JP3090666B2 - 薬理活性化合物および医薬賦形剤用可溶化剤としての水溶性モノエステル類 - Google Patents

薬理活性化合物および医薬賦形剤用可溶化剤としての水溶性モノエステル類

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、医薬分野における可溶化剤に関するもの
である。
[発明の構成] この発明は、水性媒質または水混和性溶媒、例えばポ
リエチレングリコール、エタノール、グリセリンまたは
1,2−プロピレングリコールを用いた静脈内適用可能溶
液における医薬活性化合物の可溶化剤としての飽和また
は不飽和(C618)脂肪酸とポリオール、好ましくはサ
ッカリド(糖類)の水溶性モノエステルの使用に関す
る。
[この明細書で使用されている「水溶性」の語は、室
温で水に対する溶解度が少なくとも3.3%であることを
意味する。すなわちこの明細書で定義されている水溶性
モノエステル類は、水30ml当たり少なくとも1gの量のモ
ノエステルが室温で水に溶解し得る場合のモノエステル
類である。
「水性媒質」の語は、完全または実質的に完全に水で
構成される液相を含む系、および液相がさらに水混和性
溶媒(例えば前記の溶媒)を含有または成分とする系を
包含するものと理解すべきである。好ましい水性媒質
は、液相が少なくとも75重量%、好ましくは少なくとも
90重量%、特に少なくとも95重量%の水を含む場合であ
る。] この発明は、前記モノエステルおよび実質的に水不溶
性の医薬活性ポリペプチド、特にシクロペプチド、好ま
しくはサイクロスポリン(cyclosporin)の組合わせを
提供する。
[「実質的に水不溶性」の語は、室温での水に対する
溶解度が1%以下の場合を意味する。すなわち前記の実
質的に水不溶性ポリペプチド類は、室温でこれを1g溶解
させるために少なくとも100mlの水を必要とするポリペ
プチド類である。好ましくはこの語は、例えば室温での
水に対する溶解度が0.1%以下、特に0.01%以下、例え
ば約0.004%以下であるポリペプチド物質に適用され
る。] [先行技術および発明の態様] 上記モノエステル類は一般的に公知である。イギリス
国特許第1134878号からは、注射または経口投与用の特
定非ポリペプチド薬剤、例えば3−メトキシ−4−ヒド
ロキシ桂皮酸のトリテルペンアルコールエステル溶液を
安定化するための可溶化剤として同じカテゴリーに属す
る水溶性ラフィノースモノエステル類の使用も知られて
いる。しかしながら、これは満足すべき安定性のある溶
液を確保するには多量の他の数種の賦形剤(共可溶化
剤)を要するという重要な特徴を伴う(5頁、2−18行
参照)。従って、使用された薬剤に対して適用されたモ
ノエステルは単独では満足すべき可溶化剤ではなかった
ことになる。さらに、サッカロースモノエステル類は使
用薬剤に対して可溶化剤としては全く適当ではないと思
われた(2頁、70−73行参照)。得られた生成物は例え
ば皮内注射には適しているが、静脈内注射には適当では
なかった(8頁、2欄、3−4行)。驚くべきことに、
この発明による液体製剤の場合は静脈内注射に適してい
る。
イギリス国特許第2126588号は、広範な種類の非イオ
ン性可溶化剤(エステル類およびエーテル類)を用いた
活性物質の分解に対する腫よう壊死因子(TNF)を含有
する例えば注射可能な液体の安定化に関して記載してい
る。実施例では特にソルビタンモノパルミテートおよび
ソルビタンオレエートを含めて多くのポリオキシエチレ
ン誘導体が記載されている。殆どの可溶化剤はそれ自体
水溶性ではないため、静脈内注射は不可能である。特に
前述の通りソルビタンエステル類は水溶性ではない。こ
の場合もまた、共可溶化剤の使用を要する(3頁、16−
22行参照)。この発明によると、それらの賦形剤は不要
である。
サッカロース脂肪酸エステル類もまた実施例以外の部
分に付随的に記述されており、モノパルミチン酸および
モノステアリン酸エステル類のみが明細書に記載されて
いる(4頁11行)。これらの化合物も、水溶性であるこ
とを要するというこの発明の必要条件を満たしていな
い。医薬活性ポリペプチド類の水溶性の改良を目的とす
る水溶性モノエステルの使用はどこにも提案されていな
い。
イギリス国特許第1601613号は、非イオン性可溶化
剤、特に一般的にサッカロースモノエステル類(2頁53
行)および具体的にサッカロースモノパルミテート(2
頁53行)および薬剤、例えば蛋白質またはインシュリン
(2頁24行)から成る混合物を開示している。開示され
た可溶化剤(サッカロースモノパルミテートは水溶性で
はない)は、経口適用後に吸収されにくい薬剤の吸収の
改良に使用される。薬剤自体が既に比較的水溶性良好で
あるため(1頁17−21行および2頁19−20行参照)、水
溶液製造における可溶化剤としてのエステル類の使用に
ついては示されていない。得られた水性混合物は溶液で
はなく(1頁33−39行)、分散液(2頁3行および2頁
63行−3頁4行)であり、直腸経路には適するが静脈内
適用には向かない。
日本国特許出願公開第280435/86号は、経口投与用サ
イクロスポリン水性分散液の製法を開示している。適用
されるモノエステル類は殆ど水溶性可溶化剤ではない
(例、サッカロースモノパルミテート、サッカロースモ
ノステアレートまたはソルビタン脂肪酸エステル)。サ
ッカロースモノオレエートもまた使用されたが、このエ
ステルでは澄んだ溶液は得られないことが判った。
実施例の1つでは、サッカロースモノ脂肪酸エステル
およびシクロスポリン(Ciclosporine)の分散液を超音
波処理することにより経口液体製剤を製造する。得られ
た分散液の静脈内投与における使用については記載され
ていない。水中0.35%のシクロスポリンを含有する(3.
