JP6516315B2 - 衣類 - Google Patents

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Description

本発明は、衣類に関する。
着用者の上半身の少なくとも一部を覆うことができる衣類が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−196587号公報
人は、例えば、スマートフォン等の携帯機器を利用するとき、前記携帯機器の操作のために、前記携帯機器をもつ腕が当該人の正面中央側にまわるように肩が所定の姿勢とる場合に比べて当該人の前方に出てしまう姿勢をとりやすい(所謂巻き肩になりやすい)。この姿勢は、頻繁にまたは連続して長時間にわたって保持された場合、人に肩こりまたは姿勢の悪化等の問題をもたらし得る。
なお、ここでの所定の姿勢とは、一般的に知られている正しい姿勢である。この正しい姿勢とは、具体的には例えば、平坦面に起立している人をその真横から見た場合に、その人の首のつけ根、肩、ひじ、くるぶしが略一直線上に位置するような姿勢である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、着用者が、腕が正面中央側にまわるように肩が前方に出てしまう姿勢をとることを抑制できる衣服の提供を目的とする。
本発明は、
着用者の上半身の少なくとも一部を覆うことができる衣類において、
襟ぐり、前記襟ぐりの下方に配された裾、前記襟ぐりの右側に配された右袖ぐり、および、前記襟ぐりの左側に配された左袖ぐりを有する身頃であって、前身頃を含むとともに、前記襟ぐり、前記裾、前記右袖ぐりおよび前記左袖ぐりが形成されるように前記前身頃と接続されかつ前記身頃のうち前記右袖ぐりおよび前記左袖ぐりの各々の上端から下端までに対応する上側領域において前身頃の左右方向の最小幅よりも小さい左右方向の最小幅を有する後身頃を含む、上下方向に延びる筒状の身頃と、
前記着用者の右腕に対してフィットしつつ装着され得る右袖であって、前記右袖ぐりに接続されかつ長さ方向の50%伸長時に100cN以上となる長さ方向の伸長力を有する右袖と、
前記着用者の左腕に対してフィットしつつ装着され得る左袖であって、前記左袖ぐりに接続されかつ長さ方向の50%伸長時に100cN以上となる長さ方向の伸長力を有する左袖とを備えるものである。
なお、前記右袖および前記左袖の各々の伸長力(100cN)、および以下に記載された身頃(前身頃、後身頃)の伸長力、更に特許請求の範囲に記載された伸長力とは、製造に用いられる生地等の部材を、幅2.5cm、長さ(生地把持間隔)10cmの状態で、引張り速度30cm/分で所定方向に50%伸長させた時の伸長力の意味である。
この構成によれば、着用者は、前記衣類を頭部から被るように着用することが可能となる。また、前記右袖が、前記右袖ぐりの前身頃側に接続されるとともに、前記前身頃側よりも広い範囲で前記右袖ぐりの後身頃側に接続されることとなる。そのため、着用者による前記衣類の着用時、前記右袖が、前記身頃に対して、着用者の前方へは比較的移動しにくくなる一方、着用者の後方へは比較的移動しやすくなる。
前記左袖が、前記左袖ぐりの前身頃側に接続されるとともに、前記前身頃側よりも広い範囲で前記左袖ぐりの後身頃側に接続されることとなる。したがって、着用者による前記衣類の着用時、前記左袖が、前記身頃に対して、着用者の前方へは比較的移動しにくくなる一方、着用者の後方へは比較的移動しやすくなる。
そして、前記右袖がその長さ方向の50%伸長時に100cN以上となる前記右袖の長さ方向の伸長力を有しかつ前記左袖がその長さ方向の50%伸長時に100cN以上となる前記左袖の長さ方向の伸長力を有するので、着用者による前記衣類の着用時、前記右袖と前記右袖ぐりとの接続部分が前記身頃に対して前記衣類の着用前における第1の相対位置と略同じ相対位置を保持しようとし、かつ、前記左袖と前記左袖ぐりとの接続部分が前記身頃に対して前記衣類の着用前における第2の相対位置と略同じ相対位置を保持しようとする。
よって、前記衣類は、当該衣類を着用した着用者が、腕が正面中央側にまわるように右腕につながる右肩および左腕につながる左肩の各々が前方に出てしまう姿勢を頻繁にまたは連続して長時間にわたってとりづらくなるようにできる。結果、着用者が、前記衣類を着用する際、常に前記姿勢をとろうとすること(所謂、巻き肩になること)を抑制できる。
本発明の別の態様によれば、
前記右袖は、当該右袖の長さ方向の50%伸長時に150cN以上となる長さ方向の伸長力を有し、かつ、当該右袖の周方向の50%伸長時に150cN以上となる周方向の伸長力を有し、
