JP2920072B2 - 自動区分開閉器 - Google Patents

自動区分開閉器

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JP2920072B2
JP2920072B2 JP6167558A JP16755894A JP2920072B2 JP 2920072 B2 JP2920072 B2 JP 2920072B2 JP 6167558 A JP6167558 A JP 6167558A JP 16755894 A JP16755894 A JP 16755894A JP 2920072 B2 JP2920072 B2 JP 2920072B2
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正司 中島
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NAKAJIMA DENKI SEISAKUSHO KK
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は時限順送式配電線の配電
区間に配置されて使用される自動区分開閉器に関するも
のであり、配電区間に地絡故障、短絡故障等が生じたと
きに、その故障を自動的に選択検知でき、更にその選択
検知に基づいて故障の配電区間を変電所側の健全区間か
ら自動的に開放遮断して切り離すようにしたものであ
る。
【0002】
【従来の技術】時限順送式配電線は図4に示すように、
多数の配電区間A1 、A2 ・・・の区分点に自動区分開
閉器B2 、B3 ・・・を配置し、変電所の遮断器CBが
閉路すると自動区分開閉器B2 、B3 ・・・が、変電所
側の自動区分開閉器B1 から負荷側の自動区分開閉器B
2 、B3 ・・・に順次、予め定められている投入時間差
をもって投入されて、変電所側の配電区間A1 から最終
の配電区間An まで順次送電されるようにしてある。
【0003】このような時限順送式配電線1では、変圧
器の絶縁不良に起因する地絡故障、高圧配電線を支持す
る支柱の碍子の絶縁不良等に起因する地絡故障、強風や
鳥等の接触に起因する地絡故障、等々の各種地絡故障が
生ずることがある。また、ケーブル自体の絶縁不良に起
因する短絡故障が生ずることもある。近年はこれらの故
障のうち、短絡故障はケーブルの品質の改善に伴って非
常に少なくなり、僅か10〜20%に過ぎず、残りの8
0〜90%は地絡故障である。
【0004】
【平常送電】図4に示す時限順送式配電線では次のよう
にして変電所から高圧配電線へ送電される。 (1)変電所のフィーダF1のCB(遮断器)が閉路す
ると配電区間A1 に送電され、自動区分開閉器B1 とB
5 に電圧が印加される。 (2)自動区分開閉器B1 は予め定められている投入時
間(例・7秒)後に投入され、配電区間A2 に送電され
る。 (3)以下、配電区間A2 以降の自動区分開閉器B2
3 ・・・は前記の時間差をもって順次投入され、49
秒後に最終配電区間A8 に送電される。
【0005】図4の時限順送式配電線1では配電区間A
1 、A2 ・・・のいずれかに短絡或は地絡故障が発生し
た場合、次の様に処理されていた。 (1)例えば、配電区間A3 で短絡或は地絡事故が発生
した場合、変電所の遮断器CBが遮断する。通常、遮断
器CBはその遮断後に2度閉路されるように設定されて
いる。この場合、1回目の閉路を再閉路、2回目の閉路
を再々閉路という。 (2)前記遮断器CBの遮断後に再閉路して配電線に再
送電した時に同遮断器CBが再度遮断して再停電する
と、その配電区間A3 が短絡或は地絡故障区間として検
出される。このとき、自動区分開閉器B2 は遮断状態に
ロック(その後に再度閉路しても負荷側に送電されない
状態に保持されること)されて、遮断器CBがその後に
再々閉路されて変電所から配電区間A2 に送電されても
自動区分開閉器B2 は投入せず、事故区間(図4の配電
区間A3 )がそれより変電所側の健全区間から切り離さ
れる。この場合、切り放された配電区間A3 以降の配電
区間は停電するが、それよりも変電所側の健全な配電区
間A1 、A2 は停電しない。 (3)前記の再閉路時に、予め定められている検出時間
内に地絡故障が検出されなければ、自動区分開閉器B2
は平常状態に戻り、ロックが解除されて、再々閉路後は
それより後段の自動区分開閉器B3 、B4 ・・・に電源
が順次投入される。
【0006】
【発明が解決する課題】前記した事故処理方法では次の
様な問題があった。.いずれかの配電区間A1 、A2
・・・に短絡或は地絡故障が生ずると変電所の遮断器C
Bが遮断するので、その遮断器CB以降の全ての配電区
間が停電し、地絡故障の生じていない健全区間も停電し
てしまう。しかも、地絡故障区間を健全区間から切離す
ときも停電するので、地絡故障が発生すると健全区間に
送電できるようになるまでに最低2回は停電する。.
