JP7373880B1 - 矯正シャツ - Google Patents

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JP7373880B1 JP2023107074A JP2023107074A JP7373880B1 JP 7373880 B1 JP7373880 B1 JP 7373880B1 JP 2023107074 A JP2023107074 A JP 2023107074A JP 2023107074 A JP2023107074 A JP 2023107074A JP 7373880 B1 JP7373880 B1 JP 7373880B1
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達也 江間
伸介 円座
達也 坂爪
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株式会社シュフリー
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Abstract

【課題】1種類のシャツで着心地よく着ることができ、矯正機能を具備して体幹崩れの抑制に貢献することができる。【解決手段】伸縮性が高低で異なる2種類の生地を用いて身体前面及び身体背面を覆う第1身頃部10及び第2身頃部20を構成すると共に、第1身頃部10と第2身頃部20とは、正面視において見掛け上の外観形状が同一とされ、第1身頃部10は、着衣時において、身体左右中心を含むように所定幅を備えるとともに第1首縁部10aの縁部から第1下縁部10cに向かって延びる伸縮性の低い生地からなる中央非伸縮部11及び着衣時において身体上下方向中胴部分を含むように所定高さを備えるとともに身体左右方向に向かって延びる伸縮性の低い生地からなる側方非伸縮部12と、を備え、第2身頃部20は、着衣時において身体上下方向上胴部分を覆う伸縮性の低い生地からなる上方非伸縮部21を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、矯正シャツに係わり、特に、下着(肌着)やTシャツといったボタンを用いない矯正シャツに関する。
従来から、装着することで身体の姿勢を矯正する、矯正下着が知られている(例えば、特許文献1参照)。
本願発明者は、幼少期において、ランドセル(ザック等を含む)を背負ったり、シャツ(特に、下着やTシャツ等、以下において同じ)を着ると、例えサイズが適正であったとしても、窮屈感に伴う息苦しさを感じていた。
しかしながら、あるときに、それらの全てを前後反対に着用すると、上述した窮屈感に伴う息苦しさが緩和されることに気が付き、その要因が何であるか疑問に感じていた。
また、本願発明者は、自らが整体を扱う美容院の業務を遂行している際に、顧客の多くが腰、背中、首、肩に何らかのトラブルを抱えており、多くの原因が姿勢の乱れにより身体機能が十分に機能していないのではという考えに至った。
そして、公知の4スタンス理論との関係に基づいて様々な検証を行った結果、普段着用しているシャツが身体機能の動きを阻害し、窮屈感に伴う息苦しさの要因となってしまうばかりでなく、場合によっては体幹が崩れて体調不良を引き起こしてしまう一因となってしまうことが判明した。
ここで4スタンス理論とは、大略すれば、「人の身体の使い方には4種類あり、それぞれが自分のタイプに適った身体の使い方を持っている」というものである。
ここで、4種類の区分けとは、血液型と同じように先天的に備える、身体の基本動作である、立つ、座る、歩く、掴む、といった単純な動作であっても、タイプによって身体の形や動かす各部位の順序などが異なるという考えである。
さらに、この4スタンス理論では、4種類の区分の下に、いくつかの特性でさらに小分類にタイプ分けされている。
特に、本願発明者は、
(A)体幹である両肩と股関節を結んだ四角形の部位を対角線上に結んで連動させるクロスタイプ
