JP3087844B2 - 半導体移相器 - Google Patents

半導体移相器

Info

Publication number
JP3087844B2
JP3087844B2 JP09360501A JP36050197A JP3087844B2 JP 3087844 B2 JP3087844 B2 JP 3087844B2 JP 09360501 A JP09360501 A JP 09360501A JP 36050197 A JP36050197 A JP 36050197A JP 3087844 B2 JP3087844 B2 JP 3087844B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pass filter
field
inductor
phase shifter
effect transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09360501A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11195960A (ja
Inventor
浩 水谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP09360501A priority Critical patent/JP3087844B2/ja
Priority to KR1019980058856A priority patent/KR100299900B1/ko
Priority to CN98126503A priority patent/CN1230049A/zh
Priority to US09/222,307 priority patent/US6252474B1/en
Publication of JPH11195960A publication Critical patent/JPH11195960A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3087844B2 publication Critical patent/JP3087844B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/66Phase shifters
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/18Phase-shifters
    • H01P1/184Strip line phase-shifters
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H11/00Networks using active elements
    • H03H11/02Multiple-port networks
    • H03H11/16Networks for phase shifting
    • H03H11/20Two-port phase shifters providing an adjustable phase shift
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/18Phase-shifters
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H11/00Networks using active elements
    • H03H11/02Multiple-port networks
    • H03H11/16Networks for phase shifting

