JP6232813B2 - 上半身用衣類 - Google Patents

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Description

本発明は、上半身用衣類に関する。
近年、衣類においては、着用時にマッサージ効果を与える等、従来の衣類の目的である保温や皮膚の保護、装飾といったものとは異なる効果を付与した技術が種々提案されている。例えば、東洋医学に基づくツボの位置にセラミックを内蔵し、セラミックより放射される遠赤外線波動とセラミック本体の突出面により刺激して、身体の自然治癒力を高め健常化効果を得ることを目的とした肌着が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、下着の背中の左右のツボに当たる部分に丸いゴムボールを取り付け、寝ている時等に簡単に背中に指圧ができる衣類が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−180794号公報 実用新案登録第3036877号公報
しかしながら、上記例においては、単に着用しただけでは突出部が十分に身体に当たらず、寝るまたは椅子に座るなどして床面や椅子の背面に背中を押しつけたりしないとマッサージ効果が十分得られないという問題がある。一方で、突出部を十分に体に押し付けるために密着度の高い衣類に適用すると、小さな押圧部が常に肌を押圧する状態で異物感が強く着用感が悪いという問題が生じる。
そこで、本発明は、着用して日常の動作を行うだけで筋肉のコリをほぐすことができる上半身用衣類を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の上半身用衣類は、身頃部と押圧部とを含む上半身用衣類であって、さらに、ホールドライン部を含み、前記押圧部は、前記身頃部の背面側の着用時における左右それぞれの肩甲骨内側縁と脊椎との間の領域に配置され、前記ホールドライン部は、前記押圧部の配置箇所を通る第1のホールドライン部を含み、前記第1のホールドライン部は、前記身頃部の背面側の着用時における肩甲骨の上角近傍から、肩甲骨内側縁と脊椎との間の領域を肩甲骨内側縁に沿って湾曲して通り体側部のウエストライン近傍に至る、左右対称に配置された2本のライン部を含み、前記ホールドライン部は、前記衣類における前記ホールドライン部以外の部分よりも、緊締力が大きく、さらに、前記ホールドライン部は、さらに、第2のホールドライン部を含み、前記第2のホールドライン部は、前記押圧部の略中心部付近に設けられ、着用時において胴周り方向に肩甲骨を横切る位置に左右対称に配置された2本のライン部を含むことを特徴とする。
本発明の上半身用衣類は、前記のような構成であるため、着用して日常の動作を行うだけで筋肉のコリをほぐすことができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るシャツ100を示す背面図である。 図2は、人体を背面側から見た骨格の一部の模式図である。 図3は、人体を背面側から見た骨格および筋肉の一部の模式図に、前記第1の実施形態に係るシャツ100の押圧部を当てはめた図である。 図4(a)は、肩甲骨の動きを説明する模式図であり、図4(b)は、肩甲骨の動きにともなう前記第1の実施形態に係るシャツ100の押圧部の動きを説明する図である。 図5は、前記第1の実施形態に係るシャツ100の押圧部の模式図である。図5(a)は、押圧部を背面から見た図であり、図5(b)は、押圧部を肌に当たる側から見た斜視図である。 図6(a)および(b)は、押圧部の形状のバリエーションの図である。 図7は、本発明の第1の実施形態に係るシャツ100の変形例100’を示す図である。図7(a)は、前記変形例のシャツ100’の背面図、図7(b)は、図7(a)におけるA−A断面の断面図、図7(c)は、図7(a)におけるB−B断面の断面図である。 図8は、本発明の第2の実施形態に係るシャツ200を示す背面図である。 図9は、着用評価において使用した従来品のシャツの背面図である。 図10は、本発明における着用評価の結果を示すグラフである。 図11は、前記着用評価の結果(5名平均)を示すグラフである。 図12は、参考例の衣類300を示す図である。図12(a)は、衣類300の着用状態の背面斜視図であり、図12(b)は、衣類300の着用状態の正面斜視図である。
