JP3101841B2 - ホスホン酸での環化によるベンゾチアゼピンの製造法 - Google Patents
ホスホン酸での環化によるベンゾチアゼピンの製造法Info
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Description
【0002】
【技術分野】本発明はベンゾチアゼピンの合成方法に係
り、更に詳しくはジルチアゼムの合成における中間体と
して有用な化1
り、更に詳しくはジルチアゼムの合成における中間体と
して有用な化1
【化1】 (式中*は不整炭素原子を表す)で表される(2S,3
S)−2、3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2−(4−
メトキシフェニル)−1、5−ベンゾチアゼピン−4
(5H)−オンの製造方法に関するものである。
S)−2、3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2−(4−
メトキシフェニル)−1、5−ベンゾチアゼピン−4
(5H)−オンの製造方法に関するものである。
【0003】
【従来技術】ジルチアゼムはカルシウム拮抗作用を有す
る公知の医薬品(メルクインデツクス、XI,No.3
188,505ページ)(2S,3S)−2、3−ジヒ
ドロ−3−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)
−1、5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンの国際
的な一般名 である。このもののいくつかの製造方法が
文献に発表されている。
る公知の医薬品(メルクインデツクス、XI,No.3
188,505ページ)(2S,3S)−2、3−ジヒ
ドロ−3−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)
−1、5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンの国際
的な一般名 である。このもののいくつかの製造方法が
文献に発表されている。
【0004】それら方法の大部分においては、先ず化2
【化2】 (式中Rは炭素数1〜3のアルキル基、*は不整炭素原
子を表す)の中間体を作り、次にこれを環化さ辻て化1
の化合物を得るものである。化1の化合物は塩野義製薬
の英国特許第2,139,620号記載の如く、アルキ
ル化およびアセチル化によりジルチアゼムをあたえる。
子を表す)の中間体を作り、次にこれを環化さ辻て化1
の化合物を得るものである。化1の化合物は塩野義製薬
の英国特許第2,139,620号記載の如く、アルキ
ル化およびアセチル化によりジルチアゼムをあたえる。
【0005】一般に化2のエステルは化1に環化させる
前に加水分解で対応するフリーの酸に変えられる。(ケ
ミカル アブストラクト106:4672a,日本特許
出願第61/145159、ニホン ケミファ)
前に加水分解で対応するフリーの酸に変えられる。(ケ
ミカル アブストラクト106:4672a,日本特許
出願第61/145159、ニホン ケミファ)
【0006】しかしながら化2のエステルを直接環化さ
せる方法があれば好都合である。そうすればジルチアゼ
ム合成の工程数を減じ、より経済的となるにちがいな
い。
せる方法があれば好都合である。そうすればジルチアゼ
ム合成の工程数を減じ、より経済的となるにちがいな
い。
【0007】欧州特許出願第378455号(シンセラ
ボ)には対応する酸を分離することなく化2のエステル
を直接環化させるのに例えばメタンスルホン酸の如きス
ルホン酸あるいはリン酸を使用する方法が記載されてい
る。
ボ)には対応する酸を分離することなく化2のエステル
を直接環化させるのに例えばメタンスルホン酸の如きス
ルホン酸あるいはリン酸を使用する方法が記載されてい
る。
【0008】しかしながらリン酸は反応中均一相になら
ず不適当であるし、またスルホン酸では十分に純粋では
ない着色した環化物しか得られず、局方で要求している
特性のジルチアゼムを作るための化合物を得るには精製
しなくてはならない。従って収率が低下する。
ず不適当であるし、またスルホン酸では十分に純粋では
ない着色した環化物しか得られず、局方で要求している
特性のジルチアゼムを作るための化合物を得るには精製
しなくてはならない。従って収率が低下する。
【0009】
【発明が解決しようとする問題点】そこで化2の化合物
から直接環化により、純粋な化1の化合物を高収率で得
ることの出来る方法を提供することが本発明の目的であ
る。
から直接環化により、純粋な化1の化合物を高収率で得
ることの出来る方法を提供することが本発明の目的であ
る。
【0010】
【問題点を解決するための手段】本発明に従えば、上記
目的が化2で表される化合物
