JP6400376B2 - ゴルフ用シャツ - Google Patents

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Description

本発明は、ゴルフ用シャツに関し、更に詳細には、部分的に高復元力部を含む機能性ゴルフ用シャツに関する。
ゴルフプレー時に着用するアンダーウェア等のゴルフ用シャツとして、スイング時の生地のひきつれによる圧迫感を軽減すべく、左右の袖部及び脇腹部のパーツと前身頃及び後身頃のパーツとが、これらパーツより高伸縮性を有する伸縮パーツを介して縫合されたものが知られている(例えば、特許文献1)。
上半身の前傾姿勢を矯正するゴルフシャツとして、前身頃側で左右両肩部から左右両脇下部に各々延在し、後身頃側で右肩部から左脇下部及び左肩部から右脇下部に各々延在し、背部でX状にクロスするたすき掛け状にゴム紐を縫着されたものが知られている(例えば、特許文献2)。
背部の動きをサポート(抑制)する機能性衣類として、背部において右肩部から左脇下部に至る部分と左肩部から右脇下部に至る部分とが帯状の高緊締部(X状高緊締部)によって構成されたものが知られている(例えば、特許文献3)。
特許第5150681号公報 特許第5164468号公報 特許第4580807号公報
アドレス位置よりトップ位置までゴルフクラブを持ち上げるバックスイング時には、背骨を軸とした上半身の捩れにより、右利きの場合には広背筋及び僧帽筋が左肩部から右脇腹部に掛けて伸長し、左利きの場合には広背筋及び僧帽筋が右肩部から左脇腹部に掛けて伸長する。
バックスイング時に、プレーヤが、広背筋及び僧帽筋の伸長方向と同方向で上半身の捩れの進行に伴って増大する伸長力(溜め力相当)を感じ、スイングの姿勢を意識することは、バックスイングの矯正に寄与すると考えられる。
このようなスイング時の抵抗力は、高い復元性を有するパーツをゴルフ用シャツに設け、バックスイング時に高復元性パーツが広背筋及び僧帽筋の伸長方向の同方向に伸長することにより得ることができる。
しかしながら、上述した従来のゴルフ用シャツは、伸縮パーツあるいはゴム紐が、圧迫感の軽減や姿勢の矯正を目的として、左右対称に設けられており、スイングの適正化を意図していない。
X状高緊締部を有する機能性衣類は、右利きのゴルファの場合は、バックスイング時に左肩部から右脇下部に至る部分の高緊締部が広背筋及び僧帽筋の伸長方向に近い方向に伸長して抵抗力を与えたとしても、フォロースイング時には右肩部から左脇下部に至る部分の高緊締部が伸長してフォロースイングに抵抗力を与えることになり、フォロースイングの障害になる。
本発明が解決しようとする課題は、フォロースイングに障害を与えることなく、バックスイングの矯正に寄与するゴルフ用シャツを得ることである。
本発明によるゴルフ用シャツは、左右一方の肩部から背部を通過して左右他方の脇腹部に至る方向の単位伸長量により生じる復元力が、当該方向に対して対角線をなす方向の単位伸長量により生じる復元力より大きい。
この構成によれば、バックスイング時に上半身の捩れに伴って広背筋及び僧帽筋が、右利きでは右肩部から左脇腹部に掛けて伸長し、左利きでは左肩部から右脇腹部に掛けて伸長することに応じて大きい復元力(伸長力)が生じ、プレーヤは、背骨を軸とした上半身の捩れを伴った正しいバックスイングを行ったかを、感じ取ることができ、繰り返しのスイングによってバックスイングを矯正することができる。
ダウンスイングからフィニッシュに至るフォロースイング時には、バックスイング時とは逆の上半身の捩れに伴って広背筋及び僧帽筋がバックスイング時と逆方向に伸長するが、この伸長方向と同方向には大きい復元力が生じることがなく、フォロースイングの障害になる抵抗力をプレーヤに与えることがない。
本発明によるゴルフ用シャツは、好ましい一つの実施形態として、左右一方の肩部から背部を通過して左右他方の脇腹部に至る部分が、シャツ素材より前記復元力が大きい帯状の第1の高復元力部材(42)によって構成されている。