本発明の上半身用衣類について、例をあげて説明する。ただし、本発明は、以下の例に限定および制限されない。
(第1の実施形態)
図1に、本発明の第1の実施形態に係る上半身用衣類100を示す。また、図2は、人体を背面側から見た骨格の一部の模式図である。本実施形態の上半身用衣類は、長袖シャツ(以下「シャツ」ともいう。)である。図1は、シャツ100の着用状態での背面図である。図1に示すように、本実施形態のシャツ100は、身頃部101と、押圧部102とを含み、さらに、ホールドライン部103が設けられている。なお、本実施形態では、一対の袖部104を有する長袖の衣類を例に挙げて説明しているが、本発明はこれに限定されない。
本実施形態において、押圧部102は、身頃部101の背面側の、着用時における肩甲骨Sの内側縁S3と脊椎Vとの間の領域に左右対称に配置されている。ホールドライン部103は、押圧部102の配置箇所を通る第1のホールドライン部103Aを含む。本実施形態においては、ホールドライン部103は、第1のホールドライン部103Aと、さらに、第2のホールドライン部(図示せず)を含み、前記第2のホールドライン部は、前記押圧部の略中心部付近に設けられ、着用時において胴周り方向に肩甲骨を横切る位置に左右対称に配置された2本のライン部を含む。第1のホールドライン部103Aは、101身頃部の背面側の着用時における肩甲骨の上角S1近傍から、肩甲骨内側縁S3と脊椎Vとの間の領域を通り体側部のウエストライン近傍に至る、左右対称に配置された2本のライン部を含む。そして、ホールドライン部103は、シャツ100におけるホールドライン部103以外の部分よりも、緊締力が大きい。なお、本発明において、「近傍」という用語を用いているのは、指定された位置からの多少のずれがあっても、本発明の目的が達成できる範囲においては差し支えないことを意味している。また、着用時のウエストラインとは、腹部の最もくびれている箇所を水平に一周するラインである。
本発明の上半身用衣類は、筋肉のコリ(疲れ)をほぐすことを目的としているが、コリを感じやすい部位としては、首、肩および背中が挙げられることが多い。これらの部位のコリは、首・肩・背中にまたがる僧帽筋の疲労によるものである。ところで、近年の研究によると、コリ感と筋内血流量の低下とは相関することが判明してきた。そして、僧帽筋をマッサージすると僧帽筋の筋内血流量が増加すること、僧帽筋の筋内血流量を増加させることでコリが緩和することが示されている。また、強い力で短時間押したり揉んだりする場合と、弱い力で長時間押したり揉んだりする場合とでは、体への効果は同等とされている。特に、僧帽筋の中部から下部にかけては、その直下に肋骨があり比較的筋肉が薄いため、弱い力で押したり揉んだりしても、力が筋肉に伝わりやすい。
図3は、人体を背面側から見た骨格および筋肉の一部の模式図に、前記第1の実施形態に係るシャツ100の押圧部を当てはめた図である。図3に示すように、本実施形態において、押圧部102は、肩甲骨内側縁S3と脊椎Vとの間の領域に配置されている。前記領域は、僧帽筋Xの一部を含んでいる。このように、本実施形態のシャツ100を着用すると、日常生活における肩甲骨の動きを利用して、次に説明するように押圧部102が背中(僧帽筋)を押して、指圧効果を得ることができる。