配電区間が多くなると故障区間の検出に時間がかかり、
停電してから復帰までの停電時間が長くなる。.健全
区間が停電しないようにするためには、変電所の遮断器
CBが遮断する前に、故障配電区間以降の自動区分開閉
器が遮断するようにすればよいが、時限順送式配電線1
の短絡故障時に、自動区分開閉器の遮断容量を越えた大
電流をこの自動区分開閉器が遮断すると爆発する虞れが
ある。このため従来は短絡故障時も地絡故障時も変電所
の遮断器CBより先に配電線に配置されている自動区分
開閉器を遮断することはできなかった。
【0007】本発明の目的は、配電区間に短絡故障が生
じたときは従来通り先に変電所の遮断器が遮断するが、
地絡故障のときはその配電区間の自動区分開閉器が自ら
地絡故障を検出し、変電所の遮断器よりも先に遮断し
て、変電所は無停電で、地絡故障の配電区間以降だけが
停電し、地絡故障の配電区間より変電所側の健全区間は
一切停電しないようにして、停電区間の縮小と停電時間
の短縮化を実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1の
自動区分開閉器は、図1のように高圧配電線の配電区間
1 、A2 ・・・に生ずる地絡・短絡故障を選択検知す
る零相変流器ZCT、零相変成器ZPD、それらからの
零相電流、零相電圧を受けて動作する地絡方向リレー
E、地絡方向リレーEの動作時に動作し、不動作時に復
帰する第1のリレーG、第1のリレーGの動作・復帰と
逆に復帰・動作する第2のリレーF、配電線1の変電所
側と負荷側とを開閉する線路開閉器Mを備えた高圧開閉
器S、自動区分開閉器固有の投入時間及びその投入後の
検出時間を設定するタイマーと変電所から高圧配電線へ
の再送電時に負荷側に電源が送られないようにロックす
るロック機構とを備えた自動区分開閉装置H、高圧開閉
器S固有の開放遅延時間を設定する開放遅延回路3を有
し、この開放遅延回路3が高圧開閉器(S)の線路開閉
器(M)を駆動する作動電磁石(m)に並列に接続した
ダイオード(D1 )と抵抗(R)の直列回路と、作動電
磁石(m)とダイオード(D1 )と抵抗(R)に直列に
接続した第1のリレー(G)の接点(g2 )とコンデン
サCの並列回路とからなり、この開放遅延回路(3)に
より設定される前記固有の開放遅延時間を、短絡故障の
ときはダイオード(D1 )と抵抗(R)の直列回路によ
り変電所の反限時特性の短絡保護リレーの動作時間より
長くなり、地絡故障のときは接点(g2 )が開放されて
コンデンサ(C)が作動電磁石(m)とダイオード(D
1)と抵抗(R)に直列に挿入され、変電所の地絡保護
リレーの動作時間より短くなるようにして、平常送電時
は第1のリレーGが復帰し、第2のリレーFが動作し、
自動区分開閉装置Hのロックが解除され、線路開閉器M
が投入されて変電所から高圧配電線に送電され、平常送
電中に地絡故障が発生して地絡方向リレーEが動作する
と、第1のリレーGが動作し、第2のリレーFが復帰
し、自動区分開閉装置Hが復帰(動作停止)して線路開
閉器Mが変電所の地絡保護リレーの動作時間より短い開
放遅延時間後に開放遮断し、この開放遮断により地絡故
障区間以降が無電圧になって地絡電流が無くなると、地
絡方向リレーEが復帰し、第1のリレ−Gが復帰し、第
2のリレーFが動作し、自動区分開閉装置Hが起動して
線路開閉器Mが再投入され、自動区分開閉装置Hがロッ
クし、自動区分開閉装置Hの設定検出時間内に地絡方向
リレーEが地絡電流を検出して動作すると第1のリレー
Gが動作し、第2のリレーFが復帰し、自動区分開閉装
置Hが無電圧になってロックされたままとなり、開放遅
延回路3により設定された開放遅延時間後に線路開閉器
Mが開放されて故障区間が切離されるようにし、平常送
電中に短絡故障が発生すると地絡方向リレーEが不動
作、変電所の反限時特性の短絡保護リレーが動作し、そ
の動作時間後に変電所の遮断器CBが遮断して無電圧と
なると自動区分開閉装置Hが復帰して動作し、開放遅延
回路3により設定された開放遅延時間後に線路開閉器M
が開放となり、変電所の再閉路により短絡故障区間が切
離されるようにし、正常送電中に地絡故障と短絡故障が
同時に発生して地絡方向リレーEが動作すると、第1の
リレーGが動作し、同時に変電所の反限時特性の短絡保
護リレーが動作し、その動作時間後に変電所の遮断器C
Bが遮断して無電圧となると地絡方向リレーE、第1の
リレーG、自動区分開閉装置Hの夫々が復帰し、開放遅
延回路3により設定された開放遅延時間後に線路開閉器
Mが開放となり、変電所の再閉路により短絡及び地絡故
障区間が切離されるようにしたものである。
【0009】本発明のうち請求項2の自動区分開閉器は
基本的には請求項1の自動区分開閉器と同じであり、異
なるのは、図1の開放遅延回路3を図2に示す様に可変
式開放遅延回路4とし、この可変式開放遅延回路4によ
り設定される前記固有の開放遅延時間を、平常動作時は
変電所の反限時特性の短絡保護リレーの動作時間より長
く、地絡故障時には変電所の地絡保護リレーの動作時間
より自動的に短くなるように可変可能として、平常送電
中に地絡故障が発生すると、線路開閉器Mが当該可変式
開放遅延回路4により設定された開放遅延時間後に開放
されて地絡故障区間が切離され、平常送電中に短絡故障
が発生すると、線路開閉器Mが当該可変式開放遅延回路
4により設定された開放遅延時間後に開放されて、変電
所の再閉路により短絡故障区間が切離され、平常送電中
に地絡故障と短絡故障が同時に発生すると、線路開閉器