この構成によれば、帯状の第1の高復元力部材(42)が設けられることにより、左右一方の肩部から背部を通過して左右他方の脇腹部に至る部分が、局部的に高復元力部になり、左右一方の肩部から背部を通過して左右他方の脇腹部に至る方向の単位伸長量により生じる復元力が、当該方向に対して対角線をなす方向の単位伸長量により生じる復元力より大きいことが的確に得られる。
本発明によるゴルフ用シャツは、好ましくは、前記第1の高復元力部材(42)がシャツ素材の表面に樹脂塗装を転写プリントしたものである。
この構成によれば、第1の高復元力部材(42)を含むゴルフ用シャツを生産性よく製造することができる。
本発明によるゴルフ用シャツは、好ましくは、前記第1の高復元力部材(42)は所定間隔をおいて互いに並行する複数個の帯体(42A、42B、42C、42D)によって構成されている。
この構成によれば、第1の高復元力部材(42)の全体が一本の幅広帯状に形成されている場合に比して、第1の高復元力部材(42)が前記対角線をなす方向の復元力を不必要に増大することが抑制される。
本発明によるゴルフ用シャツは、好ましくは、互いに隣接する前記帯体(42A、42B、42C、42D)の離間ピッチが、肩部から背部上部までは一定値をもって小さく、背部上部から脇腹下部に向かうに従って徐々に大きくなっている。
この構成によれば、高復元力部(42)の広がりが僧帽筋及び背広筋の表面形状に似合ったものになり、上半身の捩れによる広背筋及び僧帽筋の伸長をより的確に感じることができる。
本発明によるゴルフ用シャツは、好ましい他の一つの実施形態として、単位伸長量により生じる復元力に関して異方性を有する織布により構成され、前記異方性によって左右一方の肩部から背部を通過して左右他方の脇腹部に至る方向の前記復元力が、当該方向に対して対角線をなす方向の前記復元力より大きい。
この構成によれば、織布の異方性によって別パーツを必要とすることなく左右一方の肩部から背部を通過して左右他方の脇腹部に至る方向の前記復元力が、当該方向に対して対角線をなす方向の前記復元力より大きくなる。
本発明によるゴルフ用シャツは、好ましくは、更に、背部の首部から裾部に至る部分の中央部がシャツの大部分をなすシャツ素材より前記復元力が大きい第2の高復元力部材(44)によって構成されている。
この構成によれば、第2の高復元力部材(44)によって前かがみの姿勢を矯正する効果が得られる。
本発明によるゴルフ用シャツは、好ましくは、利き腕の袖がラグラン袖(18)で、反対の腕の袖がセットイン袖(16)である。
この構成によれば、可動域が大きい利き腕の運動が圧迫感や拘束感を感じることがなく、利き腕でない腕側では、鎖骨からのサポートラインに影響をもたらすことがなく、肩が落ちるような着崩れが生じ難くなる。
本発明によるゴルフ用シャツによれば、フォロースイングに障害を与えることなく、バックスイングを矯正する効果が得られる。
本発明によるゴルフ用シャツを右利きプレーヤ用に適用した実施形態1の背面図。 実施形態1のゴルフ用シャツの正面図。 実施形態1のゴルフ用シャツを着用したプレーヤのバックスイング状態を示す背面図。 本発明によるゴルフ用シャツを右利きプレーヤ用に適用した実施形態2の背面図。 本発明によるゴルフ用シャツを左利きプレーヤ用に適用した実施形態3の背面図。 実施形態3のゴルフ用シャツの正面図。 本発明によるゴルフ用シャツを右利きプレーヤ用に適用した実施形態4の背面図。
以下に、本発明によるゴルフ用シャツを右利きプレーヤ用に適用した実施形態1を、図1、図2を参照して説明する。
ゴルフ用シャツ10は、インナシャツ等であり、前見頃12と、後見頃14と、左袖パーツ16と、右袖パーツ18と、首パーツ20とを縫合したものである。前見頃12、後見頃14を含むこれら縫合パーツはナイロンやポリウレタン等による伸縮性を有する織布を裁断したものによって構成されている。ここで、これら縫合パーツを構成する織布をシャツ素材と呼ぶ。
