JP3073683B2 - 印刷機の刷版クランプ装置 - Google Patents
印刷機の刷版クランプ装置Info
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- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41F—PRINTING MACHINES OR PRESSES
- B41F27/00—Devices for attaching printing elements or formes to supports
- B41F27/12—Devices for attaching printing elements or formes to supports for attaching flexible printing formes
- B41F27/1218—Devices for attaching printing elements or formes to supports for attaching flexible printing formes comprising printing plate tensioning devices
- B41F27/1225—Devices for attaching printing elements or formes to supports for attaching flexible printing formes comprising printing plate tensioning devices moving in the printing plate end substantially rectilinearly
- B41F27/1231—Devices for attaching printing elements or formes to supports for attaching flexible printing formes comprising printing plate tensioning devices moving in the printing plate end substantially rectilinearly by translatory motion substantially tangential to support surface
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- Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)
Description
プ装置の構造に関し、特に刷版のひねり調整作業を容易
に行うことができ、さらに種々の刷版に応じて、適切な
張力で刷版を引張ることができる印刷機の刷版クランプ
装置に関する。
いられる版胴60には、外周面に刷版10が巻き付けら
れ、この刷版10にインキおよび湿し水が供給されて印
刷が行なわれる。刷版クランプ装置は、刷版10を版胴
60上に固定するための装置である。版胴60には切り
欠き部61が形成されており、この切り欠き部61内に
咥え側クランプベース62、咥え尻側クランプベース6
3が設けられている。
ランプ64が位置しており、咥え側クランプベース62
と咥え側クランプ64との間で刷版10の咥え側端部1
0aを挟み込み固定する。また、咥え尻側クランプベー
ス63上には咥え尻側クランプ65が位置しており、咥
え尻側クランプベース63と咥え尻側クランプ65との
間で刷版10の咥え尻側端部10bを挟み込み固定す
る。
外周面に密着させるため、通常、咥え尻側クランプベー
ス63、咥え尻側クランプ65を引張り方向(矢印90
方向)に移動させる。刷版10に張力を加えるための刷
版クランプ装置の従来の構成を以下に説明する。
て特公平4−70145号公報に記載されている印刷機
の版胴機構を掲げる。図7Aに示すように、切り欠き部
61内に設けられた咥え尻側クランプベース73は、咥
え尻側クランプ75との間で刷版10の咥え尻側端部1
0bを挟み込み固定する。図7Aは刷版10に張力が加
えられておらず、版胴60の外周面に密着していない状
態を示している。
の軸方向に複数の弾発スプリング70が設けられてお
り、この弾発スプリング70によって咥え尻側クランプ
ベース73は矢印90方向に付勢されている。各弾発ス
プリング70には、それぞれスプリング調整ボルト71
が当接している。このスプリング調整ボルト71は咥え
尻側クランプベース73を螺入、貫通しており、回転操