前記左袖は、当該左袖の長さ方向の50%伸長時に150cN以上となる長さ方向の伸長力を有し、かつ、当該左袖の周方向の50%伸長時に150cN以上となる周方向の伸長力を有する。
この構成によれば、着用者による前記衣類の着用時、前記右袖の伸長力により、前記右袖と前記右袖ぐりとの接続部分に、これを前記第1の相対位置よりも着用者の後方(着用者の背面中央側)へ移動させようとする強い力を付与することができることが新たに知見された。また、この際、前記左袖の伸長力により、前記左袖と前記左袖ぐりとの接続部分に、これを前記第2の相対位置よりも着用者の後方(着用者の背面中央側)へ移動させようとする強い力を付与することができることが新たに知見された。
そのため、着用者の右腕ひいては右肩と左腕ひいては左肩とに、後方への高い負荷をかけることが可能となる。よって、左右の腕が正面中央側にまわるように右肩および左肩の各々が前方に出てしまう前記姿勢を、着用者にとって更にとりづらいものにできる。したがって、着用者が巻き肩になることをより効果的に抑制できる。しかも、既に巻き肩になった人に対して優れた矯正効果を得ることができる。
本発明の更なる態様によれば、
前記右袖および前記左袖が、それぞれ、前記着用者の右腕および左腕の各々における上腕と前腕の少なくとも一部とを覆う長袖である。
この構成によれば、着用者による前記衣類の着用時、前記右袖を着用者の右腕の上腕および前腕の少なくとも一部に応じて伸長させて、この右腕の比較的広範囲な部分に対する密着度を高めることが可能となる。また、この際、前記左袖を着用者の左腕の上腕および前腕の少なくとも一部に応じて伸長させて、この左腕の比較的広範囲な部分に対する密着度を高めることが可能となる。
したがって、前記右袖が着用者の右肩に向かってずり上がりすぎることを防止できる。前記左袖が着用者の左肩に向かってずり上がりすぎることを防止できる。よって、前記右袖と前記右袖ぐりとの接続部分が着用者の右脇付近に食い込んだり、前記左袖と前記左袖ぐりとの接続部分が着用者の左脇付近に食い込んだりすることを阻止して、前記右袖、前記左袖またはこれら双方のずり上がりに起因する前記衣類の着用感の悪化を回避できる。
本発明のまた別の態様によれば、
前記右袖および前記左袖が、それぞれ、前記着用者の上腕を覆う半袖である。
本発明のまた別の態様によれば、
前記後身頃が、前記上側領域において、前記右袖の長さ方向の伸長力以上の前記身頃の周方向の伸長力を有するとともに、前記左袖の長さ方向の伸長力以上の前記身頃の周方向の伸長力を有し、
前記前身頃が、前記上側領域において、前記後身頃の、前記身頃の周方向の伸長力よりも小さい前記身頃の周方向の伸長力を有する。
この構成によれば、前記身頃が伸長させられた場合、前記身頃をその初期形態(前記身頃の伸長前の形態)に戻そうとする復元力が、前記前身頃および前記後身頃の各々に働くこととなる。そして、前記上側領域において前記後身頃の、前記身頃の周方向の伸長力が前記前身頃の、前記身頃の周方向の伸長力よりも大きいので、前記身頃に働く復元力のうち、前記後身頃に働く復元力が、前記前身頃に働く復元力よりも大きくなる。
前記後身頃に働く復元力は、前記右袖ぐりおよび前記左袖ぐりを着用者の背面中央側へ導く。前記衣類が着用者に着用された場合には、この衣類は着用者の身体に応じて伸長させられるので、前記後身頃に働く復元力により、着用者の右肩および左肩が、それぞれ前記右袖と前記右袖ぐりとの接続部分および前記左袖と前記左袖ぐりとの接続部分を介して着用者の背面中央側へ導かれることとなる。
したがって、着用者による前記衣類の着用時、前記右袖により着用者の右腕が、また、前記左袖により着用者の左腕が着用者の後側に引き寄せられる状態が常に作り出されることとなる。すなわち、前記後身頃に働く復元力が、前記衣類の着用中の間は着用者の右肩および左肩をそれぞれ当該着用者の背面中央側へ引き寄せるように、着用者に対して与え続けられることとなる。
よって、前記衣類は、より効果的に、当該衣類を着用した着用者が、腕が背面中央側にまわるように右腕につながる右肩および左腕につながる左肩の各々が前方に出てしまう姿勢を頻繁にまたは連続して長時間にわたってとりづらくなるようにできる。結果、巻き肩の抑制効果を向上させることができる。
本発明のまた別の態様によれば、
前記前身頃の左右方向の最小幅をXとし、前記後身頃の左右方向の最小幅をYとした場合、Y/Xが約0.05から約0.9の範囲内の値である。
この構成によれば、巻き肩の抑制効果および巻き肩の矯正効果の向上を効果的に図ることができる。
本発明のまた別の態様によれば、