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
  • Networks Using Active Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体移相器に関
し、特に電界効果トランジスタを少なくとも1つ有する
半導体移相器に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体移相器として、種々の回路が報告
されているが、その主なものの一つにR.V.Garv
erによるアイ・イ−・イ−・イー トランザクション
オンマイクロウエーブ セオリー アンド テクニー
ク、Vol.MTT−20,pp.314−323,M
ay1972のようなハイパス・ローパス型移相器があ
る。これは、図9に示すように、2つのRF信号の経路
があり、経路の切換は入力側、出力側ともに連動して動
作するスイッチで行っている。この移相器の動作原理
は、第一の経路が例えばT型高域通過型フィルタ(ハイ
パスフィルタ)のとき、リアクタンスXとサセプタンス
Bを用いて、RF信号の位相φH は、
【0003】
【数1】 となる。他方、第2の経路がT型低域通過型フィルタ
(ローパスフィルタ)のとき、位相φL は、
【0004】
【数2】 となる。上式から明らかなように、ハイパスフィルタで
は位相が進み、ローパスフィルタでは位相が遅れる。ス
イッチを用いたハイパス経路とローパス経路の切換によ
り、位相差
【0005】
【外1】 は、
【0006】
【数3】 となる。このような移相器回路では、通常コントロール
バイアスがハイパス側とローパス側の2系統必要にな
る。この移相器は、経路の切換に移相部分とは別に2つ
のスイッチを要する点で、その挿入損失が大きくなると
いう問題点があった。
【0007】また、特開平1−202007号公報「モ
ノリシックマイクロ波移相器」では、上述の2系統必要
なバイアスを1系統にすることを特徴とする移相器を提
案している。その例を図10に示す。コントロールバイ
アスは1系統で、二つのFETのゲートには同時に同じ
電位が印加される。FETがオン状態のときは、インダ
クタと並列に接続されたFETによって、インダクタの
両端は短絡される。そのとき、接地しているキャパシタ
とインダクタは並列共振し、
【0008】
【数4】 ハイインピーダンスとなる。その結果、図11(b)の
ように単なる入出力短絡回路となる。一方、FETがオ
フ状態のときは、図11(a)のようにT型ローパスフ
ィルタとなる。この2つの状態の位相差が移相量
【0009】
【外2】 となる。このような従来の移相器は、接地したキャパシ
タの容量Cと並列接続するインダクタの値Lによって式
で決まる、f0 という特定の周波数のみで理想的な移相
【0010】
【外3】
【0011】
【数5】 を得ることができる特徴を持っている。言い換えればf
0 から少しでもはずれた周波数では、移相状態は所望の
値から外れるという問題点があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のハ
イパス・ローパス型半導体移相器は、挿入損失が大き
い、狭帯域などの問題点があった。
【0013】本発明の目的は、ミリ波帯の高い周波数で
もハイパス・ローパス型移相器が高性能を維持したまま
実現でき、低損失化も同時に実現する半導体移相器を提
供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体移相器
は、第1、第2の入出力端子と、第1と第2の入出力端
子の間に互いに並列に接続された第1の信号経路と第2
の信号経路を有し、第1の信号経路は、電界効果トラン
ジスタを含むハイパスフィルタと、その両端に接続され
た、伝搬波長の四分の一程度の線路長を有する第1、第
2の伝送線路を有し、第2の信号線路は、電界効果トラ
ンジスタを含むローパスフィルタと、その両端に接続さ
れた、伝搬波長の四分の一程度の線路長を有する第3、
第4の伝送線路を有する。
【0015】本発明の実施態様によれば、前記ハイパス
フィルタが、ソースまたはドレイン同志が接続され、ゲ
ートに同電位が印加される第1、第2の電界効果トラン
ジスタと、一端が接地され、他端が第1と第2の電界効
果トランジスタの接続点に接続されたインダクタを有
し、第1の電界効果トランジスタの、第2の電界効果ト
ランジスタと接続されていないソースまたはドレイン、
第2の電界効果トランジスタの、第1の電界効果トラン
ジスタと接続されていないソースまたはドレインはそれ
ぞれハイパスフィルタの入力端子、出力端子を構成して
いる。
【0016】本発明の他の実施態様によれば、前記ハイ
