JP4484346B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車などの車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ウレタン等のパッド材と比較して、薄型でも高いクッション性を発揮できると共に、多数の空隙を有し、通気性に優れた三次元構造のネット材を用いた車両用シートが知られている。表面メッシュ層と裏面メッシュ層との間を多数のパイルで連結し、トラス構造(三次元構造)としたもので、へたりにくい弾性構造物となっており、通気性、体圧分散特性、衝撃吸収特性等に優れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
三次元構造のネット材を用いた車両用シートは、上記のような優れた特性を有しているものの、さらに高い体圧分散特性、衝撃吸収特性を発揮できることが常に望まれている。また、走行時の振動等によって着座者の身体が上下に動いたりすると、これらの特性を有効に発揮できないことから、着座者の身体をできるだけ安定して支持することが求められる。さらに、三次元構造のネット材は、上記のように高いクッション性、衝撃吸収特性等を発揮できるため、ウレタン等のパッド材と比較した場合にはより薄型のものを用いることができるが、着座感を向上させるためにシートフレームへの当たり感はできるだけ小さくすることが望まれる。
【0004】
本発明は上記した事情に鑑みなされたものであり、従来よりもさらに高い体圧分散特性、衝撃吸収特性等を発揮できると共に、着座者の身体を安定して支持できる車両用シートを提供することを課題とする。また、シートフレームへの当たり感を小さくすることができる車両用シートを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、以下の車両用シートを提供する。
【0006】
1.シートフレームのうち、幅方向に離間して配置されたいずれかのフレーム材に、金属バネを介して弾性的に連結支持され、下部層を構成する基部材と、前記基部材の上部であって、幅方向に離間して配置されたフレーム材間に張設され、中間層を構成する、表面メッシュ層と裏面メッシュ層とが多数のパイルで結合された三次元構造の第1のネット材と、前記中間層の上部を被覆するように配置されると共に、前記中間層を構成する第1のネット材よりも低い張力で張設され、上部層を構成する、表面メッシュ層と裏面メッシュ層とが多数のパイルで結合された三次元構造の第2のネット材とを具備し、前記中間層を構成する第1のネット材のうちのフレーム材の被覆部位と、前記上部層を構成する第2のネット材との間に、又は、前記中間層を構成する第1のネット材と、この第1のネット材が掛け渡されたフレーム材との間に、粘弾性部材が挿入配設されていることを特徴とする車両用シート
【0007】
2.前記1記載の車両用シートであって、前記基部材がシートフレームのうち、シートクッション部を構成する幅方向に離間して配置されたフレーム材間に位置し、この各フレーム材と基部材の各側部との間に前記金属バネが架け渡されていることを特徴とする車両用シート
【0008】
3.前記2記載の車両用シートであって、前記基部材が、さらに、シートフレームのうち、シートバック部を構成するフレーム材のいずれかに係合された金属バネを介して弾性的に吊り下げ支持されていることを特徴とする車両用シート
【0009】
4.前記1〜のいずれか1に記載の車両用シートであって、前記基部材が上方向へのはね上げを防止する手段に連結されていることを特徴とする車両用シート
【0010】
5.前記1〜4のいずれか1に記載の車両用シートであって、前記基部材が、面状弾性部材であることを特徴とする車両用シート
【0011】
6.前記5記載の車両用シートであって、前記基部材を構成する面状弾性部材が、表面メッシュ層と裏面メッシュ層とが多数のパイルで結合された三次元構造のネット材であることを特徴とする車両用シート
【0012】
7.前記1〜のいずれか1に記載の車両用シートであって、前記中間層を構成する第1のネット材が、幅方向に離間して配置されたフレーム材間に、ループ状に張設されていることを特徴とする車両用シート
【0013】
8.前記1〜のいずれか1に記載の車両用シートであって、さらに、シートクッション部の前端縁部と腰椎支持部のうちのいずれか少なくとも一方であって、前記上部層を形成する第2のネット材よりも下層側に、前記シートフレームを形成するいずれかのフレーム材に連結支持された粘弾性部材が配設されていることを特徴とする車両用シート
【0014】
9.前記8記載の車両用シートであって、シートクッション部の前端縁部側に配設される前記粘弾性部材は、一端のみが、シートクッション部用のシートフレームのうちの前端側に配置されたいずれかのフレーム材に連結支持されていることを特徴とする車両用シート
【0015】
10.前記のいずれか1に記載の車両用シートであって、前記粘弾性部材は、厚みを薄く加工した1以上の境界部を挟んで複数に区分けされたブロック部を有する構造に形成されていることを特徴とする車両用シート
【0016】
11.前記110のいずれか1に記載の車両用シートであって、前記粘弾性部材が、粘弾性ポリウレタンを有して形成されているか、又は、厚みを薄く加工した1以上の境界部を挟んで複数に区分けされたブロック部を有する構造に形成されている、表面メッシュ層と裏面メッシュ層とが多数のパイルで結合された三次元構造のネット材を有して形成されていることを特徴とする車両用シート
【0017】
12.前記110のいずれか1に記載の車両用シートであって前記粘弾性部材は、厚みを薄く加工した1以上の境界部を挟んで複数に区分けされたブロック部を有する構造に形成されている、表面メッシュ層と裏面メッシュ層とが多数のパイルで結合された三次元構造のネット材と、該三次元構造のネット材の一面に一体的に接合されている粘弾性ポリウレタンとを有して構成されていることを特徴とする車両用シート
【0018】
13.前記110のいずれか1に記載の車両用シートであって前記粘弾性部材は、厚みを薄く加工した1以上の境界部を挟んで複数に区分けされたブロック部を有する構造に形成されている、表面メッシュ層と裏面メッシュ層とが多数のパイルで結合された三次元構造のネット材と、該三次元構造のネット材が両面に一体的に接合されている弾性ベース部材とを有して構成されていることを特徴とする車両用シート
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示した実施形態に基づいて本発明を更に詳しく説明する。まず、図1〜図11に基づき、本実施形態にかかる車両用シート10の構造を説明する。図1に示すように、この車両用シート10は、シートフレーム20、基部材40、第1のネット材50及び第2のネット材60を有して構成される。
