JP3054675B1 - 岩石分別装置 - Google Patents

岩石分別装置

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JP3054675B1
JP3054675B1 JP11151943A JP15194399A JP3054675B1 JP 3054675 B1 JP3054675 B1 JP 3054675B1 JP 11151943 A JP11151943 A JP 11151943A JP 15194399 A JP15194399 A JP 15194399A JP 3054675 B1 JP3054675 B1 JP 3054675B1
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Abstract

【要約】 【課題】 砕石等の岩石を大量に連続的に分別し、大き
さを揃えることができる岩石分別装置を提供する。 【解決手段】 複数の「く」の字形に屈曲された棒状部
材2を一定間隔で平行に配置して構成され、該棒状部材
2の上側直線部3によって形成される傾斜したふるい面
4、及び棒状部材2の屈曲部5によって形成されるふる
い面終端部6を有するふるい部7と、該ふるい部7を振
動させるための振動モータ8とを具備する。前記屈曲部
5を湾曲形状とする。前記棒状部材2をその両端部近傍
において支持し、前記棒状部材2の下側直線部12を長
さ方向に摺動自在に支持し、該下側直線部12の下端に
クッション部材21を配設する。前記棒状部材2の上端
部近傍を固定支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、採掘した岩石の分
別装置に関わり、特にふるい部の目詰まりがなく大量の
岩石を連続的に分別することができる岩石分別装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、河川の護岸工事には、強度や耐久
性、施工性などの観点から、あらかじめ成形したコンク
リートブロックにより河岸を覆う方法が多く採られてき
た。しかし、このようなコンクリートブロックによる護
岸は、魚やカニなどの生物が生息するのに適しておら
ず、河川の自然環境を破壊するおそれがあるなどの問題
が生じる。そこで近年、河川護岸工事は自然石を敷き詰
めて河岸を覆う方法に切り換えられてきている。この方
法によれば、護岸の表面には自然石による凹凸や多くの
穴が形成されるため、自然の環境に比較的近く、様々な
生物が生息し易い環境とすることができる。
【0003】上記のような自然石を用いた護岸とするた
めには、比較的大きさの揃った、角の丸い自然石が大量
に必要となる。しかし、このような大きさの揃った、角
の丸い自然石は、天然に大量に存在するものではなく、
それらを選択して採集することは極めて困難であって、
多大な労力を要する。したがって、採掘した岩石を砕石
機等によって破砕して生成した砕石を使用するのが効率
的であるが、このような砕石は、通常、大きさが揃って
おらず、また、角張った形状をしており、そのままでは
護岸に使用するのに適していない。そこで、前記砕石か
ら護岸の構成部材として適した大きさ及び形状の自然石
を人工的に製造する必要がある。
【0004】ここで、前記砕石を角の丸い形状とするた
めには、本件出願人による実公平6−39798号公報
に開示の登録実用新案に係る「コンクリート用砕砂製造
に用いる媒体石の製造装置」(以下「媒体石の製造装
置」という。)を転用して使用することができる。該媒
体石の製造装置51は、図10および図11に示すよう
に、内部が攪拌室52とされた筒状ドラム53と、該筒
状ドラム53を回転駆動させる駆動装置54とを有し、
前記筒状ドラム53の一端壁55に、投入口と排出口と
を兼ねる開口部56を設けるとともに、前記筒状ドラム
53の一端壁55の内面から前記開口部56の内部にわ
たって螺旋状の送り羽根57を取り付け、前記筒状ドラ
ム53の回転方向を切り替えることによって、前記送り
羽根57が前記攪拌室内52の砕石58を送り込み又は
排出させる動作を行うものである。このような媒体石の
製造装置51を、砕石58の角を丸い形状とするため玉
石製造装置として転用して使用すれば、前記砕石58を
回転する前記攪拌室52の内部において攪拌し、摩砕す
ることができるので、大量の砕石58を容易に角が丸い
形状として取り出すことが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記媒
体石の製造装置を転用した装置によっては、砕石の角を
