JP2007145231A - 粉体積載船の船体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアースライダー上に残存した粉体を搬出する際の船の安定性が良く、粉体の積載容積を大きく確保でき、メンテナンス時や取付け時等の作業性が向上する粉体積載船の船体構造を提供する。
【解決手段】粉体積載船11に設けられた複数の各船倉12〜19の底部に、船首から船尾に又は船尾から船首にかけて下り傾斜して配置され、積載された粉体20を徐々に搬出可能な主エアースライダー32、33と、主エアースライダー32、33により搬出された粉体20を集めて、スクリューコンベア21〜24の搬入口34、35に搬送する補助エアースライダー36、37とを備え、更に、船底50から甲板51にかけて垂直に設けられ、補助エアースライダー36、37によって運ばれた粉体20を船倉12〜19から搬出するスクリューコンベア21〜24を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、船倉内に積載された粉体を船上に荷揚げするために使用する粉体積載船の船体構造に関する。
従来、粉体積載船の船倉内に積載された粉体を船上に荷揚げする船体構造として、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。この船体構造においては、粉体積載船の船倉の底部の船幅方向両側に配置され、船長方向(船幅方向に直交する方向)中心線に向けて下向きに傾斜したエアースライダーにより底部に集積された粉体を、船長方向底部中心線上に配置されたチェーンコンベアと、船首側に配置され、チェーンコンベアの先端部に設けられた傾斜型スクリューコンベアを経由した竪型スクリューコンベアとにより船上に搬出している。
登録実用新案第3106611号公報(図1及び図2)
しかしながら、前記従来の船体構造においては未だ解決すべき以下のような問題があった。
粉体積載船の船長方向に配置されたチェーンコンベアとこのチェーンコンベアの先端部に設けられた傾斜型スクリューコンベアが必要であった。
また、粉体の性状によっては、チェーンコンベアの摩耗が激しくて、交換期間が短く、更にメンテナンスをする場合、狭い作業空間で行われるため、作業性が劣っていた。
かつ、残存した粉体を搬出するために、バラスト水の調整により粉体積載船を船幅方向に傾けると船体が転覆する危険が生じ、傾斜した側の船倉内に残存する粉体の搬出がより一層困難となった。
更に、チェーンコンベアを粉体から隔離すると共に、エアースライダー用の制御機器及びエアースライダーからチェーンコンベアへの途中に設けられた粉体の遮断ゲートを納める空間
(通称トンネル)を必要とし、粉体の積載容積を小さくしていた。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、エアースライダー上に残存した粉体を搬出する際の船の安定性が良く、粉体の積載容積を大きく確保でき、メンテナンス時や交換時等の作業性が向上する粉体積載船の船体構造を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る粉体積載船の船体構造は、粉体積載船に設けられた複数の船倉内に積載された粉体をスクリューコンベアを用いて船上に荷揚げする船体構造であって、前記各船倉の底部に、船首から船尾に又は船尾から船首にかけて下り傾斜して配置され、積載された前記粉体を徐々に搬出可能な主エアースライダーと、該主エアースライダーにより搬出された前記粉体を集めて、前記スクリューコンベアの搬入口に搬送する補助エアースライダーとを備え、更に、船底から甲板にかけて垂直に設けられ、前記補助エアースライダーによって運ばれた前記粉体を前記船倉から搬出する前記スクリューコンベアを有する。
本発明に係る粉体積載船の船体構造において、前記主エアースライダーの側方及び前記補助エアースライダーより上流側を覆い、積載する前記粉体を前記主エアースライダー及び前記補助エアースライダーに移動させる短幅の傾斜エアースライダーを設けるのが好ましい。
