JP3554654B2 - 鶏糞中抜き装置を備えた鶏糞回収コンベア付きケージユニット - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、下方に鶏糞を回収するためのベルトコンベアを備えたケージ列を複数段重ねて構成された鶏糞回収コンベア付きケージユニットの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から鶏が放出した鶏糞を回収できるケージユニットとしては、鶏を収容する複数のケージに仕切られた長い二つのケージ列を背中合わせに配置して、このケージ列対を複数段重ねると共に、各段のケージ列対の下方にケージ列対の長手方向に沿ってベルトコンベアを配置し、このベルトコンベアで各ケージ内で鶏が放出した鶏糞を回収する鶏糞回収コンベア付きケージユニットがある。
上記した鶏糞回収コンベア付きケージユニットは、ケージ列対の端から端まで鶏糞回収用のベルトコンベアが延びており、ベルトコンベア上に堆積した鶏糞はベルトコンベアの一端で回収されるが、ケージ列が多段に重ねられている場合には、上方にあるベルトコンベアから鶏糞を回収するのは困難であり、また、各ベルトコンベア毎に鶏糞を回収すると回収時に鶏糞の乾燥が悪い等の問題があるため、これらの問題を解決するために、図3に示すように、上下に隣接する段のケージ列対31のベルトコンベア30を各々反対方向に作動させ、上段のベルトコンベア上に堆積した鶏糞を、その下流部分から下段にあるベルトコンベアの上流部分に移し変えることができるようにし、これにより、最上段にあるケージ列対31Aのベルトコンベア33Aから、2段目のベルトコンベア33B、3段目のベルトコンベア33C、及び最下段のベルトコンベア33Dの順に鶏糞を移し変えながら移送して、最終的に最下段にあるベルトコンベア33Dの下流端で全ての鶏糞を回収するように構成したジグザグシステムが採用されている。
また、上記したケージユニットは、図4に示すように各段が二つのケージ列L及びRを背中合わせに配置したケージ列対31で構成されているため、上段のベルトコンベア33Aから移し変えられた鶏糞の上に各ケージで鶏が放出した鶏糞が載らないように、上段から下段のベルトコンベアに鶏糞が移し変えられる時に鶏糞がベルトコンベア33の幅方向中央部分に集まるように案内するガイド部材35が各ベルトコンベア33毎に設けられており(図3参照)、これにより上段のベルトコンベア33Aの鶏糞は下段のベルトコンベア33Bの幅方向中央部分に移し変えられ、一方、下段のベルトコンベア33Bに対応するケージ列対31Bで鶏が放出した鶏糞はベルトコンベア33Bの両側部分に堆積するようになる(図4参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように構成されたケージユニットは、上段のベルトコンベア33Aから移し変えられた鶏糞の上に、鶏が放出したばかりの鶏糞が載らないので鶏糞の乾燥が比較的良く、また、最上段のベルトコンベアから最下段のベルトコンベアまで鶏糞をジグザグに移送して、最下段のベルトコンベアで鶏糞を回収するのでユニットが全体としてコンパクトになるという効果を奏するが、下段にいく程、ベルトコンベアの幅方向中央部分に鶏糞が堆積される量が増えるため最下段のベルトコンベアでは幅方向中央部分にかなりの量の鶏糞が堆積されてしまうという問題があり、また、幅方向中央部分に鶏糞が集中するため下段にいく程鶏糞の乾燥率が悪くなるという問題もあった。
本発明は、上記した従来の問題点を解決し、鶏糞を効率良く乾燥させながら回収することができる鶏糞中抜き装置を備えた鶏糞回収コンベア付きケージユニットを提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために本発明に係る鶏糞中抜き装置を備えた鶏糞回収コンベア付きケージユニットは、鶏を収容する複数のケージに仕切られた長い二つのケージ列を背中合わせに配置して一段のケージ列対を構成し、このケージ列対を複数段重ねると共に、各段のケージ列対の下方にケージ列対の長手方向に延び長手方向に移動する鶏糞回収用のベルトコンベアを設け、上下に隣接する段の前記ベルトコンベアを各々反対方向に作動させ、上段にあるベルトコンベア上