JP3080764B2 - 軒樋と竪樋の接続構造 - Google Patents

軒樋と竪樋の接続構造

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JP3080764B2 JP04104591A JP10459192A JP3080764B2 JP 3080764 B2 JP3080764 B2 JP 3080764B2 JP 04104591 A JP04104591 A JP 04104591A JP 10459192 A JP10459192 A JP 10459192A JP 3080764 B2 JP3080764 B2 JP 3080764B2
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    • E04BUILDING
    • E04DROOF COVERINGS; SKY-LIGHTS; GUTTERS; ROOF-WORKING TOOLS
    • E04D13/00Special arrangements or devices in connection with roof coverings; Protection against birds; Roof drainage ; Sky-lights
    • E04D13/04Roof drainage; Drainage fittings in flat roofs, balconies or the like
    • E04D13/08Down pipes; Special clamping means therefor
    • E04D2013/0833Elbow pieces

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  • Building Environments (AREA)
  • Joints Allowing Movement (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軒樋と竪樋の接続構造
に関し、特に、軒樋の熱伸縮吸収機能に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】軒樋、特に合成樹脂製の軒樋は、熱膨張
係数が大きいため、気温の変化に伴う伸縮により蛇行や
突き上げなどの変形や破損などの弊害が生じることを余
儀なくされていた。そこで、近年では、上記軒樋の伸縮
を吸収するために、軒樋の途中に実公昭61−429号
公報に記載されているような伸縮継手を設けたり、実公
昭58−5781号公報に記載されているような集水器
を設けたりすることが一般に行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、軒樋には落
し口が形成されており、この落し口には、エルボや呼樋
などの各種部品を介して竪樋が接続されている。従っ
て、軒樋が熱伸縮すると、落し口が軒樋の軸方向に移動
しようとするので、そのときに、エルボや呼樋や竪樋な
どに引っ張り応力あるいは圧縮応力が生じる。
【0004】しかしながら、従来のように、伸縮継手や
集水器によって軒樋の熱伸縮を吸収しようとするだけで
は、その引っ張り応力あるいは圧縮応力によって、軒樋
の熱伸縮の吸収が妨げられることになるし、竪樋を建物
に固定している固定金具が壊れたり、その固定金具から
竪樋が外れたり、また、竪樋と落し口間の接続が外れた
りする弊害も生じる。なお、熱伸縮による落し口の移動
量を小さくするためには、伸縮継手や集水器の間隔を狭
くすればよいが、そうすると、施工が煩雑になるばかり
か、軒樋の直線性が失われて外観も悪い。
【0005】本発明は、上記のような問題に着目し、軒
樋と竪樋との間で、軒樋の熱伸縮を原因とした種々の弊
害が生じないようにすることができる軒樋と竪樋の接続
構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の軒樋と竪樋の接続構造は、落し口が形成さ
れている軒樋と、この軒樋の真下から水平方向にずれた
位置に設けられている竪樋が、一端部を上向きにして前
記軒樋の落し口に接続させた軒樋側エルボと、一端部を
この軒樋側エルボの他端部に接続させた呼樋と、一端部
をこの呼樋の他端部に接続させ、他端部を下向きにして
竪樋の上端部に接続させた竪樋側エルボと、を介して接
続されている軒樋と竪樋の接続構造において、前記呼樋
が、軒樋側エルボと竪樋側エルボの少なくとも一方に対
して呼樋の軸方向に摺動可能に接続され、前記軒樋側エ
ルボが、軒樋の落し口の中心を回動軸とした回動が可能
に落し口に接続され、前記竪樋側エルボが、竪樋の軸芯
を回動軸とした回動が可能に竪樋に接続されている。
【0007】
【作用】本発明の軒樋と竪樋の接続構造では、軒樋が熱
伸縮すると、落し口が軒樋の軸方向に移動しようとする
ので、そのときに生じる引っ張り応力あるいは圧縮応力
によって、竪樋側エルボは、竪樋の軸芯を回動軸として
落し口が移動しようとする方向に回動し、軒樋側エルボ
は、軒樋の落し口の中心を回動軸として前記竪樋側エル
ボと対向する方向に回動し、また、呼樋は、軒樋側エル
ボと竪樋側エルボの少なくとも一方に対して軸方向に摺
動する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳述す
る。まず、図1〜図6に基づき、第1実施例の構成を説
明する。図1は第1実施例の軒樋と竪樋の接続構造を示
す斜視図、図2はこの軒樋と竪樋の接続構造を示す側面
図で、図中1は軒樋、2は竪樋、3は軒樋側エルボ、4
は呼樋、5は竪樋側エルボである。なお、前記竪樋2
と、軒樋側エルボ3及び竪樋側エルボ5と、呼樋4は、
断面形状が円形になるように形成された丸型樋である。
【0009】前記軒樋1は、図示を省略した固定金具に
よって建物の軒先に沿って取り付けられており、底部に
は、所定の間隔置きに円形の落し口11が設けられてい
る。また、各落し口11には、図3に示すように、ゴミ
除け12が軒樋1の内側に設けられていると共に、排水
筒13が軒樋1の外側に設けられている。なお、前記ゴ
ミ除け12は、外周にねじ山121を有する円筒部12
2を有し、この円筒部122を落し口11に挿入させて
おり、また、前記排水筒13は、内周にねじ山131を
有する円筒状の受け口132と、円筒状の差し口133
とを有し、前記受け口132を前記ゴミ除け12の円筒
部122に螺合させている。
【0010】前記竪樋2は、図示を省略した固定金具に
よって建物の壁面に沿って取り付けられている。つま
り、竪樋2は、軒樋1の真下ではなく、軒樋1の真下か
ら水平方向にずれた位置に配設されている。
【0011】前記軒樋側エルボ3は、図3に示すよう
に、略円筒形状の第1の部材31と、この第1の部材3
1の軸芯を回動軸として回動可能に前記第1の部材31
に嵌合されている第2の部材32と、で構成されてお
り、前記第1の部材31及び第2の部材32は、端部に
受け口311,321を有している。そして、この軒樋
側エルボ3は、第1の部材31の受け口311を上向き
にして前記排水筒13の差し口133に接着により接続
させている。つまり、この軒樋側エルボ3は、第2の部
材32が、軒樋1の落し口11の中心を回動軸とする回
動が可能に、前記排水筒13を介して前記落し口11に
接続されている。
【0012】前記呼樋4は、図3に示すように、一端部
をこの軒樋側エルボ3の第2の部材32の受け口321
に接着により接続させている。
【0013】前記竪樋側エルボ5は、図4に示すよう
に、略円筒形状の第1の部材51と、この第1の部材5
1の軸芯を回動軸として回動可能に前記第1の部材51
に嵌合されている第2の部材52とで構成されており、
前記第1の部材51は端部に受け口511を有し、前記
第2の部材52は端部に受け口521を有していると共
に、この受け口521には、内周にO−リング53を保
持した環状溝522が形成されている。そして、この竪
樋側エルボ5は、第1の部材51の受け口511を下向
きにして、第2の部材52の受け口521を前記呼樋4
の端部に接着により接続させている。つまり、竪樋側エ
ルボ5は、第2の部材51が、竪樋2の軸芯を回動軸と
した回動が可能に、前記竪樋2に接続されている。ま
た、この竪樋側エルボの5受け口521と呼樋4の端部
とは接着せずに接続されており、呼樋4の端部が、受け
口521の内部を呼樋4の軸方向に摺動できるようにな
っている。
【0014】次に、図6に基づいて第1実施例の作用を
説明する。図6の(イ)は軒樋1が熱伸縮する前の初期
状態を示し、(ロ)は軒樋1が熱伸縮した後の伸縮状態
