JP3097168B2 - 車両用シート及びその製造方法 - Google Patents

車両用シート及びその製造方法

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JP3097168B2
JP3097168B2 JP03107233A JP10723391A JP3097168B2 JP 3097168 B2 JP3097168 B2 JP 3097168B2 JP 03107233 A JP03107233 A JP 03107233A JP 10723391 A JP10723391 A JP 10723391A JP 3097168 B2 JP3097168 B2 JP 3097168B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用シート及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用シートには、クッション特性とし
て、適度なたわみ性と積載荷重を支持する強度及び耐久
性等が要求される。
【0003】このクッション特性を確保するため、従来
の車両用シートは、鋼管等で形成されたシートフレーム
に、ウレタンパッド、Sばね等のばね材を取付け、これ
らの表面をトリコット、モケット、織物等の表皮材で包
み込んで構成されていた。
【0004】しかし、ばね材をウレタンパッド、Sばね
等で構成すると、多量の発泡ウレタンを必要とするの
で、車両用シートの製造コストの削減を図ることが困難
であった。
【0005】この問題を解決するため、図11に示す如
く、シートフレーム102へクロス状に弾性繊維104
を張設し、発泡ウレタン106が弾性繊維104の両面
から一体に重合された車両用シート100が提案されて
いる(実開昭61−172560号公報)。この車両用
シート100は、ばね層としての弾性繊維104と、ク
ッション層としての発泡ウレタン106が一体に成形さ
れているので、適度なたわみ性が期待でき、また車両用
シート構造の簡略化と発泡ウレタン106の使用量の低
減を図ることができる。
【0006】しかしながら、上記車両用シート100で
は、シートフレーム102の面に対してフラットに弾性
繊維104が張設されているため、載荷荷重に対して、
弾性繊維104のたわみ量が載荷直後に大きく、次第に
小さくなるという非線形的なたわみ曲線を描いていた
(図9の実線参照)。
【0007】このため、この車両用シート100では、
いわゆる底づき感(たわみの変化量が一定でないため
に、人間の感覚として底に着いたような感じを受けるこ
とをいう)が感じられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は係る事実を考
慮し、いわゆる底づき感を感じない車両用シートを提供
すると共に部品点数を減らし製造工程を短縮できる車両
用シートの製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の車両用シ
ートでは、乗員の着座面を構成するフレームと、前記フ
レームに張設され着座部となる弾性繊維と、前記フレー
ムを着座面に対して上斜め方向に懸架する懸架用弾性繊
維と、前記フレームと前記弾性繊維と前記懸架用弾性繊
維とに一体に重合され、前記弾性繊維に沿って着座部
を、前記懸架用弾性繊維に沿って土手部をそれぞれ形成
するウレタンパッドと、着座面に対して前記フレームを
下斜め方向に引っ張る引張手段と、を有することを特徴
とする。
【0010】請求項2記載の車両用シートでは、前記フ
レーム及び前記懸架用弾性繊維の支持枠が、前記弾性繊
維の端部が巻付けられる円筒形のボスが設けられたホル
ダープレートと、このホルダープレートと重合わされ前
記ボスに巻付けられた前記弾性繊維を挟持するホルダー
カバーと、で構成されていることを特徴とする。
【0011】請求項3記載の車両用シートでは、車両用
シートのクッション部材を成形するモールドへ、乗員の
着座面を構成するフレームと、このフレームを支持する
支持枠とを取付ける第1工程と、前記支持枠と前記フレ
