JP3084628U - 支持具付き溶接裏当材 - Google Patents

支持具付き溶接裏当材

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JP3084628U JP2001005990U JP2001005990U JP3084628U JP 3084628 U JP3084628 U JP 3084628U JP 2001005990 U JP2001005990 U JP 2001005990U JP 2001005990 U JP2001005990 U JP 2001005990U JP 3084628 U JP3084628 U JP 3084628U
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武秀 鄭
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武秀 鄭
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミ粘着テープの上面に貼付した粘着剤保
護離型紙が破れ易いという課題を解決し得る、支持具付
き溶接裏当材を提供すること。 【課題手段】 セラミックタイル片(1)を一列状に連
設した溶接裏当材と、粘着剤層とアルミ箔からなるアル
ミ粘着テープであって、前記溶接裏当材の底面に粘着し
これを保持する部分と、前記溶接裏当材の列方向の両側
に伸張する部分とを有するアルミ粘着テープ(2)と、
前記列方向の両側に伸張したアルミ粘着テープの粘着剤
層に粘着する粘着剤保護離型紙(3)と、を含む支持具
付き溶接裏当材(4)であって、前記アルミ粘着テープ
(2)が、前記溶接裏当材の底面端部に粘着する部分に
複数個のガス排出孔(2a)を有することを特徴とする
支持具付き溶接裏当材である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案が属する技術分野】
本考案は、溶接する材料の開先部分に片面溶接用のセラミック裏当材を固定し 、優れた裏ビード形状を含む健全な溶接部を得るための支持具付き溶接裏当材に 関し、特に溶接時に発生するガスを効率的に排出するガス排出孔を、アルミ粘着 テープにのみ配設した支持具付き溶接裏当材に関する。
【0002】
【従来の技術】
片面溶接においては、初層の溶接金属部(裏ビード部)の形状を良好に保つと ともに、オーバーラップやアンダーカット等の溶接欠陥を防止する目的で、一般 に、セラミックからなる溶接裏当材を開先部分に使用している。この溶接裏当材 は、溶接される材料の開先部分に適切に固定される必要があるために、従来の溶 接裏当材は、図4及び図5に示すように、以下の支持具付き溶接裏当材(14) の構造をなしていた。
【0003】 まず、溶接裏当材自体(14)は、溶接入熱による温度上昇に際しての熱膨張 によっても開先部分を適切に被覆できるように、セラミックが一体に成形された ものではなく、長さ約30mm程度のセラミックタイル片(11)を一列状に連結 したものが用いられている。そして、粘着剤を上面に塗布したアルミ粘着テープ (12)を用いて、このセラミックタイル片をアルミ粘着テープに一列状に粘着 して保持連結するとともに、列方向両側に伸びる部分のアルミ粘着テープが溶接 される材料に粘着して開先部分に裏当材全体を固定する。すなわち、アルミ粘着 テープは、セラミックタイル片の底面に粘着してタイル片を被覆する部分と、溶 接される材料に粘着しセラミックタイル片の底面には粘着しない、セラミックタ イル片の列方向の両側に伸びる部分とを有している。この両側に伸びる部分の粘 着剤層には、粘着剤保護離型紙(13)が貼付されており、この粘着剤保護離型 紙をはがして、裏当材を開先部分に固定する。したがって、粘着剤保護離型紙は 、支持具付き溶接裏当材が溶接される材料の開先部分に固定されるまでは、アル ミ粘着テープの人体への不必要な粘着を防止するとともに、溶接裏当材を溶接さ れる材料の開先部分に固定する際に十分な粘着力を保持できる役割を有している 。