Mが当該可変式開放遅延回路4により設定された開放遅
延時間後に開放されて、変電所の再閉路により短絡及び
地絡故障区間が切離されるようにしたものである。
【0010】本発明のうち請求項3の自動区分開閉器
は、請求項2記載の自動区分開閉器おいて、高圧開閉
器S固有の開放遅延時間を設定する可変式開放遅延回路
4が、高圧開閉器Sにおける線路開閉器M作動電磁石
mにダイオードD 1 と2以上の抵抗R 1 、R 2 との直列
回路を並列に接続し、前記2以上の抵抗R 1 、R 2 のう
ちの一部の抵抗R 2 に前記第1のリレーGの開放接点g
2 を並列に接続して、平常時および短絡故障時は抵抗R
2 が開放接点g 2 によって短絡され、地絡故障時は同抵
抗R 2 が開放接点g 2 の開放により自動的に前記ダイオ
ードD 1 、抵抗R 1 に直列に挿入されるようにしてな
り、この可変式開放遅延回路4により設定される開放遅
延時間が、平常動作時または短絡故障時は前記抵抗R 2
の短絡により変電所の反限時特性の短絡保護リレーの動
作時間より長く、地絡故障時には前記抵抗R 2 の挿入に
より変電所の地絡保護リレーの動作時間より自動的に短
くなるようにしたものである。
【0011】
【請求項1の発明の作用】請求項1の自動区分開閉器で
は零相変流器ZCT、零相変成器ZPDを設けたので、
配電区間に地絡故障が生ずるとその故障が零相変流器Z
CT、零相変成器ZPDにより選択検知される。即ち、
自動区分開閉器自体でその配電区間の地絡故障が検知さ
れる。また、零相変流器ZCT、零相変成器ZPDから
の零相電流、零相電圧により地絡方向リレーE、第1の
リレーG、第2のリレーFが作動して自動区分開閉器が
開放遮断する。このとき開放遅延回路3による開放遅延
時間が変電所の地絡保護リレーの動作時間(例、0.8
秒)より短く(例、0.6秒)設定されているので、変
電所の遮断器CBが遮断する前に必ず自動区分開閉器が
開放遮断する。このため変電所は無停電で、地絡故障の
配電区間以降だけが停電し、地絡故障の配電区間より変
電所側の健全区間は一切停電しない。また前記開放遅延
時間を変電所の反限時特性の短絡保護リレーの動作時間
より長く設定したので、配電区間の短絡故障時に変電所
の短絡保護リレーが先に遮断して自動区分開閉器が爆発
することもない。また、開放遅延回路3が高圧開閉器S
の線路開閉器Mを駆動する作動電磁石mに並列に接続し
たダイオードD1 と抵抗Rの直列回路と、作動電磁石m
とダイオードD1 と抵抗Rに直列に接続した第1のリレ
ーGの接点g2 とコンデンサCの並列回路とからなり、
この開放遅延回路3により設定される前記固有の開放遅
延時間を、短絡故障のときはダイオードD1抗Rの
直列回路により変電所の反限時特性の短絡保護リレーの
動作時間より長くなり、地絡故障のときは接点g2 が開
放されてコンデンサCが作動電磁石mとダイオードD1
と抵抗Rに直列に挿入され、変電所の地絡保護リレーの
動作時間より短くなるようにしてあるので、ダイオード
1 と抵抗Rの時定数を任意に選択することにより、開
放遅延時間を変電所の地絡保護リレーの動作時間より短
い任意の時間に設定することができ、短絡故障のときは
変電所の反限時特性の短絡保護リレーの動作時間より長
く設定することができる。
【0012】
【請求項2の発明の作用】請求項2の自動区分開閉器で
は零相変流器ZCT、零相変成器ZPDを設けたので、
配電区間に地絡故障が生ずると、それが零相変流器ZC
T、零相変成器ZPDにより選択検知される。即ち、自
動区分開閉器自体でその配電区間の地絡故障が検知され
る。また、零相変流器ZCT、零相変成器ZPDからの
零相電流、零相電圧により地絡方向リレーE、第1のリ
レーG、第2のリレーFが作動して自動区分開閉器が開
放遮断する。このとき、可変式開放遅延回路4により設
定される開放遅延時間が、平常動作時は変電所の反限時
特性の短絡保護リレーの動作時間(例、0.2秒)より
長く(例、1.0秒)、地絡故障時は変電所の地絡保護
リレーの動作時間(例、0.8秒)より自動的に短く
(例、0.6秒)なるように短縮可能であるため、短絡
故障時には自動区分開閉器は必ず変電所の遮断器が遮断
してから開放され、自動区分開閉器に短絡の大電流が流
れて自動区分開閉器が爆発することがない。また、地絡
故障時には変電所の遮断器が遮断する前に必ず遮断し、
変電所は無停電で、地絡故障の配電区間以降だけが停電
し、地絡故障の配電区間より変電所側の健全区間は一切
停電しない。
【0013】
【請求項3の発明の作用】本発明のうち請求項3の自動
区分開閉器では開放遅延回路4を、高圧開閉器Sの作動
電磁石mにダイオードD1 と抵抗R1 、R2 の直列回路
を並列に接続し、その抵抗R2 に前記第1のリレーGの
開放接点g2 、g4 を並列に接続して、平常時は同抵抗
2 が短絡され、地絡故障時には同抵抗R2 が前記ダイ
オードD1、抵抗R1 に直列に挿入されるようにしてあ
るため、ダイオードD1 と抵抗R1、R2 の時定数を任
意に選択することにより、開放遅延時間を任意の時間に
定めることができる。また、この自動区分開閉器では平
常時には開放接点g2 、g4が閉じて抵抗R2 が短絡さ
れ、開放遅延時間が長くなるが、地絡故障時には開放接
点g2 、g4 が開いて抵抗R2 が挿入され、直列抵抗が
1 +R2 となり、開放遅延時間が短縮される。例え
ば、平常時の開放遅延時間を1.0秒とし、地絡故障時
の開放遅延時間を0.6秒以下に短縮することができ
る。