に堆積した鶏糞を、その下流部分から、その直ぐ下方にある下段のベルトコンベアの上流部分に次々に移し変えて最下段にあるベルトコンベアの下流端で全ての鶏糞を回収するように構成した鶏糞回収コンベア付きケージユニットにおいて、少なくとも一つのベルトコンベアの下流部分に、そのベルトコンベア上に堆積した鶏糞の乾燥の進んだ部分を回収し、回収した鶏糞をベルトコンベアの幅方向外方に移送してケージユニットの側部から排出する鶏糞中抜き装置を設けたことを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示した一実施例を参照して本発明に係る鶏糞中抜き装置を備えた鶏糞回収コンベア付きケージユニット(以下、単にケージユニットと称する。)の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係るケージユニットの概略側面図を示している。
このケージユニットは、鶏を収容する複数のケージに仕切られた長い二つケージ列を背中合わせに配置して一段のケージ列対1を構成し、このケージ列対1を複数段、本実施例の場合には4段重ねたもので、各段の一対のケージ列対1の下方には、それらの下方を遮る幅広の鶏糞回収用ベルトコンベア3が配置されている。
前記ベルトコンベア3は、ケージ列対1の長手方向に沿って設けられ、ケージユニットの両端部にある支持フレーム5,7に設けられた駆動モータ(図示せず)によって、上下のベルトコンベア3が逆方向に移動するように作動される。
各段のベルトコンベア3は、その上流部分が上段のベルトコンベア3の下流部分より突出するように配置され、この突出した部分で上段のベルトコンベア3の下流端から落ちる鶏糞を受け取るように構成されている。
また、支持フレーム5,7には、上段のベルトコンベア3の下流端から落ちる鶏糞が下段のベルトコンベア3の突出した上流部の幅方向中央部分に集まるように鶏糞を案内するテーパ状のガイド部材9が各段のベルトコンベア3毎に設けられており、これにより、上段のベルトコンベア3から落ちた鶏糞は下段のベルトコンベア3の幅方向中央部分に集まり、また、下段のベルトコンベア3に対応するケージ列対1の鶏が放出した鶏糞はベルトコンベア3の幅方向両側部分に集まるようになり、下段のベルトコンベア3で運ばれている最中に、上段のベルトコンベア3から乗り移った鶏糞の上に鶏が放出したばかりの鶏糞が載ることが防止される。
上記した構成により、各ケージ列対1で鶏が放出した鶏糞は、最上段のベルトコンベア3Aから、2段目のベルトコンベア3B、3段目のベルトコンベア3C、及び最下段のベルトコンベア3Dの順に次々に移し変えられながら移送され、最終的に最下段のベルトコンベア3Dの下流端に設けられた鶏糞回収部11で回収される。
【0006】
上記したように構成されたケージユニットにおける上から2段目のケージ列対1Bに対応するベルトコンベア3Bの下流端には鶏糞中抜き装置20が設けられている。
図2は、ケージユニットにおける鶏糞中抜き装置が設けられた部分の概略斜視図を示している。
この鶏糞中抜き装置20は、ベルトコンベア3Bの下流端を支持する左右一対の支持フレーム7,7間に設けられた鶏糞移送管21と、この鶏糞移送管21の略中央部分に鶏糞移送管21の内部と連通するように設けられた鶏糞回収ホッパ23とを備えている。
前記鶏糞移送管21は、その一端(図示せず)が閉鎖され、他端は図2に示すように一方の支持フレーム7を貫通して延び、支持フレーム7の外側で開口しており、また、その内部にはスクリューコンベア25が設けられている。
前記鶏糞回収ホッパ23はその上端開口部の一側がベルトコンベア3Bの幅方向中央部分に接触するように配置され、これによりベルトコンベア3Bの幅方向中央部分に堆積された鶏糞はベルトコンベア3Bの回転駆動に伴って鶏糞回収ホッパ23の内部に落とされる。
鶏糞回収ホッパ23内に落ちた鶏糞は、そのまま鶏糞移送管21内に入り、鶏糞移送管21内に設けられたスクリューコンベア25によって、鶏糞移送管21内をベルトコンベア3の幅方向外方、即ち、ケージユニットの幅方向外方に向けて支持フレーム7の外側まで運ばれ、鶏糞移送管21の開口端21aから排出される。
