JP4672652B2 - 単極単投スイッチ、単極双投スイッチ及び多極多投スイッチ - Google Patents

単極単投スイッチ、単極双投スイッチ及び多極多投スイッチ Download PDF

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Description

この発明は、高周波信号の伝播を制御する単極単投スイッチ、単極双投スイッチ及び多極多投スイッチに関するものである。
図1は例えば、非特許文献1(“High−power microwave transmit−receive switch with series and shunt GaAs FETs”,IEICE Trans.ELECTRON,Feb.1992に示された従来の単極双投スイッチを示す回路図である。
図1に示す単極双投スイッチは、入力端子1a、出力端子1b、出力端子1c、FET(電界効果トランジスタ)2a、FET2b、インダクタ3a、インダクタ3b、線路4及びグランド5を備えている。FET2aのドレインは入力端子1aに接続され、ソースは出力端子1cに接続されている。インダクタ3aの一方の端子は入力端子1aに接続され、他方の端子は出力端子1cに接続されている。線路4の一方の端子は入力端子1aに接続され、他方の端子は出力端子1bに接続されている。FET2bのドレインは出力端子1bに接続され、ソースはグランド5に接続されている。インダクタ3bの一方の端子は出力端子1bに接続され、他方の端子はグランド5に接続されている。
次に動作について説明する。
図1において、FET2a及びFET2bはゲートに印加する電圧によりオン状態とオフ状態を切り換えるスイッチとして動作する。FET2aのゲートにドレイン電圧及びソース電圧と同電位のゲート電圧を印加すると、FET2aはオン状態となり抵抗性を示す。一方、FET2aのゲートにピンチオフ電圧以下の電圧を印加すると、FET2aはオフ状態となり容量性を示す。FET2bも同様の動作をする。
図2は図1におけるFET2a及びFET2bをオフ状態としたときの等価回路図である。図2に示すように、FET2aをオフ状態としたときには、FET2aのドレイン又はソース6aとソース又はドレイン6bとの間に、並列に接続されたオフ容量9、オフ抵抗10と、寄生インダクタ8とが直列に接続された状態となる。FET2bをオフ状態としたときも同様である。
図3は図1におけるFET2a及びFET2bをオン状態としたときの等価回路図である。図3に示すように、FET2aをオン状態としたときには、FET2aのドレイン又はソース6aとソース又はドレイン6bとの間に、オン抵抗7及び寄生インダクタ8が直列に接続された状態となる。FET2bをオン状態としたときも同様である。
図1において、FET2a及びFET2bをオフ状態にした場合、すなわち、FET2a及びFET2bの等価回路図が図2である場合を考える。この単極双投スイッチの使用周波数f1において、寄生インダクタ8のリアクタンス成分がオフ容量9のリアクタンス成分に比べて十分小さく、オフ抵抗10が十分大きく、f1=1/√(FET2aのオフ容量9のキャパシタンス)×(インダクタ3aのインダクタンス)=1/√(FET2bのオフ容量9のキャパシタンス)×(インダクタ3bのインダクタンス)の関係である場合、入力端子1aから見た出力端子1bのインピーダンスは低くなり、入力端子1aから見た出力端子1cのインピーダンスは高くなる。このとき、入力端子1aから入力された高周波信号は出力端子1bに出力される。
また、図1において、FET2a及びFET2bをオン状態にした場合、すなわち、FET2a及びFET2bの等価回路図が図3である場合を考える。このとき、入力端子1aから見た出力端子1bのインピーダンスは高くなり、入力端子1aから見た出力端子1cのインピーダンスは低くなる。このとき、入力端子1aから入力された高周波信号は出力端子1cに出力される。
従来の単極双投スイッチは以上のように構成されており、高耐電力を得るためにFET2a及びFET2bのゲート幅を大きくすると、寄生インダクタ8のリアクタンス成分がオフ容量9のリアクタンス成分に対して無視できない大きさになり、かつ、オフ抵抗10が小さくなるために、FET2a及びFET2bをオフ状態にしたときに入力端子1aから出力端子1bに伝播する高周波信号の伝播損失が大きくなり、入力端子1aから出力端子1cへの高周波信号のアイソレーションが低下するという課題があった。
この従来例では、単極双投スイッチについて述べているが、単極単投スイッチや多極多投スイッチでも同様の課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、マイクロ波帯又はミリ波帯にて、高耐電力でかつ高周波信号の伝播損失が少なくアイソレーションが低下しない特性を持つ単極単投スイッチ、単極双投スイッチ及び多極多投スイッチを得ることを目的とする。
この発明に係る単極単投スイッチは、入力端子と出力端子間の高周波信号の伝播を制御するものにおいて、電界効果トランジスタのドレイン及びソースにキャパシタを直列に接続した直列回路にインダクタを並列に接続することにより電界効果トランジスタスイッチを構成し、上記電界効果トランジスタのゲートに印加する電圧により上記電界効果トランジスタのオン状態とオフ状態を切換え、上記高周波信号の周波数において、上記電界効果トランジスタの寄生インダクタと上記キャパシタが直列共振し、上記電界効果トランジスタのオフ容量と上記各インダクタが並列共振するように構成するものである。
この発明により、高耐電力でかつ入力端子から出力端子への高周波信号の伝播損失を小さくすることができ、入力端子から出力端子への高周波信号のアイソレーションを低下させないという効果が得られる。