【0020】
シートフレーム20は、図2に示したように、シートクッション部を形成するためのクッション用メインフレーム21及びシートバック部を形成するためのバック用メインフレーム22とを有して構成される。いずれもパイプ状のフレーム材からなり、クッション用メインフレーム21においては、このフレーム材を略コ字状に曲成して閉塞側が前方となるように配置している。バック用メインフレーム22においては、略方形に曲成すると共に、その上部には幅の狭い頭部支持用フレーム部22dを形成している。
【0021】
そして、クッション用メインフレーム21の基端部は、車両の床面に設置されるレール材23に沿ってスライドするスライドフレーム24にボルト24aにより連結される。また、クッション用メインフレーム21において幅方向に離間した位置に設けられるサイドフレーム材21a,21bの各中途部とスライドフレーム24との間も第1のブラケット25及びボルト25aによって連結される。これにより、クッション用メインフレーム21は、レール材23に沿ってスライド可能に設けられることになる。
【0022】
各スライドフレーム24の後端部には、支軸26を介して回転可能に第2のブラケット27が設けられていると共に、この第2のブラケット27に対して、バック用メインフレーム22の下端部に設けられた第3のブラケット28が連結固定される。29は、リクライニングダイヤルであり、このリクライニングダイヤル29を回転させることによってバック用メインフレーム22が、クッション用メインフレーム21に対して前後方向にリクライニングする。
【0023】
クッション用メインフレーム21の各サイドフレーム材21a,21bの下方には、それぞれ基端部がスライドフレーム24に固定されると共に、他端部が第1のブラケット25に固定される第1の補助フレーム材30と、他端部がクッション用メインフレーム21の前端側フレーム材21cに固定される第2の補助フレーム材31が設けられている。また、前端側フレーム材21cには、略コ字状に形成された第3の補助フレーム材32の各端部が固定されている。
【0024】
また、バック用メインフレーム22の各サイドフレーム材22a,22bの後方であって、かつ正面から見て各サイドフレーム材22a,22bよりも内側に位置するように、補助フレーム材33,34が設けられている。
【0025】
第1のネット材50及び第2のネット材60よりも下方に配設され、下部層を構成する基部材40は、シートクッション部を構成するフレーム材のうち、幅方向に離間して配置されたいずれかのフレーム材に、金属バネ41を介して弾性的に連結支持される。本実施形態では、図3、図4及び図6に示したように、金属バネ41の各一端を、サイドフレーム材21a,21bの各下方に配設した第1の補助フレーム材30,30にそれぞれ係合させて配置し、その各他端に基部材40の側縁部を係合させることにより、幅方向に離間して配置されたこの第1の補助フレーム材30,30間に張設している。また、基部材40の前方端は、図6に示したように、クッション用メインフレーム21の前端側フレーム材21cに固定される第3の補助フレーム材32上に支持されている。
【0026】
基部材40をこのように金属バネ41を介して弾性的に連結支持しているのは、振動によって基部材40をストロークさせ、これにより、上部層に配設される第1のネット材50及び第2のネット材60へ伝達される振動を位相遅れを利用して吸収するためである。基部材40を形成する材料は限定されるものではないが、金属バネ41のストロークによって振動吸収するだけでなく、基部材40自身も振動を伝達しにくく、振動を吸収する面状弾性部材であることが好ましい。このような基部材40としては、例えば、ワイヤを簾状ないしは網状に形成したプルマフレックスを用いることもできるが、後述する第1のネット材50及び第2のネット材60と同様の三次元構造のネット材を用いることが好ましい。図7(a)に示したように、三次元構造のネット材を用いた場合には、側縁部40aの一面に合成樹脂板42を振動溶着により固着し、金属バネ41の他端をこの合成樹脂板42を貫通させて係合させる。なお、面圧により、側縁部40aが引っ張られて損傷することを防止するため、図7(b)に示したように、側縁部40aと合成樹脂板42との間に鉄片43を介在させることもできる。また、合成樹脂板42に代えて、金属製のワイヤを挿通配設することもできる。
【0027】
第1のネット材50は、基部材40の上部に配設され、中間層を構成する。第1のネット材50は、シートクッション部を構成するシートフレーム20のうち、幅方向に離間して配設されている任意のフレーム材間に、後述の第2のネット材50を張設する際の張力よりも高い張力で張設される。本実施形態では、図3及び図4に示したように、シートフレーム20のうち、上記基部材40を張設している第1の補助フレーム材30,30よりも上部に位置するサイドフレーム材21a,21b間に張設しているが、張設対象となるフレーム材は、このメインフレーム21を構成するサイドフレーム材21a,21bに限らず、別途設けた補助フレーム材(図示せず)間に張設する構成とすることもできる。但し、サイドフレーム材21a,21b間に掛け渡すことにより、サイドフレーム材21a,21bの表面が第1のネット材50によっても被覆されるため、サイドフレーム材21a,21bの当たり感を小さくするのに役立つ。
【0028】
第1のネット材50を上記のように高い張力で張設するのは、この上部に配設される第2のネット材60上に人が着座した際に、第1のネット材50の反力によって剛性感を発揮させ、着座者を安定して保持するためである。そして、第1のネット材50が上記した基部材40に連結されることにより、金属バネ41を介して第1の補助フレーム材30,30間に張設された基部材40により高い振動吸収性が発揮されつつ、上部側の変形に対応して下部側の面剛性を上げ、着座感を向上させる剛性感を発揮できることになる。
【0029】
第1のネット材50のサイドフレーム材21a,21b間への張設手段は任意であり、各側縁部を各サイドフレーム材21a,21bに巻き付けて板状に張設することもできるが、図3及び図4に示したように、サイドフレーム材21a,21b間にループ状に張設することが好ましい。ループ状にして、その下側に位置する部位50aに基部材40を連結した場合には、第2のネット材60は上側に位置する部位50bの上部に配設されることになるため、第1のネット材50を板状に張設して基部材40と連結する場合と比較して、第2のネット材60への振動伝達が低減される。また、下側に位置する部位50aと上側に位置する部位50bとの間に形成される空間により、ストローク感を発揮させることができる。さらに、ループ状であるため、ネットの特性を3次元で使用することができ、圧縮(座屈)特性と引張特性及び金属バネ特性により4つのバネ定数(上側に位置する部位50b又は第1のネット材50の特性選択、後述の連結用ネット53の特性選択、負荷の大小による第1のネット材50と連結用ネット53の特性の選択、金属バネ特性)を設計することが可能となり、線形性を強めたり、振幅あるいは周波数あるいは負荷質量の非依存性のある伝達関数を設計することができる。
