JPH0241348B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、例えばコイン式のパチンコ機やスロ
ツトマシーン等のコインゲーム機列のコイン配給
装置に関する。

〈従来の技術〉 従来、この種のコイン配給装置としては、例え
ば本出願人による実開昭55−19650号公報や実開
昭55−25066号公報により、コインゲーム機列上
方に配設される無端ベルトから成る搬送機構と、
各コインゲーム機に対応して設けられたコインを
積層状に貯留する筒形の排出コイン貯留部と、こ
の排出コイン貯留部の高さの途中に設けられたコ
イン不足を検知する排出コイン不足検知器と、こ
の排出コイン不足検知器により排出コイン貯留部
内の排出コインの不足を検知したときに、無端ベ
ルトにより移送されるコインを当該排出コイン貯
留部内に導入するプランジヤにより作動するコイ
ン導入装置を備えたものが公知である。

〈発明が解決しようとする問題点〉 しかし、従来のコイン配給装置は、無端ベルト
から成る搬送機構や、各コインゲーム機毎に排出
コイン不足検知器及び電気的駆動源を備えたコイ
ン導入装置を必要とするため、装置が複雑で大型
化してしまうばかりでなく、電気的な制御を必要
とし、非常に高価なものとなつてしまうという問
題点がある。

〈問題点を解決するための手段〉 そこで、本発明は前記問題点を解決するもので
あつて、以下にその内容を図面に示した実施例を
用いて説明する。

本発明は、コインゲーム機１をその背面が対向
する様にして横方向に二列列設し、この二列のコ
インゲーム機列ａ，ｂの上方に、一方のコインゲ
ーム機列（例えばコインゲーム機列ａ）から他方
のコインゲーム機列（例えばコインゲーム機列
ｂ）に連続し、コインＣを水平状態に寝かせて移
送させることのできる一連のコイン配給路（例え
ばコイン配給レール１０と接続レール１０ａ）を
配設し、この一連のコイン配給路１０に沿つてコ
イン配給路１０上のコインＣを無端搬送体（無端
チエーン１１）に固定された押圧部材（押出片１
５）により押圧移送させる移送機構（例えば無端
チエーン１１、スプロケツト１２、モータ１３、
押出片１５等）を設けると共に、一連のコイン配
給路１０の途中には、前記移送機構１１等により
コイン配給路１０上を押圧移送されるコインＣが
落下可能な落下口を有し、この落下口から落下し
たコインＣを積層状に所定枚数貯留可能な補給筒
２１を各コインゲーム機１に対応させて設け、上
記コイン配給路１０に供給されるコインＣを、前
記移送機構１１等の押圧部材１５により一連のコ
イン配給路１０に沿つて押圧移送させて前記二列
のコインゲーム機列ａ，ｂを循環させ、上記補給
筒２１に貯留されているコインＣの枚数が所定数
に満たないときには、コイン配給路１０上を押圧
移送されるコインＣを落下口から補給筒２１に落
下させて、該補給筒２１を通じて当該コインゲー
ム機１にコインＣを供給すると共に、補給筒２１
がコインＣで満たされているときには、コイン配
給路１０上を押圧移送されるコインＣを、補給筒
２１の落下口を塞ぐ最上段のコインＣの上を通過
させて、次の補給筒２１の落下口に至る様にした
ことを特徴とする。

〈作用〉 先ず、移送機構１１等が作動すると、コインＣ
はコイン配給路１０に沿つて押圧部材１５により
押圧移送され、コイン配給路１０上を移送する。

こうして、コイン配給路１０上を押圧移送され
るコインＣは、コインＣの枚数が所定数に満たな
い補給筒２１があると、その落下口がコイン配給
路１０上に開口していることから、当該落下口か
ら補給筒２１内に自然に落下する。落下したコイ
ンＣは、補給筒２１内に下から順次積層され、コ
インゲーム機１に自動的に供給される。

