JP3107959U - 粉粒体積み降ろし装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】粉粒体のへばりつきや、ブリッジ現象を防止して粉粒体の搬送効率を向上できる粉粒体積み降ろし装置を提供する。
【解決手段】船倉12内に粉粒体を搬入するための積載用エアースライダー14を有する粉粒体積荷装置10と、船倉12内の粉粒体を搬出するための荷揚げ用エアースライダー22を有する粉粒体荷揚げ装置20を備える粉粒体積み降ろし装置において、粉粒体をそれぞれのエアースライダー14、22の滑走板15、15a上で搬送させるために、除湿機で除湿する除湿空気と、これを加熱機で加熱する加熱除湿空気の発生手段と、加熱除湿空気を配管途中に設けるファン等でそれぞれの滑走板15、15aの下から噴出させるために、ファン等の後の配管を分岐して分岐配管のそれぞれに、粉粒体積荷又は荷揚げ装置10、20のいずれか一方が作動中には他方の送給を止めるための仕切り弁を設ける送給手段を有する。
【選択図】図1
【解決手段】船倉12内に粉粒体を搬入するための積載用エアースライダー14を有する粉粒体積荷装置10と、船倉12内の粉粒体を搬出するための荷揚げ用エアースライダー22を有する粉粒体荷揚げ装置20を備える粉粒体積み降ろし装置において、粉粒体をそれぞれのエアースライダー14、22の滑走板15、15a上で搬送させるために、除湿機で除湿する除湿空気と、これを加熱機で加熱する加熱除湿空気の発生手段と、加熱除湿空気を配管途中に設けるファン等でそれぞれの滑走板15、15aの下から噴出させるために、ファン等の後の配管を分岐して分岐配管のそれぞれに、粉粒体積荷又は荷揚げ装置10、20のいずれか一方が作動中には他方の送給を止めるための仕切り弁を設ける送給手段を有する。
【選択図】図1
Description
本考案は、例えば、セメントや、石炭灰等のような粉粒体を船倉内に積荷するために用いられる積載用エアースライダーを有する粉粒体積荷装置と、船倉内から荷揚げするために用いられる荷揚げ用エアースライダーを有する粉粒体荷揚げ装置を備える粉粒体積み降ろし装置に関する。
従来から、例えば、セメントや、石炭灰等のような粉粒体を水上で運搬するための粉粒体ばら積み運搬船には、粉粒体を積み降ろしするための粉粒体積み降ろし装置を備えている。この粉粒体積み降ろし装置には、粉粒体を岸壁の近くに設置された粉粒体ばら積み貯留設備から、船体内に区画形成された複数の船倉に粉粒体を搬送してばら積みをするための粉粒体積荷装置を有している。この粉粒体積荷装置は、陸上の貯留設備から受け入れた粉粒体を搬送するために、船体上部の船倉上の中央分配室よりそれぞれの船倉天井部まで延設されている搬送路として積載用エアースライダーを有している。外部積み込み装置から供給された粉粒体は、中央分配室で分配されてそれぞれの積載用エアースライダーでそれぞれの船倉の天井部から落とし込んで積み込んでいる。
この粉粒体積荷装置で用いられる積載用エアースライダーは、外形状が断面視して円形や、矩形状等の管状体で、内部が上下に分かれる中間に滑走板を設けた2層となっており、滑走板を貫通させて設けられた多数の通気孔を介して下層から上層に空気を噴出させるような構造となっている。管状体の滑走板上に載置される粉粒体は、管状体に傾斜を持たせることと、滑走板の下から噴出する空気によって、滑走板との摩擦を少なくさせて重力によって下方に搬送させている。