作することによって弾発スプリング70の弾発力を調整
する。
起74が形成されており、この突起74と版胴60の切
り欠き部61内に形成された段部78との間には円形ク
ランク軸76が位置している。この円形クランク軸76
は切欠平面77を備えている。図7Aに示す状態から刷
版10に張力を加える場合、円形クランク軸76を回転
させて切欠平面77を突起74に当接させる。これによ
って、切欠平面77分の幅だけ咥え尻側クランプベース
73は引張り方向(矢印90方向)に移動する。
弾発スプリング70の強力な弾発力によって常時、矢印
90方向に押圧されているため、切欠平面77に当接す
る直前まで咥え尻側クランプベース73は移動し、刷版
10は引張られて図7Bに示すように版胴60の外周面
に密着する。以上のようにして、刷版10に張力を加
え、刷版10を版胴60に密着させる。
て実公平6−5165号公報に記載されている印刷機の
刷版クランプ装置を掲げる。図8Aに示すように、切り
欠き部61内に設けられた咥え尻側クランプベース83
は、咥え尻側クランプ85との間で刷版10の咥え尻側
端部10bを挟み込み固定する。図8Aは刷版10に張
力が加えられておらず、版胴60の外周面に密着してい
ない状態を示している。
ブラケット(図示せず)に支持されており、このブラケ
ットにはさらに滑動カム86が回動可能に支持されてい
る。そして、咥え尻側クランプベース83、咥え尻側ク
ランプ85、滑動カム86は一体として矢印90、91
方向に移動自在に構成されている。
動ピン82が貫通しており、押動ピン82の一端は滑動
カム86に接している。そして、押動ピン82の他端は
スプリング80によって付勢されたフランジ部84に当
接している。スプリング80は、断面がH型で筒状の支
持部材88とフランジ部84との間に位置しており、支
持部材88は切り欠き部61の側壁に接している。調整
ねじ81はスプリング80の弾発力が調整するためのも
のである。なお、調整ねじ81によるスプリング80の
弾発力の調整は部品の組み立て前に行い、事後調整する
ことはできない。
87と押動ピン82とが当接している。この状態から刷
版10に張力を加える場合、工具89を用いて滑動カム
86を回転させる(図8B)。これによって滑動カム8
6は押動ピン82を押圧することになるが、押動ピン8
2はスプリング80によって矢印91方向に付勢されて
いる。
け、滑動カム86、咥え尻側クランプベース83、咥え
尻側クランプ85は一体的に矢印91方向に移動し、こ
れに伴って刷版10も矢印91方向に引張られる。な
お、図8Bに示すように、滑動カム86の押圧によって
スプリング80は圧縮し、調整ねじ81はやや矢印90
方向に移動している。以上のようにして、刷版10に張
力を加え、刷版10を版胴60に密着させて巻き付け
る。
のような問題があった。版胴60に刷版10を巻き付け
た後、刷版10の咥え尻側端部10bを挟み込んだまま
の状態で咥え尻側クランプベース63、咥え尻側クラン
プ65(図6)を版胴60の軸方向に移動させ、刷版1
0のひねり調整を行うことがある。
尻側クランプベース73が弾発スプリング70によって
矢印90方向に強力に押圧されている。このため、突起
74と円形クランク軸76との間の接触圧によって、咥
え尻側クランプベース73を軸方向に移動させることが
難しく、刷版のひねり調整を容易に行うことができない
という問題がある。
示す状態で滑動カム86と押動ピン82との間に強力な
接触圧は生じていない。すなわち、この状態では調整ね
じ81が支持部材88に当接しており、押動ピン82に
対する矢印91方向への押圧が規制され、滑動カム86
と押動ピン82との間に接触圧が生じないようになって
いる。このため、比較的容易に咥え尻側クランプベース
83を軸方向に移動させ、刷版のひねり調整を行うこと
ができる。
問題がある。刷版10の強度はその種類によって様々で
あり、刷版10の種類に応じて異なる張力を加えたい場
合がある。図7に示す第1の従来例では、スプリング調
整ボルト71を回動調整することによって弾発スプリン
グ70の弾発力を変化させ、刷版10に対する張力を調
整することが可能である。しかし、図8に示す第2の従
来例では、調整ねじ81を調整することができず、刷版
10に対する張力を制御できないという問題がある。
刷版10に対して軸方向にわたって異なる張力を加える
ことができないという問題もある。すなわち、図7に示
す第1の従来例では、軸方向に沿って複数設けられてい
るスプリング調整ボルト71をそれぞれ回動調整すれ
