JP3090637B2 - 地盤改良機械 - Google Patents

地盤改良機械

Info

Publication number
JP3090637B2
JP3090637B2 JP09321128A JP32112897A JP3090637B2 JP 3090637 B2 JP3090637 B2 JP 3090637B2 JP 09321128 A JP09321128 A JP 09321128A JP 32112897 A JP32112897 A JP 32112897A JP 3090637 B2 JP3090637 B2 JP 3090637B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solidified material
chain
filter device
ground improvement
view
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09321128A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11152740A (ja
Inventor
昌己 牧野
勝夫 金井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kato Construction Co Ltd
Original Assignee
Kato Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kato Construction Co Ltd filed Critical Kato Construction Co Ltd
Priority to JP09321128A priority Critical patent/JP3090637B2/ja
Publication of JPH11152740A publication Critical patent/JPH11152740A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3090637B2 publication Critical patent/JP3090637B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構築物などの基礎
を造るため掘削しながら土壌と粉体又はミルクなどの固
化材とを攪拌混合して地盤を改良する地盤改良機械に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、地盤改良機械としては、図20に
示すように、ベースマシン201のアーム202の先端
にトレンチャ203を取り付けたものが知られている。
この地盤改良機械200は、図21に示すように、トレ
ンチャ203の左側板203aと右側板203b間にモ
ータ204により回転駆動される駆動軸205が軸架さ
れ、当該駆動軸205に一対の駆動スプロケット206
が装着され、前記左側板203a及び右側板203bの
下端側に左右一対の支持枠207が取り付けられてい
る。この一対の支持枠207の下端部には、回転軸20
8が各々軸架され、当該回転軸208には、各々従動ス
プロケット209が装着されている。
【0003】図22に示すように、前記駆動スプロケッ
ト206と従動スプロケット209間には、無端状のチ
ェイン210が各々巻装されている。また、図23に示
すチェイン210の部分拡大図ののように、前記チェイ
ン210には多数の撹拌翼211が列設され、モータの
204の回転駆動により、駆動スプロケット206が回
転され、チェイン210が回動され、多数の撹拌翼21
1が地盤を掘削撹拌するように構成されている。
【0004】さらに、図21に示すように、前記トレン
チャ203の右側板203bに沿って、固化材圧送管2
12が配設され、固化材圧送管212の先端部は、図2
1及び図24に示すよう逆T字状に形成された突出ノズ
ル213となっており、この突出ノズル213には固化
材が吐出される吐出口215が多数形成されている。ま
た、固化材圧送管212の先端部の形状は、図25に示
すように、水平状に形成された水平型突出ノズル214
の場合もある。この場合も、水平突出ノズル214に
は、吐出口216が多数形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の地盤改良機械200では、図20に示す供給機(図
示しない)から圧送ホース219を介して、突出ノズル