本発明に係る粉体積載船の船体構造において、前記スクリューコンベアには背向かいに2つの前記搬入口が設けられ、前記スクリューコンベアを中央にしてそれぞれ対向配置された前記主エアースライダー及び前記補助エアースライダーからの前記粉体を受け入れてもよい。
本発明に係る粉体積載船の船体構造において、前記スクリューコンベアは、対向配置された前記主エアースライダーの間でかつその船幅方向中心位置に設けられ、前記補助エアースライダーは、前記スクリューコンベアに向けて船幅方向に下り傾斜して配置された対となる上流側エアースライダー部と、該上流側エアースライダー部に接続され、該上流側エアースライダー部によって運ばれた前記粉体を前記スクリューコンベアの搬入口に流入させる下流側エアースライダー部とを備えるのが好ましい。
本発明に係る粉体積載船の船体構造において、前記スクリューコンベアは、船幅方向に少なくとも2台設けてもよい。
本発明に係る粉体積載船の船体構造において、前記主エアースライダーの傾斜角度は4〜11度(より好ましくは、6〜10、更に好ましくは、7〜10度)の範囲にあって、前記補助エアースライダーの傾斜角度は、前記主エアースライダーの傾斜角度より大きくするのが好ましい。ここで、主エアースライダーの傾斜角度が4度未満とすると、粉体の搬出効果が低くなり、傾斜角度が11度を超えると、粉体の積載効率が低くなる。
本発明に係る粉体積載船の船体構造において、前記スクリューコンベアから搬出された前記粉体を貯留する分配タンクと、該分配タンクから搬出された前記粉体を貯留し、圧縮空気により陸上に空気輸送する圧力タンクとを備え、陸上にある粉体を前記分配タンクと、該分配タンクの搬出口に接続され前記各船倉の上部に連通する積込み用エアースライダーとを使用して、前記各船倉内に積み込むことが好ましい。
請求項1〜7記載の粉体積載船の船体構造は、複数の船倉内に積載された粉体を徐々に搬出可能な主エアースライダーを船首から船尾に又は船尾から船首にかけて下り傾斜して配置しており、主エアースライダー上に残存した粉体を搬出するために、バラスト水の操作によって粉体積載船を船首から船尾に又は船尾から船首にかけて下向きに傾けて、傾斜角度を大きくして粉体を搬出することができるので、主エアースライダーの傾斜角度をより小さくできる。これによって、積載する粉体の容積を増加させることができる。
主エアースライダーにより搬出された粉体を補助エアースライダーにより集めて、船底から甲板にかけて垂直に設けられたスクリューコンベアによって粉体を船倉の底部から船上に搬出するようにしているので、従来の船長方向底部のトンネル内にチェーンコンベアを配置した場合と比較して、粉体の積載容積を大きくできると共に、メンテナンス及び交換作業が容易にできる。
特に、請求項2記載の粉体積載船の船体構造においては、主エアースライダーの側方及び補助エアースライダーより上流側を覆い、積載する粉体を主エアースライダー及び補助エアースライダーに移動させる短幅の傾斜エアースライダーを設けているので、主エアースライダーより下流側で補助エアースライダーより上流側の領域の船倉内の粉体が残存することを回避することができる。
請求項3記載の粉体積載船の船体構造においては、主エアースライダー及び補助エアースライダーはスクリューコンベアを中心としてその両側に設けられているので、主エアースライダー及び補助エアースライダーを片側だけに設ける場合に比較して、少なくとも1台のスクリューコンベアを設置するためのスペース分だけ粉体の積載に有効に利用できる。
請求項4記載の粉体積載船の船体構造においては、スクリューコンベアは、対向配置された主エアースライダーの間でかつその船幅方向中心位置に設けられ、補助エアースライダーは、スクリューコンベアに向けて船幅方向に下り傾斜して配置された対となる上流側エアースライダー部と、上流側エアースライダー部によって運ばれた粉体をスクリューコンベアの搬入口に流入させる下流側エアースライダー部とを備えているので、主エアースライダーからの粉体を効率良くスクリューコンベアに搬出することができ、かつ、粉体の積載容積を大きくできる。