目的が化2で表される化合物
【化2】 (式中Rは炭素数1〜3のアルキル基、*は不整炭素原
子を表す)を不活性溶剤中、触媒量のR1PO3H2で
表されるホスホン酸 (式中R1は炭素数1〜5のアルキルまたは炭素数2〜
5のアルケニル基)で直接環化せしめることを特徴とす
る化1
子を表す)を不活性溶剤中、触媒量のR1PO3H2で
表されるホスホン酸 (式中R1は炭素数1〜5のアルキルまたは炭素数2〜
5のアルケニル基)で直接環化せしめることを特徴とす
る化1
【化1】 (式中*は不整炭素原子を表す)で表される(2S,3
S)−2、3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2−(4−
メトキシフェニル)−1、5−ベンゾチアゼピン−4
(5H)−オンの製造方法により達成せられる。
S)−2、3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2−(4−
メトキシフェニル)−1、5−ベンゾチアゼピン−4
(5H)−オンの製造方法により達成せられる。
【0011】本発明で得られる化合物はカルシウム拮抗
作用を有する化合物の合成に有用である。化2であらわ
される化合物は文献記載の公知の方法により合成でき
る。
作用を有する化合物の合成に有用である。化2であらわ
される化合物は文献記載の公知の方法により合成でき
る。
【0012】例えば田辺製薬の欧州特許第59335号
には3−(4−メトキシフェニル)−グリシド酸エステ
ルおよび2−ニトロフェノールを反応させ、つぎにニト
ロ基を還元して化2の化合物を得ることが記載されてい
る。化2の化合物で好ましいものはRがメチル基のもの
である。
には3−(4−メトキシフェニル)−グリシド酸エステ
ルおよび2−ニトロフェノールを反応させ、つぎにニト
ロ基を還元して化2の化合物を得ることが記載されてい
る。化2の化合物で好ましいものはRがメチル基のもの
である。
【0013】上記ホスホン酸の例はメチル−ホスホン
酸、ビニル−ホスホン酸、シス−1−プロペニル−ホス
ホン酸、イソブチル−ホスホン酸、n−ペンチル−ホス
ホン酸である。これらホスホン酸は公知であり、あるい
は公知方法で得られる。(ケミカル.アブストラクト9
9:53972u;ジャーナル オブ ケミカル ソサ
イエテイ パーキン I,No.5,1150(198
0))
酸、ビニル−ホスホン酸、シス−1−プロペニル−ホス
ホン酸、イソブチル−ホスホン酸、n−ペンチル−ホス
ホン酸である。これらホスホン酸は公知であり、あるい
は公知方法で得られる。(ケミカル.アブストラクト9
9:53972u;ジャーナル オブ ケミカル ソサ
イエテイ パーキン I,No.5,1150(198
0))
【0014】これらのうち特に好ましいものはシス−1
−プロペニル−ホスホン酸である。一般にこういった酸
は化2の化合物に対して0.01−0.5、好ましくは
0.05−0.1のモル比で用いられる。
−プロペニル−ホスホン酸である。一般にこういった酸
は化2の化合物に対して0.01−0.5、好ましくは
0.05−0.1のモル比で用いられる。
【0015】環化反応は不活性溶剤例えば芳香族炭化水
素、特にキシレン、トルエン、クロロベンゼン、あるい
は塩素化炭化水素、特に1、1、2、2−テトラクロロ
エタン中で好ましくは還流温度で実施せられる。
素、特にキシレン、トルエン、クロロベンゼン、あるい
は塩素化炭化水素、特に1、1、2、2−テトラクロロ
エタン中で好ましくは還流温度で実施せられる。
【0016】反応の後、簡単容易な後処理で化1の化合
物が純粋な生成物として単離せられる。
物が純粋な生成物として単離せられる。
【0017】本発明方法で化2のエステルの直接的環化
により欧州特許378455よりも幾分高い良好な収率
で所望化合物が得られる。
により欧州特許378455よりも幾分高い良好な収率
で所望化合物が得られる。
【0018】本発明の環化反応に用いられる反応条件で
光学活性の化2の化合物から直接エナンショマー的に極
めて純粋な光学活性の化1の化合物が得られることは注
目すべき点であり、後での光学分割の工程が不必要であ
る。
光学活性の化2の化合物から直接エナンショマー的に極
めて純粋な光学活性の化1の化合物が得られることは注
目すべき点であり、後での光学分割の工程が不必要であ
る。
【0019】また得られた生成物は極めて純粋で局方で
要求せられる特性のジルチアゼムを得るのに精製を必要
としない。
要求せられる特性のジルチアゼムを得るのに精製を必要
としない。
【0020】このように必要な工程数が少ない事、簡単
容易な処理で生成物を単離出来る事、収率が大であるこ
と、高純度である事から本発明方法は工業的に極めて重
要である。以下実施例により本発明方法を説明する。
容易な処理で生成物を単離出来る事、収率が大であるこ
