JP2678099B2 - 面実装用磁器コンデンサ - Google Patents

面実装用磁器コンデンサ

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JP2678099B2
JP2678099B2 JP3132551A JP13255191A JP2678099B2 JP 2678099 B2 JP2678099 B2 JP 2678099B2 JP 3132551 A JP3132551 A JP 3132551A JP 13255191 A JP13255191 A JP 13255191A JP 2678099 B2 JP2678099 B2 JP 2678099B2
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庄一 池辺
勝美 佐々木
紀哉 佐藤
直輝 津田
晃男 日高
秀俊 木村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般電子機器、電源機
器などの水平共振回路、AC雑音防止回路、整流回路な
どの主として中高圧回路に用いられ、機器の薄型化に有
効な面実装用磁器コンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の高圧回路にはラジアル
リードタイプの円板型中高圧磁器コンデンサが用いられ
ている。しかし、近年電子機器の小型化・薄型化に伴い
スイッチング電源も小型化・薄型化され、それにあわせ
て面実装化がすすみ部品のチップ化率も高まってきてい
る。このような電子機器業界の動向にあわせて、積層チ
ップタイプの中高圧磁器コンデンサが開発されている。
【0003】以下に従来の面実装用磁器コンデンサにつ
いて説明する。図4は従来のラジアルタイプの磁器コン
デンサの部分破断斜視図である。
【0004】1は円板型誘電体磁器基板(以下円基板と
いう)、2は円基板1の両面に形成された銀、銅、亜
鉛、ニッケル等の電極、3は電極2より引き出されたリ
ード端子、4は外装である。
【0005】図5は従来の積層チップタイプの磁器コン
デンサの斜視図である。5は角型誘電体磁器基板(以下
角基板という)、6は角基板5の表面に塗布され角基板
5とともに積層された内部電極、7は外部電極である。
【0006】以上のように構成された従来の磁器コンデ
ンサについて、以下その実装状態について説明する。
【0007】図6はラジアルリードタイプの磁器コンデ
ンサや他の部品をプリント基板に実装した状態を示す部
分断面側面図であり、図7は積層チップタイプの磁器コ
ンデンサをプリント基板に実装した状態を示す部分断面
側面図である。図6において、8はプリント基板でラジ
アルタイプの磁器コンデンサ9及びその他の部品10及
び11のそれぞれのリード端子12がハンダ13によっ
てプリント基板8に取付けられている。また、図7にお
いて、14は積層チップタイプの磁器コンデンサであ
り、その両端に設けられた外部電極15をハンダ16で
プリント基板8に取り付けることによって実装されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、ラジアルリードタイプの磁器コンデンサ
は、プリント基板に実装した際に、その円基板の直径分
だけ磁器コンデンサの高さが高くなるので、電子機器に
実装した際その薄型化を阻害するという問題点を有して
いた。また、積層チップタイプの磁器コンデンサでは、
薄型化には有効であるが、耐電圧に寄与する誘電体層の
厚みが薄く、安全規格を保証するのが困難という問題点
があり、また電極の材料としてパラジウムなどの貴金属
を使用するため、原価を上げ量産性に適さないという問
題点があった。
【0009】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、電子機器の小型化、薄型化に有効で高密度実装化を
可能とした面実装用磁器コンデンサを提供することを目
的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の面実装用磁器コンデンサは、直方体の四角
部を面取りした単板の誘電体磁器基板と、その誘電体磁
器基板の表裏面の平面に形成された一対の長方形の四角
部に少なくとも1mm以上の曲率半径Rをつけた電極と、
その一対の電極のそれぞれ一部に電気的に接続する切片
を有する2つのL型等のリード端子とから構成され、前