パスフィルタが、電界効果トランジスタと、一端が接地
され、他端が前記電界効果トランジスタのソースに接続
された第1のインダクタと、一端が接地され、他端が前
記電界効果トランジスタのドレインに接続された第2の
インダクタを有し、前記電界効果トランジスタのソー
ス、ドレインがそれぞれ前記ハイパスフィルタの入力端
子、出力端子を構成している。
【0017】本発明の実施態様によれば、前記ハイパス
フィルタが、請求項1または2記載のハイパスフィルタ
を単位回路として2個以上直列に接続されている。
【0018】本発明の実施態様によれば、前記ローパス
フィルタが、互いに直列に接続された第1、第2のイン
ダクタと、ソースまたはドレインが接地され、ドレイン
またはソースが第1と第2のインダクタの接続点に接続
された電界効果トランジスタを有し、第1のインダクタ
の、第2のインダクタと接続されていない端子、第2の
インダクタの、第1のインダクタと接続されていない端
子がそれぞれ前記ローパスフィルタの入力端子、出力端
子を構成している。
【0019】本発明の実施態様によれば、前記ローパス
フィルタが、インダクタと、ソースまたはドレインが接
地され、ドレインまたはソースが前記インダクタの一端
に接続された第1の電界効果トランジスタと、ソースま
たはドレインが接地され、ドレインまたはソースが前記
インダクタの他端に接続され、ゲートに第1の電界効果
トランジスタのゲートと同電位が印加される第2の電界
効果トランジスタを有し、前記インダクタの一端、他端
がそれぞれ前記ローパスフィルタの入力端子、出力端子
を構成している。
【0020】本発明の実施態様によれば、前記ローパス
フィルタが、請求項5または6記載のローパスフィルタ
を単位回路として、2個以上直列に接続されている。
【0021】本発明の実施態様によれば、前記ローパス
フィルタが、ゲート電極とそれを挟んで対向する第1お
よび第2のオーミック電極からなるトランジスタと、該
トランジスタを囲む活性層を有し、該第1のオーミック
電極は接地され、前記第2のオーミック電極の各端部が
それぞれローパスフィルタの入力端子、出力端子を構成
している。
【0022】このように、本発明は、いずれも各経路に
FETを含み、FETがオフのときに容量として機能
し、ビアホールあるいは伝送線路で形成したインダクタ
とT型あるいはπ型ハイパスまたはローパスフィルタを
構成することを特徴とし、同時に相補的にオンとなる他
方の経路のFETが四分の一伝搬波長の長さの伝送線路
を介し、ハイインピーダンスすなわちオープンとなるこ
とで、経路の切換の機能をも果たすスイッチとしても動
作する。このことにより、挿入損失は各フィルタの損失
のみになり、低挿入損失化が実現でき、さらに、ローパ
スフィルタは請求項8の場合分布定数FETを用いてい
るため、理想的には遮断周波数は存在せず、その他の請
求項のローパスフィルタでも、FETの小さなオフ容量
とビアホールなどの小さなインダクタを用いているた
め、遮断周波数が高く、またハイパスフィルタを構成す
るインダクタはビアホールおよび伝送線路による小さな
インダクタンスと、キャパシタはFETの小さなオフ容
量によるため、遮断周波数を高く設定することが可能と
なり、高周波化が実現できる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0024】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施形態の半導体移相器の回路図である。本実施形態
では信号経路が2つある。第1の信号経路は、第1の入
出力端子1から順に、伝搬波長の四分の一程度の線路長
を有する伝送線路3aと、伝送線路3aとソースまたは
ドレインが接続された第1のFET5と、第1のFET
5のドレインまたはソースとドレインまたはソースが接
続された第2のFET6と、第2のFET6のソースま
たはドレインと接続された、伝搬波長の四分の一程度の
線路長を有する伝送線路3bと、第2の入出力端子2で
構成されている。伝送線路3aと第1のFETの接続
点、第1のFET5と第2のFET6の接続点、第2の
FET6と伝送線路3bの接続点に、他端が接地した伝
送線路4a,4b,4cがそれぞれ接続されている。第
1のFET5と第2のFET6のゲートにアイソレーシ
ョン抵抗7を介して第1の制御端子11によって同電位
が印加されるようになっている。一方、第2の信号経路
は、第1の入出力端子1から順に、伝搬波長の四分の一
程度の線路長を有する伝送線路3cと、伝送線路3cと
接続された伝送線路10と、伝送線路10と接続され、
伝搬波長の四分の一程度の線路長を有する伝送線路3d
と、第2の入出力端子2で構成されている。伝送線路3