ば、刷版10に対し軸方向に異なる張力を加えることが
できる。しかし、図8に示す第2の従来例では、軸方向
にわたって常に均一な張力しか加えることしかできな
い。
容易に行うことができ、さらに種々の刷版に応じて、適
切な張力で刷版を引張ることができる印刷機の刷版クラ
ンプ装置の提供を目的とする。
刷版クランプ装置は、版胴に設けられており、刷版の第
1端部を固定する第1クランプ部、前記版胴に設けられ
ており、前記第1クランプ部に第1端部を固定され、版
胴の外周面に巻き付けられた刷版の第2端部を固定する
第2クランプ部、を備えた印刷機の刷版クランプ装置に
おいて、前記第2クランプ部は、刷版の第2端部を保持
する保持部、前記保持部と当接し、版胴の外周面に対し
刷版が密着する引張り方向に当該保持部を移動させるよ
う付勢する付勢部、前記保持部に対する前記付勢部の付
勢を制限して間接的に保持部の引張り方向への移動を制
限し、または当該制限を解除する付勢制限部、を備えて
おり、前記付勢制限部が前記保持部に対する前記付勢部
の付勢を制限することによって、版胴の外周面に対し刷
版が密着しないゆるみ状態とし、前記付勢制限部が前記
保持部に対する前記付勢部の付勢を制限を解除すること
によって版胴の外周面に対し刷版が密着する引張り状態
とする、ことを特徴としている。
は、請求項1の印刷機の刷版クランプ装置において、前
記保持部には、引張り調整手段が設けられており、当該
引張り調整手段は、前記付勢部および前記付勢制限部と
独立して保持部を引張り方向に移動調整する、ことを特
徴としている。請求項3に係る印刷機の刷版クランプ装
置は、 請求項1に係る印刷機の刷版クランプ装置におい
て、 前記保持部材の底部には凸部が形成されており、 前
記保持部材は前記付勢部材の上に置かれ、前記付勢部材
は、前記保持部材の凸部に当接し凸部を押圧することに
よって引張り方向に前記保持部を移動させるよう付勢し
ている、 ことを特徴としている。
置においては、第2クランプ部は、保持部、保持部を引
張り方向に移動させるよう付勢する付勢部、および保持
部に対する付勢部の付勢を制限して間接的に保持部の引
張り方向への移動を制限し、または当該制限を解除する
付勢制限部を備えて構成されている。そして、付勢制限
部が、保持部に対する付勢部の付勢を制限し、またはそ
の制限を解除することによって、刷版をゆるみ状態また
は引張り状態とする。
り方向に付勢されており、付勢制限部はこの付勢部に対
して引張り方向への制限を行なう。すなわち、保持部は
付勢制限部による制限を直接受けるのではなく、付勢制
限部が付勢部を制限することによって間接的に保持部の
引張り方向への移動が制限されている。
の間の制限負荷の影響を受けることなく、版胴の軸方向
へ移動可能である。したがって、保持部を軸方向へ容易
に移動調整することができ、刷版のひねり調整作業を容
易に行うことができる。
においては、保持部には、引張り調整手段が設けられて
おり、この引張り調整手段は、付勢部および付勢制限部
と独立して保持部を引張り方向に移動調整する。
を引張り方向に移動調整することによって、付勢部によ
る付勢とは異なる張力で刷版を引張り方向へ引張ること
ができる。したがって、種々の刷版に応じて、適切な張
力で刷版を引張ることができる。請求項3に係る印刷機
の刷版クランプ装置においては、保持部材は付勢部材の
上に置かれ、付勢部材は、保持部材の凸部に当接し押圧
することによって引張り方向に保持部を移動させるよう
付勢している。このため、付勢部材が引張り方向に移動
することによって保持部材の凸部が押圧され、保持部材
も引張り方向に移動する。これによって、刷版は版胴の
外周面に密着する。
一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は印刷機に
おける版胴の平面図である。図2Aは図1に示すIIA−I
IA方向の矢視断面図、図2Bは図1に示すIIB−IIB方向
の矢視断面図である。また図3Aは図1に示すIIIA−II
IA方向の矢視断面図、図3Bは図1に示すIIIB−IIIB方
向の矢視断面図である。図4は図1に示すIV方向の矢視
断面図である。なお、図5は刷版10を示している。
おり、この切り欠き部61内に咥え側クランプベース2
および咥え尻側クランプベース3が設けられている。咥
え側クランプベース2の上部には咥え側クランプ4が設
けられており、咥え側クランプベース2と咥え側クラン
プ4との間で刷版10の咥え側端部10a(第1端部)
を挟み込んで固定する。咥え側クランプベース2および
咥え側クランプ4が本実施形態における第1クランプ部