5mg/ml)分散液の場合、0.2%モノエステル濃度が用い
られる。この発明によると、水溶性サッカロースモノラ
ウレートの2.3%水溶液を用いて0.35重量%のシクロス
ポリンを含有する溶液を得ることが可能である。
またこの発明は、組成物、特にポリペプチド類とサッ
カロースモノラウレートまたはラフィノースモノラウレ
ートの組合わせを含む医薬組成物を提供する。それらの
組成物は所望により実質的に水不溶性の医薬用賦形剤を
含有し得る。そのような賦形剤には、例えばベンゼン誘
導体、例えばp−ヒドロキシ安息香酸メチルエステルが
ある。
またこの発明は、前記水溶性モノエステル中医薬活
性、特に実質的に水不溶性の医薬活性化合物を含む固溶
体を提供する。
医薬活性で、実質的に水不溶性の化合物は、経口適用
された場合にしばしば生物学的利用能の喪失を被る。こ
の理由は、胃腸系の水性媒質におけるそれらの溶解速度
が不充分で、かなりの量が未溶解形態のまま体内から排
出されるためである。
水性媒質において医薬活性化合物を可溶化することに
より、あらゆる希釈程度でも沈澱を形成することなく安
定している溶液を提供し、さらに医薬的に許容され得る
水溶性賦形剤の発見は困難である。液体ガレヌス製剤形
態であって、製薬的および医学的見地から満足すべきも
ので、特に実質的に水不溶性のポリペプチド類、特にシ
クロペプチド類、例えばサイクロスポリン類を含むもの
は、長い間捜し求められてきた。商業的に入手可能な形
態で使用される賦形剤は舌に不快なものであるか、また
はアナフィラキシー・ショックの危険を伴う。エチレン
オキシド単位を含む界面活性剤またはアミンもしくはア
ミド構造を有する界面活性剤は、製薬的または医学的見
地から許容され得ない。
意外なことに、この点で申し分の無い飽和または不飽
和(C618)脂肪酸とポリオール、特にサッカリドの水
溶性モノエステルが、特に医薬活性で実質的に水不溶性
の化合物に非常に適した可溶化剤であることが判った。
さらに前記モノエステルは、医薬活性化合物との固溶体
を形成することが観察された。これらのモノエステル類
は活性化合物を充分に溶解し得る。水または他の水性媒
質を加えることにより、活性化合物が容易に生物学的利
用可能である水性ミセル溶液が得られる。活性化合物は
完全にコロイド溶液に可溶化される。
特にこの発明は、飽和または不飽和(C618)脂肪酸
とポリオール、特にサッカリドの水溶性モノエステル中
にポリペプチド薬剤、特に実質的に水不溶性のポリペプ
チド薬剤を含む固溶体を提供する。前記エステル中の脂
肪酸残基は例えばヒドロキシルにより置換され得る。
ヒドロトロピックな物質または共可溶化剤はこの発明
の固溶体において不可欠なものではない。使用される可
溶化剤は、製薬的または医学的に難点のあるエチレンオ
キシド、アミンまたはアミド構造単位を含まない。
この発明によると、医薬活性で、例えば実質的に水不
溶性の医薬活性剤、例えばポリペプチド、例えばサイク
ロスポリン(すなわち溶解または分散相)が完全または
実質的に完全に分子分布で存在するか、または水溶性脂
肪酸エステル(すなわち溶媒または連続相)および水不
溶性の医薬活性剤が各々完全または実質的完全に無定形
状態である(例えばX線構造分析により証明可能)固溶
体を得ることが可能である。上記基準を満たす固溶体が
好ましい。
この発明の組成物に使用される水溶性脂肪酸エステル
類はそれら自体医薬的に許容し得るものである。
この発明を実施する場合に使用される好ましい脂肪酸
エステル類は、ジサッカリド類、例えばマルトースまた
は特にサッカロースおよびトリサッカリド類、例えばラ
フィノースのモノエステル類である。グルコース、フル
クトースおよび/またはガラクトース単位を含むサッカ
リド類が好ましい。
この発明を実施する場合に使用される脂肪酸エステル
類は、好ましくはカプロン酸(C6)、カプリル酸
(C8)、カプリン酸(C10)、ラウリン酸(C12)、ミリ
スチン酸(C14)、パルミチン酸(C16)、オレイン酸
(C18)、リシノール酸(C18)または12−ヒドロキシス
テアリン酸(C18)エステル類である。
この発明を実施する場合に使用される脂肪酸エステル
類において、酸部分の親油性は、その長さの選択によ
り、ポリオール、例えばサッカリド部分の親水性と均衡
を維持する。好ましくは(C614)酸残基をジサッカリ
ドと結合し、(C818)酸残基をトリサッカリドと結合
する。
一般に脂肪酸エステルのHLB値は好ましくは少なくと
も10である。適当な脂肪酸エステル類は、特にサッカロ
