JP2008187661A - 移相器、ビット移相器 - Google Patents

移相器、ビット移相器 Download PDF

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    • H03H7/18Networks for phase shifting
    • H03H7/20Two-port phase shifters providing an adjustable phase shift

Abstract

【課題】高周波での周波数特性に優れ、かつ、安価な移相器を提供することである。
【解決手段】第一の信号経路と、第二の信号経路と、並びに、前記第一の信号経路と、前記第二の信号経路とを切り替えるスイッチ10,12とを具備する。前記第一の信号経路にフィルタ20を設け、前記第二の信号経路に伝送線路30を設ける。前記フィルタ20は、HPF(High Path Filter)とすることができる。前記伝送線路30は、マイクロストリップ線路とすることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、移相器、ビット移相器に関する。
フェーズドアレー技術は、従前、レーダー等の特殊用途でのみ使用されていたが、最近は、民生製品でも利用されるようになり、さらに、衛星放送受信への応用も検討されている。フェーズドアレー技術を利用するには、移相器が必要不可欠である。フェーズドアレー技術の用途が拡大することに伴い、民生製品に適した安価な移相器への要求、及び、衛星放送受信に適した高周波性能の良好な移相器への要求が高まっている。しかし、従来の移相器では、安価という移相器への要求を満足させること、かつ、高周波性能が良いという移相器への要求を満足させること、これらを両立させることが難しかった。
マイクロ波で使用されるスイッチ切替型の移相器に関しては、従来より、HPFLPF(High Path Filter Low Path Filter:ハイパスフィルタローパスフィルタ)切替型移相器、又は、スイッチドライン型移相器が使われていた。特許2679331号公報(特許文献1参照)には、HPFLPF切替型移相器の代表例が記載されていて、特開平7−38304号公報(特許文献2参照)には、スイッチドライン型移相器の代表例が記載されている。
図1は、HPFLPF切替型移相器の構成図である。図1を用いて、HPFLPF切替え型移相器について説明する。図1において、HPFLPF切替型移相器は、入力側SPDT(Single Pole Double Throw)スイッチ100と、HPF(High Path Filter)110と、LPF(Low Path Filter)112と、出力側SPDTスイッチ102とを有して構成されている。
入力側SPDTスイッチ100は、第一の信号経路に繋がる[FET(Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)]F10と、第二の信号経路に繋がる[FET]F11とを有している。入力側SPDTスイッチ100において、制御端子CON10と制御端子CON11には、相補的に制御電圧が印加される。すなわち、制御端子CON10にオン電圧を印加するとき、制御端子CON11には、オフ電圧が印加され、制御端子CON10にオフ電圧を印加するとき、制御端子CON11には、オン電圧が印加される。従って、[FET]F10がオン状態のとき、[FET]F11はオフ状態となり、[FET]F10がオフ状態のとき、[FET]F11はオン状態となる。
出力側SPDTスイッチ102は、第一の信号経路に繋がる[FET]F12と、第二の信号経路に繋がる[FET]F13とを有している。出力側SPDTスイッチ102において、制御端子CON12と制御端子CON13には、相補的に制御電圧が印加される。制御端子CON12にオン電圧を印加するとき、制御端子CON13には、オフ電圧が印加されるので、[FET]F12がオン状態のとき、[FET]F13はオフ状態となる。また、制御端子CON12にオフ電圧を印加するとき、制御端子CON13には、オン電圧が印加されるので、[FET]F12がオフ状態のとき、[FET]F13はオン状態となる。
入力側SPDTスイッチ100の制御端子CON10と、出力側SPDTスイッチ102の制御端子CON12には、同一の制御電圧が印加される。従って、入力側SPDTスイッチ100の[FET]F10がオンの時、出力側SPDTスイッチ102の[FET]F12もオンとなり、このとき、第一の信号経路が選択される。また、入力側SPDTスイッチ100の制御端子CON11と、出力側SPDTスイッチ102の制御端子CON13にも、同一の制御電圧が印加される。従って、入力側SPDTスイッチ100の[FET]F11がオンの時、出力側SPDTスイッチ102の[FET]F13もオンとなり、このとき、第二の信号経路が選択される。