ームとの間へ懸架用弾性繊維を張設する第2工程と、前
記フレームに着座部となる弾性繊維をネット状に張設す
る第3工程と、前記モールドにウレタンフォームを注入
する第4工程と、を有することを特徴とする。
【0012】
【作用】上記構成の車両用シートでは、フレームに張設
された着座部となる弾性繊維とこのフレームを上斜め方
向に懸架する懸架用弾性繊維とがウレタンパッドで一体
に重合されて車両用シートの着座部と土手部を構成して
いる。
【0013】この着座部へ乗員の体重が作用すると、弾
性繊維は所定のたわみ曲線を描いて下方へたわむ。この
とき弾性繊維の端部はフレームを介して懸架用弾性繊維
によって、上斜め方向へ所定の張力が付与されて懸架さ
れている。このため、単に弾性繊維がフラットに張設さ
れている場合と比較して、弾性繊維のたわみ曲線はほぼ
線形となり、底づき感が生じない。また、引張手段によ
って弾性繊維が固定されたフレームを下斜め方向に引っ
張ることにより、弾性繊維に初期張力を付与し下方への
初期のたわみを消去すると共に、弾性繊維を固定するフ
レームの固定部を下方へ引張るので、固定部が上方に引
っ張られて弾性繊維がフレームから離脱するのを防止で
きる。なお、弾性繊維の端部は、円筒形のボスに巻き付
けてあり、固定部がずれて磨耗することがないので、耐
久性が向上する。
【0014】また、車両用シートの製造方法では、車両
用シートのクッション部材を成形するモールドへ、フレ
ームと懸架用弾性繊維の支持枠とを取付ける。次に、支
持枠とフレームとの間へ懸架用弾性繊維を張設し、着座
部となる弾性繊維をフレームへネット状に張設する。
に、モールドに表皮材を塗布あるいは取付け、モールド
にウレタンフォームを注入し、このフレームと、弾性繊
維と、懸架用弾性繊維とをウレタンパッドで一体成形す
る。このように、ばね材としての弾性繊維及び懸架用弾
性繊維と、クッション材としてのウレタンパッド及び表
皮材とが、一体に成形されるので、部品点数を削減で
き、製造工程を短縮できる。
【0015】
【実施例】図1には、本実施例に係る車両用シート10
のクッション部材12と、シートフレーム14が示され
ている。 (クッション部材の構成)クッション部材12は、ネッ
ト状に張設され端部がホルダープレート16とホルダー
カバー20、及びホルダープレート18とホルダーカバ
ー22に挟持された弾性繊維24、26と、これらと一
体成形され着座部を成形するウレタンパッド44及び表
皮材61から構成されている。
【0016】ホルダープレート16は、着座部の外枠を
構成し、このホルダープレート16の外周には、クッシ
ョン部材12の土手部28を形成するホルダープレート
18が配置されている。これらのホルダープレート1
6、18は着座する乗員の臀部曲線を考慮して、車両前
後方向に沿って一定の曲線で屈曲されている。
【0017】図2に示す如く、ホルダープレート16
は、ホルダープレート16の長手方向軸の中心線から、
ホルダープレート18に向かって上方に曲げられてい
る。このホルダープレート16には、所定の間隔で上面
にボス30が立設されている。このボス30は、ホルダ
ーカバー20に形成された円孔32に嵌入され、ホルダ
ープレート16とホルダーカバー20とで弾性繊維2
4、26の両端部を挟持するようになっている。また、
ボス30には貫通孔32が形成され、図5に示される上
モールド52へ取付けられる位置決めピン56が挿入さ
れるようになっている。ホルダーカバー20には、下方
へ向かって設けられた掛具34が、ホルダープレート1
6に形成された孔36を貫通して、ホルダープレート1
6の下面から突出するようになっている。一方、ホルダ
ープレート18とホルダーカバー22にも同様なボス3
8と円形孔40が形成され、弾性繊維26の端部を挟持
するようになっている。
【0018】なお、この弾性繊維24、26には、多孔
質ポリプロピレン繊維またはポリエステル繊維を使用
し、弾性材として繰り返し使用を可能にすると共に、ク
リープの減少により、弾性繊維24、26のライフサイ
クルを延ばしている。
【0019】図3に示す如く、ウレタンパッド44は、
クッション部材12を構成するホルダープレート16の