ースモノカプロエート、サッカロースモノラウレート、
サッカロースモノミリステート、サッカロースモノオレ
エートおよびサッカロースモノリシノレエート、ラフィ
ノースモノカプロエート、ラフィノースモノラウレー
ト、ラフィノースモノミリステート、ラフィノースモノ
パルミテートおよびラフィノースモノオレエートであ
る。サッカロースモノラウレートおよびラフィノースモ
ノラウレートが特に好ましい。
この発明を実施する場合に使用される脂肪酸エステル
類のモノエステル成分は、好ましくは少なくとも80重量
%、さらに好ましくは少なくとも90重量%である。すな
わち前記脂肪酸エステル類は好ましくは20%未満、さら
に好ましくは10%未満のジ−またはポリ−エステル不純
物を含有する。エステル類は自体公知の方法、例えば
「ジャーナル・オブ・ザ・ソサエティー・オブ・コスメ
ティック・ケミスツ」(Journal of the Society of Co
smetic Chemists)(1956年)7巻249−255頁に記載さ
れた方法で製造され得、好ましくは最大限のモノエステ
ル成分を得るためにカラムクロマトグラフィーにより精
製される。
この発明の固溶体に含まれる医薬活性化合物は水溶性
または好ましくは実質的に水不溶性であり、例えば未満
に対して0.1g/100ml未満の溶解度を有するプロカゾン
(=1−イソプロピル−7−メチル−4−フェニル−2
(1H)−キナゾリノン)、キサンチン誘導体、例えばテ
オフィリン、3環式化合物、例えば3環式抗うつ剤また
は例えばケトチフェン、アズレン誘導体、例えばグアイ
アズレン、またはステロイド類、例えばプレドニゾンで
ある。
水溶性医薬活性化合物は、水溶性モノエステル類と組
合わせた実質的に水不溶性の薬剤と同程度に有利である
ため(それらの生物学的利用能は改善されるため)、こ
の発明の固溶体に含まれる。
この発明の混合物および固溶体に含まれる好ましい医
薬活性化合物は、ポリペプチド類、特に500〜10000、例
えば500〜1500の分子量を有する実質的に水不溶性のポ
リペプチド類である。
この種類の化合物には特にシクロペプチド類、例えば
サイクロスポリン類、特に水に対する溶解度が0.004g/1
00ml未満であるシクロスポリンが属する。
サイクロスポリン類は、貴重な医薬的、特に免疫抑
制、抗炎症および抗寄生虫、特に抗原生動物活性を有す
る構造上明確な環状ポリN−メチル化ウンデカペプチド
の種類を包含する。第一に単離されるサイクロスポリン
でその種類の「母体」化合物は、天然菌類中間代謝物シ
クロスポリンであり、これはサイクロスポリンAとして
も知られ、その製法および特性は例えば米国特許第4117
118号に記載されている。
シクロスポリンの最初の発見以来、広範な種類の天然
サイクロスポリン類が単離および同定され、さらに多く
の非天然サイクロスポリン類が合成もしくは半合成手段
または修正培養技術の適用により製造されてきた。すな
わち現在サイクロスポリン類が包含する種類はかなり多
く、例えば天然サイクロスポリン類(Thr2)−、(Va
l2)−および(Nva2)−シクロスポリン(それぞれサイ
クロスポリンC、DおよびGとしても知られている)並
びにそれらの様々な半合成誘導体、例えばそれらのジヒ
ドロ誘導体(例、米国特許第4108985号、同第4210581号
および同第4220641号に開示されたもの)、例えば(ジ
ヒドロ−MeBmt1)−(Val2)−シクロスポリン(ジヒド
ロサイクロスポリンDとしても知られている)および他
の天然および人工サイクロスポリン類、例えばヨーロッ
パ特許公開第0058134B1号に開示されたもの、例えば
[(D)−Ser8]−シクロスポリン、イギリス国特許出
願第2115936A号、例えば[O−アセチル−(D)−Se
r8]−シクロスポリン、およびヨーロッパ特許出願第86
810112.2号、例えば[Val]−[(D)メチルチオ−S
er]−および[ジヒドロ−MeBmt]−[Val]
[(D)メチルチオ−Sar]−シクロスポリンを含
む。
[サイクロスポリン類に関する慣用的命名法に従い、
この明細書ではシクロスポリン(すなわちサイクロスポ
リンA)の構造を引用することによりこれらを定義す
る。これはまずシクロスポリンに存在する残基とは異な
る分子中の残基を示し、次いでシクロスポリンの語を適
用してシクロスポリン中に存在する残基と一致する残り
の残基の特性を表すことにより行なわれる。シクロスポ
リンは、式(I) [式中、 Aは、式(II) (式中、−x−y−は−CH=CH−(トランス)である)
