JPH065165A - 抵抗付遮断器 - Google Patents

抵抗付遮断器

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JPH065165A
JPH065165A JP4159791A JP15979192A JPH065165A JP H065165 A JPH065165 A JP H065165A JP 4159791 A JP4159791 A JP 4159791A JP 15979192 A JP15979192 A JP 15979192A JP H065165 A JPH065165 A JP H065165A
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open
resistor
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Application number
JP4159791A
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English (en)
Inventor
Norimitsu Kato
紀光 加藤
Shigenori Nishizumi
茂紀 西住
Hiroshi Sato
弘 佐藤
Hiroaki Toda
弘明 戸田
Hisatoshi Ikeda
久利 池田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主接点及び抵抗接点を適切かつ正確な動作タ
イミングで開閉動作させることが可能で、動作信頼性が
高く、しかも、遮断器全体の小型・簡略化に貢献可能
な、優れた抵抗付き遮断器を提供する。 【構成】 抵抗器3と抵抗接点2を直列に接続し、この
直列接続を主接点1と並列に接続し、主接点1及び抵抗
接点2を主接点用操作機構4及び抵抗接点用操作機構5
によって個別に開閉する。機械的な制御機構8により、
主接点用操作機構4または抵抗接点用操作機構5を機械
的に制御して、所定の開閉動作を順次実行させる。開閉
状態検出器6によって主接点1または抵抗接点2の開閉
状態を検出し、検出した開閉状態に基づき、電気的な制
御手段9により、主接点用操作機構4または抵抗接点用
操作機構5を電気的に制御して、所定の開閉動作を順次
実行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高電圧の電力系統の変
電所などに用いられる遮断器に係り、特に、抵抗を介し
て閉路・遮断を行う抵抗接点を、主接点と並列に装備し
た抵抗付遮断器の操作機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】50万ボルトの系統では、無負荷の送電
線を閉路する場合に大きな過電圧が発生するので、これ
を抑制するためにまず抵抗を介して送電線を接続し、そ
の後約10ms遅れてこの抵抗を短絡して、閉路を完了
する方式が採用されている。このような動作を行う50
万ボルト用の遮断器の構成を図5に示す。この図5にお
いては、抵抗投入接点20と主接点21とが並列に接続
され、抵抗投入接点20には抵抗器22が直列に接続さ
れており、抵抗投入接点20と主接点21の開閉動作
は、操作機構23によって行われるようになっている。
そして、前述の動作を行う場合には、主接点21の閉路
に10ms程度先行して抵抗投入接点20を閉路し抵抗
器22を接続することで過電圧を抑制する。また、この
場合、抵抗投入接点20は、主接点21に対して常に先
行して開閉動作を行うことが必要であるが、このような
先行開路、先行遮断動作は、バネ機構などを利用した比
較的簡単な構造で実現可能である。従って、図5に示す
ように、1個の操作機構23のみにより、抵抗投入接点
20及び主接点21に適切な開閉動作を順次実行させる
ことが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、送電
系統の高電圧化が進み、100万ボルト(UHV)のよ
うな超超高電圧の送電系統も計画されている。このよう
なUHV用の遮断器では、遮断時に主接点と並列に抵抗
器を挿入することで主接点に生じる遮断後の再起電圧の
上昇率を緩和し、遮断を容易にする方法が採られること
がある。また、地絡などの遮断後に生じる過電圧を抑制
