部分である請求項1〜7の
    いずれかに記載の肩および上肢部保護衣料。
  10. 【請求項10】 強緊締力部が、衣料本体の所定部分に
    弾性樹脂含浸または弾性樹脂フイルムの貼り合わせによ
    り形成された部分である請求項1〜7のいずれかに記載
    の肩および上肢部保護衣料。
  11. 【請求項11】 強緊締力部が、衣料本体を構成する繊
    維素材のうち、弾性繊維の太さが他の部分より太い弾性
    繊維を使用した部分である請求項1〜7のいずれかに記
    載の肩および上肢部保護衣料。
  12. 【請求項12】 強緊締力部が、衣料本体を構成する伸
    縮性布地の編み組織がより緊締力の強い編み組織からな
    る部分である請求項1〜7のいずれかに記載の肩および
    上肢部保護衣料。
  13. 【請求項13】 強緊締力部が、30〜400gfの緊
    締力を有する請求項1〜12のいずれかに記載の肩およ
    び上肢部保護衣料。
  14. 【請求項14】 伸縮性布地がツーウェイトリコット編
    物およびパワーネット編物から選ばれた編物である請求
    項1〜13のいずれかに記載の肩および上肢部保護衣
    料。
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