JP4527795B2 - 上半身衣類 - Google Patents

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Description

本発明は、着用者の上半身を覆う本体生地を備えた上半身衣類に関する。
従来、このような分野の技術として、特開2004−263362号公報がある。この公報に記載された上半身衣類は、全体として伸縮性を有する素材によって成形され、少なくとも着用者の背中に相当する領域には、締め付け力の強い強圧領域が帯状に形成されている。これにより、着用者が胸をはり、背筋を伸ばした姿勢を保ち易くさせることで、着用者の正しい運動を支援するものである。
特開2004−263362号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来技術は、着用者が胸を張って、背筋を伸ばした姿勢となるように強い締め付け力を付与するものであり、日常的に継続して着用する場合に、着用者に違和感を与えてしまうという問題があった。
一般的に体のゆがみが無い人は皆無である。「名医のわかりやすい 姿勢の矯正」(丹羽昇著、同文書院)によれば、体のゆがみが左右非対称の姿勢・動作を引き起こし、左右非対称の姿勢・動作が脊柱・筋の活動バランスを崩し、疲れ・こりを発生させ、脊柱・筋の活動バランスの崩れが体のゆがみにつながるサイクルに陥りやすいと言われている。これを防ぐには、ゆっくり入浴して疲れを十分に取ったり、ストレッチ運動を行なうことが望ましいが、時間がかかったり、手間になるため、普段どおりの生活を維持しながら、手軽に身体の疲れ・こりを予防することが望まれている。
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、着用して普段どおりの生活をしているだけで身体のゆがみを軽減させ、疲労を和らげることが可能な上半身衣類を提供することを目的とする。
本発明による上半身衣類は、着用者の上半身を覆う本体生地を備えた上半身衣類において、着用者の背面の上部側を覆う本体生地には、本体生地より緊締力の強い帯状部が複数形成され、着用者のゆがみを軽減可能なゆがみ軽減部が設けられており、ゆがみ軽減部は、同一方向に傾斜して配列された少なくとも3本の帯状部を有する一対の帯状部セットを備え、一対の帯状部セットは、左右対称に配置されると共に互いに交差して配置され、複数の帯状部によって囲繞された少なくとも2つの囲繞部を形成することを特徴としている。
このような上半身衣類は、本体生地より緊締力の強い帯状部が複数形成されたゆがみ軽減部を有している。このゆがみ軽減部は、少なくとも3本の帯状部が同一方向に傾斜して配列された一対の帯状部セットを備え、当該一対の帯状部セットは、左右対称に配置されると共に、互いに交差して配置され、複数の帯状部によって囲繞された少なくとも2つの囲繞部が形成されている。上半身衣類は、このように構成されたゆがみ軽減部を備える構成であるため、着用者の脊柱および筋の活動バランスを改善することができる。これにより、着用者のからだのゆがみが矯正され、着用者の背中部分の筋の硬さの左右差が小さくなる。また、本発明の上半身衣類の緊締力の強い帯状部の配置は、着用者が胸を張って、背筋を伸ばした姿勢となるように強い締め付け力を付与するものはないため、日常的に継続して着用すること可能な上半身衣類を実現することができる。
ここで、ゆがみ軽減部は、着用者の第7、第8胸椎に対応する位置に設けられ、囲繞部の形状は、ひし形に形成されている構成が挙げられる。
また、ゆがみ軽減部は、下方に行くほど幅が狭くなるように形成されていることが好適である。
また、少なくとも一対の帯状部は、着用者の左右の肩に対応する位置から、それぞれ斜め下方に延在していることが好適である。