また、従来から、例えば、セメントや、石炭灰等のような粉粒体を水上で運搬するための紛粒体ばら積み運搬船には、粉粒体積み降ろし装置として船体内に区画形成された複数の船倉に積載されている粉粒体を岸壁の近くの陸上に設置されている粉粒体の貯留設備に荷揚げするための粉粒体荷揚げ装置を有している。この粉粒体荷揚げ装置は、船倉内の粉粒体を搬送するために、船体長手方向の底部中心線に沿って縦断して設けられたチェンコンベア等を有し、このチェンコンベア等に粉粒体を送り込むために、チェンコンベア等の両側に相対向して魚の骨状に配設される荷揚げ用エアースライダーを有している。そして、更に、粉粒体荷揚げ装置は、チェンコンベア等で船首側、又は船尾側に横移動して送られる粉粒体を船上に持ち上げるための立設して設けられた筒体とスクリューからなる竪型スクリューコンベアを備えている。船上に持ち上げられた粉粒体は、岸壁近くの陸上に設置された粉粒体の貯留設備に荷揚げされるようになる。
この粉粒体荷揚げ装置で用いられる魚の骨状に配設される荷揚げ用エアースライダーは、船倉底部に一定間隔にライン状に配列して上部は開放した状態で設けられ、外部に滑走板を露出する荷揚げ用エアースライダーの隣合う間には、粉粒体を荷揚げ用エアースライダー上に落とし込むための上部先端が剣先状からなる仕切り板が立設して設けられている。粉粒体が落とし込まれる荷揚げ用エアースライダーの滑走板には、滑走板の下に空気を通すための通路が設けられており、滑走板を貫通させて設けられた多数の通気孔を介して下から空気を噴出させるような構造となっている。傾斜のある滑走板上に載置された粉粒体は、滑走板の下から噴出する空気によって、滑走板との摩擦を少なくさせて重力によって下方に搬送させ、船体長手方向の底部中心線に沿って縦断して設けられたチェンコンベア等に送り込んでいる。
しかしながら、例えば、セメントや、石炭灰等のような粉粒体は、湿気を帯びやすいので、粉粒体積み降ろし装置の粉粒体積荷装置に用いられる積載用エアースライダーや、粉粒体積み降ろし装置の粉粒体荷揚げ装置に用いられる荷揚げ用エアースライダーには、この湿気によって粉粒体が搬送路にこびり付く粉粒体のへばりつきや、搬送路の上部がブリッジ状となるブリッジ現象が発生し、積荷や、荷揚げの妨げとなっている。
そこで、従来の粉粒体荷揚げ装置には、隣合う荷揚げ用エアースライダーの間の上部先端が剣先状からなる仕切り板の剣先上部に設けられたエアーブロー装置のエアーブローノズルから荷揚げ用エアースライダーの滑走板に向けて、圧縮空気供給源からの圧縮除湿空気を送給する除湿装置を設け、へばりつきや、ブリッジ現象を防止するものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、前述したような従来の粉粒体積み降ろし装置は、未だ解決すべき次のような問題がある。
(1)積載用エアースライダーや、荷揚げ用エアースライダーには、乾燥された空気が供給されてされていないため粉粒体が乾燥されず、粉粒体に含まれる水分によって搬送路に粉粒体のへばりつきや、ブリッジ現象が発生している。
(2)粉粒体荷揚げ装置の荷揚げ用エアースライダーに取り付けたエアーブロー装置には、上部から粉粒体が落とし込まれるので、エアーブロー装置に粉粒体が堆積して粉粒体のへばりつきが発生している。
(3)荷揚げ用エアースライダーの上方からの圧縮除湿空気の送給では、粉粒体と滑走板との間の摩擦を少なくさせる効果が少ないので、粉粒体の搬送効率が低い。
(4)除湿空気が常温の状態では、粉粒体の除湿効果が低く、粉粒体のへばりつきや、ブリッジ現象の発生を防止する効果を下げている。また、除湿空気が常温の状態では、除湿空気の膨張が小さく、粉粒体を滑走板から持ち上げる力が小さいので、粉粒体の搬送効率が低い。
本考案はかかる事情に鑑みてなされたものであって、粉粒体のへばりつきや、ブリッジ現象を防止して粉粒体の搬送効率を向上できる粉粒体積み降ろし装置を提供することを目的とする。
(1)積載用エアースライダーや、荷揚げ用エアースライダーには、乾燥された空気が供給されてされていないため粉粒体が乾燥されず、粉粒体に含まれる水分によって搬送路に粉粒体のへばりつきや、ブリッジ現象が発生している。
(2)粉粒体荷揚げ装置の荷揚げ用エアースライダーに取り付けたエアーブロー装置には、上部から粉粒体が落とし込まれるので、エアーブロー装置に粉粒体が堆積して粉粒体のへばりつきが発生している。