である。
は咥え尻側クランプ5が設けられており、版胴60の外
周面に巻き付けられた刷版10の咥え尻側端部10b
(第2端部)を、咥え尻側クランプベース3と咥え尻側
クランプ5との間で挟み込んで固定する。咥え尻側クラ
ンプベース3および咥え尻側クランプ5が本実施形態に
おける保持部である。
クランプベース3との間には、両端にスプリング13が
位置しており(図1、図2A参照)、咥え側クランプベ
ース2を矢印90方向に付勢し、かつ咥え尻側クランプ
ベース3を矢印91方向に付勢している。
2には、両端にそれぞれ基準ピン6が設けられている。
この基準ピン6に対して、刷版10の咥え側端部10a
に形成されている基準孔11(図5)を当接して位置決
めを行なう。位置決めを行なった後、咥え側クランプ4
を閉じて咥え側クランプベース2との間で挟み込んで固
定する。なお、咥え側クランプ4を開閉するための機構
は公知であるので、詳細は省略する。
方にはピン7によってベアリング8が取り付けられてい
る。他方、版胴60の切り欠き部61内の底部にはベア
リング8の直径と同じ寸法の溝を有しているブロック9
が設けられている(図3A参照)。ブロック9によって
形成される溝は矢印90、91方向に沿って形成されて
おり、ピン7はこの溝に沿って自在に摺動可能になって
いる。
側クランプベース2には両端にそれぞれストッパーボル
ト12が螺入、貫通して設けられている。上述のスプリ
ング13によって咥え側クランプベース2が矢印90方
向に押しつけられ、ストッパーボルト12が版胴60の
切り欠き部61内の側面に当接した状態で、咥え側クラ
ンプベース2に設けられている基準ピン6が所定の基準
位置に位置するようになっている。さらに、咥え側クラ
ンプベース2には両端に調整ボルト14が螺入、貫通し
て設けられている。
する咥え尻側クランプ5も、咥え側クランプ4と同様に
開閉する機構を備えている。そして、咥え尻側クランプ
ベース3と咥え尻側クランプ5との間で刷版10の咥え
尻側端部10bを挟み込んで固定する。この咥え尻側ク
ランプ5の開閉機構は公知であるので、詳細は省略す
る。
リングベース15が位置している。このスプリングベー
ス15には図1に示すように、複数箇所に孔15aが形
成されており、この各孔15aに挿入されているスプリ
ング16によって、スプリングベース15は矢印90方
向に付勢されている。スプリングベース15およびスプ
リング16が本実施形態における付勢部である。スプリ
ング16によって付勢されているスプリングベース15
は、付勢制限部としてのカム軸23に当接して矢印90
方向への移動が制限されている。
ース3および咥え尻側クランプ5、付勢部としてのスプ
リングベース15およびスプリング16、付勢制限部と
してのカム軸23が本実施形態における第2クランプ部
である。カム軸23は版胴60に形成された側壁穴24
(図1)に挿入されており、回転規制体(図示せず)に
よって回転角度を規制され、90度のみ回転可能になっ
ている。カム軸23は平面部23Mを有しており、図2
Aに示す状態からカム軸23を90度回転させた状態が
図2Bである。
Aに示すように、矢印90、91方向に長い長穴17が
形成されている。そして、版胴60の切り欠き部61の
底部にはボルト21、ワッシャ22によって、スペーサ
ー20が固定されており、このスペーサー20が上述の
長穴17に挿入されている。すなわち、スプリングベー
ス15は長穴17の方向に沿って矢印90、91方向に
のみ移動可能であり、版胴60の軸方向すなわち矢印9
2、93(図1)方向には移動しないようになってい
る。
ス15の上に咥え尻側クランプベース3が置かれてい
る。咥え尻側クランプベース3の底部には図2Aに示す
ように凸部3Tが形成されており、この凸部3Tとスプ
リングベース15の側壁とが当接している。そして、ス
プリング16の付勢を受けるスプリングベース15によ
って凸部3Tが押圧され、咥え尻側クランプベース3も
矢印90方向、すなわち刷版10が版胴60の外周面に
密着する引張り方向に付勢される。
ス3は、版胴60にボルト25によって固定されたブロ
ック26によって、上方向への浮き上がりを規制されて
いる。なお、咥え尻側クランプベース3は矢印90、9
1、矢印92、93方向には移動可能に保持されてい
る。また、咥え尻側クランプベース3の両端には、引張
り調整ボルト27が螺入、貫通している。
プベース3の端部には矢印92、93方向に延びる溝2
8が形成されている。そして、この溝28にはブロック
29が挿入されており、ブロック29は溝28に沿って