213に固化材が供給されるが、圧送ホース219内に
おいて固結した固化材が突出ノズル213の吐出口21
5において目詰まりし、品質のバラツキや作業ロスを生
じる原因になっていた。さらに、深層改良等において
は、長時間貫入しているため上記同様に固化材が突出ノ
ズル213の吐出口215を完全に閉塞し、圧送ホース
219の破裂を生じることがあった。
【0006】そこで、本発明は、突出ノズルから吐出さ
れる固化材の品質を安定させ、固化材と処理土との撹拌
の効率を高め、また、吐出口の目詰まりを防止し、圧送
ホースの破裂防止を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の地盤改良機械では、フレ
ームの上部に設けられ、モータにより回転される駆動ス
プロケットと、前記フレームの下部に回転自在に設けら
れた従動輪と、前記駆動スプロケットと前記従動輪との
間に巻装され、複数の撹拌翼を取着されたチェインと、
前記従動輪の近傍に設けられた固化材吐出口と、前記固
化材吐出口への固化材を供給する固化材圧送管とを備え
たトレンチャを有し、前記固化材吐出口へ供給される固
化材から固結したものを濾過するフィルタ装置を備えて
いる。
【0008】この構成により、フィルタ装置が固結した
固化材を濾過し、固化材吐出口が詰まることなく濾過さ
れた固化材が固化材吐出口から処理土中に吐出され、チ
ェインに取着された複数の撹拌翼が改良対象土を撹拌
し、固化材吐出口から吐出された固化材が改良対象土中
に撹拌される。
【0009】また、請求項に記載の発明では、請求項
に記載の発明の構成に加えて、前記フィルタ装置は、
着脱自在なフィルタ部材を備えたことを特徴としてい
る。
【0010】この構成により、フィルタは着脱自在に交
換することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施の形態であ
る地盤改良機械について図面を参照して説明する。
【0012】図1は、地盤を掘削しつつ固化材を地盤
(改良対象土)中に、撹拌混合する地盤改良機械1の全
体構成を示す図面である。
【0013】図1に示すように、地盤改良機械1は、ク
ローラ5により自走可能な改良機本体(バックホー)2
から回動自在なアーム3が延出され、当該アーム3の先
端にトレンチャ4が取着されている。なお、固化材とし
ては、セメント、石灰等が用いられ、これらの粉粒状又
はミルク状のものが用いられる。
【0014】次に、トレンチャ4の構造について、図2
及び図3を参照して説明する。図2は、トレンチャ4の
正面図であり、図3は、トレンチャ4の左側面図であ
る。
【0015】図2に示すように、トレンチャ4は、フレ
ーム6の右側板7と左側板8との間に横杆9,10,1
1が横架され、当該横杆9,10,11に縦杆12,1
3が吊下され、更に、縦杆12,13の下端部には横杆
14,15が横架され、右側板7と左側板8との間の横
杆9の上方には、駆動軸16が右側板7及び左側板8に
垂直に軸架されている。
【0016】また、左側板8の上部には前記駆動軸16
を回転駆動する駆動モータ17が装着され、当該駆動モ
ータ17の駆動軸は駆動軸16の左端部に接続されてい
る。
【0017】さらに、前記駆動軸16には、一対の駆動
スプロケット18,19が固着され、前記縦杆12,1
3の下端部には、前記駆動スプロケットに対向するよう
に、回動自在な従動スプロケット20,21が、各々軸
着されている。
【0018】前記トレンチャ4の右側板7の近傍には、
右側板7に沿うように、固化材圧送管22が配設され、
当該固化材圧送管22は、右側板7の下端部に対向する
位置から屈曲し、縦杆12と縦杆13との間に延設され
ている。また、固化材圧送管22の下端部には、水平に
設けられた突出ノズル23が取着されている。
【0019】さらに、上記駆動スプロケット19と従動
スプロケット21との間には、図3に示すように、無端
状のチェイン24が巻装され、駆動スプロケット18,
19と従動スプロケット20,21との間にもチェイン
24と同様の無端状のチェイン(図示外)が巻装されて
いる。本実施の形態では、従動スプロケット20,21
を用いているが、従動スプロケット20,21の代わり
に、歯のない従動アイドラを用いてもよく、また、一方
を従動スプロケットとし、他方を従動アイドラをしても
よい。
【0020】該各チェイン24及び図示外のチェインの
外周面には、図3に示すように、撹拌翼25が多数列設
されている。撹拌翼25の構造については、後述する。
【0021】また、図3に示すように、縦杆12の下端