するために主接点と並列に抵抗器を挿入することもあ
る。これらの抵抗器は主接点の遮断完了後30〜40m
sに回路から切り離す必要があるため、抵抗器用の抵抗
接点が必要となる。さらに、閉路時には、50万ボルト
用遮断器と同様に抵抗器を介して先行閉路して過電圧を
抑制した後、主接点を閉路する必要がある。
【0004】この場合、抵抗接点は、閉路時には主接点
に対して10ms先行して閉路動作を行い、遮断時には
主接点に対して30〜40ms遅れて遮断動作するとい
う極めて複雑な動作を要求される。これを一つの操作機
構で実現するには、バネやキャッチなどを組み合わせた
複雑な機構を必要とし、簡単な構造で確実な動作を実現
することは困難である。従って、主接点と抵抗接点とを
個別の操作機構でそれぞれ開閉し、両者の動作タイミン
グを機械的な連動機構などによって確保する方が構造を
簡略化できることになる。しかしながら、このように個
別の操作機構を使用した場合、機械的な連動機構を使用
するだけでは、機械的な連動機構の動作不良を生じる可
能性があり、主接点と抵抗接点の開閉動作を適切かつ正
確な動作タイミングで確実に実行することは難しい。
【0005】そして、主接点と抵抗接点とを不適切ある
いは不正確な動作タイミングで開閉動作させた場合に
は、遮断器の重大な事故につながる可能性がある。すな
わち、まず、前述のような所定の順序の開閉動作を行わ
せるようにした場合、遮断時には、主接点が開路した後
に抵抗器に電流が流れ出すことになるが、抵抗器に注入
可能なエネルギーには限界があるため、抵抗接点が開い
て抵抗電流を遮断するまでの時間が長すぎると、抵抗器
を損傷し、重大な事故に発展する可能性がある。また、
主接点が閉路状態にあり抵抗接点が開路状態にある場合
に主接点を開路すると、過大なサージ電圧が発生し、機
器の絶縁破壊を引き起こす可能性がある。
【0006】本発明は、以上のような従来技術の課題を
解決するために提案されたものであり、その目的は、主
接点及び抵抗接点を適切かつ正確な動作タイミングで開
閉動作させることが可能で、動作信頼性が高く、しか
も、遮断器全体の小型・簡略化に貢献可能な、優れた抵
抗付き遮断器を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による抵抗付遮断
器は、抵抗器と抵抗接点を直列に接続し、この直列接続
を主接点と並列に接続し、前記主接点及び抵抗接点を主
接点用操作機構及び抵抗接点用操作機構によって個別に
開閉する抵抗付遮断器において、前記主接点用操作機構
及び抵抗接点用操作機構に所定の開閉動作を順次実行さ
せるように、前記主接点用操作機構または抵抗接点用操
作機構を機械的に制御する機械的な制御機構と、前記主
接点または抵抗接点の開閉状態を検出する開閉状態検出
器と、前記開閉状態検出器によって検出した主接点また
は抵抗接点の開閉状態に基づき、前記主接点用操作機構
及び抵抗接点用操作機構に前記所定の開閉動作を順次実
行させるように、前記主接点用操作機構または抵抗接点
用操作機構を電気的に制御する電気的な制御手段を備え
たことを特徴としている。
【0008】一般的には、機械的な制御機構として、主
接点用操作機構及び抵抗接点用操作機構を機械的に連動
させる連動機構を使用して、主接点用操作機構を先に駆
動し、続いて抵抗接点用操作機構を駆動することによ
り、主接点の開路から30〜40ms遅れて抵抗接点を
開路させるように調整する。そして、この機械的な連動
機構と共に、電気的な制御手段によって、主接点用操作
機構及び抵抗接点用操作機構に電気的な制御指令を与え
てこれらを順次駆動し、主接点の開路から30〜40m
s遅れて抵抗接点を開路させるように構成する。さら
に、開閉状態検出器として主接点の開閉状態を検出する
主接点開閉状態検出器を使用し、この主接点開閉状態検
出器によって主接点の開閉状態を検出し、主接点の開閉
状態が異常な場合には、電気的な制御手段によって、正
常な状態に復帰させる制御指令を与えるか、あるいは、
その状態を保持し、開閉動作を禁止する制御指令を与え
るように構成する。この場合、異常を示す警報を発する
ように構成することも可能である。
【0009】一方、閉路時の動作タイミングを得る構成
としては、バネ機構などを利用した周知の簡略な構造を
採用することが可能である。また、閉路時においても、
機械的な制御機構と電気的な制御手段によって、抵抗接