cと伝送線路10の接続点、伝送線路10と伝送線路3
dの接続点に、ソースが接地された第3のFET8のド
レイン、ソースが接地された第4のFET9のドレイン
がそれぞれ接続されている。第3のFET8と第4のF
ET9のゲートにはアイソレーション抵抗7bを介して
第2の制御端子12によって同電位が印加されるように
なっている。
【0025】第1の制御端子11によって第1のFET
5と第2のFET6がオン、第2の制御端子12によっ
て第3のFET8と第4のFET9がオフのとき、本実
施形態の等価回路は、図2に示すようにローパスフィル
タとなり、位相は遅れる。一方、第1のFET5と第2
のFET6がオフ、第3のFET8と第4のFET9が
オンのとき、図3に示すようにハイパスフィルタとな
り、位相は進む。上記の2状態を切換えることによっ
て、移相器としての動作をする。このように、ハイパス
フィルタ・ローパスフィルタのキャパシタをFETと置
き換え、伝搬波長の四分の一程度の線路長を有する伝送
線路3と組み合わせることによって、FETは、フィル
タの容量としてだけでなく、経路を切換えるスイッチと
しての役割も果たすことになる。このことにより、従
来、経路の切換のために別途有していたスイッチが不要
となり、移相器全体の挿入損失はフィルタの損失分だけ
にでき、大きく低減できることになる。
【0026】次に、本実施形態の移相器を形成した半導
体移相器について説明する。
【0027】本実施形態の半導体移相器は、図1に示し
た移相器回路をもとに、ゲート長が0.15μm、ゲー
ト幅が100μmのAlGaAs系ヘテロ接合FETを
用いて構成した。FETがオフのときの容量は40f
F、オンのときの抵抗は8オームである。伝搬波長の四
分の一程度の線路長を有する伝送線路3a〜3dは10
μm幅のマイクロストリップ線路で構成され、第1の信
号経路では280μm、第2の信号経路では350μm
の長さである。接地された伝送線路4a〜4cも10μ
m幅のマイクロストリップ線路で構成され、190μm
の長さである。伝送線路10も幅10μmのマイクロス
トリップ線路で構成され、260μmの長さである。こ
の半導体移相器の位相特性を図4に示す。77GHzで
43.4°の移相量を示した。図から明らかなように、
10GHz以上にわたる広帯域な位相特性を示してい
る。77GHzにおける挿入損失も1.2dB以下、リ
ターンロスも25dB以上と非常に良好な値であった。
【0028】(第2の実施の形態)図5は本発明の第2
の実施の形態の半導体移相器の回路図である。本実施形
態の信号経路も2つあり、第1の信号経路は第1の実施
形態と同じである。一方、第2の信号経路は、第1の入
出力端子1から順に、伝搬波長の四分の一程度の線路長
を有する伝送線路3cと、第1の伝送線路15と、第2
の伝送線路16、伝搬波長の四分の一程度の線路長を有
する伝送線路3dが直列に接続され、さらに第2の入出
力端子2に接続されている。伝搬波長の四分の一程度の
線路長を有する伝送線路3aと第1の伝送線路15の接
続点に、ソースが接地された第3のFET8のドレイン
が接続され、第1の伝送線路15と第2の伝送線路16
の接続点に、ソースが接地された第4のFET9のドレ
インが接続され、第2の伝送線路16と伝搬波長の四分
の一程度の線路長を有する伝送線路3dの接続点に、ソ
ースが接地された第5のFET13のドレインが接続さ
れている。第3のFET8、第4のFET9、第5のF
ET13のゲートにはアイソレーション抵抗7bを介し
て第2の制御端子12によって同電位が印加されるよう
になっている。
【0029】第1の実施形態と同様に制御端子の電位の
切換によって移相器として動作するが、経路の切換のた
めに従来別途有していたスイッチが不要となり、移相器
全体の挿入損失はフィルタの損失分だけになり、大きく
低減できる。
【0030】次に、本実施形態の移相器を形成した半導
体移相器について説明する。
【0031】本実施形態の半導体移相器は、図5に示し
た移相器回路をもとに、ゲート長が0.15μm、ゲー
ト幅が100μmのAlGaAs系ヘテロ接合FETを
用いて構成した。FETがオフのときの容量は40f
F、オンのときの抵抗は8オームである。伝搬波長の四
分の一程度の線路長を有する伝送線路3a〜3dは10
μm幅のマイクロストリップ線路で構成され、第1の信
号経路では280μm、第2の信号経路では350μm
の長さである。接地された伝送線路4a〜4cも10μ
m幅のマイクロストリップ線路で構成され、190μm
の長さである。第1の伝送線路15と第2の伝送線路1
6はともに幅10μmのマイクロストリップ線路で構成
され、340μmの長さである。この半導体移相器の位