【0014】
【実施例1】図1に本発明の自動区分開閉器の第1の実
施例を示す。この自動区分開閉器は高圧開閉器Sと制御
函Tとから構成されている。
【0015】高圧開閉器Sには零相変流器ZCT、零相
変成器ZPD、線路開閉器M、抵抗RとダイオードD1
とからなる開放遅延回路3が設けられている。開放遅延
回路3は自動区分開閉器の開放遅延時間を設定するもの
である。この開放遅延時間は自動区分開閉器の高圧開閉
器が無電圧開放するまでの時間であり通常は地絡故障時
の開放遅延時間0.6秒、短絡故障時の開放遅延時間
0.6秒である。
【0016】制御函Tには零相変流器ZCT、零相変成
器ZPDからの零相電流、零相電圧を受けて作動する地
絡方向リレー(DGR)E、地絡方向リレーEの動作に
よって動作する第1のリレーG、第1のリレーGが動作
すると開路する第2のリレーF、そして自動区分開閉装
置Hが備えられている。この自動区分開閉装置Hは投入
時間及び地絡、短絡を検出する検出時間を設定するタイ
マーと、ロック機構をもつリレー装置からなる。ここ
で、投入時間は、図1のAC100Vの操作電源を加圧
後、線路開閉器MがONとなって変電所側と負荷側の配
電線が接続されるまでの時間、即ち、自動区分開閉器が
配電線に投入されるまでの時間をいい、通常は7秒に設
定されている。図3の様に配電線の分岐線に設置される
自動区分開閉器の場合は7n秒に設定される。また、前
記の検出時間は前記投入後に地絡、短絡を検出する時間
をいい、通常は前記投入時間(7秒)後6秒に設定され
ている。
【0017】図1のe1 は地絡方向リレーEの動作接
点、g2 、g4 は第1のリレーGの開放接点、 1 は第
2のリレーFの動作接点、Trは操作電源用変圧器であ
る。
【0018】図1の自動区分開閉器の動作を配電区間の
正常時(地絡故障も短絡故障もないとき)、地絡故障
時、地絡故障消滅時、短絡故障時、地絡・短絡故障同時
発生時の夫々について説明する。
【0019】
【正常時の動作】図1において自動区分開閉器に操作電
源AC100Vが印加されると、第1のリレーGの開放
接点g4 が閉路のため第2のリレーFが動作し、これに
より同リレーFの動作接点f1 が閉路する。以後、自動
区分開閉装置Hが起動→第1のリレーGの開放接点g2
閉路、線路開閉器Mが自動区分開閉装置Hのタイマーで
予め設定されている投入時間(例・7秒)後に投入→自
動区分開閉装置Hが機械的にロック(再閉路時に負荷側
に送電されない様に保持)→同タイマーで予め設定され
ている検出時間(6秒)内に地絡故障の検出→地絡故障
検出されず(地絡故障なし)→自動区分開閉装置Hのロ
ックが解除(負荷側に送電される)→平常(正常)動作
となる。
【0020】
【地絡故障時の動作】送電中に図1の高圧開閉器の負荷
側の区間に地絡故障が発生すると、その故障が零相変流
器ZCT、零相変成器ZPDにより検出され、零相変流
器ZCT、零相変成器ZPDからの零相電流、零相電圧
を受けて地絡方向リレーEが動作し、以後、その動作接
点e1 閉路→第1のリレーGが動作、その開放接点g
2 、g4開放→第2のリレーFが復帰、その動作接点f1
開放→自動区分開閉装置Hが復帰(動作停止)とな
る。このとき、開放接点g2 の前記開放により高圧開閉
器は変電所の地絡保護リレーの動作時間(例、0.8
秒)より短い開放遅延時間(例、0.6秒)後に開放遮
断する。このため変電所の遮断器CBは遮断せず、地絡
故障区間より変電所側の健全区間も全く停電しない。
【0021】前記の高圧開閉器の開放遮断により地絡故
障区間以降が無電圧になると→地絡電流が無くなり、以
後、→地絡方向リレーEが復帰、その動作接点e1 開放
→第1のリレ−Gが復帰、その開放接点g2 、g4 閉路
→第2のリレーFが動作、その動作接点fが閉路→自動
区分開閉装置Hが起動→投入時間(7秒)後に高圧開閉
器投入(再投入)→自動区分開閉装置Hは機械的にロッ
ク→検出時間内に地絡電流が流れる→地絡方向リレーE
が動作、その動作接点e1 閉路→第1のリレーGが動
作、その開放接点g2 、g4 開放→第2のリレーFが復
帰、その動作接点f開放→自動区分開閉装置Hは無電圧
になり機械的に遮断状態にロックのままとなる。この結
果、高圧開閉器は開放遅延時間(例、0.6秒)後に開
放→故障区間が切離される(再投入しない)。即ち、変
電所の遮断器CBは遮断せず、地絡故障区間より変電所
側の健全区間も全く停電しない状態が保持される。
【0022】
【短絡故障時の動作】送電中に短絡故障が発生すると→
図1の地絡方向リレーEが不動作、その動作接点e1
放→変電所の反限時特性の短絡保護リレーが動作→動作
時間(例、0.2秒)後に変電所の遮断器CBが遮断→
無電圧→自動区分開閉装置Hが復帰、動作接点f開放→
開放遅延時間(例・0.6秒)後に高圧開閉器開放とな
り、変電所の再閉路により短絡故障区間が切り放され
る。
【0023】
【地絡・短絡故障同時発生時の動作】送電中に地絡故障
と短絡故障が同時に発生すると→図1の地絡方向リレー
Eが動作、その動作接点e1 閉路→第1のリレーGが動
作、その開放接点g2 、g4開放となる。これと同時に
変電所の短絡保護リレー(反限時特性)が動作→その動
作時間(例、0.2秒)後に変電所の遮断器が遮断→無
電圧→地絡方向リレーEが復帰、その動作接点e1 開放
→第1のリレーGが復帰、その開放接点g2 、g4 閉路
となる。また、前記無電圧により→自動区分開閉装置H
が復帰、その動作接点f開放→開放遅延時間(例・0.