(3)荷揚げ用エアースライダーの上方からの圧縮除湿空気の送給では、粉粒体と滑走板との間の摩擦を少なくさせる効果が少ないので、粉粒体の搬送効率が低い。
(4)除湿空気が常温の状態では、粉粒体の除湿効果が低く、粉粒体のへばりつきや、ブリッジ現象の発生を防止する効果を下げている。また、除湿空気が常温の状態では、除湿空気の膨張が小さく、粉粒体を滑走板から持ち上げる力が小さいので、粉粒体の搬送効率が低い。
本考案はかかる事情に鑑みてなされたものであって、粉粒体のへばりつきや、ブリッジ現象を防止して粉粒体の搬送効率を向上できる粉粒体積み降ろし装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本考案に係る粉粒体積み降ろし装置は、船体上部の船倉上に設けられ、船倉内に粉粒体をばら積み搬入するための積載用エアースライダーを有する粉粒体積荷装置と、船倉底部に設けられ、船倉内に積載された粉粒体をばら積み搬出するための船体底部の長手方向中心線部に設けられるチェンコンベア等の両側に相対向してチェンコンベア等に粉粒体を送り込むための荷揚げ用エアースライダーを有する粉粒体荷揚げ装置を備える粉粒体積み降ろし装置において、粉粒体を積載用エアースライダー、又は荷揚げ用エアースライダーの滑走板上で搬送させるために、冷却除湿からなる除湿機で除湿する除湿空気と、更に除湿空気を加熱機で加熱する加熱除湿空気の発生手段と、加熱除湿空気を配管途中に設けるファン、又はルーツブロワーを介して積載用エアースライダー、又は荷揚げ用エアースライダーの滑走板の下から噴出させるために、ファン、又はルーツブロワーの後の配管に分岐部を設けると共に、分岐された分岐配管のそれぞれに、粉粒体積荷装置と、粉粒体荷揚げ装置のいずれか一方の装置が作動中には他方の装置に加熱除湿空気の送給を停止するための仕切り弁を設ける加熱除湿空気の送給手段を有する。
請求項1記載の粉粒体積み降ろし装置は、粉粒体を積載用エアースライダー、又は荷揚げ用エアースライダーの滑走板上で搬送させるために、冷却除湿からなる除湿機で除湿する除湿空気と、更に除湿空気を加熱機で加熱する加熱除湿空気の発生手段と、加熱除湿空気を配管途中に設けるファン、又はルーツブロワーを介して積載用エアースライダー、又は荷揚げ用エアースライダーの滑走板の下から噴出させるために、ファン、又はルーツブロワーの後の配管に分岐部を設けると共に、分岐された分岐配管のそれぞれに、粉粒体積荷装置と、粉粒体荷揚げ装置のいずれか一方の装置が作動中には他方の装置に加熱除湿空気の送給を停止するための仕切り弁を設ける加熱除湿空気の送給手段を有するので、容易且つ安価に加熱除湿空気を得ることができ、粉粒体のへばりつきや、ブリッジ現象の発生を防止できる。また、除湿空気は、加熱されているので、粉粒体の除湿を向上できると同時に、除湿空気の膨張によって滑走板からの粉粒体の持ち上げる力が強くなり、粉粒体を効率よく搬送することができる。更に、粉粒体積荷装置と、粉粒体荷揚げ装置が一度に作動しないことから仕切り弁によって、粉粒体積荷装置や、粉粒体荷揚げ装置に供給する加熱除湿空気の発生手段が共有でき、装置を安価にすることができる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した場合の最良の形態について説明し、本考案の理解に供する。
ここに、図1(A)〜(C)はそれぞれ本考案の一実施の形態に係る粉粒体積み降ろし装置の粉粒体積荷装置の説明図、図2(A)〜(C)はそれぞれ同粉粒体積み降ろし装置の粉粒体荷揚げ装置の説明図、図3は同粉粒体積み降ろし装置における加熱除湿空気経路のフローチャートである。
ここに、図1(A)〜(C)はそれぞれ本考案の一実施の形態に係る粉粒体積み降ろし装置の粉粒体積荷装置の説明図、図2(A)〜(C)はそれぞれ同粉粒体積み降ろし装置の粉粒体荷揚げ装置の説明図、図3は同粉粒体積み降ろし装置における加熱除湿空気経路のフローチャートである。
