JP2014171781A - 引掛装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使い勝手を向上し得る引掛装置を提供する。
【解決手段】引掛装置1は、壁面4に沿うように略水平に天井2側に配設され、長手方向に沿うガイド溝31を設けた上レール30と、前記上レールの長手方向に沿ってスライド自在とされた上下に細長状の本体10と、前記本体から反壁面側に向けて突出するように配置される引掛位置及び該本体に沿うように配置される収納位置で該本体に保持される引掛部材16と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、種々の物品が引っ掛けられる引掛装置に関する。
従来より、洗濯物を干したり、衣服等を吊り下げたりする物干し装置等の種々の物品を引っ掛ける引掛装置が知られている。
例えば、下記特許文献1では、窓開口部を挟んでその左右両側に設置される物干し装置が提案されている。この物干し装置は、窓開口部の左右両側に対向して固定される左右一対の縦長形状の固定フレームに、それぞれ基端部が片持ち支持される上下2本の可動アームを設けた構造としている。また、上側可動アームの基端部を、固定フレームの上半部に設けたガイド溝内に上下移動自在にスライド嵌合させ、下側可動アームの基端部を固定フレームの下端部のヒンジ部に回動自在に連結支持させた構造としている。また、これら上下両可動アームの先端部同士を互いに回動自在に連結し、その回動連結部に、竿やロープなどの干し具の端部を掛止するための干し具掛止部を設けた構造としている。
特開2011−125444号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された物干し装置では、窓開口部の左右両側に物干し装置を設置する必要があるため、設置箇所が限られ、移設し難いという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、使い勝手を向上し得る引掛装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る引掛装置は、壁面に沿うように略水平に天井側に配設され、長手方向に沿うガイド溝を設けた上レールと、前記上レールの長手方向に沿ってスライド自在とされた上下に細長状の本体と、前記本体から反壁面側に向けて突出するように配置される引掛位置及び該本体に沿うように配置される収納位置で該本体に保持される引掛部材と、を備えていることを特徴とする。
本発明においては、それぞれに略同高さ位置に竿を保持する竿保持部を設けた前記引掛部材を有した前記本体を少なくとも一対備えたものとしてもよい。
また、本発明においては、前記本体のうちの少なくとも一つに、竿を収納する竿収納凹所を設けてもよい。
また、本発明においては、前記本体の下端部に、該本体の下方側の走行対象上を走行可能とされた下端転動体を設けてもよい。
本発明に係る引掛装置は、上述のような構成としたことで、使い勝手を向上させることができる。
(a)〜(c)は、いずれも本発明の一実施形態に係る引掛装置の一例を模式的に示し、(a)は、図3におけるX−X線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図、(b)は、図3におけるZ部に対応させた一部破断概略正面図、(c)は、図2(a)におけるY−Y線矢視に対応させた概略横断面図である。 (a)、(b)は、いずれも同引掛装置が備える本体の一例を模式的に示す概略斜視図である。 同引掛装置を施工した状態を模式的に示す一部破断概略斜視図である。 同施工した状態を模式的に示す一部破断概略斜視図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1〜図4は、本実施形態に係る引掛装置の一例を模式的に示す図である。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、壁面に沿うように設置された引掛装置に反壁面側から対面した状態を基準として、手前側を前方、その逆側を後方とし、また、その状態を基準として、上下方向等の方向を説明する。
本実施形態に係る引掛装置1は、図1(a)に示すように、壁面4に沿うように略水平に天井2側に配設され、長手方向に沿うガイド溝31を設けた上レール30と、この上レール30の長手方向に沿ってスライド自在とされた本体10と、を備えている。また、引掛装置1は、図2に示すように、本体10から反壁面側(前方側)に向けて突出するように配置される引掛位置及び本体10に沿うように配置される収納位置で本体10に保持される引掛部材16を備えている。
本実施形態では、図3及び図4に示すように、引掛装置1を、上レール30の長手方向に沿ってそれぞれにスライド自在とされた少なくとも一対の本体10(10A,10B)を備えたものとしている。また、引掛装置1を、それぞれに略同高さ位置に、物品としての竿29を保持する竿保持部18,18(図2(b)参照)を設けた引掛部材16,16を有した一対の本体10(10A,10B)を備えた物干し装置としている。
上レール30は、図1(a)に示すように、本実施形態では、下向き開口のガイド溝31を全長に亘って設けた構成とされている。