6秒)後に高圧開閉器開放となり、変電所の再閉路によ
り短絡及び地絡故障区間が切り放される。
【0026】
【実施例2】図2に本発明の自動区分開閉器の第2の実
施例を示す。この自動区分開閉器の構成は基本的には図
1の第1の実施例の自動区分開閉器と同じものであり、
異なるのは、図2に明示してあるように、第1のリレー
Gの開放接点を図1の場合より一つ多くしてg2 、g
4 、g6 の3個にしたこと、また、図2の作動電磁石m
にダイオードD1 と抵抗R1 、R2 の直列回路を並列に
接続し、その抵抗R2 に第1のリレーGの開放接点g
2 、g4 を並列に接続して、平常時は同抵抗R2 が短絡
され、地絡故障時には同抵抗R2 が前記ダイオードD
1 、抵抗R1 に直列に挿入されるようにしたことであ
る。
【0027】図2の自動区分開閉器の動作を配電区間の
正常時(地絡故障も短絡故障もないとき)、地絡故障
時、地絡故障消滅時、短絡故障時、地絡・短絡故障同時
発生時の夫々について説明する。
【0028】
【正常時の動作】図2において自動区分開閉器に操作電
源AC100Vが印加されると、第1のリレーGの開放
接点g6 が閉路のため第2のリレーFが動作し、その動
作接点f1 が閉路する。以後、自動区分開閉装置Hが起
動→第1のリレーGの開放接点g4 が閉路のため開閉器
Mが投入時間後に投入→自動区分開閉装置Hが機械的に
ロック→投入後の検出時間内に地絡故障の検出→地絡故
障検出されず→自動区分開閉装置Hのロックが解除→平
常動作となる。
【0029】
【地絡故障時の動作】送電中に図2の高圧開閉器の負荷
側の区間に地絡故障が発生すると、それが零相変流器Z
CT、零相変成器ZPDにより検出され、零相変流器Z
CT、零相変成器ZPDからの零相電流、零相電圧を受
けて地絡方向リレーEが動作し、その動作接点e1 が閉
路する。以後、第1のリレーGが動作、その開放接点g
2 、g4 、g6 開放→第2のリレーFが復帰、その動作
接点f1 開放→自動区分開閉装置Hが復帰となる。この
とき、開放接点g2 、g4 が前記のように開放している
ので、高圧開閉器は変電所の地絡保護リレーの動作時間
(例・0.8秒)より短い開放遅延時間(例・0.6
秒)後に開放遮断する。このため変電所の遮断器は遮断
せず、地絡故障区間より変電所側の健全区間も全く停電
しない。
【0030】前記の高圧開閉器の開放遮断により地絡故
障区間以降が無電圧になると→地絡電流が無くなり→地
絡方向リレーEが復帰、その動作接点e1 が開放→第1
のリレ−Gが復帰、その開放接点g2 、g4 、g6 閉路
→第2のリレーFが動作、その動作接点f閉路→自動区
分開閉装置Hが起動→投入時間(7秒)後に高圧開閉器
S投入(再投入)→自動区分開閉装置Hは機械的にロッ
ク→検出時間(6秒)内に地絡電流が流れる→地絡方向
リレーEが動作、その動作接点e1 閉路→第1のリレー
Gが動作、その開放接点g2 、g4 、g6 開放→第2の
リレーFが復帰、その動作接点f開放→自動区分開閉装
置Hは無電圧になり機械的に遮断状態にロックのままと
なる。このとき、開放接点g2 、g4 が前記のように開
放しているので、高圧開閉器Sは開放遅延時間(例・
0.6秒)後に開放→故障区間が切離される(再投入し
ない)。即ち、変電所の遮断器(CB)は遮断せず、地
絡故障区間より変電所側の健全区間も全く停電しない状
態が保持される。
【0031】
【短絡故障時の動作】送電中に短絡故障が発生すると→
地絡方向リレーEが不動作、その動作接点e1 開放→変
電所の反限時特性の短絡保護リレー動作→動作時間(例
・0.2秒)後に変電所の遮断器(CB)遮断→無電圧
→自動区分開閉装置Hが復帰、動作接点f開路→開放遅
延時間(例・1.0秒)後に高圧開閉器S開放となり、
変電所の再閉路により短絡故障区間が切り放される。
【0032】
【地絡・短絡故障同時発生時の動作】送電中に地絡故障
と短絡故障が同時に発生すると→図2の地絡方向リレー
E動作、その動作接点e1 閉路→第1のリレーG動作、
その開放接点g2 、g4 、g6 開放となる。これと同時
に変電所の短絡保護リレー動作→動作時間(例、0.2
秒)後に変電所の遮断器遮断→無電圧→地絡方向リレー
E復帰、その動作接点e1 開放→第1のリレーG復帰、
その開放接点g2 、g4 、g6 閉路となる。また、前記
の無電圧により→自動区分開閉装置Hが復帰し、その動
作接点f開放→開放遅延時間T(例・1.0秒)後に高
圧開閉器が開放となり、変電所の再閉路により短絡及び
地絡故障区間が切り放される。
【0034】
【使用例】次に、本発明の自動区分開閉器の使用例を説
明する。本発明の自動区分開閉器は例えば図3に示す様
に時限順送式配電線1の区分点に配置する。図3では本
発明の自動区分開閉器を二重丸で示し、従来の自動区分
