JP6516314B1 - 衣料の上半身部 - Google Patents

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Abstract

着用者が、腕が正面中央側にまわるように肩が前方に出てしまう姿勢をとることを抑制できる衣料の上半身部を提供する。衣料の上半身部(1)が、少なくとも伸縮性の後身頃(12)を有する身頃(2)と、身頃の左右両側にそれぞれ設けられた左袖(3)および右袖(4)とを備えている。左袖(3)のうち、身頃(2)の左側に繋がる左連繋部(22)が、身頃(2)に対して後方に向かうように延びている。右袖(4)のうち、身頃(2)の右側に繋がる右連繋部(27)が、身頃(2)に対して後方に向かうように延びている。後身頃(12)は、着用者の左右の肩甲骨を引き寄せる伸張力を有している。

Description

本発明は、衣料の上半身部に関する。
着用者の上半身の少なくとも一部を覆うことができる衣類の上半身部が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−196587号公報
人は、例えば、スマートフォン等の携帯機器を利用するとき、前記携帯機器の操作のために、前記携帯機器をもつ腕が当該人の正面中央側にまわるように肩が所定の姿勢とる場合に比べて当該人の前方に出てしまう姿勢をとりやすい(所謂巻き肩や猫背になりやすい)。この姿勢は、頻繁にまたは連続して長時間にわたって保持された場合、人に肩こりまたは姿勢の悪化等の問題をもたらし得る。
なお、ここでの所定の姿勢とは、一般的に知られている正しい姿勢である。この正しい姿勢とは、具体的には例えば、平坦面に起立している人をその真横から見た場合に、その人の首のつけ根、肩、ひじ、くるぶしが略一直線上に位置するような姿勢である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、着用者が、腕が正面中央側にまわるように肩が前方に出てしまう姿勢をとることを抑制できる衣料の上半身部の提供を目的とする。
本発明は、
少なくとも伸縮性の後身頃を有する身頃と、前記身頃の左右両側にそれぞれ設けられた左袖および右袖とを備える衣料の上半身部であって、
前記左袖のうち、前記身頃の左側に繋がる左連繋部が、前記身頃に対して後方に向かうように延び、
前記右袖のうち、前記身頃の右側に繋がる右連繋部が、前記身頃に対して後方に向かうように延び、
前記後身頃は、着用者の左右の肩甲骨を引き寄せる伸張力を有しているものである。
この構成によれば、前記後身頃が着用者の左右の肩甲骨を引き寄せる伸張力を有しているので、着用者の左の肩甲骨、更には上腕上部および肩と、右の肩甲骨、更には上腕上部および肩とに、後方への高い負荷をかけることが可能となり、左の上腕上部および右の上腕上部がそれぞれ正面中央側にまわるように左肩および右肩の各々が前方に出てしまうという姿勢を、着用者にとって、よりとりづらいものにすることができる。その結果、着用者が巻き肩や猫背になるといったことを効果的に抑制することができ、着用者の姿勢矯正をより高めることができる。また、既に巻き肩や猫背になった人に対しても優れた矯正効果を前記第1の衣類の上半身部に発揮させることが可能になる。
また、本発明によれば、
前記左袖のうち、少なくとも前記左連繋部の背面は、当該左袖の長さ方向において20%伸長時に45cN以上となる伸長力を有し、
前記右袖のうち、少なくとも前記右連繋部の背面は、当該右袖の長さ方向において20%伸長時に45cN以上となる伸長力を有している。
この構成によれば、着用者が前記第1の衣類の上半身部を着用したとき、前記左右の袖の各連繋部の背面を対応する前記袖の長さ方向における20%伸長時に45cN以上となる強い伸張力を有するものに構成しているため、前記後身頃が発揮する引張力が前記左右の袖の連繋部の背面の伸びにより大きく減殺されず、着用者の左右の肩甲骨、更には上腕上部および肩を着用者の後方および着用者の背面中央側へと移動させようとする力がより強く働くことが新たに知見された。
本発明の別の態様によれば、
前記左袖は、当該左袖のうち、少なくとも前記左連繋部の背面および正面に亘って、当該左袖の長さ方向において20%伸長時に45cN以上となる伸長力を有し、
前記右袖は、当該右袖のうち、少なくとも前記右連繋部の背面および正面に亘って、当該右袖の長さ方向において20%伸長時に45cN以上となる伸長力を有している。
この構成によれば、着用者が前記衣類の上半身部を着用したとき、着用者の左右の肩甲骨、更には上腕上部および肩を、さらに強く着用者の後方および着用者の背面中央側へと移動させることができる。そのため、より効果的な着用者の姿勢矯正を行うことができる。
本発明のまた別の態様によれば、
前記左袖のうち、前記左連繋部の正面は、当該左袖の長さ方向に45cN以上の伸張力をかけても20%の伸張にならない20%未満の伸びない構成とされ、
前記右袖のうち、前記右連繋部の正面は、当該右袖の長さ方向に45cN以上の伸張力をかけても20%の伸張にならない20%未満の伸びない構成とされている。
本発明のまた別の態様によれば、
前記左袖のうち、少なくとも前記左連繋部の背面は、当該左袖の長さ方向に45cN以上の伸張力をかけても20%の伸張にならない20%未満の伸びない構成とされ、
前記右袖のうち、少なくとも前記右連繋部の背面は、当該右袖の長さ方向に45cN以上の伸張力をかけても20%の伸張にならない20%未満の伸びない構成とされている。
本発明のまた別の態様によれば、
前記左袖は、当該左袖のうち、少なくとも前記左連繋部の背面および正面に亘って、当該左袖の長さ方向に45cN以上の伸張力をかけても20%の伸張にならない20%未満の伸びない構成とされ、
前記右袖は、当該右袖のうち、少なくとも前記右連繋部の背面および正面に亘って、当該右袖の長さ方向に45cN以上の伸張力をかけても20%の伸張にならない20%未満の伸びない構成とされている。
この構成によれば、着用者の左右の肩甲骨、更には上腕上部および肩を、さらに強く引き寄せる、即ち着用者の後方および着用者の背面中央側へと移動させることができる。そのため、より効果的な着用者の姿勢矯正を行うことができる。
本発明のまた別の態様によれば、
前記左袖の左連繋部の正面は、当該左袖の長さ方向において20%伸長時に45cN以上となる伸長力を有し、
前記右袖の右連繋部の正面は、当該右袖の長さ方向において20%伸長時に45cN以上となる伸長力を有している。
本発明のまた別の態様によれば、
前記後身頃の左側に左抉り部が設けられ、この左抉り部に前記左袖の左連繋部の背面側が縫合され、
前記後身頃の右側に右抉り部が設けられ、この右抉り部に前記右袖の右連繋部の背面側が縫合されている。
この構成によれば、前記後身頃の左側および右側の各々に前記左抉り部および前記右抉り部が設けられるため、前記後身頃の左右方向の長さが短くなる。そして、着用者は前記後身頃を少なくとも左右方向に伸ばしながら前記衣料の上半身部を着用するので、前記衣料の上半身部の着用時に前記後身頃の引張力がより強力になる。したがって、着用者の左の肩甲骨、更には上腕上部および肩と、右の肩甲骨、更には上腕上部および肩とを、より強く引き寄せる、即ち着用者の後方および着用者の背面中央側へと移動させることができる。
本発明のまた別の態様によれば、
前記左袖の左連繋部の背面側が、前記後身頃の左抉り部に対応する左縫合部分を有し、