矢印92、93方向に摺動可能になっている。咥え尻側
クランプベース3の側面には調整ボルト30が貫通して
おり、この調整ボルト30はブロック29を螺入、貫通
している。
り付けられており、ブロック29と溝28の側壁との間
に位置している。このスプリング31は調整ボルト30
のねじ山のバックラッシュを解消するとともに、調整ボ
ルト30のつば32を咥え尻側クランプベース3に押し
つける。
33が圧入されており、版胴60の切り欠き部61の底
部にはブロック34がボルトによって固定されている。
このブロック34には上述のベアリング33が挿入され
る溝が形成されており、ブロック29はこの溝に沿っ
て、矢印90、91方向にのみ移動可能になっている。
版10を取り付け外周面に密着させる手順を説明する。
まず、咥え側クランプベース2に設けられている基準ピ
ン6に対し、図5に示す刷版10の咥え側端部10aに
形成された基準孔11を当接させ位置決めを行なう。そ
して、この状態で咥え側クランプ4を閉じ、咥え側クラ
ンプベース2との間で咥え側端部10aを挟み込んで固
定する。
き付け咥え尻側端部10bを咥え尻側クランプベース3
と咥え尻側クランプ5との間に挿入する。そして、咥え
尻側クランプ5を閉じ、咥え尻側クランプベース3との
間で咥え尻側端部10bを挟み込んで固定する。この状
態が図2Aである。この時点では、カム軸23の山部が
スプリングベース15に当接しており、刷版10は版胴
60の外周面に密着しておらず、ゆるみが生じている
(ゆるみ状態)。
90度回転させて、カム軸23の平面部23Mをスプリ
ングベース15側に向けて位置させる(図2B)。これ
によって、スプリングベース15はカム軸23の山部に
よる制限を解かれ矢印90方向に移動する。
動することによって、咥え尻側クランプベース3の凸部
3Tが押圧され、咥え尻側クランプベース3も矢印90
方向に移動する。こうして、咥え尻側端部10bは矢印
90方向に引張られ、図2Bに示すように刷版10は版
胴60の外周面に密着する(引張り状態)。なお、刷版
10には十分な張力が加えられ、カム軸23の平面部2
3Mとスプリングベース15とは接しない状態で保持さ
れる。
の張力にしたがった強さで引張られる。このスプリング
16の張力は、標準タイプの刷版を基準として設定され
ている。ところで、刷版10には様々な種類のものがあ
り、刷版10が有する強度によってはスプリング16の
張力を受けた場合、伸び過ぎたり、また逆に版胴60の
外周面に十分に密着しないなどの問題が生ずることがあ
る。また、多色印刷の場合、各色の絵柄を合わせるた
め、刷版10を強制的に引き伸ばす場合もあり、一定の
張力に設定されているスプリング16では対応すること
はできない。
咥え尻側クランプベース3に設けられている引張り調整
手段としての引張り調整ボルト27によって刷版10の
引張り作業を行なう。引張り調整ボルト27を用いて刷
版10を引張り、版胴60の外周面に密着させた状態が
図3Bである。
って、引張り調整ボルト27の先端で切り欠き部61の
側壁を押圧し、咥え尻側クランプベース3を矢印90方
向に移動させることができる。引張り調整ボルト27を
用いることによって、スプリング16の張力と独立して
咥え尻側クランプベース3を移動させることができる。
すなわち、所望の張力で刷版10を引張ることができ、
種々の刷版10に対応することができる。また、2本の
引張り調整ボルト27の各々のねじ込み量を不均一に調
整することによって、刷版10に対し軸方向に異なる張
力を加えることができる。
に、刷版10を版胴60に取り付ける場合、刷版10に
形成されている基準孔11を基準ピン6に当接させて位
置決めを行なう。ところが、刷版10を版胴60の外周
面に巻き付けていく段階で、刷版10にねじれが生じて
しまう場合がある。ねじれが生じた状態では、版胴の外
周面に対して刷版10全面が密着しない。このような場
合、刷版10の咥え尻側端部10bを咥え尻側クランプ
ベース3と咥え尻側クランプ5との間に挟み込んで固定
した後、咥え尻側クランプベース3を版胴60の軸方向
に移動させ、ひねり調整を行なう必要がある。このひね
り調整の手順を以下に説明する。
0に張力を加えていない状態で、調整ボルト30を回転
操作して行なう。すなわち、調整ボルト30を回転させ
た場合、調整ボルト30はブロック29に螺入されてい
るため、調整ボルト30はブロック29に対して矢印9
2、93方向に移動する。ここでブロック29はブロッ
ク34の溝に沿って矢印90、91方向にのみ移動し、
矢印92、93方向には移動しないようになっている。