この上レール30は、上板部32と、この上板部32の幅方向両側から垂れ下がるようにそれぞれ設けられた両側板部33,33と、を備え、縦断面形状が、下方に向けて開口する略コ字状(略U字状または略C字状)とされている。これら上板部32及び両側板部33,33によってガイド溝31を区画している。また、上レール30は、両側板部33,33の下端縁部に、互いに向き合う方向に突出する下突片部34,34をそれぞれに設けた構成とされている。
また、本実施形態では、上レール30を、図3及び図4に示すように、窓部5が設けられた屋外と屋内とを区画する壁体の屋内側の壁面4に沿わせるように配設した例を示している。図例では、窓部5として、掃き出し窓を例示している。この上レール30は、壁面4の幅方向(左右方向)の全長に亘って配設するようにしてもよい。
また、本実施形態では、図1(a)に示すように、この上レール30を、壁面4から間隔を空けて天井2に沿わせるように配設した例を示している。この上レール30と壁面4との間隔は、本体10と壁面4とが干渉しないように適宜、設定するようにしてもよい。また、上レール30と壁面4との間隔は、本体10(10A,10B)を、窓部5を横断するようにスライド可能に配設する場合には、窓部5の枠等と本体10(10A,10B)とが干渉しないように適宜、設定するようにしてもよい。
なお、図1(a)において、符号35は、上レール30の前面側を覆うカバーである。このカバー35は、上レール30の前側の側板部33に嵌め込みや接着剤等によって固定されるものとしてもよい。
また、この上レール30の天井2への固定態様としては、天井2の下地等にねじ等の止具によって固定するようにしてもよい。または、適宜の固定金具等を介して若しくは直接的に壁面4を構成する壁体の下地等にねじ等の止具によって固定するようにしてもよい。
また、上レール30の配設態様としては、上記したように天井2に沿わせるように配設する態様に限られず、天井2に埋め込むように配設するようにしてもよい。または、天井2から間隔を空けて上レール30を配設するようにしてもよい。
一対の本体10(10A,10B)は、図2〜図4に示すように、上下に細長状とされている。
また、これら一対の本体10(10A,10B)の上端部には、上レール30にガイドされる上ガイド部20(20A,20B)がそれぞれに設けられている。これら一対の本体10(10A,10B)は、それぞれの上ガイド部20(20A,20B)を除いて互いに略同様の構成とされている。なお、以下では、これら一対の本体10(10A,10B)の互いに同様の構成について説明する際には、本体10として説明する。
本実施形態では、この本体10の外郭形状を、壁面4に略直交する方向に厚さ方向を沿わせた略帯板状としている。
この本体10は、図1(a)に示すように、床3近傍から上レール30近傍までの上下寸法に応じた上下寸法(長さ寸法)とされている。また、本体10は、この長さ寸法よりも、スライド方向に沿う寸法(幅寸法)及び壁面4に略直交する方向に沿う寸法(厚さ寸法)が小さく形成されている。また、本実施形態では、本体10は、幅寸法よりも厚さ寸法が小さく形成されている。
本体10に設けられた引掛部材16は、本実施形態では、収納位置における下端部側となる基端部17(図1(c)参照)側が本体10に回動自在に保持されている。
この引掛部材16は、略棒状体(図例では、略角柱棒状体)とされており、収納位置では、その長手方向を本体10の長手方向に沿わせて配置される。一方、引掛部材16は、引掛位置では、その長手方向が本体10の長手方向と交差するように配置される。図例では、引掛部材16を、引掛位置において、その長手方向が本体10の長手方向と略直交するように本体10に保持されるものとしている。つまり、引掛部材16は、引掛位置において、本体10から略水平状に前方に向けて突出する構成とされている。なお、このような態様に代えて、引掛位置において引掛部材16が本体10から斜め上方側や斜め下方側、斜め左方側、斜め右方側等の前方に向けて突出するような態様としてもよい。
この引掛部材16の竿保持部18は、本実施形態では、引掛部材16の収納位置における上端部となる先端部に設けられている。図例では、竿保持部18を、引掛部材16を引掛位置とした状態で、上方及び左右方向に開口する切欠状の凹部とした例を示している。なお、竿保持部18としては、このような態様に限られず、引掛部材16を左右方向に貫通するように形成され、竿29が挿通される挿通孔としてもよい。または、引掛位置とされた引掛部材16から上方に向けて突出するように設けられた一対の挟持部を竿保持部18としてもよく、その他、種々の竿保持部18の採用が可能である。また、本実施形態では、引掛部材16に、単一の竿保持部18を設けた例を示しているが、引掛部材16に、その長手方向に間隔を空けて複数の竿保持部18を設けるようにしてもよい。また、この竿保持部18は、竿29を保持するのみならず、ロープ等の紐状部材や、衣服等を吊るしたハンガー等の種々の吊下具を保持するものとしてもよい。また、このような竿保持部18に代えて、または加えて、種々の物品が引っ掛けられる引掛部を設けるようにしてもよい。さらには、引掛部材16の引掛位置における突出態様によっては、引掛部材16自体を竿保持部や引掛部として把握するようにしてもよい。