尚、図示していないが、鶏糞移送管21の開口端部21aには適当な鶏糞排出チューブが連結され、鶏糞移送管21から排出された鶏糞は、この鶏糞排出チューブによって鶏糞回収部11まで運ばれる。
【0007】
以下、上記したように構成されたケージユニットの作用を簡単に説明する。
各段のケージ列対1A〜1Dで鶏が放出した鶏糞は、各段のベルトコンベア3A〜3D上に堆積する。
各段のベルトコンベア3A〜3Dは、連続的又は断続的に作動されると、最上段3A上に堆積した鶏糞は2段目のベルトコンベア3Bにおける幅方向中央部分に移し変えられ2段目のベルトコンベア3Bによって3段目のベルトコンベア3Cの上流側に向けて移送され、この間に適当に乾燥が促進される。
2段目のベルトコンベア3Bの下流端で、2段目のケージ列対1Bの鶏が放出した鶏糞は3段目のベルトコンベア3Cの上流部分における幅方向中央部分に移し変えられるが、2段目のベルトコンベア3Bの幅方向中央部分に堆積した鶏糞は鶏糞中抜き装置20によって回収され鶏糞回収部11に運ばれる。
その後、3段目のベルトコンベア3Cの鶏糞は最下段のベルトコンベア3Dの幅方向中央部分に移し変えられ、最終的に最下段のベルトコンベア3Dの下流端から鶏糞回収部11に鶏糞が排出される。
【0008】
上記したように、本実施例に係るケージユニットでは、ジグザグに鶏糞を移し変えながら各段のベルトコンベア3で鶏糞を移送する途中で鶏糞中抜き装置20でベルトコンベア3の幅方向中央部分に堆積した鶏糞を回収するように構成しているので、最下段のベルトコンベア3Dの幅方向中央部分に鶏糞が堆積し過ぎることがなく、また、その結果幅方向中央部分に集められた鶏糞の乾燥も効率よく促進されるようになる。
また、本実施例に係るケージユニットにおける鶏糞中抜き装置20は、支持フレーム7の間に設けられた鶏糞移送管21、該鶏糞移送管21に設けられた鶏糞回収ホッパ23、及び鶏糞移送管21の内部に設けられたスクリューコンベア25から構成され、回収した鶏糞をベルトコンベアの幅方向外方に移送して支持フレーム7の外側から排出するので、どの部材も支持フレーム7より極端に長手方向外方に突出することがなく、鶏糞中抜き装置20を設けることによりケージユニットの長手方向に大きくなることはない。また、前記鶏糞中抜き装置20は、鶏糞移送管21、鶏糞回収ホッパ23、及びスクリューコンベア25だけで構成されているので構造が簡単で、また、既存のケージユニットにも簡単に適用することができるという効果を奏する。
【0009】
以上説明した実施例のケージユニットは、4段のケージ列対1A〜1D及びベルトコンベア3A〜3Dで構成され、2段目のベルトコンベア3Bの下流端に鶏糞中抜き装置20を設けているが、ケージユニットの構成及び鶏糞中抜き装置20の数は本実施例に限定されることなく、ケージユニットの段数に応じて適宜決めることができる。
【0010】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る鶏糞中抜き装置を備えた鶏糞回収コンベア付きケージユニットは、鶏を収容する複数のケージに仕切られた長い二つのケージ列を背中合わせに配置して一段のケージ列対を構成し、このケージ列対を複数段重ねると共に、各段のケージ列対の下方にケージ列対の長手方向に延び長手方向に移動する鶏糞回収用のベルトコンベアを設け、上下に隣接する段の前記ベルトコンベアを各々反対方向に作動させ、上段にあるベルトコンベア上に堆積した鶏糞を、その下流部分から、その直ぐ下方にある下段のベルトコンベアの上流部分に次々に移し変えて最下段にあるベルトコンベアの下流端で全ての鶏糞を回収するように構成した鶏糞回収コンベア付きケージユニットにおいて、少なくとも一つのベルトコンベアの下流部分に、そのベルトコンベア上に堆積した鶏糞の乾燥の進んだ部分を回収し、回収した鶏糞をベルトコンベアの幅方向外方に移送してケージユニットの側部から排出する鶏糞中抜き装置を設けているので、ケージユニットを長手方向に大きくすることなく、ベルトコンベアに堆積した鶏糞のうち乾燥の進んだ部分を途中で回収することが可能になり、鶏糞を効率良く乾燥させながら回収することができるようになるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鶏糞中抜き装置を備えた鶏糞回収コンベア付きケージユニットの概略側面図である。