【0030】
第1のネット材50と基部材40との連結手段は任意であるが、本実施形態では、略U字状のプレート52,42をそれぞれ反対向きにして、ループ状に張設された第1のネット材50の下側に位置する部位50aの裏面と基部材40の上面とに固着し、両プレート52,42を係合させることにより連結している。U字状のプレート52,42を第1のネット材50又は基部材40に固着する手段は任意であり、プレート52,42が合成樹脂製であっても金属製であっても、例えば、該プレート52,42に小孔を設けておくことにより、縫製により固着することができる。また、合成樹脂製の場合には振動溶着手段を採用することもできる。
【0031】
第1のネット材50をサイドフレーム材21a,21b間にループ状に張設するに当たっては、図4に示したように、第1のネット材50を、予め、サイドフレーム材21a,21bに掛け回してループ状に形成した際に端縁50c,50d同士が重なり合う程度の長さに形成しておき、この重なり合う端縁50c,50d同士を固着することにより張設することができる。この際の固着手段は、振動溶着手段であってもよいし、縫製手段であってもよい。なお、縫製する場合、上記した略U字状のプレート52と一緒に縫製することができる。
【0032】
また、図3に示した態様のように、第1のネット材50の長さを、上記の図4に示した態様よりも短く形成し、各端縁50c,50d間に、連結用ネット53を、振動溶着手段又は縫製手段により設けることもできる。連結用ネット53は、サイドフレーム材21a,21b間にループ状に張設した際にはこの連結用ネット53が下側に位置するように設けられる。連結用ネット53は、荷重を支持する機能を果たすものではなく、第1のネット材50を高い張力で張設するために用いられるものであるため、荷重を支持するのに必要な機能は必須ではなく、比較的伸縮性の小さいものが用いられる。
【0033】
第2のネット材60は、上記第1のネット材50の上部に配設され、上部層を構成する。第2のネット材60は、各端部にトリム布61,62が取り付けられており、図4(a)に示した態様では、この各トリム布61,62をサイドフレーム材21a,21bの周囲に配設された第1のネット材50の周面を通過させて、さらに、サイドフレーム材21a,21bの下方に配置された第1の補助フレーム材30,30に掛け回して内方に折り込み、基部材40に縫着することにより、サイドフレーム材21a,21b間に張設している。この際の張力は、第1のネット材50の張力よりも低くなるように設定しており、人が着座した際には、第2のネット材60は人体に沿った形状にたわみ、第1のネット材50に接する。従って、第2のネット材60及び第1のネット材50によって、それら自身の有する体圧分散特性及び振動吸収特性が発揮されるが、第1のネット材50が高い張力で張設されているため、不要な沈み込みを防止し、第2のネット材60を支持することから、着座者に対しては第2のネット材60を介して第1のネット材50の剛性感が伝わる。また、第2のネット材60が緩く張設されていることから、金属バネ41、基部材40、第1のネット材50及び連結用ネット53により振動を吸収するメカニズムを妨げることがない。第2のネット材60を仮にきつく張った場合には、連結用ネット53と金属バネ41の動きが抑えられ、金属バネ41の復元力による運動が生じにくくなる。すなわち、第2のネット材60及び第1のネット材50は、静的な着座状態では金属バネ41が作用的に働かず、衝撃性振動や大きな変位による力が作用したときに位相遅れを伴いながら該金属バネ41が機能するよう、その運動を妨げないようにするため、上記のような張り具合で設定する必要がある。
【0034】
第2のネット材60の張設手段は上記した手段に限らず、図3に示したように、トリム布61,62の端部を基部材40に固着したプレート42に対して、基部材40と共に縫合などの手段によって張設することもできる。
【0035】
また、これらの図に示したように、第1のネット材50と第2のネット材60との間であって、各サイドフレーム材21a,21b寄りに、粘弾性部材70を配設することが好ましい。粘弾性部材70を有することにより、各サイドフレーム材21a,21bを伝わって伝達される振動がこの粘弾性部材70によっても吸収されると共に、各サイドフレーム材21a,21bへの当たり感を小さくし、大腿部の支持感を向上することができる。なお、図4(b)に示したように、第2のネット材60の側端部60aを粘弾性部材70と第2のネット材50との間に挿入されるように配置すれば、各サイドフレーム材21a,21bへの当たり感をより軽減することができる。
【0036】
粘弾性部材70としては、粘弾性ポリウレタンを用いることができる。粘弾性部材70は略円筒状に加工したものをそのまま用いることもできるが、減衰性の高い粘弾性材に復元力と面剛性とで形状保持性を付与するために、図10(a)に示したように、所定間隔ごとに、厚みが薄くなるように加工した境界部70aを形成し、各中央部付近が膨出するような形状のブロック部70b,70bを形成することが好ましい。但し、粘弾性ポリウレタンからなる構成とした場合には、境界部70aを形成するに当たっては、熱溶着手段が用いられるが、境界部70aの形成数、幅等の設定によってブロック部70b,70bの大きさや形状を変更し、面剛性を任意に調整することができる。
【0037】
また、減衰特性の寄与率の高い粘弾性部材70としては、人体の面直方向にバネ性を付与して振動吸収性を向上させるため、図10(b)に示したように、粘弾性ポリウレタン71と三次元構造のネット材72とを一体的に接合したものを用いることが好ましい。また、この場合も、粘弾性ポリウレタン71と三次元構造のネット材72とのそれぞれに厚みを薄く加工した境界部71a,72aを形成し、該境界部71a,72aを境として膨出するブロック部71b,72bを備えた形状とすることが好ましい。
【0038】
さらに、粘弾性部材70をより低コストとするために、図10(c)の断面図に示したように、低価格で入手可能な異なる種類の弾性部材を組み合わせてバネ特性と減衰特性を併せ持つものとすることもできる。図10(c)に示したものは、中間に配置される弾性ベース部材73の両面に図12〜図15に示したような三次元構造のネット材からなるネット層74,75を一体的に接合したものである。
【0039】