前記後身頃が、前記上側領域において、前記右袖の長さ方向の伸長力と同一の前記身頃の周方向の伸長力を有するとともに、前記左袖の長さ方向の伸長力と同一の前記身頃の周方向の伸長力を有し、
前記前身頃が、前記上側領域において、前記後身頃の、前記身頃の周方向の伸長力と同一の前記身頃の周方向の伸長力を有し、
前記右袖の長さ方向の伸長力と前記左袖の長さ方向の伸長力とが同一に設定される。
この構成によれば、前記前身頃の、前記身頃の周方向の伸長力と、前記後身頃の、前記身頃の周方向の伸長力と、前記右袖の長さ方向の伸長力と、前記左袖の長さ方向の伸長力とが同一となる。したがって、前記前身頃と前記後身頃と前記右袖と前記左袖とを同一の材料で製造することが可能となる。よって、衣類を一の材料で製造することが可能となり、製造コストの低減化を図ることができる。
本発明によれば、着用者が、腕が正面中央側にまわるように肩が前方に出てしまう姿勢をとることを抑制できる衣服を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る衣類の正面図である。 図1の衣類の背面図である。 図2の一部拡大図である。 図1の衣類が着用され状態を示す模式平面図である。
本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係る衣類1の正面図を示す。図2に、衣類1の背面図を示す。図3に、図2の一部拡大図を示す。なお、図1および図2においては、平らに広げられた通常状態にある衣類1を示す。また、図3においては、説明の便宜上、後述の右袖3および左袖4を省略している。
図1、図2および図3に示すように、衣類1は、伸縮性を有するものであって、当該衣類1を着用した着用者の上半身の少なくとも一部を覆うことができる衣類である。衣類1は、肌着として着用され得るもの、または、肌着の上に着用される中衣もしくは上着として着用され得るものである。本実態形態において、衣類1は、着用者の上半身の略全体を覆うことができるシャツである。
衣類1は、身頃2と、右袖3と、左袖4とを備えている。身頃2は、襟ぐり6、裾7、右袖ぐり8および左袖ぐり9を有している。身頃2において、裾7は、身頃2の上下方向(高さ方向)に関して襟ぐり6の下方に配されている。右袖ぐり8は、身頃2の左右方向(幅方向)に関して襟ぐり6の右側に配されている。左袖ぐり9は、身頃2の左右方向に関して襟ぐり6の左側に配されている。
また、身頃2は、上下方向に延びる筒状であり、前身頃11と、後身頃12とを含んでいる。後身頃12は、襟ぐり6、裾7、右袖ぐり8および左袖ぐり9が形成されるように、前身頃11と接続されている。後身頃12は、身頃2のうち右袖ぐり8および左袖ぐり9の各々の上端から下端までに対応する上側領域13において、前身頃の左右方向の最小幅Xよりも小さい左右方向の最小幅Yを有している。
本実施形態において、身頃2は、伸縮性を有している。身頃2は、衣類1の上下方向を軸方向とする筒状体である。前身頃11は、衣類1を着用した着用者の身体(上半身)の正面に対応する部分であり、着用者の上半身の概ね正面全部を覆うことができるように構成されている。後身頃12は、衣類1を着用した着用者の身体(上半身)の背面に対応する部分であり、着用者の上半身の概ね背面全部を覆うことができるように構成されている。
詳しくは、前身頃11と後身頃12とは、襟ぐり6、裾7、右袖ぐり8および左袖ぐり9となる各開口部分が形成され得るように、かつ、前後方向に並ぶように筒状を呈し得るように縫合されている。これにより、身頃2は、襟ぐり6および裾7の各々を開口部として有する筒形状を呈し、着用者の上半身の概ね全部を覆うことができるようになっている。身頃2は、本実施形態においては略左右対称な形状を有している。
また、本実施形態において、身頃2は異なる性質を有する複数の生地を用いて製造されている。具体的には、前身頃11は、第1の生地を用いて製造されている。後身頃12は、第2の生地を用いて製造されている。第1の生地および第2の生地は、身頃2が着用者の身体(上半身)に応じて伸長できるように、伸縮性を有している。第2の生地は、生地を伸長させるために必要な力である伸長力として、本実施形態においては第1の生地よりも大きい伸長力を有している。詳しくは、第2の生地は、上側領域13において、後身頃12の、身頃2の周方向の伸長力を前身頃11の、身頃2の周方向の伸長力よりも大きくするものとされている。