また、着用者の背面の下部側を覆う本体生地には、着用者の第4、第5腰椎に対応する位置を頂点とし、側方へ斜め下方に延在する一対の前記帯状部が更に形成されていることが好ましい。これにより、上部からの重力を分散させて、支持することができる。
本発明の上半身衣類によれば、着用して、普段どおりの生活をしているだけで、着用者の背中の筋肉群が左右対称の動きに近づくようにサポートされるため、着用者の体のゆがみが軽減され、疲労を和らげることができる。
以下、本発明による上半身衣類の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一または相当要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図1は、本発明の実施形態に係る上半身衣類を示す背面図である。
図1に示すように上半身衣類1は、日常生活において、肌に直接つけて着用される肌着(例えばノースリーブ)として利用されるものである。この上半身衣類1は、着用者の上半身を覆うシャツ本体2を有し、このシャツ本体2は、上半身の正面側を覆う前身頃(不図示)と、上半身の背面側を覆う後身頃3とを備えている。
シャツ本体2の上部中央には、着用者の頭部を露出させる開口部である首ぐり部2aが形成され、シャツ本体2の左右両側の上部には、着用者の左右両腕を露出させる開口部である袖ぐり部2bが形成されている。前身頃及び後身頃3は、首ぐり部2a及び袖ぐり部2bが形成されていない上端部及び側端部が各々縫合されて、シャツ本体2を構成している。
後身頃3は、背面視において、首ぐり部2aおよび袖ぐり部2bを形成する部分が、内側へ湾曲している。また、後身頃3の側端部は、背面視において、内側へ緩やかにくぼむように形成されている。
ここで、本実施形態の上半身衣類1では、後身頃3の本体生地の外表面に、当該本体生地より緊締力の強い複数の帯状部4A,4B,5A,5B,6A,6Bを有する脊柱パンタグラフ構造(ゆがみ軽減部)7が設けられている。
図2は、図1中の脊柱パンタグラフ構造を拡大して示す背面図である。図2では、上半身衣類1の左右方向の中央で、上下方向に延在する中心線Oを1点鎖線で示し、中心線O上の点Pを基点として、上側が外側へ傾斜してV字状を成す仮想線L1,L2を2点鎖線で示している。
図2に示すように、脊柱パンタグラフ構造7は、同一方向に傾斜して配列された少なくとも3本の帯状部「4A,5A,6A」,「4B,5B,6B」を有する一対の帯状部セット8,9を備えている。例えば、帯状部セット8を構成する3本の帯状部「4A,5A,6A」は、仮想線L2と直交する方向に延在し、帯状部セット9を構成する3本の帯状部「4A,5A,6A」は、仮想線L1と直交する方向に延在している。また、帯状部4A,4B,5A,5B,6A,6Bの端部形状は、2本の仮想線内に収まるように、カットされている。また、この脊柱パンタグラフ構造7は、着用者の第7、第8胸椎に対応する位置に配置されている。
帯状部セット8は、上段に配置された帯状部4A(以下、「第1帯状部」ともいう。)と、中段に配置された帯状部5A(以下、「第2帯状部」ともいう。)と、下段に配置された帯状部6A(以下、「第3帯状部」ともいう。)と、を有している。これらの帯状部4A,5A,6Aは、所定の間隔を有して配置されている。「所定の間隔」は、帯状部4A,5A,6Aの幅程度としてもよい。また、第1帯状部4Aは、左肩部(後身頃3の左上端)から、右側下方へ傾斜するように延在している。帯状部4A,5A,6Aの長さは、上段から下段へ順に短くなっている。
帯状部セット9は、上段に配置された帯状部4B(以下、「第1帯状部」ともいう。)と、中段に配置された帯状部5B(以下、「第2帯状部」ともいう。)と、下段に配置された帯状部6B(以下、「第3帯状部」ともいう。)と、を有している。これらの帯状部4B,5B,6Bは、所定の間隔を有して配置されている。「所定の間隔」は、帯状部4B,5B,6Bの幅程度としてもよい。また、第1帯状部4Bは、右肩部(後身頃3の右上端)から、左側下方へ傾斜するように延在している。帯状部4B,5B,6Bの長さは、上段から下段へ順に短くなっている。