相特性を図6に示す。75GHzで93.3°の移相量
を示した。図から明らかなように、10GHz以上にわ
たる広帯域な位相特性を示している。75GHzにおけ
る挿入損失も1.3dB以下、リターンロスも22dB
以上と非常に良好な値であった。
【0032】(第3の実施の形態)図7は本発明の第3
の実施の形態の半導体移相器の回路図である。本実施形
態の信号経路も2つあり、第1の信号経路は、第1の実
施形態と同じである。一方、第2の信号経路は、第1の
入出力端子1から順に、伝搬波長の四分の一程度の線路
長を有する伝送線路3cと、ソースが接地された分布定
数FET14(ゲート電極とそれを挟んで対向する第1
と第2のオーミック電極からなるトランジスタと、該ト
ランジスタを囲む活性層からなり、第1のオーミック電
極が接地され、第2のオーミック電極の両端部をそれぞ
れ入出力端子として構成したFET)、伝搬波長の四分
の一程度の線路長を有する伝送線路3dが直列に接続さ
れ、さらに第2の入出力端子2に接続されている。分布
定数FET14のゲートにはアイソレーション抵抗7b
を介して第2の制御端子12によって電位が印加される
ようになっている。
【0033】第1、第2の実施形態と同様に本実施形態
も制御端子11,12の電位の切換によって移相器とし
て動作し、経路の切換のために従来別途有していたスイ
ッチが不要となり、移相器全体の挿入損失はフィルタの
損失分だけになり、大きく低減できる。さらに、分布定
数FET14の遮断周波数は理想的には無限大であるか
ら、本実施形態は100GHz以上のさらなる高周波化
にも適した回路構成である。接地された伝送線路4a〜
4cの代わりに、ビアホールのインダクタを用いると、
さらなる高周波化が図れる。
【0034】次に、本実施形態の移相器を形成した半導
体移相器について説明する。
【0035】本実施形態の半導体移相器は図7に示した
移相器回路をもとに、ゲート長が0.15μm、ゲート
幅が100μmのAlGaAs系ヘテロ接合FETを用
いて構成した。FETがオフのときの容量は40fF、
オンのときの抵抗は8オームである。伝搬波長の四分の
一程度の線路長を有する伝送線路3a〜3dは10μm
幅のマイクロストリップ線路で構成され、第1の信号経
路では280μm、第2の信号経路では290μmの長
さである。接地された伝送線路も10μm幅のマイクロ
ストリップ線路で構成され、190μmの長さである。
分布定数FET14のドレイン電極の幅は30μm、ゲ
ートフィンガー長は400μmである。この半導体移相
器の位相特性を図8に示す。77GHzで24.8°の
移相量を示した。図から明らかなように、10GHz以
上にわたる広帯域な移相特性を示している。77GHz
における挿入損失も1.4dB以下、リターンロスも2
3dB以上と非常に良好な値であった。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ハイパス・ローパス移相器において低い挿入損失を得る
ことができ、かつ、上記高性能が広帯域にわたって得ら
れる半導体装置を実現できる。例えば、従来例に比べて
三分の一以下の挿入損失が得られた。また、本発明によ
れば、100GHz以上の高い周波数でも容易にその高
性能・広帯域特性が得られるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に第1の実施形態の移相器の回路図であ
る。
【図2】第1の実施形態の位相遅延時の等価回路図であ
る。
【図3】第1の実施形態の位相進行時の等価回路図であ
る。
【図4】第1の実施形態の位相特性図である。
【図5】本発明の第2の実施形態の移相器の回路図であ
る。
【図6】第2の実施形態の位相特性図である。
【図7】本発明の第3の実施形態の移相器の回路図であ
る。
【図8】第3の実施形態の位相特性図である。
【図9】コントロールバイアス二系統の従来例の回路図
である。
【図10】コントロールバイアス一系統の従来例の回路
図である。
【図11】コントロールバイアス一系統の移相器動作時
の等価回路図である。
【符号の説明】
1 第1の入出力端子 2 第2の入出力端子 3a〜3d 伝搬波長の四分の一程度の線路長を有す
る伝送線路 4a〜4c 接地された伝送線路 5 第1のFET 6 第2のFET 7a,7b アイソレーション抵抗 8 第3のFET 9 第4のFET 10 伝送線路 11 第1の制御端子 12 第2の制御端子 13 第5のFET 14 分布定数FET 15 第1の伝送線路 16 第2の伝送線路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 11/20 H01P 1/185 H03H 7/20