この引掛部材16の長さ寸法は、引掛位置において竿保持部18に保持させた竿29に、衣服等を吊るしたハンガー等の吊下具を吊下げた状態で、衣服や吊下具等が、本体10または壁面4に接触しないように適宜、設定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、図2に示すように、収納位置における引掛部材16を収納する引掛部材収納凹所14を本体10に設けている。この引掛部材収納凹所14は、前方に向けて開口するように設けられており、引掛部材16の収納が可能なように、上下に延びるように細溝状に設けられている。
本実施形態では、図1(c)に示すように、本体10を、中空の略筒形状とし、本体10に引掛部材16を保持する保持部13を埋め込むように設け、この保持部13に引掛部材収納凹所14を設けている。
保持部13は、前方に向けて開口する引掛部材収納凹所14を設けた上下に細長状の略ケース状とされている。また、この保持部13の開口縁には、全周に亘って鍔状部が設けられている(図2も参照)。本体10の前板部には、この保持部13の鍔状部を除いた後側部位を受け入れる開口が設けられている。
この保持部13は、収納位置における引掛部材16の前面が保持部13の前面(鍔状部の前面)と略同一平面状となるように引掛部材16を引掛部材収納凹所14に収納する構成とされている。
また、保持部13には、引掛部材16の回動支点となる回動軸15が左右方向(本体10のスライド方向に沿う方向)に架け渡されるように設けられている。引掛部材16の基端部17には、この回動軸15が挿通される軸受孔が設けられており、引掛部材16は、この回動軸15廻りに回動自在に保持部13に保持されている。なお、このような態様に代えて、引掛部材16の基端部17に軸部を設け、保持部13にこの軸部を回動自在に保持する軸受部を設けるようにしてもよい。
なお、この保持部13の本体10への固定は、保持部13の鍔状部を本体10の前面に当接させ、ねじ等の止具や接着剤等によって固定するようにしてもよい。
また、引掛部材16を、少なくとも上記した引掛位置及び収納位置において保持部13(本体10)によって保持する態様としては、種々の態様の採用が可能である。例えば、引掛位置とされた引掛部材16の基端部17の下面を引掛部材収納凹所14の底面に当接させることで、引掛部材16を引掛位置において保持する態様としてもよい。または、引掛位置とされた引掛部材16の基端部17の上面等に当接されて引掛部材16の更なる回動を防止するストッパー部等を引掛部材収納凹所14内等に設けて引掛部材16を引掛位置において保持する態様としてもよい。
また、引掛部材16の両側部と引掛部材収納凹所14の両内壁との摩擦抵抗等によって引掛部材16を収納位置において保持する態様としてもよい。または、収納位置とされた引掛部材16の引掛位置側への回動を防止するストッパー部等を引掛部材収納凹所14内等に設けて引掛部材16を収納位置において保持する態様としてもよい。さらには、引掛部材16が収納位置において引掛部材16の自重によって収納位置に保持されるものとしてもよい。
また、収納位置とされた引掛部材16を容易に引掛位置へと変位させる態様としては、種々の態様の採用が可能である。例えば、収納位置とされた引掛部材16の基端部17を押し込むことで、引掛部材16を引掛位置側へ向けて回動可能としたような態様としてもよい。または、収納位置とされた引掛部材16の先端部(上端部)と、これに対向する引掛部材収納凹所14の内面(天面)との間に、手指の挿入が可能な空隙を設けた態様としてもよい。さらには、引掛部材16の先端部等に、手掛部を設けた態様としてもよい。
また、本実施形態では、本体10に、上下方向に間隔を空けて複数(図例では、2つ)の引掛部材16,16を設けている。これら上下の引掛部材16,16は、互いに同様の構成とされており、上記した保持部13,13に、それぞれ保持されている。
これら複数の引掛部材16,16のうち、最下段の引掛部材16の高さ位置は、引掛位置とされた最下段の引掛部材16に直接的にまたは竿29や吊下具等を介して引っ掛けられた衣服等が床3に接触しないように適宜、設定するようにしてもよい。また、上下に隣り合う引掛部材16,16間の間隔は、引掛位置とされた上段側の引掛部材16に上記同様に引っ掛けられた衣服等が引掛位置とされた下段側の引掛部材16またはこれに引っ掛けられた竿29や吊下具等に接触しないように適宜、設定するようにしてもよい。
なお、このように本体10に、上下方向に間隔を空けて複数の引掛部材16,16を設けた態様に代えて、単一の引掛部材16を設けた態様としてもよい。
また、本実施形態では、本体10を、中空の略筒形状とし、本体10に引掛部材16を保持する保持部13を埋め込むように設けた例を示しているが、本体10に直接的に引掛部材16を保持する保持部を設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、引掛部材16を、収納位置における下端部側となる基端部17側が本体10に回動自在に保持されたものとした例を示しているが、収納位置における上端部側となる基端部側が本体10に回動自在に保持されたものとしてもよい。この場合は、例えば、一端部を引掛部材16に回動自在に連結し、他端部を本体10に上下方向にスライド自在に係合させた補助アーム等を設けて引掛部材16を引掛位置において保持する態様としてもよい。