(B)体幹である両肩と股関節を結んだ四角形の部位を左右の上下同士で結んで連動させるパラレルタイプ
の2つの身体タイプに着目した。
ここで、本願発明者は、自身が(A)のクロスタイプであることが判明したことと同時に、このクロスタイプは、一般的に販売されているシャツでは身体の自分に合った使い方を阻害しているということに改めて気が付いた。
すなわち、一般的に販売されている殆ど全てのシャツは、主に胸を開くことで姿勢が良くなる(体幹が正しくなる)という業界の定説に基づいて作成されている。
具体的には、所謂、丸首・U首・V首等の深さのある首口とすることで視覚的(使用上でも)前身頃と後身頃とが決められている。とともに、身体前面から身体背中側に身体を引っ張る構造とすることで、背中側にたすき型のストレッチ(伸縮性)を施して大きな引っ張り機能を発生させ、姿勢を良くしようとしている。
このような引っ張り機能は、身体の外部から不自然な力を加えること機能性を持たせる構造となっていることで身体背中側にたすき掛けすることで、「姿勢が良い」とされている『胸を張る』作用とすることができる。
特許4660630号公報
しかしながら、このような引っ張り機能は、身体の双肩部に不自然な大きな圧力が加わることで負担が掛かり、上述した公知分権を含む公知の矯正シャツでは、特に、(B)のクロスタイプの人にとっては着心地が良くなく、窮屈感に伴う息苦しさの要因となってしまうばかりでなく、場合によっては体幹が崩れて体調不良を引き起こす一因ともなっていた。
本発明の目的は、上述した(A)(B)両タイプの何れの人であっても、1種類のシャツで着心地よく着ることができるばかりでなく、矯正機能を具備することで体幹崩れの抑制に貢献することができる矯正シャツを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、伸縮性が高低で異なる2種類の生地を用いて身体前面及び身体背面を覆う第1身頃部及び第2身頃部を構成する矯正シャツであって、前記第1身頃部は、着衣時において、身体首部に位置する弧状の第1首縁部と、身体腕部に位置する第1袖縁部と、身体下部に位置する第1下縁部と、を備え、前記第2身頃部は、着衣時において、身体首部に位置する弧状の第2首縁部と、身体腕部に位置する第2袖縁部と、身体下部に位置する第2下縁部と、を備え、前記第1身頃部と前記第2身頃部とは、正面視において見掛け上の外観形状が同一とされ、前記第1首縁部と前記第2首縁部、前記第1袖縁部と前記第2袖縁部、前記第1下縁部と前記第2下縁部、を除く周縁部が接合されることで着衣時に身体上半身を覆うと同時に、身体首部が露出する一つの首口、身体腕部が露出する左右一対の袖口、身体下部が露出する一つの胴口が形成され、前記第1身頃部は、着衣時において、身体幅方向の中心を含むように所定幅を備えるとともに前記第1首縁部の上縁から前記第1下縁部の下縁に向かって延びる縦生地と、身体上下方向中胴部分を含むように所定高さを備えるとともに身体幅方向に沿って延びる横生地と、を備え、前記第1身頃部のうち、前記縦生地と前記横生地とは伸縮性の低い生地からなる中央非伸縮部と側方非伸縮部とされ、残余は伸縮性の高い生地からなる上第1側方伸縮部、上第2側方伸縮部、下第1側方伸縮部、下第2側方伸縮部とされ、前記第2身頃部は、着衣時において身体上下方向上胴部分を覆う上生地を備え、前記第2身頃部のうち、前記上生地は伸縮性の低い生地からなる上方非伸縮部とされ、残余は伸縮性の高い生地からなる下方伸縮部とされ、ていることを特徴とする。
本発明によれば、クロスタイプ及びパラレルタイプの何れのタイプの人であっても、1種類のシャツで着心地よく着ることができるばかりでなく、矯正機能を具備することで体幹崩れの抑制に貢献することができる。