前記左縫合部分が、前記左袖の左連繋部の背面側が前記左抉り部に縫合される前に前記左抉り部の最深部に到達しない寸法に形成されていて、前記左抉り部に縫合され、
前記右袖の右連繋部の背面側が、前記後身頃の右抉り部に対応する右縫合部分を有し、
前記右縫合部分が、前記右袖の右連繋部の背面側が前記右抉り部に縫合される前に前記右抉り部の最深部に到達しない寸法に形成されていて、前記右抉り部に縫合されている。
この構成によれば、前記左抉り部および前記右抉り部に対して、前記左袖の左連繋部の背面側および前記右袖の右連繋部の背面側をそれぞれ短寸化させることになり、それらを縫合した時に、前記左袖の左連繋部の背面側および前記右袖の右連繋部の背面側をそれぞれ後方側に効果的に傾けることができる。これによって、着用者が前記衣類の上半身部を着用したときに、着用者の左の肩甲骨、更には上腕上部および肩と、右の肩甲骨、更には上腕上部および肩とを、後方および背面中央側方向に向けてより積極的に引っ張ることができる。この積極的な引っ張りによってより優れた矯正効果を発揮させることができる。
本発明のまた別の態様によれば、
前記左抉り部の最深部は、その左抉り部の上下方向の中央よりも下方に配置され、
前記右抉り部の最深部は、その右抉り部の上下方向の中央よりも下方に配置されている。
この構成によれば、前記衣料の上半身部の着用中、前記衣料の上半身部のうち着用者の肩口に対応する部分が着用者の背面中央側へよれる事態が発生することを防止できる。したがって、前記事態の発生に起因して、前記衣料の上半身部にしわが出たり、着用者の運動追従性が低下したりすることを回避できる。
本発明のまた別の態様によれば、
前記左抉り部における最深部の深さの値と、前記右抉り部における最深部の深さの値と、前記左抉り部の最深部と前記右抉り部の最深部との間における前記伸縮領域の左右方向の長さの値との比が、1:1:0.5〜6である。
本発明のまた別の態様によれば、
前記左袖のうち、少なくとも着用者の左脇の下に対向する部分には柔軟性の生地が備えられ、
前記右袖のうち、少なくとも着用者の右脇の下に対向する部分には柔軟性の生地が備えられている。
この構成によれば、前記後身頃の引張りにより前記左右の袖の各連繋部の背面側が着用者の後方および背面中央側へ移動しても、着用者にとって脇の下が痛むという事態が発生することを防止できる。
本発明のまた別の態様によれば、
前記左右の袖が、半袖、七分袖または長袖である。
本発明によれば、着用者が、腕が正面中央側にまわるように肩が前方に出てしまう姿勢をとることを抑制できる衣料の上半身部を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る衣料の上半身部を膨らませた状態を示す正面図である。 図1の衣料の上半身部を膨らませた状態を示す背面図である。 図1の衣料の上半身部を膨らませた状態を示す平面図である。 図1の衣料の上半身部を膨らませた状態を示す一部断面側面図である。 図1の衣料の上半身部が着用者に着用された状態を示す模式平面図である。 本発明の別の実施形態に係る衣料の上半身部を膨らませた状態を示す背面図である。 本発明の第2実施形態に係る衣料の上半身部を膨らませた状態を示す正面図である。 図7の衣料の上半身部を膨らませた状態を示す背面図である。 図8の一部拡大図である。 図7の衣料の上半身部における後身頃の左側と左袖との縫合が解かれた状態を示す概略図である。 図7の衣料の上半身部における後身頃の右側と右袖との縫合が解かれた状態を示す概略図である。 図7の衣料の上半身部における後身頃の左側と左袖との縫合が解かれた状態の別の例を示す概略図である。 図7の衣料の上半身部における後身頃の左側と左袖との縫合が解かれた状態のまた別の例を示す概略図である。 図7の衣料の上半身部における後身頃の左側と左袖との縫合が解かれた状態のまた別の例を示す概略図である。 本発明のまた別の実施形態に係る衣料の上半身部を膨らませた状態を示す背面図である。
本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に、本発明の第1実施形態に係る衣料の上半身部1を膨らませた状態を表す正面図を示す。図2に、衣料の上半身部1を膨らませた状態を表す背面図を示す。図3に、衣料の上半身部1を膨らませた状態を表す平面図を示す。図4に、衣料の上半身部1を膨らませた状態を表す一部断面側面図を示す。
なお、図1および図2においては、膨らみつつ広げられた状態にある衣料の上半身部1を表している。また、図1から図4に関して、衣料の上半身部1を膨らませた状態とは、着用時に着用者を省いて当該着用者の影響を受けない衣料の上半身部1のみを表した状態に相当する。
図1、図2、図3、図4に示されるように、衣料の上半身部1は、着用者の上半身に着用され得るように構成されている。衣料の上半身部1としては、肌着として着用され得るもの(インナウェア)、または、肌着の上に着用される中衣もしくは上着として着用され得るもの(アウターウェア)がある。
衣料の上半身部1は、身頃2と、左袖3と、右袖4とを備えている。この身頃2は、少なくとも伸縮性の後身頃12を有している。左袖3および右袖4は、身頃2の左右両側にそれぞれ設けられている。本実施形態においては、身頃2が、前身頃11を更に有している。
そして、後身頃12に、衣料の上半身部1の着用時に着用者の左右方向に引張力を発揮し得る伸縮性の後側領域8が備えられている。この後側領域8の左側に左袖3が縫合され、後側領域8の右側に右袖4が縫合されている。前左袖3および右袖4は、それぞれ、前身頃11に対しては一体に構成されている。
なお、前身頃11および後身頃12の各々に対する左袖3の連繋構造(左袖3を前身頃11に対しては一体にかつ後身頃12に対しては別体にする構造)は、特に限定するものではない。左袖3は、前身頃11または後身頃12の各々に対して一体に構成してもよいし、別体に構成してもよい。
前身頃11および後身頃12の各々に対する、右袖4の連繋構造(右袖4を前身頃11に対しては一体にかつ後身頃12に対しては別体にする構造)は、特に限定するものではない。右袖4は、前身頃11または後身頃12の各々に対して一体に構成してもよいし、別体に構成してもよい。
詳しくは、身頃2は、衣料の上半身部1の上下方向を軸方向とする筒状体である。身頃2は、着用者が衣料の上半身部1を着用する際に着用者の上半身に応じて少なくとも後身頃12の一部(後述の後側領域8)を伸ばしつつ、着用者の上半身を覆うことができるように構成されている。
身頃2は、前述のとおり、前身頃11と、この前身頃11に設けられた後身頃12とを有している。なお、身頃2は、本実施形態においては別体に構成されている前身頃11と後身頃12とを有するものとしているが、一体に構成されている前身頃と後身頃とを有するものとしてもよい。
前身頃11は、着用者の上半身の正面に対応する部分であり、着用者の上半身の略正面全部を覆うことができるように形成されている。後身頃12は、着用者の上半身の背面に対応する部分であり、着用者の上半身の略背面全部を覆うことができるように形成されている。
後身頃12に、後側領域8(図2における第1の点ハッチングの領域)が設けられている。後側領域8は、後身頃12において、左袖3との連繋箇所と右袖4との連繋箇所との間に配されている。後側領域8は、左袖3との連繋箇所と右袖4との連繋箇所との間に延在しており、左右方向に伸縮可能に構成されている。