そして、一対の帯状部セット8,9は、左右対称に配置され、第1帯状部4A,4B同士が中央で交差し、第2帯状部5A,5B同士が中央で交差し、第3帯状部6A,6B同士が中央で交差している。さらに、第1帯状部4A及び第2帯状部5Bの右端部同士が同じ位置に形成され、第2帯状部5B及び第3帯状部6Aの左端部同士が同じ位置に形成され、第1帯状部4B及び第2帯状部5Aの左端部同士が同じ位置に形成され、第2帯状部5A及び第3帯状部6Bの右端部同士が同じ位置に形成されている。なお、帯状部の端部同士は、同じ位置に形成されていなくてもよい。例えば、端部側で交差するように形成されていてもよい。
そして、脊柱パンタグラフ構造7には、第1帯状部4A,4B及び第2帯状部5A,5Bによって囲繞されたひし形の囲繞部10、第2帯状部5A,5B及び第3帯状部6A,6Bによって囲繞されたひし形の囲繞部11が形成されている。本実施形態では、下段の囲繞部11の面積は、上段の囲繞部10の面積より大きくなっている。また、下段の囲繞部11の面積と、上段の囲繞部10の面積は等しくても、上段の囲繞部10の面積が下段の囲繞部11の面積より大きくても良い。また、囲繞部10,11は、角部が丸みをおびたひし形状でもよく、その他の形状でもよい。
また、後身頃3の本体生地として、綿、ポリウレタンから構成されるベア天竺素材を用いることができ、本体生地より緊締力の強い帯状部4A,4B,5A,5B,6A,6Bとして、ナイロン、ポリウレタン(例えば470dtex)から構成されるサテンネット(例えば幅3cm)を用いることができる。そして、帯状部4A,4B,5A,5B,6A,6Bは、後身頃3の本体生地に縫い付けられている。なお、帯状部の本体生地への取り付けは、その他の取り付け方法でもよく、例えば、接着剤を用いた接着、圧力を付与することで取り付けを行なう圧着、加熱することで取り付けを行なう熱融着でもよく、これらの方法を組み合わせて、取り付けてもよい。
また、帯状部4A,4B,5A,5B,6A,6Bを取り付ける順序としては、例えば、最初に、第3帯状部6B、続いて、第3帯状部6A、第2帯状部5B、第2帯状部5A、第1帯状部4B、第1帯状部4Aを順に取り付けることが挙げられる。
また、本実施形態の上半身衣類1では、後身頃3の本体生地には、脊柱パンタグラフ構造のほかに、当該本体生地より緊締力の強い複数の帯状部12A,12B,13A,13Bを有する重力分散構造14が設けられている。
重力分散構造14は、着用者の第4、第5腰椎に対応する位置を頂点として、逆V字状(山型)を成すように、側方へ斜め下方に延在する一対の帯状部「12A,12B」、「13A,13B」を備えている。また、上段に配置された一対の帯状部12A,12Bは、中心線O上の頂点から、後身頃3の下部側の側端まで延在し、下段に配置された一対の帯状部13A,13Bは、中心線O上の頂点から、後身頃3の側部側の下端まで延在している。
このように構成された上半身衣類1では、後身頃3の本体生地より緊締力の強い複数の帯状部4A,4B,5A,5B,6A,6Bを備えた脊柱パンタグラフ構造7が形成され、3本の帯状部が同一方向に傾斜して配列された一対の帯状部セット8,9が、左右対称に配置されると共に、互いに交差して配置され、複数の帯状部4A,4B,5A,5B,6A,6Bによって囲繞されたひし形の囲繞部10,11が複数形成されている。上半身衣類1は、このような脊柱パンタグラフ構造7を備える構成であるため、着用者の背骨の動きに追随し、体幹の中心に戻すように引張ることで背中の筋の左右バランスを整えることができる。これにより、着用者のからだのゆがみが矯正され、着用者の背中部分の筋の硬さの左右差が小さくなる。また、本発明の上半身衣類1の緊締力の強い帯状部4A,4B,5A,5B,6A,6Bの配置は、着用者が胸を張って、背筋を伸ばした姿勢となるように強い締め付け力を付与するものではないため、日常的に継続して着用すること可能な上半身衣類を実現することができる。