【0004】 また、溶接時に発生するガスを適切に排出させるために、セラミックタイル片 の底面の端部に粘着するアルミ粘着テープの部分とその上に貼付した粘着剤保護 離型紙には、両者を貫通する複数個のガス排出孔(12a、13a)が設けられ ている。このガス排出孔は、ガスの排出を容易にするために、タイル片の長さに 相当する間隔で、セラミックタイル片が連結する部分に設けられている。
【0005】 しかしながら、このような従来の支持具付き溶接裏当材は、支持具付き溶接裏 当材(14)を溶接する材料に取り付ける際に、アルミ粘着テープ(12)の列 方向両側の粘着剤層に貼付された保護離型紙(13)をはがし取るとき、保護離 型紙に穿孔したガス排出孔(13a)が切欠きとなって、保護離型紙(13)を 破損させ易くするという問題があった。しかも、支持具付き溶接裏当材の製品が 出荷・搬送されるとき、アルミ粘着テープと粘着剤保護離型紙がセラミックタイ ル片の底面の端部に沿って折り曲げられる部分に、このガス排出孔(12a、1 3a)が設けられているので、保護離型紙はいっそう破れ易い状況に置かれてい る。また、粘着剤保護離型紙が破損すると、保護離型紙はアルミ粘着テープに強 固に粘着しているので、溶接作業者は、保護手袋を取り外し、道具を使用して保 護離型紙をはがし取らねばならず、溶接作業準備時間を増加させて、労働生産性 を低下させるという問題があった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記したアルミ粘着テープに貼付した粘着剤保護離型紙が破れ易い という課題を解決し得る、支持具付き溶接裏当材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案では、このような課題を解決するために、セラミックタイル片(1)を 一列状に連設した溶接裏当材と、粘着剤層とアルミ箔からなるアルミ粘着テープ であって、前記溶接裏当材の底面に粘着しこれを保持する部分と、前記溶接裏当 材の列方向の両側に伸張する部分とを有するアルミ粘着テープ(2)と、前記列 方向の両側に伸張したアルミ粘着テープの粘着剤層に粘着する粘着剤保護離型紙 (3)と、を含む支持具付き溶接裏当材(4)であって、 前記アルミ粘着テープ(2)が、前記溶接裏当材の底面端部に粘着する部分に 複数個のガス排出孔(2a)を有することを特徴とする支持具付き溶接裏当材を 採用した。
【0008】 また本考案は、前記複数個のガス排出孔(2a)が、前記セラミックタイル片 の長さに相当する間隔で配設され、又は前記セラミックタイル片(1)の個々が 対向する底面境界部に粘着するアルミ粘着テープ部分に配設されている支持具付 き溶接裏当材、さらに前記アルミ粘着テープ(2)が、底面の略中央部に粘着す る部分に複数個のガス排出孔(2b)を有する支持具付き溶接裏当材である。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案を図面に基づいて詳細に説明するが、本考案はこれに限定され るものではない。
【0010】 本考案の支持具付き溶接裏当材は、図1に示すように、略同一長さの多数個の セラミックタイル片(1)を一列状に連結して溶接裏当材を形成するように、タ イルの底面をアルミ粘着テープ(2)により粘着し保持している。また、セラミ ックタイル片の底面は、アルミ粘着テープによる粘着力を高めるために、図2、 図3の断面図に示すように、その中央部分は平坦であり、その端部はやや傾斜を 呈した形状になっている。そして、一列状に連設したセラミックタイル片の溶接 裏当材の列(長手)方向の両側には、アルミ粘着テープが幅方向の両側に伸びて おり、この両側のアルミ粘着テープの粘着剤層には、粘着剤保護離型紙(3)が 貼付されている。