後身頃12は、後側領域8を備えることにより、衣料の上半身部1の着用者の左右の肩甲骨を引き寄せる伸張力を有している。後側領域8は、左右方向への伸縮性を有しつつ、後身頃12(身頃2)において、衣料の上半身部1の左脇部13と右脇部14とを左右方向に最短距離で結ぶ直線よりも上方に存在する身頃2の一部分である。
そして、後身頃12が、後側領域8を用いて、左袖3との連繋箇所を右方へ引っ張りかつ右袖4との連繋箇所を左方へ引っ張る引張力を衣料の上半身部1の着用時に着用者に対し発揮できるようになっている。ここで、後身頃12のうち少なくとも後側領域8は、左右方向において20%伸長時に60cN以上となる伸長力を有している。
なお、後身頃12のうち少なくとも後側領域8の左右方向の伸長力は、後側領域8の左右方向の20%伸長時に80cN以上600cN以下となるものが好ましく、後側領域8の左右方向の20%伸長時に100cN以上400cN以下となるものがより好ましい。
身頃2は、また、襟ぐり16と、裾17と、左の連繋端部18と、右の連繋端部19とを含んでいる。襟ぐり16は、身頃2の上端部に配されるとともに、身頃2の左右方向の中央付近に配されている。裾17は、襟ぐり16の下方に配されている。
左の連繋端部18は、左袖3の背面側を後側領域8(身頃2(後身頃12))に縫合するための部分であり、後側領域8の左側に配されている。右の連繋端部19は、右袖4の背面側を後側領域8(身頃2(後身頃12))に縫合するための部分であり、後側領域8の右側に配されている。
また、左袖3は、身頃2に連通しつつ当該左袖3の長さ方向(軸方向、図1における概ね矢印21方向)に延在し得る筒状体である。本実施形態において、左袖3は長袖である。なお、本発明における左袖は、これに代えて、半袖であってもよいし、七分袖であってもよい。
左袖3は、図1〜図4に示されるように、衣料の上半身部1が膨らんだ状態において、左袖3のうち、身頃2の左側に繋がる左連繋部22が、身頃2に対して後方に向かうように延びる形態をとる。この左連繋部22は、衣料の上半身部1のうち概ね着用者の左肩の背面から正面を覆う部分である。
左連繋部22は、背面23(図2における第2の点ハッチングの領域)を備えている。左連繋部22の背面23は、左袖3の長さ方向一端部(身頃2側にある上端部)に設けられている。左連繋部22の背面23は、身頃2のうち後身頃12の後側領域8と隣り合うように配されている。
左連繋部22の背面23とは、図2に示すとおり、衣料の上半身部1の左脇部13から、左袖3の長手方向と直交する方向に延びる左脇基準線(第1仮想線)25に対して、その左脇基準線25よりも後側領域8側に存在する左袖3の部分をいう。
そして、左連繋部22が、衣料の上半身部1が膨らんだ状態において、身頃2から衣料の上半身部1の後方、詳しくは後身頃12(後側領域8)の左斜め後方に向かって延出するように設けられている。左連繋部22の背面23は、後身頃12に繋がっている。
左連繋部22は、平面視において、図3の2点鎖線で示す仮想左袖33のように身頃2に対して横方向に並ぶように左方に直線状に延びた状態で配されるのではなく、左連繋部22の軸心が仮想左袖33の軸心に対して第1の所定角度Θ1をなすように後方(左斜め後方)に向かって延びた状態で配される。
本実施形態においては、左袖3の左連繋部22の背面23側が、後側領域8の左側(左の連繋端部18)に縫合されている。ここで、左袖3のうち少なくとも左連繋部22の背面23は、左袖3の長さ方向において20%伸長時に45cN以上600以下となる伸長力を有している。
なお、左袖3のうち少なくとも左連繋部22の背面23の長さ方向の伸長力は、左袖3の長さ方向の20%伸長時に60cN以上500cN以下となるものが好ましく、左袖3の長さ方向の20%伸長時に80cN以上400cN以下となるものがより好ましい。
また、右袖4は、身頃2に連通しつつ当該右袖4の長さ方向(軸方向、図1における概ね矢印26方向)に延在し得る筒状体である。本実施形態において、右袖4は長袖である。なお、本発明における右袖は、これに代えて、半袖であってもよいし、七分袖であってもよい。
右袖4は、図1〜図4に示されるように、衣料の上半身部1が膨らんだ状態において、右袖4のうち、身頃2の右側に繋がる右連繋部27が、身頃2に対して後方に向かうように延びる形態をとる。この右連繋部27は、衣料の上半身部1のうち概ね着用者の右肩の背面から正面を覆う部分である。
右連繋部27は、背面28(図2における第2の点ハッチングの領域)を備えている。右連繋部27の背面28は、右袖4の長さ方向一端部(身頃2側にある上端部)に設けられている。右連繋部27の背面28は、身頃2のうち後身頃12の後側領域8と隣り合うように配されている。
右連繋部27の背面28とは、図2に示すとおり、衣料の上半身部1の右脇部14から、右袖4の長手方向と直交する方向に延びる右脇基準線(第2仮想線)29に対して、その右脇基準線29よりも後側領域8側に存在する右袖4の部分をいう。
そして、右連繋部27が、衣料の上半身部1が膨らんだ状態において、身頃2から衣料の上半身部1の後方、詳しくは後身頃12(後側領域8)の右斜め後方に向かって延出するように設けられている。右連繋部27の背面28は、後身頃12に繋がっている。
右連繋部27は、平面視において、図3の2点鎖線で示す仮想右袖34のように身頃2に対して横方向に並ぶように左方に直線状に延びた状態で配されるのではなく、右連繋部27の軸心が仮想右袖34の軸心に対して第2の所定角度Θ2をなすように後方(右斜め後方)に向かって延びた状態で配される。
右連繋部27に関する第2の所定角度Θ2は、左連繋部22に関する第1の所定角度Θ1と同じ角度であってもよいし、異なる角度であってもよい。第1の所定角度Θ1および第2の所定角度Θ2は、それぞれ、衣料の上半身部1を着用する者等に応じて適宜設定され得る。
本実施形態においては、右袖4の右連繋部27の背面28側が、後側領域8の右側(右の連繋端部19)に縫合されている。ここで、右袖4のうち少なくとも右連繋部27の背面28は、右袖4の長さ方向において20%伸長時に45cN以上600以下となる伸長力を有している。
なお、右袖4のうち少なくとも右連繋部27の背面28の長さ方向の伸長力は、右袖4の長さ方向の20%伸長時に60cN以上500cN以下となるものが好ましく、右袖4の長さ方向の20%伸長時に80cN以上400cN以下となるものがより好ましい。
また、ここでの伸長力とは、それぞれの製造に用いられる生地(素材)を、定速伸長形引張試験機により、約20℃(18℃〜22℃)の環境下において、幅2.5cm、長さ(生地把持間隔)10cmの状態で、引張り速度30cm/分で所定方向に20%伸長させた時の伸長力である。本件では定速伸長形引張試験機として島津製作所製AGS−Xを採用し、これを用いて測定した伸長力を記載している。
このような構成において、前述のとおり、後身頃12が着用者の左右の肩甲骨を引き寄せる伸張力を有しているので、着用者の左の肩甲骨、更には上腕上部および肩と、右の肩甲骨、更には上腕上部および肩とに、後方への高い負荷をかけることが可能となる。したがって、図5でいえば、左の上腕上部および右の上腕上部がそれぞれ正面中央側にまわるように左の左肩および右肩の各々が前方に出てしまうという姿勢35を、着用者30にとって、よりとりづらいものにすることができる。その結果、着用者が巻き肩や猫背になるといったことを効果的に抑制することができ、着用者の姿勢矯正効果をより高めることができる。また、既に巻き肩や猫背になった人に対しても優れた矯正効果を衣類の上半身部1に発揮させることが可能になる。