本実施の形態に係る矯正シャツを示し、(A)は第1身頃部の正面図、(B)は第2身頃部の正面図、である。 本実施の形態に係る矯正シャツの機能の一例を示し、(A)はパラレルタイプの場合の着衣例を示す説明図、(B)はクロスタイプの場合の着衣例を示す説明図である。 本実施の形態に係る他の矯正シャツを示し、(A)は第1身頃部の正面図、(B)は第2身頃部の正面図、である。 本実施の形態に係る他の矯正シャツを示し、(A)は伸縮性の低い生地の下縁を下向き台形状に凸とした第2身頃部の正面図、(B)は伸縮性の低い生地の下縁を上向き台形状に凹とした第2身頃部の正面図、(C)は伸縮性の低い生地の下縁を下向き三角形状に凸とした第2身頃部の正面図、(D)は伸縮性の低い生地の下縁を上向き三角形状に凹とした第2身頃部の正面図、(E)は伸縮性の低い生地の頂点を中心に向かうように付き合わせの三角形状とした第2身頃部の正面図、(F)は伸縮性の低い生地を幅方向に伸びる複数の短冊状とした第2身頃部の正面図である。
次に、本発明の一実施形態に係る矯正シャツについて、図面を参照して説明する。
図1に示すように、矯正シャツ1は、伸縮性が高低で異なる2種類の生地を用いて身体前面及び身体背面を覆う第1身頃部10(図1(A)参照)及び第2身頃部20(図1(B)参照)を構成している。
また、第1身頃部10と第2身頃部20とは、正面視において見掛け上の外観形状が同一とされ、第1首縁部10aと第2首縁部20a、第1袖縁部10bと第2袖縁部20b、第1下縁部10cと第2下縁部20c、を除く周縁部が接合されることで着衣時において身体上半身を覆うと同時に身体首部が露出する一つの首口(図示せず)、身体腕部が露出する左右一対の袖口(図示せず)、身体下部が露出する一つの胴口(図示せず)が形成されるようになっている。
第1身頃部10は、着衣時において、身体首部に位置する弧状の第1首縁部10aと、身体腕部に位置する第1袖縁部10bと、身体下部に位置する第1下縁部10cと、を備る。
第1身頃部10は、着衣時において、身体幅方向の中心を含むように所定幅を備えるとともに第1首縁部10aの上縁から第1下縁部10cの下縁に向かって延びる縦生地と、身体上下方向中胴部分を含むように所定高さを備えるとともに身体幅方向に沿って延びる横生地と、を備える。第1身頃部10のうち、縦生地と横生地とは伸縮性の低い生地からなる中央非伸縮部11と側方非伸縮部12とされ、残余は伸縮性の高い生地からなる上第1側方伸縮部13、上第2側方伸縮部14、下第1側方伸縮部15、下第2側方伸縮部16、左右の袖部17,18とされている。
中央非伸縮部11の上端側の幅W1は、第1首縁部10aに沿うように着衣時の身体左右中心を基準として10cmから両肩まで(袖部17,18との境界まで)とするのが好ましい。なお、第1首縁部10aについては、補強を含む折り返しのマチ幅(約1cm~1.5cm)を伸縮性の高い生地としている。中央非伸縮部11の下端側の幅W2は、第1下縁部10cに沿うように着衣時の身体左右中心を基準として20cm~30cmとするのが好ましい。なお、第1下縁部10cについては、補強を含む折り返しのマチ幅(約1cm~1.5cm)を伸縮性の高い生地としている。中央非伸縮部11の上下方向中央付近の幅W3は、最狭幅とされており、10cm前後である。本実施の形態では、この最狭幅の中央部分を基準として上方及び下方に向けてそれぞれ扇状に末広がっている。なお、中央伸縮部11は、例えば、上下方向に延びる同幅の長方形、或いは、上下方向に延びかつ左右方向に短冊状に配置した2~5本の長方形、のものを採用してもよい。
側方非伸縮部12は、本実施の形態においては、1枚の扇状の伸縮生の低い生地から構成されている。ここで、特に側方非伸縮部12は、その下縁部12aが、第1身頃部10を身体前面側(前身頃)として着衣した際に、第10肋骨の下側(5cm程度の範囲まで下でもよい)において第10肋骨に沿うよう弧状とされている。なお、側方非伸縮部12の上縁部12bについては、第1身頃部10を身体前面側(前身頃)として着衣した際に、第7肋骨(又はその上下1本分)に沿うよう弧状とするのが好ましい。なお、これら下縁部12a及び上縁部12bは、少なくともその何れか一方を各骨形状にできるだけ沿うように傾斜させた直線状としてもよい。
側方非伸縮部12は、その左右両端は第1身頃部10の両縁部にまで達していてもよいし、その両縁部から2~3cm程度離れた位置にあってもよい。