弾性ベース部材73としては、適宜の厚みで成形された発泡ポリウレタンを用いることが好ましい。弾性ベース部材73の両面に接合されるネット層74,75は、いずれも所定間隔ごとに境界部74a,75aが形成され、それらの境界部74a,75aを境としてブロック部74b,75bが形成されたものである。
【0040】
なお、境界部74a,75aを形成する手段は任意であり、例えば、弾性ベース部材73にネット層74,75を構成するネット材を積層した後、一方のネット層74から弾性ベース部材73を通過して他方のネット層75まで、境界部74a,75aに相当する部位に沿って縫合する手段が挙げられる。また、弾性ベース部材73にネット層74,75を構成するネット材を積層した後、振動溶着用の型(図示せず)の凸部間に挟んで、振動溶着によりこの3つの部材を一体的に接合することもできる。さらに、粘弾性部材70としては、座屈特性を強くした三次元構造のネット材を利用して、三次元構造のネット材のみから疑似粘弾性特性を形成することもでき、例えば、上記の弾性ベース部材73として、全体として平板状の三次元構造のネット材を用い、この両側に上記のネット層74,75を積層した構成とすることができる。また、弾性ベース部材73を介在させずに、上記のネット層74,75を直接積層した構造とすることもできる。
【0041】
粘弾性部材70は、また、図1及び図11に示したように、シートクッション部の略コ字状のクッション用メインフレーム21のうち前端縁部に配置された前端側フレーム材21cと、上記した第2のネット材60との間にも、その一端を挟持させて固定配設することが好ましい。この場合、前端側フレーム材21cに対してはその一端のみを固定し、他端70cを、第2のネット材60と基部材40との間の隙間内で自由端として配置することが好ましい。
【0042】
クッション用メインフレーム21の前端側フレーム材21cを伝わる振動は、この前端側フレーム材21cに連結支持された粘弾性部材70によって吸収されることになり、第2のネット材60への振動伝達を抑制できる。また、この粘弾性部材70の他端を自由端としておくことにより、吸収される振動エネルギーが放散されやすくなり、また、断面係数の急激な変化が緩和され、粘弾性部材70自体の異物感が軽減される。また、粘弾性部材70の厚み分、着座者の内股の位置が高くなるため、着座時の安定性が向上すると共に、サイドフレーム21の前端側フレーム材21cに対する当たり感が小さくなり、着座者の骨盤の回転により臀部がずれることを防ぐことができる。
【0043】
前端側フレーム材21cに連結支持された粘弾性部材70は、上記のサイドフレーム材21a,21b上に取り付けられるものと同様に、粘弾性ポリウレタン、粘弾性ポリウレタン71と三次元構造のネット材72とを積層したもの、弾性ベース部材73の両面にネット層74,75を一体的に接合したもののいずれかを用いることができる。また、これらのものに境界部を形成して複数のブロック部を有する構造として所定の面剛性を付与することが好ましいことも上記と同様である。
【0044】
粘弾性部材70は、さらに、図11に示したように、腰椎支持部にも配設することが好ましい。腰椎支持部は、シートバック部を構成するバック用メインフレーム22の各サイドフレーム材22a,22bの下方寄り、すなわち、下部フレーム材22c付近に設けられる。使用可能な粘弾性部材70の材料及び構造は上記と場合と全く同様であり、例えば、図11に示したように、3つのブロック部に区分けした形状のものを用いることができる。
【0045】
腰椎支持部にこのような粘弾性部材70を設けることにより、バック用メインフレーム22の各サイドフレーム材22a,22b及び下部フレーム材22cを介して伝達される振動を吸収でき、また、この粘弾性部材70によってシートバック部の腰椎支持部が反力を小さくして人体の形状に沿いながら前方に張り出すため、腰椎の支持性を向上させることができる。
【0046】
なお、上記したクッション用メインフレーム21の前端側フレーム材21cに連結する粘弾性部材70と、腰椎支持部に設ける粘弾性部材70とは、いずれか一方を配設するだけでも、振動吸収特性及び着座時の安定性を向上させることができるが、これらの特性をより向上させるためには両方の位置に設けることが好ましい。
【0047】
バック用メインフレーム22には、図6に示したように、各側縁部81,82がそれぞれ各サイドフレーム材22a,22bに連結されるバック用裏地ネット材80が張設される。具体的には、図9に示したように、各側縁部81,82は、各サイドフレーム材22a,22bの表側から裏側に向かって巻き付けられ、サイドフレーム材22a,22bの後方に突出させた取り付け板22eに対し、各側縁部81,82の端縁に振動溶着又は縫着により固定したU字状プレート85を係合させることにより張設している。バック用裏地ネット材80の下縁部83の端縁には、U字状プレート83aが振動溶着により固定されており、このU字状プレート83aは、バック用メインフレーム22の下部フレーム材22cの後方に配置される補助フレーム材35に係合される。また、バック用裏地ネット材80の上縁部84の端縁にも図示しないU字状プレートが振動溶着により取り付けられており、このU字状プレートがバック用メインフレーム22における頭部支持用フレーム部22dとの境界付近において、該バック用メインフレーム22よりも後方に配置された補助フレーム材36に係合される。
【0048】
バック用裏地ネット材80は、三次元構造のネット材から構成されて、クッション用メインフレーム21に張設する上記の第1のネット材50とほぼ同様の高い張力で張設され、バック用裏地ネット材80を被覆する表皮材を介して着座者の荷重がかかった際に、このバック用裏地ネット材80の復元力によってバネ感と剛性感を発揮させ、着座者を安定して保持し、振動を吸収することができる。
【0049】
バック用裏地ネット材80には、図6及び図8に示したように、着座時に人の腰椎部に対応する位置の裏面側に、合成樹脂製のプレート85,86が横方向に延びるように振動溶着により固定されている。振動溶着により固定されているため、バック用裏地ネット材80におけるこのプレート85,86の固着面の反対面、すなわち表面は、図8に示したように、プレート85,86の形状に対応した凹部80aが形成されている。この凹部80aを設けることにより、バック用裏地ネット材80に積層される表皮材の張り具合いを調節することができる。すなわち、表皮材をバック用メインフレーム22に対して張設した場合に、その端末に集中する張力がこの凹部80a周辺で分散することになるため、部分的に高い剛性部位を作ることができ、姿勢支持圧に変化をつけることができると共に、表皮材の端末の当りを軽減することができる。なお、この凹部80aは、ネットの材質、厚み等によって形成数、幅、長さ等を任意に変更することができる。
【0050】