来の単極双投スイッチを示す回路図である。 図1における電界効果トランジスタをオフ状態としたときの等価回路図である。 図1における電界効果トランジスタをオン状態としたときの等価回路図である。 の発明の実施の形態1による単極単投スイッチの構成を示す回路図である。 図4における電界効果トランジスタをオフ状態としたときの等価回路図である。 図4における電界効果トランジスタをオン状態としたときの等価回路図である。 の発明の実施の形態2による単極単投スイッチの構成を示す回路図である。 図7における電界効果トランジスタをオフ状態にしたときの等価回路図である。 図7における電界効果トランジスタをオン状態としたときの等価回路図である。 の発明の実施の形態3による単極単投スイッチの構成を示す回路図である。 図10における電界効果トランジスタをオフ状態にしたときの等価回路図である。 図10における電界効果トランジスタをオン状態としたときの等価回路図である。 の発明の実施の形態4による単極単投スイッチの構成を示す回路図である。 図13における電界効果トランジスタをオフ状態としたときの等価回路図である。 図13における電界効果トランジスタをオン状態としたときの等価回路図である。 の発明の実施の形態5による単極単投スイッチの構成を示す回路図である。 図16における電界効果トランジスタをオフ状態としたときの等価回路図である。 図16における電界効果トランジスタをオン状態としたときの等価回路図である。 の発明の実施の形態6による単極単投スイッチの構成を示す回路図である。 図19における電界効果トランジスタをオフ状態としたときの等価回路図である。 図19における電界効果トランジスタをオン状態としたときの等価回路図である。 の発明の実施の形態7による単極双投スイッチの構成を示す回路図である。 図22における電界効果トランジスタをオフ状態としたときの等価回路図である。 図22における電界効果トランジスタをオン状態としたときの等価回路図である。 の発明の実施の形態8による多極多投スイッチの構成を示す回路図である。 図25の多極多投スイッチの動作を説明する図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図4はこの発明の実施の形態1による単極単投スイッチの構成を示す回路図である。図4に示す単極単投スイッチは、入力端子11a、出力端子11b、FET(電界効果トランジスタ)12a、FET12b、インダクタ13a及びインダクタ13bを備えている。FET12aとインダクタ13aの並列接続により第1のFETスイッチ14aを構成し、FET12bとインダクタ13bの並列接続により第1のFETスイッチ14bを構成しており、FETスイッチ14a,14bの一方の端子は入力端子11aに接続され、他方の端子は出力端子11bに接続されている。このように、この実施の形態1では、第1のFETスイッチ14aと第1のFETスイッチ14bを並列に接続している。
FET12a、FET12bを2個並列に接続することにより、同じ耐電力を得るための各ゲート幅を1/2にすることができ、各ゲート幅を1/2にすることにより、この単極単投スイッチの使用周波数fにおいて、FET12a、FET12bの寄生インダクタのリアクタンス成分をオフ容量のリアクタンス成分に比べて十分小さく、かつオフ抵抗を十分大きくすることができる。
ここで、FET12a及びFET12bのドレインは入力端子11a又は出力端子11bに接続してもよく、FET12a及びFET12bのソースは出力端子11b又は入力端子11aに接続してもよい。
次に動作について説明する。
図4において、FET2a及びFET2bはゲートに印加する電圧によりオン状態とオフ状態を切り換えるスイッチとして動作する。
図5は図4におけるFET12a及びFET12bをオフ状態としたときの等価回路図である。図5に示すように、FET12aをオフ状態としたときには、並列に接続されたオフ容量15a、オフ抵抗17aと、寄生インダクタ16aとが直列に接続された状態となり、FET12bをオフ状態としたときには、並列に接続されたオフ容量15b、オフ抵抗17bと、寄生インダクタ16bとが直列に接続された状態となる。
この単極単投スイッチの使用周波数fにおいて、寄生インダクタ16a,16bのリアクタンス成分がオフ容量15a,15bのリアクタンス成分に比べて十分小さく、かつオフ抵抗17a,17bが十分大きくなっており、f=1/√(オフ容量15aのキャパシタンス)×(インダクタ13aのインダクタンス)=1/√(オフ容量15bのキャパシタンス)×(インダクタ13bのインダクタンス)の関係である場合、すなわち、使用周波数fにおいて、オフ容量15aと並列共振するようなインダクタ13aを接続し、オフ容量15bと並列共振するようなインダクタ13bを接続することにより、入力端子11aから見た出力端子11bのインピーダンスは高くなる。このとき、入力端子11aから入力された高周波信号は出力端子11bに出力されず、入力端子11aから出力端子11bへの高周波信号のアイソレーションは低下しない。
図6は図4におけるFET12a及びFET12bをオン状態としたときの等価回路図である。図6に示すように、FET12aをオン状態としたときには、オン抵抗18a及び寄生インダクタ16aが直列に接続された状態となり、FET12bをオン状態としたときには、オン抵抗18b及び寄生インダクタ16bが直列に接続された状態となる。
この場合、第1のFETスイッチ14a,14bが並列に接続されていることにより、入力端子11aから見た出力端子11bのインピーダンスは低くなる。このとき、入力端子11aから入力された高周波信号は出力端子11bに出力され、入力端子11aから出力端子11bへの高周波信号の伝播損失を小さくすることができる。
この実施の形態1では、高周波信号を入力端子11aから入力し出力端子11bへの出力を制御しているが、高周波信号を出力端子11bから入力し入力端子11aへ出力する場合にも同様に制御可能である。
また、この実施の形態1では、2個の第1のFETスイッチ14a,14bを並列に接続し、各FET12a,12bのゲート幅を1/2にしているが、2個以上の複数個の第1のFETスイッチを並列に接続して、FETの数に応じてゲート幅を狭くしてもよい。