で示される[N−メチル−(4R)−4−ブタ−2E−エン
−1−イル−4−メチル−(L)−トレオニル]残基
(この残基を−MeBmt−と略す)を表し、 Bはアルファ−アミノ酪酸残基であり、−αABu−と
略す] を有する。従って、(Thr2)−シクロスポリン(サイク
ロスポリンC)は、式(I)[ただし、Aは前記の意味
を有し、Bは−Thr−である]の化合物であり、(ジヒ
ドロ−MeBmt1)−(Val2)−シクロスポリン(ジヒドロ
サイクロスポリンD)は、式(I)[ただし、Aは、上
式(II)(ただし、x−y−はCH2−CH2−およびBは−
Val−である)で示される−ジヒドロ−MeBmt−残基を表
す]の化合物である。] この種類の「母体」化合物として、シクロスポリンは
これまで最も注目されてきた。シクロスポリンに関する
臨床研究の主領域は、免疫抑制剤として特にその臓器移
植、例えば心臓、肺、心肺、肝臓、腎臓、すい臓、骨
髄、皮膚および角膜移植および特に異型臓器移植の受容
者への適用に関するものであった。この分野においてシ
クロスポリンは著しい成果をあげた結果、現在市販さ
れ、臨床で汎用されている。
同時に、様々な自己免疫疾患および炎症状態、特に自
己免疫要素を含む病因を有する炎症状態、例えば関節炎
(例えばリューマチ様関節炎、進行性慢性関節炎および
変形性関節炎)およびリューマチ性疾患に対するシクロ
スポリンの適用性は非常い高いため、インビトロ、動物
モデルおよび臨床試験における報告および結果は文献に
広く記載されている。シクロスポリン療法が提案または
適用される具体的な自己免疫疾患としては、自己免疫血
液疾患(例えば溶血性貧血、再生不能性貧血、先天性形
成不良性貧血および特発性血小板減少症を含む)、全身
性エリテマトーデス、多発性軟骨炎、硬皮症、ウェゲネ
ル肉芽腫症、皮膚筋炎、慢性活動性肝炎、重症筋無力
症、乾せん、スティーブン−ジョンソン症候群、特発性
スプルー、自己免疫炎症性腸疾患(例えば潰瘍性大腸炎
およびクローン病をむ)、内分泌性眼病、グレーブズ
病、サルコイドーシス、多発性硬化症、原発性胆汁性肝
硬変、一次性若年型糖尿病(真性糖尿病I型)、ブドウ
膜炎(前部および後部)、結膜炎(例、角結膜炎例えば
春季角結膜炎および乾燥性角結膜炎)、間質性肺線維
症、乾せん性関節炎および糸球体腎炎(例えば特発性ネ
フローゼ症候群または微細病変ネフロパシーを含む、ネ
フローゼ症候群を伴う場合および伴わない場合)が挙げ
られる。
研究の別の領域は、マラリア、コクシジオイデス症お
よび住血吸虫症の処置を含めて提案された可能な用途を
有する抗寄生虫、特に抗原生動物剤としての有望な適用
可能性であった。
他のサイクロスポリン類もシクロスポリンと同等の薬
理学的用途を呈し、前述の適応症における適用に関する
様々な提案が文献に広く記載されている。
シクロスポリン(サンディミュン(SANDIMMUN)の商
標名で市販されている)の投与量は、個々の対象により
かなり変化し、また処置すべき状態並びに治療経過およ
び付随治療の使用により異なる。一般に、HPLC(高速液
体クロマトグラフィー)、RIA(放射線免疫検定法)ま
たは均等な血液レベル検定法により投与量をモニター
し、個々の対象における投与量を調節して所望の血清レ
ベルを維持する。普通、経口投与量は治療開始時には10
または15−20mg/kg/日から出発し、3/5−10mg/kg/日に
減らされる。静脈内注入の場合、治療開始時には約3−
5mg/kg/日で出発し、維持療法(例えば拒絶発症の場合
に注入が必要とされる)において約2−3mg/kg/日に減
らされる。
この発明による固溶体は、好ましくは少なくとも7重
量%、特に少なくとも10重量%の医薬活性、実質的に水
不溶性の医薬活性化合物を含有する。
活性成分としてサイクロスポリンを含有するこの発明
の固溶体は、エステルおよびサイクロスポリンの合計重
量を基礎として好ましくは30重量%以下のサイクロスポ
リンを含有する。単に適用される療法に応じて最低濃度
を決定するが、1重量%未満にすべきではない。
サッカロースモノラウレートまたはラフィノースモノ
ラウレート中にサイクロスポリンを含有する固溶体が好
ましい。第一に16%以下のサイクロスポリンを含有する
純粋なモノエステル固溶体、第二に13.5%以下のサイク
ロスポリンを含有するモノエステル固溶体が好ましい。
それらはサイクロスポリン沈澱を形成することなく水で
希釈され得るからである。一般に可能な限り高濃度を使
用するのが好ましい。