しかも、本実施形態においては、衣類の上半身部1において、左右の袖3・4の各連繋部22・27の背面23・28を対応する左袖3又は右袖4の長さ方向における20%伸長時に45cN以上となる強い伸張力を有するものに構成することによって、着用者が衣類の上半身部1を着用したとき、後身頃12(後側領域8)が発揮する引張力(左袖3の左連繋部22の背面23を略右方へ引っ張り、かつ、右袖4の右連繋部27の背面28を略左方へ引っ張る力)が左右の袖3・4の連繋部22・27の背面23・28の伸びにより大きく減殺されず、着用者の左右の肩甲骨、更には上腕上部および肩を引き寄せる力、即ち着用者の後方および着用者の背面中央側へと移動させようとする力がより強く働くことが新たに知見された。
なお、本発明における左右の袖は、本実施形態においては襟ぐり16から比較的離れた状態で身頃2の後側領域8の左右両側に左右の連繋部22・27の背面23・28側をそれぞれ縫合させる左右の袖3・4としているが、これに限定するものではなく、例えば、図6に示すように、襟ぐり16に対して比較的近づいた状態で身頃2の後側領域8の左右両側に左右の連繋部42・47の背面43・48側をそれぞれ縫合させる左右の袖44・49としてもよい。
次に、本発明の第2実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図7に、本発明の第2実施形態に係る衣料の上半身部51を膨らませた状態を表す正面図を示す。図8に、衣料の上半身部51を膨らませた状態を表す背面図を示す。図9に、図8の一部拡大図を示す。
なお、図7および図8においては、膨らませられかつ広げられた状態にある衣料の上半身部51を表している。また、図7から図9に関して、衣料の上半身部51を膨らませた状態とは、概ね着用時に着用者を省いて当該着用者の影響を受けない衣料の上半身部51のみを表した状態に相当する。
本実施形態に係る衣料の上半身部51は、身頃2の後側領域8と左右の袖3・4との連繋構造に関して、本発明の第1実施形態に係る衣料の上半身部1と相違する。
すなわち、図7、図8、図9に示されるように、衣料の上半身部51において、身頃2は、左袖ぐりと、右袖ぐりとを備えている。そして、身頃2に、その左袖ぐりを介して左袖3が取り付けられている。身頃2に、その右袖ぐりを介して右袖4が取り付けられている。
身頃2の左袖ぐりは、左の連繋端部を構成するものであり、左の連繋端部正面53と左の連繋端部背面54とを有している。なお、以下の説明においては、左の連繋端部正面53を単に左端部正面53といい、左の連繋端部背面54を単に左端部背面54という。
左端部正面53は、身頃2の左袖ぐり正面に配されている。左端部正面53は、前身頃11の上部左側に設けられている。左端部背面54は、身頃2の左袖ぐり背面に配されている。左端部背面54は、後身頃12の上部左側(後側領域8の左側)に設けられている。
身頃2の右袖ぐりは、右の連繋端部を構成するものであり、右の連繋端部正面56と右の連繋端部背面57とを有している。なお、以下の説明においては、右の連繋端部正面56を単に右端部正面56といい、右の連繋端部背面57を単に右端部背面57という。
右端部正面56は、身頃2の右袖ぐり正面に配されている。右端部正面56は、前身頃11の上部右側に設けられている。右端部背面57は、身頃2の右袖ぐり背面に配されている。右端部背面57は、後身頃12の上部右側(後側領域8の右側)に設けられている。
本実施形態においては、後側領域8が、左端部背面54から右端部背面57に亘って延在するように設けられている。言い換えれば、後側領域8が、後側領域8の左側と左袖3との連繋箇所から後側領域8の右側と右袖4との連繋箇所に亘って延在するように設けられている。
また、左袖3は、図7、図8に示されるように、衣料の上半身部1が膨らんだ状態において、左袖3のうち、身頃2の左側に繋がる左連繋部60が、身頃2に対して後方に向かうように延びる形態をとる。この左連繋部60は、衣料の上半身部1のうち概ね着用者の左肩の背面から正面を覆う部分である。
左袖3は、左袖正面61と、左袖背面62とを有している。なお、左袖3は、本実施形態においては別体に構成されている左袖正面61と左袖背面62とを有するものとしているが、一体に構成されている左袖正面と左袖背面とを有するものとしてもよい。
左袖正面61と左袖背面62とは、前後に並べられ、左袖3が筒状を呈するように連続的に設けられている。左袖正面61と左袖背面62とは、左袖3の長さ方向一端部(上端部)側で身頃2の左袖ぐりに縫合される一方、左袖3の長さ方向他端部(下端部)側に袖口65を形成している。
左袖正面61には、左袖3の左連繋部60の正面67が含まれている。左連繋部60の正面67は、左袖3の長さ方向一端部(上端部)の正面側に設けられている。左連繋部60の正面67は、身頃2の左端部正面53(前身頃11の上部左側)と隣り合うように配されている。
左連繋部60の正面67とは、図7に示すとおり、衣料の上半身部1の左脇部13から、左袖3の長手方向と直交する方向に延びる左脇基準線(第1仮想線)25に対して、その左脇基準線25よりも後側領域8側に存在する左袖3の部分をいう。
左袖背面62には、左袖3の左連繋部60の背面68が含まれている。左連繋部60の背面68は、左袖3の長さ方向一端部(上端部)の背面側に設けられている。左連繋部60の背面68は、身頃2の左端部背面54(後身頃12の上部左側)と隣り合うように配されている。
そして、左連繋部60が、衣料の上半身部1が膨らんだ状態において、身頃2から衣料の上半身部1の後方、詳しくは後身頃12(後側領域8)の左斜め後方に向かって延出するように設けられている。左連繋部60の正面67は前身頃11に繋がり、左連繋部60の背面68は後身頃12に繋がっている。
本実施形態においては、左連繋部60の背面68側が、左端部背面54(後側領域8の左側)に縫合されている。ここで、左袖3のうち少なくとも左連繋部60の背面68は、左袖3の長さ方向において20%伸長時に45cN以上600以下となる伸長力を有している。
なお、左袖3のうち少なくとも左連繋部60の背面68の長さ方向の伸長力は、左袖3の長さ方向の20%伸長時に60cN以上500cN以下となるものが好ましく、左袖3の長さ方向の20%伸長時に80cN以上400cN以下となるものがより好ましい。
また、右袖4は、図7、図8に示されるように、衣料の上半身部1が膨らんだ状態において、右袖4のうち、身頃2の右側に繋がる右連繋部70が、身頃2に対して後方に向かうように延びる形態をとる。この右連繋部70は、衣料の上半身部1のうち概ね着用者の右肩の背面から正面を覆う部分である。
右袖4は、右袖正面71と、右袖背面72とを有している。なお、右袖4は、本実施形態においては別体に構成されている右袖正面71と右袖背面72とを有するものとしているが、一体に構成されている右袖正面と右袖背面とを有するものとしてもよい。
右袖正面71と右袖背面72とは、前後に並べられ、右袖4が筒状を呈するように連続的に設けられている。右袖正面71と右袖背面72とは、右袖4の長さ方向一端部(上端部)側で身頃2の右袖ぐりに縫合される一方、左袖3の長さ方向他端部(下端部)側に袖口75を形成している。
右袖正面71には、右袖4の右連繋部70の正面77が含まれている。右連繋部70の正面77は、右袖4の長さ方向一端部(上端部)の正面側に設けられている。右連繋部70の正面77は、身頃2の右端部正面56(前身頃11の上部右側)と隣り合うように配されている。