開閉器を一重丸で示す。
【0035】図3に示す様に同一配電線の直列の配電区
間に自動区分開閉器B1 、B2 を2台設置するときは、
負荷側の自動区分開閉器の開放遅延時間は、変電所側に
設置するものより短く(例えば0.2秒程度)して、地
絡故障が発生した場合、負荷側の自動区分開閉器が変電
所側の自動区分開閉器よりも先に遮断開放されるように
し、これにより、停電区間(停電エリア)をできるだけ
狭くするのがよい。
【0036】図3の同一配電線の直列の配電区間に配置
された自動区分開閉器B1 、B2 と、分岐線の第2番目
以降に配置された自動区分開閉器B4 の投入時間は各々
7秒であるが、分岐線の一番目に配置されている自動区
分開閉器B3 の投入時間は7n秒(例えば14秒)とし
て、直列の配電区間に先に送電され、その後に分岐線の
配電区間に送電されるようにしてある。
【0037】
【地絡故障時】図3において配電区間A3 に地絡故障が
発生したときは、図3の矢印方向に地絡電流が流れ、自
動区分開閉器B1 、B2 の地絡方向リレーが動作する
が、自動区分開閉器B2 の開放遅延時間の方が自動区分
開閉器B1 の開放遅延時間より0.2秒短いので、自動
区分開閉器B1 は開放せず、自動区分開閉器B2 のみが
開放する。また、変電所の地絡保護リレーの動作時間
(例、0.8秒)は自動区分開閉器B1 、B2 ・・・の
開放遅延時間より長いので、変電所の遮断器CBも遮断
しない。地絡故障配電区間A1 にあるときは、変電所
の遮断器CBが動作して遮断する。
【0038】
【地絡故障が解消したとき】このときは、図3の自動区
分開閉器B2 が起動して投入時間(7秒)後に再投入さ
れ(このとき自動区分開閉装置Hは機械的にロックされ
る)、次の配電区間(地絡故障が解消された配電区間A
3 )に送電されると、検出時間(6秒)中に地絡故障が
検出されず、その後に自動区分開閉装置Hのロックが解
除されて平常状態に戻る。
【0039】
【地絡故障が続いているとき】このときは、図3におい
て自動区分開閉器B2 が起動して投入時間(7秒)後に
再投入され(このとき自動区分開閉装置Hは機械的にロ
ックされる)、次の配電区間(地絡故障が継続している
配電区間A3 )に送電されると、検出時間(6秒)以内
に自動区分開閉器B2 の地絡方向リレーが動作し、その
自動区分開閉器B2 の開放遅延時間後に開放遮断して、
地絡区間A3 を切離し、再投入されないように自動区分
開閉装置Hは機械的にロックしたままとなる。
【0040】
【請求項1の発明の効果】.請求項1の自動区分開閉
器では零相変流器ZCT、零相変成器ZPDがあるの
で、自動区分開閉器自体で短絡故障、地絡故障を検知す
ることができる。.自動区分開閉器が変電所の遮断器
(CB)が遮断する前に開放遮断するので変電所は無停
電であり、また、地絡故障の配電区間より変電所側の健
全区間も一切停電しない。.開放遅延回路3により開
放遅延時間Tを任意選択することができる。
【0041】また、請求項1の自動区分開閉器ではダイ
オードD1 と抵抗Rの時定数を任意に選択することによ
り、開放遅延時間を変電所の地絡保護リレーの動作時間
より短い任意の時間に、また、変電所の反時限特性の短
絡保護リレーの動作時間より長い任意の時間に設定する
ことができる。
【0042】
【請求項2の発明の効果】請求項2の自動区分開閉器で
は請求項1の場合と同様に、自動区分開閉器自体で短絡
故障、地絡故障を検知することができ、地絡故障時には
変電所は無停電で、また、地絡故障の配電区間より変電
所側の健全区間は一切停電せず、開放遅延時間を任意に
選択することもできる。
【0043】
【請求項3の発明の効果】請求項3の自動区分開閉器で
はその開放遅延時間が平常時よりも地絡時に短縮される
ので、短絡故障時には変電所の反限時特性の短絡保護リ
レーが先に遮断し、地絡故障時には自動区分開閉器が変
電所の地絡保護リレーよりも先に遮断する。このため、
短絡故障時に自動区分開閉器が爆発することがなく、地
絡故障時には変電所は無停電で、地絡故障の配電区間よ
り変電所側の健全区間は一切停電しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動区分開閉器の第1の実施例を示す
説明図。
【図2】本発明の自動区分開閉器の第2の実施例を示す
説明図。
【図3】本発明の自動区分開閉器の時限順送式配電線へ
の配置例を示す説明図。
【図4】従来の時限順送式配電線の説明図。
【符号の説明】
1は時限順送式配電線 3は開放遅延回路 4は可変式開放遅延回路 A1 、A2 は配電区間 B1 、B2 は自動区分開閉器 ZCTは零相変流器 ZPDは零相変成器 Sは高圧開閉器 Eは地絡方向リレー Gは第1のリレー Fは第2のリレー Mは開閉器 Hは自動区分開閉装置 D1 はダイオード R、R1 、R2 は抵抗 mは作動電磁石