請求項5記載の粉体積載船の船体構造においては、スクリューコンベアを、船幅方向に少なくとも2台設けているので、粉体の積載容積を更に、大きくできる。
請求項6記載の粉体積載船の船体構造においては、主エアースライダーの傾斜角度を所定の範囲としているので、主エアースライダーでの搬出速度及び積載効率を最適に維持でき、また、補助エアースライダーの傾斜角度は、主エアースライダーの傾斜角度より大きくしているので、補助エアースライダーでの搬出速度を主エアースライダーの場合より大きくでき、これにより、主エアースライダー及び補助エアースライダーを考慮した全体としての搬出速度及び積載効率を最適にできる。
請求項7記載の粉体積載船の船体構造においては、スクリューコンベアから搬出された粉体を貯留する分配タンクに、陸上にある粉体を投入し、分配タンクの搬出口に接続された積込み用エアースライダーを使用して粉体を各船倉に送ることができるので、分配タンクを粉体の搬出と積込みに兼用でき、この結果、積込みのための機器の構成を簡略化できると共に、安価に製作できる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係る粉体積載船の船体構造を適用した粉体積載船の要部正断面図、図2は同粉体積載船の要部側断面図、図3は図2の矢視A−A図、図4は同粉体積載船の船倉の部分詳細図、図5は図4の矢視B−B図、図6は図4の矢視C−C図、図7は図4の矢視D−D図である。
図1〜図3に示すように、本発明の一実施の形態に係る粉体積載船の船体構造10は、粉体積載船11に設けられた複数の(本実施の形態では8つ)の船倉12〜19内に積載された粉体の一例である石炭灰20を4台のスクリューコンベア21〜24を用いて船上に荷揚げする構造である。なお、図中の斜線は、8つの船倉12〜19の下方及び周囲に形成された二重船殻構造のバラストタンクを表しており、空荷時、バラストタンクには海水が充填される。
スクリューコンベア21は船倉12、13内の石炭灰20を、スクリューコンベア22は船倉14、15内の石炭灰20を、スクリューコンベア23は船倉16、17内の石炭灰20を、スクリューコンベア24は船倉18、19内の石炭灰20を搬出するようになっている。また、スクリューコンベア21〜24から搬出された石炭灰20は、ボックス型の搬出用エアースライダー25〜28を経由して分配タンク29に貯留され、圧力タンク行きシュート30を介して、陸上に空気輸送する圧力タンク
(セラータンク)31に搬出される。以下、主として、スクリューコンベア21により、スクリューコンベア21を中心として対向配置された船倉12及び船倉13内の石炭灰20を荷揚げする場合について説明する。スクリューコンベア22〜24により船倉14及び15、16及び17、18及び19内の石炭灰20を荷揚げする場合も、スクリューコンベア21による場合と同様である。
図1〜図6に示すように、粉体積載船の船体構造10は、船倉12の底部に、船首から船尾にかけて下り傾斜して配置され、積載された石炭灰20を徐々に搬出可能な主エアースライダー32を有し、船倉13の底部に、船尾から船首にかけて下り傾斜して配置され、積載された石炭灰20を徐々に搬出可能な主エアースライダー33を有している。
更に、船倉12、13の底部のスクリューコンベア21側にはそれぞれ、主エアースライダード32、33により搬出された石炭灰20を集めて、スクリューコンベア21に背向かいに設けられた2つの搬入口34、35に搬送する補助エアースライダー36、37がスクリューコンベア21を中心にして対向して設けられている。スクリューコンベア21は船倉12、13間、即ち対向配置された主エアースライダード32、33の間でかつその船幅方向中心位置に、船底50から甲板51にかけて垂直に設けられ、補助エアースライダー36、37によって運ばれた石炭灰20を船倉12、13から搬出している。
主エアースライダー32(33)の傾斜角度α(β)は4〜11度の範囲に設定されている。