以上のように、この実施の形態1によれば、第1のFETスイッチ14a,14bを2個並列に接続することにより、同じ耐電力を得るための各ゲート幅を1/2にすることができ、この単極単投スイッチの使用周波数fにおいて、FET12a、FET12bの寄生インダクタ16a,16bのリアクタンス成分をオフ容量15a,15bのリアクタンス成分に比べて十分小さく、かつオフ抵抗17a,17bを十分大きくすることができ、オフ容量15a,15bと並列共振するようなインダクタ13a,13bを接続することにより、高耐電圧で入力端子11aから出力端子11bへの高周波信号のアイソレーションを低下させないと共に、入力端子11aから出力端子11bへの高周波信号の伝播損失を小さくすることができるという効果が得られる。
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2による単極単投スイッチの構成を示す回路図である。図7に示す単極単投スイッチは、実施の形態1の図4に示す単極単投スイッチと同様に、入力端子11a、出力端子11b、FET12a,FET12b、インダクタ13a、インダクタ13bを備えて、FET12aとインダクタ13aの並列接続により第1のFETスイッチ14aを構成し、FET12bとインダクタ13bの並列接続により第1のFETスイッチ14bを構成しているが、入力端子11aと出力端子11bが直接に接続され、第1のFETスイッチ14a及び第1のFETスイッチ14bの一方の端子は入力端子11aと出力端子11bに接続され、他方の端子はグランド19に接続されている点が異なっている。このように、この実施の形態2では、第1のFETスイッチ14aと第1のFETスイッチ14bを並列に接続している。
FET12a、FET12bを2個並列に接続することにより、同じ耐電力を得るための各ゲート幅を1/2にすることができ、各ゲート幅を1/2にすることにより、この単極単投スイッチの使用周波数fにおいて、FET12a、FET12bの寄生インダクタのリアクタンス成分をオフ容量のリアクタンス成分に比べて十分小さく、かつオフ抵抗を十分大きくすることができる。
ここで、FET12a及びFET12bのドレインは入力端子11a又はグランド19に接続してもよく、FET12a及びFET12bのソースはグランド19又は入力端子11aに接続してもよい。
次に動作について説明する。
図7において、FET2a及びFET2bはゲートに印加する電圧によりオン状態とオフ状態を切り換えるスイッチとして動作する。
図8は図7におけるFET12a及びFET12bをオフ状態にしたときの等価回路図である。図8に示すように、FET12aをオフ状態としたときには、並列に接続されたオフ容量15a、オフ抵抗17aと、寄生インダクタ16aとが直列に接続された状態となり、FET12bをオフ状態としたときには、並列に接続されたオフ容量15b、オフ抵抗17bと、寄生インダクタ16bとが直列に接続された状態となる。
この場合、この単極単投スイッチの使用周波数fにおいて、寄生インダクタ16a,16bのリアクタンス成分がオフ容量15a,15bのリアクタンス成分に比べて十分小さく、かつオフ抵抗17a,17bが十分大きくなっており、f=1/√(オフ容量15aのキャパシタンス)×(インダクタ13aのインダクタンス)=1/√(オフ容量15bのキャパシタンス)×(インダクタ13bのインダクタンス)の関係である場合、すなわち、使用周波数fにおいて、オフ容量15aと並列共振するようなインダクタ13aを接続し、オフ容量15bと並列共振するようなインダクタ13bを接続することにより、入力端子11aから見たグランド19のインピーダンスは高くなる。このとき、入力端子11aから入力された高周波信号は出力端子11bに出力され、高周波信号の伝播損失を小さくすることができる。
図9は図7におけるFET12a及びFET12bをオン状態としたときの等価回路図である。図9に示すように、FET12aをオン状態としたときには、オン抵抗18a及び寄生インダクタ16aが直列に接続された状態となり、FET12bをオン状態としたときには、オン抵抗18b及び寄生インダクタ16bが直列に接続された状態となる。
この場合、第1のFETスイッチ14a,14bが並列に接続されていることにより、入力端子11aから見たグランド19のインピーダンスは低くなる。このとき、入力端子11aから入力された高周波信号はグランド19に伝搬し出力端子11bに出力されず、入力端子11aから出力端子11bへの高周波信号のアイソレーションを低下させない。
この実施の形態2では、高周波信号を入力端子11aから入力し出力端子11bへの出力を制御しているが、高周波信号を出力端子11bから入力し入力端子11aへ出力する場合も同様に制御可能である。
また、この実施の形態2では、2個の第1のFETスイッチ14a,14bを並列に接続し、各FET12a,12bのゲート幅を1/2にしているが、2個以上の複数個の第1のFETスイッチを並列に接続して、FETの数に応じてゲート幅を狭くしてもよい。
以上のように、この実施の形態2によれば、第1のFETスイッチ14a,14bを2個並列に接続することにより、同じ耐電力を得るための各ゲート幅を1/2にすることができ、この単極単投スイッチの使用周波数fにおいて、FET12a、FET12bの寄生インダクタ16a,16bのリアクタンス成分をオフ容量15a,15bのリアクタンス成分に比べて十分小さく、かつオフ抵抗17a,17bを十分大きくすることができ、オフ容量15a,15bと並列共振するようなインダクタ13a,13bを接続することにより、高耐電圧で入力端子11aから出力端子11bへの高周波信号の伝播損失を小さくすることができると共に、入力端子11aから出力端子11bへの高周波信号のアイソレーションを低下させないという効果が得られる。
実施の形態3.