右連繋部70の正面77とは、図7などに示すとおり、衣料の上半身部1の右脇部14から、右袖4の長手方向と直交する方向に延びる右脇基準線(第2仮想線)29に対して、その右脇基準線29よりも後側領域8側に存在する右袖4の部分をいう。
右袖背面72には、右袖4の右連繋部70の背面78が含まれている。右連繋部70の背面78は、右袖4の長さ方向一端部(上端部)の背面側に設けられている。右連繋部70の背面78は、身頃2の右端部背面57(後身頃12の上部右側)と隣り合うように配されている。
そして、右連繋部70が、衣料の上半身部1が膨らんだ状態において、身頃2から衣料の上半身部1の後方、詳しくは後身頃12(後側領域8)の右斜め後方に向かって延出するように設けられている。右連繋部70の正面77は前身頃11に繋がり、右連繋部70の背面78は後身頃12に繋がっている。
本実施形態においては、右連繋部70の背面78側が、右端部背面57(後側領域8の右側)に縫合されている。ここで、右袖4のうち少なくとも右連繋部70の背面78は、右袖4の長さ方向において20%伸長時に45cN以上600以下となる伸長力を有している。
なお、右袖4のうち少なくとも右連繋部70の背面78の長さ方向の伸長力は、右袖4の長さ方向の20%伸長時に60cN以上500cN以下となるものが好ましく、右袖4の長さ方向の20%伸長時に80cN以上400cN以下となるものがより好ましい。
このような構成において、第1実施形態と同様に、後身頃12が着用者の左右の肩甲骨を引き寄せる伸張力を有しているので、着用者の左の肩甲骨、更には上腕上部および肩と、右の肩甲骨、更には上腕上部および肩とに、後方への高い負荷をかけることが可能となる。したがって、左の上腕上部および右の上腕上部がそれぞれ正面中央側にまわるように左肩および右肩の各々が前方に出てしまうという姿勢を、着用者にとって、よりとりづらいものにすることができる。その結果、着用者が巻き肩や猫背になるといったことを効果的に抑制することができ、着用者の姿勢矯正効果をより高めることができる。また、既に巻き肩や猫背になった人に対しても優れた矯正効果を衣類の上半身部51に発揮させることが可能になる。
しかも、本実施形態においては、衣類の上半身部51において、左右の袖3・4の各連繋部60・70の背面68・78を対応する左袖3又は右袖4の長さ方向における20%伸長時に45cN以上となる強い伸張力を有するものに構成しているため、着用者が衣類の上半身部1を着用したとき、後身頃12(後側領域8)が発揮する引張力(左袖3の左連繋部60の背面68を略右方へ引っ張り、かつ、右袖4の右連繋部70の背面78を略左方へ引っ張る力)が左右の袖3・4の連繋部60・70の背面68・78の伸びにより大きく減殺されず、着用者の左右の肩甲骨、更には上腕上部および肩を引き寄せる力、即ち着用者の後方および着用者の背面中央側へと移動させようとする力がより強く働くことになる。
そのうえ、衣類の上半身部51は、左袖3のうち少なくとも左連繋部60の背面68および左連繋部60の正面67に亘って(本実施形態においては、左袖3の上端部のうち着用者の左脇の下に対向する部分を除いた部分で)、左袖3の長さ方向において20%伸長時に45cN以上600以下となる伸長力を有するように構成されている。
なお、衣類の上半身部51は、左袖3のうち少なくとも左連繋部60の背面68および右連繋部70の背面78に亘って、左袖3の長さ方向の20%伸長時に60cN以上500cN以下となるものを有するように構成されることが好ましく、左袖3の長さ方向の20%伸長時に80cN以上400cN以下となるものを有するように構成されることがより好ましい。
しかも、衣類の上半身部51は、右袖4のうち少なくとも右連繋部70の背面78および右連繋部70の正面77に亘って(本実施形態においては、右袖4の上端部のうち着用者の右脇の下に対向する部分を除いた部分で)、右袖4の長さ方向において20%伸長時に45cN以上となる伸長力を有するように構成されている。
なお、衣類の上半身部51は、右袖4のうち少なくとも右連繋部70の背面78および右連繋部70の正面77に亘って、右袖4の長さ方向の20%伸長時に60cN以上500cN以下となるものを有するように構成されることが好ましく、左袖3の長さ方向の20%伸長時に80cN以上400cN以下となるものを有するように構成されることがより好ましい。
この構成により、着用者が衣類の上半身部51を着用したとき、着用者の左右の肩甲骨、更には上腕上部および肩を、さらに強く引き寄せる、即ち着用者の後方および着用者の背面中央側へと移動させることができる。そのため、より効果的な着用者の姿勢矯正を行うことができる。
図10に、後身頃12(後側領域8)の左側と左袖3との縫合が解かれた状態の概略図を示す。なお、図10において、後述の伸縮性の生地191は説明の便宜上省略している。衣類の上半身部51において、左袖3は、図10に示す状態を経て後側領域8の左側に近接し、これと縫合される。
図9、図10に示されるように、本実施形態においては、後身頃12の後側領域8の左側に、左抉り部81が設けられている。そしてこの左抉り部81に、左袖3の左連繋部60の背面68側が縫合されている。
詳しくは、左抉り部81は、左端部背面54として機能するものである。左抉り部81は、後身頃12において、その左縁部の上側が抉られることによって構成されている。左抉り部81は、概ね後身頃12の上下方向に延在した状態で形成されている。
左抉り部81は、後身頃12の左右方向中心縦線83側(右側)へ凹む湾曲形状(凹形状)を有している。左抉り部81は、そのなかで左右方向中心縦線83側へ最も凹んだ部分に、最深部85を有している。この最深部85は、凹形状の縫合ラインを形作る、左抉り部81の縁部上に配されている。
なお、図9に示すように、第3仮想線87は、衣類の上半身部51の左脇部13(左抉り部81の下端部93)から衣類の上半身部51の左肩部95側に向かって後身頃12の上方へ略垂直に延びる直線である。第3仮想線87は、また、後身頃12の左右方向中心縦線83と略平行に延在する。
図11に、後身頃12(後側領域8)の右側と右袖4との縫合が解かれた状態の概略図を示す。なお、図11において、後述の伸縮性の生地192は説明の便宜上省略している。衣類の上半身部51において、右袖4は、図11に示す状態を経て後側領域8の右側に近接し、これと縫合される。
図9、図11に示されるように、本実施形態においては、後身頃12の後側領域8の右側に、右抉り部101が設けられている。そしてこの右抉り部101に、右袖4の右連繋部70の背面78側が縫合されている。
詳しくは、右抉り部101は、右端部背面57として機能するものである。右抉り部101は、後身頃12において、その右縁部の上側が抉られることによって構成されている。右抉り部101は、概ね後身頃12の上下方向に延在した状態で形成されている。
右抉り部101は、後身頃12の左右方向中心縦線83側(左側)へ凹む湾曲形状(凹形状)を有している。右抉り部101は、そのなかで左右方向中心縦線83側へ最も凹んだ部分に、最深部105を有している。この最深部105は、凹形状の縫合ラインを形作る、右抉り部101の縁部上に配されている。
なお、図9に示すように、第4仮想線107は、衣類の上半身部51の右脇部14(右抉り部101の下端部113)から衣料の上半身部51の右肩部115側に向かって後身頃12の上方へ略垂直に延びる直線である。第4仮想線107は、また、後身頃12の左右方向中心縦線83と略平行に延在する。