前見頃12と後見頃14との縫合は左右側部の縫合部22と左前肩部の縫合部23とによって行われている。左袖パーツ16は、セットアップ長袖をなすべく裁断され、縫合部24によって前見頃12と後見頃14と後述する通気パーツ30とに縫い合わされている。右袖パーツ18は、肩部を含むラグラン長袖をなすべく裁断され、縫合部26によって前見頃12と後見頃14と通気パーツ36に縫い合わされていると共に縫合部28によって首パーツ20とに縫い合わされている。首パーツ20は、ハイネックをなすべく裁断され、縫合部28によって前見頃12と後見頃14と右袖パーツ18とに縫い合わされている。
左右の脇下部乃至同側の脇腹上部は、ポリエステルやポリウレタン等によるメッシュ部材による通気パーツ30、36による通気部になっている。左側の通気パーツ30は、縫合部32及び34によって前見頃12と後見頃14とに縫い合わされていると共に前述の縫合部24によって左袖パーツ16に縫い合わされている。右側の通気パーツ36は、縫合部38及び40によって前見頃12と後見頃14とに縫い合わされていると共に前述の縫合部26によって右袖パーツ18に縫い合わされている。
このようにしてゴルフ用シャツ10は、右袖がラグラン袖で、左袖がセットイン袖の脇下通気部付きのハイネック長袖シャツをなす。
なお、縫合部22、23、26、32、34、38、40は、縫い代重ねのステッチ縫いであり、縫合部24、28は、縫い代が内側折り返しのステッチ縫いである。
後見頃14の左肩前部(左鎖骨付近)から左肩頂部を越えて背部を斜めに通過して右脇腹下部に至る部分には、単位伸長量により生じる復元力(緊締力)がシャツ素材の同復元力より大きい材質による帯状の高復元力部(第1の高復元力部材)42が設けられている。なお、以下の説明では、単位伸長量により生じる復元力を単に復元力と呼ぶ。
高復元力部42は、ポリウレタン樹脂塗料を後見頃14の表面に所定の転写層厚をもって転写プリントされた所定間隔をおいて互いに並行する4本の帯体42A、42B、42C、42Dによって構成されている。帯体42A、42B、42C、42Dの転写層厚は所要の復元力を得るのに必要な値に設定されている。互いに隣接する帯体42A、42B、42C、42Dの離間ピッチは、縫合部23側、つまり左肩の前側から背部上部までは一定値をもって小さく、背部上部から右脇腹下部に向かうに従って徐々に大きくなっている。なお、最も左右内側の帯体42Dの下端は後見頃14の裾部15に至っている。
これにより、ゴルフ用シャツ10は、高復元力部42の存在により、左肩部から背部を通過して右脇腹部に至る方向の復元力が、当該方向に沿う直線に対して対角線をなす方向、つまり、右肩部から背部を通過して左脇腹部に至る方向の復元力より大きいものになる。復元力が大きいことは、引張ばねのばね定数が大きいことと等価である。ここで対角線とは、後見頃が略矩形であるとして後見頃の右上隅と左隅部とを結ぶ直線である。
ゴルフ用シャツ10は、図3に示されているように、裾部をパンツ(ズボン)のベルト部の内側に入れられて着用される。右利きのプレーヤがアドレス位置よりトップ位置まで、背骨を軸として上半身の捩りつつゴルフクラブを持ち上げるバックスイングを行うと、上半身の捩れに伴って広背筋及び僧帽筋が左肩部から右脇腹部に掛けて伸長する。
ゴルフ用シャツ10が上述の如く着用されていると、バックスイングにおける上半身の捩れによって、高復元力部42が高復元性に抗して伸長するから、ゴルフ用シャツ10を着用した右利きのプレーヤは、広背筋及び僧帽筋の伸長方向と同方向で上半身の捩れの進行に伴って増大する伸長力を広背筋及び僧帽筋の部位と同じ部位で感じる。
これにより、プレーヤは、感じ取る伸長力によってスイングの姿勢を意識することができ、背骨を軸とした上半身の捩れを伴った正しいバックスイングを行ったかを感じ取ることで、繰り返しのスイングによってバックスイングを矯正することができる。このようにして、高復元力部42はバックスイングを矯正することに有効に寄与する。