外方上部に配置されるホルダープレート18に向かって
盛り上がる土手部28を形成し、さらに土手部28から
下方に屈曲する側部48を形成している。この側部48
の先端部には、クッション部材12を、車体へ固定され
たシートフレーム14へ取付けるためのサイドホルダー
50が備えられている。図4に示される如く、サイドホ
ルダー50は、断面形が略U字状で、側面部には所定の
間隔で円形孔51が形成されている。この円形孔51
は、ウレタンフォームが注入された時、ウレタンフォー
ムが入り込んで、クッション部材12の側部48の先端
部にサイドホルダー50を固着させる機能を有してい
る。 (クッション部材の製造方法)次に、クッション部材錘
の製造方法を図5に基づいて説明する。
【0020】まず、ホルダープレート16、18を、ク
ッション部材12の形状が内側に刻設された上モールド
52に固定する。この上モールド52には、位置決め用
の穴54が穿設されており、この穴54には、位置決め
ピン56が固定されており、この位置決めピン56にボ
ス30、38の孔32、40を嵌め込むようになってい
る。またサイドホルダー50を上モールド52の側面部
に形成された溝60に固定する。
【0021】次に、ボス30、38に弾性繊維24、2
6を巻き付けていき着座面及び弾性懸架手段を形成して
いく。ここで、弾性繊維24、26の張設方法を説明す
る。図2に示す如く、まず、弾性繊維26の一端をホル
ダープレート18のボス38に重複して巻き付け、その
端部をホルダーカバー22の円孔40に通す。これによ
って、弾性繊維26の端部は、ホルダーカバー22とホ
ルダープレート18とに挟持され弛むことがない。次
に、弾性繊維26をボス38とボス30との間に車両幅
方向へ巻き付けていく。また今度は、車両用シート10
の幅方向左右に配置されるボス30(図5参照)との間
に別の弾性繊維24を巻き付けていく。この張設作業
は、車両前後方向に対しても同様に行われ、これにより
ネット状の着座面が構成される。張設作業が終了する
と、ホルダーカバー20、22をホルダープレート1
6、18にそれぞれ嵌め込み、弾性繊維24、26の端
部を挟持固定する。このように、弾性繊維24、26は
ホルダーカバー20、22とホルダープレート16、1
8とによって、一定のピッチで確実に固定されるので、
巻き位置のずれによる座圧分布の変化が防止される。ま
たこの張設作業は、単純化されているので、ロボット等
を用いた作業が可能となり省力化を図ることができる。
さらに、弾性繊維24、26の接触面がボス30、38
の側面円周に渡るので、局部的な応力集中による弾性繊
維24、26の破断が防止できる。
【0022】さらに、ボス38とボス30とに張設され
た弾性繊維26と、車両用シート10の幅方向左右に配
置されるボス30とに張設された弾性繊維24とは、分
離している。
【0023】以上の張設作業が終了すると、下モールド
62にウレタン表皮61を吹き付け、または表皮材を貼
り付け、ウレタンフォームを投入して上下モールド5
2、62の型合わせをする。次に、ウレタンフォームを
発泡させ所定時間経過後(本実施例では、60℃で10
分)、脱型して上モールド52に嵌まっているクッショ
ン部材12を取り外し製造作業が終了する。
【0024】このように、本実施例のクッション部材1
2の製造方法では、上下モールド52、62のみで、ク
ッション部材12を成形することができるので、部品点
数が少なく、製造工程が短縮される。さらに、クッショ
ン部材12の重量低減を図ることができると共に、コン
パクトに設計できるので、車内スペースを広く利用でき
る。 (クッション部材の取付作業)図1に示される如く、図
示しない車体に固定されるシートフレーム14に設けら
れた固定ピン64へ、ホルダープレート18のボス38
に形成された孔42を嵌入しクッション部材12をシー
トフレーム14に取付ける。これと同時に、シートフレ
ーム14の側部に設けられたL字状のフック66へサイ
ドホルダー50を係止する(図3参照)。またクッショ
ン部材12の車両前後方向には、図6に示す如く、シー
トフレーム14の幅方向に配置される軸材66と、この