身頃2は、衣類1が着用者により着用される場合、着用者の上半身にフィットするように、初期形態(衣類1が通常状態にあるときの形態)に比べて着用者の上半身に応じて伸長しつつ着用者の上半身を覆うものとなる。したがって、本実施形態においては、着用者による衣類1の着用時には、身頃2に対して、前身頃11および後身頃12の各々を初期形態に戻そうとする復元力が働くようになっている。
本実施形態における復元力は、前記第1の生地(前身頃11)の伸長力に応じて前身頃11を上側領域13において初期形態に戻そうとする第1の復元力と、前記第2の生地(後身頃12)の伸長力に応じて後身頃12を上側領域13において初期形態に戻そうとする第2の復元力とを含む。そして、第2の復元力が第1の復元力よりも大きくなるように設定されている。換言すれば、後身頃12が前身頃11よりも初期形態に戻りやすくされている。
図3に示すように、右袖ぐり8は、右側正面縁部21と、右側背面縁部22とを有している。右側正面縁部21は、前身頃11の右側上部(上側領域13の右端部)に配置され、身頃2の概ね上下方向に延在するように設けられている。右側背面縁部22は、後身頃12の右側上部(上側領域13の右端部)に配置され、身頃2の概ね上下方向に延在するように設けられている。
右側正面縁部21の上端部と右側背面縁部22の上端部とは、前身頃11と後身頃12との縫合により接続されている。右側正面縁部21の下端部と右側背面縁部22の下端部とは、前身頃11と後身頃12との縫合により接続されている。こうして、身頃2において、衣類1の着脱に際して着用者の右腕を通過させるための右側開口部が形成されている。
右側正面縁部21は、前身頃11の右側から左側(襟ぐり6側)に凹むように湾曲した形状を有している。右側正面縁部21には、最も左側に位置する右側前頂部23が設けられている。右側背面縁部22は、後身頃12の右側から左側(襟ぐり6側)に凹むように湾曲した形状を有している。右側背面縁部22には、最も左側に位置する右側後頂部24が設けられている。
そして、右側背面縁部22は、右側後頂部24が右側正面縁部21の右側前頂部23よりも左側(衣類1の幅方向の内側)に位置するように、右側正面縁部21よりも襟ぐり6側に全体的に大きく凹んだ状態で湾曲した状態に形成されている。具体的には、右側正面縁部21の下端部は、右側正面縁部21の上端部よりも右側(衣類1の幅方向の外側)に配置されている。
右側背面縁部22の右側後頂部24が襟ぐり6の下方付近に配置されている。また、右側背面縁部22が、右側正面縁部21よりも大きく湾曲するように形成されている。右側背面縁部22が、上下方向に関して、右側後頂部24が後身頃12の下方寄りに位置するよう形成されている。こうして、右袖ぐり8が、上側に比べて下側のほうが広い開口面積を有するように構成されている。
左袖ぐり9は、左側正面縁部26と、左側背面縁部27とを有している。左側正面縁部26は、前身頃11の左側上部(上側領域13の左端部)に配置され、身頃2の概ね上下方向に延在するように設けられている。左側背面縁部27は、後身頃12の左側上部(上側領域13の左端部)に配置され、身頃2の概ね上下方向に延在するように設けられている。
左側正面縁部26の上端部と左側背面縁部27の上端部とは、前身頃11と後身頃12との縫合により接続されている。左側正面縁部26の下端部と左側背面縁部27の下端部とは、前身頃11と後身頃12との縫合により接続されている。
こうして、身頃2において、衣類1の着脱に際して着用者の左腕を通過させるための左側開口部が形成されている。
左側正面縁部26は、前身頃11の左側から右側(襟ぐり6側)に凹むように湾曲した形状を有している。左側正面縁部26には、最も右側に位置する左側前頂部28が設けられている。左側背面縁部27は、後身頃12の左側から右側(襟ぐり6側)に凹むように湾曲した形状を有している。左側背面縁部27には、最も右側に位置する左側後頂部29が設けられている。
そして、左側背面縁部27は、左側後頂部29が左側正面縁部26の左側前頂部28よりも右側(衣類1の幅方向の内側)に位置するように、左側正面縁部26よりも襟ぐり6側に全体的に大きく凹んだ状態で湾曲した状態に形成されている。具体的には、左側正面縁部26の下端部は、左側正面縁部26の上端部よりも左側(衣類1の幅方向の外側)に配置されている。
左側背面縁部27の左側後頂部29が襟ぐり6の下方付近に配置されている。左側背面縁部27が、左側正面縁部26よりも大きく湾曲するように形成されている。左側背面縁部27が、上下方向に関して、左側後頂部29が後身頃12の下方寄りに位置するよう形成されている。こうして、左袖ぐり9が、上側に比べて下側方のほうが広い開口面積を有するように構成されている。