この発明の固溶体は、医薬組成物として、またはその
成分として使用され得る。すなわち別の態様において、
この発明はまた、この明細書に記載または定義されてい
る固溶体を含有する医薬組成物を提供する。
これらの医薬組成物は、直接投与に適した用量形態、
例えばこの発明による固溶体を含有する経口投与用単位
用量形態、例えば錠剤、カプセル等を含む。これらの組
成物は、常套技術に従い、例えば固溶体を適当に形成さ
せるか、または固溶体を粉砕もしくはミリングし、得ら
れた粒子、例えば微粒子状生成物を所望により他の成
分、例えば充填剤、担体、希釈剤等と一緒に混合して錠
剤化またはカプセルに仕込むことにより製造され得る。
この発明の固溶体は、他の固体用量形態、例えば経口
用量形態、例えばペレットおよびか粒剤、例えば皮膚ま
たは目に適用する局所用量形態、例えばクリーム、ゲ
ル、軟膏等および直腸用量形態、例えば坐剤の製造にお
いても同様に使用され得る。
活性成分としてサイクロスポリン、例えばシクロスポ
リンを含有する前述の経口単位用量形態は、1単位用量
当たり好適には20〜250、好ましくは25〜100、例えば約
50mgのサイクロスポリンを含有する。これらの組成物に
おける水溶性脂肪酸エステル対サイクロスポリンの割合
は、好適には10:0.5〜10:3.0、特に10:1.0〜10:2.0、例
えば約10:1.2〜10:1.6重量部のオーダーである。
またそれらの医薬組成物は、投与前に水性媒質で希釈
する仕組みの用量形態、例えば前記固溶体を含有する
か、これを成分とする注入濃厚液(静脈内投与に適した
水性注入媒質、例えば生理食塩水に溶かす)、および摂
取前に水性媒質に溶かす形の製剤、例えばドリンク剤等
を含む。溶解を促すため、これらの組成物は、好ましく
は粒子、特に微粒子形態の固溶体を所望により他の賦形
剤または添加剤と共に含有する。これらの組成物が活性
成分としてサイクロスポリンを含む場合、エステル対サ
イクロスポリンの割合は、好適には単位経口用量形態に
関して前述した割合と同じである。
このタイプの組成物は適当な容器、例えばアンプル、
小瓶等に入れるのが好都合である。
この発明の固溶体は水性媒質に容易に溶解し得、生成
した溶液は混濁または沈澱を伴わずに任意の所望の濃度
にさらに希釈され得る。高濃度では粘稠性の増加が観察
される。さらに希釈すると、澄んだミセル溶液が生成す
る。それらの溶液もまた新規であり、この発明の一部を
形成する。
さらに詳しくは、この発明は、この明細書において記
載または定義された固溶体を水性媒質または水混和性溶
媒に溶解することにより得られる溶液、並びに水性媒質
または水混和性溶媒中に実質的に水不溶性の医薬活性ポ
リペプチドおよび(前記ペプチドの可溶化剤として)飽
和もしくは不飽和(C618)脂肪酸とポリオールの水溶
性モノエステルを含む溶液を提供する。
モノエステル、活性化合物および水の3成分を同時に
混合することにより前記液状溶液が形成される場合、活
性化合物の液状溶液(特に高濃度)は激しい攪はん後の
み可能である。このため、最も簡単な方法として、最初
モノエステルに固体活性化合物を含む溶液を製造する
と、その後問題無く水による希釈が実施され得る。液化
モノエステルに活性化合物を溶解し、続いて得られた混
合物を水で希釈する(所望により熱エタノールによる中
間処理後)方法は、イギリス国特許第1134878号に開示
されている(3頁、22−32行および6頁34−39行)。し
かしながら、中間冷却を実施すること、および固溶体が
形成されることは示されていない。
この発明の液状溶液は透明もしくは完全(perfect)
または実質的に透明もしくは完全である。医薬活性成
分、例えば実質的に水不溶性のペプチド成分は、好まし
くは真の溶液に完全または実質的に完全に存在する。こ
の発明の溶液は、コロイド状または他の会合もしくは粒
子形態の医薬活性成分を全く含まないか、または実質的
に含まない。超遠心分離において沈澱または沈積を形成
しないことにより明らかであるが、それらは全くまたは
実質的に混濁または曇りを呈しない。
勿論、水性媒質を用いたこの発明による溶液は、水以
外の成分を含むか、またはこれと共存し得る。それらは
また例えば水混和性成分を混入し得る。同様にそれらの
溶液は、例えば経口投与用溶液の場合における、他の非
水溶性の、例えばコロイド成分が例えば分散液に存在し
ている溶液、香味料等も含む。静脈内投与を目的とする
場合、この発明による溶液は、好ましくは静脈内投与可
能な水性媒質、例えば等張食塩水中に活性成分および脂