本考案の一実施の形態に係る粉粒体積み降ろし装置は、例えば、セメントや、石炭灰等のような粉粒体を水上で運搬するための粉粒体ばら積み運搬船の船体内に積み込んだり、船体外に荷揚げしたりするために設けられている。この粉粒体積み降ろし装置は、船体内に区画形成された複数の船倉に粉粒体を搬送してばら積みをするための粉粒体積荷装置と、船体内に区画形成された複数の船倉に積載されている粉粒体を岸壁の近くの陸上に設置されている粉粒体の貯留設備に荷揚げするための粉粒体荷揚げ装置で構成されている。
次に、図1(A)〜(C)を参照しながら、本考案の一実施の形態に係る粉粒体積み降ろし装置の粉粒体積荷装置を説明する。ここで、図1(A)は本考案の一実施の形態に係る粉粒体積み降ろし装置の粉粒体積荷装置を説明するための船体の縦断面図、図1(B)は同粉粒体積み降ろし装置の粉粒体積荷装置を説明するための船体上部の平面図、図1(C)は図1(B)におけるA−A’線拡大縦断面図である。
図1(A)、(B)に示すように、本考案の一実施の形態に係る粉粒体積み降ろし装置は、粉粒体積荷装置10として、岸壁に接岸された運搬船等の船体11内部に区画形成された複数の船倉12に、岸壁近傍の陸上に設置された粉粒体ばら積み貯留設備から、例えば、セメントや、石炭灰等の粉粒体を搬送してばら積み搬入するために設けられている。この粉粒体積荷装置10は、陸上の粉粒体ばら積み貯留設備から受け入れた粉粒体を船倉12内に搬入するするために、船体11上部の船倉12の上に設けられた中央分配室13より各船倉12の天井部まで延設する搬送路として積載用エアースライダー14を有している。
図1(C)に示すように、この粉粒体積み降ろし装置の粉粒体積荷装置10で用いられる積載用エアースライダー14は、外形状が断面視して、例えば、円形や、矩形状(図1(C)では矩形状)等の管状体からなり、内部が上下に分けられる中間に滑走板15が設けられている。積載用エアースライダー14の滑走板15には、滑走板15を貫通する多数個の通気孔16が設けられており、この通気孔16を介して下層から上層に空気が噴出させることができる構造になっている。粉粒体は、中央分配室13から傾斜を持たせた滑り台状の滑走板15上に送り出され、滑走板15の下から噴出する空気によって、滑走板15との間の摩擦抵抗を小さくさせて、滑走板15の上から下に向かって自重で滑らすようにして搬送させている。
この粉粒体積み降ろし装置は、粉粒体積荷装置10の積載用エアースライダー14の滑走板15の下から噴出させる空気を得るために、例えば、海水等からなる冷却水の取り入れ、放出の循環による飽和水蒸気量差を利用して空気を冷却除湿させる除湿機によって、除湿空気として発生させ、更に、この除湿空気を加熱機を用いて加熱する加熱除湿空気の発生手段を有している。更に、粉粒体積み降ろし装置は、粉粒体積荷装置10の積載用エアースライダー14の滑走板15の下から加熱除湿空気を噴出させるために、モーターで回転させることができ、積載用エアースライダー14までの配管の途中に設けるファン、又はルーツブロワーを介して送り込むことができる送給手段を有している。加熱除湿空気は、粉粒体の積載用エアースライダー14へのへばりつきや、粉粒体のブリッジ現象の発生を防止することができる。
次いで、図2(A)〜(C)を参照しながら、本考案の一実施の形態に係る粉粒体積み降ろし装置の粉粒体荷揚げ装置を説明する。ここで、図2(A)は本考案の一実施の形態に係る粉粒体積み降ろし装置の粉粒体荷揚げ装置を説明するための船体底部の平面図、図2(B)は図2(A)におけるB−B’線拡大縦断面図、図2(C)は図2(B)におけるC−C’線拡大縦断面図である。
