JP3091847B2 - ゴルフ練習場設備 - Google Patents

ゴルフ練習場設備

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JP3091847B2
JP3091847B2 JP09236488A JP23648897A JP3091847B2 JP 3091847 B2 JP3091847 B2 JP 3091847B2 JP 09236488 A JP09236488 A JP 09236488A JP 23648897 A JP23648897 A JP 23648897A JP 3091847 B2 JP3091847 B2 JP 3091847B2
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山 佳 雄 横
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横山 佳雄
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフ練習場の設
備に係り、特にゴルフボールを搬送する搬送装置とそれ
を貯留するボールタンク装置を備えたゴルフ練習場設備
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ゴルフ練習場においては、各打席から打
たれてグリーン上に散らばったゴルフボールを集めて洗
浄し、それを各打席側に搬送して、打席の自動ティップ
装置の前に設置しているボールタンク装置に溜めてい
る。
【0003】図11ならびに図12は、従来のゴルフ練
習場におけるボールタンク装置の配置例を示す概略平面
図である。これらの図において101は通路、102は
打席、103は仕切壁、104は柱、105はボールタ
ンク装置である。図11の場合、ボールタンク装置10
5は打席102側の柱104の近くに設置され、図12
の場合、ボールタンク装置105は通路101側の柱1
04の近くに設置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来のゴルフ
練習場では、ボールタンク装置105が打席104と通
路101の間に床上、あるいは通路101の床上に設置
されており、しかもボールタンク装置105自体が嵩高
いため、場所をとり、通路101、打席104とも狭く
なる。
【0005】また、建物のデザイン上も、ボールタンク
装置105が露出しているため、好ましくない。さら
に、ボールタンク装置105内で発生する騒音が、練習
者の耳障りとなるなどの欠点があった。
【0006】本発明の目的は、このような従来技術の欠
点を解消して、打席ならびに通路とも広く使え、デザイ
ン的にもすっきりしており、しかも騒音が聞こえないゴ
ルフ練習場設備を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、各打席に柱が設けられ、その打席の床下
でかつ前記柱の近傍にゴルフボールを一時的に貯留する
平型ボールタンク装置が収納され、各打席の平型ボール
タンク装置にゴルフボールを分配するボール搬送装置
が、各打席の後方にある通路の床下でかつ前記柱の近傍
を通って延びるように収納されていることを特徴とする
ものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1は実施の形態に係るゴルフ練習
場設備の一部概略構成図、図2はそれに用いられる平型
ボールタンク装置の平面図である。
【0009】ゴルフ練習場で集められたゴルフボール1
は洗浄装置で綺麗に洗浄されて、チェーンコンベヤ(詳
細は後述する)からなる搬送装置2によって各打席に設
置してある平型ボールタンク装置3に分配される。平型
ボールタンク装置3は多数のゴルフボール1を溜めて整
列する箱体4と、駆動部5とから主に構成されている。
平型ボールタンク装置3(箱体4)から1個ずつ排出さ
れたゴルフボール1は自動ティアップ装置6に供給され
て、打球に供される。
【0010】前記箱体4の蓋体(図示せず)を取ると四
辺に沿って側壁7a、7b、7c、7dが立設され、側
壁7bの一端には1個のゴルフボール1が通過する大き
さのボール排出口8が形成され、側壁7dの一部には複
数個のゴルフボール1が通過する大きさのボール供給口
9が形成されて、このボール供給口9が前記搬送装置2
と隣接している。
【0011】箱体4の底部には、ボール排出口8を形成
した側壁(排出側側壁)7bと平行に多数のボール送り
板10が並べられている。ボール送り板10は図3に示
すように全体が細長い帯状をしており、図4に示す如く
ほぼ「く」字状に屈曲されたボール送り部11と、その
ボール送り部11の両端から突出した軸部12と、ボー
ル送り部11の一端から立設された連結部13より構成
されている。
【0012】箱体4の側壁7aと側壁7cの内側にはそ
れに沿って支持部材14が設置されており、この支持部
材14は図6に示すように側面形状がほぼ「L」字状に
形成され、内側に所定の間隔をおいて歯部15が設けら
れ、その歯部15と歯部15との間に前記ボール送り板
10の軸部12が回動可能に挿入されて、ボール送り板
10の位置決めがなされている。
【0013】一方の支持部材14の内側には第1駆動板
16と第2駆動板17とが平行に設けられ、箱体4内に
配置されている多数のボール送り板10が1つおきに交
互に第1駆動板16と第2駆動板17とにピン18でそ
れぞれ回動可能に接続されている。本実施例の場合、図
2において左側からボール送り板10に10−(1)、
10−(2)、10−(3)、10−(4)、……10
−(n−1)、10−(n)と順次符号を付けた場合、
奇数番号のボール送り板10−(1)、10−(3)、
……10−(n−1)が第1駆動板16に接続され、偶
数番号のボール送り板10−(2)、10−(4)、…
…10−(n)が第2駆動板17に接続されている。
【0014】図7に示すように第1駆動板16の駆動部
側端部には第1偏心カム19が、第2駆動板17の駆動
部側端部には第2偏心カム20が、それぞれ回動可能に
取りつけられている。第1偏心カム19と第2偏心カム
20は180度回転位相がずれるようにしてモータ軸2
1に固着されており、このモータ軸21を有するモータ