互いに隣接する帯体42A、42B、42C、42Dの離間ピッチは、縫合部23側、つまり左肩側から背部上部までは一定値をもって小さく、背部上部から右脇腹下部に向かうに従って徐々に大きくなっていることにより、高復元力部42の広がりが僧帽筋及び背広筋の表面形状に似合ったものになるから、上半身の捩れによる広背筋及び僧帽筋の伸長を、高復元力部42が生じる伸長力によって、より的確に感じることができ、上述の効果がより顕著なものになる。
高復元力部42が幅狭の帯体42A、42B、42C、42Dによって構成されていることは、高復元力部42の全体が一本の幅広帯状に形成されている場合に比して、高復元力部42が右肩部から背部を通過して左脇腹部に至る方向の復元力が不必要に増大することを抑制する。
ダウンスイング時には、伸長した高復元力部42が収縮した元の状態に戻る際に生じる復元力がダウンスイング時の上半身の動きと同方向に作用するから、ダウンスイングをアシスト(加速)する効果も生じる。
ダウンスイングからフィニッシュに至るフォロースイング時には、バックスイング時とは逆の上半身の捩れに伴って広背筋及び僧帽筋が右肩部から左脇腹部に掛けて伸長するが、ゴルフ用シャツ10は、この伸長方向と同方向に伸長する高復元力部を有さないから、フォロースイング時に、ゴルフ用シャツ10が伸長力を生じことがなく、フォロースイングに対抗する抵抗力(ブレーキ)をプレーヤに与えることがない。これにより、フォロースイングが障害なく行われる。
高復元力部42は左右の肩甲骨の部位を避けて設けられており、肩甲骨の部位は高復元力部42が存在しないフリーゾーンになっているから、ゴルフ用シャツ10がプレーヤの肩甲骨の動きを妨げることがない。
このようにして、ゴルフ用シャツ10は、右利きプレーヤにおいて、フォロースイングに障害を与えることなく、また肩甲骨の動きを妨げることなくバックスイングを矯正することに有効に寄与する。
ゴルフ用シャツ10では、高復元力部42によって左肩部から背部を通過して右脇腹部に至る部分が、局部的に高復元力部になるから、左肩部から右脇腹部に至る方向の復元力が、当該方向に対して対角線をなす方向の復元力より大きいことが的確に得られる。高復元力部42がシャツ素材の表面に樹脂塗装を転写プリントしたものであることにより、高復元力部42を含むゴルフ用シャツを生産性よく製造することができ、さらには、高復元力部42が所定間隔をおいて互いに並行する複数個の帯体42A、42B、42C、42Dによって構成されていることにより、高復元力部42の全体が一本の幅広帯状に形成されている場合に比して、高復元力部42が前記対角線をなす方向の復元力を不必要に増大することが抑制される。
ゴルフ用シャツ10は、右袖が右袖パーツ18による動き易いラグラン袖であるから、左袖に比して可動域が大きい利き腕(右腕)の運動が圧迫感や拘束感を感じることがない。左袖が左袖パーツ16による肩落ちし難いセットイン袖であるから、右腕に比して可動域が小さい左腕では、鎖骨からのサポートラインに影響をもたらすことがなく、肩が落ちるような着崩れが生じ難くなる。
次に、本発明によるゴルフ用シャツを右利きプレーヤ用に適用した実施形態2を、図4を参照して説明する。なお、図4において、図1に対応する部分は、図1に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態のゴルフ用シャツ50では、スイング矯正用の高復元力部42に加えて姿勢矯正用の高復元力部(第2の高復元力部材)44が後見頃14に設けられている。高復元力部44は、互いに並行する3本の帯体44A、44B、44Cによって構成され、首パーツ20の縫合部28の左右中央より少し右肩側に偏倚した部位より裾部15の左右中央より少し左側に偏倚した部位まで後見頃14のほぼ中央部を上下方向に延在している。帯体44A、44B、44Cは、ポリウレタン樹脂塗料を所定のパターンで転写プリントしたものであり、互いに隣接する帯体44A、44B、44Cの離間ピッチが、縫合部28側、つまり首側で一定値をもって小さく、裾部15に向かうに従って徐々に大きくなっている。