図4(a)は、肩甲骨Sの動きを説明する模式図であり、図4(b)は、肩甲骨Sの動きにともなうシャツ100の押圧部102の動きを説明する図である。右手(肩)を前に動かすと、右側の肩甲骨Sが動くが、肩甲骨Sの内側には前鋸筋、肩甲挙筋(いずれも図示せず)、および僧帽筋X(図3参照)が付いているため、肩甲骨Sは、相対的に上部は下部よりも左右に動かず、下部の動きの方が大きくなる。肩甲骨Sの動きに合わせて身頃101の生地は左右方向に伸び縮みする。このように生地が伸び縮みしても、第1のホールドライン部103Aがあることで、押圧部102は肩甲骨が動いても肩甲骨内側縁S3と脊椎Vとの間の窪み部分に保持される。よって、図4(b)に示すように、肩甲骨Sに身頃101の生地が引っ張られる(伸ばされる)と、押圧部102は背中を押す方向に動く。生地の伸びが緩和され元の状態に戻ると、押圧部102による背中を押す力は緩まる。このように、日常生活における程度の動作による肩甲骨の動きにより、肩甲骨と脊椎との間の窪み部分の背中は、押圧部によって押圧が加えられたり解除されたりして、指圧効果が得られる。すなわち、本実施形態のシャツ100を着用して日常生活を送ることで、動作による押圧部の押圧により僧帽筋の筋内血量をアップさせてコリを予防する、あるいは、コリをほぐすことができる。
前述のように、押圧部102は、着用時における肩甲骨の内側縁S3と脊椎Vとの間の窪み部分に配置されるように、衣類の所定位置に設けられる。ここで、窪み部分とは、立位姿勢で腕を下ろした際に、肩甲骨の内側縁S3周辺よりも膨らみが少なく見える部分を意味する。押圧部102は、脊椎(背骨)の上にかかるように設けてもよいが、脊椎は押圧する必要が無く、また、着用時に押圧部が外観上目立つようになりやすいため、肩甲骨の内側縁と脊椎との間の上記の窪み部分に設けるとよい。背中の窪みに沿わせた形状とすることで、着用時に押圧部分が目立ちにくく、また、ずれにくくすることができる。
図5は、第1の実施形態に係るシャツ100の押圧部102の模式図である。図5(a)は、押圧部102を背面から見た図であり、図5(b)は、押圧部102を肌に当たる側から見た斜視図である。このように、押圧部102は、着用時の身体側(衣類内側)が凸凹形状であることが好ましい。押圧部102の厚みは、0.3〜5cmが好ましく、より好ましくは、0.8〜2cmである。また、押圧部102の厚みは、位置によって異なるようにしてもよく、例えば、中央部付近では厚く端部では薄くしてもよいし、押圧効果をより得たい位置を厚くしたり、人体の構造に合わせて背中でのフィット感が高まるように厚みを変えたりしてもよい。
本実施形態において、押圧部102は、肩甲骨内側縁S3に沿う形状であり、複数の凸部が設けられている。押圧部102の幅は、1.5〜5.5cmが好ましく、より好ましくは、3〜4cmである。本実施形態では、押圧部102は、肩甲骨内側縁S3の長さと略同等の長さに設けられているが、本発明はこれに限定されない。押圧による効果を得るためには、僧帽筋Xを広範囲で押すことが好ましいが、僧帽筋Xを部分的に押す場合であっても、本発明の効果を得ることができる。
押圧部の形状は、前記のように複数の凸部が連結されるような形状でもよいし、単一の凸部を有する形状であってもよい。押圧部の押圧部の平面形状の例としては、例えば、円柱形、長方形、四角形、その他多角形、楕円形、小判形などが挙げられる。また、複数の凸部を、連結させずに独立の状態で押圧部を形成してもよい。
なお、本実施形態では、押圧部102は、身頃部101にポケット等の収納部を設け、その中に収納することでシャツ100の身頃部101に取り付けられているが、本発明はこれに限られず、例えば、接着剤等や縫合等で身頃部101に直接取り付けられていてもよい。前記収納部は、開口部を有して押圧部を出し入れ可能としてもよい。この場合、洗濯時に押圧部を取り出して処理することができ、また、着用に際して着用者の好みに合わせて、厚みや形状等の異なる押圧部に入れ替えることもできる。