また、本実施形態では、引掛部材16を、回動自在に本体10に保持させた態様とした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、引掛部材16を、本体10に対して脱離可能に設け、本体10に、引掛部材16を引掛位置及び収納位置において保持する保持部を設けたような態様としてもよい。
また、本実施形態では、収納位置における引掛部材16を収納する引掛部材収納凹所14を本体10に設けた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、収納位置における引掛部材16を本体10の前面や後面、スライド方向両側部11,12等に付設状に沿わせるように保持させる態様としてもよい。
また、本実施形態では、一対の本体10(10A,10B)のうちの少なくとも一つに、竿29を収納する竿収納凹所19を設けている。このような構成とすれば、不使用時には竿29を竿収納凹所19に収納させることができ、使い勝手及び見栄えを向上させることができる。
また、本実施形態では、これら一対の本体10(10A,10B)のそれぞれに、竿収納凹所19,19を設けている。
この竿収納凹所19は、図1(c)及び図2に示すように、本体10のスライド方向両側部11,12の少なくとも一方においてスライド方向に沿って開口するように設けられている。図例では、本体10の両側部11,12の一方において開口し、単一(一本)の竿29を収納する竿収納凹所19を例示している。また、竿収納凹所19は、竿29の全体が収納可能なように本体10の長手方向に延びるように細溝状に設けられている。
これら一対の本体10(10A,10B)の各竿収納凹所19,19は、これら本体10(10A,10B)の互いに対向する対向側側部11,11において開口するように設けてもよい。このような態様とすれば、後記するように、これら本体10(10A,10B)同士を互いに近接させて不使用位置とした際に、それぞれの竿収納凹所19,19を目立ち難くすることができる。なお、このような態様に代えて、各竿収納凹所19,19を、これら本体10(10A,10B)の反対向側側部12,12において開口するように設けてもよい。または、一方の本体10A(10B)の竿収納凹所19を対向側側部11において開口するように設け、他方の本体10B(10A)の竿収納凹所19を反対向側側部12において開口するように設けてもよい。
また、本体10の竿収納凹所19に収納させた竿29を保持させる態様としては、種々の態様の採用が可能である。例えば、竿収納凹所19の上下縁間の寸法を、竿29の長さ寸法よりも小さくし、いわゆるけんどん式状に竿29を竿収納凹所19に収納可能とすることで、竿収納凹所19に収納させた竿29を保持させる態様としてもよい。または、竿29を伸縮可能とし、短縮させた状態の竿29を竿収納凹所19に収納させた後に、竿29を伸長させることで、竿29の上端部が竿収納凹所19の上縁部等に当接されて保持される態様としてもよい。さらには、竿収納凹所19に収納させた竿29を保持する挟持部や、竿29の本体10外への移動を防止するストッパー部等を本体10に設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、一対の本体10(10A,10B)のそれぞれに、単一の竿29を収納する竿収納凹所19,19を設けた例を示しているが、一対の本体10(10A,10B)のうちのいずれか一方のみに、竿収納凹所19を設けるようにしてもよい。また、本体10に、複数の竿29を収納する竿収納凹所19を設けるようにしてもよい。この場合は、例えば、本体10の両側部11,12においてそれぞれ開口するように竿収納凹所19,19を設けた態様としてもよい。
さらには、このような竿収納凹所19を本体10に設けないようにしてもよい。
一対の本体10(10A,10B)のそれぞれの上端部に設けられた上ガイド部20(20A,20B)は、図1(b)及び図2に示すように、各本体10(10A,10B)のスライド方向に沿う寸法よりもスライド方向に沿って延びるように大きく形成されている。また、これら上ガイド部20(20A,20B)は、そのスライド方向両端部24,24に上レール30のガイド溝31に収容されてガイドされる係合部25,25を有している。つまり、この上ガイド部20は、そのスライド方向に沿う寸法が、本体10の幅寸法よりも大きく形成され、その両端部24,24に係合部25,25を設けた構成とされている。
本体10の幅寸法は、余りにも大き過ぎれば重くなったり、目立ち易くなったりするため、当該本体10の構成や機能等に応じて、小さくすることが好ましい。例えば、本実施形態のように、本体10に竿29を保持する引掛部材16を設けて物干しとして機能させる場合には、本体10の幅寸法を、20mm〜300mm程度、好ましくは200mm以下としてもよい。また、上ガイド部20のスライド方向に沿う寸法は、このように上下に細長状とされた本体10をスライドさせる際に、本体10の下端側がスライド方向に振れ難くなるように適宜、設定するようにしてもよい。例えば、上ガイド部20の両端部24,24の係合部25,25の上レール30にそれぞれ当接される部位間の寸法を、本体10の幅寸法の1.5倍以上としてもよく、図例では、2倍程度とした例を示している。なお、この上ガイド部20のスライド方向に沿う寸法が余りにも大き過ぎれば、上レール30の長手方向端部の近傍に本体10を位置させ難くなるため、例えば、本体10の幅寸法の5倍以下、好ましくは3倍以下としてもよい。
