JP6155299B2 - 揚荷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、セメント、フライアッシュ、炭酸カルシウム(タンカル)、スラグ、クリンカー等の無機材の粉粒体の貨物や、穀物等を含む有機材の粉粒体の貨物を搬送する粉粒体運搬船に適用可能な揚荷装置に関する。
セメント、フライアッシュ、タンカル、スラグ、クリンカーや穀物等の粉粒体の貨物を運搬する貨物運搬船として、例えば下記特許文献1に開示されている粉体輸送船が知られている。この粉体輸送船は、船底構造として、複数に区画された船倉内の底部中央の粉体導入路に向けて布材を備えた傾斜部を有する箱型エアスライダが設置され、この箱型エアスライダの布材の底部から圧縮空気を吹き出すことで粉体の流動性を確保し、粉体を粉体導入路に搬送する構造を備えている。
圧縮空気によって流動化、搬送され、粉体導入路に導かれた粉体は、粉体導入路に設けられた搬送コンベヤによって船体の前後方向に搬送され、垂直移送手段でセラーポンプまで搬送された上で揚荷される。このように、この粉体輸送船は、区画された船倉、その船底構造や粉体導入路、搬送コンベヤなどにより構成された揚荷装置を有している。
特開2002−356194公報
上記特許文献1に開示された従来の粉体輸送船では、圧縮空気の空気圧を一定の値に設定しているが、エアスライダによって粉体導入路に導かれる粉粒体の抜出量が必ずしも一定とはならず、搬送コンベヤにより搬送される粉粒体の流量が少なすぎたり、多すぎたりする。少なすぎると揚荷に時間がかかり、多すぎる場合には、揚荷に支障を生ずるため抜出ゲートをOFFとし、適正な流量に回復するとONとして、抜出ゲートのON−OFF動作により粉粒体の搬送量の調整を行っていた。
しかし、このような抜出ゲートのON−OFF動作では、抜出ゲートが損傷したり、粉粒体の抜出量が大きく変動して安定した粉粒体の抜出が困難であった。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消し、船倉からの粉粒体の抜出量が大きく変動することなく、安定して粉粒体を揚荷することができる揚荷装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、隔壁により区画された複数の船倉内に粉粒体を積載して運搬する粉粒体運搬船に設置され、前記船倉内から前記粉粒体を荷揚する揚荷装置であって、前記複数の船倉のそれぞれの底部に設けられ、前記船倉内の粉粒体を順次抜き出すエアスライダ輸送手段と、前記複数の船倉内から順次抜き出された粉粒体を垂直方向に移送する垂直移送手段と、前記エアスライダ輸送手段に空気を供給する手段と、前記船倉内からの粉粒体の抜出量に応じて、前記エアスライダ輸送手段に供給される空気圧を制御する手段を備えることを特徴とする揚荷装置を提供する。
以上のように構成される本発明の一態様に係る揚荷装置において、前記エアスライダ輸送手段により抜き出された粉粒体を前記垂直移送手段に輸送する水平輸送手段を更に備えることが出来る。
また、この場合、前記水平輸送手段に、前記複数の船倉ごとに粉粒体の流量を測定する流量測定手段を配置することが出来る。
また、垂直移送手段による粉粒体の輸送量及び前記流量測定手段により測定された粉粒体の流量に基づき、前記船倉からの粉粒体の抜出量を決定することが出来る。
水平輸送手段が配置されない場合、前記垂直移送手段を、少なくとも2つの隣接する船倉の隔壁部に、これらの船倉で共有するように配置することが出来る。
なお、前記垂直移送手段として、縦型バケットエレベータ又は縦型スクリューコンベヤを用いることが出来る。
本発明によれば、船倉からの粉粒体の抜出量が大きく変動することなく、安定して粉粒体を揚荷することができる揚荷装置が提供される。