このように、側方非伸縮部12は、着衣時において袖口の下端付近から身体幅方向の中心に向かうにしたがって身体下方に(直線状又は)弧状に延びる下縁部12aを備える。なお、側方非伸縮部12の上縁部12bにおいても、着衣時において身体前面に位置した際に、肋骨の高さ方向中央付近における形状に沿うように(直線状又は)弧状とすることにより、肋骨下方部の筋膜を有効的に利用することができる。
第2身頃部20は、着衣時において、身体首部に位置する弧状の第2首縁部20aと、身体腕部に位置する第2袖縁部20bと、身体下部に位置する第2下縁部20cと、を備える。
第2身頃部20は、着衣時において身体上下方向上胴部分を覆う上生地を備える。第2身頃部20のうち、上生地は伸縮性の低い生地からなる上方非伸縮部21とされ、残余は伸縮性の高い生地からなる下方伸縮部22、左右の袖部23,24とされている。
上方非伸縮部21は、着衣時において身体左右から身体中心に向かうにしたがって身体上方に直線状又は弧状に上向きの下縁部21aを備える。これは、例えば、着衣時に第2身頃部20を身体前面側とした際に、所謂ポッコリお腹の場合であっても、その腹部に対する締め付け効果を維持し易くするためである。なお、第2身頃部20を身体前面側(前身頃)として着衣した際に、上方非伸縮部21で肋骨全体を覆うか、若しくは、下縁部21aが肋骨下段(第10肋骨)よりも上下5cmの範囲で肋骨に沿うように設定するのが好ましい。また、下縁部21aの両端は、下縁部12aの両端よりも身体下方に位置するのが好ましい。
上記の構成において、図2(A)に示すパラレルタイプの利用者P1の場合、第1身頃部10が身体正面側、第2身頃部20が身体背面側、に位置するように着衣(後タスキ機能)する。
一方、図2(B)に示すクロスタイプの利用者P2の場合、第2身頃部20が身体正面側、第1身頃部10が身体背面側、に位置するように着衣(前タスキ機能)する。
伸縮性の高い生地は、着衣時において体形に倣うように伸長して密着するとともに、その伸長に伴う収縮作用によって筋膜に対する引っ張り作用を及ぼす。一方、伸縮性の低い生地は、身体装着時においてある程度の体形に倣うように変形するとともに、身体(筋膜)動作を許容する程度のコルセット作用を及ぼす。
これにより、静止姿勢において、図2(A)に示すパラレルタイプの利用者P1においては、身体肩部付近において肩甲骨付近から身体前面に向けて筋膜を引っ張る作用を及ぼすと共に、背骨中心から肋骨下部付近の身体両側に向けて筋膜を引っ張る作用を及ぼす(前タスキ機能)。なお、腹筋及び広背筋の付近に相当する上半身下方部位に対しては伸縮性の高い生地によって筋膜の動きは相殺される。なお、図2(A)(B)に示す矢印は、上述したタスキ機能に伴う身体(筋膜)を引っ張る方向を示す。
このように、第1身頃部10と第2身頃部20の外観形状を同一としたことにより、着衣時における前身頃及び後身頃を兼用することができるとともに、特に、首口を大きく(広く)確保することで着衣時に身体首部を締め付けることがない。
また、前タスキ機能と後タスキ機能とを選択的に確保することにより、姿勢を良くするために胸を開かせる2タイプを確立するとともに、逆方向に筋膜を動かすことで、独自の整体理論に基づいた身体機能を改善させる設計とすることができる。
このように、本実施形態に係る矯正シャツ1によれば、
a.姿勢の改善:胸を張る構造により、背筋が延びることで姿勢が改善
b.呼吸の改善:胸を張る構造により、ミゾオチとヘソとの距離が延び呼吸がし易くなる
c.ポッコリお腹の抑制:胸を張る構造により、ミゾオチとヘソの距離が延び腹部が常に延びることでポッコリお腹が抑制される
d.身体回旋運動の改善:肋骨と下位肋椎関節を同時に圧をかけることで身体回旋運動が改善される
e.体幹の強化を実現:肋骨と下位肋椎関節を同時に圧をかけることで体幹の強化が図られる加齢や運動不足が原因で失われていた本来の身体が求める動きをサポートすることで、快適な着心地が実現される