本実施形態において、上側領域13は、上端の上下位置が右袖ぐり8および左袖ぐり9の各々の上端と略同じ上下位置となり、かつ、下端の上下位置が右袖ぐり8および左袖ぐり9の各々の下端と略同じ上下位置となるように規定されている。なお、これらの上端の上下位置およびこれらの下端の上下位置は、完全に一致する必要はなく、多少のずれは許容され得る。
図1、図2および図3に示すように、右袖3は、着用者の右腕に対してフィットしつつ装着され得るものである。右袖3は、身頃2から延びるように右袖ぐり8に接続されている。右袖3は、右袖3の長さ方向(筒状の右袖3の軸方向、具体的には図1における矢印33方向)の50%伸長時に100cN(センチニュートン)以上600cN以下となる長さ方向の伸長力を有している。
左袖4は、着用者の左腕に対してフィットしつつ装着され得るものである。左袖4は、身頃2から延びるように身頃2の左袖ぐり9に接続されている。左袖4は、左袖4の長さ方向(筒状の左袖4の軸方向、具体的には図1における矢印35方向)の50%伸長時に100cN(センチニュートン)以上600cN以下となる長さ方向の伸長力を有している。本実施形態において、右袖3と左袖4とは略左右対称な形状を有している。
本実施形態において、右袖3は、伸縮性を有するとともに、身頃2に連通するように接続された筒状体である。右袖3は、右袖3が身頃2から外部へ延びる方向(右袖3の長さ方向)に関し、右袖ぐり8と右袖3の袖口との間の領域において、少なくとも衣類1を着用した着用者の右腕の長さの半分程度となる長さを有している。右袖3は、着用者の右腕に直接または間接的に全体的に接触する(フィットする)ように伸長しつつ、着用者の右腕を包み得るように構成されている。
右袖3は、第3の生地を用いて製造されている。第3の生地は、右袖3が着用者の右腕に応じて主に右腕の周方向に伸長できるように、伸縮性を有している。第3の生地は、生地を伸長させるために必要な力である伸長力として、本実施形態においては前身頃11(少なくとも上側領域13に対応する部分)製造用の第1の生地の伸長力よりも大きくかつ第2の生地の伸長力以上の伸長力を有している。詳しくは、第3の生地は、右袖3の長さ方向の伸長力を少なくとも前身頃11の、上側領域13における身頃2の周方向の伸長力よりも大きくするものとされている。
本実施形態において、左袖4は、伸縮性を有するとともに、身頃2に連通するように接続された筒状体である。左袖4は、当該左袖4が身頃2から外部へ延びる方向(左袖4の長さ方向)に関し、左袖ぐり9と左袖4の袖口との間の領域において、少なくとも衣類1を着用した着用者の左腕の長さの半分程度となる長さを有している。左袖4は、着用者の左腕に直接または間接的に全体的に接触する(フィットする)ように伸長しつつ、着用者の左腕を包み得るように構成されている。
左袖4は、第4の生地を用いて製造されている。第4の生地は、左袖4が着用者の左腕に応じて主に左腕の周方向に伸長できるように、伸縮性を有している。第4の生地は、生地を伸長させるために必要な力である伸長力として、本実施形態においては前身頃11(少なくとも上側領域13に対応する部分)製造用の第1の生地の伸長力よりも大きくかつ第2の生地の伸長力以上の伸長力を有している。詳しくは、第4の生地は、左袖4の長さ方向の伸長力を少なくとも前身頃11の、上側領域13における身頃2の周方向の伸長力よりも大きくするものとされている。
ここでの伸長力とは、右袖3および左袖4、更には前述の身頃2(前身頃11、後身頃12)に関して、製造に用いられる部材(対応する生地)を、定速伸長形引張試験機により、約20℃(18℃〜22℃)の環境下において、幅2.5cm、長さ(生地把持間隔)10cmの状態で、引張り速度30cm/分で所定方向に50%伸長させた時の伸長長力である。本件では定速伸長形引張試験機として島津製作所製AGS−Xを採用し、これを用いて測定した伸長力を記載している。右袖3および左袖4の各々の長さ方向の伸長力は、長さ方向の50%伸長時に100cN以上600cN以下となるものであればよいが、好ましくは長さ方向の50%伸長時に150cN以上600cN以下、より好ましくは長さ方向の50%伸長時に200cN以上600cN以下となるものである。
なお、左袖4を製造するための第4の生地は、本実施形態においては右袖3を製造するための第3の生地とだけ同質のものとしているが、これに限定されない。たとえば、第4の生地は、第3の生地に加え、後身頃12を製造するための第2の生地と同質のものとしてもよい。第3の生地の性質にかかわらず、第4の生地は第2の生地と同質のものとしてもよい。