また、上半身衣類1は、後身頃3の本体生地より緊締力の強い複数の帯状部12A,12B,13A,13Bが逆V字状に配置された重力分散構造14を備える構成であるため、着用者の腰部の脊柱を覆うようにサポートし、上方からの負荷、重力を分散させることができる。
また、上半身衣類1は、脊柱パンタグラフ構造7及び重力分散構造14を備える構成であるため、着用者の腰を安定的にサポートして固定し、上半身の左右対称の動きを一層促すことができる。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上半身衣類1は、例えばノースリーブでも良く、半袖、長袖など、肩部を有する形状であればよく、袖の長さは限定されない。
また、上半身衣類1は、パンタグラフ構造7及び重力分散構造14を備える構造とされているが、重力分散構造14を備えていない上半身衣類でもよい。また、重力分散構造の山型に配置される帯状部は、1本でもよく、3本以上でもよい。
また、帯状部(緊締部)の本体生地への取り付け方法は、縫着でも良く、貼り付けでもよい。また、帯状部は、本体生地に接ぎ合わされて、形成されていてもよい。また、編み方を変更して、緊締力の強い帯状部を設けたり、ウレタン樹脂を塗布(プリント等)したり、オパール加工することによって帯状部と本体部とを一体的に形成してもよい。
また、側端部あるいは上端部及び側端部を縫合する必要のない編地を用いてシャツ本体2を構成してもよい。
また、上記実施形態では、第1帯状部4A,4Bが、左右の肩から斜め下方に延在しているが、例えば、後述する実施例3(図4参照)の上半身衣類22のように、左右の肩に対応する位置に、帯状部を有していない構成でもよい。
また、上記実施形態では、帯状部の幅は、同一とされているが、異なる幅の帯状部でもよい。また、各帯状部は、別々に形成されているが、1本の帯状部材を折り返すことによって、複数の帯状部を形成してもよい。例えば、第1帯状部4A、第2帯状部5B、及び第3帯状部6Aは、1本の帯状部材を折り返すことによって、形成されていてもよい。同様に、第1帯状部4B、第2帯状部5A、及び第3帯状部6Bは、1本の帯状部材を折り返すことによって、形成されていてもよい。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、上記実施形態の上半身衣類1と同一の説明は省略する。
図3は、本発明の実施例に係る上半身衣類の背面図であり、引張試験の試験部位を示す図である。実施例1に係る上半身衣類1では、後身頃3の本体生地として、ベア天竺(繊維組成:綿89%、ポリウレタン11%)が使用されている。脊柱パンタグラフ構造7の帯状部生地として、サテンネット(ラッセル編地、繊維組成:ナイロン67.7%、ポリウレタン32.4%)が使用されている。重力分散構造14の帯状部生地として、サテンネット(ラッセル編地、繊維組成:ナイロン86%、ポリウレタン14%)が使用されている。
上半身衣類1の任意の試験部位について、伸度が40%となるまで引き伸ばし、直ちに同じ速度で元の位置まで戻す操作を3回繰り返した。そして、試験部位の伸度が3回目に40%となったときの引張り力(伸長力)を、それぞれ計測した。
試験方法
試験機:定速伸長型引張試験機
支持:2点に針を貫通させ支持。2点間の距離は、15cm
引張速度:30cm/min
初荷重:0cN
繰り返し回数:3回
伸長後の放置時間:0秒
元の位置まで戻した後の放置時間:0秒