という効果を期待することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
図3に示す矯正シャツ2は、上記図1に示した矯正シャツ1に対して、側方非伸縮部12を第1側方非伸縮部12Aと第2側方非伸縮部12Bとに分割するとともに、上方非伸縮部21の下縁部21aを直線状としたもので、その効果は実質同一である。
図4(A)は、伸縮性の低い上方非伸縮部21の下縁部21aの左右中央付近を略台形状の下向き凸としたものである。図4(B)は、伸縮性の低い上方非伸縮部21の下縁部21aの左右中央付近を上向き台形状に凹としたとしたものである。図4(C)は伸縮性の低い上方非伸縮部21の下縁部21aの左右中央付近を下向き三角形状に凸としたものである。図4(D)は伸縮性の低い上方非伸縮部21の下縁部21aの左右中央付近を上向き三角形状に凹としたものである。図4(E)は伸縮性の低い上方非伸縮部21の下縁部21aの左右中央付近で頂点が中心に向かうように付き合わせの三角形状としたものである。図4(F)は伸縮性の低い上方非伸縮部21を幅方向に伸びる複数の短冊状としたものである(縦方向に延びる複数の短冊状としてもよい)。
なお、上記図3及び図4に示した各例において、上記図1及び図2に示した実施の形態と機能的に同一若しくは実質同一の部分においては、同一の符号を付してその説明を省略する。これらの各例においても、その効果は実質的に同一である
以上、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳細に説明した。しかしながら、本発明の技術的思想の範囲は、ここで説明した実施の形態に限定されないことは言うまでもない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想の範囲内において、様々な変更や修正、組み合わせなどを行うことに想到できることは明らかである。したがって、これらの変更や修正、組み合わせなどの後の技術も、当然に本発明の技術的思想の範囲に属するものである。
ところで、特に、伸縮性の高い生地には、ナイロン(商標登録)を含む化学繊維を用いるのが好ましい。この際、伸縮性の高い生地は、150~200デニールの糸を用い、スムース編み及びサマール編みを含む生地に所望の伸縮性を具備させる編みによって構成するのが好ましい。
一方、伸縮性の低い生地は、伸縮性の高い生地よりも伸縮率50%以下とするのが好ましい。
また、伸縮性の高い生地と低い生地との各縁、並びに第1身頃部10と第2身頃部20との各周縁、の接合には特殊プレス機を用いた高熱と接着ノリとの併用による熱接着縫いとするのが好ましいが、適用する生地の種類等に応じて、融着(熱接着)やシーム、或いは、玉縁状に縫製するなど、特に限定されるものではない。この際、コットンTシャツ等よりも伸縮性のある密着生の高い生地を用いているため、玉縁状に縫製した際には、所謂肌ざわりの観点では欠点となるものの、伸縮性の低い生地との境界を明確とするとともに、強度を確保することも可能であるため、このような利点を考慮して適宜採用することも可能である。
また、以上においては、半袖のTシャツタイプの肌着を一例に説明したが、例えば、長袖のロングTシャツタイプの肌着、袖のないノースリーブタイプの肌着等でも良いし、市販の肌着(Tシャツ)の上に着るものであってもよい。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
以上説明したように、本発明に係る矯正シャツは、クロスタイプ及びパラレルタイプの何れのタイプの人であっても、1種類のシャツで着心地よく着ることができるばかりでなく、矯正機能を具備することで体幹崩れの抑制に貢献することができるという効果を有し、伸縮性が高低で異なる2種類の生地を用いて身体前面及び身体背面を覆う第1身頃部及び第2身頃部を構成すると共に、第1身頃部と第2身頃部とは、正面視において見掛け上の外観形状が同一とされ、第1身頃部は、着衣時において、身体左右中心を含むように所定幅を備えるとともに第1首縁部の縁部から第1下縁部に向かって延びる伸縮性の低い生地からなる中央非伸縮部及び着衣時において身体上下方向中胴部分を含むように所定高さを備えるとともに身体左右方向に向かって延びる伸縮性の低い生地からなる側方非伸縮部と、を備え、第2身頃部は、着衣時において身体上下方向上胴部分を覆う伸縮性の低い生地からなる上方非伸縮部を備える矯正シャツの全般に有用である。