丸くすることはできても、大きさをそろえることはでき
ないため、前述のように、護岸の構成部材として適した
大きさ及び形状の自然石を得るためには、予め砕石の大
きさを揃えてから前記媒体石の製造装置に投入する必要
があった。ところが、従来は、砕石等の岩石の大きさを
揃えるため、大量の岩石を連続的に分別することができ
る適当な装置が存在しなかった。そのため、大量の砕石
の大きさを揃えるためには非常に多くの時間及び労力を
要し、実質的に砕石の大きさを揃えることがほとんど不
可能であるという問題点があった。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であって、護岸の構成部材として適した大きさ及び形状
の自然石を人工的に大量に製造するため、前記媒体石の
製造装置の前処理として、砕石等の岩石を大量に連続的
に分別し、大きさを揃えることができる岩石分別装置を
提供することを技術課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術課題を解決する
ための具体的手段は、次のようなものである。すなわ
ち、請求項1に記載する岩石分別装置は、複数の「く」
の字形に屈曲された棒状部材を一定間隔で平行に配置し
て構成され、該複数の棒状部材の上側直線部によって形
成される傾斜したふるい面、及び前記複数の棒状部材の
屈曲部によって形成されるふるい面終端部を有するふる
い部と、該ふるい部を振動させるための振動モータとを
具備し、前記ふるい部を構成する棒状部材がその両端部
近傍において支持され、その上端部近傍が前記ふるい部
及び前記振動モータを支持するフレームに固定支持され
ことを特徴とするものである。
【0008】請求項2に記載する岩石分別装置は、複数
の「く」の字形に屈曲された棒状部材を一定間隔で平行
に配置して構成され、該複数の棒状部材の上側直線部に
よって形成される傾斜したふるい面、及び前記複数の棒
状部材の屈曲部によって形成されるふるい面終端部を有
するふるい部と、該ふるい部を振動させるための振動モ
ータとを具備し、前記ふるい部を構成する棒状部材がそ
の両端部近傍において支持され、その下端部近傍におい
ては前記棒状部材の下側直線部が長さ方向に摺動自在に
支持され、該下側直線部の下端にクッション部材が配設
されたことを特徴とするものである。
【0009】請求項3に記載する岩石分別装置は、請求
項1又は2に記載する構成において、前記ふるい面終端
部を形成する前記棒状部材の屈曲部が湾曲形状であるこ
とを特徴とするものである。
【0010】請求項4に記載する岩石分別装置は、請求
項1、2又は3に記載する構成において、前記ふるい部
がフレームにより支持されるものであって、該フレーム
と前記ふるい部との結合及び前記フレームの各部の結合
が分離可能な結合手段によって行われていることを特徴
とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る岩石分別装置
1について図面に基づいて説明する。図1に示すよう
に、本発明の実施形態に係る岩石分別装置1は、複数の
「く」の字形に屈曲された棒状部材2を一定間隔で平行
に配置して構成され、該複数の棒状部材2の上側直線部
3によって形成される傾斜したふるい面4、及び前記複
数の棒状部材2の屈曲部5によって形成されるふるい面
終端部6を有するふるい部7と、該ふるい部7を振動さ
せるための振動モータ8と、前記ふるい部7及び振動モ
ータ8を支持するフレーム9とを具備する。
【0012】使用の際は、図2に示すように、前記ふる
い面4の上端部近傍に上方からパワーショベル10等に
よって砕石等の岩石11を投下すれば、該岩石11は自
動的に分別される。すなわち、前記岩石11が前記ふる
い面4を転がり落ちる間に、一定の大きさ以下の岩石1
1は前記ふるい面4を通過して下方にふるい落とされ、
一定の大きさ以上の岩石11は前記ふるい面終端部6か
ら前記岩石分別装置1の前方へ排出される。したがっ
て、あとは分別された岩石11をパワーショベル10等
により取り出せば所望の大きさの岩石11を分別して取
り出すことができる。
【0013】以下、本発明の実施形態に係る岩石分別装
置1の各部の構成について更に詳細に説明する。前記ふ
るい部7を構成する棒状部材2は、断面形状が一定であ
る長尺の棒状であって、所定個所に屈曲部5が設けら
れ、該屈曲部5の両側にはそれぞれ上側直線部3と下側
直線部12とを有しおり、全体として「く」の字形とな
るように形成されている。なお、図1においては断面形
状が丸形のものを使用しているが、前記棒状部材2の形
状はこれに限られるものではなく、断面形状が四角形や