22は図2に示すように駆動部5に収納されている。
【0015】モータ22を駆動すると第1偏心カム19
と第2偏心カム20の回転により、第1駆動板16と第
2駆動板17が180度位相がずれた状態で往復動し、
それらに連結されているボール送り板10が軸部12を
中心として所定角度回動する。図8はこの状態を示して
おり、ボール送り板10が実線の位置から点線の位置の
間で回動を繰り返す。本実施例では、ボール送り板10
の回動角度θが20〜30度の範囲で設定されている。
【0016】前述のように第1駆動板16と第2駆動板
17が180度位相がずれた状態で往復動するから、例
えば奇数番号のボール送り板10−(1)、10−
(3)、……10−(n−1)が点線で示す位置まで回
動したとき、偶数番号のボール送り板10−(2)、1
0−(4)、……10−(n)は実線で示す位置にあ
る。従ってボール送り板10−(1)上に乗っていたゴ
ルフボール1はボール送り板10−(1)の回動動作に
より隣のボール送り板10−(2)上に転がって移動す
る。このようにボール送り板10が1つおきに回動する
ことにより、ゴルフボール1が排出側側壁7bの方向に
順次強制的に送られる。
【0017】排出側側壁7bに突き当たったゴルフボー
ル1は一列に並び、ボール排出口8から1個ずつ排出さ
れて自動ティアップ装置6(図10参照)に供給され
る。
【0018】図2に示すようにボール排出口8の付近に
は、排出側側壁7bからゴルフボール1個分離れた位置
に排出側側壁7bと平行に遮蔽板23が設けられてい
る。この遮蔽板23がないと、ボール送り板10によっ
て強制的に送られたゴルフボール1が排出側側壁7bに
沿って1列に並んでいるゴルフボール列に間に入り込
み、ボール排出口8へのゴルフボール1の供給がスムー
ズでなくなる懸念がある。そこで前述の位置に遮蔽板2
3を設けることにより、ゴルフボール列へのゴルフボー
ル1の入り込みを防止し、ゴルフボール1の排出がより
スムーズになる。遮蔽板23の長さは、ゴルフボール3
〜6個分程度の長さで十分である。
【0019】図9は、本実施の形態で使用されるボール
搬送装置2の側面図である。このボール搬送装置2は、
搬送装置ハウジング(図示せず)内に各打席を経由する
ようにエンドレス状のチエーン25が張り巡らされてお
り、チエーン25の上方に所定の間隔をおいてボール移
動用突部24が設けられ、このボール移動用突部24間
にゴルフボール1が個別に入るようになっている。この
例では、チエーン25のリンクピン28が上方に延びて
ボール移動用突部24となっている。
【0020】チエーン25の下方には所定の間隔をおい
て合成樹脂からなる下部ガイドローラ26が設けられ、
下部ガイドローラ26は搬送装置ハウジング(図示せ
ず)の底壁27上を転動し、チエーン25の移動をスム
ーズにしている。
【0021】図10は、ゴルフ練習場におけるボール搬
送装置2と平型ボールタンク装置3の配置状態を示す概
略平面図で、同図に示すようにボール搬送装置2と平型
ボールタンク装置3はコンクリート床内に収納されてい
る。すなわち同図に示されているように、平型ボールタ
ンク装置3は打席102のコンクリート床内でかつ柱1
04の近傍に収納されている。ボール搬送装置2は各打
席102の後方にある通路101のコンクリート床内で
かつ各柱104の近傍を通るように延びている。ボール
搬送装置2と平型ボールタンク装置3は前述のような構
成になっているから、薄型化が可能であり、そのために
コンクリート床内に収納することができる。
【0022】
【発明の効果】本発明は前述したように、打席と打席の
間の床下に、ゴルフボールを一時的に貯留する平型ボー
ルタンク装置を収納したことを特徴とするものである。
そのため打席ならびに通路とも広く使え、デザイン的に
もすっきりしており、しかも騒音が聞こえないゴルフ練
習場設備を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る平型ボールタンク装
置を備えたゴルフ練習場設備の一部概略構成図である。
【図2】その平型ボールタンク装置の蓋体を取り除いた
状態での平面図である。
【図3】その平型ボールタンク装置に用いるボール送り
板の平面図である。
【図4】そのボール送り板の側面図である。
【図5】その平型ボールタンク装置に用いる支持部材の
正面図である。
【図6】その支持部材の側面図である。
【図7】その平型ボールタンク装置における各駆動板と
モータの連結構造を示す一部断面図である。
【図8】その平型ボールタンク装置におけるボール送り
板の回動動作を説明するための図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るボール搬送装置の側
面図である。
【図10】本発明の実施の形態に係るボール搬送装置と
平型ボールタンク装置の配置状態を示す概略平面図であ
る。
【図11】従来のゴルフ練習場設備におけるボールタン
ク装置の配置状態を示す概略平面図である。
【図12】従来の他のゴルフ練習場設備におけるボール
タンク装置の配置状態を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1 ゴルフボール 2 ボール搬送装置 3 平型ボールタンク装置 4 箱体 5 駆動部 6 自動ティアップ装置 7b 排出側側壁 8 ボール排出口 9 ボール供給口 10 ボール送り板 11 ボール送り部 12 軸部 13 連結部 14 支持部材 16 第1駆動板 17 第2駆動板 18 ピン 19 第1偏心カム 20 第1偏心カム 21 モータ軸 22 モータ 23 遮蔽板 25 チェーン 101 通路 102 打席

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各打席に柱が設けられ、その打席の床下
    でかつ前記柱の近傍にゴルフボールを一時的に貯留する
    平型ボールタンク装置が収納され、各打席の平型ボール
    タンク装置にゴルフボールを搬送するボール搬送装置
    が、各打席の後方にある通路の床下でかつ前記柱の近傍
    を通って延びるように収納されていることを特徴とする
    ゴルフ練習場設備。
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