図6(a)および(b)は、押圧部の形状のバリエーションの図である。押圧部は、図1に示すように、左側と右側とを別箇に設けてもよいが、図6(a)に示すように連結部を設けて左右をつないだU字形状の押圧部112としてもよい。なお、本例では、左右の押圧部112が、下端側同士を連結部を介して繋がっている例を挙げて説明しているが、例えば、製品の仕様に応じて、押圧部112の上端側部分同士や中央部同士を連結部を介して連結するようにしてもよい。また、図6(b)に示すように、連結部を一体に形成して左右をつないだH字形状の押圧部122としてもよい。左右の押圧部を連結させると、着用、動作時に、よりずれにくく、安定した着用感および「押され感」を得ることができる。なお、押圧部122は、H字形状を呈する例を挙げているが、製品の仕様に応じてU字形状や逆U字形状を呈するようにしてもよい。
押圧部に使用する素材は、特に制限されないが、身体を押圧した際に痛みを感じない程度の硬さであることが好ましい。使用する素材としては、例えば、ウレタン、ポリエチレン、フェルト等の圧縮繊維、プラスチック発泡体、不織布、ゴム、樹脂、シリコン、嵩高性のある編地(例えば、表地と裏地が中糸で連結された立体構造を有するダンボールニット等の編地)等が挙げられる。
本発明において、ホールドライン部103の緊締力は、衣類におけるその他の部分より大きければよく、特に制限されないが、日常の動作時に押圧部の押圧効果が発揮される程度であることが好ましい。これにより、必要以上に体が拘束されることがないため、着用感が良好になる。前記緊締力は、衣類着用時の左右方向で大きいことが好ましい。
本実施形態において、ホールドライン部103は、シャツ100の編み組織を部分的に変更することによって形成されている。また、本発明において、ホールドライン部103は、緊締力を有する素材をシャツ100に取り付けて形成してもよい。このとき、ホールドライン部103に使用する素材は、緊締力を有する素材であれば特に制限されないが、例えば、ストレッチテープ、パワーネット、ストレッチレース、ツーウェイトリコット、ベア天竺等が挙げられる。また、樹脂をシャツ100に塗布して緊締力を高めることによってホールドライン部103を形成してもよい。その他、抜蝕加工によって、ホールドライン部103に相当する部分をシャツ100の生地に形成するようにしてもよい。
本実施形態において、ホールドライン部103(第1のホールドライン部103A)は、シャツ100の肩部分から、肩甲骨内側縁S3に沿って湾曲し、体側部のウエストライン近傍まで延びているが、本発明はこれに限定されない。衣類のデザインに応じ、例えば襟ぐりの広く開いた形状の衣類であれば、第1のホールドライン部は、前記衣類の襟ぐりの、本実施形態における肩部分と略同一の位置から形成すればよい。また、襟ぐりから袖下にかけて斜めの切り替えが入り、肩から袖が続いている、いわゆるラグランスリープタイプの衣類の場合は、第1のホールドライン部は、前記衣類の袖の、本実施形態における肩部分と略同一の位置から形成すればよい。このように、どのようなデザインの衣類であっても、着用時における肩甲骨等の位置に対応して、ホールドライン部や押圧部の位置は決定される。
第1のホールドライン部103Aの幅は、1.5〜5.5cmが好ましく、より好ましくは、3〜4cmである。また、第1のホールドライン部103Aの幅は、全体が同一の幅となるように形成してもよいし、位置によって幅を変えてもよい。本実施形態では、第1のホールドライン部103Aは、押圧部102と略同一の幅で押圧部102を覆うように設けられているが、本発明はこれに限定されず、第1のホールドライン部103Aは、押圧部102と異なる幅を有し、押圧部102を部分的に覆うようにしてもよい。
なお、本実施形態では、上半身用衣類を長袖シャツ100とした例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明において、前記衣類は、例えば、半袖シャツでもよいし、ジャケットまたは作業着といったアウターとしてもよい。これらの場合にも、本実施形態に係る長袖シャツ100と同様の効果を得ることができる。