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高圧配電線の配電区間(A1 、A2 ・・
    ・)に生ずる地絡・短絡故障を選択検知する零相変流器
    (ZCT)、零相変成器(ZPD)、それらからの零相
    電流、零相電圧を受けて動作する地絡方向リレー
    (E)、地絡方向リレー(E)の動作時に動作し、不動
    作時に復帰する第1のリレー(G)、第1のリレー
    (G)の動作・復帰と逆に復帰・動作する第2のリレー
    (F)、配電線1の変電所側と負荷側とを開閉する線路
    開閉器(M)を備えた高圧開閉器(S)、自動区分開閉
    器固有の投入時間及びその投入後の検出時間を設定する
    タイマーと変電所から高圧配電線への再送電時に負荷側
    に電源が送られないようにロックするロック機構とを備
    えた自動区分開閉装置(H)、高圧開閉器(S)固有の
    開放遅延時間を設定する開放遅延回路(3)を有し、こ
    の開放遅延回路(3)が高圧開閉器(S)の線路開閉器
    (M)を駆動する作動電磁石(m)に並列に接続したダ
    イオード(D1)と抵抗(R)の直列回路と、作動電磁
    石(m)とダイオード(D1 )と抵抗(R)に直列に接
    続した第1のリレー(G)の接点(g2 )とコンデンサ
    Cの並列回路とからなり、この開放遅延回路(3)によ
    り設定される前記固有の開放遅延時間を、短絡故障のと
    きはダイオード(D1 )と抵抗(R)の直列回路により
    変電所の反限時特性の短絡保護リレーの動作時間より長
    くなり、地絡故障のときは接点(g2 )が開放されてコ
    ンデンサ(C)が作動電磁石(m)とダイオード(D
    1 )と抵抗(R)に直列に挿入されて変電所の地絡保護
    リレーの動作時間より短くなるようにして、 平常送電時は第1のリレー(G)が復帰し、第2のリレ
    ー(F)が動作し、自動区分開閉装置(H)のロックが
    解除され、線路開閉器(M)が投入されて変電所から高
    圧配電線に送電され、 平常送電中に地絡故障が発生すると地絡方向リレー
    (E)が動作し、第1のリレー(G)が動作し、第2の
    リレー(F)が復帰し、自動区分開閉装置(H)が復帰
    (動作停止)して線路開閉器(M)が変電所の地絡保護
    リレーの動作時間より短い開放遅延時間後に開放遮断
    し、この開放遮断により地絡故障区間以降が無電圧にな
    って地絡電流が無くなると、地絡方向リレー(E)が復
    帰し、第1のリレ−(G)が復帰し、第2のリレー
    (F)が動作し、自動区分開閉装置(H)が起動して線
    路開閉器(M)が再投入され、自動区分開閉装置(H)
    がロックし、自動区分開閉装置(H)の設定検出時間内
    に地絡方向リレー(E)が地絡電流を検出して動作する
    と第1のリレー(G)が動作し、第2のリレー(F)が
    復帰し、自動区分開閉装置(H)が無電圧になってロッ
    クされたままとなり、開放遅延回路(3)により設定さ
    れた開放遅延時間後に線路開閉器(M)が開放されて故
    障区間が切離され、 平常送電中に短絡故障が発生すると地絡方向リレー
    (E)が不動作で、変電所の反限時特性の短絡保護リレ
    ーが動作し、その動作時間後に変電所の遮断器(CB)
    が遮断して無電圧となると自動区分開閉装置(H)が復
    帰し、開放遅延回路(3)により設定された開放遅延時
    間後に線路開閉器(M)が開放となり、変電所の再閉路
    により短絡故障区間が切離され、 平常送電中に地絡故障と短絡故障が同時に発生すると地
    絡方向リレー(E)が動作し、第1のリレー(G)が動
    作し、変電所の反限時特性の短絡保護リレーが動作し、
    その動作時間後に変電所の遮断器(CB)が遮断して無
    電圧となると地絡方向リレー(E)、第1のリレー
    (G)、自動区分開閉装置(H)の夫々が復帰して、開
    放遅延回路(3)により設定された開放遅延時間後に線
    路開閉器(M)が開放となり、変電所の再閉路により短
    絡及び地絡故障区間が切離されるようにしたことを特徴
    とする自動区分開閉器。
  2. 【請求項2】高圧配電線の配電区間(A1 、A2 ・・
    ・)に生ずる地絡・短絡故障を選択検知する零相変流器
    (ZCT)、零相変成器(ZPD)、それらからの零相
    電流、零相電圧を受けて動作する地絡方向リレー
    (E)、地絡方向リレー(E)の動作時に動作し、不動