記誘電体磁器基板と前記電極の全面および外部接続用端
子面を除く前記リード端子の表面を外装材によって被覆
してなるものである。
【0011】
【作用】この構成によって、従来の円板型中高圧用の磁
器コンデンサと同等の耐電圧を有しながら、かつ磁器コ
ンデンサの高さを低くでき、プリント基板との間に無駄
な空間を除くことができ電子機器の薄型化をすすめるこ
とができる。
【0012】また、直方体の誘電体磁器基板の最短の長
さの四角部を面取りして成形するため、密度が均一な誘
電体磁器基板を受けることができるとともに、方形の電
極の四角部に曲率半径Rが設けられているので、電極の
角の部分に集中する電気力線の分散を図ることができ破
壊電圧のばらつきを小さくすることができる。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0014】図1は本発明の一実施例における面実装用
磁器コンデンサの部分破断斜視図であり、図2はその断
面側面図であり、図3は略L字型に形成されたL型リー
ド端子である。
【0015】17は直方体の四角部を面取りした単板の
誘電体磁器基板(以下単基板という)、18は単基板1
7の主平面、19は表裏面の2つの主平面18の表面に
形成された長方形の四角部に曲率半径Rを付けた電極、
20は電極19に接続しているL型リード端子で単基板
17の両側面に設けられている。なお、21は保護用の
外装材である。
【0016】以上のように構成された本実施例の面実装
用磁器コンデンサについて、以下その製造方法を説明す
る。チタン酸バリウムと数種類の添加剤を通常の窯業的
手法で混合・乾燥し、ポリビニルアルコールなどの結合
剤を用いて造粒後、32メッシュのふるいを通過する粒
度に整粒する。その後、その整粒粉を10mm×23mm、
厚さ4mm、曲率半径Rが3mmの単板形状に約1トン/cm
2の加圧力で成形し、この成形体を大気中において13
00〜1400℃の温度で焼成し、8mm×20mm、厚さ
約3mm、曲率半径Rが2mmの単基板17を得る。この単
基板17のそれぞれの主平面18に銀ペーストを塗布し
て乾燥し、大気中で800℃の温度で約5分間焼付け、
7mm×19mm、曲率半径Rが2mmの電極19を形成す
る。このようにして得られた磁器コンデンサの両側面の
電極19の一部に、それぞれ図3に示すL型リード端子
20の切片20aが接触するように導電ペーストで接続
した後、縦10mm、横23mm、深さ6mmの横割りの金型
(図示せず)に入れ、エポキシ系などよりなる樹脂を外
装材21として注型しL型リード端子20の外部接続用
端子面を除き被覆することによって、面実装用磁器コン
デンサを製造することができる。
【0017】次に、静電容量が1000,2200,3
300pFの面実装用磁器コンデンサを製造し、その大
きさ及び直流破壊電圧(KV)を測定した。その結果を
(表1)に示す。
【0018】(比較例1,2)実施例と同一の静電容量
を有する従来例のラジアルリードタイプの円板型中高圧
磁器コンデンサ(比較例1)、及び積層タイプの中高圧
磁器コンデンサ(比較例2)を製造し、各々実施例と同
一の条件でその大きさ及び直流破壊電圧(KV)を測定
した。その結果を(表1)に示した。
【0019】
【表1】
【0020】この(表1)から明らかなように、従来の
ラジアルリードタイプの磁器コンデンサは静電容量が大
きくなるほど実装の高さが高く電子機器の薄型化を阻害
する要因となっていることがわかる。また積層タイプは
寸法が小さく高密度実装が可能であるが、直流破壊電圧
が低く、電源の高電圧化に対応できないという問題点が
ある。本実施例の面実装用磁器コンデンサはその大きさ
及び直流破壊電圧ともにバランスがとれ電子機器の薄型
化、電源の高電圧化に十分対応できることがわかる。
【0021】次に、誘電体磁器基板と電極につける曲率
半径Rの大きさを種々変えたときの破壊電圧の平均値と
最小値とを常法に従い測定した。
【0022】その結果を(表2)に示す。
【0023】
【表2】
【0024】この(表2)から明らかなように、誘電体
磁器基板と電極に曲率半径Rをつけることにより、直流
破壊電圧のばらつきが小さくなることがわかる。特に、
電極に曲率半径Rを1mm以上つけると効果は著しい。こ
れは、誘電体磁器基板に角部があると、成形時にその角
部の圧力分布が不均一で良質の誘電体磁器基板が得られ
ず、また電極に角部があるとその角部に電気力線が集中
するため、破壊電圧が低下しばらつきが大きくなるが、