バック用裏地ネット材80上に積層される表皮材は、クッション用メインフレーム21に張設される表皮材である上記の第2のネット材60と同様に三次元構造のネット材から構成される。この表皮材は、上記の第2のネット材60と別部材から構成して、独立した状態でバック用メインフレーム22に張設することもできるが、図1に示したように、本実施形態では、上記した第2のネット材60がシートクッション部用の表皮材とシートバック部用の表皮材の両者を兼用する1ピース構造に形成されて張設されている。このように、表皮材を1ピース構造とした場合には、シートバック部及びシートクッション部の境界に位置するフレーム材の硬い当たり感をなくすことができ、着座感を向上させることができる。
【0051】
なお、第2のネット材60におけるシートバック部の表皮材に相当する部位の張力は、バック用裏地ネット材80の張力よりも低くなるように設定しており、この結果、人が着座した際には、第2のネット材60におけるシートバック部の表皮材に相当する部位は、人体に沿った形状にたわみ、バック用裏地ネット材80に接する。従って、第2のネット材60及びバック用裏地ネット材80によって、それら自身の有する体圧分散特性及び振動吸収特性が発揮されるが、バック用裏地ネット材80が高い張力で張設されているため、不要な沈み込みを防止して第2のネット材60を支持し、着座者に対しては第2のネット材60を介してバック用裏地ネット材80の剛性感が伝わると共に、第2のネット材60の張りが緩いため、バック用裏地ネット材80による振動の吸収効果を妨げることがない。そして、ピッチング、ヨーイング、ローリングなどにより慣性力が入力された場合にも、表面の張りの緩い第2のネット材60の追従性により慣性力を吸収することができる。
【0052】
シートバック部の表皮材に相当する部位に設けられる第2のネット材60は、図5に示したように、その両側縁を内方に折り曲げてその内側に粘弾性部材70を保持させ、サイドフレーム材22a,22bの当たり感を低減させるように設けられている。また、各側縁にはトリム布87が設けられ、このトリム布87に取り付けたU字状プレート88が補助フレーム材34に係合するように配置されて張設されている。
【0053】
次に、上記した基部材40、第1のネット材50、第2のネット材60、及びバック用裏地ネット材80として採用される三次元構造のネット材100の構成を図12〜図15に基づき説明する。図12に示すように、このネット材100は、表面メッシュ層110、裏面メッシュ層120及び該表面メッシュ層110と裏面メッシュ層120とを結合する多数のパイル130とを有する立体的なトラス構造(三次元構造)から構成されている。
【0054】
表面メッシュ層110は、例えば、図13に示したように、単繊維を撚った糸から、ハニカム状(六角形)のメッシュを有する構造に形成されている。裏面メッシュ層120は、例えば、図14に示したように、単繊維を撚った糸をゴム編みにして形成され、表面メッシュ層110のハニカム状のメッシュよりも小さなメッシュ(細目)を有する構造に形成されている。パイル130は、単繊維又は糸で形成し、表面メッシュ層110と裏面メッシュ層120とが所定の間隔を保持するように、該表面メッシュ層110と裏面メッシュ層120との間に編み込んだもので、この立体メッシュニットとなっているネット材100に所定の剛性を付与している。なお、本明細書中、単に「繊維」と述べた場合には、単繊維(モノフィラメント)と糸(マルチフィラメント)の両者のほか、紡績糸等をも含む意味である。
【0055】
また、上記説明では、ハニカム状のメッシュを有する層を表面(例えば、シートクッション部やシートバック部の人体に接する面)としているが、これを裏面とし、小さなメッシュを有する層を表面として使用することもできる。また、後述の表1で示したように、このメッシュ層組織としてはハニカム状や細目以外のメッシュ形状を採用することももちろん可能である。
【0056】
表面メッシュ層110、裏面メッシュ層120又はパイル130を構成する繊維の材料としては、熱可塑性樹脂が好ましい。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などに代表される熱可塑性ポリエステル樹脂類、ナイロン6、ナイロン66などに代表されるポリアミド樹脂類、ポリエチレン、ポリプロピレンなどに代表されるポリオレフィン樹脂類、あるいはこれらの樹脂を2種類以上混合した樹脂などを用いることができる。
【0057】
パイル130を構成する繊維の太さは、例えば、380d以上で、好ましくは600d以上がよい。これにより、着座者の荷重を各メッシュ層110,120を構成するメッシュの変形とパイル130の倒れ及び座屈特性、そしてその座屈特性にバネ特性を付与する隣接したパイル130の復元力によって支持することができ、すなわち、復元力を持つ座屈特性によって支持することができ、応力集中の起きない柔構造とすることができる。
【0058】
表1に、基部材40、第1のネット材50、及び第2のネット材60として用いるのに適切なネット材100の諸特性を例示する。
【0059】
【表1】
Figure 0004484346
【0060】
表1において、「d」はデニールを表し、1dは1グラムの繊維を9,000m引っ張ったときの太さの単位であり、例えば、220dは1グラムの繊維を9,000/220=40.9m引っ張ったときの太さの繊維である。「f」はフィラメントを表し、単繊維の数を示す単位で、例えば、70fは70本の単繊維で1本の糸を構成していることを意味する。引張強度の「kg/5cm」は、5cm幅のものを引っ張ったときの強度である。パイル組織の「パラレル」は表面メッシュ層110と裏面メッシュ層120とを連結するパイル130が側面から見て交差していない状態をいい、「クロス」とは側面から見て交差している状態をいう。
【0061】
なお、パイル130の配設の仕方(パイル組織)としては、表面メッシュ層110と裏面メッシュ層120とを連結するパイル130の側面から見た状態で表すと、より具体的には、例えば、図15に示したような種類に分類される。(a),(b)は、表面メッシュ層110を構成する各糸に対し、これに対向する裏面メッシュ層120を構成する各糸との間にパイル130が配設されているストレートタイプであり、このうち(a)は8の字状にしてストレートに編んだもので、(b)は単純なストレートに編んだものである。(c)〜(e)は、表面メッシュ層110の隣接する各糸と、これに裏面メッシュ層120の隣接する各糸との間で、パイル130が中途で交差するように編んだクロスタイプであり、このうち(c)は8の字状にクロスさせたもの、(d)は単純なクロスに編んだもの、(e)は2本ずつまとめてクロス(ダブルクロス)させたものである。
【0062】