【図2】ケージユニットにおける鶏糞中抜き装置が設けられた部分の概略斜視図である。
【図3】従来のジグザグシステムを採用したケージユニットの概略側面図である。
【図4】図3におけるケージユニットの最上段と2段目のケージ列対及びベルトコンベアの概略横断面図である。
【符号の説明】
1A〜D ケージ列対
3A〜D 鶏糞回収用ベルトコンベア
5 支持フレーム
7 支持フレーム
9 ガイド部材
11 鶏糞回収部
20 鶏糞中抜き装置
21 鶏糞移送管
21a 開口端
23 鶏糞回収ホッパ
25 スクリューコンベア
31A〜D ケージ列対
33A〜D ベルトコンベア
35 ガイド部材
L,R ケージ列
【発明の属する技術分野】
本発明は、下方に鶏糞を回収するためのベルトコンベアを備えたケージ列を複数段重ねて構成された鶏糞回収コンベア付きケージユニットの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から鶏が放出した鶏糞を回収できるケージユニットとしては、鶏を収容する複数のケージに仕切られた長い二つのケージ列を背中合わせに配置して、このケージ列対を複数段重ねると共に、各段のケージ列対の下方にケージ列対の長手方向に沿ってベルトコンベアを配置し、このベルトコンベアで各ケージ内で鶏が放出した鶏糞を回収する鶏糞回収コンベア付きケージユニットがある。
上記した鶏糞回収コンベア付きケージユニットは、ケージ列対の端から端まで鶏糞回収用のベルトコンベアが延びており、ベルトコンベア上に堆積した鶏糞はベルトコンベアの一端で回収されるが、ケージ列が多段に重ねられている場合には、上方にあるベルトコンベアから鶏糞を回収するのは困難であり、また、各ベルトコンベア毎に鶏糞を回収すると回収時に鶏糞の乾燥が悪い等の問題があるため、これらの問題を解決するために、図3に示すように、上下に隣接する段のケージ列対31のベルトコンベア30を各々反対方向に作動させ、上段のベルトコンベア上に堆積した鶏糞を、その下流部分から下段にあるベルトコンベアの上流部分に移し変えることができるようにし、これにより、最上段にあるケージ列対31Aのベルトコンベア33Aから、2段目のベルトコンベア33B、3段目のベルトコンベア33C、及び最下段のベルトコンベア33Dの順に鶏糞を移し変えながら移送して、最終的に最下段にあるベルトコンベア33Dの下流端で全ての鶏糞を回収するように構成したジグザグシステムが採用されている。
また、上記したケージユニットは、図4に示すように各段が二つのケージ列L及びRを背中合わせに配置したケージ列対31で構成されているため、上段のベルトコンベア33Aから移し変えられた鶏糞の上に各ケージで鶏が放出した鶏糞が載らないように、上段から下段のベルトコンベアに鶏糞が移し変えられる時に鶏糞がベルトコンベア33の幅方向中央部分に集まるように案内するガイド部材35が各ベルトコンベア33毎に設けられており(図3参照)、これにより上段のベルトコンベア33Aの鶏糞は下段のベルトコンベア33Bの幅方向中央部分に移し変えられ、一方、下段のベルトコンベア33Bに対応するケージ列対31Bで鶏が放出した鶏糞はベルトコンベア33Bの両側部分に堆積するようになる(図4参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように構成されたケージユニットは、上段のベルトコンベア33Aから移し変えられた鶏糞の上に、鶏が放出したばかりの鶏糞が載らないので鶏糞の乾燥が比較的良く、また、最上段のベルトコンベアから最下段のベルトコンベアまで鶏糞をジグザグに移送して、最下段のベルトコンベアで鶏糞を回収するのでユニットが全体としてコンパクトになるという効果を奏するが、下段にいく程、ベルトコンベアの幅方向中央部分に鶏糞が堆積される量が増えるため最下段のベルトコンベアでは幅方向中央部分にかなりの量の鶏糞が堆積されてしまうという問題があり、また、幅方向中央部分に鶏糞が集中するため下段にいく程鶏糞の乾燥率が悪くなるという問題もあった。