また、本実施形態では、一対の本体10(10A,10B)の上ガイド部20(20A,20B)を、これら本体10(10A,10B)の互いに対向する対向側側部11,11からは略突出しないように形成されたものとしている。また、これら上ガイド部20(20A,20B)を、これら本体10(10A,10B)の反対向側側部12,12よりも突出するようにスライド方向に沿って延びるように形成されたものとしている。つまり、図1(b)に示すように、図示左方側の一方側の本体10Aの上ガイド部20Aは、この本体10Aの右側部となる対向側側部11からはスライド方向に沿って略突出しないように設けられている。また、この上ガイド部20Aは、この本体10Aの左側部となる反対向側側部12からスライド方向に沿って突出するように設けられている。一方、図示右方側の他方側の本体10Bの上ガイド部20Bは、この本体10Bの左側部となる対向側側部11からはスライド方向に沿って略突出しないように設けられている。また、この上ガイド部20Bは、この本体10Bの右側部となる反対向側側部12からスライド方向に沿って突出するように設けられている。
また、本実施形態では、これら上ガイド部20(20A,20B)を、これらの対向側の端部24,24同士を当接させた状態で、本体10(10A,10B)の対向側側部11,11間に僅かな空隙が形成されるように設けている。つまり、これら上ガイド部20(20A,20B)を、これら本体10(10A,10B)の対向側側部11,11からスライド方向に僅かに突出させるように設けた例を示している。このような構成とすれば、隣り合う一対の本体10(10A,10B)の両方または一方を、近接させるようにスライドさせた際における互いの衝撃や衝突音等を緩和することができる。なお、このような態様に代えて、これら上ガイド部20(20A,20B)を、各本体10(10A,10B)の対向側側部11,11からはスライド方向に突出しないように設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、これら上ガイド部20(20A,20B)を、上レール30のガイド溝31に収容されるようにスライド方向に沿って延び、その両端部24,24に係合部25,25を設けたアーム状部23,23を備えたものとしている。
これら上ガイド部20(20A,20B)のアーム状部23,23は、スライド方向に沿って長尺な略棒状体(図例では、略角柱棒状体)とされている。これらアーム状部23,23は、図1(a)、(b)に示すように、上レール30のガイド溝31に全体が収容される構成とされている。
また、これらアーム状部23,23は、各本体10(10A,10B)の上端面から上方に向けて突出するように設けられた支持部22の上端部に設けられている。図例では、支持部22を、軸方向を上下方向に沿わせた略棒状体としており、各本体10(10A,10B)に幅方向に沿って間隔を空けて複数(図例では、2つ)の支持部22,22を設けた例を示している。
各アーム状部23,23は、それぞれの支持部22,22に、ねじ等の止具によって固定するようにしてもよい。例えば、支持部22,22に雌ねじ部を設け、各アーム状部23,23に支持部22,22の雌ねじ部に合致した上下方向に貫通する止具挿通孔を設けて止具によって固定するようにしてもよい。この場合、各アーム状部23,23を同一部材とし、いずれ側の本体10(10A,10B)の支持部22,22にも取付可能な兼用部材としてもよい。または、各アーム状部23,23と支持部22,22とを一体的に形成したような態様としてもよい。
また、これら上ガイド部20(20A,20B)の各本体10(10A,10B)への固定態様としては、支持部22,22を直接的に各本体10(10A,10B)に固定するようにしてもよく、その他、種々の固定態様の採用が可能である。図例では、これら上ガイド部20(20A,20B)に、支持部22,22を突出させたブロック状の取付部21,21をそれぞれに設けている。また、各取付部21,21を、各本体10(10A,10B)の上端部に設けられた上方及びスライド方向一方側へ開口する切欠状凹所に収容させ、固定した例を示している。
また、本実施形態では、これら本体10(10A,10B)の上ガイド部20(20A,20B)の両端部24,24の係合部を、上レール30のガイド溝31に沿って転動する転動体(ローラー)25,25としている。また、各転動体25,25を、略水平軸廻りに回動自在とされたものとしている。
また、図例では、各アーム状部23,23の両端部24,24における壁面4に直交する方向(上レール30のガイド溝31の溝幅方向と同方向)の両側に、転動体25,25を設けた例を示している。つまり、アーム状部23,23のそれぞれに、4つの転動体25,25,25,25を設けた例を示している。