第一の信号経路には、HPF110が接続されている。HPF110は、グランドに繋がるシャントのインダクタL10と、このインダクタL10を挟むように、二つのシリーズのキャパシタC10,C11を有している。一方、第二の信号経路には、LPF112が接続されている。LPF112は、グランドに繋がるシャントのキャパシタC12と、このキャパシタC12を挟むように、二つのシリーズのインダクタL11,L12を有している。
制御端子CON10と制御端子CON12にオン電圧を印加し、制御端子CON11と制御端子CON13にオフ電圧を印加したとき、入力端子IN10から入力される信号波は、HPF110を経由して、出力端子OUT10から出力される。このとき、信号波は、HPF110を通過するので、その位相は進むことになる。一方、制御端子CON10と制御端子CON12にオフ電圧を印加し、制御端子CON11と制御端子CON13にオン電圧を印加したとき、入力端子IN10から入力される信号波は、LPF112を経由して、出力端子OUT10から出力される。このとき、信号波は、LPF112を通過するので、その位相は遅れることになる。
HPFLPF切替型移相器では、SPDTスイッチ100,102により、HPF110が接続される信号経路と、LPF112が接続される信号経路とを切り替えることにより、二つの信号経路での位相差分の移相量を得ることができる。移相量は、HPF110及びLPF112を構成するキャパシタC10,C11,C12と、インダクタL10.L11,L12との定数を選定することで、任意の移相量を得る事ができる。設計周波数においては、HPF110側は位相が進み、LPF112側では位相が遅れる。例えば、設計周波数において、HPF110側の移相が22.5度進み、LPF112側の位相が22.5度遅れるように設計すれば、45°の移相量を得る事ができる。
図2は、一般にスイッチドライン型移相器と呼ばれている移相器の構成図である。図2を用いて、スイッチドライン型移相器について説明する。図2において、スイッチドライン型移相器は、入力側SPDTスイッチ104と、第一の伝送線路120と、第二の伝送路122と、出力側SPDTスイッチ106とを有して構成されている。
図2において、制御端子CON14と制御端子CON16にオン電圧を印加し、制御端子CON15と制御端子CON17にオフ電圧を印加したとき、[FET]F14がオン、[FET]F16がオン、[FET]F15がオフ、[FET]F17がオフとなる。このとき、入力端子IN11から入力される信号波は、伝送線路120を経由して、出力端子OUT11から出力される。一方、制御端子CON14と制御端子CON16にオフ電圧を印加し、制御端子CON15と制御端子CON17にオン電圧を印加したとき、[FET]F14がオフ、[FET]F16がオフ、[FET]F15がオン、[FET]F17がオンとなる。このとき、入力端子IN11から入力される信号波は、伝送線路122を経由して、出力端子OUT11から出力される。
動作的には、図1と同じように、SPDTスイッチ104,106のオンオフ制御により信号経路を切り替える。スイッチドライン型移相器では、二つの信号経路の位相差を移相量として得る事ができる。それぞれの信号経路には、長さの異なる伝送線路120,122が接続されており、線路長の違いによる通過位相の差を利用する。どちらの信号経路も位相が遅れるので、例えば、伝送線路120が設計周波数において位相が10°遅れる長さとし、伝送線路122が55°位相が遅れる長さとする。このとき、移相量として45°を得る事ができる。
このように、HPFLPF切替型移相器ではHPFとLPFのペアを用いる事を特徴とし、スイッチドライン型移相器では長さの異なる伝送線路のペアを用いる事を特徴としている。その他、ミリ波帯で使用される移相器に関しては、特開平11−195960号公報(特許文献3参照)に記載された移相器が知られる。特許文献3に記載された移相器は、SPDTスイッチの特性が得られないミリ波帯の移相器に関するものであるため、信号切替スイッチを使用しない構成となっている。マイクロ波帯で使用されるHPFLPF切替型、スイッチドライン型のいずれとも異なる構成となっている。なお、特許文献3の移相器では、λ/4長の線路を多用(最低4本使用)するため、チップサイズが増大する。従って、安価な移相器を作ることが非常に難しい。
特許第2679331号公報 特開平7−38304号公報 特開平11−195960号公報
おおよそ多くの場合、従来のどちらかのタイプ、すなわちHPFLPF切替型移相器、あるいはスイッチドライン型移相器で問題なく移相器を構成する事ができる。しかしながら、特定の使用周波数及び移相量によっては、それぞれ下記の欠点が生じてくる。