図10はこの発明の実施の形態3による単極単投スイッチの構成を示す回路図である。図10に示す単極単投スイッチは、入力端子11a、出力端子11b、FET20、キャパシタ21、インダクタ22を備えており、直列に接続されたFET20、キャパシタ21と、インダクタ22とを並列に接続した第2のFETスイッチ14の一方の端子が入力端子11aに接続され、他方の端子が出力端子11bに接続されている。
ここで、FET20のドレインは入力端子11a又はキャパシタ21に接続してもよく、FET20のソースはキャパシタ21又は入力端子11aに接続してもよい。
次に動作について説明する。
図10において、FET20はゲートに印加する電圧によりオン状態とオフ状態を切り換えるスイッチとして動作する。
図11は図10におけるFET20をオフ状態にしたときの等価回路図である。図11に示すように、FET20をオフ状態としたときには、並列に接続されたオフ容量23、オフ抵抗24と、寄生インダクタ25とが直列に接続された状態となる。
ここで、この実施の形態3による単極単投スイッチの使用周波数f2において、f2=1/2π√(寄生インダクタ25のインダクタンス)×(キャパシタ21のキャパシタンス)の関係であるとし、すなわち、寄生インダクタ25と直列共振するようなキャパシタ21を接続し、オフ容量23とインダクタ22の並列共振を妨げている寄生インダクタ25を電気的に打ち消す。また、この単極単投スイッチの使用周波数f2において、f2=1/√(オフ容量23のキャパシタンス)×(インダクタ22のインダクタンス)の関係である場合、すなわち、オフ容量23と並列共振するようなインダクタ22を接続することにより、入力端子11aから見た出力端子11bのインピーダンスは高くなる。このとき、入力端子11aから入力された高周波信号は出力端子11bに出力されず、入力端子11aから出力端子11bへの高周波信号のアイソレーションを低下させない。
図12は図10におけるFET20をオン状態としたときの等価回路図である。図12に示すように、FET20をオン状態としたときには、オン抵抗26と寄生インダクタ25とが直列に接続された状態となる。
ここで、f2=1/2π√(寄生インダクタ25のインダクタンス)×(キャパシタ21のキャパシタンス)の関係であるとし、すなわち、寄生インダクタ25と直列共振するようなキャパシタ21を接続することにより、入力端子11aから見た出力端子11bのインピーダンスは低くなる。このとき、入力端子11aから入力された高周波信号は出力端子11bに出力され、高周波信号の伝播損失を小さくすることができる。
なお、図11に示すFET20がオフ状態の寄生インダクタ25のインダクタンスと、図12に示すFET20がオン状態の寄生インダクタ25のインダクタンスの値は同じであり、FET20のオフ状態とオン状態で寄生インダクタ25と直列共振するようなキャパシタ21のキャパシタンスの値は同じである。
この実施の形態3では、高周波信号を入力端子11aから入力し出力端子11bへの出力を制御しているが、高周波信号を出力端子11bから入力し入力端子11aへ出力する場合も同様に制御可能である。
以上のように、この実施の形態3によれば、単極単投スイッチの使用周波数f2において、FET20の寄生インダクタ25と直列共振するようなキャパシタ21を接続し、FET20のオフ容量23のキャパシタンスと並列共振するようなインダクタ22を接続することにより、この単極単投スイッチに高耐電力性を持たせるためにFET20のゲート幅を大きくした場合においても、入力端子11aから出力端子11bへの高周波信号のアイソレーションを低下させないと共に、入力端子11aから出力端子11bへの高周波信号の伝播損失を小さくすることができるという効果が得られる。
実施の形態4.
図13はこの発明の実施の形態4による単極単投スイッチの構成を示す回路図である。図13に示す単極単投スイッチは、実施の形態3の図10に示す単極単投スイッチと同様に、入力端子11a、出力端子11b、FET20、キャパシタ21、インダクタ22を備えているが、入力端子11aと出力端子11bが直接に接続され、直列に接続されたFET20、キャパシタ21と、インダクタ22とを並列に接続した第2のFETスイッチ14の一方の端子が入力端子11aと出力端子11bに接続され、他方の端子がグランド19に接続されている点が異なっている。
ここで、FET20のドレインは入力端子11a又はキャパシタ21に接続してもよく、FET20のソースはキャパシタ21又は入力端子11aに接続してもよい。
次に動作について説明する。
図13において、FET20はゲートに印加する電圧によりオン状態とオフ状態を切り換えるスイッチとして動作する。
図14は図13におけるFET20をオフ状態としたときの等価回路図である。図14に示すように、FET20をオフ状態としたときには、並列に接続されたオフ容量23、オフ抵抗24と、寄生インダクタ25とが直列に接続された状態となる。
ここで、この実施の形態による単極単投スイッチの使用周波数f3において、f3=1/2π√(寄生インダクタ25のインダクタンス)×(キャパシタ21のキャパシタンス)の関係であるとし、すなわち、FET20の寄生インダクタ25と直列共振するようなキャパシタ21を接続し、オフ容量23とインダクタ22の並列共振を妨げている寄生インダクタ25を電気的に打ち消す。また、この単極単投スイッチの使用周波数f3において、f3=1/√(オフ容量23のキャパシタンス)×(インダクタ22のインダクタンス)の関係である場合、すなわち、FET20のオフ容量23と並列共振するようなインダクタ22を接続することにより、入力端子11aから見たグランド19のインピーダンスは高くなる。このとき、入力端子11aから入力された高周波信号は出力端子11bに出力され、高周波信号の伝播損失を少なくすることができる。
図15は図13におけるFET20をオン状態としたときの等価回路図である。図15に示すように、FET20をオン状態としたときには、オン抵抗26と寄生インダクタ25とが直列に接続された状態となる。
ここで、この実施の形態による単極単投スイッチの使用周波数f3において、f3=1/2π√(寄生インダクタ25のインダクタンス)×(キャパシタ21のキャパシタンス)の関係であるとし、すなわち、FET20の寄生インダクタ25と直列共振するようなキャパシタ21を接続することにより、入力端子11aから見たグランド19のインピーダンスは低くなる。このとき、入力端子11aから入力された高周波信号はグランド19に伝播し出力端子11bに出力されず、入力端子11aから出力端子11bへの高周波信号のアイソレーションを低下させない。