本発明は、上記した従来の問題点を解決し、鶏糞を効率良く乾燥させながら回収することができる鶏糞中抜き装置を備えた鶏糞回収コンベア付きケージユニットを提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために本発明に係る鶏糞中抜き装置を備えた鶏糞回収コンベア付きケージユニットは、鶏を収容する複数のケージに仕切られた長い二つのケージ列を背中合わせに配置して一段のケージ列対を構成し、このケージ列対を複数段重ねると共に、各段のケージ列対の下方にケージ列対の長手方向に延び長手方向に移動する鶏糞回収用のベルトコンベアを設け、上下に隣接する段の前記ベルトコンベアを各々反対方向に作動させ、上段にあるベルトコンベア上に堆積した鶏糞を、その下流部分から、その直ぐ下方にある下段のベルトコンベアの上流部分に次々に移し変えて最下段にあるベルトコンベアの下流端で全ての鶏糞を回収するように構成した鶏糞回収コンベア付きケージユニットにおいて、少なくとも一つのベルトコンベアの下流部分に、そのベルトコンベア上に堆積した鶏糞の乾燥の進んだ部分を回収し、回収した鶏糞をベルトコンベアの幅方向外方に移送してケージユニットの側部から排出する鶏糞中抜き装置を設けたことを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示した一実施例を参照して本発明に係る鶏糞中抜き装置を備えた鶏糞回収コンベア付きケージユニット(以下、単にケージユニットと称する。)の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係るケージユニットの概略側面図を示している。
このケージユニットは、鶏を収容する複数のケージに仕切られた長い二つケージ列を背中合わせに配置して一段のケージ列対1を構成し、このケージ列対1を複数段、本実施例の場合には4段重ねたもので、各段の一対のケージ列対1の下方には、それらの下方を遮る幅広の鶏糞回収用ベルトコンベア3が配置されている。
前記ベルトコンベア3は、ケージ列対1の長手方向に沿って設けられ、ケージユニットの両端部にある支持フレーム5,7に設けられた駆動モータ(図示せず)によって、上下のベルトコンベア3が逆方向に移動するように作動される。
各段のベルトコンベア3は、その上流部分が上段のベルトコンベア3の下流部分より突出するように配置され、この突出した部分で上段のベルトコンベア3の下流端から落ちる鶏糞を受け取るように構成されている。
また、支持フレーム5,7には、上段のベルトコンベア3の下流端から落ちる鶏糞が下段のベルトコンベア3の突出した上流部の幅方向中央部分に集まるように鶏糞を案内するテーパ状のガイド部材9が各段のベルトコンベア3毎に設けられており、これにより、上段のベルトコンベア3から落ちた鶏糞は下段のベルトコンベア3の幅方向中央部分に集まり、また、下段のベルトコンベア3に対応するケージ列対1の鶏が放出した鶏糞はベルトコンベア3の幅方向両側部分に集まるようになり、下段のベルトコンベア3で運ばれている最中に、上段のベルトコンベア3から乗り移った鶏糞の上に鶏が放出したばかりの鶏糞が載ることが防止される。
上記した構成により、各ケージ列対1で鶏が放出した鶏糞は、最上段のベルトコンベア3Aから、2段目のベルトコンベア3B、3段目のベルトコンベア3C、及び最下段のベルトコンベア3Dの順に次々に移し変えられながら移送され、最終的に最下段のベルトコンベア3Dの下流端に設けられた鶏糞回収部11で回収される。
【0006】
上記したように構成されたケージユニットにおける上から2段目のケージ列対1Bに対応するベルトコンベア3Bの下流端には鶏糞中抜き装置20が設けられている。
図2は、ケージユニットにおける鶏糞中抜き装置が設けられた部分の概略斜視図を示している。
この鶏糞中抜き装置20は、ベルトコンベア3Bの下流端を支持する左右一対の支持フレーム7,7間に設けられた鶏糞移送管21と、この鶏糞移送管21の略中央部分に鶏糞移送管21の内部と連通するように設けられた鶏糞回収ホッパ23とを備えている。
前記鶏糞移送管21は、その一端(図示せず)が閉鎖され、他端は図2に示すように一方の支持フレーム7を貫通して延び、支持フレーム7の外側で開口しており、また、その内部にはスクリューコンベア25が設けられている。
前記鶏糞回収ホッパ23はその上端開口部の一側がベルトコンベア3Bの幅方向中央部分に接触するように配置され、これによりベルトコンベア3Bの幅方向中央部分に堆積された鶏糞はベルトコンベア3Bの回転駆動に伴って鶏糞回収ホッパ23の内部に落とされる。