部には、従動スプロケット21とチェイン24との間に
転石や砂利の進入を防止する異物防止カバー26が配設
されている。この異物防止カバー26は、下部が、従動
スプロケット21の外周面に沿うように円弧状に形成さ
れ、異物防止カバー26の両端部には、従動スプロケッ
ト21とチェイン24との間に異物の進入を防止する平
板状の異物進入防止版26a,26bがチェイン24に
沿うように各々固着されている。また、前記縦杆13の
下端部にも、図2に示すように、前記異物防止カバー2
6と同様の異物防止カバー27が配設されている。
【0022】さらに、図3に示すように、縦杆12の上
端部には、駆動スプロケット19とチェイン24との間
に転石や砂利の進入を防止する第二の異物防止カバー2
8が配設されている。この第二の異物防止カバー28
は、上部が、駆動スプロケット19の外周面に沿うよう
に円弧状に形成されている。また、前記縦杆13の上端
部にも、図2に示すように、前記第二の異物防止カバー
28と同様の第二の異物防止カバー29が配設されてい
る。
【0023】また、図3に示すように、前記縦杆12の
前側(図3における右側)には、チェインテンショナ3
0が配設され、また、前記縦杆12の後側(図3におけ
る左側)にも、チェインテンショナ30と対称形のチェ
インテンショナ31が配設されている。このチェインテ
ンショナ30,31について、図4を参照して説明す
る。
【0024】図4は、チェインテンショナ30の拡大図
である。図4に示すように、チェインテンショナ30
は、長さの異なる4枚の板ばね32a,32b,32
c,33dを緊結部材33により緊結して一体にしてい
る。また、この緊結部材33は、図5に示すように、チ
ェイン24の回動に従動して回動するアドラー34,3
5を軸支する保持部36を板バネ32a〜32dと一体
で緊結している。
【0025】ここで、図5は、保持部36及びアイドラ
34,35を図4における右方向から見たときの正面図
である。この保持部36により、アイドラ34,35が
回転自在に保持されている。
【0026】また、図4に示すように、最も長い板ばね
32aの上端部は巻回されて、支軸37により軸支さ
れ、かつ、板ばね32a,32b,33cの下端部は、
縦杆12の下端部に設けられているホルダ38のスリッ
ト38aに揺動可能に保持されされている。
【0027】次に、緊結部材33について、図6を参照
して説明する。図6は、緊結部材33の断面図である。
緊結部材33は、断面略U字型の板ばね受け部材33a
と、平板状の蓋部材33bとをボルト39a,39b,
39c,39dにより緊結することにより、板ばね32
a,32b,32c,32dを一体として固定してい
る。
【0028】図7は、アイドラ35を図4に示す下方か
ら見た図である。アイドラ35は、保持部36に設けら
れた軸部40により回動自在に軸支されている。
【0029】図8は、図7に示すアイドラ35の断面図
である。図8に示すように、軸部40により軸支されて
いるが、軸部40とアイドラ35間には、ベアリング4
1が設けられている。尚、他のアイドラ34等について
も同様の構造である。
【0030】また、チェインテンショナ31も上記チェ
インテンショナ30と対称形に形成されているだけで、
構造は、上記チェインテンショナ30と同様であるので
説明は省略する。
【0031】ここで、前記トレンチャ4の上端部には、
図2に示すように、バックホー2の下端部に固定するた
めの取付部42が固着されている。
【0032】尚、図9に示すように、チェインテンショ
ナ30に板ばねを用いるのではなく、コイルばね43を
用いてもよい。
【0033】次に、図10,図11,図12,図13,
図14を用いて撹拌翼25の構成について説明する。
【0034】図10は、撹拌翼25が固着されているチ
ェイン24を正面から見た図である。図11は、撹拌翼
25をチェイン24の長手方向から見た図である。ま
た、図12は、撹拌翼25の斜視図である。
【0035】図10〜図12に示すように、撹拌翼25
は、チェイン24上にチェイン24の長手方向に直行す
るように多数固着されている。図12に示すように撹拌
翼25は、平板25aの両端部に垂直に立ち上げて垂直
版25bを各々形成し、断面略U字型に形成されてい
る。この撹拌翼25は鋼板により形成されている。
【0036】次に、図12に示すように撹拌翼25の裏
面には、チェイン24の内側に付着した未処理土を掻き
出すため、左右一対の突起板44が、撹拌翼25の長手
方向と平行に固着されている。
【0037】次に、切削羽根13について、図13及び