じて咥え尻側クランプベース3を矢印92、93方向に
移動させることができる。たとえば、調整ボルト30を
反時計方向に回転させた場合、調整ボルト30はブロッ
ク29に対して矢印93方向に移動する。そして、スプ
リング31によって咥え尻側クランプベース3は押圧さ
れ、調整ボルト30の移動に対応して咥え尻側クランプ
ベース3は矢印93方向に移動する。
た場合、調整ボルト30はブロック29に対して矢印9
2方向に移動する。この場合、スプリング31は圧縮さ
れ咥え尻側クランプベース3は矢印92方向に移動す
る。こうして、咥え尻側クランプベース3を所望の移動
量だけ矢印92、93方向に移動調整することができ
る。なお、上記のようにスプリング31によって調整ボ
ルト30のねじ山のバックラッシュが解消されているた
め、調整ボルト30の回動量に応じて確実に咥え尻側ク
ランプベース3を移動させることができ、正確な微調整
を行なうことができる。
3方向に移動調整した後、上述のようにカム軸23を9
0度回転させ、咥え尻側クランプベース3を矢印90方
向に引張って版張り動作を行なう。この場合、ブロック
29の下方に固定されているベアリング33はブロック
34に溝に沿って矢印90方向に移動する。
ス3の矢印92、93方向における位置が、版張り動作
の影響によってずれてしまうことはない。なお、このひ
ねり調整によって刷版10が十分に版胴60の外周面に
密着していない場合、咥え側クランプベース2に設けら
れている調整ボルト14を回転操作して、刷版10を確
実に版胴60の外周面に密着させる。
ス3および咥え尻側クランプ5を例示し、付勢部として
スプリングベース15およびスプリング16を例示し、
付勢制限部としてカム軸23を例示した。しかし、本発
明はこれに限定されるものではなく、保持部が付勢部に
よって引張り方向に付勢されており、付勢制限部がこの
付勢部に対して引張り方向への制限を行なうものであれ
ば、他の構成を採用してもよい。
として引張り調整ボルト27を例示したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、付勢部および付勢制限部
と独立して保持部を引張り方向に移動調整するものであ
れば他の構成を採用してもよい。
施形態を示す版胴の平面図である。
は図1に示すIIB−IIB方向の矢視断面図である。
Bは図1に示すIIIB−IIIB方向の矢視断面図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】版胴軸を有する版胴に設けられており、刷
版の第1端部を固定する第1クランプ部、 前記版胴に設けられており、前記第1クランプ部に第1
端部を固定され、版胴の外周面に巻き付けられた刷版の
第2端部を固定する第2クランプ部、 を備えた印刷機の刷版クランプ装置において、 前記第2クランプ部は、 刷版の第2端部を保持する保持部、 前記保持部と当接し、版胴の外周面に対し刷版が密着す
る引張り方向に当該保持部を移動させるよう付勢する付
勢部、 前記保持部に対する前記付勢部の付勢を制限して間接的
に保持部の引張り方向への移動を制限し、または当該制
限を解除する付勢制限部、 を備えており、前記保持部と、前記付勢部および前記付勢制限部とは別
部材として構成され、 前記付勢部および前記付勢制限部は版胴の軸方向に移動
不能であり、前記保持部は版胴の版胴軸方向に移動可能
であり、 前記付勢制限部が前記保持部に対する前記付勢部の付勢
を制限することによって、版胴の外周面に対し刷版が密
着しないゆるみ状態とし、 前記付勢制限部が前記保持部に対する前記付勢部の付勢
の制限を解除することによって版胴の外周面に対し刷版
が密着する引張り状態とする、 ことを特徴とする印刷機の刷版クランプ装置。 - 【請求項2】請求項1の印刷機の刷版クランプ装置にお
いて、 前記保持部には、引張り調整手段が設けられており、 当該引張り調整手段は、前記付勢部および前記付勢制限
部と独立して保持部を引張り方向に移動調整する、 ことを特徴とする印刷機の刷版クランプ装置。 - 【請求項3】 請求項1に係る印刷機の刷版クランプ装置
において、 前記保持部材の底部には凸部が形成されており、 前記保持部材は前記付勢部材の上に置かれ、前記付勢部
材は、前記保持部材の凸部に当接し凸部を押圧すること
によって引張り方向に前記保持部を移動させるよう付勢
している、 ことを特徴とする印刷機の刷版クランプ装置。
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