鶏糞回収ホッパ23内に落ちた鶏糞は、そのまま鶏糞移送管21内に入り、鶏糞移送管21内に設けられたスクリューコンベア25によって、鶏糞移送管21内をベルトコンベア3の幅方向外方、即ち、ケージユニットの幅方向外方に向けて支持フレーム7の外側まで運ばれ、鶏糞移送管21の開口端21aから排出される。
尚、図示していないが、鶏糞移送管21の開口端部21aには適当な鶏糞排出チューブが連結され、鶏糞移送管21から排出された鶏糞は、この鶏糞排出チューブによって鶏糞回収部11まで運ばれる。
【0007】
以下、上記したように構成されたケージユニットの作用を簡単に説明する。
各段のケージ列対1A〜1Dで鶏が放出した鶏糞は、各段のベルトコンベア3A〜3D上に堆積する。
各段のベルトコンベア3A〜3Dは、連続的又は断続的に作動されると、最上段3A上に堆積した鶏糞は2段目のベルトコンベア3Bにおける幅方向中央部分に移し変えられ2段目のベルトコンベア3Bによって3段目のベルトコンベア3Cの上流側に向けて移送され、この間に適当に乾燥が促進される。
2段目のベルトコンベア3Bの下流端で、2段目のケージ列対1Bの鶏が放出した鶏糞は3段目のベルトコンベア3Cの上流部分における幅方向中央部分に移し変えられるが、2段目のベルトコンベア3Bの幅方向中央部分に堆積した鶏糞は鶏糞中抜き装置20によって回収され鶏糞回収部11に運ばれる。
その後、3段目のベルトコンベア3Cの鶏糞は最下段のベルトコンベア3Dの幅方向中央部分に移し変えられ、最終的に最下段のベルトコンベア3Dの下流端から鶏糞回収部11に鶏糞が排出される。
【0008】
上記したように、本実施例に係るケージユニットでは、ジグザグに鶏糞を移し変えながら各段のベルトコンベア3で鶏糞を移送する途中で鶏糞中抜き装置20でベルトコンベア3の幅方向中央部分に堆積した鶏糞を回収するように構成しているので、最下段のベルトコンベア3Dの幅方向中央部分に鶏糞が堆積し過ぎることがなく、また、その結果幅方向中央部分に集められた鶏糞の乾燥も効率よく促進されるようになる。
また、本実施例に係るケージユニットにおける鶏糞中抜き装置20は、支持フレーム7の間に設けられた鶏糞移送管21、該鶏糞移送管21に設けられた鶏糞回収ホッパ23、及び鶏糞移送管21の内部に設けられたスクリューコンベア25から構成され、回収した鶏糞をベルトコンベアの幅方向外方に移送して支持フレーム7の外側から排出するので、どの部材も支持フレーム7より極端に長手方向外方に突出することがなく、鶏糞中抜き装置20を設けることによりケージユニットの長手方向に大きくなることはない。また、前記鶏糞中抜き装置20は、鶏糞移送管21、鶏糞回収ホッパ23、及びスクリューコンベア25だけで構成されているので構造が簡単で、また、既存のケージユニットにも簡単に適用することができるという効果を奏する。
【0009】
以上説明した実施例のケージユニットは、4段のケージ列対1A〜1D及びベルトコンベア3A〜3Dで構成され、2段目のベルトコンベア3Bの下流端に鶏糞中抜き装置20を設けているが、ケージユニットの構成及び鶏糞中抜き装置20の数は本実施例に限定されることなく、ケージユニットの段数に応じて適宜決めることができる。
【0010】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る鶏糞中抜き装置を備えた鶏糞回収コンベア付きケージユニットは、鶏を収容する複数のケージに仕切られた長い二つのケージ列を背中合わせに配置して一段のケージ列対を構成し、このケージ列対を複数段重ねると共に、各段のケージ列対の下方にケージ列対の長手方向に延び長手方向に移動する鶏糞回収用のベルトコンベアを設け、上下に隣接する段の前記ベルトコンベアを各々反対方向に作動させ、上段にあるベルトコンベア上に堆積した鶏糞を、その下流部分から、その直ぐ下方にある下段のベルトコンベアの上流部分に次々に移し変えて最下段にあるベルトコンベアの下流端で全ての鶏糞を回収するように構成した鶏糞回収コンベア付きケージユニットにおいて、少なくとも一つのベルトコンベアの下流部分に、そのベルトコンベア上に堆積した鶏糞の乾燥の進んだ部分を回収し、回収した鶏糞をベルトコンベアの幅方向外方に移送してケージユニットの側部から排出する鶏糞中抜き装置を設けているので、ケージユニットを長手方向に大きくすることなく、ベルトコンベアに堆積した鶏糞のうち乾燥の進んだ部分を途中で回収することが可能になり、鶏糞を効率良く乾燥させながら回収することができるようになるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鶏糞中抜き装置を備えた鶏糞回収コンベア付きケージユニットの概略側面図である。