点用操作機構を先に駆動し、続いて主接点用操作機構を
駆動することにより、主接点の閉路に10ms先行して
抵抗接点を閉路させるように構成することも可能であ
る。
【0010】さらに、主接点開閉状態検出器及び抵抗接
点開閉状態検出器を使用して、主接点と抵抗接点との異
常な開閉状態の組み合わせを検出し、電気的な制御手段
によって、正常な状態に復帰させる制御指令や、その状
態を保持して開閉動作を禁止する制御指令を与えたり、
警報を発するように構成することも可能である。また、
抵抗接点開閉状態検出器を使用して抵抗接点の開閉状態
を検出し、電気的な制御手段によって抵抗接点の開路状
態における主接点用操作機構の開閉動作を禁止するよう
に制御することなども可能である。
【0011】
【作用】以上のように構成された本発明においては、機
械的な制御機構及び電気的な制御手段という2系統の制
御系統で主接点用操作機構または抵抗接点用操作機構を
制御できるため、遮断時には、適切かつ正確な動作タイ
ミングで主接点及び抵抗接点を開路することができる。
すなわち、主接点の開路から30〜40ms遅れて抵抗
接点を開路することができる。また、主接点開閉状態検
出器によって、主接点の開閉状態を検出し、主接点の開
閉状態の動作タイミングが異常な場合には、電気的な制
御手段によって、主接点用操作機構に電気的な制御指令
を与え、正常な状態に復帰させ、あるいは、その状態を
保持し、開閉動作を禁止することができる。さらに、異
常を示す警報を発するように構成した場合には、遮断器
の異常を外部から容易に確認できる。
【0012】一方、閉路時の動作タイミングを得る構成
として、バネ機構などを利用した周知の簡略な構造を採
用した場合には、閉路時に、主接点用操作機構及び抵抗
接点用操作機構を同時に駆動することにより、適切かつ
正確な動作タイミングで、主接点及び抵抗接点を閉路す
ることができる。すなわち、主接点の閉路に10ms先
行して抵抗接点を閉路することができる。また、機械的
な制御機構と電気的な制御手段によって、抵抗接点用操
作機構を先に駆動し、続いて主接点用操作機構を駆動す
ることにより、閉路動作を行わせるように構成した場合
には、前述の遮断時と同様に、機械的及び電気的な制御
手段という2系統の制御系統で主接点用操作機構または
抵抗接点用操作機構を制御できるため、適切かつ正確な
動作タイミングで主接点及び抵抗接点を閉路することが
できる。
【0013】さらに、主接点開閉状態検出器及び抵抗接
点開閉状態検出器を設けた場合には、主接点と抵抗接点
との異常な開閉状態の組み合わせを検出し、電気的な制
御手段によって主接点用操作機構または抵抗接点用操作
機構に電気的な制御指令を与えることにより、正常な状
態に復帰させ、あるいは、その状態を保持し、開閉動作
を禁止することができる。そして、必要な場合には、警
報を発することで、遮断器の異常を外部から容易に確認
できる。また、抵抗接点開閉状態検出器を使用して抵抗
接点の開閉状態を検出するように構成した場合には、電
気的な制御手段によって抵抗接点の開路状態における主
接点用操作機構の開閉動作を禁止することにより、過電
圧の発生を防止することができる。
【0014】
【実施例】以下には、本発明による抵抗付遮断器の典型
的な一実施例(第1実施例)について、図1及び図2を
参照して具体的に説明する。この場合、図1は、遮断器
の概要を示す構成図、図2は図1の遮断器における主接
点用操作機構と抵抗接点用操作機構及び機械的連動機構
(機械的な制御機構)を示す断面図である。
【0015】すなわち、まず、図1に示すように、主接
点1と、抵抗接点2と抵抗器3の直列接続とが、並列に
接続されている。この場合、主接点1及び抵抗接点2
は、主接点用操作機構4及び抵抗接点用操作機構5にそ
れぞれ接続され、個別に駆動されるようになっている。
なお、図示していないが、抵抗接点2には、バネ機構な
どを利用した周知の先行閉路用の構造が採用されてお
り、主接点1の閉路に10ms先行して閉路できるよう
になっている。
【0016】また、操作機構4,5は、開路コイル4
a,5a及びピストン4e,5eをそれぞれ備えてお
り、開路コイル4a,5aから開路指令を入力すること
によって開路動作を行い、ピストン4e,5eを移動さ
せて、対応する接点を開路するように構成されている。
さらに、主接点用操作機構4には、主接点1の開閉状態
を検出する主接点開閉状態検出器6が設けられている。