このように、後身頃12(後側領域8)の左側および右側の各々に左抉り部81および右抉り部101が設けられるため、後側領域8の左右方向の長さが短くなる。そして、着用者は後側領域8を少なくとも左右方向に伸ばしながら衣料の上半身部1を着用するので、衣料の上半身部1の着用時に後側領域8の引張力がより強力になる。したがって、着用者の左の肩甲骨、更には上腕上部および肩と、右の肩甲骨、更には上腕上部および肩とを、より強く引き寄せる、即ち着用者の後方および着用者の背面中央側へと移動させることができる。
また、図10に示されるように、本実施形態においては、左袖3の左連繋部60の背面68側が、後側領域8の左抉り部81に対応する左縫合部分132を有している。そして、左縫合部分132が、左袖3の左連繋部60の背面68側が左抉り部81に縫合される前に左抉り部81の最深部85に到達しない寸法に形成されていて、左抉り部81に縫合されている。
詳しくは、左袖3の左連繋部60の背面68側に、左基部131と前述の左縫合部分132とが設けられている。左基部131は、左連繋部60の背面68側のうち左袖3の長手方向他端部(下端部)側に配されている。左縫合部分132は、左連繋部60の背面68側のうち左袖3の長手方向一端部(上端部)側に配されている。
左縫合部分132は、左基部131から左抉り部81(後側領域8)に向かって膨出する膨出形状を有している。左縫合部分132は、そのなかで左右方向中心縦線83側へ最も突出する部分に、頂部134を備えている。頂部134は、左抉り部81に対して凸形状の縫合ラインを形作る、左縫合部分132の背面視右側縁部上に配されている。
左連繋部60の背面68側においては、左縫合部分132の背面視右側縁部が左抉り部81に縫合されている。この際、左縫合部分132においては、その上端部(背面視右側縁部の上端部)135が左抉り部81の上端部136と合致するように、左縫合部分132のうち背面視右側縁部が左抉り部81に縫合される。
左縫合部分132においては、また、その下端部(背面視右側縁部の下端部)137が左抉り部81の下端部93と合致するように、左縫合部分132うち背面視右側縁部が左抉り部81に縫合される。さらに、左縫合部分132の頂部134が左抉り部81の最深部85と合致するように、左縫合部分132うち背面視右側縁部が左抉り部81に縫合される。
ここでは、左縫合部分132と左抉り部81との縫合が解かれた場合(即ち、これら両者が分離している場合)に、左縫合部分132の上端部135と下端部137との最短距離d1が、左抉り部81の上端部136と下端部93との最短距離d2よりも長くなるように設定されている。
また、左縫合部分132における前記背面視右側縁部の周長が、左抉り部81の周長と略同じになるように設定されている。なお、これら両者の周長は、伸ばし縫い等により適切に縫合を実行できる周長であればよく、本実施形態に代えて、互いに異なる周長としてもよい。
さらに、左縫合部分132と左抉り部81との縫合が解かれた場合に、左縫合部分132の突出寸法(膨出寸法)が、左抉り部81の凹み寸法よりも小さくなるように設定されている。具体的には、第5仮想線143と左縫合部分132の頂部134との最短距離d3が、第6仮想線144と左抉り部81の最深部85との最短距離d4よりも短くなるように設定されている。
すなわち、この場合に、左縫合部分132と左抉り部81とを左右方向に並べたとき(図10参照)、左縫合部分132の上端部135と左抉り部81の上端部136とが合致しかつ左縫合部分132の下端部137と左抉り部81の下端部93とが合致した状態で、左縫合部分132における前記縫合ライン上の頂部134が左抉り部81における縫合ライン上の最深部85に左右方向において到達しない(届かずに合致しない)ように、左縫合部分132が所定の寸法(短寸)に形成されている。
なお、第5仮想線143は、左縫合部分132と左抉り部81との縫合が解かれたときに、左縫合部分132の上端部135と下端部137とを最短距離d1で結ぶ直線である。第6仮想線144は、左縫合部分132と左抉り部81との縫合が解かれたときに、左抉り部81の上端部136と下端部93とを最短距離d2で結ぶ直線である。
また、図11に示されるように、本実施形態においては、右袖4の右連繋部70の背面78側が、後側領域8の右抉り部101に対応する右縫合部分152を有している。そして、右縫合部分152が、右袖4の右連繋部70の背面78側が右抉り部101に縫合される前に右抉り部101の最深部105に到達しない寸法に形成されていて、右抉り部101に縫合されている。
詳しくは、右袖4の右連繋部70の背面78側に、右基部151と前述の右縫合部分152とが設けられている。右基部151は、右連繋部70の背面78側のうち右袖4の長手方向他端部(下端部)側に配されている。右縫合部分152は、右連繋部70の背面78側のうち右袖4の長手方向一端部(上端部)側に配されている。
右縫合部分152は、右基部151から右抉り部101(後側領域8)に向かって膨出する膨出形状を有している。右縫合部分152は、そのなかで左右方向中心縦線83側へ最も突出する部分に、頂部154を備えている。頂部154は、右抉り部101に対して凸形状の縫合ラインを形作る、右縫合部分152の背面視左側縁部上に配されている。
右連繋部70の背面78側においては、右縫合部分152の背面視左側縁部が右抉り部101に縫合されている。この際、右縫合部分152においては、その上端部(背面視左側縁部の上端部)155が右抉り部101の上端部156と合致するように、右縫合部分152のうち背面視左側縁部が右抉り部101に縫合される。
右縫合部分152においては、また、その下端部(背面視左側縁部の下端部)157が右抉り部101の下端部113と合致するように、右縫合部分152のうち背面視左側縁部が右抉り部101に縫合される。さらに、右縫合部分152の頂部154が右抉り部101の最深部105と合致するように、右縫合部分152のうち背面視左側縁部が右抉り部101に縫合される。
ここでは、右縫合部分152と右抉り部101との縫合が解かれた場合(即ち、これら両者が分離している場合)に、右縫合部分152の上端部155と下端部157との最短距離d5が、右抉り部101の上端部156と下端部113との最短距離d6よりも長くなるように設定されている。
また、右縫合部分152における前記背面視左側縁部の周長が、右抉り部101の周長と略同じになるように設定されている。なお、これら両者の周長は、伸ばし縫い等により適切に縫合を実行できる周長であればよく、本実施形態に代えて、互いに異なる周長としてもよい。
さらに、右縫合部分152と右抉り部101との縫合が解かれた場合に、右縫合部分152の突出寸法(膨出寸法)が、右抉り部101の凹み寸法よりも小さくなるように設定されている。具体的には、第7仮想線163と右縫合部分152の頂部154との最短距離d7が、第8仮想線164と右抉り部101の最深部105との最短距離d8よりも短くなるように設定されている。
すなわち、この場合に、右縫合部分152と右抉り部101とを左右方向に並べたとき(図11参照)、右縫合部分152の上端部155と右抉り部101の上端部156とが合致しかつ右縫合部分152の下端部157と右抉り部101の下端部113とが合致した状態で、右縫合部分152における前記縫合ライン上の頂部154が右抉り部101における縫合ライン上の最深部105に左右方向において到達しない(届かずに合致しない)ように、右縫合部分152が所定の寸法(短寸)に形成されている。