以上のような構成により、着用者は、衣類1を頭部から被るように着用することが可能となる。すなわち、着用者は、頭部を衣類1の裾7から襟ぐり6まで通しつつ、当該着用者の右腕を右袖ぐり8を介して右袖3まで通しかつ当該着用者の左腕を左袖ぐり9を介して左袖4まで通すことによって、衣類1により上半身の略全部を覆うことが可能となる。
また、右袖3が、右袖ぐり8の前身頃11側(右側正面縁部21)に接続されるとともに、前身頃11側よりも広い範囲で右袖ぐり8の後身頃12側(右側背面縁部22)に接続されることとなる。そのため、着用者による衣類1の着用時、右袖3が、身頃2に対して、着用者の前方へは比較的移動しにくくなる一方、着用者の後方へは比較的移動しやすくなる。
左袖4が、左袖ぐり9の前身頃11側(左側正面縁部26)に接続されるとともに、前身頃11側よりも広い範囲で左袖ぐり9の後身頃12側(左側背面縁部27)に接続されることとなる。そのため、着用者による衣類1の着用時、左袖4が、身頃2に対して、着用者の前方へは比較的移動しにくくなる一方、着用者の後方へは比較的移動しやすくなる。
そして、右袖3がその長さ方向の50%伸長時に100cN以上となる右袖3の長さ方向の伸長力を有しかつ左袖4がその長さ方向の50%伸長時に100cN以上となる左袖4の長さ方向の伸長力を有する。したがって、着用者による衣類1の着用時、右袖3と右袖ぐり8との接続部分が身頃2に対して衣類1の着用前における第1の相対位置と略同じ相対位置を保持しようとし、かつ、左袖4と左袖ぐり9との接続部分が身頃2に対して衣類1の着用前における第2の相対位置と略同じ相対位置を保持しようとする。
よって、衣類1は、当該衣類1を着用した着用者51が、図4に示すような、腕が正面中央側にまわるように右腕につながる右肩および左腕につながる左肩の各々が前方に出てしまう姿勢60を頻繁にまたは連続して長時間にわたってとりづらくなるようにできる。結果、着用者が、衣類1を着用する際、常に姿勢60をとろうとすること(所謂、巻き肩になること)を抑制できる。さらに、既に巻き肩になった人に衣類1を着用させた場合には、その巻き肩を矯正することも可能となる。
また、本実施形態において、右袖3は、右袖3の長さ方向(図1における矢印33方向)の50%伸長時に150cN以上となる長さ方向の伸長力を有し、かつ、右袖3の周方向(図1における矢印34方向)の50%伸長時に150cN以上となる周方向の伸長力を有している。また、左袖4は、左袖4の長さ方向(図1における矢印35方向)の50%伸長時に150cN以上となる長さ方向の伸長力を有し、かつ、左袖4の周方向(図1における矢印36方向)の50%伸長時に150cN以上となる周方向の伸長力を有している。
このような構成により、着用者による衣類1の着用時、右袖3の伸長力により、右袖3と右袖ぐり8との接続部分に、これを前記第1の相対位置よりも着用者の後方(着用者の背面中央側)へ移動させようとする強い力を付与することが可能となる。また、この際、左袖4の伸長力により、左袖4と左袖ぐり9との接続部分に、これを前記第2の相対位置よりも着用者の後方(着用者の背面中央側)へ移動させようとする強い力を付与することが可能となる。
すなわち、着用者の右腕ひいては右肩と左腕ひいては左肩とに、後方への高い負荷をかけることが可能となる。よって、腕が正面中央側にまわるように右腕につながる右肩および左腕につながる左肩の各々が前方に出てしまう姿勢60を、着用者にとって更にとりづらいものにできる。したがって、着用者が巻き肩になることをより効果的に抑制できる。しかも、既に巻き肩になった人に対して優れた矯正効果を得ることができる。
なお、右袖3の周方向の伸長力は、好ましくは右袖3の周方向の50%伸長時に150cN以上600cN以下、より好ましくは右袖3の周方向の50%伸長時に200cN以上600cN以下となるものである。左袖4の周方向の伸長力は、好ましくは左袖4の周方向の50%伸長時に150cN以上600cN以下、より好ましくは左袖4の周方向の50%伸長時に200cN以上600cN以下となるものである。
また、本実施形態において、右袖3は、衣類1の着用者の右腕における上腕と前腕の少なくとも一部とを覆う長袖である。左袖4は、衣類1の着用者の左腕における上腕と前腕の少なくとも一部とを覆う長袖である。ここでの長袖とは、着用者の上腕と前腕の略全部を覆う本実施形態のような袖に加えて、着用者の上腕と前腕の一部とを覆う袖、例えば七分袖を含む。
このような構成により、着用者による衣類1の着用時、右袖3を着用者の右腕の上腕および前腕の少なくとも一部に応じて伸長させて、この右腕の比較的広範囲な部分に対する密着度を高めることとなる。また、この際、左袖4を着用者の左腕の上腕および前腕の少なくとも一部に応じて伸長させて、この左腕の比較的広範囲な部分に対する密着度を高めることとなる。