三角形、あるいはH形やT形のものなど、様々な形状も
のを使用することができる。
【0014】そして、前記ふるい部7は、このような棒
状部材2を複数、一定間隔で平行に配置して構成され
る。この際、複数の前記棒状部材2の上側直線部3が傾
斜した一つの仮想平面上に配置されることによってふる
い面4が形成される。また、複数の前記棒状部材2の屈
曲部5が水平方向に一列に配置されることによってふる
い面終端部6が形成される。前記棒状部材2を配置する
間隔は、分別したい岩石11の大きさによって異なる。
すなわち、間隔を広くすればそれだけ大きな岩石11ま
でふるい落とすこととなり、間隔を狭くすれば比較的小
さな岩石11のみをふるい落とすこととなるので、分別
したい岩石11の大きさに合わせて適宜間隔を設定す
る。
【0015】前記ふるい面4の傾斜角度は、水平面に対
して10°〜45°の範囲内において適宜設定する。最
適な傾斜角度は、分別すべき岩石11の大きさや一回あ
たりに分別したい岩石11の量などによって異なるが、
通常は25°〜30°程度が適当であると考えられる。
一方、前記棒状部材2の下側直線部12は、略垂直とな
るように配置される。これは、ふるい分けられた岩石1
1が落下する際の障害とならないようにするため、及
び、分別後、地面に落ちた岩石11をパワーショベル1
0等により取り出す際の障害とならないようにして作業
性を良くするためである。したがって、前記棒状部材2
は、上側直線部3と下側直線部12とが100°〜13
5°の角度をなすように前記屈曲部5において屈曲され
る。
【0016】前記ふるい面終端部6を形成する前記棒状
部材2の屈曲部5は、図3に示すように、なめらかな円
弧状である湾曲形状となるように形成することが望まし
い。このように湾曲形状とすることにより、前記ふるい
面4を転がり落ちてきた岩石11が、前記ふるい面終端
部6において引っ掛かり、目詰まりが発生することを防
止できる。前記屈曲部5の湾曲形状の半径Rは大きいほ
ど良いが、最低でも30cm、より好ましくは50cm以上
確保することが望ましい。なお、前記湾曲形状は正確な
円弧状である必要はなく、なめらかなカーブを描くよう
な形状であれば良い。なお、前記屈曲部5を直線的に折
り曲げた形状とすることも可能である。
【0017】前記ふるい部7及び振動モータ8は、前記
フレーム9によりそれぞれ支持されている。本実施形態
においては、前記フレーム9は、前記岩石分別装置1の
前部両側に立設された前部主フレーム13と、前記岩石
分別装置1の後部両側に立設された後部主フレーム14
と、前記前部主フレーム13と後部主フレーム14とを
つなぐように水平方向に設けられた側部フレーム15
と、前記両側の前部主フレーム13をつなぐように水平
方向に設けられ、前記ふるい部7を構成する棒状部材2
の下側直線部12を支持するための4本の前部支持フレ
ーム16と、前記両側の後部主フレーム14をつなぐよ
うに水平方向に設けられ、前記ふるい部7を構成する棒
状部材2の上端部近傍を支持する後部支持フレーム17
と、該後部支持フレーム17の下方において前記前記両
側の後部主フレーム14をつなぐように水平方向に設け
られ、前記振動モータ8を支持する振動モータ支持フレ
ーム18と、前記後部支持フレーム17と振動モータ支
持フレーム18とを連結するように垂直方向に設けられ
た2本の振動伝達フレーム19とを具備して構成されて
いる。これら各部のフレーム9は、それぞれに必要とさ
れる強度や形状などに合わせて、H形鋼、T形鋼、山形
鋼、溝形鋼などを適宜選択して使用する。なお、このよ
うなフレーム9の構成は本発明に係る岩石分別装置1を
構成するフレーム9の一つの実施形態であって、これに
限定されるものではなく、前記ふるい部7及び振動モー
タ8を適切に支持することができるものであれば、これ
以外の様々な構成のフレーム9を採用することができ
る。
【0018】前記ふるい部7を構成する棒状部材2は、
その上端部近傍が前記後部支持フレーム17に、下端部
近傍が前記前部支持フレーム16に、それぞれ支持され
ている。このうち、前記棒状部材2の下端部近傍におい
ては、該棒状部材2の下側直線部12がその長さ方向に
摺動自在となるように支持されている。より具体的に
は、図4に示すように、前記4本の前部支持フレーム1
6のうちの上の3本により垂直に固定された支持パイプ
20の中に、前記棒状部材2の下側直線部12が挿入さ
れることにより、長さ方向に摺動自在となるように支持
されている。前記支持パイプ20には、前記棒状部材2
よりもわずかに大きな径を有する管が使用され、前記前
部支持フレーム16に対して溶接又はボルト止め等によ