そして、当該補給筒２１内がコインＣで満たさ
れると、その最上段のコインＣにより補給筒２１
の落下口が塞がれることから、コイン配給路１０
上を押圧移送されるコインＣは、落下口を塞ぐ最
上段のコインＣの上をそのまゝ通過し、次の補給
筒２１の落下口に至る。

こうして、次の補給筒２１内にコインＣが不足
していれば、コインＣを供給し、又、コインＣで
満たされていれば、その上をそのまゝ通過し、先
ず一方のコインゲーム機列（例えばコインゲーム
機列ａ）に沿うコイン配給路１０に臨む全ての補
給筒２１に対して過不足なくコインＣを供給す
る。

次に、コイン配給路１０上を押圧移送されるコ
インＣは、他方のコインゲーム機列（例えばコイ
ンゲーム機列ｂ）に至り、同様にコイン配給路１
０に臨む全ての補給筒２１に対して過不足なくコ
インＣを供給する。

〈実施例〉 以下に本発明を図面に示した一実施例に基づき
説明する。

図中、１はコインゲーム機としてのコイン式パ
チンコ機を示し、このパチンコ機１をその背面が
対向する様にして横方向に二列列設してコインゲ
ーム機列ａ，ｂを構成する。

又、コインゲーム機列ａ，ｂの上方には、第２
図に示す様に、コイン配給装置２を、又、それ等
の下方には、機列ａ，ｂの中央に例えばベルトコ
ンベアから成る両機列ａ，ｂに共通したコイン回
収装置３を配設する。

そして、上記コイン配給装置２の始端部とコイ
ン回収装置３の終始部とは、第１図に示す様に、
コイン研磨機４を介在させて、両コインゲーム機
列ａ，ｂゲームの一端に位置する垂直状なコイン
揚送装置５によつて接続され、配給装置２の終端
部は、垂下樋６によつて揚送装置５のプール部７
に接続され、これ等の要素により連続したコイン
循環路を構成する。

上記コイン回収装置３は、第２図に示す様に、
パチンコ機１に投入されるゲーム開始条件として
のコインＣや各パチンコ機１のコイン収容器から
溢れるコインＣを集中移送するものである。又、
前記コイン揚送装置５は、研磨機４で磨かれたコ
インＣを一旦プール部７に導いた後、配給装置２
の始端部に揚送するもので、この揚送機能を持つ
ものであれば、その構成は問わない。

前記コイン配給装置２は、第１図に示す様に、
コイン配給路を構成するコイン配給レール１０
と、移送機構を構成する無端搬送体としての無端
チエーン１１とを基本的な構成要素とする。

上記コイン配給路としてのコイン配給レール１
０は、両機列ａ，ｂ上に夫々配設され、且つ両配
給レール１０は、接続レール１０ａによつて相互
に接続され、水平面内に位置する一連のコイン配
給路を構成している。このコイン配給レール１０
は、第５図に示す様に、断面が偏平なコ字状の連
続枠体からなり、その上下壁間の距離は水平状態
に寝かせた１枚のコインＣが移送できる様に設定
する。

前記移送機構を構成する無端搬送体としての無
端チエーン１１は、第１図に示す様に、ゲーム機
列ａ，ｂの両端部上の配給レール１０の内側に
夫々配設したスプロケツト１２間に掛け回され
て、水平面内で移動する様に構成する。又、第１
図中、１３は、スプロケツト１２の一つの回転駆
動する駆動源としてのモータを、又、第５図中、
１５は、押圧部材として上記無端チエーン１１に
所要の間隔を置いて、上記配給レール１０の一側
開放部１４から該レール１０内に突出する様に固
定された押出片を夫々示す。