図3では、試験部位A〜Fを示し、試験部位Aは、第1帯状部4A,4Bの交点と第3帯状部6A,6Bの交点とを結ぶ部位、試験部位Bは、第2帯状部5Bの長手方向の両端部を結ぶ部位、試験部位Cは、重力分散構造14の2つの頂部を結ぶ部位、試験部位Dは、左右方向に離間し、帯状部12A,13Aをまたぐ部位、試験部位Eは、中心線Oより外側で、脊柱パンタグラフ構造7の下部側と、重力分散構造14の上部側との間で上下方向に延在する部位、試験部位Fは、中心線Oより外側で、脊柱パンタグラフ構造7の下部側と、重力分散構造14の上部側との間で左右方向に延在する部位である。
上記の試験方法で、試験部位A〜Fについて、引張試験を実施した結果、試験部位Aでは430cN、試験部位Bでは753cN、試験部位Cでは654cN、試験部位Dでは423cN、試験部位Eでは216cN、試験部位Fでは273cNであった。
なお、各試験部位の伸長力比は、試験部位Aは、試験部位Eの1.5〜2.5倍、試験部位Cは、試験部位Aの1.0〜2.0倍、試験部位Dは、試験部位Fの1.0〜2.0倍であることが好適である。
次に、本発明の実施例1〜3に係る上半身衣類1,21,22、比較例1に係る上半身衣類23について、機能検証試験を実施した。図4は、本発明の実施例に係る上半身衣類、及び比較例に係る上半身衣類の背面図である。
図4(A)に示す実施例1は、パンタグラフ構造7及び重力分散構造14を有する上半身衣類1である。図4(B)に示す実施例2は、パンタグラフ構造7を有し、重力分散構造14を有していない上半身衣類21である。図4(C)に示す実施例3は、実施例1,2と異なる形状のパンタグラフ構造27を有し、重力分散構造14を有していない上半身衣類22である。実施例3のパンタグラフ構造27は、第1帯状部4A,4Bの互いの交点が上端部となり、第1帯状部4A,4Bが左右両肩まで延びていない構成とされている。図4(D)に示す比較例1は、本体生地のみの(緊締力の強い帯状部を有していない)上半身衣類23である。
そして、本発明の実施例1〜3に係る上半身衣類1,21,22、比較例1に係る上半身衣類23について、機能検証試験を実施した。計測装置として、VICON社製、光学反射式モーションキャプチャーシステムを用いて、上半身衣類の着用者の歩行時の姿勢を計測する機能検証試験を実施した。この機能検証試験では、上半身衣類の着用者が時速3.8kmで歩行し、着用者の90秒間の歩行後、計測を開始し、12秒間の歩行後、計測を終了した。
機能検証試験では、胸骨柄、剣状突起、第7頚椎、第10胸椎の各近傍に、計測装置によって検出されるマーカーを取り付けて、体節セグメントとし、左前腸骨棘、右前腸骨棘、左後腸骨棘、右後腸骨棘の各近傍にマーカーを取り付けて、骨盤セグメントとした。
そして、体節セグメントと骨盤セグメントとの相対関係から、着用者の体幹を軸として回る動作である回旋の左右角度差Z(基準位置からの左方向への回転角度と、基準位置から右方向への回転角度との差)、着用者の前後屈の最大角度X、着用者の側屈の範囲Yを算出した。回旋の左右角度差Z、前後屈の最大角度X、側屈の範囲Yは、それぞれ0度に近いほど、正しい歩行姿勢であることを示している。なお、上記「セグメント」とは、マーカーが取り付けられた4点の位置に基づく動作単位であり、例えば、マーカーが取り付けられた4点の中点の相関関係に基づいて、回旋の左右角度差Z、前後屈の最大角度X、側屈の範囲Yを算出してもよい。
ここで、着用者の回旋動作については、左右角度差Zで評価しているが、側屈動作については、角度差ではなく、動作範囲で評価した。骨格がゆがんでいる着用者の場合、歩行時に左右のどちらかに傾いている状態が標準とみなせるため、側屈動作の範囲(振幅)が小さくなれば、ゆがみが軽減されていると評価することができる。
機能検証試験では、7名の着用者について、本発明に係る上半身衣類(実施例1〜3)を着用した場合と、本体生地のみの(緊締力の強い帯状部を有していない)上半身衣類(比較例1)を着用した場合との比較を行なった。