肪酸成分を含有し、水不溶性添加剤については完全また
は実質的に含有しない。またこの発明による液状溶液
は、眼用製剤(例、点眼液)としてまたはその成分とし
て使用され得る。
従って、この発明はまた、この明細書に記載または定
義された水性媒質中に溶液を含む医薬組成物(例えば静
脈内、経口または眼科投与用)を提供する。
またこの発明は、液状可溶化溶液および固溶体の口、
頬、舌、眼、皮膚、皮内、経皮、ちつまたは直腸経路に
よる使用に関する。可溶化溶液はさらに非経口的に適用
され得る。
この発明によるシクロスポリンの固溶体およびその使
用から誘導された水溶液は、クレモフォー(商標)EL、
ポリオキシエチル化ひまし油の存在下在来の静脈内シク
ロスポリン注入濃厚液(アルコール中)、または経口溶
液(オリーブ油中)に代わるものとして使用可能である
(これらはシクロスポリンに関する公知技術である)。
この発明のシクロスポリンおよびサッカロースまたは
ラフィノース・モノラウレート含有水溶液と前述のクレ
モフォー(商標)EL含有シクロスポリン注入濃厚液との
比較試験(いぬにこれらの溶液による静脈内注射を行
う)では、シクロスポリン血しょうレベルの差異は示さ
れなかった。これは、活性化合物の体内分布が同じであ
ることを意味する。第1図では濃度をng/mlおよび時間
tを時間数として表す。曲線1は、サッカロース・モノ
ラウレート溶液、曲線2はラフィノース・モノラウレー
ト溶液および曲線3は市販されている溶液を表す。
サッカロース・モノラウレート含有シクロスポリン溶
液と市販の溶液(オリーブ油中)との比較試験(これら
の溶液をラットに経口投与した)の結果、この発明によ
る溶液について26%の生物学的利用能の改善が見出され
た。
またこの発明は、この発明に従い使用される、モノエ
ステル中水溶性医薬活性化合物から成る固溶体を提供す
る。このタイプの薬剤の場合でも生物学的利用能の改善
が達成される。
固溶体の製造は、好ましくは、薬剤および糖エステル
を一緒に液体溶媒に溶かし、得られた混合物から溶媒を
揮発させる方法で実施される。
揮発は濃度または凍結乾燥により実施され得る。揮発
性溶媒としては水または好ましくはエタノールを使用す
る。水を使用する場合、好ましくは凍結乾燥により揮発
させる。またこの発明は、活性化合物およびモノエステ
ルを一緒に揮発性溶媒に溶かし、溶媒を揮発させ、得ら
れた固溶体を回収することを含む固溶体の製造方法を提
供する。
さらにこの発明は、加熱によりモノエステルを融解
し、融解物に活性化合物を溶かし、冷却により凝固さ
せ、得られた固溶体を回収することを含む方法を提供す
る。例えば滑沢、増粘または染色を目的とする追加の医
薬用賦形剤が固溶体に添加され得る。実質的に水不溶性
の賦形剤はモノエステルの影響下で可溶化され、これも
また固溶体に混入され得る。
特に固溶体が最初に記載した方法に従い得られる場合
は、固溶体が形成され、アンプルに充填される前に抗微
生物処置が可能である。固溶体が2番目に記載した方法
に従い液化温度を上昇させることにより形成される場
合、抗微生物処置は容易に製造工程に統合され得る。
活性化合物の量対モノエステルの量の重量比は、モノ
エステルの最大可溶化能力以下の範囲で変化し得る。
ラウリン酸のサッカロースエステルは、食品業界にお
いて広く流通している賦形剤であり、容易に生物分解さ
れ得る。室温で様々なモノエステル濃度におけるシクロ
スポリン水溶液に関してモノエステル成分が>80%であ
るモノエステルの可溶化能力は次の通りであった。
可溶化能力(mg/ml)および可溶化溶液の濃度(重量
%)を第2図に示す。一定比率が示される。すなわちシ
クロスポリン固溶体は食塩水により所望のあらゆる程度
に希釈され得、薬剤化合物の不安定化および沈澱を伴わ
ず、溶液がオパールのような光彩を放つこともない。
第1表から、モノエステル対シクロスポリンの重量比
が100:16の場合にシクロスポリンの最大濃縮水溶液が生
成され得ることが判る。
さらにこの発明はまた、医薬として使用される、前述
の水性媒質を用いた固溶体または溶液、および医薬活性
物質による処置を必要とする対象における前記物質を用
いる治療の実施方法であって、活性成分として前記物質
を含有する前述の水性媒質を用いた固溶体または溶液の
治療有効量を投与することを含む方法を提供する。
従って、活性成分としてサイクロスポリンを含有する
水性媒質中におけるこの発明の固溶体および溶液が適用
されるものして、この発明は、 a)炎症状態の処置または寄生虫疾患の処置を目的とす