図2(A)、(B)に示すように、本考案の一実施の形態に係る粉粒体積み降ろし装置は、粉粒体荷揚げ装置20として、船体11内の船体長手方向中心線の両側の区画形成されている複数の角型形状の船倉12内に積載された、例えば、セメントや石炭灰等のような粉粒体を船体11内の船倉12から船上に荷揚げするために船体11内に設けられている。この粉粒体荷揚げ装置20は、船倉12内に積載された粉粒体を船外に搬出するために、船体11底部の船体11長手方向中心線部に縦方向に水平移動させるチェンコンベア21等を有している。また、粉粒体荷揚げ装置20は、チェンコンベア21等の両側に、チェンコンベア21等の上に粉粒体を送り込むための荷揚げ用エアースライダー22を略等間隔でチェンコンベア21等側に下降するような傾斜を持たせて配設する魚の骨状に相対向させて船倉12の底部に有している。そして、荷揚げ用エアースライダー22と、チェンコンベア21等で移送された粉粒体は、縦型スクリューコンベア23で船体11底部から船上に移送される。更に、船上に移送された粉粒体は、船上に設けられている移送手段を用いて岸壁等に設置されている粉粒体ばら積み貯留設備等に荷揚げしている。なお、粉粒体荷揚げ装置20には、粉粒体の揚げ荷量を調整するために、荷揚げ用エアースライダー22の出口部分に開口広さが調整できるシャッター24が設けられている。
図2(C)に示すように、この粉粒体積み降ろし装置の粉粒体荷揚げ装置20で用いられる荷揚げ用エアースライダー22は、隣合うどうしの間に、断面視して、上端部の角度を60°程度とする剣先形状の仕切り板25を有し、この仕切り板25の間に設けられている。粉粒体は、この仕切り板25と、60°程度の剣先角度によって、仕切り板25間に効率よく落とし込むことができる。この荷揚げ用エアースライダー22は、仕切り板25間の底部に、空気を配送させるための矩形状等の管状体を有し、この管状体の上板が粉粒体を搬送させるための滑走板15aとなっている。滑走板15aには、管状体の上板を貫通する多数個の通気孔16が設けられており、この通気孔16を介して管状体から上に向かって空気を噴出させることができる構造となっている。チェンコンベア21等側に下降するような傾斜の滑走板15a上に積載されている粉粒体は、滑走板15aの下から噴出する空気によって滑走板15aとの間の摩擦抵抗を小さくさせて、滑走板15aの上から下に向かって自重によって搬送させ、荷揚げ用エアースライダー22の出口部分に設けられたシャッター24の開閉を調整することで、粉粒体を均一にチェンコンベア21等に送り込んでいる。
粉粒体積み降ろし装置の粉粒体荷揚げ装置20には、荷揚げ用エアースライダー22の滑走板15aの下から噴出する空気を得るために、粉粒体積荷装置10の積載用エアースライダー14の滑走板15の下から噴出させる空気を得るために用いたのと同一の加熱除湿空気の発生手段が用いられている。更に、粉粒体積み降ろし装置の粉粒体荷揚げ装置20には、粉粒体積荷装置10の積載用エアースライダー14の滑走板15の下から加熱除湿空気を噴出させるために設けられた同一のファン、又はルーツブロワーを介して送り込むことができる送給手段が用いられている。
ここで、図3を参照しながら、本考案の一実施の形態に係る粉粒体積み降ろし装置における加熱除湿空気経路のフローを詳細に説明する。
粉粒体積み降ろし装置は、粉粒体積荷装置10と、粉粒体荷揚げ装置20の両方の装置に連結し、それぞれ積載用エアースライダー14と、荷揚げ用エアースライダー22に加熱除湿空気を供給できる送給手段を有している。図3に示すように、粉粒体積み降ろし装置は、先ず、ポンプを用いて、例えば、海水等からなる冷却水の取り入れ、放出の循環による冷却除湿で除湿空気を作製する除湿機によって、除湿空気を発生させ、更に、この除湿空気を加熱機を用いて加熱する加熱除湿空気を作製している。これで作製される加熱除湿空気の発生手段は、粉粒体積荷装置及び粉粒体荷揚げ装置の共有としている。次に、加熱除湿空気は、モーターで作動するファン、又はルーツブロワーでそれぞれ積載用エアースライダー14と、荷揚げ用エアースライダー22に供給される。