これら転動体25,25,25,25は、互いに略同様の構成とされており、上レール30の上板部32または下突片部34に当接し、上レール30の長手方向に沿って転動する構成とされている。この転動体25の径(外径)は、上レール30の上板部32から下突片部34までの上下寸法(ガイド溝31の溝深さ寸法)に応じた寸法とされ、この溝深さ寸法よりも僅かに小さい寸法とされている。
また、これら転動体25,25,25,25は、各アーム状部23,23の両端部24,24に設けられ、軸方向を壁面4に直交する方向に沿わせた略水平軸状の回動軸廻りに回動自在に保持されている。
なお、上ガイド部20(20A,20B)の転動体としては、上記のような態様に限られない。例えば、略垂直軸状の回動軸廻りに回動自在とされ、上レール30の両側板部33,33の一方に当接されて転動する転動体としてもよい。
また、図1(a)では、上ガイド部20(20A,20B)の支持部22,22を、本体10の厚さ方向中央よりも後方側に寄った部位に設けた例を示しているが、本体10の厚さ方向略中央部や、厚さ方向中央よりも前方側に寄った部位に設けるようにしてもよい。
また、本実施形態に係る引掛装置1は、本体10の下端部側をガイドする下レール36を備えている。また、本体10の下端部に、この下レール36の長手方向に沿ってガイドされる下ガイド部26を設けている。
下レール36は、本実施形態では、下向き開口のガイド溝37を全長に亘って設けた構成とされている。この下レール36は、床3から立ち上がるようにかつ壁面4に沿うように配設される後板部と、該後板部の上端縁から前方に向けて突出するように設けられた上板部と、該上板部の前端縁から下方に向けて垂れ下がるように設けられた前板部と、を備えている。この後板部の上側部位、上板部及び前板部によってガイド溝37を区画している。
また、この下レール36は、その前板部の下端縁と床3との間に、後記する下ガイド部26の係合部27を受け入れる空隙が形成されるように配設される。
なお、この下レール36は、後板部を壁面4に当接させ、壁面4を構成する壁体の下地等にねじ等の止具によって固定するようにしてもよい。または、後板部の下端縁から前方に向けて突出するように下板部を設け、この下板部を、床3を構成する床材や床下地等にねじ等の止具によって固定するようにしてもよい。
また、図例では、窓部5を掃き出し窓としているので、この下レール36を、本体10の下ガイド部26が窓部5の枠等に干渉しないように、窓部5以外の壁面4に沿わせるように配設した例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、下レール36を、壁面4を構成する壁パネルの略直下に配設し、本体10の下ガイド部26が干渉しないように、窓部5の枠等の下端部に切欠部を設けるようにしてもよい。この場合は、窓部5の箇所にも下レール36を配設するようにしてもよい。また、窓部5を腰窓等とした場合には、下レール36を、壁面4の幅方向(左右方向)の全長に亘って配設するようにしてもよい。
下ガイド部26は、本体10の下端部背面から後方に向けて突出するように設けられた連結片部の後端縁から上方に向けて突出するように設けられた係合部27を備えている。
この係合部27は、下レール36のガイド溝37に引っ掛けられるように挿入され、本体10のスライドを伴って下レール36のガイド溝37の内側面に摺るように接する構成とされている。なお、この係合部27は、摺動性や耐摩耗性の良好な合成樹脂系材料等から形成されたものとしてもよい。また、下ガイド部26の係合部としては、このような態様に代えて、下レール36のガイド溝37に沿って転動する転動体(ローラー)としてもよい。また、図1(c)では、本体10の下端部に、幅方向に間隔を空けて複数(図例では、2つ)の下ガイド部26,26を設けた例を示しているが、単一の下ガイド部26を設けた態様としてもよい。
このような下レール36及び下ガイド部26を設けることで、本体10をスライドさせる際に、本体10の下端側の厚さ方向への振れを抑制することができる。また、下ガイド部26を本体10の下端部背面に設けているので、目立ち難くすることができ、見栄えを向上させることができる。また、下レール36を、下向き開口のガイド溝37を設けた構造としているので、目立ち難くすることができ、見栄えを向上させることができる。
なお、下レール36としては、上記のような態様に限られず、上向き開口のガイド溝を設けた構成としてもよい。この場合は、下ガイド部26を適宜、変形するようにすればよい。また、このような下レール36及び下ガイド部26を設けないようにしてもよい。
また、本実施形態では、本体10の下端部に、本体10の下方側の走行対象としての床3上を走行可能とされた下端転動体28を設けている。
本実施形態では、この下端転動体28を、本体10の下端面から一部を露出させるように本体10の下端部に埋め込むように設けた戸車としている。この下端転動体28は、本体10の厚さ方向に軸方向を沿わせた略水平状の回動軸廻りに回動自在とされている。また、図例では、この下端転動体28を、本体10の厚さ方向略中央に設けた例を示している。