この主接点開閉状態検出器6は、反転出力接点6bを有
しており、この反転出力接点6bは、主接点1が閉路状
態にある際には開いた状態にあり、主接点1の開路を検
出すると閉じるように構成されている。なお、この主接
点開閉状態検出器6は、従来の遮断器に多く使用されて
いる補助接点で構成可能であるが、光センサなどを応用
した高感度のものなら一層好ましい。
【0017】そして、抵抗接点用操作機構5は、機械的
連動機構(機械的な制御機構)8を介して主接点用操作
機構4に機械的に連結されており、主接点用操作機構4
の開路動作に30〜40ms遅延して開路動作を行うよ
うに構成されている。また、抵抗接点用操作機構5の開
路コイル5aは、反転出力接点6bに接続されたタイマ
ー(電気的な制御手段)9の出力接点9aに電気的に接
続されている。タイマー9は、主接点開閉状態検出器6
の反転出力接点6bが閉じると動作を開始し、30〜4
0ms後に出力接点9aを閉じて、抵抗接点用操作機構
5の開路コイル5aに電気的な開路指令を入力するよう
に設定されている。
【0018】より詳細には、本実施例の主接点用操作機
構4と抵抗接点用操作機構5は、図2に示すように、油
圧機構とされており、遅延弁8aを介して機械的に連結
されている。そして、主接点用操作機構4は、前述の開
路コイル4a及びピストン4eに加えて、ピストン4e
を挿入し、ピストン4eによって上下の空間に区分され
るシリンダ4dと、このシリンダ4dの上下の油圧を切
り替える切り替え弁4cと、シリンダ4d内の下側の油
圧を排出する排油口4fを有している。さらに、主接点
用操作機構4は、開路コイル4aへの開路指令の入力に
よって開放するバルブ4b、閉路指令を入力する閉路コ
イル4g、閉路コイル4gへの閉路指令の入力によって
開放するバルブ4hを備えており、バルブ4bの開放に
よって切り替え弁4cを右側に移動させ、シリンダ4d
の下側の油圧を排出すると共に、バルブ4hの開放によ
って切り替え弁4cを左側に移動させ、シリンダ4dの
上側の油圧を排出するようになっている。
【0019】また、抵抗接点用操作機構5は、前述の開
路コイル5a及びピストン5eに加えて、ピストン5e
を挿入し、ピストン5eによって上下に区分されるシリ
ンダ5dと、このシリンダ5dの上下の油圧を切り替え
る切り替え弁5cと、シリンダ5d内の下側の油圧を排
出する排油口5f、及び、開路コイル5aへの開路指令
の入力によって開放するバルブ5bを備えており、バル
ブ5bの開放によって切り替え弁5cを左側に移動さ
せ、シリンダ5dの下側の油圧を排出すると共に、遅延
弁8aの開放によって切り替え弁5cを左側に移動さ
せ、シリンダ5dの下側の油圧を排出するようになって
いる。
【0020】さらに、図中12は、バルブ4b,4h,
5b及び排油口4f,5fに接続された低圧油タンク、
13は図2に示されるような高油圧部を高圧に維持する
アキュムレータ、14〜16は油圧配管である。この場
合、油圧配管14は、主接点用操作機構4のシリンダ4
dの下側と遅延弁8aの下側とを接続し、油圧配管15
は、遅延弁8aの上側と抵抗接点用操作機構5の切り替
え弁5cとを接続しており、主接点用操作機構4のシリ
ンダ4dの下側の油圧の低下が、遅延弁8aを介し、3
0〜40ms遅れて抵抗接点用操作機構5の切り替え弁
5cに伝えられるようになっている。また、油圧配管1
6は、主接点用操作機構4のシリンダ4dの上側と、抵
抗接点用操作機構5のシリンダ5dの上側とを直結して
いる。
【0021】以上のような構成を有する本実施例の作用
は次の通りである。まず、遮断時には、主接点用操作機
構4の開路コイル4aに開路指令が入力され、これによ
って、バルブ4bが開放し、切り替え弁4cの右側の油
圧が排出され、切り替え弁4cが右側へ移動する。この
動作に伴ない、排油口4fが開いてシリンダ4dの下側
の油圧を急速に排出してピストン4eを下側へ駆動し、
主接点1を開路する。そして、このように、主接点用操
作機構4のシリンダ4dの下側が低圧になると、この油
圧の低下は、油圧配管14、遅延弁8a、及び油圧配管
15を介して抵抗接点用操作機構5の切り替え弁5c
に、30〜40ms遅れて伝えられる。この結果、切り
替え弁5cが左側に動作して、排油口5fが開いてシリ
ンダ5dの下側の油圧を急速に排出してピストン5eを
下側へ駆動し、抵抗接点2を開路する。