なお、図14に示すFET20がオフ状態の寄生インダクタ25のインダクタンスと、図15に示すFET20がオン状態の寄生インダクタ25のインダクタンスの値は同じであり、FET20のオフ状態とオン状態で寄生インダクタ25と直列共振するようなキャパシタ21のキャパシタンスの値は同じである。
この実施の形態4では、高周波信号を入力端子11aから入力し出力端子11bへの出力を制御しているが、高周波信号を出力端子11bから入力し入力端子11aへ出力する場合も同様に制御可能である。
以上のように、この実施の形態4によれば、単極単投スイッチの使用周波数f3において、寄生インダクタ25と直列共振するようなキャパシタ21を接続し、オフ容量23と並列共振するようなインダクタ22を接続することにより、この単極単投スイッチに高耐電力性を持たせるためにFET20のゲート幅を大きくした場合においても、入力端子11aから出力端子11bへの高周波信号の伝播損失を小さくすることができると共に、入力端子11aから出力端子11bへの高周波信号のアイソレーションを低下させないという効果が得られる。
実施の形態5.
図16はこの発明の実施の形態5による単極単投スイッチの構成を示す回路図である。図16に示す単極単投スイッチは、実施の形態3の図10に示す第2のFETスイッチ14を2個並列に使用したものであり、入力端子11a、出力端子11b、FET12a、FET12b、インダクタ13a、インダクタ13b、キャパシタ27a、キャパシタ27bを備えている。直列に接続されたFET12a、キャパシタ27aと、インダクタ13aとを並列に接続した第2のFETスイッチ14aと、直列に接続されたFET12b、キャパシタ27bと、インダクタ13bとを並列に接続した第2のFETスイッチ14bの一方の端子は入力端子11aに接続され、他方の端子は出力端子11bに接続されている。
次に動作について説明する。
図16において、FET12a及びFET12bは、ゲートに印加する電圧によりオン状態とオフ状態を切り換えるスイッチとして動作する。
図17は図16におけるFET12a及びFET12bをオフ状態としたときの等価回路図である。図17に示すように、FET12aをオフ状態としたときには、並列に接続されたオフ容量15a、オフ抵抗17aと、寄生インダクタ16aとが直列に接続された状態となり、FET12bをオフ状態としたときには、並列に接続されたオフ容量15b、オフ抵抗17bと、寄生インダクタ16bとが直列に接続された状態となる。
ここで、この実施の形態による単極単投スイッチの使用周波数f4において、f4=1/2π√(寄生インダクタ16aのインダクタンス)×(キャパシタ27aのキャパシタンス)=1/2π√(寄生インダクタ16bのインダクタンス)×(キャパシタ27bのキャパシタンス)の関係であるとし、すなわち、寄生インダクタ16aと直列共振するようなキャパシタ27aを接続し、オフ容量15aとインダクタ13aの並列共振を妨げている寄生インダクタ16aを電気的に打ち消し、寄生インダクタ16bと直列共振するようなキャパシタ27bを接続し、オフ容量15bとインダクタ13bの並列共振を妨げている寄生インダクタ16bを電気的に打ち消す。また、この単極単投スイッチの使用周波数f4において、f4=1/√(オフ容量15aのキャパシタンス)×(インダクタ13aのインダクタンス)=1/√(オフ容量15bのキャパシタンス)×(インダクタ13bのインダクタンス)の関係である場合、すなわち、オフ容量15aと並列共振するようなインダクタ13aを接続し、オフ容量15bと並列共振するようなインダクタ13bを接続すると、入力端子11aから見た出力端子11bのインピーダンスは高くなる。このとき、入力端子11aから入力された高周波信号は出力端子11bに出力されず、入力端子11aから出力端子11bへの高周波信号のアイソレーションは低下しない。
図18は図16におけるFET12a及びFET12bをオン状態としたときの等価回路図である。図18に示すように、FET12aをオン状態としたときには、オン抵抗18a及び寄生インダクタ16aが直列に接続された状態となり、FET12bをオン状態としたときには、オン抵抗18b及び寄生インダクタ16bが直列に接続された状態となる。
ここで、単極単投スイッチの使用周波数f4において、f4=1/2π√(寄生インダクタ16aのインダクタンス)×(キャパシタ27aのキャパシタンス)=1/2π√(寄生インダクタ16bのインダクタンス)×(キャパシタ27bのキャパシタンス)の関係であるとし、すなわち、寄生インダクタ16aと直列共振するようなキャパシタ27aを接続し、寄生インダクタ16bと直列共振するようなキャパシタ27bを接続すると、入力端子11aから見た出力端子11bのインピーダンスは低くなる。このとき、入力端子11aから入力された高周波信号は出力端子11bに出力され、高周波信号の伝播損失を少なくすることができる。
なお、図17に示すFET12a,12bがオフ状態の寄生インダクタ16a,16bのインダクタンスと、図18に示すFET12a,12bがオン状態の寄生インダクタ16a,16bのインダクタンスの値はそれぞれ同じであり、FET12a,12bのオフ状態とオン状態で寄生インダクタ16a,16bと直列共振するようなキャパシタ27a,27bのキャパシタンスの値はそれぞれ同じである。
この実施の形態5では、高周波信号を入力端子11aから入力し出力端子11bへの出力を制御しているが、高周波信号を出力端子11bから入力し入力端子11aへの出力も同様に制御可能である。
また、この実施の形態5では、2個の第2のFETスイッチ14a,14bを並列に接続しているが、2個以上の複数個の第2のFETスイッチを並列に接続してもよい。
以上のように、この実施の形態5によれば、単極単投スイッチの使用周波数f4において、寄生インダクタ16aと直列共振するようなキャパシタ27aを接続し、寄生インダクタ16bと直列共振するようなキャパシタ27bを接続し、オフ容量15aと並列共振するようなインダクタ13aを接続し、オフ容量15bと並列共振するようなインダクタ13bを接続することにより、この単極単投スイッチに高耐電力性を持たせるためにFET12a,12bのゲート幅を大きくした場合においても、入力端子11aから出力端子11bへの高周波信号のアイソレーションを低下させず、入力端子11aから出力端子11bへの高周波信号の伝播損失を小さくすることができるという効果が得られる。
実施の形態6.