【0011】 本考案の第一の実施態様においては、図1及び図2に示すように、セラミック タイル片(1)の底面端部に粘着するアルミ粘着テープ(2)の部分には、ガス 排出孔(2a)が設けられているが、粘着剤保護離型紙(3)にはガス排出孔を 設けていない。ここで、底面端部とは、タイル片の水平底面(底面が傾斜を有す る部分を含む場合はこの傾斜面)と列方向に沿った垂直な側面とが交差する部分 をいう。ガス排出孔(2a)は、溶接時のガス排出を効果的に行うために、セラ ミックタイル片(1)の長さとほぼ等間隔で、個々のタイル片が対向する底面境 界部分に設けられていることが好ましい。さらに、ガス排出孔(2a)は、図2 に示すように、セラミックタイル片(1)の底面端部、特にやや傾斜を呈した形 状の底面部分に粘着するアルミ粘着テープ部分に設けられるのがより好ましい。 アルミ粘着テープに貼付される粘着剤保護離型紙(3)は、セラミックタイル片 (1)の垂直な側面に当接するように貼付すると、アルミ粘着テープの粘着力を 保持することができるので、好ましい。
【0012】 また、本考案の第二の実施態様においては、図3に示すように、セラミックタ イル片(1)の底面端部に加えて、底面の略中央部に粘着するアルミ粘着テープ (2)の部分に、ガス排出孔(2b)を設けたものである。この場合も、粘着剤 保護離型紙(3)にはガス排出孔を設けていない。これらの底面略中央部のガス 排出孔(2b)も、セラミックタイル片(1)の長さとほぼ等間隔で、個々のタ イル片が対向する底面境界部分に設けられていることが好ましい。
【0013】
【考案の効果】
このような構造を採用した本考案は、粘着剤保護離型紙(3)には、ガス排出 孔を設けていないので、支持具付き溶接裏当材を溶接材料に取り付ける際に、保 護離型紙を破損させることなく容易にはがし取ることができ、しかも、溶接時に 発生するガスを効果的に排出することができる。また、粘着剤保護離型紙は破損 しないので、溶接作業準備の労働生産性を高めることができるという効果も有す る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の支持具付き溶接裏当材の構造を示す斜
視図である。
【図2】図1のA−A線で切断した断面における第一の
実施態様の支持具付き溶接裏当材の構造を示す断面図で
ある。
【図3】図1のB−B線で切断した断面における第二の
実施態様の支持具付き溶接裏当材の構造を示す断面図で
ある。
【図4】従来の支持具付き溶接裏当材の構造を示す斜視
図である。
【図5】従来の支持具付き溶接裏当材の構造を拡大して
示す断面図である。
【符号の説明】
1、11:セラミックタイル片 2、12:アルミ粘着テープ 2a、2b、12a:アルミ粘着テープ上のガス排出孔 3、13:粘着剤保護離型紙 13a:粘着剤保護離型紙上のガス排出孔 4、14:支持具付き溶接裏当材

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックタイル片(1)を一列状に連
    設した溶接裏当材と、粘着剤層とアルミ箔からなるアル
    ミ粘着テープであって、前記溶接裏当材の底面に粘着し
    これを保持する部分と、前記溶接裏当材の列方向の両側
    に伸張する部分とを有するアルミ粘着テープ(2)と、
    前記列方向の両側に伸張したアルミ粘着テープの粘着剤
    層に粘着する粘着剤保護離型紙(3)と、を含む支持具
    付き溶接裏当材(4)であって、 前記アルミ粘着テープ(2)が、前記溶接裏当材の底面
    端部に粘着する部分に複数個のガス排出孔(2a、2
    b)を有することを特徴とする支持具付き溶接裏当材。
  2. 【請求項2】 前記複数個のガス排出孔(2a)が、前
    記セラミックタイル片(1)の長さに相当する間隔で配
    設されている、請求項1記載の支持具付き溶接裏当材。
  3. 【請求項3】 前記複数個のガス排出孔(2a)が、前
    記セラミックタイル片(1)の個々が対向する底面境界
    部に粘着するアルミ粘着テープ部分に配設されている、
    請求項1又は2記載の支持具付き溶接裏当材。
  4. 【請求項4】 前記アルミ粘着テープ(2)がさらに、
    前記溶接裏当材の底面の略中央部に粘着する部分に複数
    個のガス排出孔(2b)を有する、請求項1〜3のいず
    れか1項記載の支持具付き溶接裏当材。
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