本発明の一実施形態に係る揚荷装置を備える粉粒体運搬船の構造を示す側部断面図である。 本発明の一実施形態に係る揚荷装置を備える粉粒体運搬船の構造を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る揚荷装置を備える粉粒体運搬船の構造を示す幅方向断面図である。 本発明の一実施形態に係る揚荷装置における、粉粒体の抜出量に応じて空気圧が圧力調整弁により調整されるシステム構成の概要を示す計装系統図である。 本発明の一実施形態に係る揚荷装置に取り付けられる流量計の測定の原理を示す図である。 本発明の一実施形態に係る揚荷装置が備えるバケットエレベータの電力量とバケットエレベータ輸送量との関係を示す特性図である。 本発明の一実施形態に係る揚荷装置が備えるエアスライダに供給される空気圧と粉粒体の輸送量の関係を示す特性図である。 本発明の一実施形態に係る揚荷装置における、各ホールド2A〜2Dから抜き出される粉粒体の輸送量の経時変化を示す特性図。 本発明の一実施形態に係る揚荷装置による揚荷役処理において、エアスライダによる各ホールドからの粉粒体の抜出し処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る揚荷装置による揚荷役処理において、圧力調整弁への開/閉パルス出力を示す図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態に係る揚荷装置について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る揚荷装置を備える粉粒体運搬船を示す側部断面図、図2は図1の平面図、図3は図1の幅方向断面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態における粉粒体運搬船1は、船底を構成する船殻底板3の上に配置されたバラストタンク4と、このバラストタンク4の上板であるホールドの底板4aとを備えるとともに、更に、船首部6と船尾部7との間に、例えば船体前後方向に4つに区画されたNo.1ホールド2A、No.2ホールド2B、No.3ホールド2C、及びNo.4ホールド2Dからなる4つのホールドを備えている。これらNo.1〜No.4ホールド2A〜2Dは、隔壁2bにより船体の前後方向に水密状態で区画されている。
No.1〜No.4ホールド2A〜2D内には、セメント、フライアッシュ、炭酸カルシウム(タンカル)、スラグ、クリンカー等の無機材の粉粒体や、穀物等を含む有機材の粉粒体等の貨物が、積込装置を介して順次積み込まれ、積載される。
粉粒体運搬船1の積込装置は、例えばホールド2A〜2D内に積載される貨物(積荷)を陸上から粉粒体運搬船1に受け入れる受入エアスライド150を介して接続された中央分配タンク152と、この中央分配タンク152に接続された分配エアスライド153と、この分配エアスライド153から分岐するホールド積込部154などを備えて構成されている。
中央分配タンク152は、船体の前後方向のほぼ中央に配置されている。分配エアスライド153は、中央分配タンク152から船首部6の方向及び船尾部7の方向に延び、且つ中央分配タンク152側からこれらの方向に傾斜して下がるように4つ設けられ、各ホールド2A〜2Dの上部に設けられたホールド積込部154と中央分配タンク152とを連結する。
分配エアスライド153に連結されたホールド積込部154は、各ホールド2A〜2Dに対して設けられており、ホールド積込部154と分配エアスライド153との間に設けられたゲート155の開操作により、セメント等の粉粒体がホールド積込部154直下のホールド2A〜2D内に落下し、積み込まれる。この際、粉粒体は流動化した状態でホールド2A〜2D内に落下するので、ホールド2A〜2D内の粉粒体の積載表面はほぼ水平化される。
本発明の一実施形態に係る粉粒体運搬船1の揚荷装置100は、各ホールド2A〜2D内に積載された粉粒体等の貨物を、順次、垂直方向に移送する垂直移送手段としてのバケットエレベータ110を備えている。
また、揚荷装置100は、図3に示すように、各ホールド2A〜2Dの底部中央2cに粉粒体運搬船の船体前後方向に貫通するように配置されると共に、バケットエレベータ110と接続され、各ホールド2A〜2Dから抜出された粉粒体等の貨物をバケットエレベータ110の下端側に向かって水平方向に移送する水平移送手段としてのフローコンベヤ120を備えている。フローコンベヤ120としては、チェーンコンベアや横型スクリューコンベアを用いることが出来る。