図14を参照して説明する。図13は、左右一対のチェ
イン24,24上に、撹拌翼25及び切削羽根45が交
互に列設されている様子を示す図であり、図14は、切
削羽根45の斜視図である。
【0038】本実施の形態では、図10に示すように撹
拌翼25を複数列設したものについて説明したが、図1
3に示す撹拌翼の変形例のように、撹拌翼25の間に、
切削羽根45を設けるようにしてもよい。
【0039】図14に示すように、切削羽根45は、前
記チェイン24の長手方向と直行する方向に固着された
平板46上に、当該チェイン24の長手方向に対して、
傾斜した角度を有する平板として固着されて形成されて
いる。
【0040】この切削羽根45は、図13に示すよう
に、チェイン24の長手方向に対して、前記撹拌翼25
と交互に配設されている。また、この切削羽根45は、
左右一対平行に設けられたチェイン24,24上に左右
一対対向するように配設されており、羽根の傾斜角度
は、対向する左右で、対称的になるように構成されてお
り、ハの字状、または、逆ハの字状に交互に配設されて
いる。
【0041】次に、図1及び図15乃至図19を用い
て、フィルタ装置47について詳述する。図1に示すよ
うに、トレンチャ4の上方には、フィルタ装置47が設
けられている。
【0042】このフィルタ装置47について、図15及
び図16を参照して説明する。図15はフィルタ装置4
7の斜視図であり、図16はフィルタ装置47の分解斜
視図である。
【0043】図15及び図16に示すように、フィルタ
装置47は、円筒状のハウジング48の底部にろうと状
の底部49が固着され、ろうと状の底部49の中心部に
は固化材圧送管22が固着されている。また、前記ハウ
ジング48の上部には、着脱可能な円盤状の蓋部50が
配設され、当該蓋部50の中心部には、固化材圧送管2
2が固着されている。また、前記ハウジング48内部に
は、金網で円筒状に形成されたフィルタ51が着脱可能
に内臓されている。このフィルタ51の目の大きさは、
固結した固化材を除去できるように選択されている。即
ち、フィルタ51の目を突出ノズルの吐出口より小さく
しておけば、固結した固化材による吐出口の目詰まりを
防止することができる。
【0044】尚、フィルタ装置47を、トレンチャ4の
近傍に設けた場合は、トレンチャ4の内部に設けた場合
やトレンチャ4から離れた位置に設けた場合と比べて、
常に垂直に保持され、地盤改良作業の邪魔にならず、ま
た、破損等も防止できる。また、フィルタ装置47を、
改良機本体(バックホー)2やその付近に設けた場合
も、同様であり、常に垂直に保持され、地盤改良作業の
邪魔にならず、また、破損等も防止できる。
【0045】次に、図17を参照して、フィルタ装置の
変形例について説明する。図17に示すフィルタ装置5
2は、円筒状のハウジング53に着脱可能な上蓋54及
び底蓋55が設けられ、ハウジング53内に平板状の金
網56が設けられ、ハウジング53の側面には、金網5
6を挟むように固化材圧送管22,22が各々固着され
ている。
【0046】次に、図18及び図19を参照して、深層
に固化材を混合する深層処理の場合のフィルタ装置47
について説明する。
【0047】図18に示すように、深層処理の場合は、
フィルタ装置47の下方にスイベル57を設けている。
このスイベル57は、固化材圧送管22の絡まりを防止
するものであり、固定軸57aに対して回転軸57bが
自由に回転できるように構成され、回転軸57bの回転
に伴う固化材圧送管22の絡まりを防止している。すな
わち、フィルタ装置47の下方には、固化材圧送管22
の絡みを防止するスイベル57を備えているので、深層
の地盤改良の場合でも、スイベル57により、固化材圧
送管22のねじれを防止することができる。
【0048】具体的には、図19に示すように、フィル
タ装置47及びスイベル57は、長い深層用固化材圧送
管58の上部に設けられている。尚、フィルタ装置47
の上方にスイベル57を設けても、同様である。
【0049】次に、本実施の形態の地盤改良機械1の作
用について説明する。
【0050】固化材を地盤改良処理の対象である改良対
象土に撹拌混合する時には、まず、図1に示すように地
盤改良機械1のベースマシンを構成するバックホー2
は、クローラ5を回動させて改良対象土59の位置まで
移動する。バックホー2のアーム3の下端部に吊下され
たトレンチャ4は、改良対象土59に下端部から、チェ
イン24を回動させながら挿入される。このとき、図2
に示す駆動モータ17が駆動軸16を回動して駆動スプ