本発明において、ホールドライン部103以外の身頃部および袖部に使用できる素材は特に制限されないが、身体にフィットする素材で形成されていることが、着用時にホールドライン部の位置が予め設定された位置からずれにくくなるため好ましい。ホールドライン部103以外の身頃部および袖部に使用できる素材としては、例えば、経編地または丸編地等が挙げられる。
<変形例>
第1の実施形態に係る上半身用衣類100において、図7(a)に示すように、押圧部102を身頃部101に取り付ける際に、いせ込み部Yを設けるようにしてもよい。図7(b)に、図7(a)におけるA―A断面の断面図、図7(c)に、図7(a)におけるB−B断面の断面図を示す。図7(b)および図7(c)に示すように、いせ込み部Yは、背中心部(A−A断面)における生地の重ね合せの分量が最も大きく、その両端部が左右の押圧部102に重なる部分に位置するように設けられている。なお、図7(b)、(c)の図中に二点鎖線で示す箇所は縫着している箇所を示している。
このように、生地を重ね合せた状態で押圧部102を取り付けると、背中心部周辺の生地だけ縮んだ状態となるため、いせ込み部Yに引っ張られて押圧部102は背中心側部分の方が肌側に接近し、肩甲骨側部分が肌側と反対方向に移動し易くなる。このようにすることで、押圧部102が肩甲骨Sの内側縁S3と脊椎Vとの間の領域により当接し易くなる。
なお、本変形例の上半身用衣類100’では、いせ込み部Yを設ける例を挙げているが、例えば、押圧部102の背中心側の縁部分(すなわち、内側縁S3と反対側の縁)の一部または全域と重なる部分の身頃部101の生地にギャザーを寄せておいてもよい。この場合にもギャザーを寄せた部分周辺が肌側に接近し、内側縁S3側が肌側と反対方向に移動し易くなるため、上記変形例と同様の効果を得ることができる。
(第2の実施形態)
図8に、本発明の第2の実施形態に係るシャツ200を示す。図8は、シャツ200の背面図である。図8において、図1と同一部分には、同一符号を付し、説明を省略している。
第2の実施形態のシャツ200において、ホールドライン部203は、第1のホールドライン部203Aに加え、さらに、第2のホールドライン部203Bを含む。第2のホールドライン部203Bは、着用時において胴周り方向に肩甲骨Sを横切る位置に左右対称に配置された2本のライン部を含む。
第2のホールドライン部203Bは、図8において示した位置に限られず、肩甲骨Sを横切っていれば、位置は上下してもよいが、押圧部102の略中心部付近に設けられている。第2のホールドライン部203Bを設けることにより、押圧部102が浮き上がる(肌側から離れる)ことを防止するという効果を得ることができる。押圧部の浮き上がりは、中央部付近で起こりやすいことから、前記構成とする。第2のホールドライン部203Bを有することで、図4(b)で説明した肩や腕の動きに応じた生地の引っ張り力を強くすることができるので、押圧部102を効果的に押すことができ
第2のホールドライン部203Bの幅は2〜13cmが好ましく、より好ましくは、4〜6cmである。また、第2のホールドライン部203Bの幅は、全体が同一の幅となるように形成してもよいし、位置によって幅を変えてもよい。
本実施形態において、第2のホールドライン部203Bは、シャツ200の編み組織を部分的に変更することによって形成されているが、これに限定されず、緊締力を有する素材をシャツ200に取り付けて形成してもよい。このとき、第2のホールドライン部203Bに使用する素材は、緊締力を有する素材であれば特に制限されないが、例えば、ストレッチテープ、パワーネット、ストレッチレース、ツーウェイトリコット、ベア天竺等が挙げられる。また、樹脂をシャツ200に塗布して緊締力を高めることによって第2のホールドライン部203Bを形成してもよい。その他、抜蝕加工によって、第2のホールドライン部203Bに相当する部分をシャツ200の生地に形成するようにしてもよい。第2のホールドライン部203Bは、第1のホールドライン部203Aと同一の素材または方法で形成してもよいし、異なる素材または方法で形成してもよい。