更に、揚荷装置100は、図3に示すように、各ホールド2A〜2Dの底部2aに底部中央2cに向けて傾斜するように配置され、各ホールド2A〜2D内の粉粒体を圧縮空気により流動化させて、フローコンベヤ120に向けて移送する船倉内移送手段としてのエアスライダ140を備えている。そして、これらフローコンベヤ120及びエアスライダ140の接続部には、接続部を水密に閉塞可能な水密抜出ゲート130及び手動弁(図示せず)がそれぞれ設けられている。
なお、フローコンベヤ120には、各ホールド2A〜2Dの前部(船首側)に対応する部分に、各ホールド2A〜2Dから抜き出される粉粒体等の流量を測定する流量計121a〜121dが配置されている。
エアスライド140は、例えばダクト内に傾斜したキャンバス147を配置し、このキャンバス147の下方から空気を供給して粉粒体を流動化させつつ移動させるものである。
即ち、エアスライダ140は、各ホールド2A〜2Dの船体側面側の隔壁2b側から水密抜出ゲート130の方へ僅かに傾斜して下がるように配置されているので、各ホールド2A〜2D内の粉粒体は、圧力調整弁307を介してエアスライダ140に供給される圧縮空気により流動化され、抜出ゲートを介してフローコンベア120へ移送させる。なお、圧力調整弁307を含む圧縮空気の供給系の詳細については、後述する。
エアスライダ140は、各ホールド2A〜2Dの底板4aの上に設けられたエアスライダ取付底板5の上方に設けられている。
エアスライダ取付底板5は、ホールド2A〜2D内からの粉粒体の漏れや底板4a側からの海水の浸入等がないように、水密構造でホールド2A〜2Dの底部2aの全面に設置されている。エアスライダ140は、底板4aとエアスライダ取付底板5との間の空間部に配置された、空気配管149及び圧力調整弁307を備えている。
空気配管149から供給される空気は、圧力調整弁307を介してエアスライダ140のエアスライダボックス148内に供給され、エアスライダキャンバス147を通してホールド2内に吹き出される。
この場合、エアスライダ140に供給される空気の圧力は、上述した流量計121a〜121dにより順次測定された粉粒体の流量に基づくホールド2A〜2Dからの粉粒体の抜出量に応じて、圧力調整弁307により制御され、それによって、粉粒体の抜出量の大きな変動が防止される。
また、揚荷装置100は、バケットエレベータ110の近傍において、例えば船体の幅方向に複数配置されたセラーポンプ160と、これらセラーポンプ160とバケットエレベータ110の上端側とを接続するセラーポンプ160への送り管161と、セラーポンプ160内の粉粒体を揚荷するための輸送管(揚荷管)162とを備えている。
以上説明した本実施形態に係る揚荷装置において、ホールド2A〜2Dからの粉粒体の抜出量に応じて空気圧が圧力調整弁により調整されるシステム構成の概要を示す計装系統図を図4に示す。
図4に示すように、No.1〜No.4ホールド2A〜2Dに沿ってフローコンベア120が配置され、No.1〜No.4ホールド2A〜2Dから順次抜き出された粉粒体はフローコンベア120によりバケットエレベータ110に輸送される。フローコンベア120には、No.1〜No.4ホールド2A〜2Dの船首側(右側)前方に対応する部分に流量計121a〜121dが配置されている。
これら流量計121a〜121dにより、各ホールド2A〜2Dのフローコンベア120側に設けられた抜出ゲート(図示せず)から順次抜き出された粉粒体の流量が測定され、それらの信号が制御装置200に送られる。また、バケットエレベータの輸送量の信号も制御装置200に送られる。
空気は、ターボブロア311及びルーツブロア312からそれぞれターボブロア吐出弁317及びルーツブロア吐出弁318を介して空気配管149に送られ、図3に示すように、圧力調整弁307及び放風弁309を介してエアスライダ140に供給される。なお、図4では、エアスライダ140への配管は図示されていない。
バケットエレベータの輸送量の信号及び各流量計により測定された粉粒体の流量の信号は、制御装置200に入力され、制御装置200によって、後述する計算式により、各ホールド2A〜2Dからの粉粒体の抜出量の信号に変換される。制御装置200は、このようにして得られた各ホールド2A〜2Dからの粉粒体の抜出量の信号に応じてパルス幅・間隔を可変させる開/閉パルス出力を圧力調整弁307に送ることにより、圧力調整弁307を制御する。