ロケット18,19が回動され、駆動スプロケット1
8,19と従動スプロケット20,21間に各々巻回さ
れているチェイン24が回動される。
【0051】ここで、従動スプロケット20,21とチ
ェイン24,24との間には、異物防止カバー26,2
7が各々設けられているので、従動スプロケット20,
21とチェイン24,24との間に、転石や砂利が絡み
込むことがない。従って、チェイン24,24の破損も
しくはチェイン24,24の外れを防止することができ
る。
【0052】また、駆動スプロケット18,19とチェ
イン24,24との間にも、第二の異物防止カバー2
8,29が各々設けられているので、駆動スプロケット
18,19とチェイン24との間に、転石や砂利が絡み
込むことがない。従って、チェイン24,24の破損も
しくはチェイン24,24の外れを防止することができ
る。
【0053】さらに、粉粒状又はミルク状のセメント、
石灰等の固化材は供給機(図示しない)から、固化材圧
送管22を介して、突出ノズル23に供給されるが、図
2に示すように、トレンチャ4の近傍の固化材圧送管2
2には、フィルタ装置47が設けられているので、固化
材圧送管22内で固結した固化材が濾過される。従っ
て、固化材の品質の向上が図れ、突出ノズル23の吐出
口の目詰まりが防止でき、作業効率の向上と、固化材圧
送管22の破裂が防止できる。また、フィルタ装置47
のフィルタ51は、着脱式カートリッジとなっているの
で、フィルタ51の掃除及び交換も容易である。また、
図17に示すフィルタ装置52の場合でも、金網56が
着脱可能なので、清掃及び交換が容易である。
【0054】フィルタ装置47により、濾過された固化
材は、突出ノズル23の吐出口から改良対象土中に吐出
される。
【0055】このとき、チェイン24の外表面には、複
数の撹拌翼25及び切削羽根45が交互に複数列設され
ており、この撹拌翼25の垂直板25bと、切削羽根4
5がチェイン24の回動に伴って、改良対象土を撹拌す
ることにより、固化材と改良対象土が撹拌混合される。
ここで、撹拌翼25の裏側には、突起板44が一対設け
られているので、チェイン24の回動に伴って、チェイ
ン24の内側で突起板44が回動することになるので、
チェイン24の内側に未処理土が付着することがない。
従って、地盤改良作業中に、チェイン24の内側に付着
した未処理土が剥離して、処理土中に未処理土が残るこ
とがない。
【0056】また、切削羽根45は、図13に示すよう
に、チェイン24の長手方向に対して、前記撹拌翼25
と交互に配設されている。また、この切削羽根45は、
左右一対平行に設けられたチェイン24,24上に左右
一対対向するように配設されており、羽根の傾斜角度
は、対向する左右で、対称的になるように構成されてお
り、ハの字状、または、逆ハの字状に交互に配設されて
いる。従って、チェイン24の回動に伴って、図13に
示す矢印のように改良対象土がチェイン24の長手方向
に直交する方向で、中寄せ及び外寄せされるので、粘着
性の高い土に対しても、固化材と改良対象土の混合不良
を起こすことがなく、混合効率を高くすることができ
る。
【0057】さらに、チェイン24は、板ばね32a,
32b,32c,32dからなるチェインテンショナ3
0,31を備えているので、地盤改良の作業中もチェイ
ン24に対して常に張力を付与することができる。ま
た、チェインテンショナ30,31は縦杆12,13の
両側に各々設けられているので、チェイン24,24に
確実に張力を付与することができる。また、図4に示す
ように、チェインテンショナ30,31は、板ばね32
a上端部が支軸37により軸支されて揺動可能なので、
チェイン24の変形に十分追従することができる。ま
た、チェインテンショナ30,31は、アイドラ34,
35を各々備えているので、チェイン24を確実に保持
し、張力を付与することができる。
【0058】また、図19に示すように、深層の地盤改
良処理の場合には、フィルタ装置47の下方にスイベル
57を設けているので、深層用の固化材圧送管58の回
転に伴う固化材圧送管58の絡まりを防止することがで
きる。
【0059】尚、本発明は、上記の実施の形態及び変形
例に限られず、各種の変形が可能なことはいうまでもな
い。
【0060】例えば、上記の実施の形態では、チェイン
24は左右一対設けているが、チェイン24は、1本の
場合でも3本以上設けた場合でも、本発明を適用できる
ことはいうまでもない。
【0061】また、固化材の材質等についても、セメン
トや石灰に限られず各種の材質を使用できることはいう