HPFLPF切替型では、移相量を小さくしようとすると、HPFで進み、LPFで遅れる位相を、それぞれ小さくする必要がある。フィルタの移相回りを小さくするには、フィルタを構成するキャパシタとインダクタの定数を小さくする必要がある。LPFは、信号経路に対して、シリーズのインダクタとシャントのキャパシタで構成されるが、移相量を小さくする場合には、これらの素子の定数が小さくなる。しかし、シャントのキャパシタについては、高い周波数においては、パターンの引き回し等による寄生インダクタンスの影響が無視できなくなる。そのため、小さい値の容量を実現する事が難しくなってくる。また、シャントのキャパシタを小さい容量にするために、プロセスばらつきに対しての変動要因が増大し、移相誤差が大きくなるという問題を生じる。従って、高周波で移相量の小さい移相器をHPFLPF切替型移相器で構成する場合は、ある程度、周波数特性を犠牲にしなくてはならなかった。
一方、スイッチドライン型の場合は、移相量が大きくなると大きな線路長の差が必要となる。そのため、長い伝送線路を配置する必要が生じ、その結果チップサイズが増大してしまい、コストアップに繋がるという欠点がある。また、線路長の差が大きくなればなるほど、移相器における周波数特性の影響が増大するという問題が生じる。
それぞれこのような問題が有る中で、例えば10〜15GHz程度の周波数で移相量を20〜45°とした場合、HPFLPF型、スイッチドライン型どちらにしても、上記の欠点が問題となる。そのため、従来の移相器では、周波数特性あるいはコストを犠牲にしなければならなかった。本発明の課題は、高周波での周波数特性に優れた移相器を提供することである。本発明の他の課題は、安価な移相器を提供することである。本発明のその他の課題は、多様な移相器を作ることである。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号を用いて、[課題を解決するための手段]を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明による移相器は、第一の信号経路と、第二の信号経路と、前記第一の信号経路と、前記第二の信号経路とを切り替えるスイッチ(10,12)とを具備する。第一の信号経路にはフィルタ(20)を設け、第二の信号経路には伝送線路(30)を設ける。これにより、多様な移相器を作ることができる。例えば、フィルタ(20)を、HPFとすれば、安価で周波数特性に優れた移相器を作ることができる。位相が進むHPFと、位相が遅れる伝送線路(30)との組み合わせになるので、スイッチドライン型の伝送線路よりも、伝送線路の長さが短くなる。よって、安価な移相器を提供できる。また、LPFを使用しないので、シャントのキャパシタが不要となる。よって、HPFLPF型よりも周波数特性が改善される。
本発明によれば、高周波での周波数特性に優れた移相器を提供することができ、また、安価な移相器を提供することができる。その他、多様な移相器を作ることができる。
本最良の形態では、二つの信号経路を切り替えて移相量を得るスイッチ切替型のマイクロ波用移相器において、一方の信号経路にHPFを設け、もう一方の信号経路に伝送線路を設けた。こうする事により、HPFLPF切替型移相器での問題点と、スイッチドライン型移相器での問題点とを解消する事ができ、安価で周波数特性の良いマイクロ波用移相器を提供する事ができる。
図3に、本発明を実施するための最良の形態の基本構成を示す。本形態では、信号経路を切り替えるスイッチ10,12を設け、このスイッチによって切り替わる信号経路の一方にHPF20を配置し、他方に伝送線路30を配置した。
図3を用いて、本実施の形態の動作を説明する。図3において、制御端子CON1と制御端子CON3にオン電圧を印加し、制御端子CON2と制御端子CON4にオフ電圧を印加したとき、[FET]F1がオン、[FET]F3がオン、[FET]F2がオフ、[FET]F4がオフとなる。このとき、入力端子IN1から入力されるマイクロ波は、キャパシタC1,C2とインダクタL1とで成るHPF20を経由して、出力端子OUT1から出力される。一方、制御端子CON1と制御端子CON3にオフ電圧を印加し、制御端子CON2と制御端子CON4にオン電圧を印加したとき、[FET]F1がオフ、[FET]F3がオフ、[FET]F2がオン、[FET]F4がオンとなる。このとき、入力端子IN1から入力されるマイクロ波は、伝送線路30を経由して、出力端子OUT1から出力される。
本実施の形態では、SPDTスイッチ10,12により、HPF20が設けられた信号経路と、伝送線路30が設けられた信号経路とを切り替える。これにより、それぞれの信号経路での位相差分を移相量として得る事ができる。ここで、HPF20側の信号経路では、設計周波数において位相が進み、伝送線路30側の信号経路では、線路長に対応して位相が遅れる。例えば、HPF20側の移相が22.5°進み、伝送線路30側の位相が22.5°遅れるように設計した場合、45°の移相量を得る事ができる。