主エアースライダー32(33)の側方及び補助エアースライダー36(37)より上流側を覆い、積載する石炭灰20を主エアースライダー32(33)及び補助エアースライダー36(37)に移動させる短幅の傾斜エアースライダー38、39(40、41)が設けられている。傾斜エアースライダー38、39(40、41も同じ)により、主エアースライダー32及び補助エアースライダー36の上流端部に石炭灰20を移動できるので、主エアースライダー32より下流側で補助エアースライダー36より上流側の領域の船倉内の石炭灰20が残存することを回避できる。
傾斜エアースライダー38、39(40、41も同じ)の傾斜角度γ(図7参照)は13〜40度、好ましくは、20〜30度の範囲に設定されている。
補助エアースライダー36(37)は、それぞれ船幅方向に下り傾斜して左右(船幅方向)に対となって配置された上流側エアースライダー部42、43(44、45)と、各上流側エアースライダー部42、43(44、45)の下流端に接続され、上流側エアースライダー部42、43(44、45)によって運ばれた石炭灰20をスクリューコンベア21の搬入口34(35)に流入させる下流側エアースライダー部46、47とを備えている。上流側エアースライダー部42、43(44、45も同じ)の傾斜角度δ(図7参照)は12〜15度の範囲に、また、下流側エアースライダー部46(47も同じ)の傾斜角度ε(図5参照)は12〜15度の範囲に、即ち、主エアースライダー32(33)の傾斜角度α(β)より大きく設定されている。
主エアスライダー32(33)及び傾斜エアースライダー38、39(40、41)は船倉12、13の底壁(バラストタンクの天井壁)48、49に設けられ、上面が傾斜した図示しない取付けフレームに固定されており、必要に応じて(製作及び搬送等を考慮して)、例えば、幅が400〜800mmで長さが2〜5mの分割スライダーを組み合わせて構成されている。また、隣合う主エアスライダー32、補助エアースライダー36及び傾斜エアースライダー38、39間には、石炭灰20が漏れないように、図示しない封止部材が設けられている。
かかる構成によって、主エアスライダー32、33、傾斜エアースライダー38〜41及び補助エアースライダー36、37に圧縮空気を送気して、主エアスライダー32、33、傾斜エアースライダー38〜41及び補助エアースライダー36、37上に積載された石炭灰20に圧縮空気を吹出すことにより、主エアスライダー32、33、傾斜エアースライダー38〜41及び補助エアースライダー36、37と石炭灰20との摩擦を小さくして傾斜面に沿って石炭灰20を滑らすことで、徐々に下流側に搬出し、スクリューコンベア21の搬入口34、35まで搬送することができる。
図2〜図6に示すように、補助エアースライダー36、37のスクリューコンベア21側端には、船底50から甲板51まで、船倉12、13の一側壁をそれぞれ形成する仕切り部材52、53が平行間隔K(空間Sを形成)をあけて垂直に設けられている。補助エアースライダー36、37の主エアスライダー32、33側の端部には、バラストを封止する封止部材54、55が、仕切り部材52、53と平行間隔Lをあけて垂直に、かつ、上端が底壁48、49の一側端に接続して設けられている。
従って、補助エアースライダー36(37)、仕切り部材52(53)、封止部材54(55)及び船底50により囲まれて、作業空間56(57)が形成されることになる。作業空間56、57に接する仕切り部材52、53には図示しないマンホールが形成されており、仕切り部材52、53間に形成された空間Sと連通されている。
補助エアースライダー36(37)の下流側エアースライダー部46(47)の下流端は仕切り部材52(53)に形成された断面矩形状の連通孔58、59を介してスクリューコンベア21の搬入口34、35に連通されている。
仕切り部材52、53間には、船底50から甲板51上方にかけてスクリューコンベア21が垂直に設けられており、スクリューコンベア21は、仕切り部材52、53間の高さ方向中間位置に水平に設けられた補強部材60に形成された円孔に貫通して補強部材60に固定された円筒部材61と、円筒部材61の内部に設けられたスクリュー部材62と、円筒部材61の上端部に設けられ、スクリュー部材62を回転駆動する駆動手段63とを備えている。なお、スクリューコンベア21の搬入口34(35も同じ)の傾斜角度は下流側エアースライダー部46の傾斜角度εと同じとしており、搬入口34には図示しない遮断ゲートが設けられている。