図16〜図20は、本発明の他の実施形態を説明するための図であり、いずれも、下部層を構成する基部材の構造が上記実施形態と相違する。すなわち、図16に示した基部材90は、複数本の縦方向ワイヤ90aと複数本の横方向ワイヤ90bとが直交し、全体として平面視で略長方形の格子状に形成された網状体からなる。縦方向ワイヤ90aの前方部は第3の補助フレーム材33上に位置されていると共に、両側部の縦方向ワイヤ90aの後方部がスライドフレーム24,24間の間隔保持フレーム37上に設けたはね上げ防止手段である係合部材37aに係合されている。また、第2の補助フレーム材31に一端を係合させた金属バネ41の他端を、両側部の縦方向ワイヤ90aに係合すると共に、一端をシートバック部を構成するバック用メインフレーム22の後方に位置する補助フレーム材32に係合させた金属バネ45の他端に、両側部の縦方向ワイヤ90aと後方部に配置された横方向ワイヤ90bとの境界付近を係合させている。これにより、この基部材90は、横方向及び上下方向にストロークし得るように弾性的に支持されることになり、上記実施形態における三次元構造のネット材から構成される基部材40と同様に、付加振動によってストロークして第1のネット材50及び第2のネット材60へ伝達される振動を吸収する面状弾性部材を構成する。
【0063】
図17に示した基部材91は、板状体からなり、前端部がフック部材91aによって第3の補助フレーム材32に揺動可能に係合されている。また、一端が第1及び第2の補助フレーム材30,31に係合されている金属バネ41の他端を、この板状体からなる基部材91の側縁部に係合させることにより、弾性的に支持し、面状弾性部材を構成している。さらに、後端部には他のフック部材91bが配設されており、このフック部材91bに、シートバック部を構成する補助フレーム材33間に掛け渡されたワイヤ部材91cに一端が係合されている金属バネ45の他端が係合される。この結果、上記と同様に、この基部材91も振動によりストロークし、振動吸収作用を発揮する。また、基部材91は、図面に示したようにはね上げ防止手段としてのフック部材91bにより間隔保持フレーム37に固定されており、上方向(天突き)の変位が規制され、乗員が基部材91によりはね上げられることを防止する。なお、ワイヤ部材91cは、直線状ではなく、図上、上下に凹凸状に屈曲形成されて所定の弾性力が付与されており、バック用裏地ネット材80の後方に位置し、該バック用裏地ネット材80を弾性的に支持する。
【0064】
図18に示した基部材92は、上記の基部材90と同様に縦方向ワイヤ92aと横方向ワイヤ92bとが直交配置された網状体部92cを有すると共に、後方部に位置する横方向ワイヤ92bには、バック用裏地ネット材80を支持し、腰椎程度の高さを有する板状体部92dが連結されている。網状体部92cは、第2の補助フレーム材31に対して金属バネ41により弾性的に支持さており、板状体部92dは、シートクッション部を構成する補助フレーム材33間に、図上、上下に凹凸状に屈曲形成されて所定の弾性力が付与されたワイヤ部材92eによって弾性的に支持されている。
【0065】
図19に示した基部材93は、縦方向ワイヤ93aと横方向ワイヤ93bとが直交配置されてなると共に、シートクッション部に対応する第1の網状体部93cと、シートバック部側に配置され、腰椎程度の高さを有する第2の網状体部93dとから構成されている。そして、第1の網状体部93cは、第2の補助フレーム材31に一端が係合された金属バネ41の他端に弾性的に支持され、第2の網状体部93dは、シートバック部を構成する補助フレーム材33に一端が係合された金属バネ45の他端に弾性的に支持される。
【0066】
図20に示した基部材94は、図17に示したものと同様に、板状体からなるが、シートクッション部に対応して配置される第1の板状体部94aと、シートバック部側に配置され、腰椎程度の高さを有する第2の板状体部94bとを有して構成されている。そして、第1の板状体部94aの側縁部は、第1及び第2の補助フレーム材30,31に一端が係合された金属バネ41の他端に弾性的に支持され、第2の板状体部94bは、シートバック部を構成する補助フレーム材33に一端が係合された金属バネ45の他端に弾性的に支持される。
【0067】
次に、図1に示した車両用シート10、すなわち、シートクッション部に、三次元構造のネット材からなる基部材40、第1のネット材50、第2のネット材60及び前端縁部21cに連結支持された粘弾性部材70を備えた車両用シート10について測定した各種特性データに関して説明する。
【0068】
図21(a)は、尻型の圧縮板を用いて50mm/minの速度で荷重をかけた際の静特性を示す荷重−たわみ曲線である。図において、符号Tは第2のネット材60を、符号Lは第1のネット材50を、符号Pは三次元構造のネット材からなる基部材40を、符号Uは前端側フレーム材21cに連結支持された粘弾性部材70をそれぞれ示す。そして、図21(b)に示したように、「fr−TLPU」は、第2のネット材60:符号T、第1のネット材50:符号L、基部材40:符号P、粘弾性部材70:符号Uを備えた実施例1の車両用シート10のシートクッション部を意味する。「fr−TLU」、「fr−TPU」、「fr−LP」、「fr−TU」、「fr−L」及び「fr−P」は、実施例1の車両用シート10を構成する部材のいずれかを装着せずに測定した試験例を示し、例えば、「fr−TLU」は、第2のネット材60、第1のネット材50及び粘弾性部材70を有するもので、基部材40を有さない構造であることを意味し、また、「fr−TPU」の場合には、第1のネット材50を有さない構造であることを意味する。
【0069】
図21(a)から明らかなように、実施例1のものが荷重に対するたわみ(沈み込み)量が最も少なかった。これに対し、試験例1及び試験例2の場合の基部材40と第1のネット材50のいずれかを具備しないものは、実施例と比較してたわみ量が大きくなっており、基部材40及び第1のネット材50が不要の沈み込みを防止して、剛性感を発揮させるのに役立っていることがわかる。
【0070】
図22は、車両用シートに体重58kgの被験者を着座させ、加振機により、0.3Gの加速度一定のサイン波で加振して、加振機のプラットフォームの加速度(0.3G)と被験者の頭部に保持させた加速度計の値より、振動伝達率(G/G)を求めたグラフである。「fr−TLPU」は上記と同様に実施例1を示し、「fr−TLU」、「fr−TPU」は、それぞれ試験例1,2を示す。「ウレタンシート(JM74)」は、従来公知のウレタンシートに体重74kgの被験者を着座させて測定した比較例のデータであり(比較例1)、「ウレタンシート(JM82)」は、従来公知のウレタンシートに体重82kgの被験者を着座させて測定した比較例のデータである(比較例2)。
【0071】