なお、第7仮想線163は、右縫合部分152と右抉り部101との縫合が解かれたときに、右縫合部分152の上端部155と下端部157とを最短距離d5で結ぶ直線である。第8仮想線164は、右縫合部分152と右抉り部101との縫合が解かれたときに、右抉り部101の上端部156と下端部113とを最短距離d6で結ぶ直線である。
この構成により、左抉り部81および右抉り部101に対して、左袖3の左連繋部60の背面68側および右袖4の右連繋部70の背面78側をそれぞれ短寸化させることになり、それらを縫合した時に、左連繋部60の背面68側および右連繋部70の背面78側をそれぞれ後方側に効果的に傾けることができる。これによって、着用者が衣類の上半身部51を着用したときに、着用者の左の肩甲骨、更には上腕上部および左肩と右の肩甲骨、更には上腕上部および右肩とを、後方および背面中央側方向に向けてより積極的に引っ張ることができる。この積極的な引っ張りによってより優れた矯正効果を発揮させることができる。
なお、本発明における左袖の左連繋部の背面側は、本実施形態においては左抉り部81に対して凸形状の縫合ラインを左縫合部分132に有する左連繋部60の背面68側としているが、これに限定するものではなく、左縫合部分で左抉り部と縫合されていない分離時にその左抉り部の最深部に到達しない短寸に形成されたものであればよい。
本発明における左袖の左連繋部の背面側は、例えば、図12に示すように、左抉り部81に対して凹凸形状の縫合ラインを左縫合部分171に有する背面172側としてもよいし、図13に示すように、直線形状の縫合ラインを左縫合部分174に有する背面175側としてもよいし、図14に示すように、左抉り部81に対して凹形状の縫合ラインを左縫合部分177に有する背面178側としてもよい。
また、本発明における右袖の右連繋部の背面側は、本発明における左袖の左連繋部の背面側と同様の構成を採用することが可能である。本実施形態においては、右袖4の右連繋部70の背面78側が、左袖3の左連繋部60の背面68と後側領域8に対して左右対称の構成を有している。
また、図9に示されるように、本実施形態においては、左抉り部81の最深部85が、その左抉り部81の上下方向の中央181よりも下方に配置されている。また、右抉り部101の最深部105が、その右抉り部101の上下方向の中央182よりも下方に配置されている。
この構成により、衣料の上半身部1の着用中、衣料の上半身部1のうち着用者の肩口に対応する部分が着用者の背面中央側へよれる事態が発生することを防止できる。したがって、その事態の発生に起因して、衣料の上半身部1にしわが出たり、着用者の運動追従性が低下したりすることを回避できる。
また、本実施形態においては、図9に示されるように、左抉り部81における最深部85の深さの値v1と、右抉り部101における最深部105の深さの値v2と、左抉り部81の最深部85と右抉り部101の最深部105との間における後側領域8の左右方向の長さの値v3との比が、1:1:0.5〜6の範囲内に収まるように設定されている。
左抉り部81における最深部85の深さの値v1は、最深部85と第3仮想線87との最短距離に相当する。右抉り部101における最深部105の深さの値V2は、最深部105と第4仮想線107との最短距離に相当する。左抉り部81の最深部85と右抉り部101の最深部105との間における後側領域8の左右方向の長さの値v3は、これら最深部85・105間の最短距離に相当する。
また、本実施形態においては、図7、図8、図9に示されるように、左袖3のうち少なくとも着用者の左脇の下に対向する部分に、柔軟性の生地191が備えられている。右袖4のうち少なくとも着用者の右脇の下に対向する部分に、柔軟性の生地192が備えられている。
左袖3側の生地191は、前述した左袖3の左連繋部60の機能を損なわないように、左袖3の長さ方向一端部(上端部)の下側に設けられている。右袖4側の生地192は、前述した右袖4の右連繋部70の機能を損なわないように、右袖4の長さ方向一端部(上端部)の下側に設けられている。
この構成により、着用者が衣類の上半身部51を着用したときに、後身頃12(後側領域8)の引張りにより左右の袖3・4の各連繋部60・70の背面68・78側が着用者の後方および背面中央側へ移動しても、着用者にとって脇の下が痛むという事態が発生することを防止できる。
なお、本発明における柔軟性の生地は、本実施形態においては左右の袖3・4のうち着用者の左右の脇の下の各々に対向する部分のみに備えられた柔軟性の生地191・192としているが、これに限定するものではなく、例えば、図15に示すような、着用者の左右の脇の下のほか、左右の上腕および前腕の下側の各々に対向する部分に備えられた柔軟性の生地195・196としてもよい。
また、本発明における左袖は、第1実施形態および第2実施形態の左袖3に代えて、左袖のうち少なくとも左連繋部の背面が長さ方向において20%伸長時に45cN以上(600以下)となる伸長力を有し、かつ、左袖のうち左連繋部の正面が長さ方向に45cN以上の伸張力をかけても20%の伸張にならないように伸びない構成とされた左袖としてもよい。
そして、本発明における右袖は、第1実施形態および第2実施形態の右袖4に代えて、右袖のうち少なくとも右連繋部の背面が長さ方向において20%伸長時に45cN以上(600以下)となる伸長力を有し、かつ、右袖のうち右連繋部の正面が長さ方向に45cN以上の伸張力をかけても20%の伸張にならないように伸びない構成とされた右袖としてもよい。
なお、ここでの20%未満の伸びない構成とされた左袖とは、全く伸びない左袖を含むものである。また、20%未満の伸びない構成とされた右袖とは、全く伸びない構成とされた右袖を含むものである。
このような場合には、例えば、左右の袖を、それぞれ、正面と背面とを別体に構成した(異なる生地から構成した)袖としてもよいし、長さ方向において20%伸長時に45cN以上となる伸長力を有するように正面と背面とを一体に構成した(同一の生地から構成した)うえで、長さ方向に45cN以上の伸張力をかけても20%の伸張にならないように、別の生地等を袖のうち少なくとも連繋部の正面に設けた袖としてもよい。
また、本発明における左袖は、第1実施形態または第2実施形態の左袖3に代えて、左袖のうち少なくとも左連繋部の背面が長さ方向に45cN以上の伸張力をかけても20%の伸張にならない20%未満の伸びない構成とされた左袖としてもよい。
そして、本発明における右袖は、第1実施形態または第2実施形態の右袖4に代えて、右袖のうち少なくとも右連繋部の背面が長さ方向に45cN以上の伸張力をかけても20%の伸張にならない20%未満の伸びない構成とされた右袖としてもよい。
また、本発明における左袖は、第1実施形態および第2実施形態の左袖3に代えて、左袖のうち少なくとも左連繋部の背面および正面に亘って、長さ方向に45cN以上の伸張力をかけても20%の伸張にならない20%未満の伸びない構成とされた左袖としてもよい。
本発明における右袖は、第1実施形態および第2実施形態の左袖3に代えて、右袖のうち少なくとも前記右連繋部の背面および正面に亘って、長さ方向に45cN以上の伸張力をかけても20%の伸張にならない20%未満の伸びない構成とされた右袖としてもよい。