軸材66と連結され固定ピン68が取付けられた横材7
0が断面形が半円状のウレタンパッド72と重合されて
いる。この固定ピン68を幅方向に配置されるホルダー
プレート74のボス76に形成された孔78へ嵌入する
ことにより、シートフレーム14の前後方向の位置決め
が行われる。
【0025】この後、図3に示す如く、掛具34と係止
部80とを、スプリング82で連結して車両用シート1
0の取付作業が終了する。
【0026】このように、クッション部材12をシート
フレーム14に単に嵌め込むだけでえ取付作業が完了す
るので、取付工数が削減できる。また、スプリング82
によって、弾性繊維24へ初期張力を付与し、下方への
初期のたわみを消去する。さらにこのスプリング82
が、ホルダーカバー20を下方向へ引張るので、車両用
シート10の使用時に、弾性繊維24の端部に作用する
力によるホルダーカバー20の持ち上りを防止できる。
これにより、ホルダーカバー20とホルダープレート1
6は離脱することがないので、弾性繊維24の端部が確
実に固定される。 (クッション部材のたわみ特性)図7には、着座面を構
成する弾性繊維24の両端部へ上斜め方向の引張力を付
与することにより、単一の弾性繊維24のたわみ曲線が
どのように変化するかを示した実験値が示されている。
【0027】図8に示す如く、B点とC点の中央のO点
へ下方に荷重Fx を作用させる。このとき、弾性繊維2
4の両端部を支持するA点、D点の位置をBC直線に対
して、上側に0度、22.5度、45度と変化させ、さ
らにB点とC点へ斜め下方へスプリングによる張力を作
用させる。
【0028】図7から判断できるように、弾性繊維24
がフラットに張られた場合、すなわち、A点、D点の角
度が0度の場合、初期のたわみXが大きく、たわみ曲線
が非線形となっている。さらに、荷重Fx を大きくして
いくと、たわみ曲線は次第に直線に近づいていく。この
ようなたわみ曲線を描く弾性繊維24を用いた車両用シ
ート10の特性としては、座った瞬間は柔らかく感じる
が、乗員の体重が掛かるに従って、いわゆる底づき感が
感じられるようになる。
【0029】ここで、A点、D点の角度が22.5度、
45度とされた場合、たわみ曲線は略線形を描いてい
る。このことは、一定の比率でたわみ量が増加していく
ことを示しており、このようなたわみ曲線を描く弾性繊
維24を用いた車両用シート10においては、乗員は底
付感を感じない。
【0030】また、図9には、フラットに弾性繊維が張
設された場合(実線)と、A点、D点の角度が22.5
度で弾性繊維が張設された場合(破線)のクッション部
材12のヒステリシスループが示されている。
【0031】このグラフからも判断できるように、本実
施例のクッション部材12(破線)では、実線と比較し
て、より線形に近いヒステリシスループを描いている。
従って、製品としての評価結果においても、底づき感を
感じないクッション部材を実現できる。
【0032】また、図10には、本発明の効果を得るた
めに、どの程度にA点、D点の角度を設定すればよいか
の臨界値を求めるため、実験結果を表示したグラフが示
されている。
【0033】図10の実験結果によれば、A点、D点の
角度を5.0度当たりから最適なクッション特性が得ら
れることが判断できる。すなわち、A点、D点の角度が
0度においては、たわみXが40mm、60mm、80
mmとなる荷重Fx は、0.06kg、0.09kg、
0.13kgで、Fx 1≠Fx 2 となる。これは、たわ
み曲線が非線形であることを示している。次に、A点、
D点の角度が5.0度においては、0.068kg、
0.102kg、0.14kgとFx 1 ≒Fx 2 とな
る。これは、荷重Fx に対するたわみXの変化量がほぼ
一定であること、すなわち、たわみ曲線が略線形である
ことを示している。これによって、発明の効果を奏する
臨界値が5.0度、好ましくは10.0度以上が適当で
あることが判断できる。
【0034】なお、本実施例のクッション部材では、弾
性繊維24を均等に巻付けたが、巻付け回数を増減させ
るこにより、乗員の体型に適応するクッション特性を提
供することも容易にできる。