図19はこの発明の実施の形態6による単極単投スイッチの構成を示す回路図である。図19に示す単極単投スイッチは、実施の形態4の図13に示す第2のFETスイッチ14を2個並列に使用したものであり、入力端子11a、出力端子11b、FET12a、FET12b、インダクタ13a、インダクタ13b、キャパシタ27a、キャパシタ27b、グランド19を備えている。直列に接続されたFET12a、キャパシタ27aと、インダクタ13aとを並列に接続した第2のFETスイッチ14aと、直列に接続されたFET12b、キャパシタ27bと、インダクタ13bとを並列に接続した第2のFETスイッチ14bの一方の端子は入力端子11aと出力端子11bに接続され、他方の端子はグランド19に接続されている。
次に動作について説明する。
図19において、FET12a及びFET12bは、ゲートに印加する電圧によりオン状態とオフ状態を切り換えるスイッチとして動作する。
図20は図19におけるFET12a及びFET13bをオフ状態としたときの等価回路図である。図20に示すように、FET12aをオフ状態としたときには、並列に接続されたオフ容量15a、オフ抵抗17aと、寄生インダクタ16aとが直列に接続された状態となり、FET12bをオフ状態としたときには、並列に接続されたオフ容量15b、オフ抵抗17bと、寄生インダクタ16bとが直列に接続された状態となる。
ここで、この実施の形態による単極単投スイッチの使用周波数f4において、f4=1/2π√(寄生インダクタ16aのインダクタンス)×(キャパシタ27aのキャパシタンス)=1/2π√(寄生インダクタ16bのインダクタンス)×(キャパシタ27bのキャパシタンス)の関係であるとし、すなわち、寄生インダクタ16aと直列共振するようなキャパシタ27aを接続し、オフ容量15aとインダクタ13aの並列共振を妨げている寄生インダクタ16aを電気的に打ち消し、寄生インダクタ16bと直列共振するようなキャパシタ27bを接続し、オフ容量15bとインダクタ13bの並列共振を妨げている寄生インダクタ16bを電気的に打ち消す。また、この単極単投スイッチの使用周波数f4において、f4=1/√(オフ容量15aのキャパシタンス)×(インダクタ13aのインダクタンス)=1/√(オフ容量15bのキャパシタンス)×(インダクタ13bのインダクタンス)の関係である場合、すなわち、オフ容量15aと並列共振するようなインダクタ13aを接続し、オフ容量15bと並列共振するようなインダクタ13bを接続すると、入力端子11aから見たグランド19のインピーダンスは高くなる。このとき、入力端子11aから入力された高周波信号は出力端子11bに出力され、高周波信号の伝播損失を少なくすることができる。
図21は図19におけるFET12a及びFET12bをオン状態としたときの等価回路図である。図21に示すように、FET12aをオン状態としたときには、オン抵抗18a及び寄生インダクタ16aが直列に接続された状態となり、FET12bをオン状態としたときには、オン抵抗18b及び寄生インダクタ16bが直列に接続された状態となる。
ここで、単極単投スイッチの使用周波数f4において、f4=1/2π√(寄生インダクタ16aのインダクタンス)×(キャパシタ27aのキャパシタンス)=1/2π√(寄生インダクタ16bのインダクタンス)×(キャパシタ27bのキャパシタンス)の関係であるとし、すなわち、寄生インダクタ16aと直列共振するようなキャパシタ27aを接続し、寄生インダクタ16bと直列共振するようなキャパシタ27bを接続すると、入力端子11aから見たグランド19のインピーダンスは低くなる。このとき、入力端子11aから入力された高周波信号はグランド19に伝播し出力端子11bには出力されず、入力端子11aから出力端子11bへの高周波信号のアイソレーションは低下しない。
なお、図20に示すFET12a,12bがオフ状態の寄生インダクタ16a,16bのインダクタンスと、図21に示すFET12a,12bがオン状態の寄生インダクタ16a,16bのインダクタンスの値はそれぞれ同じであり、FET12a,12bのオフ状態とオン状態で寄生インダクタ16a,16bと直列共振するようなキャパシタ27a,27bのキャパシタンスの値はそれぞれ同じである。
この実施の形態6では、高周波信号を入力端子11aから入力し出力端子11bへの出力を制御しているが、高周波信号を出力端子11bから入力し入力端子11aへ出力する場合も同様に制御可能である。
また、この実施の形態6では、2個の第2のFETスイッチ14a,14bを並列に接続しているが、2個以上の複数個の第2のFETスイッチを並列に接続してもよい。
以上のように、この実施の形態6によれば、単極単投スイッチの使用周波数f4において、寄生インダクタ16aと直列共振するようなキャパシタ27aを接続し、寄生インダクタ16bと直列共振するようなキャパシタ27bを接続し、オフ容量15aと並列共振するようなインダクタ13aを接続し、オフ容量15bと並列共振するようなインダクタ13bを接続することにより、この単極単投スイッチに高耐電力性を持たせるためにFET12a,12bのゲート幅を大きくした場合においても、入力端子11aから出力端子11bへの高周波信号の伝播損失を小さくすることができ、入力端子11aから出力端子11bへの高周波信号のアイソレーションを低下させないという効果が得られる。
実施の形態7.