ここで、各ホールド2A〜2Dからの粉粒体の流量を測定する流量計121a〜121dの測定の原理について図5に示す。
図5に示すように、流量計121a〜121dは、所定の軸を中心に回転し、角度変位可能なフラッパダンパー122aを備えている。流量計121a〜121dは、フローコンベア120の粉粒体の流路に配置されており、粉粒体の輸送高さで、フラッパダンパー122aは粉粒体の流れの方向に回転し、その角度変位は、粉粒体流路の外部に配置された流量検出器122bにより流量に換算される。
流量検出器122bには、ジョーフレックスカップリング122cを介してバランスウェイト122d及び指針122eが取付けられており、流量検出器122bにおいて換算された流量に応じて指針122eは目盛板122f上の所定の目盛を指す。
各ホールド2A〜2Dから抜き出される粉粒体の抜出量は、上記測定された流量に基づいて決定される。各ホールド2A〜2Dに設けられた流量計121a〜121dにより測定された流量をそのまま各ホールド2A〜2Dから抜き出される粉粒体の抜出量としてもよいが、それでは抜出量の変動が大きく、それに応じて圧力調整弁307により調整される空気圧の変化量も大きくなるため、本実施形態では、各ホールド2A〜2Dから抜き出される粉粒体の抜出量を以下のように決定している。
(1)No.1ホールド2Aからの粉粒体の抜出量
バケットエレベータ輸送量
(2)No.2ホールド2Bからの粉粒体の抜出量
(No.1ホールド流量計121aにより測定された流量+No.2ホールド流量計121bにより測定された流量)÷2
(3)No.3ホールド2Cからの粉粒体の抜出量
(No.2ホールド流量計121bにより測定された流量+No.3ホールド流量計121cにより測定された流量)÷2
(4)No.4ホールド2Dからの粉粒体の抜出量
(No.3ホールド流量計121cにより測定された流量+No.4ホールド流量計121dにより測定された流量)÷2
なお、No.1ホールド2Aからの粉粒体の抜出量としてのバケットエレベータ輸送量は、図6に示すバケットエレベータの電力量とバケットエレベータ輸送量との関係から求めることができる。即ち、図6に示すように、バケットエレベータの電力量とバケットエレベータ輸送量はリニアの関係にあり、バケットエレベータの電力量からバケットエレベータ輸送量を求めることができる。
この場合、例えばバケットエレベータの最大輸送量(キャパシタ)は450トン/時間であり、そのときのバケットエレベータの電力量は15.6mAである。
また、No.2〜No.4ホールド2B〜2Dからの粉粒体の抜出量は、既に測定された前のホールドからの粉粒体の流量と、抜出中のホールドからの粉粒体の流量との平均値を粉粒体の抜出量とするものである。
本実施形態では、No.1〜No.4の4つのホールド2A〜2Dを備える粉粒体運搬船について説明したが、本発明は、5つ以上のホールドを備える粉粒体運搬船の場合に適用することも可能である。その場合、No.n(n番目)のホールドからの抜出量は、(No.n−1ホールド流量計121(n−1)により測定された流量+No.nホールド流量計121nにより測定された流量)÷2とすることができる。
上述したように、圧力調整弁307は、各ホールド2A〜2Dのエアスライダ140に供給される空気圧を調整するためのものであり、各ホールド2A〜2Dのエアスライダ140に供給される空気圧が高ければ、各ホールド2A〜2Dから抜き出される粉粒体の流量が高くなり、各ホールド2A〜2Dのエアスライダ140に供給される空気圧が低ければ、各ホールド2A〜2Dから抜き出される粉粒体の流量が低くなる。
エアスライダ140に供給される空気圧と粉粒体の輸送量(抜出量)の関係を図7に示す。図7から、エアスライダに供給される空気圧が上昇するに従って粉粒体の輸送量は上昇する。
本実施形態に係る揚荷装置では、バケットエレベータ110による粉粒体の輸送量及び流量計121a〜121dにより測定された粉粒体の流量に基づき決定された、各ホールド2A〜2Dからの粉粒体の抜出量に応じて、空気圧が圧力調整弁307により調整され、エアスライダ140に供給される。