また、本発明における左袖は、第1実施形態および第2実施形態の左袖3に代えて、左袖のうち左連繋部の背面が長さ方向に45cN以上の伸張力をかけても20%の伸張にならないように伸びない構成とされ、かつ、左袖のうち少なくとも左連繋部の正面が長さ方向において20%伸長時に45cN以上(600以下)となる伸長力を有する左袖としてもよい。
本発明における右袖は、第1実施形態および第2実施形態の右袖4に代えて、右袖のうち右連繋部の背面が長さ方向に45cN以上の伸張力をかけても20%の伸張にならないように伸びない構成とされ、かつ、右袖のうち少なくとも右連繋部の正面が長さ方向において20%伸長時に45cN以上(600以下)となる伸長力を有する右袖としてもよい。
上述の教示を考慮すれば、本発明が多くの変更形態および変形形態をとり得ることは明らかである。したがって、本発明が、添付の特許請求の範囲内において、本明細書に記載された以外の方法で実施され得ることを理解されたい。
1 衣料の上半身部
2 身頃
3 左袖
4 右袖
12 後身頃
22 左連繋部
23 左連繋部の背面
27 右連繋部
28 右連繋部の背面
51 衣料の上半身部
60 左連繋部
67 左連繋部の正面
68 左連繋部の背面
70 右連繋部
77 左連繋部の正面
78 左連繋部の背面
81 左抉り部
85 左抉り部の最深部
101 右抉り部
105 右抉り部の最深部
132 左縫合部分
152 右縫合部分
181 左抉り部の上下方向の中央
182 右抉り部の上下方向の中央
191 柔軟性の生地
192 柔軟性の生地
195 柔軟性の生地
196 柔軟性の生地
v1 左抉り部における最深部の深さの値
v2 右抉り部における最深部の深さの値
v3 左抉り部の最深部と右抉り部の最深部との間における後側領域の左右方向の長さの値

Claims (12)

  1. 少なくとも伸縮性の後身頃を有する身頃と、前記身頃の左右両側にそれぞれ設けられた左袖および右袖とを備える衣料の上半身部であって、
    前記左袖のうち、前記身頃の左側に繋がる左連繋部が、前記身頃に対して後方に向かうように延び、
    前記右袖のうち、前記身頃の右側に繋がる右連繋部が、前記身頃に対して後方に向かうように延び、
    前記後身頃は、着用者の左右の肩甲骨を引き寄せる伸張力を有し、
    前記左袖のうち、少なくとも前記左連繋部の背面は、当該左袖の長さ方向において20%伸長時に45cN以上となる伸長力を有し、
    前記右袖のうち、少なくとも前記右連繋部の背面は、当該右袖の長さ方向において20%伸長時に45cN以上となる伸長力を有している衣料の上半身部。
  2. 前記左袖は、当該左袖のうち、少なくとも前記左連繋部の背面および正面に亘って、当該左袖の長さ方向において20%伸長時に45cN以上となる伸長力を有し、
    前記右袖は、当該右袖のうち、少なくとも前記右連繋部の背面および正面に亘って、当該右袖の長さ方向において20%伸長時に45cN以上となる伸長力を有している、請求項に記載の衣料の上半身部。
  3. 前記左袖のうち、前記左連繋部の正面は、当該左袖の長さ方向に45cN以上の伸張力をかけても20%の伸張にならない20%未満の伸びない構成とされ、
    前記右袖のうち、前記右連繋部の正面は、当該右袖の長さ方向に45cN以上の伸張力をかけても20%の伸張にならない20%未満の伸びない構成とされている、請求項に記載の衣料の上半身部。
  4. 少なくとも伸縮性の後身頃を有する身頃と、前記身頃の左右両側にそれぞれ設けられた左袖および右袖とを備える衣料の上半身部であって、
    前記左袖のうち、前記身頃の左側に繋がる左連繋部が、前記身頃に対して後方に向かうように延び、
    前記右袖のうち、前記身頃の右側に繋がる右連繋部が、前記身頃に対して後方に向かうように延び、
    前記後身頃は、着用者の左右の肩甲骨を引き寄せる伸張力を有し、
    前記左袖のうち、少なくとも前記左連繋部の背面は、当該左袖の長さ方向に45cN以上の伸張力をかけても20%の伸張にならない20%未満の伸びない構成とされ、
    前記右袖のうち、少なくとも前記右連繋部の背面は、当該右袖の長さ方向に45cN以上の伸張力をかけても20%の伸張にならない20%未満の伸びない構成とされている衣料の上半身部。
  5. 前記左袖は、当該左袖のうち、少なくとも前記左連繋部の背面および正面に亘って、当該左袖の長さ方向に45cN以上の伸張力をかけても20%の伸張にならない20%未満の伸びない構成とされ、
    前記右袖は、当該右袖のうち、少なくとも前記右連繋部の背面および正面に亘って、当該右袖の長さ方向に45cN以上の伸張力をかけても20%の伸張にならない20%未満の伸びない構成とされている、請求項に記載の衣料の上半身部。
  6. 前記左袖の左連繋部の正面は、当該左袖の長さ方向において20%伸長時に45cN以上となる伸長力を有し、
    前記右袖の右連繋部の正面は、当該右袖の長さ方向において20%伸長時に45cN以上となる伸長力を有している、請求項に記載の衣料の上半身部。
  7. 前記後身頃の左側に左抉り部が設けられ、この左抉り部に前記左袖の左連繋部の背面側が縫合され、
    前記後身頃の右側に右抉り部が設けられ、この右抉り部に前記右袖の右連繋部の背面側が縫合されている、請求項から請求項のいずれか一項に記載の衣料の上半身部。
  8. 少なくとも伸縮性の後身頃を有する身頃と、前記身頃の左右両側にそれぞれ設けられた左袖および右袖とを備える衣料の上半身部であって、
    前記左袖のうち、前記身頃の左側に繋がる左連繋部が、前記身頃に対して後方に向かうように延び、
    前記右袖のうち、前記身頃の右側に繋がる右連繋部が、前記身頃に対して後方に向かうように延び、
    前記後身頃は、着用者の左右の肩甲骨を引き寄せる伸張力を有し
    前記後身頃の左側には左抉り部が設けられ、
    前記左袖の左連繋部の背面側が、前記後身頃の左抉り部に対応する左縫合部分を有し、
    前記左縫合部分が、前記左袖の左連繋部の背面側が前記左抉り部に縫合される前に前記左抉り部の最深部に到達しない寸法に形成されていて、前記左抉り部に縫合され、
    前記後身頃の右側には右抉り部が設けられ、
    前記右袖の右連繋部の背面側が、前記後身頃の右抉り部に対応する右縫合部分を有し、
    前記右縫合部分が、前記右袖の右連繋部の背面側が前記右抉り部に縫合される前に前記右抉り部の最深部に到達しない寸法に形成されていて、前記右抉り部に縫合されている衣料の上半身部。
  9. 前記左抉り部の最深部は、その左抉り部の上下方向の中央よりも下方に配置され、
    前記右抉り部の最深部は、その右抉り部の上下方向の中央よりも下方に配置されている、請求項に記載の衣料の上半身部。
  10. 前記左抉り部における最深部の深さの値と、前記右抉り部における最深部の深さの値と、前記左抉り部の最深部と前記右抉り部の最深部との間における前記伸縮領域の左右方向の長さの値との比が、1:1:0.5〜6である、請求項から請求項のいずれか一項に記載の衣料の上半身部。
  11. 前記左袖のうち、少なくとも着用者の左脇の下に対向する部分には柔軟性の生地が備えられ、
    前記右袖のうち、少なくとも着用者の右脇の下に対向する部分には柔軟性の生地が備えられている、請求項から請求項10のいずれか一項に記載の衣料の上半身部。
  12. 前記左右の袖が、半袖、七分袖または長袖である、請求項から請求項11のいずれか一項に記載の衣料の上半身部。
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