したがって、右袖3が着用者の右肩に向かってずり上がりすぎることを防止できる。左袖4が着用者の左肩に向かってずり上がりすぎることを防止できる。よって、右袖3と右袖ぐり8との接続部分が着用者の右脇付近に食い込んだり、左袖4と左袖ぐり9との接続部分が着用者の左脇付近に食い込んだりすることを阻止して、右袖3、左袖4またはこれら双方のずり上がりに起因する衣類1の着用感の悪化を回避できる。
なお、本発明に係る衣類は、本発明に係る衣類は、本実施形態においては長袖である右袖3と長袖である左袖4とを備える衣類1としているが、これに限定するものではなく、着用者の右腕における上腕を覆う半袖である右袖と着用者の左腕における上腕を覆う半袖である左袖とを備える衣類であってもよい。
また、本実施形態においては、後身頃12が、上側領域13において、右袖3の長さ方向の伸長力以上の身頃2の周方向の伸長力を有するとともに、左袖4の長さ方向の伸長力以上の身頃2の周方向の伸長力を有している。しかも、前身頃11が、上側領域13において、後身頃12の、身頃2の周方向の伸長力よりも小さい身頃2の周方向の伸長力を有している。
これにより、身頃2が伸長させられた場合、身頃2をその初期形態(身頃2の伸長前の形態)に戻そうとする前述の復元力が、前身頃11および後身頃12の各々に働くこととなる。そして、上側領域13において、後身頃12の、身頃2の周方向の伸長力が、前身頃11の、身頃2の周方向の伸長力よりも大きいので、図4に示すような後身頃12に働く前記第2の復元力55・56が、前身頃11に働く前記第1の復元力よりも大きくなる。
この第2の復元力55・56は、右袖ぐり8および左袖ぐり9を着用者の背面中央側へ導く。図4に示すように、衣類1が着用者51に着用された場合には、身頃2は着用者51の身体に応じて伸長させられるので、第2の復元力55・56により、着用者51の右肩および左肩が、それぞれ右袖3と右袖ぐり8との接続部分および左袖4と左袖ぐり9との接続部分を介して着用者51の背面中央側へ導かれることとなる。
したがって、着用者による衣類1の着用時、右袖3により着用者の右腕が、また、左袖4により着用者の左腕が着用者の後側に引き寄せられる状態が常に作り出されることとなる。すなわち、後身頃12に働く第2の復元力55・56が、衣類1の着用中、着用者の右肩および左肩をそれぞれ当該着用者の背面中央側へ引き寄せるように、着用者に対して与え続けられることとなる。
よって、衣類1は、より効果的に、当該衣類1を着用した着用者が、腕が背面中央側にまわるように右腕につながる右肩および左腕につながる左肩の各々が前方に出てしまう姿勢60を頻繁にまたは連続して長時間にわたってとりづらくなるようにできる。結果、巻き肩の抑制効果、更には巻き肩の矯正効果を向上させることもできる。
なお、後身頃12の伸長力は、本実施形態においては、後身頃12を製造するための第2の生地の性質のみに由来するものとしているが、後身頃12を別の第2の生地とゴム等の弾性体とを用いて製造されたものとしたうえで、実質的に前記弾性体の性質のみに由来するものとしてもよいし、前記別の第2の生地の性質と前記弾性体の性質との両者に由来するものとしてもよい。
なお、前身頃11(前身頃11製造用の第1の生地)は、本実施形態においては前身頃11の上側領域13に対して所定量の第1の復元力を働かし得るものとしているが、これに限定されない。たとえば、前身頃11(前身頃11製造用の第1の生地)は、第1の生地は衣類1の着脱容易性を大きく損なうものでなければ、前身頃11の上側領域13に対して第1の復元力を殆ど働かすことができないものとしてもよい。
また、本実施形態においては、前身頃11の左右方向の最小幅Xと、後身頃12の左右方向の最小幅Yに関して、Y/Xが約0.05から約0.9の範囲内の値となる。よって、巻き肩の抑制効果および巻き肩の矯正効果の向上を効果的に図ることができる。なお、Y/Xの値については、Y/Xを約0.1から約0.9の範囲内の値とすることが好ましく、約0.2から約0.8の範囲内の値とすることが更に好ましい。
また、本実施形態においては、前身頃11の、上側領域13における身頃2の周方向の伸長力、右袖3および左袖4の各々の長さ方向の伸長力、および、後身頃12の、上側領域13における身頃2の周方向の伸長力は、この記載順に大きくなるように構成しているが、これらのうち右袖3および左袖4の各々の長さ方向の伸長力が50%伸長時に100cN以上となるのであれば、例えば、すべてが同一となるように構成してもよい。