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1、第2の入出力端子と、第1と第2
    の入出力端子の間に互いに並列に接続された第1の信号
    経路と第2の信号経路を有し、 第1の信号経路は、電界効果トランジスタを含むハイパ
    スフィルタと、その両端に接続された、伝搬波長の四分
    の一程度の線路長を有する第1、第2の伝送線路を有
    し、第2の信号線路は、電界効果トランジスタを含むロ
    ーパスフィルタと、その両端に接続された、伝搬波長の
    四分の一程度の線路長を有する第3、第4の伝送線路を
    有する半導体移相器。
  2. 【請求項2】 前記ハイパスフィルタが、ソースまたは
    ドレイン同志が接続され、ゲートに同電位が印加される
    第1、第2の電界効果トランジスタと、一端が接地さ
    れ、他端が第1と第2の電界効果トランジスタの接続点
    に接続されたインダクタを有し、第1の電界効果トラン
    ジスタの、第2の電界効果トランジスタと接続されてい
    ないソースまたはドレイン、第2の電界効果トランジス
    タの、第1の電界効果トランジスタと接続されていない
    ソースまたはドレインはそれぞれハイパスフィルタの入
    力端子、出力端子を構成している、請求項1記載の半導
    体移相器。
  3. 【請求項3】 前記ハイパスフィルタが、電界効果トラ
    ンジスタと、一端が接地され、他端が前記電界効果トラ
    ンジスタのソースに接続された第1のインダクタと、一
    端が接地され、他端が前記電界効果トランジスタのドレ
    インに接続された第2のインダクタを有し、前記電界効
    果トランジスタのソース、ドレインがそれぞれ前記ハイ
    パスフィルタの入力端子、出力端子を構成している、請
    求項1記載の半導体移相器。
  4. 【請求項4】 前記ハイパスフィルタが、請求項1また
    は2記載のハイパスフィルタを単位回路として、2個以
    上直列に接続されている請求項1記載の半導体移相器。
  5. 【請求項5】 前記ローパスフィルタが、互いに直列に
    接続された第1、第2のインダクタと、ソースまたはド
    レインが接地され、ドレインまたはソースが第1と第2
    のインダクタの接続点に接続された電界効果トランジス
    タを有し、第1のインダクタの、第2のインダクタと接
    続されていない端子、第2のインダクタの、第1のイン
    ダクタと接続されていない端子がそれぞれ前記ローパス
    フィルタの入力端子、出力端子を構成している、請求項
    1記載の半導体移相器。
  6. 【請求項6】 前記ローパスフィルタが、インダクタ
    と、ソースまたはドレインが接地され、ドレインまたは
    ソースが前記インダクタの一端に接続された第1の電界
    効果トランジスタと、ソースまたはドレインが接地さ
    れ、ドレインまたはソースが前記インダクタの他端に接
    続され、ゲートに第1の電界効果トランジスタのゲート
    と同電位が印加される第2の電界効果トランジスタを有
    し、前記インダクタの一端、他端がそれぞれ前記ローパ
    スフィルタの入力端子、出力端子を構成している、請求
    項1記載の半導体移相器。
  7. 【請求項7】 前記ローパスフィルタが、請求項5また
    は6記載のローパスフィルタを単位回路として、2個以
    上直列に接続されている、請求項1記載の半導体移相
    器。
  8. 【請求項8】 前記ローパスフィルタが、ゲート電極と
    それを挟んで対向する第1および第2のオーミック電極
    からなるトランジスタと、該トランジスタを囲む活性層
    を有し、該第1のオーミック電極は接地され、前記第2
    のオーミック電極の各端部がそれぞれローパスフィルタ
    の入出力端子、入出力端子を構成している、請求項1記
    載の半導体移相器。
JP09360501A 1997-12-26 1997-12-26 半導体移相器 Expired - Fee Related JP3087844B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09360501A JP3087844B2 (ja) 1997-12-26 1997-12-26 半導体移相器
KR1019980058856A KR100299900B1 (ko) 1997-12-26 1998-12-26 병렬 접속된 고역 통과신호 경로와 저역 통과신호 경로를 갖는반도체 이상기
CN98126503A CN1230049A (zh) 1997-12-26 1998-12-28 具有并联的高通信号通路和低通信号通路的半导体移相器
US09/222,307 US6252474B1 (en) 1997-12-26 1998-12-28 Semiconductor phase shifter having high-pass signal path and low-pass signal path connected in parallel