配給レール１０は、第１図及び第３図に示す様
に、接続レール１０ａと対向する部分に位置させ
た始端部、即ちコイン供給部１０ｂに、上記揚送
装置５からコインＣの供給を受ける貯留筒１８を
開口させる。この貯留筒１８は、コイン揚送装置
５の出口１６から滑落するコインＣを案内する様
に傾斜したコインレール１７の傾斜途中に、その
上端を開口させたもので、滑落コインＣを落下収
納する。尚、貯留筒１８の数は、図示のものでは
２本であるが、機列内のパチンコ機１の数に応じ
これを増減させれば、配給レール１０に対するコ
イン供給能力を変えることができる。

上記コインレール１７の傾斜下端は、第３図に
示す様に、オーバフロウ樋１９に接続され、この
オーバフロウ樋１９は、例えば揚送装置５のプー
ル部７に接続される。尚、オーバフロウ樋１９
は、図示しないが、隣接したコインゲーム機列の
揚送装置５のプール部７に接続してもよく、そう
すれば各コインゲーム機列の保有コイン数を平均
化することができる。又、配給レール１０の終端
部に連なる垂下樋６を、同様に隣接するコインゲ
ーム機列に接続してもよい。

前記配給レール１０の下面には、第３図に示す
様に、配給レール１０上を押圧移送されるコイン
Ｃが落下可能なコインＣより若干直径の大きな円
形の落下口を有し、この落下口から落下するコイ
ンＣを積層状に所定枚数貯留可能なほゞ垂直な円
筒形を成し、各パチンコ機１に対応して設けた補
給筒２１の上記各落下口を開口させる。又、配給
レール１０の下面には、同様に、パチンコ機１間
に配設したコイン貸機２０に対応しても設けた補
給筒２２を開口する。

上記各パチンコ機１の補給筒２１の下端には、
第３図に示す様に、ソレノイド２３の励磁・消磁
により、補給筒２１内に積層状に貯留されたコイ
ンＣを下から一枚宛排出するコイン補給装置２４
を接続する。この補給装置２４から排出されたコ
インＣは、案内樋２５、蛇腹２６、コインレール
２７を介してコイン収容筒２８内に導かれる。こ
のコイン収容筒２８の高さの途中には、コイン排
出装置２９が接続され、このコイン排出装置２９
は、コイン投入口３０からのコインＣの投入を条
件に可能となるパチンコゲームのゲーム結果に応
じた数の賞コインＣをパチンコ機１の受皿３１に
排出するものである。又、第３図中、３２は、コ
イン収容筒２８がコインＣで一杯のとき、投入コ
インＣをコイン回収装置３（第２図）上に落下さ
せるオーバフロウ回収樋を示す。

一方、コイン貸機２０の補給筒２２は、第３図
に示す様に、コインＣを当該コイン貸機２０に導
くもので、その前面の硬貨投入口３３に硬貨が投
入されたとき、補給筒２２中のコインＣを取込ん
で、貸出口３４より排出する。

次に、上記構成による本装置の動作を説明する
と、コイン揚送装置５を駆動して貯留筒１８内に
順次コインＣを供給すると共に、モータ１３を駆
動して無端チエーン１１を連続移動させると、押
出片１５が貯留筒１８の下端を通過するとき、各
貯留筒１８の下端から一枚宛コインＣを押出し、
押出したコインＣを配給レール１０上に押圧移送
する。

こうして、配給レール１０上を移動するコイン
Ｃは、貯留筒１８から最も近い、こゝでは機列ａ
のパチンコ機１の補給筒２１の落下口に達する。

補給筒２１，２２は共に、それ等の有効長さ
を、補給筒２１，２２内に所定数のコインＣが満
たされたときに、その最上段のコインＣの上面が
配給レール１０のコイン通過面と同一高さとなる
様に設定していることから、コインＣが所定数に
満たないときには、その際の最上段のコインＣの
上面と配給レール１０のコイン通過面との間に
は、不足コイン分だけの隙間が空き、当該落下口
は補給レール１０上に開口する。