る免疫抑制剤としての用途、例えば、サイクロスポリン
類、例えばシクロスポリン療法に関連して前述した疾患
もしくは状態における用途、および b)免疫抑制、抗炎症または抗寄生虫処置方法、例え
ば、サイクロスポリン類、例えばシクロスポリン療法に
関連して前述した特定の疾患もしくは状態の処置方法で
あって、その免疫抑制、抗炎症または抗寄生虫有効量の
使用を含む方法を提供する。
明らかに、前記用途における水性媒質中固溶体および
溶液の全成分は、それら自体例えば静脈内投与に関して
医薬的に許容し得、静脈内適用可能なものである。
[実施例] 以下、実施例によりこの発明を具体的に説明する。
A)固溶体の製造およびそれらの用途 実施例1 適当なサッカロースモノラウレートは、そのモノエス
テル含有量が>80%であることから、ミツビシカセイ・
フード・コーポレーション(日本、東京104)の商業的
に入手可能な製品L−1695である。その製品はHLB値が
少なくとも12.3である。ラウリルエステル残基の純度は
約95%である。融点は約35℃であり、分解温度は約235
℃である。0.1重量%の量のモノエステルを含有する水
溶液の表面張力は25℃で約72.0ダイン/cmである。
このサッカロースモノラウレート製品1000mgおよびシ
クロスポリン160mgを20mlのエタノールに溶かし、溶媒
を回転蒸発器で濃縮すると、所望の固溶体が生成する。
モノエステルは吸湿性であるため残留物を乾燥条件下乳
鉢で微粉状にする。
実施例2 実施例1のサッカロースモノラウレート1000mgを160m
gのシクロスポリンと混合し、混合物を攪はんしながら1
50℃に加熱する。得られた透明溶液を室温に冷却して所
望の固溶体を得、次いでこれを実施例1の記載と同様に
処理する。
参考例1 a)実施例1で使用したサッカロースモノラウレート10
00mgおよびプロカゾン(バイアリゾン(Biarison)、商
標)30mgを20mlの100%エタノールに溶かし、溶媒を回
転蒸発器で完全に蒸発させると、所望の固溶体が生成す
る。残留物を乳鉢で微粉末に砕き、滑沢剤としてステア
リン酸マグネシウム10mgと混合する。
b)プロカゾン成分の代わりに30mgのプロゲステロンを
用いることにより同様の固溶体が得られる。
実施例3 下記組成を有する固溶体は実施例1と同様の方法で製
造され得る。
実施例4 各々1000mgのラフィノースモノラウレートおよび1000
mgのラフィノースモノオレエート(モノエステル成分>
80%)中にシクロスポリンを含有する固溶体を蒸発濃縮
方法により製造する。ラフィノースモノラウレートには
135mgのシクロスポリンおよびラフィノースモノオレエ
ートには200mgのシクロスポリンが溶解され得る。得ら
れた固溶体は完全に水溶性である。
実施例5 2000mgのサッカロースモノラウレート(モノエステル
成分>80%)および320mgのシクロスポリンを、10重量
%のエタノールを含む水溶液50mlに溶かし、液状ミセル
溶液を注射用アンプルに仕込み、無菌条件下凍結乾燥す
る。こうして得られた固溶体(アンプル中)は0.9%NaC
l含有水溶液中で振ることにより30秒以内に溶解し、透
明な溶液を製品として生成し得る。
実施例6 実施例1の方法に従い製造された362mgの固溶体を375
mgの水不含有くえん酸および150mgの重炭酸ナトリウム
と混合し、混合物を圧縮成形する。こうして得られた発
泡性錠剤は50mgのシクロスポリンを含有し、残基を脱離
することなく水に2.5分以内に溶解する。得られた溶液
は経口投与可能であるため、例えば、1回または数回の
用量、例えば1日2〜4回の投与による有効なシクロス
ポリン療法を可能にする。
実施例7 25mgのシクロスポリンを含有する実施例1の方法に従
い製造された固溶体181.25mgを198.75mgの粘稠性液体パ
ラフィンと攪はんしながら混合し、ゼラチン硬カプセル
中に仕込む。得られた経口単位用量形態からのシクロス
ポリンの放出速度(水中)を37℃で測定する。
実施例8 1000mgのサッカロース・モノラウレート(モノエステ
ル成分>80%)および30mgのプロカゾン(バイアリゾ
ン、商標)を蒸発濃縮方法に従い処理して固溶体を生成
させる。粉末を1.0gの固形脂肪Ph.Eur.により成形して
坐剤とすることにより、吸湿性を低下させる。
B)液状ミセル溶液の製造およびその用途 ひとに適用する場合、固溶体を好ましくは液状(水
性)ミセル溶液に変換し、経口または静脈内適用の場合
は一般的に40〜2000mgの量のシクロスポリンに相当する