と、高純度である事から本発明方法は工業的に極めて重
要である。以下実施例により本発明方法を説明する。
【0021】実施例1 (2S,3S)−2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−
2−(4−メトキシフェニル)−1,5,−ベンゾチア
ゼピン−4(5H)−オンの合成 (2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−(2−アミノフ
ェニルチオ)−3−(4−メトキシフェニル)−プロピ
オン酸メチル エステル(5g;15mmol)
(〔α〕20 D=+99°;c=1% クロロホルム
中)とシス−1−プロペニル−ホスホン酸(0.183
g;1.5mmol)をキシレン35ml中で撹拌下に
5.5時間加熱還流させた。
2−(4−メトキシフェニル)−1,5,−ベンゾチア
ゼピン−4(5H)−オンの合成 (2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−(2−アミノフ
ェニルチオ)−3−(4−メトキシフェニル)−プロピ
オン酸メチル エステル(5g;15mmol)
(〔α〕20 D=+99°;c=1% クロロホルム
中)とシス−1−プロペニル−ホスホン酸(0.183
g;1.5mmol)をキシレン35ml中で撹拌下に
5.5時間加熱還流させた。
【0022】次に混合物を蒸留してキシレンとメタノー
ル混合物を補集した。(約3%)反応混合物を15℃に
冷却した。沈殿物を減圧濾過し、キシレン5mlで2回
洗い65℃のオーブン中で乾燥させた。(2S,3S)
−2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2−(4−メト
キシフェニル)−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5
H)−オン(4.2g;HPLCタイタ−98%;収率
89.6%)が得られた。
ル混合物を補集した。(約3%)反応混合物を15℃に
冷却した。沈殿物を減圧濾過し、キシレン5mlで2回
洗い65℃のオーブン中で乾燥させた。(2S,3S)
−2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2−(4−メト
キシフェニル)−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5
H)−オン(4.2g;HPLCタイタ−98%;収率
89.6%)が得られた。
【0023】実施例2 (2S,3S)−2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−
2−(4−メトキシフェニル)−1,5−ベンゾチアゼ
ピン−4(5H)−オンの合成 (2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−(2−アミノフ
ェニルチオ)−3−(4−メトキシフェニル)−プロピ
オン酸メチル エステル(5g:15mmol)
(〔α〕20 D=+99°;c=1% クロロホルム
中)とシス−1−プロペニル−ホスホン酸(0.091
g;0.75mmol)をキシレン35ml中で攪拌下
に5.5時間加熱還流させた。
2−(4−メトキシフェニル)−1,5−ベンゾチアゼ
ピン−4(5H)−オンの合成 (2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−(2−アミノフ
ェニルチオ)−3−(4−メトキシフェニル)−プロピ
オン酸メチル エステル(5g:15mmol)
(〔α〕20 D=+99°;c=1% クロロホルム
中)とシス−1−プロペニル−ホスホン酸(0.091
g;0.75mmol)をキシレン35ml中で攪拌下
に5.5時間加熱還流させた。
【0024】次に混合物を蒸留してキシレンとメタノー
ル混合物を補集した。反応混合物を15℃に冷却した。
沈殿物を減圧濾過し、キシレン5mlで2回洗い65℃
のオーブン中で乾燥させた。(2S,3S)−2,3−
ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニ
ル)−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン
(4.g;HPLCタイター99.5%;収率88.4
5%)が得られた。
ル混合物を補集した。反応混合物を15℃に冷却した。
沈殿物を減圧濾過し、キシレン5mlで2回洗い65℃
のオーブン中で乾燥させた。(2S,3S)−2,3−
ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニ
ル)−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン
(4.g;HPLCタイター99.5%;収率88.4
5%)が得られた。
【0025】実施例3 (2S,3S)−2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−
2−(4−メトキシフェニル)−1,5−ベンゾチアゼ
ピン−4(5H)−オンの合成 (2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−(2−アミノフ
ェニルチオ)−3−(4−メトキシフェニル)−プロピ
オン酸メチル エステル(200g;600 mmo
l)(〔α〕20 D=+99°;c=1% クロロホル
ム中)とシス−1−プロペニル−ホスホン酸(2.93
g;24mmol)をキシレン1340ml中で攪拌下
に加熱還流させた。
2−(4−メトキシフェニル)−1,5−ベンゾチアゼ
ピン−4(5H)−オンの合成 (2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−(2−アミノフ
ェニルチオ)−3−(4−メトキシフェニル)−プロピ
オン酸メチル エステル(200g;600 mmo
l)(〔α〕20 D=+99°;c=1% クロロホル
ム中)とシス−1−プロペニル−ホスホン酸(2.93
g;24mmol)をキシレン1340ml中で攪拌下
に加熱還流させた。
【0026】次に混合物を蒸留して11時間でキシレン
とメタノール混合物約50mlを補集した。反応混合物
を15℃に冷却した。沈殿物を濾過し、キシレン100
mlと50mlで2回洗い65℃のオーブン中で真空乾
燥させた。 (2S,3S)−2,3−
ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニ
ル)−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン
(163g;HPLCタイタ−100%;収率90.3
%)が得られた。HPLC分析で母液にはさらに(2
S,3S)−2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2−
(4−メトキシフェニル)−1,5−ベンゾチアゼピン
−4(5H)−オン(2.35g)が含まれていた。
とメタノール混合物約50mlを補集した。反応混合物
を15℃に冷却した。沈殿物を濾過し、キシレン100
mlと50mlで2回洗い65℃のオーブン中で真空乾
燥させた。 (2S,3S)−2,3−
ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニ
ル)−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン
(163g;HPLCタイタ−100%;収率90.3
%)が得られた。HPLC分析で母液にはさらに(2
S,3S)−2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2−
(4−メトキシフェニル)−1,5−ベンゾチアゼピン
−4(5H)−オン(2.35g)が含まれていた。
【0027】実施例4 (2S,3S)−2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−
−2−(4−メトキシフェニル)−1,5−ベンゾチア
ゼピン−4(5H)−オンの合成 (2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−(2−アミノフ
ェニルチオ)−3−(4−メトキシフェニル)−プロピ
オン酸メチル エステル(50g;150 mmol)
(〔α〕20 D=+99°;c=1% クロロホルム
中)とイソブチル−ホスホン酸(0.415g;3 m
mol)をキシレン167ml中で攪拌下に12時間加
熱還流させた。
−2−(4−メトキシフェニル)−1,5−ベンゾチア
ゼピン−4(5H)−オンの合成 (2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−(2−アミノフ
ェニルチオ)−3−(4−メトキシフェニル)−プロピ
オン酸メチル エステル(50g;150 mmol)
(〔α〕20 D=+99°;c=1% クロロホルム
中)とイソブチル−ホスホン酸(0.415g;3 m
mol)をキシレン167ml中で攪拌下に12時間加
熱還流させた。
【0028】次に混合物を蒸留して11時間でキシレン
とメタノール混合物を補集した。反応混合物を15℃に
冷却した。沈殿物を減圧下に濾過し、キシレン20ml
ずつで2回洗い65℃のオーブン中で乾燥させた。4
1.77gの粗生成物が得られ、これはHPLC分析で
(2S,3S)−2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−