【0022】また、遮断時には、以上のように、機械的
連動機構8によって抵抗接点用油圧機構5を遅延して開
路動作させると同時に、次のようにして電気的な開路指
令が与えられる。すなわち、主接点1が開路すると開閉
状態検出器6によって主接点1の開路が検出され、その
反転出力接点6bが閉じることにより、タイマー9が動
作を開始し、30〜40ms後に出力接点9aを閉じ
て、抵抗接点用操作機構5の開路コイル5aに電気的な
開路指令を入力する。この結果、バルブ5bが開放し、
切り替え弁5cの左側の油圧が排出され、切り替え弁5
cが左側へ移動する。この動作に伴ない、排油口5fが
開いてシリンダ5dの下側の油圧を急速に排出してピス
トン5eを下側へ駆動し、抵抗接点2を開路する。
【0023】これに対して、閉路時の動作は次のように
なる。すなわち、閉路動作を開始する前は、主接点用操
作機構4及び抵抗接点用操作機構5のピストン4d,5
dの両方が、下側に位置している。この状態で、主接点
用操作機構4の閉路コイル4gに閉路指令が入力される
と、バルブ4hが開放し、切り替え弁4cの左側の油圧
が排出され、切り替え弁4cが左側へ移動する。この動
作に伴ない、シリンダ4dの上側の油圧が排出される。
この場合、主接点用操作機構4のシリンダ4dの上側と
抵抗接点用操作機構5のシリンダ5dの上側とは、油圧
配管16によって直結されているため、両側の操作機構
4,5のピストン4e,5eは、ほぼ同時に上側に移動
を開始して、主接点1及び抵抗接点2を閉路する。ま
た、前述したように、抵抗接点2には、バネ機構などを
利用した周知の先行閉路用の構造が採用されているた
め、ピストン4e,5eをほぼ同時に移動させることに
より、抵抗接点2は、主接点1に10ms先行して閉路
し、過電圧を抑制する。
【0024】以上のように、本実施例においては、抵抗
接点用操作機構5の開路動作を遅延弁8aによって機械
的に制御すると共に、主接点開閉状態検出器6とタイマ
ー9を利用して抵抗接点用操作機構5の開路動作を電気
的にも制御するようにして、制御系統を2重化してい
る。そのため、仮に、遅延弁8aを含む機械的制御系統
に動作不良が生じた場合でも、電気的制御系統によって
これをカバーすることができ、確実に抵抗接点用操作機
構5を開路動作させ、抵抗接点2を開路することができ
る。従って、従来に比べて、動作信頼性を格段に向上す
ることができる。また、タイマー9などの電気的制御系
統は、小型・簡略な構成で容易に実現できるため、遮断
器全体の小型・簡略化に貢献できる利点もある。
【0025】次に、図3は、本発明による抵抗付遮断器
の他の実施例(第2実施例)を示す構成図である。この
図3に示す第2実施例においては、主接点1の開閉状態
を検出する主接点開閉状態検出器6に加えて、抵抗接点
2の開閉状態を検出する抵抗接点開閉状態検出器7が設
けられている。この抵抗接点開閉状態検出器7は、出力
接点7aを有しており、この出力接点7aは、抵抗接点
2が閉路状態にある際には閉じた状態にあり、抵抗接点
2の開路を検出すると開くように構成されている。そし
て、主接点開閉状態検出器6の反転出力接点6bと抵抗
接点開閉状態検出器7の出力接点6b,7aと、警報用
タイマー10とが直列に接続されており、さらに警報用
タイマー10の出力接点10aには、警報器11が接続
されている。すなわち、主接点開閉状態検出器6の反転
出力接点6b及び抵抗接点開閉状態検出器7の出力接点
7aが共に閉じた状態が一定時間以上続くと、警報用タ
イマー10の出力接点10aが閉じ、警報器11が動作
するようになっている。このように構成することによ
り、主接点1が開路した後、一定時間以上抵抗接点2が
開路しない異常状態が続いた場合には、警報器11の動
作によって、抵抗器3に長時間通電しているという異常
状態の発生を表示することができる。
【0026】さらに、図4は、本発明による抵抗付遮断
器のさらに他の実施例(第3実施例)を示す構成図であ
る。この図4に示す第3実施例においては、抵抗接点開
閉状態検出器7の出力接点7aが、主接点用操作機構4
の開路コイル4aに直列に接続されている。このように
構成することにより、抵抗接点2が開路している状態で
は、主接点用操作機構4の開路コイル4aに開路指令が
入力されることがない。従って、抵抗接点2の開路後に
主接点1が開路することがないため、このような誤動作
に伴なう過電圧の発生を抑制でき、機器の絶縁破壊など