かかる構成によって、駆動手段63を駆動することにより、スクリューコンベア21の下部の搬入口34、35から搬送された石炭灰20は、スクリュー部材62の回転により円筒部材61内を上昇して円筒部材61の上端部に設けられた搬出用エアースライダー25に搬出される。石炭灰20は搬出用エアースライダー25により搬送された後、スクリューコンベア21〜24の中心位置に配置された分配タンク29に貯留される。
図2及び図3に示すように、粉体積載船11の長手方向中央部には、船倉13、17、船倉14、18のそれぞれ一側壁を形成する仕切り部材64、65が平行間隔Mをあけて設けられており、仕切り部材64、65、船底50及び甲板51により形成された空間Rには、石炭灰20を陸上に空気輸送するために用いる圧力タンク31が船幅方向に例えば2つ設けられている。
スクリューコンベア21〜24から搬出された石炭灰20は一旦、分配タンク29内に貯留され、圧力タンク行きシュート30を介して所定の量だけ圧力タンク31に搬出され、圧力タンク31内の石炭灰20は圧縮空気により陸上に空気輸送される。
図2に示すように、分配タンク29の下端部には4つの搬出口66〜69が設けられており、搬出口66〜69には、船倉12及び13、16及び17、14及び15、18及び19の上部に連通する積込み用エアースライダー70〜73が接続されている。かかる構成によって、陸上にある石炭灰は分配タンク29に投入され、積込み用エアースライダー70〜73を使用して、船倉12及び13、16及び17、14及び15、18及び19内に積み込まれるようになっている。
次いで、本発明の一実施の形態に係る粉体積載船の船体構造10の使用方法及び作用について説明する。
図1及び図2に示すように、船倉12〜19内に石炭灰20が積載された粉体積載船11が岸壁に接岸されている。
船倉12〜19内の石炭灰20の量、分配タンク29及び圧力タンク31の容量、粉体積載船11の安定性等を考慮して、搬出したい船倉12〜19に対応する主エアスライダー32、33、傾斜エアースライダー38〜41及び補助エアースライダー36、37に圧縮空気を所定時間送気すると共に、スクリューコンベア21〜24の駆動手段63を所定時間駆動する。
圧縮空気が送気された主エアスライダー32、33、傾斜エアースライダー38〜41及び補助エアースライダー36、37の上面から、主エアスライダー32、33、傾斜エアースライダー38〜41及び補助エアースライダー36、37上に積載された石炭灰20に圧縮空気が吹出される。
圧縮空気の吹出しによって、主エアスライダー32、33、傾斜エアースライダー38〜41及び補助エアースライダー36、37と石炭灰20との摩擦が小さくなって、例えば、船倉12内では、傾斜エアースライダー38、39上の石炭灰20は傾斜面に沿って滑り、主エアスライダー32の船幅方向端部及び補助エアースライダー36の上流端部上に移動し、主エアスライダー32上の石炭灰20は船首から船尾にかけて下り傾斜面に沿って滑り、補助エアースライダー36を経由して徐々に下流側に搬出されて、スクリューコンベア21の搬入口34まで搬送される。
一方、例えば、船倉13内では、傾斜エアースライダー40、41上の石炭灰20は傾斜面に沿って滑り、主エアスライダー33の船幅方向端部及び補助エアースライダー37の上流端部上に移動し、主エアスライダー33上の石炭灰20は船尾から船首にかけて下り傾斜面に沿って滑り、補助エアースライダー37を経由して徐々に下流側に搬出されて、スクリューコンベア21の搬入口35まで搬送される。
スクリューコンベア21の下部の搬入口34、35から搬送された石炭灰20は、スクリュー部材62の回転により円筒部材61内を上昇して上端部に設けられた搬出用エアースライダー25に搬出され、搬出用エアースライダー25により搬送された後、分配タンク29に貯留される。