なお、圧力調整弁307としては、例えば、電動アクチュエータを備えたバタフライバルブを用いることができる。
本実施形態及び従来例の、各ホールド2A〜2Dからの粉粒体の輸送量の経時変化を図8に示す。図8において、曲線Aは、本実施形態において、粉粒体の輸送量(抜出量)に応じてエアスライダ140に供給される空気の圧力を圧力調整弁307により調整した場合の粉粒体の輸送量(抜出量)の経時変化、曲線Bは、従来例における、エアスライダ140に供給される空気の圧力を一定にした場合の粉粒体の輸送量(抜出量)の経時変化をそれぞれ示す。
図8に示す曲線Bから、従来例である、エアスライダ140に供給される空気の圧力を一定にした場合には、各ホールド2A〜2Dから抜き出される粉粒体の輸送量(抜出量)は、時間の経過とともに大きく変動している。これに対し、曲線Aに示すように、本実施形態である、粉粒体の輸送量(抜出量)に応じてエアスライダ140に供給される空気の圧力を調整した場合には、各ホールド2A〜2Dから抜き出される粉粒体の輸送量(抜出量)は、それほど変動しておらず、安定であることがわかる。
図9は、本実施形態の揚荷装置による揚荷役の処理において、エアスライダ120による各ホールド2A〜2Dからの粉粒体の抜出し処理を示すフローチャートである。
まず、図9に示すように、処理が開始されると、抜出ゲート130の手動弁132を開状態にし、エアスライダ120が作動されて、各ホールド2A〜2Dからの粉粒体の抜出し処理が順次行われる。
この場合、図4に示す制御装置200に各ホールド2A〜2Dからの粉粒体の抜出量の制御目標値が代入されると、制御装置200は、上述したように、バケットエレベータ輸送量及び流量計による粉粒体の流量に基づき各ホールド2A〜2Dからの粉粒体の抜出量を決定し、その値に応じて、エアスライダ120に供給される圧力調整弁の自動制御を行なう。
例えば、最初に第1ホールド2Aからの粉粒体の抜出しが行われ、第1ホールド抜出中と判断される(YES)と、第1ホールド2Aからの粉粒体の抜出量としてバケットエレベータ輸送量を用いて、この値が制御目標値に達するように、圧力調整弁が制御され、エアスライダ120による第1ホールド2Aからの粉粒体の抜出しが行われる。
圧力調整弁の制御は、図10に示すように、制御目標値(例えば500トン/時間)を中心とし、不感帯下限値(例えば450トン/時間)と不感帯上限値(例えば550トン/時間)の間においてパルス幅・間隔を可変させる、圧力調整弁への開/閉パルス出力が、制御装置200から圧力調整弁に入力されることにより行われる。
例えば、このようにして第1ホールド2Aからの粉粒体の抜出しが完了すると、第1ホールド抜出中がNOと判断され、第2ホールド2Bからの粉粒体の抜出しに移行する。第2ホールド抜出中と判断される(YES)と、第2ホールド2Bからの粉粒体の抜出量として(No.1ホールド流量計により測定された流量+No.2ホールド流量計により測定された流量)÷2の値を用いて、この値が制御目標値に達するように、圧力調整弁が制御され、エアスライダ120による第2ホールド2Bからの粉粒体の抜出しが行われる。
そして、第2ホールド2Bからの粉粒体の抜出しが完了すると、第2ホールド抜出中がNOと判断され、第3ホールド2Cからの粉粒体の抜出しに移行する。第3ホールド抜出中と判断される(YES)と、第3ホールド2Cからの粉粒体の抜出量として(No.2ホールド流量計により測定された流量+No.3ホールド流量計により測定された流量)÷2の値を用いて、この値が制御目標値に達するように、圧力調整弁が制御され、エアスライダ120による第3ホールド2Cからの粉粒体の抜出しが行われる。
更に、第3ホールド2Cからの粉粒体の抜出しが完了すると、第3ホールド抜出中がNOと判断され、第4ホールド2Dからの粉粒体の抜出しに移行する。第4ホールド抜出中と判断される(YES)と、第4ホールド2Dからの粉粒体の抜出量として(No.3ホールド流量計により測定された流量+No.4ホールド流量計により測定された流量)÷2の値を用いて、この値が制御目標値に達するように、圧力調整弁が制御され、エアスライダ120による第4ホールド2Dからの粉粒体の抜出しが行われる。