2−(4−メトキシフェニル)−1,5−ベンゾチアゼ
ピン−4(5H)−オン(30.7g)であることがわ
かった。出発物質11gも回収された。
とメタノール混合物を補集した。反応混合物を15℃に
冷却した。沈殿物を減圧下に濾過し、キシレン20ml
ずつで2回洗い65℃のオーブン中で乾燥させた。4
1.77gの粗生成物が得られ、これはHPLC分析で
(2S,3S)−2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−
2−(4−メトキシフェニル)−1,5−ベンゾチアゼ
ピン−4(5H)−オン(30.7g)であることがわ
かった。出発物質11gも回収された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−229180(JP,A) 特開 昭59−196863(JP,A) 特開 昭61−145159(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 281/10 B01J 31/02 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (4)
- 【請求項1】化2で表される化合物 【化2】 (式中Rは炭素数1〜3のアルキル基、*は不整炭素原
子を表す)を不活性溶剤中、触媒量のR1PO3H2で
表されるホスホン酸 (式中R1は炭素数1〜5のアルキルまたは炭素数2〜
5のアルケニル基)で直接環化せしめることを特徴とす
る化1 【化1】 (式中*は不整炭素原子を表す)で表される(2S,3
S)−2、3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2−(4−
メトキシフェニル)−1、5−ベンゾチアゼピン−4
(5H)−オンの製造方法。 - 【請求項2】ホスホン酸がメチルホスホン酸、ビニルホ
スホン酸、シス−1−プロペニルホスホン酸、イソブチ
ルホスホン酸、n−ペンチルホスホン酸から選ばれる請
求項1記載の方法。 - 【請求項3】ホスホン酸がシス−1−プロペニルホスホ
ン酸である請求項1または2記載の方法。 - 【請求項4】反応が不活性溶媒の還流温度で実施せられ
る請求項1記載の方法。 【0001】
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
IT91A001426 | 1991-05-23 | ||
ITMI911426A IT1249318B (it) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | Processo per la preparazione di benzotiazepine per ciclizzazione con acidi fosfonici |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05222016A JPH05222016A (ja) | 1993-08-31 |
JP3101841B2 true JP3101841B2 (ja) | 2000-10-23 |
Family
ID=11359974
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04157237A Expired - Fee Related JP3101841B2 (ja) | 1991-05-23 | 1992-05-01 | ホスホン酸での環化によるベンゾチアゼピンの製造法 |
Country Status (13)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5223612A (ja) |
JP (1) | JP3101841B2 (ja) |
AT (1) | AT401176B (ja) |
BE (1) | BE1005268A3 (ja) |
CA (1) | CA2068231C (ja) |
CH (1) | CH683100A5 (ja) |
DE (1) | DE4217103C2 (ja) |
ES (1) | ES2039166B1 (ja) |
FR (1) | FR2676735B1 (ja) |
GB (1) | GB2255973B (ja) |
IT (1) | IT1249318B (ja) |
NL (1) | NL194275C (ja) |
SE (1) | SE505880C2 (ja) |
Families Citing this family (5)
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---|---|---|---|---|
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