曲率半径Rをつけることにより成形時の圧力分布が均一
化し良質の誘電体磁器基板が得られるためと考えられ
る。また電極の角部の電気力線が均等に分布するので、
直流破壊電圧のばらつきが小さくなるためと考えられ
る。
【0025】このように上記実施例によれば、直方体の
四角部を面取りした単基板17の主平面18に長方形の
四角部に曲率半径Rを付けた電極19を形成し、その電
極19の一部にそれぞれ切片20aが接続するようにL
型リード端子20を設けているために、従来のラジアル
リードタイプの磁器コンデンサと同等の直流破壊電圧を
有し、かつそのばらつきを小さくしながら実装高さを低
くし、さらに面実装用としてのL型リード端子構造を持
っているので、プリント基板との間に無駄な空間が生ぜ
ず、電子機器の薄型化と高密度実装化を達成できる。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明は、面取りを施した
誘電体磁器基板に誘電体磁器基板の周縁部との間に隙間
を設けて電極を形成し、その電極の角部を曲率半径1m
m以上の円弧状とすることによって、従来の円板型の磁
器コンデンサと同等の直流破壊電圧を有しながら実装高
さを低くすることができ、さらに直方体状の外装体の側
面及び載置面となる底面にリード端子の一部を表出させ
ることによって、プリント基板と部品の間に無駄な空間
を生じさせることがなく、スイッチング電源などの電子
機器の薄型化、高密度実装化を可能とした優れた面実装
用磁器コンデンサを実現できるものである。さらに本発
明は、角部に面取りを施した誘電体磁器基板の表裏面に
その誘電体磁器基板の周縁部との間に隙間を設けて形成
された電極の角部を曲率半径1mm以上の円弧状とする
ことによって、誘電体磁器基板の角部に悪質部が形成さ
れるのを防止できるとともに電極の角部に応力の蓄積や
はがれ等を防止でき、しかも電気力線を均一な分布にで
きるので、直流破壊電圧のばらつきを極めて小さくする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における面実装用磁器コンデ
ンサの部分破断斜視図
【図2】本発明の一実施例における面実装用磁器コンデ
ンサの縦断面図
【図3】本発明の一実施例におけるL型リード端子の斜
視図
【図4】従来のラジアルリードタイプの磁器コンデンサ
の部分破断側面図
【図5】従来の積層チップタイプの磁器コンデンサの斜
視図
【図6】従来のラジアルリードタイプの磁器コンデンサ
をプリント基板に実装した状態を示す部分断面側面図
【図7】従来の積層チップタイプの磁器コンデンサをプ
リント基板に実装した状態を示す部分断面側面図
【符号の説明】
17 誘電体磁器基板 18 主平面 19 電極 20 リード端子 20a 切片 21 外装材
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 紀哉 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 津田 直輝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 日高 晃男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 木村 秀俊 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭61−129322(JP,U) 実開 昭61−27327(JP,U) 実開 昭58−56431(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直方体状の誘電体磁器基板と、前記誘電
    体磁器基板の表裏面にそれぞれ設けられ、しかも前記誘
    電体磁器基板の周縁部との間に隙間を設けて形成された
    略方形状の電極と、前記電極にそれぞれ接合されたリー
    ド端子と、前記誘電体磁器基板と前記リード端子を覆
    い、外形を略直方体とした外装材とを備え、前記リード
    端子の一部を前記外装材の側面及び載置面となる底面に
    それぞれ表出させた面実装用磁器コンデンサであって、
    誘電体磁器基板の角部に面取りを設け、更に電極の角部
    を曲率半径が1mm以上の円弧状とすることを特徴とす
    る面実装用磁器コンデンサ。
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