以上のように、図9に示すフローチャートに従って各ホールド2A〜2Dからの粉粒体の抜出し処理を行うことにより、各ホールドからの抜出量に応じて圧力調整弁が制御され、エアスライダ120に供給される空気の圧力が調整されるので、図8に示すように、各ホールドからの抜出量は大きく変動せず、安定して各ホールドからの抜出し処理を行うことができる。
本実施形態では、垂直移送手段としてバケットエレベータ110を用いたが、バケットエレベータ110の代わりに縦型スクリューコンベヤを採用することも可能である。
また、本実施形態では、各ホールド2A〜2Dの底部中央2cに粉粒体運搬船の船体前後方向に貫通するようにフローコンベヤ120を配置し、各ホールド2A〜2Dから抜き出された粉粒体等の貨物をバケットエレベータ110の下端側に向かって水平方向に移送しているが、フローコンベヤ120を配置せずに、各ホールド2A〜2Dごとにバケットエレベータのような垂直移送手段を配置し、各ホールド2A〜2Dから抜き出された粉粒体等の貨物を直接バケットエレベータにより垂直方向に移送することも可能である。
また、各ホールド2A〜2Dごとにバケットエレベータを配置するのではなく、1つのバケットエレベータを2つの隣接するホールドにより共有するように配置することも可能である。
これらの場合、粉粒体の流量計は設置されず、バケットエレベータの電力量によるバケットエレベータ輸送量のみが求められ、それに応じて圧力調整弁による空気圧の制御が行われる。
1 粉粒体運搬船
2A No.1ホールド
2B No.2ホールド
2C No.3ホールド
2D No.4ホールド
2a 底部
2b 隔壁
3b 船殻底板
4 バラストタンク
4a 底板
5 エアスライダ取付底板
6 船首部
7 船尾部
100 揚荷装置
110 バケットエレベータ
120 エアスライダ
121a No.1ホールド流量計
121b No.2ホールド流量計
121c No.3ホールド流量計
121d No.4ホールド流量計
122a フラッパダンパー
122b 流量検出器
122c ジョーフレックスカップリング
122d バランスウェイト
122f 目盛板
130 抜出ゲート
149 空気配管
200 制御装置
307 圧力調整弁
309 放風弁
311 ターボブロア
312 ルーツブロア
317 ターボブロア吐出弁
318 ルーツブロア吐出弁

Claims (6)

  1. 隔壁により区画された複数の船倉内に粉粒体を積載して運搬する粉粒体運搬船に設置され、前記船倉内から前記粉粒体を荷揚する揚荷装置であって、
    前記複数の船倉のそれぞれの底部に設けられ、前記船倉内の粉粒体を順次抜き出すエアスライダ輸送手段と、
    前記複数の船倉内から順次抜き出された粉粒体を垂直方向に移送する垂直移送手段と、
    前記エアスライダ輸送手段に空気を供給する手段と、
    前記船倉内からの粉粒体の抜出量に応じて、前記エアスライダ輸送手段に供給される空気圧を制御する手段を備える
    ことを特徴とする揚荷装置。
  2. 前記エアスライダ輸送手段により抜き出された粉粒体を前記垂直移送手段に輸送する水平輸送手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の揚荷装置。
  3. 前記水平輸送手段に、前記複数の船倉ごとに粉粒体の流量を測定する流量測定手段が配置されていることを特徴とする請求項2に記載の揚荷装置。
  4. 垂直移送手段による粉粒体の輸送量及び前記流量測定手段により測定された粉粒体の流量に基づき、前記船倉からの粉粒体の抜出量が決定されることを特徴とする請求項3に記載の揚荷装置。
  5. 前記垂直移送手段は、少なくとも2つの隣接する船倉の隔壁部に、これらの船倉で共有するように配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の揚荷装置。
  6. 前記垂直移送手段は、縦型バケットエレベータ又は縦型スクリューコンベヤからなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の揚荷装置。
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