そして、回旋の左右角度差Z、前後屈の最大角度X、側屈の範囲Yそれぞれについて、実施例1,2の測定結果の絶対値と、比較例1の測定結果の絶対値とを比較して、その差の絶対値の最大値、最小値を除外した5名分の測定データにより評価を行なった。
図5は、機能検証試験における測定結果の絶対値の差を示す図であり、図6は、機能検証試験による評価を示す図である。図5では、絶対値の最大値、最小値を括弧書きによって示している。図5及び図6に示すように、パンタグラフ構造7を有する実施例2では、前後屈の最大角度X、側屈の範囲Yにおいて、歩行姿勢の改善効果が認められた。また、パンタグラフ構造7及び重力分散構造14を有する実施例1では、回旋の左右角度差Z、前後屈の最大角度X、側屈の範囲Yにおいて、歩行姿勢の改善効果が認められた。さらに、実施例1では、実施例2と比較すると、回旋の左右角度差Z、側屈の範囲Yにおいて、効果が認められた人数が増加している。
実施例1では、回旋の左右角度差Z、前後屈の最大角度X、側屈の範囲Yにおいて、5名の有効者の平均値が、それぞれ0.72度、1.89度、0.88度小さくなっており、骨盤位置が一定で、体中心Oから肩端までの距離を20cm、骨盤から頭頂部までの距離を70cmと仮定すると、回旋の左右差は、肩端で0.25cm左右差が小さくなり、最大前屈は、頭頂部で2.31cm小さくなり、側屈の範囲(振れ幅)は、頭頂部で1.08cm小さくなることが分かる。
本発明の実施形態に係る上半身衣類の背面図である。 図1中の脊柱パンタグラフ構造を拡大して示す背面図である。 本発明の実施例に係る上半身衣類の背面図であり、引張試験の試験部位を示す図である。 本発明の実施例に係る上半身衣類、及び比較例に係る上半身衣類の背面図である。 機能検証試験における測定結果の絶対値の差を示す図である。 機能検証試験による評価を示す図である。
符号の説明
1…上半身衣類、2…シャツ本体、3…後身頃、4A,4B…第1帯状部(帯状部)、5A,5B…第2帯状部(帯状部)6A,6B…第3帯状部(帯状部)、7,27…パンタグラフ構造(ゆがみ軽減部)、8,9…帯状部セット、10,11…囲繞部、12A,12B,13A,13B…帯状部、14…重力分散構造。

Claims (4)

  1. 着用者の上半身を覆う本体生地を備えた上半身衣類において、
    前記着用者の背面の上部側を覆う前記本体生地には、前記本体生地より緊締力の強い帯状部が複数形成され、前記着用者のゆがみを軽減可能なゆがみ軽減部が設けられており、
    前記ゆがみ軽減部は、前記着用者の第7、第8胸椎に対応する位置に設けられ、下方に行くほど幅が狭くなるように形成され、
    前記ゆがみ軽減部は、同一方向に傾斜して配列された少なくとも3本の前記帯状部を有する一対の帯状部セットを備え、
    前記一対の帯状部セットは、左右対称に配置されると共に互いに交差して配置され、前記複数の帯状部によって囲繞された少なくとも2つの囲繞部を形成することを特徴とする上半身衣類。
  2. 記囲繞部の形状は、ひし形に形成されていることを特徴とする請求項1記載の上半身衣類。
  3. 少なくとも一対の前記帯状部は、前記着用者の左右の肩に対応する位置から、それぞれ斜め下方に延在していることを特徴とする請求項1または2に記載の上半身衣類。
  4. 前記着用者の背面の下部側を覆う前記本体生地には、前記着用者の第4、第5腰椎に対応する位置を頂点とし、側方へ斜め下方に延在する一対の前記帯状部が更に形成されていることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の上半身衣類。
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