本実施の形態では、LPFを用いていない。そのため、高周波での小さい移相量を実現する際に問題となっていたLPFを構成するために必要なシャントのキャパシタを配置しなくても良い構成となっている。その結果、高周波において、小さい移相量を得る移相器を構成する場合でも、設計性及びばらつき特性の良い移相器を構成する事ができる。
本実施の形態では伝送線路を用いている。スイッチドライン型では位相が遅れる線路同士の位相差を移相量として得ていたのに対して、本実施の形態では、位相が進むHPFとの位相差で移相量を得る。従って、同じ移相量を得るための線路長は、スイッチドライン型より短くする事ができる。例えば、発明の背景の欄で説明したように、スイッチドライン型では45°の移相量を得るために、55°の位相が遅れる長さの伝送線路が必要であった。これに対して、本実施の形態における上述の例では、22.5°位相が遅れる伝送線路で、45°の移相量を得る事ができる。このように、本実施の形態で使用する伝送線路の線路長は、スイッチドライン型で同じ移相量を得るために必要となる線路長の半分以下で良い。よって、チップサイズを格段に小さくする事ができる。
以上説明したように、本実施の形態では、LPFを使用していないので、高周波で比較的小さい移相量の移相器を構成する際、実現が難しい上にプロセスばらつきによる特性影響が大きくなる小容量のシャントのキャパシタが不要となる。その結果、設計性、ばらつき特性の良い移相器を作ることができる。また、HPFを利用しているので、使用する伝送線路の線路長は、例えば、スイッチドライン型における55°の約半分の22.5°の長さで済むので、チップサイズを小型にする事ができる。従来のスイッチドライン型の約半分、HPFLPF切替型と比較しても、同等以下のチップサイズで構成する事ができる。
図4に、本実施の形態の具体的な適用例を示す。図4における移相器は、入力側SPDTスイッチ14と、第一の経路に設けられたHPF22と、第二の経路に設けられた伝送線路32と、出力側SPDTスイッチ16とを有している。
入力側SPDTスイッチ14は、第一の信号経路に繋がる[FET]F5と、第二の信号経路に繋がる[FET]F6とを有している。インダクタ50,52は、ゲート電極にオフ電圧を印加した時に、キャパシタとして働く[FET]F5、[FET]F6と共振する。制御端子CON5と制御端子CON6には、相補的に制御電圧が印加される。出力側SPDTスイッチ16は、第一の信号経路に繋がる[FET]F7と、第二の信号経路に繋がる[FET]F8とを有している。インダクタ54,56は、ゲート電極にオフ電圧を印加した時にキャパシタとして働く[FET]F7、[FET]F8と共振する。制御端子CON7と制御端子CON8には、相補的に制御電圧が印加される。図示するように、入力側SPDTスイッチ14、出力側SPDTスイッチ16とも、[FET]F5〜F8のドレイン−ソース間を、インダクタ50,52,54,56で並列接続した共振型スイッチとなっている。信号経路を切り替えるため、入力側SPDTスイッチ14の制御端子CON5と、出力側SPDTスイッチ16の制御端子CON7には、同一の制御電圧が印加され、入力側SPDTスイッチ14の制御端子CON6と、出力側SPDTスイッチ16の制御端子CON8にも、同一の制御電圧が印加される。
図4において、第一の信号経路には、HPF22が接続されている。HPF22は、シリーズのキャパシタC3と、グランドに繋がるシャントのインダクタL2,L3とを有している。図4のHPF22は、図3のHPF20と、若干、回路構成が異なっている。一方、第二の信号経路には、伝送線路32が接続されている。この伝送線路32は、オープンスタブ40が付いた構成となっている。オープンスタブ40は、特性調整回路として働く。図4の移相器は、図3の移相器と同じく、スイッチで、HPFの信号経路と、伝送線路の信号経路とを切り替える構成となっている。従って、図4の移相器と、図3の移相器との回路動作は、同様であり、同様の効果を得ることができる。
本実施の形態におけるSPDTスイッチ部分は、図4の例で示した共振型スイッチの他、シリーズシャント型スイッチをはじめ、FET以外のダイオードを用いたスイッチなど、信号を切り替える目的のスイッチであれば適用する事ができる。信号経路のHPFは、容量とインダクタの色々な組合せ以外にも、FETやダイオード等による可変容量素子や、可変抵抗素子を用いて、複数の位相が得られるようなものであっても良く、設計周波数で位相を進めるものであれば適用できる。また、伝送線路は、特性インピーダンスの違いや、あるいはスタブ等による形状の違いがあっても、マイクロストリップ線路等の分布定数回路の構成によって位相を遅らせるものであれば適用できる。
図3及び図4に示したように、本実施の形態は、インダクタとキャパシタとで構成され、設計周波数において位相を進めることができるフィルタと、フィルタ以外の部材で位相を遅らせる伝送線路とのペアで移相器を構成することが本質である。従って、実際に本実施の形態による移相器を実現する際には、色々なバリエーションが考えられる。