分配タンク29内に貯留された石炭灰20は、圧力タンク行きシュート30を介して所定の量だけ圧力タンク31に搬出された後、圧力タンク31内の石炭灰20は圧縮空気により陸上に空気輸送される。
主エアスライダー32(又は33)の上面に残存している石炭灰20を搬出する場合には、バラストタンクに充填する海水の充填量を調整して、船首側(又は船尾側)を船尾側(又は船首側)より持ち上げる。この持ち上げによるトリム傾斜角度は1〜2度程度である。この操作により、石炭灰20の搬出効率を高くでき、しかも、粉体積載船11の安定性を維持することができる。
また、石炭灰20が搬出された粉体積載船11の空の船倉12〜19内に、陸上にある石炭灰を積み込む場合には、石炭灰を陸上のエアスライダー及び蛇腹を介して分配タンク29に投入し、積込み用エアースライダー70〜73を使用して、船倉12及び13、16及び17、14及び15、18及び19に石炭灰を積み込む。
本発明では、従来のような摩耗が激しく、交換期間の短いチェーンコンベアを設ける代わりにエアースライダーを設けているので、従来と比較してメンテナンスや交換作業等に手間を要することがない。また、チェーンコンベアを積載空間から隔離すると共に、メンテナンス等に用いるトンネルが無いので、デッドスペース
(無駄な空間)を小さくすることにより石炭灰の積載容積を大きくすることができる。更に、エアースライダーの方がチェーンコンベアよりも取付け工事が簡単にできる。従って、製作費及び工事費をコストダウンできる。
また、スクリューコンベア21〜24の下端を船底50に配置しているので、石炭灰20の積載容積を大きくすることができる。
本発明は前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明の粉体積載船の船体構造を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
本実施の形態では、粉体として石炭灰を用いたが、これに限定されず、必要に応じて、セメント、炭カル等を用いることもできる。
スクリューコンベアを4台設けたが、これに限定されず、必要に応じて、船幅方向中心に1台設けて合計2台としたり又は船長方向に1台設けて合計2台とすることもできる。更に、船幅方向中心に1台で、船長方向に間隔をあけて3台以上設けたり、船幅方向に2台、船長方向に間隔をあけて3台以上設けることもできる。
各船倉において補助エアースライダーをスクリューコンベアを中心としてその船幅方向両側に設けたが、これに限定されず、必要に応じて、補助エアースライダーを片側だけに設けることもできる。
傾斜エアースライダーは省略することもできる。
補助エアースライダーを上流側エアースライダー部及び下流側エアースライダー部により構成したが、これに限定されず、必要に応じて、補助エアースライダーをその他の構成とすることもできる。
主エアースライダーの傾斜角度を4〜11度の範囲としたが、これに限定されず、取扱う粉体の性状、船倉の構造等に応じて、傾斜角度を変えることもできる。また、補助エアースライダーの傾斜角度を、主エアースライダーの傾斜角度より大きくしたが、これに限定されず、必要に応じて、同じ又は小さくすることもできる。
分配タンク及び積込み用エアースライダーを使用して、陸上にある石炭灰を船倉内に積み込むようにしたが、これに限定されず、必要に応じて、その他の積込み手段を用いて、石炭灰を船倉内に積み込むこともできる。
上流側エアースライダー部は船幅方向には傾斜し、船長方向には水平としたが、これに限定されず、必要に応じて、例えば、下流側エアースライダー部を省略して、スクリューコンベアに向けて下り傾斜を持たせることもできる。更に、上流側エアースライダー部を開き角度を広くして(例えば、140〜170度)、断面V字状とすることもできる。
本発明の一実施の形態に係る粉体積載船の船体構造を適用した粉体積載船の要部正断面図である。 同粉体積載船の要部側断面図である。 図2の矢視A−A図である。 同粉体積載船の船倉の部分詳細図である。 図4の矢視B−B図である。 図4の矢視C−C図である。 図4の矢視D−D図である。