図から明らかなように、いずれも共振周波数は低いものの、比較例1,2の場合には、共振峰における振動伝達率が、約2.9〜3(G/G)と高くなっている。これに対し、実施例1と試験例1,2の場合には、約2.1〜2.4(G/G)と低く抑えられており、振動吸収に優れた特性を示している。中でも、実施例1は、最も共振峰における振動伝達率が小さく、振動吸収特性が優れている。
【0072】
図23(b)は、(a)に示した周波数4Hzで加振した際のシートクッション部における加速度を測定し、尻下衝撃性振動に対する特性を調べたものである。なお、被験者の体重は58kgであった。「3DNETSeat(Frendee)」は、上記の実施例1のデータである。「3DNETSeat(Drift)」は、第1のネット材50として、実施例1のループ状のものに代え、三次元構造のネット材からなる平板状のものを採用した態様のデータである(実施例2)。「Normal」は従来公知のウレタンシートのデータである(比較例3)。
【0073】
マイナス値で示される上向きの加速度は、通常1.3G以上になると着座者が跳ね上がってしまう。比較例3の場合には、この値に極めて近い1G以上の加速度を示しているが、実施例1及び実施例2の場合には、0.8G以下であり、衝撃吸収特性に優れている。
【0074】
図24(b)は、実施例1の車両用シートを、図24(a)に示した周波数4Hzで加振し、シートバック部とシートクッション部において出力される加速度を測定したデータである。図25(b)は、従来公知のウレタンシートから構成される車両用シートを、図25(a)に示した周波数4Hzで加振し、シートバック部とシートクッション部において出力される加速度を測定したデータである(比較例4)。いずれも被験者の体重は58kgであって。
【0075】
図24(b)から、実施例1の場合には、シートクッション部における出力がシートバック部における出力と比較して90度の位相遅れが生じている。すなわち、実施例1の場合には、シートクッション部の沈み込みの際にシートバック部側への大きな沈み込みがなくなり、また、シートクッション部の浮き上がりの際にはシートバック部からの大きな突き上げ感がなくなっており、シートクッション部とシートバック部の動きで相殺され、安定した着座姿勢を保つことができる。これに対し、図25の比較例4の場合には、シートクッション部とシートバック部の出力がほぼ同期しており、シートバック部とシートクッション部に深く沈み込み、その反動で両者から大きな突き上げを生じることがわかる。
【0076】
図26は、図24の実施例1のデータを周期と加速度の関係で示した図であり、図27は、図25の比較例4のデータを周期と加速度の関係で示した図である。両者において官能値との相関を示す加速度の微分値を求めており、この値が低いほど跳ね上げ感を大きく感じる。図26の実施例1では、ゼロから負に向かう跳ね上げ感の発生する箇所は1周期で1回しかなく、微分値は1.54であるが、図27の比較例4の場合には、跳ね上げ感の発生する箇所が1周期で4回あり、微分値もそのうちの1回を除き、実施例1よりも大きな値で、大きな跳ね上げ感が実施例1よりも頻繁に生じることがわかる。なお、加速度と周期によって描かれる図26の図形は、オイルダンパによる減衰特性によって描かれる図形と近似している。
【0077】
図28は、中国自動車道を80km/hで走行して採取したランダム波に基づき、加振機により加振し、被験者の頭部に加速度計を装着して振動特性を調べた結果を示すグラフである。なお、被験者の体重は58kgであった。実施例1及び実施例2のいずれも、従来公知のウレタンシートと比較して、共振峰が低くなっており、優れた振動吸収特性を発揮していることがわかる。また、実施例1の場合には、実施例2よりも共振峰が低周波域に存在していることから、減衰性の点では実施例1の方が実施例2より若干優れており、バネ性の点では実施例2の方が実施例1よりも若干優っている。
【0078】
図29は、首都高速道路を80km/hで走行して採取したランダム波に基づき、図28の場合と同様の実験を行った結果を示すグラフである。被験者の体重も同様に58kgであった。実施例1と実施例2を比較した場合には有意な差異はないものの、ウレタンシートと比較した場合には、共振峰が低減しており、実施例1,2のものが振動吸収特性に優れていることがわかる。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の車両用シートによれば、金属バネを介して支持された下部層を構成する基部材と、この基部材の上部に配設されて中間層を構成する三次元構造の第1のネット材と、第1のネット材を被覆するように配設されて上部層を構成すると共に、第1のネット材よりも低い張力で張設された三次元構造の第2のネット材とを備えた三層構造で形成されている。従って、振動により基部材がストロークして振動吸収することが可能であり、また、第1のネット材により剛性感を発揮できると共に、三次元構造のネット材自身が有する優れた体圧分散特性、振動吸収特性、衝撃吸収特性等により、従来よりも、これらの特性がさらに効果的に発揮され、跳ね上げ感が小さくなって、着座者の身体を安定して支持することができる。また、粘弾性部材を配設することにより、シートフレームへの当たり感も小さくし、人体の支持感を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一の実施形態に係る車両用シートの概略構成を示す部分断面図である。
【図2】図2は、上記実施形態に係る車両用シートのシートフレームを説明するための斜視図である。
【図3】図3は、上記実施形態に係る車両用シートのシートクッション部の一態様の構成を説明するための断面図である。
【図4】図4は、上記実施形態に係る車両用シートのシートクッション部の他の態様の構成を説明するための断面図である。
【図5】図5は、上記実施形態に係る車両用シートのシートバック部の構成を説明するための断面図である。
【図6】図6は、上記実施形態に係る車両用シートのシートクッション部を構成する基部材及びシートバック部を構成するバック用裏地ネット材を説明するための斜視図である。
【図7】図7(a)は、図6のA部拡大図であり、図7(b)は鉄板を介装した態様を示す図である。
【図8】図8は、図6のC部拡大図である。
【図9】図9は、図6のB部拡大図である。
【図10】図10(a)〜(c)は粘弾性部材の構造を説明するための図である。
【図11】図11は、腰椎支持部に粘弾性部材を配置した構造を説明するための図である。
【図12】図12は、上記実施形態で用いた三次元構造のネット材の一部を示す断面図である。
【図13】図13は、図12に示したネット材の表面メッシュ層を示す拡大図である。
【図14】図14は、図12に示したネット材の裏面メッシュ層を示す拡大図である。
【図15】図15(a)〜(e)は、パイルの配設の仕方を説明するための図である。