投与量を用いる。この範囲内において経口適用の場合に
は高用量および静脈内適用の場合には低用量とする。
実施例9 16mgのシクロスポリンを、10重量%サッカロースモノ
ラウレート含有(モノエステル量>80重量%)等張水溶
液1mlに可溶化する。この溶液は病変部内注射による乾
せんの処置に使用される。繰り返し注射が乾せんの処置
には有効である。
実施例10 モノエステル成分>80重量%のサッカロースモノラウ
レート1000mgおよびシクロスポリン160mgを、16mlの1,2
−プロピレングリコールおよび91mlの蒸留水から成る液
体混合物に溶かし、ろ過により殺菌し、注射用アンプル
に満たす。可溶化溶液1mlに対し1.5mgのシクロスポリン
用量は平均用量範囲に対応し、通常の50mg/mlのシクロ
スポリン注入濃厚液に対して1.33の比率の希釈に相当す
る。
参考例2 実質的に水不溶性の賦形剤としてp−ヒドロキシ安息
香酸メチルエステル、実質的に水不溶性の医薬活性化合
物としてプロカゾン(バイアリゾン、商標)およびプロ
ゲステロンを用いて、モノエステル成分>80%のサッカ
ロースモノラウレートにより透明な可溶化溶液を製造す
る。可溶化質の水溶液(10重量%)において、1ml当た
り8mgのp−ヒドロキシ安息香酸メチルエステル、3mgの
プロカゾンおよび3mgのプロゲステロンが可溶化され得
る。可溶化溶液は室温で長い期間に亙り安定している。
凍結乾燥で水を除去することにより固溶体が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、シクロスポリン−サッカロース・モノラウレ
ート溶液(曲線1)、シクロスポリン−ラフイノース・
モノラウレート溶液(曲線2)および市販品(曲線3)
をいぬに静注したときの血しょうレベルを示すグラフで
ある。第2図は、シクロスポリンに関するサッカロース
・モノラウレートの可溶化能力と濃度の関係を示すグラ
フである。

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サッカロース・モノラウレートおよびラフ
    ィノース・モノラウレートから選択された少なくとも1
    種のエステルにより溶解化されたサイクロスポリン(Cy
    closporin)を含む、医薬組成物。
  2. 【請求項2】サイクロスポリンがサッカロース・モノラ
    ウレートにより溶解化されている、請求項1記載の医薬
    組成物。
  3. 【請求項3】サイクロスポリンがラフィノース・モノラ
    ウレートにより溶解化されている、請求項1記載の医薬
    組成物。
  4. 【請求項4】サイクロスポリンの含量がエステルとサイ
    クロスポリンの総重量を基本にして7から30重量%であ
    る、請求項1から3のいずれかに記載の医薬組成物。
  5. 【請求項5】サイクロスポリンがサイクロスポリンAで
    ある、請求項1から4のいずれかに記載の医薬組成物。
  6. 【請求項6】サッカロース・モノラウレートまたはラフ
    ィノース・モノラウレート中のサイクロスポリンの固溶
    体。
  7. 【請求項7】サイクロスポリンがサッカロース・モノラ
    ウレート中の固溶体である、請求項6記載の固溶体。
  8. 【請求項8】サイクロスポリンがラフィノース・モノラ
    ウレート中の固溶体である、請求項6記載の固溶体。
  9. 【請求項9】サイクロスポリンの含量がエステルとサイ
    クロスポリンの総重量を基本にして7から30重量%であ
    る、請求項6から8のいずれかに記載の固溶体。
  10. 【請求項10】サイクロスポリンがサイクロスポリンA
    である、請求項6から8のいずれかに記載の固溶体。
  11. 【請求項11】請求項6〜10のいずれか記載の固溶体の
    製造方法であって、 1)揮発性溶媒にサイクロスポリンおよびサッカロース
    ・モノラウレートおよびラフィノース・モノラウレート
    から選択された少なくとも1種のエステルを溶かして溶
    媒を揮発させるか、または 2)サッカロース・モノラウレートおよびラフィノース
    ・モノラウレートから選択された少なくとも1種のエス
    テルを融解により液化し、得られた融解物にサイクロス
    ポリンを溶かし、得られた溶液を冷却により固化し、 得られた固溶体を回収することを含む方法。
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