り固定されている。前記支持パイプ20は長さが長いほ
ど強固に支持することができるが、必ずしも1本のパイ
プで構成されている必要はなく、例えば、図5に示すよ
うに、複数に分割されて構成されていても良い。
【0019】そして、前記棒状部材2の下側直線部12
の下端には、クッション部材21が配設されている。該
クッション部材21は、ゴムなどの可撓性のある弾性材
料で構成され、図4のA部の部分切欠拡大図である図6
に示すように、底を塞いだ短尺のクッション部材固定管
22に嵌入されて固定されている。なお、図6は、前記
クッション部材固定管22の前面を切欠いて内部が見え
るようにした状態を示す。前記クッション部材固定管2
2は、前記支持パイプ20の下方に位置しするように、
前記4本の前部支持フレーム16のうちの一番下のもの
に固定されている。このように、前記棒状部材2の下側
直線部12がその長さ方向に摺動自在となるように支持
され、なおかつ前記下側直線部12の下端にクッション
部材21が配設されたことにより、前記振動モータ8に
より与えられる前記ふるい部7の振動を減殺することが
なく、効率的に振動させることができるとともに、前記
岩石11が上方から前記ふるい部7に投下された際に生
じる衝撃を和らげることができる。
【0020】また、前記棒状部材2の上端部近傍は、前
記後部支持フレーム17に固定支持されている。より具
体的には、図7に示すように、前記両側の後部主フレー
ム14をつなぐように水平方向に設けられた前記後部支
持フレーム17にU字形の切欠き23を設けて前記棒状
部材2の上端部近傍を嵌合させるとともに、図4のB部
拡大図である図8に示すように、前記棒状部材2の上端
部近傍を短尺の棒状部材固定管24に嵌挿し、該棒状部
材固定管24をボルト止め等により前記後部支持フレー
ム17に固定することによって、前記棒状部材2の上端
部近傍は固定支持されている。後述するように、前記後
部支持フレーム17は、前記振動モータ8を支持する振
動モータ支持フレーム18と振動伝達フレーム19によ
り連結されており、前記振動モータ8により発生した振
動が伝達される。したがって、前記後部支持フレーム1
7に前記棒状部材2の上端部近傍を固定支持することに
より、前記ふるい部7を構成する棒状部材2を効率的に
振動させることができる。
【0021】前記振動モータ8は、図1及び図7に示す
ように、前記後部支持フレーム17の下方において前記
前記両側の後部主フレーム14をつなぐように水平方向
に設けられた振動モータ支持フレーム18に固定支持さ
れている。この際、前記振動モータ8により発生した振
動を前記振動モータ支持フレーム18に効率的に伝達す
るため、前記振動モータ8を前記振動モータ支持フレー
ム18に直接ボルト止め等することによって締結して固
定すると良い。また、前記ふるい面4の上端部近傍に上
方から岩石11を投下した際に、前記振動モータ8に岩
石11が衝突し、あるいは、砂や埃が前記振動モータ8
に大量に降り注ぐことを防止するため、前記振動モータ
8の少なくとも上方に、カバー25を設けておくことが
望ましい。該カバー25は、図1及び図7に示すよう
に、鉄板を折り曲げて箱形に形成したもので前記振動モ
ータ8の上方及び側方を覆うようにしても良いし、ある
いは上方のみを鉄板で覆うようにしても良い。更に簡略
化するのであれば、厚めのゴム板を前記振動モータ支持
フレーム18に載せて前記振動モータ8の上方を覆うよ
うにしても良い。
【0022】そして、前記振動モータ支持フレーム18
と後部支持フレーム17との間には、これらを連結する
ように垂直方向に2本の振動伝達フレーム19が設けら
れている。該2本の振動伝達フレーム19は、前記振動
モータ支持フレーム18と前記振動モータ8との締結部
の両側に一端が固定され、そこから垂直方向に立設され
て、前記後部支持フレーム17の下面に他端が固定され
ている。このように、前記振動モータ支持フレーム18
と後部支持フレーム17とを連結することにより、前記
振動モータ8により発生した振動が、前記振動モータ支
持フレーム18、振動伝達フレーム19、後部支持フレ
ーム17を介して前記ふるい部7に効率的に伝達される
こととなる。そして、前記ふるい部7が振動することに
よって、砕石等の岩石11による目詰まりの発生を防止
することができる。
【0023】また、更に前記ふるい部7が振動し易いよ
うにするためには、前記後部支持フレーム17と前記後
部主フレーム14との結合をゴムなどの弾性部材を介し
て行うようにすると良い。このようにすれば、前記ふる
い部7を構成する棒状部材2の上端部近傍を支持する前
記後部支持フレーム17は、前記弾性部材を介さずに結