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09360501A JP3087844B2 (ja) 1997-12-26 1997-12-26 半導体移相器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11195960A JPH11195960A (ja) 1999-07-21
JP3087844B2 true JP3087844B2 (ja) 2000-09-11

Family

ID=18469675

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09360501A Expired - Fee Related JP3087844B2 (ja) 1997-12-26 1997-12-26 半導体移相器

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6252474B1 (ja)
JP (1) JP3087844B2 (ja)
KR (1) KR100299900B1 (ja)
CN (1) CN1230049A (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3840361B2 (ja) * 2000-04-26 2006-11-01 東芝マイクロエレクトロニクス株式会社 半導体集積回路
JP3542116B2 (ja) * 2000-09-29 2004-07-14 ユーディナデバイス株式会社 高周波回路
US6674341B2 (en) * 2001-01-09 2004-01-06 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Phase shifter and multibit phase shifter
US6737935B1 (en) * 2002-12-03 2004-05-18 John Mezzalingua Associates, Inc. Diplex circuit forming bandstop filter
JP2008187661A (ja) 2007-01-31 2008-08-14 Nec Electronics Corp 移相器、ビット移相器
JP5522908B2 (ja) * 2008-07-02 2014-06-18 三菱電機株式会社 移相回路
JP5246301B2 (ja) * 2011-06-14 2013-07-24 株式会社村田製作所 方向性結合器
JP2014110605A (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 Mitsubishi Electric Corp 移相回路
RU2607673C1 (ru) * 2015-10-20 2017-01-10 федеральное государственное автономное образовательное учреждение высшего образования "Санкт-петербургский политехнический университет Петра Великого" ФГАОУ ВО "СПбПУ" Высокочастотный фазовращатель на МОП-транзисторах
CN108321472B (zh) * 2017-12-20 2020-04-14 华为技术有限公司 一种移相器、天馈系统及基站
US10305517B1 (en) * 2018-07-05 2019-05-28 Qualcomm Incorporated Current-mode filtering with switching
CN109216835B (zh) * 2018-09-30 2021-06-01 华为技术有限公司 一种移相器、天馈系统以及通信设备
CN109617536A (zh) * 2018-12-27 2019-04-12 复旦大学 一种x波段移相器
WO2020225857A1 (ja) 2019-05-07 2020-11-12 三菱電機株式会社 移相器

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3718873A (en) * 1971-06-28 1973-02-27 Us Army Phase shifter having at least one t-section lc circuit
US4733203A (en) * 1984-03-12 1988-03-22 Raytheon Company Passive phase shifter having switchable filter paths to provide selectable phase shift
JPS61208307A (ja) * 1985-03-13 1986-09-16 Mitsubishi Electric Corp 半導体移相器
US5317290A (en) * 1987-10-19 1994-05-31 General Electric Company MMIC (monolithic microwave integrated circuit) switchable bidirectional phase shift network
JP2656284B2 (ja) 1988-02-08 1997-09-24 株式会社東芝 モノリシックマイクロ波移相器

Also Published As

Publication number Publication date
CN1230049A (zh) 1999-09-29
KR100299900B1 (ko) 2001-09-06
KR19990063495A (ko) 1999-07-26
JPH11195960A (ja) 1999-07-21
US6252474B1 (en) 2001-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3144477B2 (ja) スイッチ回路及び半導体装置
JP3087844B2 (ja) 半導体移相器
JP4814089B2 (ja) 移相回路及び多ビット移相器
JPH022702A (ja) 可変減衰器
EP0732808B1 (en) Phase shifter
JPH10335901A (ja) 半導体スイッチ
JP2007049309A (ja) スイッチ回路
US6320476B1 (en) Millimeter-band semiconductor switching circuit
US7123116B2 (en) Phase shifter and multibit phase shifter
US4556808A (en) Microwave monolithic spot FET switch configuration
JPWO2002056467A1 (ja) 移相器及び多ビット移相器
JPH06232659A (ja) マイクロ波増幅器回路
JP2001326558A (ja) 移相器
JP3466079B2 (ja) アンテナ共用器
JP3634223B2 (ja) 移相器
JP4013360B2 (ja) 可変減衰器及び移動体通信機器
JPH07312508A (ja) 可変減衰器
JP3074798B2 (ja) 移相器
JP4122600B2 (ja) 電解効果トランジスタおよび半導体回路
JPH11168354A (ja) 可変移相器
JP2677030B2 (ja) 半導体移相器
JP2771861B2 (ja) 移相器
JP2002164703A (ja) 広帯域耐電力スイッチ
JP2003198344A (ja) 高周波スイッチ回路
JP3357715B2 (ja) マイクロ波移相器

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070714

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080714

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090714

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714

Year of fee payment: 10

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130714

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees