JP3078020B2 - ワイヤーソー及びその製造方法 - Google Patents
ワイヤーソー及びその製造方法Info
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Description
リコンウエハーのスライシングのような電子材料の加工
や、ガラスレンズの切断のような光学材料の加工などに
使用されるワイヤーソー並びにその製造方法に関る。
スライシング加工には、主としてダイヤモンド内周刃が
使用されてきたが、シリコンインゴットの大口径化に伴
い、収率、生産性、加工変質層、寸法的な制約などよ
り、最近は遊離砥粒とワイヤーソーによる加工が多く用
いられるようになってきた。しかし、遊離砥粒を用いる
加工は、環境衛生上の問題があると共に、洗浄を要する
など作業工程が長くなり、加工能率、加工精度共不充分
で、砥粒を固着させたワイヤーをつかったワイヤーソー
による加工が強く望まれている。
−102993号公報に芯線材に砥粒を結合して、その外面に
ドレッシングを施したものが提案され、特開平8−1269
53号公報には、シリコンウエハーの切り出し加工におけ
るワイヤーソーの特徴が詳細に並べられ、この加工には
芯線材としてポリエチレン、ナイロン等の素材を用いる
ことが良いと提案されている。
ンド粒を電解メッキ又は合成樹脂バインダー溶液を用い
て固着することが提案されている。
に達せしめるには、SiC、Al2O3などの一般砥粒から超砥
粒と称せられるダイヤモンドやCBNを含む硬質砥粒を固
着したワイヤーソー自体の構成と、その構成による効果
をより明らかにすると共に、そのワイヤーソーの製造方
法を開発する必要がある。
ので、その特徴の第1は高強度の芯線の外周面上に固着
される砥粒としては、レジンボンド層厚の2/3以上芯線
径の1/2以下の粒径のものを用い、レジンボンドは弾性
率が100kg/mm2以上で軟化温度が200以上の樹脂で、かつ
該樹脂に粒径がレジンボンド層厚の2/3未満のフィラー
を含有したものを用いることである。
層表面に少なくともその一部が存在すること、更には該
表面より隆起突出することが難しくなるので、それ以上
とする必要がある。
持は困難となり、切断性が低下する。さらに切断加工精
度を良好に保つためには芯線径の1/3程度までが好まし
い。
の保強効果を発揮するものであるから、レジンボンド層
厚の2/3以下であればよい。
炭化物、金属窒化物、有機材料、炭素材料よりなる線条
体を用いることができるが、容易に極細線に仕上げら
れ、均質で強度も高いピアノ線が最も好ましい。ピアノ
線はその侭でも十分に使用できるが、レジンボンドとの
密着性を高め、砥粒の保持強度を高めるため、表面処理
を施したものを用いることが好ましい。
銅や銅などのメッキを施すことや、レジンのプライマリ
ーコートを施す方法がある。
定することである。レジンボンド中の砥粒の含有量は容
積%で1%以上30%以下、フィラーは同じく1%以上50
%以下とした。
ぎるため切削速度の低下が著しく、30%以上では切削に
より発生する切削屑の排除が不充分となるため同様に切
削速度が低下する。
強度、耐摩耗性、熱伝導度を向上することが可能である
が、50%を越えるとレジンボンド層の可撓性が低下し、
逆に保持強度や耐摩耗性が低下する。
うな超砥粒が切れ味、寿命の点で最も好ましいことであ
る。この超砥粒とレジンボンドとの結合力を向上させる
ため超砥粒の表面に予めNiやCuなどの金属メッキを施し
ておくことが好ましい。また用いるフィラーとしては、
上記保持強度や耐摩耗性、熱伝導度の面より超砥粒や一
般砥粒のような硬質材が好ましい。
軟化温度の高い樹脂中に含有されてレジンボンド層が形
成されているため、砥粒の保持力が強く、ワイヤーソー
による切断などの加工を連続して行なうことができる。
れ、砥粒がレジンボンド層表面と略同一で、該表面から
隆起していなくても、切断時は砥粒端が被加工物に当
り、切断加工を行なうことができる。そしてその侭加工
を継続すれば、レジンボンド層表面は研削摩耗により次
第に後退し砥粒が突出して来るので切れ味が良くなって
来る。もっとも、ワイヤーソー製作当初より、レジンボ
ンド層表面より砥粒の一部が隆起して突出している場合
は、その突出端が切断加工開始より切れ刃となり、チッ
プポケットの作用も伴うので、このように構成しておく
ことが好ましいことは言うまでもない。
は、上記樹脂を溶剤に溶かした溶液中に、上記溶粒とフ
ィラーを混合した塗料を、上記芯線に塗布焼付けして行
う方法が、砥粒も隆起、突出しやすく有利である。
で該芯線を塗料槽中を通過させた後、乾燥部に導入して
乾燥硬化することによって容易にできる。この乾燥部へ
の導入部分も、乾燥部分も、砥粒の均一な分散と、レジ
ンボンドの厚みの均一性を保持するためには竪型とする
ことが好ましい。
状態を制御することが好ましい。
以下であることが好ましい。塗布並びに乾燥硬化による
砥粒の隆起には25%以上であることが必要であるが75%
を越えると乾燥速度が遅くなるとか、乾燥時の溶剤揮発
が急激に起こりレジンボンド層に発泡が生じ、砥粒の保
持強度、耐摩耗性を損なうとかの問題がある。粘度など
による作業性並びに砥粒隆起などの構成面より40%以上
60%以下が最も好ましい。
化温度を具備する樹脂はいずれも使用できるが、成形性
や物性の見地からアルキッド樹脂、フェノール樹脂、ホ
ルマリン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、
ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ユリア
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アリル樹脂、ポリエス
テルイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエステル
ウレタン樹脂、ビスマレイミド樹脂、ビスマレイミドト
リアジン樹脂、シアネートエステル樹脂、ポリエーテル
イミド、ポリパラバン酸、芳香族ポリアミドなどが好ま
しい。
もよいが、使用する樹脂の種類によりキシレン、トルエ
ン、ベンゼン、エチルベンゼン等のアルキルベンゼン
類、クレゾール、フェノール、キシレノール等のフェノ
ール類、エタノール、ブタノール等のアルコール類、ア
セトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケ
トン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
類、NM2P、DMF、DMAC、DMSO等の非プロトン系溶剤など
を使い分ける。
ンド、Al2O3、SiC、SiO2、CrO2、BN、マイカ、タルク、
炭酸カルシウム、カオリン、クレー、酸化チタン、硫酸
バリウム、酸化亜鉛、水酸化マグネシウム、チタン酸カ
リウム、硫酸マグネシウムや、Cu、Fe等の金属粉末など
を含有せしめることにより、レジンボンド層の強度や耐
摩耗性を向上させる必要があるが、微粒ダイヤモンドが
その効果が高く、熱伝導性も向上するので、ワイヤーソ
ーの寿命、切断精度上も最も好ましい。ダイヤモンドに
ついでSiC、Al2O3などの硬質のものが好ましい。フィラ
ーの大きさはレジンボンド層厚の2/3未満であるが、偏
平状、針状等のフィラーについては、その厚み又は径が
レジンボンド層厚の2/3未満であれば使用可能で本発明
の中に含まれる。
融溶液中に砥粒とフィラーを混合し、この混合溶液を溶
融押出機に充填し、その中を芯線を通過させて該混合溶
液を芯線外周上に押出被覆することも可能である。
示すような構成のワイヤーソーとなるがワイヤーソーと
しては使用可能である。
ヤーソー断面の概略図で、芯線2、砥粒3、フィラー
4、レジンボンド5からなり、レジンボンド5の外表面
より、砥粒3の少なくともその一部が突出するよう隆
起、固着されている。
の断面概略図で、砥粒3のレジンボンド5の外表面より
の突出量が極めて僅かで、極端な場合は、殆ど同一表面
となることを示すものである。
200倍の顕微鏡写真で、外表面に粒状に隆起しているが
砥粒として用いたダイヤモンド粒である。
った次の4つの試験例、次いで各構成要件を確認するた
めに行った29の実施例と5つの比較例を以下に列記し
て、本発明の内容を説明する。
類の混合物に溶融させた東特塗料社製ポリウレタン樹脂
溶液(ポリウレタン樹脂含有容量:45%)に、平均粒径2
5μmのダイヤモンド砥粒、平均粒径10μmのSiO2をそ
れぞれ2.2ct/cm3の割合となるように添加して混合溶液
を製作した。この混合溶液を径が0.18mmのプラスメッキ
ピアノ線に塗布し、ベアリング径0.24mmの浮きダイスを
通過させた後、炉温300℃の竪型焼き付け炉で乾燥硬化
し、ワイヤーソーを作成した。
ド層厚)は約14μmであった。
ルに溶解させたフェノール樹脂溶液(フェノール樹脂含
有容量:50%)に、平均粒径25μmのダイヤモンド砥粒
を2.2ct/cm3と平均粒径が5μmのSiCを1.1ct/cm3とな
るように混合した混合溶液を製作し、その他は試験例1
と同様な条件でワイヤーソーを製作した。
μmであった。
脂の代わりに使用し、それ以外は試験例2と同様にして
製作したビスマレイミド溶液に、平均粒径25μmのダイ
ヤモンド砥粒を3.3ct/cm3と平均粒径5μmのCu粉末を
6.3容量%となるように混合した。この混合溶液を用
い、その他は試験例2と同様な条件でワイヤーソーを製
作した。
約15μmであった。
ルにフェノール樹脂の含有容量が45%になるように溶解
させた溶液を作成した。この溶液に更に平均粒径が35μ
mのダイヤモンド砥粒と平均粒径が5μmのSiCをフェ
ノール樹脂溶液:ダイヤモンド砥粒:SiC=60:10:30(容
量比)となるように混合した混合溶液を作った。
塗布し、ベアリング径が0.28mmの浮きダイスを通過させ
た後、炉温300℃の焼き付け炉で乾燥、硬化した。
18μmであった。
の切断テストを行った。
×30mmの切断面積が得られるものを用いた。
イヤーソーの往復運動速度400mm/min、ワイヤーテンシ
ョン2.5kgf、加工液は水道水である。
安定して3.7mm/minの切断送り速度での加工が可能であ
った。
の切断テストを行った。
×30mmの切断面積が得られるものを用いた。
ーソーの往復運動速度500mm/min、ワイヤーテンション
2.5kgf、加工液は水道水である。
安定して4.6mm/minの切断送り速度での加工が可能であ
った。
ゾールにて溶解した塗料)、平均粒径2.6μmのダイヤ
モンドフィラー(東名ダイヤモンド製 IRM2−4)、平
均粒径30μmのダイヤンモンド砥粒(東名ダイヤモンド
製、IRM30−40)をそれぞれの固形分比が60容量%、20
容量%、20容量%となるように混合し、さらにこれに溶
剤のクレゾールを加え、塗料中の溶剤量を50容量%の混
合塗料を作製した。この混合塗料を外径0.18mmのブラス
メッキピアノ線に塗布し、径0.28mmのダイスを通した
後、炉温300℃の竪方エナメル炉で乾燥硬化してワイヤ
ーソーを作製した。得られたワイヤーソーの外径は0.23
9mmで乾燥硬化により形成されたレジンボンドの層厚は
約19μmであった。第1図は該ワイヤーソーの断面より
の構成を示す概略図で、第3図はその外周面の状態を観
察した200倍の電子顕微鏡写真である。
と平均粒径30μmのダイヤモンド砥粒の実際の粒子径分
布をレーザー回折式粒度分布測定装置(島津製SALD−20
00A)で測定した結果を示す。
膜厚)が20μmの場合を想定すると、砥粒の粒子径は、
20μm×2/3=13μm以上、フィラー粒子径は13μm未
満となる。
砥粒を含むフィラー、IRM30−40は約4%のフィラーを
含む砥粒、IRM20−30は約12%のフィラーを含む砥粒と
言うことになる。
布し200℃の恒温槽で2時間焼付硬化し、約30μmのフ
ェノール樹脂フィルムを作製した。作製したフィルムの
弾性率を引張試験機(島津製作所製 AG−1000E)で測
定したところ170kg/mm2であった。
度をJISC−3003エナメル線の評価方法に従い測定したと
ころ330℃であった。
し、100mmスクエアの単結晶シリコンをワイヤーソー速
度400m/分、押付圧2.5kgfで冷却水を流しながら切断試
験を実施したところ、切断開始直後が6.8mm/分、1時間
後が4.6mm/分の速度で切断加工が出来た。
東電工製 デラコートE−220 実施例2)、エステル
イミド塗料(日本触媒製 Isomid40実施例3)、アミド
イミド塗料(日立化成製 HI−406 実施例4)、ポリ
ウレタン塗料(東特塗料製 TPU−6155 実施例5)、
ビスマレイミド樹脂(三井東圧製 BMI−Sをクレゾー
ルに溶解した塗料、実施例6)、ポリアミド樹脂塗料
(東レ製 CM3001をクレゾールに溶解した塗料、比較例
1)、フェノキシ樹脂(東都化成製 YP−50をクレゾー
ルに溶解した塗料、比較例2)、シリコーン樹脂(東レ
シリコーン製 H−19をクレゾールに溶解した塗料、比
較例3)、としたほかは実施例1と同様にして、ワイヤ
ーソーを作製し、単結晶シリコンの切断試験を実施した
結果を表2に示す。
引張試験機で測定した結果も同表中に記載する。
モンド砥粒をそれぞれの固形分比を75容量%、5容量
%、20容量%(実施例7)、70容量%、10容量%、20容
量%(実施例8)、50容量%、30容量%、20容量%(実
施例9)とした以外は実施例1と同様にしてワイヤソー
を作製した。得られたワイヤーソーの単結晶シリコンの
切断試験を実施した結果を表3に示す。なお同表中に
は、フィラー量の極めて少ない実施例10、11逆に多い実
施例12、13の切断結果も記載した。実施例10の場合、フ
ィラーは配合としては0%であるが、砥粒の粒子分布の
バラツキより生じた砥粒よりフィラーへの置き換り分が
1%としてあらわれているものである。
径21μmのダイヤモンド砥粒(東名ダイヤモンド製IRM
20−30、実施例14)、平均粒径30μmのNiメッキした
ダイヤモンド砥粒(東名ダイヤモンド製 IRM−NP 30
−40実施例15)、平均粒径21μmのNiメッキしたダイヤ
モンド砥粒(東名ダイヤモンド製 IRM−NP 20−30、
実施例16)とした以外は実施例1と同様にしてワイヤー
ソーを作製した。得られたワイヤーソーの単結晶シリコ
ンの切断試験を実施した結果を表4に示す。
実施例1と同様にして測定した結果を前記表1に示す。
径32μmのSiC砥粒(FUJIMI研磨材製 グリーンSiCメッ
シュ400 実施例17)、平均粒径2.6μmのダイヤモンド
フィラーの代わりに平均粒径1.2μmのSiC(FUJIMI研磨
材製 グリーンSiCメッシュ8000 実施例18)、とした
以外は実施例1と同様にしてワイヤーソーを作製した。
得られたワイヤーソーの単結晶シリコンの切断試験を実
施した結果を表4に示す。
イヤモンドを用い、その粒径並びに容量比を表5とした
以外は、実施例1と同様にしてワイヤーソーを作製し
た。得られたワイヤーソーの単結晶シリコンの切断試験
結果を同表5に示す。実施例21は切断速度A、Bとも高
いが、切断面の凹凸が他の実施例と比較してやや大き
い。なお平均砥粒径の小さい比較例4は切断加工速度が
極めて低く、平均砥粒径が芯線径の1/2以上ある比較例
5は、砥粒の焼付固着が不能であった。
イヤモンドを用い、その粒径並び容量比を表6とした以
外は、実施例1と同様にしてワイヤーソーを作製した。
得られたワイヤーソーの単結晶シリコンの切断試験結果
を同表6に示す。
結果により明らかな通り、本発明のワイヤーソーは比較
例のワイヤーソーに比し、切断開始直後の切断速度も、
切断開始1時間後の切断速度も遥かに秀れている。しか
も引続き切断試験を行ったところ、切断開始1時間後の
切断速度は、その後も比較例に比し低下が少なかった。
り、高強度の芯線の外周面上に強固に、しかも隆起突出
して固着され、かつ切断加工時の加工圧、加工熱に耐え
る耐熱性と耐摩耗性を有するからと考えられる。この強
固な隆起突出した固着のためには、前記したように、樹
脂としてはその弾性率が100kg/mm2以上であること、硬
質材のフィラーを含有し、軟化温度が200℃以上である
ことが必要である。
の粒径を有するものを用いることにより、主としてレジ
ンボンド層内に埋没しボンドを補強し、砥粒はレジンボ
ンド層厚の2/3以上の粒径を有するものを用いることに
より、前記芯線外周面に塗料が焼付固化すると共に、レ
ジンボンド層表面上に砥粒が隆起突出して、切刃、チッ
プポケットを形成するのである。
類、量、粒度、砥粒の隆起突出度は切断対象、切断条件
に応じて、最も高い加工効率、加工精度を示すものを請
求の範囲に記載された範囲内において、選択実施する必
要があることは言うまでもない。
離砥粒によるシリコンウエハーのスライシング加工に換
え、ワイヤーソーによるスライシング加工のできる砥粒
ワイヤーソーを容易に経済的に提供することができる。
しかも提供されたワイヤーソーの切断能力は、遊離方式
に比し10倍以上も高く、加工性能、加工精度も充分なも
のである。
Claims (10)
- 【請求項1】高強度の芯線の外周面上に、粒子径がレジ
ンボンド層厚の2/3以上で上記芯線径の1/2以下の砥粒
が、弾性率100kg/mm2以上かつ軟化温度200℃以上である
樹脂中に粒子径がレジンボンド層厚の2/3未満のフィラ
ーを含有するレジンボンド中に固着されていることを特
徴とするワイヤーソー。 - 【請求項2】砥粒の一部がレジンボンド層外表面より隆
起していることを特徴とする請求の範囲第1項記載のワ
イヤーソー。 - 【請求項3】砥粒の含有量は、容積%で樹脂、フィラ
ー、砥粒よりなるレジンボンドの1乃至30%であること
を特徴とする請求の範囲第1項または第2項記載のワイ
ヤーソー。 - 【請求項4】フィラーの含有量は、容積%で樹脂、フィ
ラー、砥粒よりなるレジンボンドの1乃至50%であるこ
とを特徴とする請求の範囲第1項または第2項記載のワ
イヤーソー。 - 【請求項5】砥粒がダイヤモンドやCBNなどの超砥粒で
あることを特徴とする請求の範囲第1項または第2項記
載のワイヤーソー。 - 【請求項6】超砥粒は金属メッキされていることを特徴
とする請求の範囲第5項記載のワイヤーソー。 - 【請求項7】フィラーがダイヤモンドやCBNなどの超砥
粒またはSiCやAl2O3などの一般砥粒であることを特徴と
する請求の範囲第1項または第2項記載のワイヤーソ
ー。 - 【請求項8】高強度の芯線が表面処理を施したピアノ線
であることを特徴とする請求の範囲第1項または第2項
記載のワイヤーソー。 - 【請求項9】高強度の芯線の外周面上に、粒子径がレジ
ンボンド層厚の2/3以上で上記芯線径の1/2以下の砥粒と
粒子径がレジンボンド層厚の2/3未満のフィラーとを、
弾性率100kg/mm2以上かつ軟化温度200℃以上である樹脂
を溶剤に溶かした液中に混合した塗料を塗布して加熱
し、前記芯線外周面上にレジンボンド層を固着せしめる
ことを特徴とするワイヤーソーの製造方法。 - 【請求項10】塗料中の溶剤量は、容量比で塗料全体の
25乃至75%であることを特徴とする請求の範囲第9項記
載のワイヤーソーの製造方法。
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