1 矯正シャツ
10 第1身頃部
20 第2身頃部
11 中央非伸縮部
12 側方非伸縮部
21 上方非伸縮部

Claims (8)

  1. 伸縮性が高低で異なる2種類の生地を用いて身体前面及び身体背面を覆う第1身頃部及び第2身頃部を構成する矯正シャツであって、
    前記第1身頃部は、着衣時において、身体首部に位置する弧状の第1首縁部と、身体腕部に位置する第1袖縁部と、身体下部に位置する第1下縁部と、を備え、
    前記第2身頃部は、着衣時において、身体首部に位置する弧状の第2首縁部と、身体腕部に位置する第2袖縁部と、身体下部に位置する第2下縁部と、を備え、
    前記第1身頃部と前記第2身頃部とは、正面視において見掛け上の外観形状が同一とされ、前記第1首縁部と前記第2首縁部、前記第1袖縁部と前記第2袖縁部、前記第1下縁部と前記第2下縁部、を除く周縁部が接合されることで着衣時に身体上半身を覆うと同時に、身体首部が露出する一つの首口、身体腕部が露出する左右一対の袖口、身体下部が露出する一つの胴口が形成され、
    前記第1身頃部は、着衣時において、身体幅方向の中心を含むように所定幅を備えるとともに前記第1首縁部の上縁から前記第1下縁部の下縁に向かって延びる縦生地と、身体上下方向中胴部分を含むように所定高さを備えるとともに身体幅方向に沿って延びる横生地と、を備え、
    前記第1身頃部のうち、前記縦生地と前記横生地とは伸縮性の低い生地からなる中央非伸縮部と側方非伸縮部とされ、残余は伸縮性の高い生地からなる上第1側方伸縮部、上第2側方伸縮部、下第1側方伸縮部、下第2側方伸縮部とされ、
    前記第2身頃部は、着衣時において身体上下方向上胴部分を覆う上生地を備え、
    前記第2身頃部のうち、前記上生地は伸縮性の低い生地からなる上方非伸縮部とされ、残余は伸縮性の高い生地からなる下方伸縮部とされ、
    ていることを特徴とする矯正シャツ。
  2. 前記側方非伸縮部は、着衣時において前記袖口の下端付近から身体幅方向の中心に向かうにしたがって身体下方に直線状又は弧状に延びる下縁部を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の矯正シャツ。
  3. 前記側方非伸縮部は、着衣時において前記第1首縁部及び前記第1下縁部の各縁部から前記第1身頃部の高さ方向中心に向かって幅狭となるように直線状又は弧状の側縁部を備える、ことを特徴とする請求項2に記載の矯正シャツ。
  4. 前記身体上下方向上胴部分は、着衣時において身体左右から身体中心に向かうにしたがって身体上方に直線状又は弧状に上向きの下縁部を備える、ことを特徴とする請求項1記載の矯正シャツ。
  5. 前記伸縮性の高い生地は、ナイロンを含む化学繊維を用いる、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の矯正シャツ。
  6. 前記伸縮性の高い生地は、150~200デニールの糸を用い、スムース編み及びサマール編みを含む生地に所望の伸縮性を具備させる編みによって構成されている、ことを特徴とする請求項5に記載の矯正シャツ。
  7. 前記伸縮性の低い生地は、前記伸縮性の高い生地よりも伸縮率50%以下である、ことを特徴とする請求項1記載の矯正シャツ。
  8. 前記伸縮性の高い生地と低い生地との各縁、並びに前記第1身頃部と前記第2身頃部との各周縁、の接合には特殊プレス機を用いた高熱と接着ノリとの併用による熱接着縫いである、ことを特徴とする請求項5記載の矯正シャツ。
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