の不都合を生じることがない。
【0027】なお、本発明は、以上の各実施例に限定さ
れるものではなく、操作機構とこれを制御する機械的な
制御機構や電気的な制御手段、あるいは開閉状態検出器
などの具体的な構成は自由に選択可能である。また、主
接点及び抵抗接点の具体的な構成も自由に選択可能であ
る。さらに、本発明は、主接点及び抵抗接点を、個別の
操作機構によってそれぞれ開閉するタイプの抵抗付遮断
器一般に適用可能である。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明においては、
機械的な制御機構及び電気的な制御手段という2系統の
制御系統で主接点用操作機構または抵抗接点用操作機構
を制御することにより、主接点及び抵抗接点を適切かつ
正確な動作タイミングで開閉動作させることが可能で、
動作信頼性が高く、しかも、遮断器全体の小型・簡略化
に貢献可能な、優れた抵抗付き遮断器を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による抵抗付遮断器の典型的な一実施例
(第1実施例)を示す構成図。
【図2】図1の遮断器における主接点用操作機構と抵抗
接点用操作機構及び機械的連動機構(機械的な制御機
構)を示す断面図。
【図3】本発明による抵抗付遮断器の他の実施例(第2
実施例)を示す構成図。
【図4】本発明による抵抗付遮断器のさらに他の実施例
(第3実施例)を示す構成図。
【図5】50万ボルト用の従来の遮断器を示す構成図。
【符号の説明】
1…主接点 2…抵抗接点 3…抵抗器 4…主接点用操作機構 5…抵抗接点用操作機構 6…主接点開閉状態検出器 7…抵抗接点開閉状態検出器 8…機械的連動機構(機械的な制御機構) 9…タイマー(電気的な制御手段) 10…警報用タイマー 11…警報器
フロントページの続き (72)発明者 戸田 弘明 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 池田 久利 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抵抗器と抵抗接点を直列に接続し、この
    直列接続を主接点と並列に接続し、前記主接点及び抵抗
    接点を主接点用操作機構及び抵抗接点用操作機構によっ
    て個別に開閉する抵抗付遮断器において、 前記主接点用操作機構及び抵抗接点用操作機構に所定の
    開閉動作を順次実行させるように、前記主接点用操作機
    構または抵抗接点用操作機構を機械的に制御する機械的
    な制御機構と、 前記主接点または抵抗接点の開閉状態を検出する開閉状
    態検出器と、 前記開閉状態検出器によって検出した主接点または抵抗
    接点の開閉状態に基づき、前記主接点用操作機構及び抵
    抗接点用操作機構に前記所定の開閉動作を順次実行させ
    るように、前記主接点用操作機構または抵抗接点用操作
    機構を電気的に制御する電気的な制御手段を備えたこと
    を特徴とする抵抗付遮断器。
JP4159791A 1992-06-18 1992-06-18 抵抗付遮断器 Pending JPH065165A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5927202A (en) * 1996-01-17 1999-07-27 Ryobi Ltd. Clamping apparatus of a plate for a printing machine
US6146175A (en) * 1997-06-20 2000-11-14 Nec Corporation Board connectors having a low profile and which undergo a wiping effect when coupled
JP2003100374A (ja) * 2001-09-26 2003-04-04 Yokowo Co Ltd スプリングコネクタ
US7484417B2 (en) 2004-03-30 2009-02-03 Nagano Keiki Co., Ltd. Pressure sensor and manufacturing method of the same

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