また、第2の実施形態において、シャツ200は、さらに連結部205を含み、左右の第1のホールドライン部203Aは、着用時における左右の肩甲骨の下角S2を通る直線の位置近傍で連結部205によって互いに連結されている。これにより、左右の第1のホールドライン部203Aの間の間隔が着用時および動作時に広がり過ぎるのを防ぎ、ホールドライン部203の緊締力を押圧部102から僧帽筋に有効に作用させることができるため、好ましい。
連結部205の幅は0.5〜15cmが好ましく、より好ましくは、1〜4cmである。また、連結部205の幅は、全体が同一の幅となるように形成してもよいし、位置によって幅を変えてもよい。あるいは、連結部は、左右の第1のホールドライン部203Aの間の領域に広く設けてもよいが、上述のとおり肩甲骨が大きく動くのは肩甲骨下部であるので、着用時における左右の肩甲骨の下角S2を通る直線の位置近傍に設けることで十分な効果が得られる。
ホールドライン部203の緊締力と連結部205の緊締力とは、同じであってもよいし、異なっていてもよいが、連結部205の緊締力がより大きいことが好ましい。緊締力の大きい(伸び難い)連結部を用いることで、前記連結部を支点として肩甲骨が身頃の生地を引っ張るので、押圧部は背中をより効果的に押すことができる。
(着用評価)
[着用客観評価]
図8に示すタイプの本発明の第2の実施形態に係る長袖シャツ200を作製し、着用評価を行った。本評価では、本発明のシャツ200を5名のモニターが着用して、2分間安静に過ごした後、3分間歩行し、その後、5分間安静にした際の僧帽筋上部の筋内血流量の変化を測定した。また、比較例として、図9に背面図を示した従来品の「血行を良くしてコリをほぐす」ことを目的として肩から肩甲骨の周辺の僧帽筋を中心としたポイントにおいて、身頃部501に12個の磁石Mを配置したシャツ500、および、押圧部や磁石等を設けていない通常のシャツ(コントロール)についても、同様にして、筋内血流量の変化を測定した。なお、前記の筋内血流量の変化は、OMRON社製 近赤外線分光装置HEO200で計測した。
その結果を、図10および図11に示す。図10は、モニターのうちの1名について、本発明のシャツ200、従来品のシャツ500および通常のシャツ(コントロール)を着用した場合の、僧帽筋上部の筋内血流量変化の計測を行った結果を示すグラフである。また、図11は、前記着用評価の結果をモニター5名の平均値で示したグラフである。本発明のシャツ200を着用して歩行すると、歩行時の僧帽筋の血流量が平均6割増加していることがわかる。さらに、その効果は、歩行後も継続する傾向にあることわかる。
[着用主観評価]
図8に示すタイプの本発明の第2の実施形態に係る長袖シャツ200を作製し、着用評価を行った。本評価では、本発明のシャツ200を12名のモニターが着用して、長時間(一日中)過ごしてもらった。長袖シャツ200の着用感について、着用してすぐにモニターにコメントを求めたところ、「肩甲骨付近を交互に押されている感じがした」、「腕を振りやすい(後ろに引きやすい)」、「背中が温かい」という回答が得られた。また、一日着用した後にコメントを求めたところ、12名中10名がマッサージ感を感じたと回答した。その内、5名は「着用中常にマッサージ感を感じた」と回答し、5名は「特定の動作時(しゃがんだ時、PC作業をしている時)にマッサージ感を感じた」と回答した。また、「夕方の肩や背中の疲労感が、着用していない日に比べて少ない」とのコメントも得られた。これにより、本発明のシャツは、着用して日常の動作を行うだけで筋肉のコリ(疲れ)をほぐすことが可能であることを確認できた。
参考例