このため、パチンコ機１の補給筒２１内に、コ
インＣが不足していれば、配給レール１０上を押
圧移送される先頭のコインＣは、当該落下口から
補給筒２１内に自然に落下する。この落下コイン
Ｃは、補給筒２１内に下から順次積層され、当該
パチンコ機１に自動的に供給される。尚、第６図
に示す様に、両補給筒２１，２２の各落下口の上
端に、コインＣの押圧移送方向に向かつて斜め下
向きに傾斜した傾斜案内面３５を形成しておくこ
とにより、コインＣの落下を一層円滑に且つ確実
なものとすることができる。

そして、当該補給筒２１が落下コインＣで満た
されると、その落下口が最上段のコインＣで塞が
れることから、配給レール１０上を押圧移送され
るコインＣは、最上段のコインＣの上をそのまゝ
通過し、次の補給筒２１，２２、こゝではパチン
コ機１間に配設したコイン貸機２０の補給筒２０
の落下口に至る。

こうして、同様に次の補給筒２２内のコインＣ
が不足していれば、コインを供給し、又、コイン
Ｃが不足していなければ、そのまゝその上を通過
し、コインゲーム機列ａに沿うコイン配給路１０
に臨む全ての補給筒２１，２２に対して過不足な
くコインＣを供給する。

そして、コインゲーム機列ａに沿うコイン配給
路１０に臨む全ての補給筒２１，２２に対するコ
インＣの供給を終ると、コイン配給路１０を押圧
移送されるコインＣは、接続レール１０ａを通つ
て、背向する他方のコインゲーム機列ｂのコイン
配給路１０に至り、同様にコイン配給路１０に臨
む全ての補給筒２１，２２に対して過不足なくコ
インＣを供給する。仮に全部の補給筒２１，２２
がコインＣで満たされているとすれば、配給レー
ル１０上の移送コインＣは機列ａ，ｂ上を一巡し
て最終的に垂下樋６に至り、コイン揚送装置５の
プール部７に落下した後、該揚送装置５によつて
再び貯留筒１８に循環される。

尚、第３図中、３６は、貯留筒１８の上端のコ
インＣの滑落方向前方側に突出した案内突起を示
し、この案内突起３６により貯留筒１８内へのコ
インＣの落下を確実にする。

又、貯留筒１８内がコインＣで満たされていれ
ば、コインレール１７上を滑落するコインＣは、
オーバフロウ樋１９を介し、再び揚送装置５のプ
ール部７に循環される。逆に貯留筒１８内のコイ
ンＣが不足すると、コイン不足検出器３７がこれ
を検出して管理室内の制御装置（図示せず）を作
動させて貯留筒１８へのコイン補給を捉し、それ
でもコインＣが補給されなければ、更に無端チエ
ーン１１の駆動モータ１３を停止させる。

コイン補給装置２４は、コイン収容筒２８に設
けたコイン不足検出器（図示せず）からの信号を
受けて作動し、所定数（例えば20枚）のコインＣ
を連続的に排出するものであるが、前記コイン排
出装置２９を省き、このコイン補給装置２４に直
接排出信号を与える様にし、当該補給装置２９か
ら直接賞コインＣを排出することも可能である。

第８図は、移送機構の他の実施例を示すもの
で、無端搬送体としてのＶ型のベルト３８を、Ｖ
型溝を有するプーリ３９に巻回し、このベルト３
８の外面に止ねじ４０を用いて押圧部材としての
押出片１５を取付ける。この実施例によつてもコ
インＣを同様に押圧移送できる。このほか、移送
機構としては、無端チエーン１１やベルト３８以
外の適宜の無端搬送体を用いることができる。

尚、配給レール１０には、第５，７，８図に示
す様に、開放部１４からコインＣが落下するのを
防ぐための突部４１を突設してもよい。又、配給
レール１０の上壁を構成する蓋板１０ｃは、下部
レール１０ｄに対し着脱自在とし、内部の清掃、
コインＣの詰まり等に対処できる様にするとよ
い。