符号の説明
10:粉体積載船の船体構造、11:粉体積載船、12〜19:船倉、20:石炭灰(粉体)、21〜24:スクリューコンベア、25〜28:搬出用エアースライダー、29:分配タンク、30:圧力タンク行きシュート、31:圧力タンク、32、33:主エアースライダー、34、35:搬入口、36、37:補助エアースライダー、38〜41:傾斜エアースライダー、42〜45:上流側エアースライダー部、46、47:下流側エアースライダー部、48、49:底壁、50:船底、51:甲板、52、53:仕切り部材、54、55:封止部材、56、57:作業空間、58、59:連通孔、60:補強部材、61:円筒部材、62:スクリュー部材、63:駆動手段、64、65:仕切り部材、66〜69:搬出口、70〜73:積込み用エアースライダー

Claims (7)

  1. 粉体積載船に設けられた複数の船倉内に積載された粉体をスクリューコンベアを用いて船上に荷揚げする船体構造であって、
    前記各船倉の底部に、船首から船尾に又は船尾から船首にかけて下り傾斜して配置され、積載された前記粉体を徐々に搬出可能な主エアースライダーと、該主エアースライダーにより搬出された前記粉体を集めて、前記スクリューコンベアの搬入口に搬送する補助エアースライダーとを備え、
    更に、船底から甲板にかけて垂直に設けられ、前記補助エアースライダーによって運ばれた前記粉体を前記船倉から搬出する前記スクリューコンベアを有することを特徴とする粉体積載船の船体構造。
  2. 請求項1記載の粉体積載船の船体構造において、前記主エアースライダーの側方及び前記補助エアースライダーより上流側を覆い、積載する前記粉体を前記主エアースライダー及び前記補助エアースライダーに移動させる短幅の傾斜エアースライダーが設けられていることを特徴とする粉体積載船の船体構造。
  3. 請求項1及び2のいずれか1項に記載の粉体積載船の船体構造において、前記スクリューコンベアには背向かいに2つの前記搬入口が設けられ、前記スクリューコンベアを中央にしてそれぞれ対向配置された前記主エアースライダー及び前記補助エアースライダーからの前記粉体を受け入れることを特徴とする粉体積載船の船体構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の粉体積載船の船体構造において、前記スクリューコンベアは、対向配置された前記主エアースライダーの間でかつその船幅方向中心位置に設けられ、前記補助エアースライダーは、前記スクリューコンベアに向けて船幅方向に下り傾斜して配置された対となる上流側エアースライダー部と、該上流側エアースライダー部に接続され、該上流側エアースライダー部によって運ばれた前記粉体を前記スクリューコンベアの搬入口に流入させる下流側エアースライダー部とを備えたことを特徴とする粉体積載船の船体構造。
  5. 請求項4記載の粉体積載船の船体構造において、前記スクリューコンベアは、船幅方向に少なくとも2台設けられていることを特徴とする粉体積載船の船体構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の粉体積載船の船体構造において、前記主エアースライダーの傾斜角度は4〜11度の範囲にあって、前記補助エアースライダーの傾斜角度は、前記主エアースライダーの傾斜角度より大きいことを特徴とする粉体積載船の船体構造。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の粉体積載船の船体構造において、前記スクリューコンベアから搬出された前記粉体を貯留する分配タンクと、該分配タンクから搬出された前記粉体を貯留し、圧縮空気により陸上に空気輸送する圧力タンクとを備え、陸上にある粉体を前記分配タンクと、該分配タンクの搬出口に接続され前記各船倉の上部に連通する積込み用エアースライダーとを使用して、前記各船倉内に積み込むことを特徴とする粉体積載船の船体構造。
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