図22はこの発明の実施の形態7による単極双投スイッチの構成を示す回路図である。図22に示す単極双投スイッチは、入力端子28a、出力端子28b、出力端子28c、FET29a、FET29b、FET29c、インダクタ30a、インダクタ30b、インダクタ30c、キャパシタ32、線路33及びグランド19を備えている。FET29aとインダクタ30aを並列に接続した第1のFETスイッチ31aと、FET29bとインダクタ30bを並列に接続した第1のFETスイッチ31bの一方の端子は入力端子28aに接続され、他方の端子は出力端子28cに接続されている。線路33の一方の端子は入力端子28aに接続され、他方の端子は出力端子28bに接続されている。直列に接続されたFET29c、キャパシタ32と、インダクタ30cとを並列に接続した第2のFETスイッチ31cの一方の端子は出力端子28bに接続され、他方の端子はグランド19に接続されている。ここで、線路33の線路長は使用周波数f5において1/4波長であるとする。
この実施の形態7では、実施の形態1の図4に示す第1のFETスイッチ14a,14bを第1のFETスイッチ31a,31bとして使用し、実施の形態4の図13に示す第2のFETスイッチ14を第2のFETスイッチ31cとして使用している。
次に動作について説明する。
図22において、FET29a、FET29b及びFET29cはゲートに印加する電圧によりオン状態とオフ状態を切り換えるスイッチとして動作する。
図23は図22におけるFET29a、FET29b及びFET29cをオフ状態としたときの等価回路図である。図23に示すように、FET29aをオフ状態としたときには、並列に接続されたオフ容量34a、オフ抵抗35aと、寄生インダクタ36aとが直列に接続された状態となり、FET29bをオフ状態としたときには、並列に接続されたオフ容量34b、オフ抵抗35bと、寄生インダクタ36bとが直列に接続された状態となり、FET29cをオフ状態としたときには、並列に接続されたオフ容量34c、オフ抵抗35cと、寄生インダクタ36cとが直列に接続された状態となる。
ここで、この実施の形態による単極双投スイッチの使用周波数f5において、f5=1/2π√(寄生インダクタ36cのインダクタンス)×(キャパシタ32のキャパシタンス)の関係で、f5=1/2π√(オフ容量34cのキャパシタンス)×(インダクタ30cのインダクタンス)の関係であるとする。
また、FET29a、FET29bを2個並列に接続することにより、同じ耐電力を得るための各ゲート幅を1/2にすることができ、各ゲート幅を1/2にすることにより、この単極双投スイッチの使用周波数f5において、FET29a、FET29bの寄生インダクタ36a,36bのリアクタンス成分をオフ容量34a,34bのリアクタンス成分に比べて十分小さく、かつオフ抵抗35a,35bを十分大きくすることができる。
また、この単極双投スイッチの使用周波数f5において、f5=1/√(オフ容量34aのキャパシタンス)×(インダクタ30aのインダクタンス)=1/√(オフ容量34bのキャパシタンス)×(インダクタ30bのインダクタンス)=1/√(オフ容量34cのキャパシタンス)×(インダクタ30cのインダクタンス)の関係である場合、入力端子28aから見た出力端子28bのインピーダンスは低くなり、入力端子28aから見た出力端子28cのインピーダンスは高くなる。このとき、入力端子28aから入力された高周波信号は出力端子28bに出力され、高周波信号の伝播損失を少なくすることができ、入力端子28aから入力された高周波信号は出力端子28cに出力されず、入力端子28aから出力端子28cへの高周波信号のアイソレーションは低下しない。
図24は図22におけるFET29a、FET29b及びFET29cをオン状態としたときの等価回路図である。図24に示すように、FET29aをオン状態としたときにはオン抵抗37a及び寄生インダクタ36aが直列に接続された状態となり、FET29bをオン状態としたときにはオン抵抗37b及び寄生インダクタ36bが直列に接続された状態となり、FET29cをオン状態としたときにはオン抵抗37c及び寄生インダクタ36cが直列に接続された状態となる。
ここで、単極双投スイッチの使用周波数f5において、f5=1/2π√(寄生インダクタ36cのインダクタンス)×(キャパシタ32のキャパシタンス)の関係であるとし、線路33の線路長は使用周波数f5において1/4波長であるので、この場合、入力端子28aから見た出力端子28bのインピーダンスは高くなり、第1のFETスイッチ31a,31bが並列に接続されているので、入力端子28aから見た出力端子28cのインピーダンスは低くなる。このとき、入力端子28aから入力された高周波信号は出力端子28cに出力され、高周波信号の伝播損失を少なくすることができると共に、入力端子28aから入力された高周波信号は出力端子28bに出力されず、入力端子28aから出力端子28bへの高周波信号のアイソレーションは低下しない。
この実施の形態7における単極双投スイッチでは、第1のFETスイッチ31a,31b、第2のFETスイッチ31cを使用しているが、実施の形態1,2に示す第1のFETスイッチにより単極双投スイッチを構成してもよく、実施の形態3,4,5,6に示す第2のFETスイッチにより単極双投スイッチを構成してもよく、実施の形態1〜6に示す第1のFETスイッチ及び第2のFETスイッチを適宜組合わせて単極双投スイッチを構成してもよい。
以上のように、この実施の形態7によれば、実施の形態1から実施の形態6で示す単極単投スイッチを組み合わせることにより、単極双投スイッチを構成することができ、入力端子28aから出力端子28b,28cへの高周波信号の伝播損失を小さくすることができると共に、入力端子28aから出力端子28b,28cへの高周波信号のアイソレーションを低下させないという効果が得られる。
実施の形態8.