更に、コインゲーム機は、コイン式のパチンコ
機１に限らず、コインＣを使用するアレンジゲー
ム機やスロツトマシーン等であつてもよい。

〈発明の効果〉 以上説明した様に本発明によれば、従来のコイ
ン配給装置の様に各コインゲーム機毎の排出コイ
ン不足検知器及び電気的駆動源を備えたコイン導
入装置等が不要となるので、装置の構造が極めて
簡便で、且つ比較的安価に装置を構成できるばか
りでなく、コイン配給路に臨む各コインゲーム機
の全ての補給筒に対して過不足なく且つ確実にコ
インを供給することのできるコイン配給装置を提
供することができる。

又、背面が対向するように列設した二列のコイ
ンゲーム機列に、一方のコインゲーム機列から他
方のコインゲーム機列に連続し、コインを水平状
態に寝かせて押圧移送させることのできる一連の
コイン配給路を配設し、この一連のコイン配給路
に沿つてコイン配給路上のコインを押圧移送させ
る移送機構を設けているので、両コインゲーム機
列に共通する機構（例えばコイン揚送装置やコイ
ン供給貯留装置等）を一部省くことができ、コイ
ン配給装置の構造を簡略化できるばかりでなく、
合理的に構成でき、しかもコインを移送機構によ
り強制的に押圧移送するので、確実にして安定し
たコインの供給ができる。

更に、コインを水平状態に寝かせて押圧移送す
ると共に、コイン配給路及び移送機構を水平面内
に配設するので、コイン配給装置の高さを低く形
成でき、省スペースが可能になり、既存ゲーム店
への施工も容易である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は
コインゲーム機列の概略平面図、第２図は同概略
正面図、第３図は第１図の−線に沿う断面
図、第４，５図は同上の各所の要部横断面図、第
６図は第３図の要部横断面図、第７図は同上の
−に沿う断面図、第８図は移送機構の他の実施
例を示す要部断面図である。 図中、１はコインゲーム機としてのコイン式パ
チンコ機、ａ，ｂはコインゲーム機列、Ｃはコイ
ン、１０，１０ａはコイン配給路を構成する配給
レールとその接続レール、１１〜１３，１５は移
送機構を構成する、１１は無端搬送体としての無
端チエーン、１２はスプロケツト、１３はモー
タ、１５は押出片、２１は補給筒、３８は移送機
構を構成する無端搬送体としてのベルト、３９は
プーリを夫々示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ コインゲーム機をその背面が対向する様にし
   て横方向に二列列設し、この二列のコインゲーム
   機列に、一方のコインゲーム機列から他方のコイ
   ンゲーム機列に連続し、コインを水平状態に寝か
   せて移送させることのできる一連のコイン配給路
   を配設し、この一連のコイン配給路に沿つてコイ
   ン配給路上のコインを無端搬送体に固定された押
   圧部材により押圧移送させる移送機構を設けると
   共に、一連のコイン配給路には、前記移送機構に
   よりコイン配給路上を押圧移送されるコインが落
   下可能な落下口を有し、この落下口から落下した
   コインを積層状に所定枚数貯留可能な補給筒を各
   コインゲーム機に対応させて設け、 上記コイン配給路に供給されるコインを、前記
   移送機構の押圧部材により一連のコイン配給路に
   沿つて押圧移送させて前記二列のコインゲーム機
   列を循環させ、上記補給筒に貯留されているコイ
   ンの枚数が所定数に満たないときには、コイン配
   給路上を押圧移送されるコインを落下口から補給
   筒に落下させて、該補給筒を通じて当該コインゲ
   ーム機にコインを供給すると共に、補給筒がコイ
   ンで満たされているときには、コイン配給路上を
   押圧移送されるコインを、補給筒の落下口を塞ぐ
   最上段のコインの上を通過させて、次の補給筒の
   落下口に至る様にしたことを特徴とするコインゲ
   ーム機列のコイン配給装置。