【0035】また、クッション部材12の表面に弾性繊
維24に沿ったメッシュ状の溝を加工することにより、
従来のウレタンパッドの通気性が、30ml/cm2
sであったのに対し、200〜300ml/cm2 /s
の高い通気性のクッション部材を提供できる。
【0036】さらに、取付け、取外しが簡単なので、ク
ッション部材12の表皮材61をウレタンエラスマー等
の材質にすれば、クッション部材12の水洗いも可能と
なる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る車両
用シートでは、着座面を構成する弾性繊維の両端部が上
斜め方向に懸架されているので、着座する乗員に底づき
感を感じさせない。
【0038】また、車両用シートを構成する部品点数が
大幅に削減されているので、車両用シートの製造工程が
短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用シートとシートフレームの
一部を切り欠いた状態を示す全体斜視図である。
【図2】本発明に係る車両用シートの弾性繊維の巻付け
部分を示した斜視図である。
【図3】本発明に係る車両用シートのクッション部材の
左側を示した断面図である。
【図4】サイドホルダーの斜視図である。
【図5】本発明に係る車両用シートのクッション部材を
成形するモールドの断面図である。
【図6】本発明に係る車両用シートのクッション部材の
先端部を車両前後方向軸で切断した断面図である。
【図7】弾性繊維のたわみ特性を示したたわみ曲線であ
る。
【図8】弾性繊維の端部の支持状態を示した概略図であ
る。
【図9】車両用シートのクッション部材のクッション特
性を示したグラフである。
【図10】弾性繊維の端部の支持角度の臨界値を示した
グラフである。
【図11】従来の車両用シートを示す斜視図である。
【符号の説明】
16 ホルダープレート(フレーム) 18 ホルダープレート(弾性懸架手段の支持枠) 20 ホルダーカバー(フレーム) 22 ホルダーカバー(弾性懸架手段の支持枠) 24 弾性繊維(弾性材) 26 弾性繊維(弾性懸架手段) 44 ウレタンパッド 52 モールド 62 モールド 82 スプリング(引張手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 7/28 A47C 7/32 B29C 39/10 B68G 7/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員の着座面を構成するフレームと、前記フレームに張設され着座部となる弾性繊維と、 前記フレームを着座面に対して上斜め方向に懸架する懸
    架用弾性繊維と、 前記フレームと前記弾性繊維と前記懸架用弾性繊維とに
    一体に重合され、前記弾性繊維に沿って着座部を、前記
    懸架用弾性繊維に沿って土手部をそれぞれ形成するウレ
    タンパッドと、 着座面に対して前記フレームを下斜め方向に引っ張る引
    張手段と、 を有することを特徴とする車両用シート。
  2. 【請求項2】 前記フレーム及び前記懸架用弾性繊維の
    支持枠が、 前記弾性繊維の端部が巻付けられる円筒形のボスが設け
    られたホルダープレートと、 このホルダープレートと重合わされ前記ボスに巻付けら
    れた前記弾性繊維を挟持するホルダーカバーと、 で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    両用シート。
  3. 【請求項3】 車両用シートのクッション部材を成形す
    るモールドへ、乗員の着座面を構成するフレームと、こ
    のフレームを支持する支持枠とを取付ける第1工程と、 前記支持枠と前記フレームとの間へ懸架用弾性繊維を張
    設する第2工程と、 前記フレームに着座部となる弾性繊維をネット状に張設
    する第3工程と、 前記モールドにウレタンフォームを注入する第4工程
    と、 を有することを特徴とする車両用シートの製造方法。
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