なお、下端転動体28は、本体10の幅方向及び厚さ方向の両方または一方に間隔を空けて複数箇所に設けるようにしてもよい。
また、下端転動体28としては、戸車に限られず、転動輪を備えたキャスターや、ボール状の転動体を備えたボールキャスター等としてもよい。
また、下端転動体28の走行対象としては、床3に限られず、例えば、上記のような下レール36を設けた場合には、床3に沿うように下レール36に設けられた下板部を走行対象としてもよい。また、上記のような下レール36及び下ガイド部26を設けない場合には、この下端転動体28が係合する転動体レールを設けるようにしてもよい。
また、このように下端転動体28を、各本体10(10A,10B)に設けた場合には、上記した上ガイド部20(20A,20B)を、各本体10(10A,10B)に対して上下動自在に設けるようにしてもよい。例えば、各上ガイド部20(20A,20B)の取付部21,21を、各支持部22,22を上下動自在に保持する構成としてもよい。また、この場合は、各支持部22,22を上方または下方に向けて付勢するばね等の付勢部材を各取付部21,21に設けるようにしてもよい。
また、各本体10(10A,10B)を、スライド方向に沿う所望位置で停止させるストッパー等を設けるようにしてもよい。このようなストッパーとしては、例えば、各本体10(10A,10B)の上端部に上下方向に出没自在に設けられ、上レール30に当接されるストッパーとしてもよい。これに代えてまたは加えて、各本体10(10A,10B)の下端部に上下方向に出没自在に設けられ、床3に当接されるストッパーとしてもよい。その他、種々のストッパーの採用が可能である。
本実施形態に係る引掛装置1は、上述のような構成としたことで、使い勝手を向上させることができる。
つまり、引掛部材16を設けた本体10を、壁面4に沿うように略水平に天井2側に配設され、長手方向に沿うガイド溝31を設けた上レール30の長手方向に沿ってスライド自在としている。従って、上レール30の長手方向に沿って本体10をスライドさせることができる。これにより、本体10を使用位置と不使用位置とに容易に移動させることができる。従って、使用時には使用し易い場所や使用に適した場所に移動させることができ、不使用時には目立ち難い場所等に移動させることができ、設置空間を有効利用することができる。例えば、図3及び図4に示すように、使用時には、窓部5近傍に位置させ、不使用時には、窓部5から離間させて部屋隅部等に位置させるようなこともできる。
また、引掛部材16は、本体10から反壁面側に向けて突出するように配置される引掛位置及び本体10に沿うように配置される収納位置で本体10に保持される。従って、不使用時には、引掛部材16を収納位置とすることで、邪魔になり難く、見栄えを向上させることができる。
また、本実施形態では、引掛装置1を、それぞれに略同高さ位置に、竿29を保持する竿保持部18,18を設けた引掛部材16,16を有した一対の本体10(10A,10B)を備えた物干し装置としている。従って、使用時には、図4に示すように、これら一対の本体10(10A,10B)を、互いにスライド方向に離間させ、それぞれの引掛部材16,16の竿保持部18,18に、竿29を架け渡すように保持させることができる。また、使用時には、一対の本体10(10A,10B)を、互いにスライド方向に離間させ、窓部5の両側に位置させることができる。また、例えば、洗濯物等の多少に応じて、一対の本体10(10A,10B)間の間隔を容易に変更するようなことも可能となる。また、図3に示すように、不使用時には、一対の本体10(10A,10B)を、互いにスライド方向に近接させ、窓部5から離間させて部屋隅部等に位置させることができる。また、このように、不使用時に一対の本体10(10A,10B)を互いにスライド方向に近接させることで、省スペース化を図ることもできる。
また、本実施形態では、各本体10(10A,10B)の上端部に、各本体10(10A,10B)のスライド方向に沿う寸法よりもスライド方向に沿って延びるように大きく形成された上ガイド部20(20A,20B)をそれぞれに設けている。また、これら上ガイド部20(20A,20B)のスライド方向両端部24,24,24,24に、上レール30のガイド溝31に収容されてガイドされる係合部25,25,25,25を設けている。従って、上下に細長状とされた各本体10(10A,10B)をスライドさせる際に、各本体10(10A,10B)の下端側のスライド方向への振れを抑制することができ、安定的にスライドさせることができる。
また、本実施形態では、各上ガイド部20(20A,20B)を、各本体10(10A,10B)の対向側側部11,11からは略突出しないように設けている。従って、上記のように安定的なスライドが可能でありながらも、一対の本体10(10A,10B)同士を、スライド方向により近接させることができ、または当接させることができる。これにより、不使用時における省スペース化をより図ることができ、また、すっきりとした印象を与えることができ、見栄えを向上させることができる。