【図16】図16は、基部材の他の実施形態を説明するための斜視図である。
【図17】図17は、基部材の他の実施形態を説明するための斜視図である。
【図18】図18は、基部材の他の実施形態を説明するための斜視図である。
【図19】図19は、基部材の他の実施形態を説明するための斜視図である。
【図20】図20は、基部材の他の実施形態を説明するための斜視図である。
【図21】図21(a)は、尻型の圧縮板を用いて荷重をかけた際の静特性を示す荷重−たわみ曲線のグラフであり、(b)は、構成要素を説明するための図である。
【図22】図22は、振動伝達率の測定結果を示す図である。
【図23】図23(a),(b)は、シートクッション部における振動吸収特性を説明するための図である。
【図24】図24(a),(b)は、実施例1におけるシートバック部とシートクッション部の振動吸収特性を示す図である。
【図25】図25(a),(b)は、比較例4であるウレタンシートにおけるシートバック部とシートクッション部の振動吸収特性を示す図である。
【図26】図26は、図24の実施例1のデータを周期と加速度の関係で示した図である。
【図27】図27は、図25の比較例4のデータを周期と加速度の関係で示した図である。
【図28】図28は、中国自動車道で採取したランダム波に基づき、加振機により加振し、被験者の頭部に加速度計を装着して振動特性を調べた結果を示すグラフである。
【図29】図29は、首都高速道路で採取したランダム波に基づき、図28の場合と同様の実験を行った結果を示すグラフである。
【符号の説明】
10 車両用シート
20 シートフレーム
21 クッション用メインフレーム
22 バック用メインフレーム
30 第1の補助フレーム材
31 第2の補助フレーム材
40 基部材
41 金属バネ
45 金属バネ
50 第1のネット材
60 第2のネット材
70 粘弾性部材
80 バック用裏地ネット材
90,91,92,93,94 基部材
100 ネット材
110 表面メッシュ層
120 裏面メッシュ層
130 パイル

Claims (13)

  1. シートフレームのうち、幅方向に離間して配置されたいずれかのフレーム材に、金属バネを介して弾性的に連結支持され、下部層を構成する基部材と、前記基部材の上部であって、幅方向に離間して配置されたフレーム材間に張設され、中間層を構成する、表面メッシュ層と裏面メッシュ層とが多数のパイルで結合された三次元構造の第1のネット材と、前記中間層の上部を被覆するように配置されると共に、前記中間層を構成する第1のネット材よりも低い張力で張設され、上部層を構成する、表面メッシュ層と裏面メッシュ層とが多数のパイルで結合された三次元構造の第2のネット材とを具備し、前記中間層を構成する第1のネット材のうちのフレーム材の被覆部位と、前記上部層を構成する第2のネット材との間に、又は、前記中間層を構成する第1のネット材と、この第1のネット材が掛け渡されたフレーム材との間に、粘弾性部材が挿入配設されていることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1記載の車両用シートであって、前記基部材が、シートフレームのうち、シートクッション部を構成する幅方向に離間して配置されたフレーム材間に位置し、この各フレーム材と基部材の各側部との間に前記金属バネが架け渡されていることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項2記載の車両用シートであって、前記基部材が、さらに、シートフレームのうち、シートバック部を構成するフレーム材のいずれかに係合された金属バネを介して弾性的に吊り下げ支持されていることを特徴とする車両用シート。
  4. 請求項1〜3のいずれか1に記載の車両用シートであって、前記基部材が上方向へのはね上げを防止する手段に連結されていることを特徴とする車両用シート。
  5. 請求項1〜4のいずれか1に記載の車両用シートであって、前記基部材が、面状弾性部材であることを特徴とする車両用シート。
  6. 請求項5記載の車両用シートであって、前記基部材を構成する面状弾性部材が、表面メッシュ層と裏面メッシュ層とが多数のパイルで結合された三次元構造のネット材であることを特徴とする車両用シート。
  7. 請求項1〜6のいずれか1に記載の車両用シートであって、前記中間層を構成する第1のネット材が、幅方向に離間して配置されたフレーム材間に、ループ状に張設されていることを特徴とする車両用シート。
  8. 請求項1〜のいずれか1に記載の車両用シートであって、さらに、シートクッション部の前端縁部と腰椎支持部のうちのいずれか少なくとも一方であって、前記上部層を形成する第2のネット材よりも下層側に、前記シートフレームを形成するいずれかのフレーム材に連結支持された粘弾性部材が配設されていることを特徴とする車両用シート。
  9. 請求項記載の車両用シートであって、シートクッション部の前端縁部側に配設される前記粘弾性部材は、一端のみが、シートクッション部用のシートフレームのうちの前端側に配置されたいずれかのフレーム材に連結支持されていることを特徴とする車両用シート。
  10. 請求項のいずれか1に記載の車両用シートであって、前記粘弾性部材は、厚みを薄く加工した1以上の境界部を挟んで複数に区分けされたブロック部を有する構造に形成されていることを特徴とする車両用シート。
  11. 請求項10のいずれか1に記載の車両用シートであって、前記粘弾性部材が、粘弾性ポリウレタンを有して形成されているか、又は、厚みを薄く加工した1以上の境界部を挟んで複数に区分けされたブロック部を有する構造に形成されている、表面メッシュ層と裏面メッシュ層とが多数のパイルで結合された三次元構造のネット材を有して形成されていることを特徴とする車両用シート。
  12. 請求項10のいずれか1に記載の車両用シートであって前記粘弾性部材は、厚みを薄く加工した1以上の境界部を挟んで複数に区分けされたブロック部を有する構造に形成されている、表面メッシュ層と裏面メッシュ層とが多数のパイルで結合された三次元構造のネット材と、該三次元構造のネット材の一面に一体的に接合されている粘弾性ポリウレタンとを有して構成されていることを特徴とする車両用シート。
  13. 請求項10のいずれか1に記載の車両用シートであって前記粘弾性部材は、厚みを薄く加工した1以上の境界部を挟んで複数に区分けされたブロック部を有する構造に形成されている、表面メッシュ層と裏面メッシュ層とが多数のパイルで結合された三次元構造のネット材と、該三次元構造のネット材が両面に一体的に接合されている弾性ベース部材とを有して構成されていることを特徴とする車両用シート。
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