JP3099509B2 - 面実装用の磁器コンデンサ - Google Patents
面実装用の磁器コンデンサInfo
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Description
られる面実装用の磁器コンデンサに関するものである。
面図である。図6において1は誘電体磁器で構成された
基板、2,3はそれぞれ基板1の両側面に形成された電
極で、電極2,3はそれぞれ銀を主成分とする材料で構
成されている。4,5はそれぞれ電極2,3に接合され
たリード端子で、リード端子4,5は電極2,3に半田
や導電性接着剤によって接合されている。6は基板1及
びリード端子4,5を覆うように設けられた外装材で、
外装材6は絶縁性の合成樹脂等によって構成される。こ
の時リード端子4,5の端部は外装材6の表面に露出し
ている。
の構成では、電極2,3は銀を主成分とする材料で構成
されているために、温度60℃,湿度98%の高温多湿
の環境下では、外装材6を通して水分が進入し、その結
果電極2,3の間でマイグレーションが発生し、基板1
の側面を電流が流れ、電極2,3の間でショート不良を
起こす。ここで電極の材料として亜鉛を主成分とする電
極を用いれば前記のような問題点は発生しないが、リー
ド端子4,5との接合力が劣るという問題点があった。
で、マイグレーションの発生を防止すると同時に電極と
リード端子間の接合強度を劣化させない磁器コンデンサ
を提供することを目的としている。
に、基板上に銀を主成分とする電極を設け、その電極の
外周部を覆うように亜鉛を主成分とする電極を設けた。
く、しかもリード端子との接合力が大きな電極、すなわ
ち銀を主成分とした電極を基板に形成しても、マイグレ
ーションを起こすことがない。
おける磁器コンデンサを示す要部平面図及び要部側断面
図である。
構成された基板で、基板7は以下のように構成される。
まずチタン酸バリウムを主成分として、炭酸カルシウ
ム、シリカ等の添加材を副成分とするそれぞれの原料
を、通常の窯業的方法で混合、乾燥し、ポリビニルアル
コール等の結合材を添加し、造粒する。その後にその造
粒物を約1t/cm2の圧力で直径6.0mm、厚さ
1.0mmの円盤状に成形する。この成形体を大気中で
1300℃〜1400℃の温度で焼成し、外形5.0m
m厚さ0.8mmの基板7を作成する。
れ、銀を主成分とする電極で、電極8,9は基板7上に
外径3.0mmの大きさで銀電極用ペーストをスクリー
ン用パターンで印刷し、800℃で15分間焼き付けて
形成される。10,11はそれぞれ電極8,9の外周部
に形成され、亜鉛を主成分とする電極で、電極10,1
1は以下のように形成される。亜鉛を主成分とし、ガラ
スフリット、銅、ニッケル等を副成分とする亜鉛電極用
ペーストを作製し、そのペーストをスクリーン用パター
ンで電極8,9の外周部に外径4.0mm、内径2.5
mmのリング状に印刷し、600℃で15分間焼付けし
て電極10,11は形成される。
3に示すようにリード端子を取り付ける。図3において
12,13はそれぞれ電極8,9に接合されるリード端
子で、リード端子12,13は鉄を主成分とし、ニッケ
ル,銅等からなる材料によって構成されている。リード
端子12,13と電極8,9は導電性接着剤を塗布し、
その導電性接着剤を乾燥機で150℃で30分間乾燥さ
せて硬化させることにより、接合させる。
示すように基板7を覆うように外装材14を設ける。外
装材14は以下のように形成される。まずリード端子1
2,13を取り付けた基板を170℃に予熱したトラン
スファーモールド成形用金型内に固定し、トランスファ
ーモールド成形機により外径30mm、厚み15mmの
タブレット状にしたエポキシ系樹脂を100kg/cm
2の圧力でプランジャーにより120秒間圧入すること
によって図4に示すようにX方向が9.0mm、Y方向
が8.0mm、Z方向が3.0mmの寸法の外装材14
を形成する。
み出したリード端子12,13を外装材14の側面から
底面にかけて折り曲げる。
と、従来の磁器コンデンサ(銀電極の周りに亜鉛電極を
設けていないもの)の耐久性試験を行った。以下その結
果を説明する。耐久性試験では、本実施例における磁器
コンデンサと、従来の磁器コンデンサ、すなわち銀電極
の外周部に亜鉛電極を設けない以外は本実施例の構成と
同じである。本実施例及び従来の磁器コンデンサをそれ
ぞれ100個ずつ作製し、それらサンプルを温度が60
℃、湿度が95%の高温多湿の湿中雰囲気槽に入れ、そ
れぞれのサンプルにDC3kVの電圧を印加し、それら
サンプルがショートするまでの時間を測定した。その結
果を(表1)に示す。
来例に較べてショートするのに時間がかかることが分か
る。すなわち本実施例は非常に対向性に優れていること
がわかる。具体的には、本実施例では最初のショートし
たサンプルが発生したのは電圧を加えて3670時間で
あったが、従来例では1820時間であった。
面に電極8,9を設け、その外周部に電極10,11を
それぞれ設けたことによって、電極部でのマイグレーシ
ョンの発生によるショート不良を抑えることができる。
このように本実施例の磁器コンデンサは耐久性と、リー
ド端子12,13と電極8,9の接合強度を低下させる
ことはない。
極を設け、その電極の外周部を覆うように亜鉛を主成分
とする電極を設けたことにより、マイグレーションを起
こし易く、しかもリード端子との接合力が大きな電極、
すなわち銀を主成分とした電極を基板に形成しても、マ
イグレーションを起こすことがないので、ショート等の
不良を抑えることができ、さらに接合強度も低下するこ
とはない。
す要部平面図
す要部側断面図
す側断面図
す斜視図
す側断面図
Claims (3)
- 【請求項1】 誘電体磁器基板と、前記誘電体磁器基板
の両側面に形成された銀を主成分とする第1の電極と、
前記第1の電極に取り付けられたリード端子とを設けた
面実装用の磁器コンデンサであって、 前記誘電体磁器基板の前記第1の電極の外周部に、前記
第1の電極を覆うように形成された、亜鉛を主成分とす
る第2の電極を設けたことを特徴とする面実装用の 磁器
コンデンサ。 - 【請求項2】 前記誘電体磁器基板と、前記第1及び第
2の電極と、前記リード端子の一部とを埋設する外装材
を設けたことを特徴とする請求項1記載の面実装用の磁
器コンデンサ。 - 【請求項3】 前記リード端子は、前記外装材の側面よ
り外部に突き出され、前記外装材の側面から底面にかけ
て折曲されたことを特徴とする請求項2記載の面実装用
の磁器コンデンサ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP04106269A JP3099509B2 (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 面実装用の磁器コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04106269A JP3099509B2 (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 面実装用の磁器コンデンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH05299290A JPH05299290A (ja) | 1993-11-12 |
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Family
ID=14429370
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP04106269A Expired - Fee Related JP3099509B2 (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 面実装用の磁器コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (6)
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-
1992
- 1992-04-24 JP JP04106269A patent/JP3099509B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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