なお、上記態様に代えて、各上ガイド部20(20A,20B)を、各本体10(10A,10B)の反対向側側部12,12からは略突出しないようにかつ対向側側部11,11よりも突出するようにスライド方向に沿って延びるように形成されたものとしてもよい。このような態様とすれば、例えば、不使用時には、各本体10(10A,10B)同士を離間させ、それぞれを部屋隅部等の上レール30の長手方向の各端部の略直下に位置させるようなこともできる。さらには、各上ガイド部20(20A,20B)を、各本体10(10A,10B)の両側部11,11,12,12からスライド方向に沿ってそれぞれ突出するように設けた態様としてもよい。
また、本実施形態では、一対の本体10(10A,10B)の上ガイド部20(20A,20B)を、上レール30のガイド溝31に収容されるようにスライド方向に沿って延びるアーム状部23,23を備えたものとしている。従って、上ガイド部20(20A,20B)を目立ち難くすることができ、見栄えを向上させることができる。なお、このようなアーム状部23,23を備えた上ガイド部20(20A,20B)に限られない。例えば、上レール30の下方側に一部が露出するようにスライド方向に延びるブロック状や平板状、上向き略コ字状(略U字状または略C字状)等とされたガイド本体部の両端部に係合部を設けた上ガイド部20(20A,20B)としてもよい。
また、本実施形態では、一対の本体10(10A,10B)の上ガイド部20(20A,20B)の係合部を、上レール30のガイド溝31に沿って転動する転動体25,25,25,25としている。従って、本体10(10A,10B)をスムーズにスライドさせることができる。なお、このような態様に代えて、例えば、上ガイド部20(20A,20B)の係合部を、上レール30のガイド溝31の内側面に摺るように接するブロック状の係合部としてもよい。
また、本実施形態では、一対の本体10(10A,10B)の下端部に、これら本体10(10A,10B)の下方側の走行対象3上を走行可能とされた下端転動体28,28を設けている。従って、これら一対の本体10(10A,10B)をより安定的にスライドさせることができる。また、このように下荷重構造とすることで、種々の物品を本体10(10A,10B)に安定的に保持させることができる。また、種々の物品を保持する本体10(10A,10B)の上端側をガイドする上レール30への負荷を低減させることができ、上レール30を固定するための大掛かりな躯体補強工事等の必要性を低減させることができる。なお、このような下端転動体28を設けずに、上吊り構造としてもよい。この場合は、各本体10(10A,10B)の上下寸法を、それぞれの下端と床3との間に間隔が形成されるような寸法としてもよい。
なお、本実施形態では、一対の本体10(10A,10B)を備えた引掛装置1を例示しているが、複数対の本体を備えたものとしてもよい。さらには、単一の本体10を備えた引掛装置1としてもよい。
また、本実施形態では、引掛装置1を、屋内に設置した例を示しているが、バルコニー等の屋外に設置するようにしてもよい。この場合は、軒天等を、天井2として把握するようにしてもよい。
また、本実施形態では、上レール30を、下向き開口のガイド溝31を設けた構造とした例を示しているが、上向き開口や横向き開口のガイド溝31を設けた構造としてもよい。この場合は、本体10の上ガイド部20の係合部(転動体)25,25等を適宜、変形するようにしてもよい。
また、本実施形態では、上ガイド部20を、本体10のスライド方向に沿う寸法よりもスライド方向に沿って延びるように大きく形成され、スライド方向両端部24,24に係合部25,25を設けた態様とした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、スライド方向に沿う寸法が、本体10のスライド方向に沿う寸法よりも小さい寸法とされた上ガイド部20としてもよく、また、単一の係合部25を設けたものとしてもよい。その他、種々の態様とされた上ガイド部20の採用が可能である。
1 引掛装置
10,10A,10B 本体
16 引掛部材
18 竿保持部
19 竿収納凹所
28 下端転動体
29 竿
30 上レール
31 ガイド溝
2 天井
3 床(走行対象)
4 壁面

Claims (4)

  1. 壁面に沿うように略水平に天井側に配設され、長手方向に沿うガイド溝を設けた上レールと、
    前記上レールの長手方向に沿ってスライド自在とされた上下に細長状の本体と、
    前記本体から反壁面側に向けて突出するように配置される引掛位置及び該本体に沿うように配置される収納位置で該本体に保持される引掛部材と、
    を備えていることを特徴とする引掛装置。
  2. 請求項1において、
    それぞれに略同高さ位置に竿を保持する竿保持部を設けた前記引掛部材を有した前記本体を少なくとも一対備えていることを特徴とする引掛装置。
  3. 請求項2において、
    前記本体のうちの少なくとも一つに、竿を収納する竿収納凹所を設けていることを特徴とする引掛装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記本体の下端部に、該本体の下方側の走行対象上を走行可能とされた下端転動体を設けていることを特徴とする引掛装置。
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