図12に、参考例のサポーター衣類300を示す。図12(a)は、サポーター衣類300の着用状態の背面斜視図であり、図12(b)は、衣類300の着用状態の正面斜視図である。図12において、図1および図8と同一部分には、同一符号を付し、説明を省略している。
ポーター衣類300は、身頃部301が上半身全体を覆わずに部分的に形成されている、ハーフトップタイプの衣類である。本発明は、シャツ等に限らず、様々なタイプの上半身用衣類に適用することができる。
本発明において、身頃部の構成は、特に制限されず、デザインに応じて自由に設計することができる。例えば、一般の上半身用衣類に、参考例の衣類300を所定位置に取り付けることで、本発明の上半身用衣類とすることもできる。
また、本発明の上半身用衣類は、上半身以外の部分を有していることを排除するものではなく、例えば、ボディスーツ等にも適用可能である。前記ボディスーツの上半身部分の態様は、例えば、図1で示した第1の実施形態のシャツ100または図8で示した第2の実施形態のシャツ200と同一概念のもとに設計できる。このように、上半身用衣類にさらにボトム部分等を設けてもよい。
以上、本発明の具体例として、長袖シャツおよびサポーターを挙げて本発明を説明したが、本発明の上半身用衣類は、これらの具体例で記載されたもののみに限定されるものではなく、種々の態様が可能である。例えば、上記の実施形態のような衣類以外にも、タンクトップ、半袖シャツ、ボタン等で着脱が可能な上着等の衣類、肌着等、その他各種の衣類に適用できる。
本発明の上半身用衣類は、首・肩・背中等のコリを軽減することができ、種々の態様が可能である。例えば、上記の実施形態のような衣類以外にも、体型補整用衣類、スポーツ衣類、アウター、医療用衣類(サポーター)など、各種の衣類に適用できる。
100、100’、200 上半身用衣類(長袖シャツ)
300 上半身用衣類(サポータータイプ)
101、201 身頃部
102、112、122 押圧部
103、203 ホールドライン部
103A、203A 第1のホールドライン部
203B 第2のホールドライン部
104 袖部
205 連結部
500 シャツ(従来品)
501 身頃部

S 肩甲骨
S1 上角
S2 下角
S3 内側縁
V 脊椎
X 僧帽筋
Y いせ込み部
M 磁石

Claims (4)

  1. 身頃部と押圧部とを含む上半身用衣類であって、
    さらに、ホールドライン部を含み、
    前記押圧部は、前記身頃部の背面側の着用時における左右それぞれの肩甲骨内側縁と脊椎との間の領域に配置され、
    前記ホールドライン部は、前記押圧部の配置箇所を通る第1のホールドライン部を含み、
    前記第1のホールドライン部は、前記身頃部の背面側の着用時における肩甲骨の上角近傍から、肩甲骨内側縁と脊椎との間の領域を肩甲骨内側縁に沿って湾曲して通り体側部のウエストライン近傍に至る、左右対称に配置された2本のライン部を含み、
    前記ホールドライン部は、前記衣類における前記ホールドライン部以外の部分よりも、緊締力が大きく、
    さらに、前記ホールドライン部は、さらに、第2のホールドライン部を含み、
    前記第2のホールドライン部は、前記押圧部の略中心部付近に設けられ、着用時において胴周り方向に肩甲骨を横切る位置に左右対称に配置された2本のライン部を含むことを特徴とする上半身用衣類。
  2. さらに連結部を含み、
    前記ホールドライン部は、着用時における左右の肩甲骨の下角を通る直線の位置近傍で前記連結部によって連結されていることを特徴とする、請求項1記載の上半身用衣類。
  3. 前記連結部は、前記衣類における前記ホールドライン部以外の部分よりも、緊締力が大きいことを特徴とする請求項1または2記載の上半身用衣類。
  4. 前記衣類が袖付きシャツであることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の上半身用衣類。
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