粉粒体積み降ろし装置は、粉粒体積荷装置10と、粉粒体荷揚げ装置20の両方の装置に連結し、それぞれ積載用エアースライダー14と、荷揚げ用エアースライダー22に加熱除湿空気を供給できる送給手段を有している。図3に示すように、粉粒体積み降ろし装置は、先ず、ポンプを用いて、例えば、海水等からなる冷却水の取り入れ、放出の循環による冷却除湿で除湿空気を作製する除湿機によって、除湿空気を発生させ、更に、この除湿空気を加熱機を用いて加熱する加熱除湿空気を作製している。これで作製される加熱除湿空気の発生手段は、粉粒体積荷装置及び粉粒体荷揚げ装置の共有としている。次に、加熱除湿空気は、モーターで作動するファン、又はルーツブロワーでそれぞれ積載用エアースライダー14と、荷揚げ用エアースライダー22に供給される。
この加熱除湿空気の供給に当たっては、粉粒体積荷装置10と、粉粒体荷揚げ装置20の両方の装置を同時に作動させるということが無く、一方の装置が作動中には他方の装置には加熱除湿空気の供給の必要性がないので、ファン、又はルーツブロワーの後の配管に分岐部を設け、分岐部とそれぞれの装置との間の分岐配管のそれぞれに加熱除湿空気の開閉ができる仕切り弁を設けている。粉粒体積み降ろし装置は、粉粒体積荷装置10と、粉粒体荷揚げ装置20のいずれか一方の装置が作動中には、その装置側の仕切り弁を開放させ、作動していない他方の装置側の仕切り弁を閉鎖させることで効率よく加熱除湿空気を利用することができる加熱除湿空気の送給手段を有している。
本考案の粉粒体積み降ろし装置は、例えば、セメントや、石炭灰等の粉粒体を積載して運搬する運搬船である、所謂、ばら積み運搬船の粉粒体の積荷や、荷揚げを効率よくできる粉粒体積荷装置及び粉粒体荷揚げ装置を備える粉粒体積み降ろし装置として用いることができる。
10:粉粒体積荷装置、11:船体、12:船倉、13:中央分配室、14:積載用エアースライダー、15、15a:滑走板、16:通気孔、20:粉粒体荷揚げ装置、21:チェンコンベア、22:荷揚げ用エアースライダー、23:竪型スクリューコンベア、24:シャッター、25:仕切り板
Claims (1)
- 船体上部の船倉上に設けられ、該船倉内に粉粒体をばら積み搬入するための積載用エアースライダーを有する粉粒体積荷装置と、前記船倉底部に設けられ、前記船倉内に積載された前記粉粒体をばら積み搬出するための前記船体底部の長手方向中心線部に設けられるチェンコンベア等の両側に相対向して該チェンコンベア等に前記粉粒体を送り込むための荷揚げ用エアースライダーを有する粉粒体荷揚げ装置を備える粉粒体積み降ろし装置において、
前記粉粒体を前記積載用エアースライダー、又は前記荷揚げ用エアースライダーの滑走板上で搬送させるために、冷却除湿からなる除湿機で除湿する除湿空気と、更に該除湿空気を加熱機で加熱する加熱除湿空気の発生手段と、
前記加熱除湿空気を配管途中に設けるファン、又はルーツブロワーを介して前記積載用エアースライダー、又は前記荷揚げ用エアースライダーの滑走板の下から噴出させるために、前記ファン、又はルーツブロワーの後の前記配管に分岐部を設けると共に、分岐された分岐配管のそれぞれに、前記粉粒体積荷装置と、前記粉粒体荷揚げ装置のいずれか一方の装置が作動中には他方の装置に前記加熱除湿空気の送給を停止するための仕切り弁を設ける前記加熱除湿空気の送給手段を有することを特徴とする粉粒体積み降ろし装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015017002A (ja) * | 2013-07-09 | 2015-01-29 | 住友大阪セメント株式会社 | フライアッシュの固結防止方法及びフライアッシュの固結防止装置 |
JP2021084444A (ja) * | 2019-11-25 | 2021-06-03 | 太平洋セメント株式会社 | 船舶用荷役装置 |
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