ゴルフ用シャツ50が前述の実施形態と同様に着用されることにより、上半身が前かがみになることに応じて高復元力部44が高復元性に抗して伸長する。これにより、ゴルフ用シャツ50を着用したプレーヤは、フォロースイングに影響を与えることなく、前かがみになるほど増大する伸長力を背部に前かがみと同方向に感じ、前かがみの度合いを意識して姿勢を正しい姿勢に矯正することができる。
これにより、ゴルフ用シャツ50は、高復元力部42によるバックスイング矯正効果に加えて、高復元力部44によって前かがみの姿勢矯正効果を奏する。
次に、本発明によるゴルフ用シャツを左利きプレーヤ用に適用した実施形態3を、図5、図6を参照して説明する。なお、図5、図6において、図1、図2に対応する部分は、図1、図2に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
左利きプレーヤ用のゴルフ用シャツ60は、実施形態1の右利きプレーヤ用のゴルフ用シャツ10を左右反転したものであり、バックスイング矯正用の高復元力部42が後見頃14の右肩部から背部を斜めに通過して左脇腹下部に至る部分に設けられている。
ゴルフ用シャツ60でも、高復元力部42は、ポリウレタン樹脂塗料を後見頃14の表面に所定の転写層厚をもって転写プリントされた所定間隔をおいて互いに並行する4本の帯体42A、42B、42C、42Dによって構成されている。互いに隣接する帯体42A、42B、42C、42Dの離間ピッチは、縫合部23側、つまり右肩の前側から背部上部までは一定値をもって小さく、背部上部から左脇腹下部に向かうに従って徐々に大きくなっている。
左利きのプレーヤでは、バックスイング時に上半身の捩れに伴って広背筋及び僧帽筋が右肩部から左脇腹部に掛けて伸長するから、同伸長に応じて高復元力部42が高復元性に抗して伸長する。
これにより、プレーヤは、背骨を軸とした上半身の捩れを伴った正しいバックスイングを行ったかを、広背筋及び僧帽筋の伸長方向と同方向で且つ広背筋及び僧帽筋の部位と同じ部位で上半身の捩れの進行に伴って増大する伸長力によって感じ取ることができる。
ダウンスイングからフィニッシュに至るフォロースイング時には、バックスイング時とは逆の上半身の捩れに伴って広背筋及び僧帽筋が左肩部から右脇腹部に掛けて伸長するが、ゴルフ用シャツ60は、この伸長方向と同方向に伸長する高復元力部を有さないから、フォロースイング時に抵抗力をプレーヤに与えることがない。これにより、フォロースイングが障害なく行われる。
このようにして、ゴルフ用シャツ60は、左利きプレーヤにおいて、フォロースイングに障害を与えることなく、バックスイングを矯正することに有効に寄与する。
左利きプレーヤ用のゴルフ用シャツ60では、左袖がラグラン袖で、右袖がセットイン袖になっている。これにより、利き腕の袖がラグラン袖になり、反対の腕の袖がセットイン袖になるので、可動域が大きい利き腕の運動が圧迫感や拘束感を感じることがなく、利き腕でない腕側では、鎖骨からのサポートラインに影響をもたらすことがなく、肩が落ちるような着崩れが生じ難くなる。
次に、本発明によるゴルフ用シャツを右利きプレーヤ用に適用した実施形態4を、図7を参照して説明する。なお、図7において、図1に対応する部分は、図1に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態のゴルフ用シャツ70は、後見頃14が、経糸Aがナイロン糸やポリエステル糸で、緯糸Bがポリウレタン糸やゴム糸等を含む高弾性糸であることにより、単位伸長量により生じる復元力に関して異方性を有する織布を、緯糸Bが左肩部から背部を通過して右脇腹部に至る方向に延在するようにバイアス裁断したものによって構成されている。