    作時に復帰する第1のリレー(G)、第1のリレー
    (G)の動作・復帰と逆に復帰・動作する第2のリレー
    (F)、配電線1の変電所側と負荷側とを開閉する線路
    開閉器(M)を備えた高圧開閉器(S)、自動区分開閉
    器固有の投入時間及びその投入後の検出時間を設定する
    タイマーと変電所から高圧配電線への再送電時に負荷側
    に電源が送られないようにロックするロック機構とを備
    えた自動区分開閉装置(H)、高圧開閉器(S)固有の
    開放遅延時間を設定する可変式開放遅延回路(4)を有
    し、この可変式開放遅延回路(4)により設定される前
    記固有の開放遅延時間を、平常動作時は変電所の反限時
    特性の短絡保護リレーの動作時間より長く、地絡故障時
    には変電所の地絡保護リレーの動作時間より自動的に短
    くなるように可変可能とすることにより、 平常送電時は第1のリレー(G)が復帰し、第2のリレ
    ー(F)が動作し、自動区分開閉装置(H)のロックが
    解除され、線路開閉器(M)が投入されて変電所から高
    圧配電線に送電され、 平常送電中に地絡故障が発生すると地絡方向リレー
    (E)が動作し、第1のリレー(G)が動作し、第2の
    リレー(F)が復帰し、自動区分開閉装置(H)が復帰
    (動作停止)して線路開閉器(M)が変電所の地絡保護
    リレーの動作時間より短い開放遅延時間後に開放遮断
    し、この開放遮断により地絡故障区間以降が無電圧にな
    って地絡電流が無くなると、地絡方向リレー(E)が復
    帰し、第1のリレ−(G)が復帰し、第2のリレー
    (F)が動作し、自動区分開閉装置(H)が起動して線
    路開閉器(M)が再投入され、自動区分開閉装置(H)
    がロックし、自動区分開閉装置(H)の設定検出時間内
    に地絡方向リレー(E)が地絡電流を検出して動作する
    と第1のリレー(G)が動作し、第2のリレー(F)が
    復帰し、自動区分開閉装置(H)が無電圧になってロッ
    クされたままとなり、可変式開放遅延回路(4)により
    設定された開放遅延時間後に線路開閉器(M)が開放さ
    れて故障区間が切離され、 平常送電中に短絡故障が発生すると地絡方向リレー
    (E)が不動作、変電所の反限時特性の短絡保護リレー
    が動作し、その動作時間後に変電所の遮断器(CB)が
    遮断して無電圧となると自動区分開閉装置(H)が復帰
    して動作し、可変式開放遅延回路(4)により設定され
    た開放遅延時間後に線路開閉器(M)が開放となり、変
    電所の再閉路により短絡故障区間が切離され、 平常送電中に地絡故障と短絡故障が同時に発生して地絡
    方向リレー(E)が動作すると、第1のリレー(G)が
    動作し、変電所の反限時特性の短絡保護リレーが動作
    し、その動作時間後に変電所の遮断器(CB)が遮断し
    て無電圧となると地絡方向リレー(E)、第1のリレー
    (G)、自動区分開閉装置(H)の夫々が復帰し、可変
    式開放遅延回路(4)により設定された開放遅延時間後
    に線路開閉器(M)が開放となり、変電所の再閉路によ
    り短絡及び地絡故障区間が切離されるようにしたことを
    特徴とする自動区分開閉器。
  3. 【請求項3】請求項2記載の自動区分開閉器において、
    高圧開閉器(S)固有の開放遅延時間を設定する可変式
    開放遅延回路(4)が、高圧開閉器(S)における線路
    開閉器(M)作動電磁石(m)にダイオード(D1
    2以上の抵抗(R1 、R2の直列回路を並列に接
    続し、前記2以上の抵抗(R 1 、R 2 )のうちの一部の
    抵抗(R2 )に前記第1のリレー(G)の開放接点(g
    2 )を並列に接続し、平常時および短絡故障時抵抗
    (R2 )が開放接点(g2 )によって短絡され、地絡故
    障時は同抵抗(R2 )が開放接点(g2 )の開放により
    自動的に前記ダイオード(D1 )、抵抗(R1 )に直列
    に挿入されるようにしてなり、この可変式開放遅延回路
    (4)により設定される開放遅延時間が、平常動作時ま
    たは短絡故障時は前記抵抗(R 2 )の短絡により変電所
    の反限時特性の短絡保護リレーの動作時間より長く、地
    絡故障時には前記抵抗(R 2 )の挿入により変電所の地
    絡保護リレーの動作時間より自動的に短くなるようにし
    たことを特徴とする自動区分開閉器。
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