以上、本発明の最良の実施形態として、スイッチで、HPFと伝送線路とを切り替えるマイクロ波用移相器について説明した。その他、スイッチで、第一のHPFと、第二のHPFとを切り替えるマイクロ波用移相器も考えられる。第一のHPFで進む位相と、第二のHPFで進む位相との間に差を設ければ、所望の移相量を得ることができる。また、LPFを用いないので、シャントのキャパシタが不要となり、高周波特性に優れた移相器を作ることができる。それから、設計周波数によっては、スイッチで、第一のLPFと、第二のLPFとを切り替える移相器、及び、スイッチで、LPFと、伝送線路とを切り替える移相器も考え得る。上記移相器に、第三の信号経路を付加した移相器も考え得る。
図5は、本実施の形態による移相器を含むビット移相器を示す図である。図5では、四つの固定移相器62,64,66,68を、縦列配列して、ビット移相器60を構成している。例えば、固定移相器62は、22.5°の移相量を持ち、固定移相器64は、45°の移相量を持ち、固定移相器66は、90°の移相量を持ち、固定移相器68は、180°の移相量を持つとする。このとき、ビット移相器60に、デジタルデータ”1000”を与えると、固定移相器62の22.5°の移相量を得ることができ、入力端子IN3から入力されるマイクロ波は、22.5°の移相量を持って出力端子OUT3から出力される。同様に、デジタルデータ”0100”を与えると、固定移相器64の45°の移相量を得ることができる。デジタルデータ”1100” を与えると、固定移相器62の22.5°の移相量と、固定移相器64の45°の移相量とを和した67.5°の移相量を得ることができる。デジタルデータ”1111” を与えると、固定移相器62の22.5°の移相量と、固定移相器64の45°の移相量と、固定移相器66の90°の移相量と、固定移相器68の180°の移相量とを和した337.5°の移相量を得ることができる。
本実施の形態による移相器は、ある特定の移相量を実現する場合に、従来のHPFLPF切替型やスイッチドライン型で生じる問題点を解決できるものである。よって、ビット移相器60の中の従来移相器では構成できない部分に適用することが考えられる。例えば、固定移相器62のみを、スイッチでHPFと伝送線路とを切り替える本実施の形態による移相器とし、その他の固定移相器64,66,68をHPFLPF切替型の移相器とすることができる。また、実際のビット移相器を作る際には、本実施の形態による移相器を、全部の固定移相器に適用することもできる。すなわち、全ての固定移相器62,64,66,68を、本実施の形態による移相器としてもよい。
図1は、HPFLPF切替型移相器の構成図である。 図2は、スイッチドライン型移相器の構成図である。 図3は、本発明を実施するための最良の形態の基本構成を示す図である。 図4は、本実施の形態の具体的な適用例を示す図である。 図5は、本実施の形態による移相器を含むビット移相器を示す図である。
符号の説明
10,12,14,16,100,102,104,106 SPDTスイッチ
20,22,110 HPF
30,32,120,122 伝送線路
40 オープンスタブ
50,52,54,56 共振用インダクタ
60 ビット移相器
62,64,66,68 固定移相器
112 LPF

Claims (7)

  1. 第一の信号経路と、
    第二の信号経路と、
    前記第一の信号経路と、前記第二の信号経路とを切り替えるスイッチとを具備し、
    前記第一の信号経路にフィルタを設け、
    前記第二の信号経路に伝送線路を設けた
    移相器。
  2. 前記フィルタが、HPF(High Path Filter)である
    請求項1記載の移相器。
  3. 前記伝送線路が、マイクロストリップ線路である
    請求項1又は2記載の移相器。
  4. 第一の信号経路と、
    第二の信号経路と、
    前記第一の信号経路と、前記第二の信号経路とを切り替えるスイッチとを具備し、
    [a]前記第一の信号経路と、前記第二の信号経路とに、HPFを設けた、若しくは、
    [b]前記第一の信号経路と、前記第二の信号経路とに、LPF(Low Path Filter)を設けた
    移相器。
  5. 前記スイッチが、SPDT(Single Pole Double Throw)スイッチで成る
    請求項1〜4いずれか1項に記載の移相器。
  6. 前記SPDTスイッチが、電界効果トランジスタ又はダイオードを制御することにより、信号経路を切り替える
    請求項5記載の移相器。
  7. 第一の移相器と、
    請求項1〜6いずれか1項に記載の第二の移相器とを含む
    ビット移相器。
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