これにより、緯糸Bが高復元力部材をなし、左肩部から背部を通過して左脇腹部に至る方向の復元力が、当該方向に対して対角線をなす方向(経糸Aの延在方向)の復元力より大きい。従って、実施形態4でも実施形態1と同様に、フォロースイングに障害を与えることなく、スイング矯正効果が得られる。
この実施形態では、高復元力部をなす別パーツを必要としないので、ゴルフ用シャツ70を安価に製造することができる。
以上、本発明を、その好適な実施形態について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施形態により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、高復元力部42、44は、ポリウレタン樹脂塗料によるものに限られることなく、ポリウレタン樹脂塗料と等価の樹脂塗料の転写層等、シャツ素材より復元力が大きい材料によるものであればよく、また転写プリントによらずに、パワーネット等、シャツ素材より復元力が大きい布地パーツ等の縫い付けであってもよい。また、高復元力部42、44を構成する帯体の個数も、特定の個数に限られることはない。
また、左利きプレーヤ用のゴルフ用シャツでも姿勢矯正効果を有する高復元力部44が設けられていてもよい。ゴルフ用シャツは、ハイネックシャツに限られることはなく、ラウンドネックシャツ等であってもよく、また半袖シャツや袖無しシャツでもよい。本発明によるゴルフ用シャツは、リバーシブル仕様によって、右利きと左利きの兼用になる。
また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
10 ゴルフ用シャツ
12 前見頃
14 後見頃
15 裾部
16 左袖パーツ
18 右袖パーツ
20 首パーツ
22 縫合部
23 縫合部
24 縫合部
26 縫合部
28 縫合部
30 通気パーツ
32 縫合部
36 通気パーツ
38 縫合部
40 縫合部
42 高復元力部(第1の高復元力部材)
44 高復元力部(第2の高復元力部材)
50 ゴルフ用シャツ
60 ゴルフ用シャツ
70 ゴルフ用シャツ
A 経糸
B 緯糸

Claims (4)

  1. 左右一方の肩部から背部を通過して左右他方の脇腹部に至る部分が、左右一方の肩部から背部を通過して左右他方の脇腹部に至る方向の単位伸長量により生じる復元力が当該方向に沿う線に対して対角線をなす方向の単位伸長量により生じる復元力より大きい第1の高復元力部材によって構成され、
    前記第1の高復元力部材は、シャツ素材の表面に樹脂塗装を転写プリントされたものであって、所定間隔をおいて互いに並行する複数個の帯体によって構成され、
    互いに隣接する前記帯体の離間ピッチが、肩部から背部上部までは一定値をもって小さく、背部上部から脇腹下部に向かうに従って徐々に大きくなっているゴルフ用シャツ。
  2. 左右一方の肩部から背部を通過して左右他方の脇腹部に至る方向の単位伸長量により生じる復元力が当該方向に沿う線に対して対角線をなす方向の単位伸長量により生じる復元力より大きいゴルフ用シャツであって、
    単位伸長量により生じる復元力に関して異方性を有する織布により構成され、前記異方性によって左右一方の肩部から背部を通過して左右他方の脇腹部に至る方向の復元力が、当該方向に対して対角線をなす方向の復元力より大きいゴルフ用シャツ。
  3. 背部の首部から裾部に至る部分の左右方向の中央部がシャツ素材より前記復元力が大きい第2の高復元力部材によって構成されている請求項1又は2に記載のゴルフ用シャツ。
  4. 利き腕の袖がラグラン袖で、反対の腕の袖がセットイン袖である請求項1〜3の何れか一項に記載のゴルフ用シャツ。
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