図25はこの発明の実施の形態8による多極多投スイッチの構成を示す回路図である。上記実施の形態7の図22においては、単極双投スイッチに限って説明したが、上記実施の形態1から実施の形態6で示す単極単投スイッチを組み合わせることによって、例えば、図25に示すような多極多投スイッチを構成することもできる。
図25に示す多極多投スイッチは、入力端子又は出力端子38a,38b,38c,38d、FET39a,39b,39c,39d、キャパシタ40a,40b,40c,40d、インダクタ41a,41b,41c,41dを備えている。FET39aとキャパシタ40aとインダクタ41aにより第2のFETスイッチ42aを構成し、FET39bとキャパシタ40bとインダクタ41bにより第2のFETスイッチ42bを構成し、FET39cとキャパシタ40cとインダクタ41cにより第2のFETスイッチ42cを構成し、FET39dとキャパシタ40dとインダクタ41dにより第2のFETスイッチ42dを構成している。
第2のFETスイッチ42a,42b,42c,42dの一方の端子は入力端子又は出力端子38a,38b,38c,38dにそれぞれ接続され、他方の端子同士は全て接続されている。
次に動作について説明する。
図26は図25の多極多投スイッチの動作を説明する図であり、各FET39a,39b,39c,39dのオン、オフを制御することにより、所定の入力端子から入力された高周波信号は所定の出力端子に出力される。
この実施の形態8における多極多投スイッチでは、第2のFETスイッチ42a,42b,42c,42dを使用しているが、実施の形態1,2に示す第1のFETスイッチにより多極多投スイッチを構成してもよく、実施の形態3,4,5,6に示す第2のFETスイッチにより多極多投スイッチを構成してもよく、実施の形態1〜6に示す第1のFETスイッチ及び第2のFETスイッチを適宜組合わせて多極多投スイッチを構成してもよい。
以上のように、この実施の形態8によれば、実施の形態1から実施の形態6で示す単極単投スイッチを組み合わせることにより、多極多投スイッチを構成することができ、各入力端子から各出力端子への高周波信号の伝播損失を小さくすることができると共に、各入力端子から各出力端子への高周波信号のアイソレーションを低下させないという効果が得られる。
以上のように、この発明に係る単極単投スイッチ、単極双投スイッチ及び多極多投スイッチは、高周波信号の伝播損失を小さくし、高周波信号のアイソレーションを低下させないものに適している。

Claims (7)

  1. 入力端子と出力端子間の高周波信号の伝播を制御する単極単投スイッチにおいて、
    電界効果トランジスタのドレイン又はソースにキャパシタを直列に接続した直列回路にインダクタを並列に接続することにより電界効果トランジスタスイッチを構成し、上記電界効果トランジスタのゲートに印加する電圧により上記電界効果トランジスタのオン状態とオフ状態を切換え、上記高周波信号の周波数において、上記電界効果トランジスタの寄生インダクタと上記キャパシタが直列共振し、上記電界効果トランジスタのオフ容量と上記インダクタが並列共振するように構成することを特徴とする単極単投スイッチ。
  2. 入力端子と出力端子間に電界効果トランジスタスイッチを接続することを特徴とする請求の範囲第項記載の単極単投スイッチ。
  3. 入力端子と出力端子間に電界効果トランジスタスイッチを複数個並列に接続することを特徴とする請求の範囲第項記載の単極単投スイッチ。
  4. 入力端子と出力端子を接続し、
    入力端子とグランド間に電界効果トランジスタスイッチを接続することを特徴とする請求の範囲第項記載の単極単投スイッチ。
  5. 入力端子とグランド間に電界効果トランジスタスイッチを複数個並列に接続することを特徴とする請求の範囲第項記載の単極単投スイッチ。
  6. 入力端子と2個の出力端子間の高周波信号の伝播を制御する単極双投スイッチにおいて、
    請求の範囲第項記載の電界効果トランジスタスイッチを使用することを特徴とする単極双投スイッチ。
  7. 複数の入力端子と複数の出力端子間の高周波信号の伝播を制御する多極多投スイッチにおいて、
    請求の範囲第項記載の電界効果トランジスタスイッチを使用することを特徴とする多極多投スイッチ。
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