すなわち、後身頃12が、上側領域13において、右袖3の長さ方向の伸長力と同一の身頃2の周方向の伸長力を有するとともに、左袖4の長さ方向の伸長力と同一の身頃2の周方向の伸長力を有し、かつ、前身頃11が、上側領域13において、後身頃12の、身頃2の周方向の伸長力と同一の身頃2の周方向の伸長力を有するものとし、更に、右袖3の長さ方向の伸長力と左袖4の長さ方向の伸長力とを同一に設定してもよい。
この構成によれば、前身頃11の、身頃2の周方向の伸長力と、後身頃の、前記身頃の周方向の伸長力と、前記右袖の長さ方向の伸長力と、前記左袖の長さ方向の伸長力とが同一となるので、前身頃11と後身頃12と右袖3と左袖4とを同一の材料で製造することが可能となる。よって、衣類を一の材料で製造することが可能となり、製造コストの低減化を図ることができる。
なお、上述の教示を考慮すれば、本発明が多くの変更形態および変形形態をとり得ることは明らかである。したがって、本発明が、添付の特許請求の範囲内において、本明細書に記載された以外の方法で実施され得ることを理解されたい。
1 衣類
2 身頃
3 右袖
4 左袖
6 襟ぐり
7 裾
8 右袖ぐり
9 左袖ぐり
11 前身頃
12 後身頃
13 身頃の上側領域

Claims (7)

  1. 伸縮性を有し、着用者の上半身の少なくとも一部を覆うことができる衣類において、
    襟ぐり、前記襟ぐりの下方に配された裾、前記襟ぐりの右側に配された右袖ぐり、および、前記襟ぐりの左側に配された左袖ぐりを有する身頃であって、前身頃を含むとともに、前記襟ぐり、前記裾、前記右袖ぐりおよび前記左袖ぐりが形成されるように前記前身頃と接続されかつ前記身頃のうち前記右袖ぐりおよび前記左袖ぐりの各々の上端から下端までに対応する上側領域において前身頃の左右方向の最小幅よりも小さい左右方向の最小幅を有する後身頃を含む、上下方向に延びる筒状の身頃と、
    前記着用者の右腕に対してフィットしつつ装着され得る右袖であって、前記右袖ぐりに接続されかつ長さ方向の50%伸長時に100cN以上となる長さ方向の伸長力を有する右袖と、
    前記着用者の左腕に対してフィットしつつ装着され得る左袖であって、前記左袖ぐりに接続されかつ長さ方向の50%伸長時に100cN以上となる長さ方向の伸長力を有する左袖とを備える、衣類。
  2. 前記右袖は、当該右袖の長さ方向の50%伸長時に150cN以上となる長さ方向の伸長力を有し、かつ、当該右袖の周方向の50%伸長時に150cN以上となる周方向の伸長力を有し、
    前記左袖は、当該左袖の長さ方向の50%伸長時に150cN以上となる長さ方向の伸長力を有し、かつ、当該左袖の周方向の50%伸長時に150cN以上となる周方向の伸長力を有する、請求項1に記載の衣類。
  3. 前記右袖が、前記着用者の右腕における上腕と前腕の少なくとも一部とを覆う長袖であり、
    前記左袖が、前記着用者の左腕における上腕と前腕の少なくとも一部とを覆う長袖である、請求項1または請求項2に記載の衣類。
  4. 前記右袖が、前記着用者の右腕における上腕を覆う半袖であり、
    前記左袖が、前記着用者の左腕における上腕を覆う半袖である、請求項1または請求項2に記載の衣類。
  5. 前記後身頃が、前記上側領域において、前記右袖の長さ方向の伸長力以上の前記身頃の周方向の伸長力を有するとともに、前記左袖の長さ方向の伸長力以上の前記身頃の周方向の伸長力を有し、
    前記前身頃が、前記上側領域において、前記後身頃の、前記身頃の周方向の伸長力よりも小さい前記身頃の周方向の伸長力を有する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の衣類。
  6. 前記上側領域における前記前身頃の左右方向の最小幅をXとし、前記上側領域における前記後身頃の左右方向の最小幅をYとした場合、Y/Xが約0.05から約0.9の範囲内の値である、請求項5に記載の衣類。
  7. 前記後身頃が、前記上側領域において、前記右袖の長さ方向の伸長力と同一の前記身頃の周方向の伸長力を有するとともに、前記左袖の長さ方向の伸長力と同一の前記身頃の周方向の伸長力を有し、
    前記前身頃が、前記上側領域において、前記後身頃の、前記身頃の周方向の伸長力と同一の前記身頃の周方向の伸長力を有し、
    前記右袖の長さ方向の伸長力と前記左袖の長さ方向の伸長力とが同一に設定される、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の衣類。
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