合した場合と比較して、前記弾性部材のたわみ可能な量
だけ、大きく振動することができるので、前記ふるい部
7に伝わる振動の振幅を大きくすることができる。
【0024】前記前部主フレーム13及び後部主フレー
ム14と前記各部の支持フレーム16、17、18及び
側部フレーム15との結合、前記ふるい部7を構成する
棒状部材2の上端部近傍と前記後部支持フレーム17と
の結合は、いずれもボルト止めなどの分離可能な結合手
段により行うようにすると良い。そうすれば、前記ふる
い部7を構成する棒状部材2の下端部は、前記前部支持
フレーム16に固定された支持パイプ20に挿入されて
いるのみであって、容易に取り外すことができることか
ら、前記フレーム9の各部及び前記フレーム9と前記ふ
るい部7を構成する棒状部材2とをそれぞれ分解するこ
とが可能となるので、前記岩石分別装置1の設置場所を
容易に移動させることが可能となる。
【0025】本発明に係る岩石分別装置1において所定
の大きさに分別された前記岩石11は、次に、前記岩石
11を角が丸い形状とするための玉石製造装置26に投
入される。該玉石製造装置26は、前述のように、実公
平6−39798号公報に開示の登録実用新案に係る
「コンクリート用砕砂製造に用いる媒体石の製造装置」
を転用して使用することができるが、これを更に改良し
た玉石製造装置26を使用することもできる。該玉石製
造装置26は、図9に示すように、内部が攪拌室とされ
た筒状ドラム27と、該筒状ドラム27を回転可能に支
持する支持ローラ28と、前記筒状ドラム27の軸方向
の移動を防止するために前記筒状ドラム27の外周に形
成されたレール29及び該レール29に嵌合される溝付
ローラ30と、前記筒状ドラム27を回転駆動させる駆
動装置31とを有し、前記筒状ドラム27の一端壁には
前記岩石11の投入口32が、他端壁には前記岩石11
の排出口33がそれぞれ設けられている。また、前記岩
石11が前記投入口32から投入される際には少量の水
も同時に投入されるため、前記排出口33の近傍には、
この水を排出するための隙間34が設けられている。
【0026】前記筒状ドラム27を回転駆動させる駆動
装置31としては、例えば、本件出願人により先に出願
されている特願平10−336050号の「付着泥土洗
浄装置」において採用している駆動装置31を使用する
ことができる。すなわち、図9に示すように、前記支持
ローラ28をスプロケット、チェーンなどを介してモー
タ35と接続し、前記支持ローラ28を駆動することに
より前記筒状ドラム27を回転駆動する駆動装置31
や、図示しないが、前記筒状ドラムの外周に受動スプロ
ケットを設け、該受動スプロケットにモータ35の駆動
スプロケットを掛合させ、前記筒状ドラム27を直接回
転駆動させる駆動装置31とすることができる。
【0027】前記投入口32から投入された前記岩石1
1は、回転する前記筒状ドラム27の内部の攪拌室にお
いて攪拌され、摩砕されて角が丸い形状となって前記排
出口33から排出される。これにより、前記砕石等の岩
石11から所望の大きさ及び形状の自然石を大量に連続
的に製造することができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る岩石分別装置によれば、ふるい面の上端部近傍に
上方からパワーショベル等によって砕石等の岩石を投下
するだけで、岩石が自動的に分別されるので、大量の岩
石を連続的に分別することができ、効率的に所望の大き
さの岩石を得ることができる。また、前記ふるい部を振
動させるための振動モータを備えることにより、砕石等
の岩石による目詰まりの発生を防止し、装置の稼動効率
を高めることができる。また更に、前記ふるい部を構成
する棒状部材の上端部近傍を前記ふるい部及び前記振動
モータを支持するフレームに固定支持したことにより、
前記振動モータにより発生した振動が前記フレームを介
して伝達されることになるので、前記ふるい部を構成す
る前記棒状部材を効率的に振動させることができる。
【0029】本発明の請求項2に係る岩石分別装置によ
れば、ふるい面の上端部近傍に上方からパワーショベル
等によって砕石等の岩石を投下するだけで、岩石が自動
的に分別されるので、大量の岩石を連続的に分別するこ
とができ、効率的に所望の大きさの岩石を得ることがで
きる。また、前記ふるい部を振動させるための振動モー
タを備えることにより、砕石等の岩石による目詰まりの
発生を防止し、装置の 稼動効率を高めることができる。
また更に、前記ふるい部を構成する棒状部材をその両端
部近傍において支持するものであって、該棒状部材の下
側直線部を長さ方向に摺動自在に支持し、なおかつ、前