を示している。
【0015】この図に示すように、初期状態で軒樋1と
呼樋4とがほぼ直角の場合、軒樋1が熱伸長あるいは熱
収縮すると、落し口11が軒樋1の軸方向(矢印a方
向)に移動しようとして生じる引っ張り応力によって、
竪樋側エルボ5は、第2の部材52が、竪樋2の軸芯を
回動軸として落し口11が移動しようとする方向(矢印
b方向)に回動し、軒樋側エルボ3は、第2の部材32
が、軒樋1の落し口11の中心を回動軸として前記竪樋
側エルボ5と対向する方向(矢印c方向)に回動する。
また、初期状態で軒樋1と呼樋4とがほぼ直角の場合、
落し口11が軒樋1の軸方向に移動すると、軒樋側エル
ボ3と竪樋側エルボ5との間隔が、軒樋1が初期状態で
はL1であったのが、軒樋1が伸縮状態ではL2となり広く
なるので、呼樋4は、その差L2−L1だけ竪樋側エルボ5
に対して落し口11側(矢印d方向)に摺動する。
【0016】つまり、本実施例の接続構造にあっては、
軒樋1が熱伸縮した場合、落し口11が軒樋1の軸方向
に移動しようとして生じる引っ張り応力を、軒樋側エル
ボ3と竪樋側エルボ5の回動、及び、呼樋4の摺動によ
って吸収することができるので、軒樋1が変形したり、
竪樋2を建物に固定している固定金具が壊れたり、その
固定金具から竪樋2が外れたり、また、竪樋2と落し口
11間の接続が外れたりするなどの弊害を防止すること
ができる。
【0017】なお、初期状態で、(ロ)に示したように
軒樋1と呼樋4とが斜めになっており、伸縮状態で、
(イ)に示したように軒樋1と呼樋4とが直角になった
場合には、落し口11が矢印aとは反対方向に移動しよ
うとして生じる圧縮応力によって、軒樋側エルボ3と竪
樋側エルボ5は矢印b,cとは反対方向に回動し、呼樋
4も矢印dとは反対方向に摺動するものの、圧縮応力を
吸収することができるので、上記の場合と同様に、種々
の弊害を防止することができる。
【0018】次に、図7〜図9に基づいて第2実施例の
構成を説明する。なお、第2実施例を説明するにあた
り、第1実施例と同一部品については、図面に同一符号
を付して説明を省略する。図7は第2実施例の軒樋と竪
樋の接続構造を示す側面図で、図中6は自在ドレイン、
7は軒樋側エルボ、8は呼樋、9は竪樋側エルボ、10
はターンソケット、14は竪樋である。なお、前記軒樋
側エルボ7及び竪樋側エルボ9と、呼樋8と、竪樋14
は、断面形状が円形になるように形成された丸型樋であ
る。
【0019】前記自在ドレイン6は、図8に示すよう
に、内筒61と外筒62を二重に重ねて構成されてお
り、前記内筒61は、内周にねじ山611を有する円筒
状の受け口612と、円筒状の差し口613を有し、前
記受け口613をゴミ除け12の円筒部122に螺合さ
せている。また、外筒62は、四角筒状の筒状部621
とその内部に設けられ、内縁が円形を成す環状フランジ
622と、を有し、環状フランジ622を前記内筒61
の受け口612に回動可能に嵌合させている。
【0020】前記軒樋側エルボ7は、図8に示すよう
に、一端部に受け口71を有しておりこの受け口71と
は反対側の端部を上向きにして前記自在ドレイン6の外
筒62の筒状部621に接着により接続させている。つ
まり、この軒樋側エルボ7は、一端が、自在ドレイン6
を介して、軒樋1の落し口11の中心を回動軸とする回
動が可能に、軒樋1の落し口11に接続されている。
【0021】前記呼樋8は、図9に示すように、一端部
の外面に、呼樋8の軸方向に延在するアリ溝81が形成
されており、このアリ溝81とは反対側の端部を前記軒
樋側エルボ7の受け口71に接着により接続させてい
る。
【0022】前記竪樋側エルボ9は、図9に示すよう
に、一端に受け口91を有しており、この受け口91を
前記呼樋8の端部に接着により接続させ、この受け口9
1とは反対側の端部を下向きにしている。また、この竪
樋側エルボ9は、受け口91の内面に突部92が形成さ
れており、この突部92は前記呼樋8のアリ溝81と係
合している。また、この竪樋側エルボ9の受け口91と
呼樋8の端部は接着せずに接続されており、呼樋8の端
部が、受け口91の内部を呼樋8の軸方向に摺動できる
ようになっている。なお、前記呼樋8のアリ溝81と受
け口91の突部92は、呼樋8の軸芯と受け口91の軸
芯を一致させ、呼樋の摺動をスムーズに行なうためのも
のである。
【0023】ターンソケット10は、図9に示すよう
に、軸方向に回動可能に嵌合させた第1の部材101と
第2の部材102とで構成されており、前記第1の部材
101の端部を前記竪樋側エルボ9の端部に接着により
接続させ、前記第2の部材102の端部を前記竪樋14
の上端部に接着により接続させている。つまり、前記竪
樋側エルボ9は、一端が、このターンソケット10を介
して竪樋14の軸芯を回動軸とした回動が可能に、前記
竪樋14の上端部に接続されている。
【0024】つまり、本実施例の接続構造にあっては、
軒樋1が熱伸縮した場合、落し口11が軒樋1の軸方向
に移動しようとして生じる引っ張り応力を、軒樋側エル
ボ7と竪樋側エルボ9の回動、及び、呼樋8の摺動によ
って吸収することができるので、軒樋1が変形したり、
竪樋14を建物に固定している固定金具が壊れたり、そ
の固定金具から竪樋14が外れたり、また、竪樋14と
落し口11間の接続が外れたりするなどの弊害を防止す
ることができる。なお、詳細な説明は、第1実施例の作
用と同様であるので、省略する。
【0025】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の
変更等があっても本発明に含まれる。例えば、第2実施
例では、呼樋にアリ溝を設け竪樋側エルボにそのアリ溝
と係合可能な突部を設けたが、溝と突部の形状は実施例
で示した形状に限られず、例えば、円弧形状の溝と半円
状の突部でも同様の効果を得ることができる。また、軒
樋の途中に、伸縮継手や集水器を設けると更に効果的で
ある。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の軒樋と竪
樋の接続構造にあっては、軒樋が熱伸縮した場合、落し
口が軒樋の軸方向に移動しようとして生じる引っ張り応
力あるいは圧縮応力を、軒樋側エルボと竪樋側エルボの
回動、及び、呼樋の摺動によって吸収することができる
ので、軒樋が変形したり、竪樋を建物に固定している固
定金具が壊れたり、その固定金具から竪樋が外れたり、
また、竪樋と落し口間の接続が外れたりするなどの弊害
を防止することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の軒樋と竪樋の接続構造を示す断面
図である。
【図2】第1実施例の軒樋と竪樋の接続構造を示す側面
図である。
【図3】図2の要部III の拡大斜視図である。
【図4】図2の要部IVの拡大斜視図である。
【図5】図4のV−V断面図である。
【図6】第1実施例の軒樋と竪樋の接続構造の平面図
で、(イ)は初期状態を示し、(ロ)は軒樋が伸縮した
状態を示している。
【図7】第2実施例の軒樋と竪樋の接続構造を示す側面
図である。
【図8】図7の要部VIIIの拡大斜視図である。
【図9】図7の要部IXの拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 軒樋 11 落し口 2 竪樋 3 軒樋側エルボ 4 呼樋 5 竪樋側エルボ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 13/08 301 E04D 13/068 503

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 落し口が形成されている軒樋と、この軒
    樋の真下から水平方向にずれた位置に設けられている竪
    樋が、一端部を上向きにして前記軒樋の落し口に接続さ
    せた軒樋側エルボと、一端部をこの軒樋側エルボの他端
    部に接続させた呼樋と、一端部をこの呼樋の他端部に接
    続させ、他端部を下向きにして竪樋の上端部に接続させ
    た竪樋側エルボと、を介して接続されている軒樋と竪樋
    の接続構造において、前記呼樋が、軒樋側エルボと竪樋
    側エルボの少なくとも一方に対して呼樋の軸方向に摺動
    可能に接続され、前記軒樋側エルボが、軒樋の落し口の
    中心を回動軸とした回動が可能に落し口に接続され、前
    記竪樋側エルボが、竪樋の軸芯を回動軸とした回動が可
    能に竪樋に接続されていることを特徴とする軒樋と竪樋
    の接続構造。
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