までもない。
【0062】
【発明の効果】請求項1に記載の発明の地盤改良機械で
は、固化材吐出口へ供給される固化材から固結したもの
を濾過するフィルタ装置を備えているので、フィルタ装
置が固結した固化材を濾過し、固化材吐出口が詰まるこ
となく濾過された固化材が固化材吐出口から改良対象土
中に吐出され、吐出口の目詰まりや固化材圧送管の破裂
を防ぐことができる。特に、固化材吐出口の付近、トレ
ンチャの近傍、地盤改良機の本体又はその付近において
フィルタ装置を備えたときは、フィルタ装置が地 盤作業
の邪魔になったり、破損することがない。
【0063】さらに、請求項に記載の発明の地盤改良
機械では、請求項に記載の発明の効果に加えて、前記
フィルタ装置は、着脱自在なフィルタ部材なので、フィ
ルタ部材の掃除、交換が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の地盤改良機械の全体構
成図である。
【図2】本発明の一実施の形態の地盤改良機械に使用さ
れるトレンチャの正面図である。
【図3】本発明の一実施の形態の地盤改良機械に使用さ
れるトレンチャの左側面図である。
【図4】本発明の一実施の形態の地盤改良機械に使用さ
れるトレンチャに使用されるチェインテンショナの拡大
図である。
【図5】上記チェインテンショナの保持部の正面図であ
る。
【図6】上記チェインテンショナの緊結部材の断面図で
ある。
【図7】上記チェインテンショナのアイドラを下方から
見た図である。
【図8】上記アイドラの断面図である。
【図9】チェインテンショナの変形例を示す図である。
【図10】本発明の一実施の形態の地盤改良機械のチェ
インに固着される撹拌翼の正面図である。
【図11】上記撹拌翼をチェインの長手方向から見た図
である。
【図12】上記撹拌翼の斜視図である。
【図13】撹拌翼の変形例を示す正面図である。
【図14】本発明の一実施の形態の地盤改良機械のチェ
インに固着される切削翼の斜視図である。
【図15】本発明の一実施の形態の地盤改良機械のフィ
ルタ装置の斜視図である。
【図16】上記のフィルタ装置の分解斜視図である。
【図17】上記のフィルタ装置の変形例を示す斜視図で
ある。
【図18】本発明の他の実施の形態である深層用地盤改
良機械に使用されるスイベルの正面図である。
【図19】本発明の他の実施の形態である深層用地盤改
良機械を示す図である。
【図20】従来の地盤改良機械の側面図である。
【図21】従来の地盤改良機械のトレンチャの正面図で
ある。
【図22】従来の地盤改良機械のトレンチャの側面図で
ある。
【図23】従来の地盤改良機械のチェインの拡大図であ
る。
【図24】従来の地盤改良機械の突出ノズルの正面図で
ある。
【図25】従来の地盤改良機械の突出ノズルの他の例を
示す正面図である。
【符号の説明】
4 トレンチャ 6 フレーム 7 右側板 8 左側板 17 駆動モータ 18 駆動スプロケット 19 駆動スプロケット 20 従動スプロケット 21 従動スプロケット 22 固化材圧送管 23 突出ノズル 24 チェイン 25 撹拌翼 26,27 異物防止カバー 28,29 第二の異物防止カバ
ー 30,31 チェインテンショナ 32a,32b,32c,33d 板ばね 34,35 アイドラ 44 突起板 45 切削羽根 47 フィルタ装置 51 フィルタ 56 金網 57 スイベル
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−250129(JP,A) 特開 平9−67818(JP,A) 特開 平8−27770(JP,A) 特開 平8−27771(JP,A) 実開 昭54−176205(JP,U) 実開 昭54−175804(JP,U) 実開 昭54−175805(JP,U) 実開 昭59−144066(JP,U) 実公 昭41−12584(JP,Y1) 実公 昭45−21453(JP,Y1) 実公 昭27−6228(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 3/12 E02F 5/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームの上部に設けられ、モータによ
    り回転される駆動スプロケットと、 前記フレームの下部に回転自在に設けられた従動輪と、 前記駆動スプロケットと前記従動輪との間に巻装され、
    複数の撹拌翼を取着されたチェインと、 前記従動輪の近傍に設けられた固化材吐出口と、前記固化材吐出口への固化材を供給する固化材圧送管と