記下側直線部の下端にクッション部材を配設したことに
より、前記振動モータにより与えられる前記ふるい部の
振動を減殺することがなく、効率的に振動させることが
できるとともに、前記岩石が上方から前記ふるい部に投
下された際に生じる衝撃を和らげることができる。
【0030】本発明の請求項3に係る岩石分別装置によ
れば、前記の効果に加えて、ふるい面終端部を形成する
棒状部材の屈曲部を湾曲形状としたことにより、前記ふ
るい面を転がり落ちてきた岩石が、前記ふるい面終端部
において引っ掛かり、目詰まりが発生することを防止で
き、装置の稼動効率を更に高めることができる。
【0031】本発明の請求項4に係る岩石分別装置によ
れば、前記の効果に加えて、前記ふるい部をフレームに
より支持するものであって、該フレームと前記ふるい部
との結合及び前記フレームの各部の結合を分離可能な結
合手段によって行っていることにより、前記フレームの
各部及び前記フレームと前記ふるい部を構成する棒状部
材とをそれぞれ分解することが可能となるので、前記岩
石分別装置の設置場所を容易に移動させることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る岩石分別装置を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明に係る岩石分別装置の使用状態を示す側
面図である。
【図3】本発明に係る岩石分別装置の棒状部材の屈曲部
を示す図である。
【図4】本発明に係る岩石分別装置を示す正面図であ
る。
【図5】本発明に係る岩石分別装置の支持パイプが異な
る例を示す正面図である。
【図6】図4のA部の部分拡大図であって、クッション
部材固定管の前面を切欠いて内部が見えるようにした状
態を示す図である。
【図7】本発明に係る岩石分別装置を示す背面図であ
る。
【図8】図4のB部の拡大図である。
【図9】本発明の実施形態に係る玉石製造装置を示す正
面図である。
【図10】従来例に係る媒体石の製造装置を示す正面図
である。
【図11】従来例に係る媒体石の製造装置の開口部近傍
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 岩石分別装置 2 棒状部材 3 棒状部材の上側直線部 4 ふるい面 5 棒状部材の屈曲部 6 ふるい面終端部 7 ふるい部 8 振動モータ 9 フレーム 11 岩石 12 棒状部材の下側直線部 20 支持パイプ 21 クッション部材 25 振動モータのカバー

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の「く」の字形に屈曲された棒状部
    材を一定間隔で平行に配置して構成され、該複数の棒状
    部材の上側直線部によって形成される傾斜したふるい
    面、及び前記複数の棒状部材の屈曲部によって形成され
    るふるい面終端部を有するふるい部と、該ふるい部を振
    動させるための振動モータとを具備し、前記ふるい部を
    構成する棒状部材がその両端部近傍において支持され、
    その上端部近傍が前記ふるい部及び前記振動モータを支
    持するフレームに固定支持されたことを特徴とする岩石
    分別装置。
  2. 【請求項2】 複数の「く」の字形に屈曲された棒状部
    材を一定間隔で平行に配置して構成され、該複数の棒状
    部材の上側直線部によって形成される傾斜したふるい
    面、及び前記複数の棒状部材の屈曲部によって形成され
    るふるい面終端部を有するふるい部と、該ふるい部を振
    動させるための振動モータとを具備し、前記ふるい部を
    構成する棒状部材がその両端部近傍において支持され、
    その下端部近傍においては前記棒状部材の下側直線部が
    長さ方向に摺動自在に支持され、該下側直線部の下端に
    クッション部材が配設されたことを特徴とする岩石分別
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ふるい面終端部を形成する前記棒状
    部材の屈曲部が湾曲形状であることを特徴とする請求項
    1又は2記載の岩石分別装置。
  4. 【請求項4】 前記ふるい部がフレームにより支持され
    るものであって、該フレームと前記ふるい部との結合及
    び前記フレームの各部の結合が分離可能な結合手段によ
    って行われていることを特徴とする請求項1、2又は3
    記載の岩石分別装置。
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