【図2】ケージユニットにおける鶏糞中抜き装置が設けられた部分の概略斜視図である。
【図3】従来のジグザグシステムを採用したケージユニットの概略側面図である。
【図4】図3におけるケージユニットの最上段と2段目のケージ列対及びベルトコンベアの概略横断面図である。
【符号の説明】
1A〜D ケージ列対
3A〜D 鶏糞回収用ベルトコンベア
5 支持フレーム
7 支持フレーム
9 ガイド部材
11 鶏糞回収部
20 鶏糞中抜き装置
21 鶏糞移送管
21a 開口端
23 鶏糞回収ホッパ
25 スクリューコンベア
31A〜D ケージ列対
33A〜D ベルトコンベア
35 ガイド部材
L,R ケージ列
Claims (4)
- 鶏を収容する複数のケージに仕切られた長い二つのケージ列を背中合わせに配置して一段のケージ列対を構成し、このケージ列対を複数段重ねると共に、
各段のケージ列対の下方にケージ列対の長手方向に延び長手方向に移動する鶏糞回収用のベルトコンベアを設け、
上下に隣接する段の前記ベルトコンベアを各々反対方向に作動させ、上段にあるベルトコンベア上に堆積した鶏糞を、その下流部分から、その直ぐ下方にある下段のベルトコンベアの上流部分に次々に移し変えて最下段にあるベルトコンベアの下流端で全ての鶏糞を回収するように構成した
鶏糞回収コンベア付きケージユニットにおいて、
少なくとも一つのベルトコンベアの下流部分に、そのベルトコンベア上に堆積した鶏糞の乾燥の進んだ部分を回収し、回収した鶏糞をベルトコンベアの幅方向外方に移送してケージユニットの側部から排出する鶏糞中抜き装置を設けたこと
を特徴とする鶏糞中抜き装置を備えた鶏糞回収コンベア付きケージユニット。 - 上段のベルトコンベアから下段のベルトコンベアに鶏糞が移される時に、鶏糞を下段のベルトコンベアの幅方向中央部分に案内するガイド部材を備え、
前記鶏糞中抜き装置が、対応するベルトコンベアの幅方向中央部分にある乾燥が進んだ鶏糞を回収すること
を特徴とする請求項1に記載のケージユニット。 - 前記中抜き装置が偶数段毎のベルトコンベアに設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のケージユニット。
- 前記中抜き装置が奇数段毎のベルトコンベアに設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のケージユニット。
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JP14764097A JP3554654B2 (ja) | 1997-06-05 | 1997-06-05 | 鶏糞中抜き装置を備えた鶏糞回収コンベア付きケージユニット |
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JP14764097A JP3554654B2 (ja) | 1997-06-05 | 1997-06-05 | 鶏糞中抜き装置を備えた鶏糞回収コンベア付きケージユニット |
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JPH10337129A JPH10337129A (ja) | 1998-12-22 |
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- 1997-06-05 JP JP14764097A patent/JP3554654B2/ja not_active Expired - Fee Related
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