    を備えたトレンチャを有し、 前記固化材吐出口へ供給される固化材から固結したもの
    を濾過するフィルタ装置を備えたことを特徴とする地盤
    改良機械。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ装置は、着脱自在なフィル
    タ部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の地盤
    改良機械。
JP09321128A 1997-11-21 1997-11-21 地盤改良機械 Expired - Fee Related JP3090637B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09321128A JP3090637B2 (ja) 1997-11-21 1997-11-21 地盤改良機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09321128A JP3090637B2 (ja) 1997-11-21 1997-11-21 地盤改良機械

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000003338A Division JP2000154531A (ja) 2000-01-01 2000-01-12 地盤改良機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11152740A JPH11152740A (ja) 1999-06-08
JP3090637B2 true JP3090637B2 (ja) 2000-09-25

Family

ID=18129126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09321128A Expired - Fee Related JP3090637B2 (ja) 1997-11-21 1997-11-21 地盤改良機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3090637B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4566098B2 (ja) * 2005-09-14 2010-10-20 株式会社ケイアイテクノ 地盤改良装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11152740A (ja) 1999-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3090637B2 (ja) 地盤改良機械
JP2000070738A (ja) スクリーンクラッシャー
JP4365390B2 (ja) トレンチャー式撹拌混合機における掘削撹拌翼の取付構造
JP2000154531A (ja) 地盤改良機械
JP3309081B2 (ja) ふるい作業用バケット
JP2000354830A (ja) 篩い分け機
JP2000191390A (ja) 堆肥切り返し装置
JP3357027B2 (ja) 地盤改良装置
JP3178789B2 (ja) ロータリー式固化材吐出装置
JPH10204868A (ja) 地盤改良機械
JP3375577B2 (ja) 土質改良機械の土砂ホッパ及び自走式土質改良機械
JPH0752176Y2 (ja) 撹拌混合処理装置
JP3197239B2 (ja) 貝類自動選別機
JP3879090B2 (ja) 連続式土砂攪拌装置
JP3054675B1 (ja) 岩石分別装置
JP3096019B2 (ja) 地盤改良機械用トレンチャ
JPH0958841A (ja) 植生基盤材の攪拌供給ホッパー
JP2001317078A (ja) 土質改良機械
US5915567A (en) Screen accessory for screen and screening process
JP2566711Y2 (ja) 軟弱地盤撹拌機
JP2003328348A (ja) 土壌攪拌機
JPH09189026A (ja) 地盤改良機械
JP2000054366A (ja) 地盤改良機械
JP2000204543A (ja) 土質改良機械
JP2003041571A (ja) 地盤改良装置および地盤改良方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees