JP3760759B2 - 過電流継電装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、過電流を検出するメインリレー要素と、不足電圧を検出するフェイルセーフリレー要素とで二重化された遮断器のトリップ回路部により、送電線の過電流を検出して送り出し側電気所の遮断器をトリップ開放し、その後、遮断器を再閉路投入する過電流継電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の過電流継電装置は例えば図6の単線結線図に示す66kVの送電線1の系統に設けられる。
【0003】
この系統は、送り出し側電気所としてのA変電所2から遮断器3を介して引出された送電線1に、負荷側電気所等としての例えばB,C変電所4,5の遮断器6,変圧器7の1次側7aを接続して形成される。
【0004】
そして、過電流継電装置8はA変電所2に設けられ、送電線1の遮断器3より電源側に接続された計器用変圧器9の電圧Vの計測信号,計器用変流器10の電流Iの計測信号に基づき、送電線1の各相の電圧,電流を監視し、送電線1の短絡,地絡の送電線事故(線路事故)及び変電所4,5の変圧器7の2次側7b(負荷側)の事故(変圧器2次側事故)が発生すると、遮断器3にトリップ指令を供給して遮断器3をトリップ開放し、送電を停止する。
【0005】
さらに、時限動作で遮断器3を一定時間後に再閉路投入し、このとき、例えば変電所4,5の変圧器7の2次側7bの事故があった負荷系統が切り離されていると、遮断器3はトリップ開放せず、健全な系統の送電が復旧する。
【0006】
一方、前記の再閉路投入後も事故が続いていると、事故検出により、再び遮断器3にトリップ指令を供給して遮断器3を再びトリップ開放し、送電を停止する。
【0007】
ところで、過電流継電装置8は遮断器3に前記のトリップ指令を供給するため、例えばデジタルリレーで形成された図7のトリップ回路部11を有する。
【0008】
このトリップ回路部11は、過電流検出で動作するメインリレー要素部12と、不足電圧検出で動作するフェイルセーフ要素部13と、両要素部12,13の出力の同時入力によりトリップ指令を出力する主出力部としてのアンドゲート14とを備え、トリップ指令の信頼性の向上を図る。
【0009】
つぎに、要素部12,13について説明する。なお、図中の( )内の数字等は制御器具番号を示す。
まず、メインリレー要素部12は、送電線1の各相の過電流を検出する第1,第2の過電流リレー15a,15bを有する。
【0010】
そして、事故電流の大きい送電線事故が発生したときは、事故相の電流が送電線事故対応の過電流リレー15aの動作電流整定値を上回り、過電流リレー15aが直ちに動作し、図中の「1」,「2」,「3」の各相の出力端子から、ハイレベルの第1の過電流検出信号を出力する。
【0011】
また、変圧器7の2次側7bで事故が発生したときは、事故電流が送電線事故の場合より少なく、事故相の電流が過電流リレー15aの動作電流整定値より小さい過電流リレー15bの動作電流整定値を上回り、変圧器2次側対応の過電流リレー15bのみが動作し、その各相の出力端子からハイレベルの第2の過電流検出信号を出力する。
【0012】
なお、過電流リレー15bは送電線事故が発生したときにも動作して過電流検出信号を出力する。
【0013】
そして、両過電流リレー15a,15bの各相の過電流検出信号を、オアゲート16a,16bを介してタイマ回路からなる第1,第2の過電流検出遅延回路17a,17bそれぞれに供給する。
【0014】
このとき、遅延回路17aは遮断器3を瞬時遮断するため、その遅延時間が瞬時遮断の例えば0.5秒に整定され、オアゲート16aから入力された過電流検出信号を0.5秒遅延して出力し、遅延回路17bは遮断器3を時限遮断するため、その遅延時間が時限遮断の例えば1秒に整定され、オアゲート16bから入力された過電流検出信号を1秒遅延して出力する。なお、遅延回路17a,17bは過電流検出信号の入力中にのみ動作し、遅延時間経過前に過電流検出信号が消失したときは、動作を停止してつぎの信号遅延に備える。
【0015】
また、遮断器3の状態表示の接点信号に基づき、遮断器入検出部18は、遮断器3が切状態から入状態に変化したときにローレベルからハイレベルに変化する状態信号を形成し、この状態信号を論理インバータ19によりレベル反転してタイマ回路からなる時限短縮遅延回路20に供給する。
【0016】
そして、この遅延回路20は再閉路投入に基づく遮断器3のトリップ開放を無条件に高速に行うため、立下り、立上りの遅延時間が前記の瞬時遮断の0.5秒より短い0.3秒,0.1秒に設定され、インバータ19でレベル反転した状態信号のハイレベル(切状態)からローレベル(入状態)への立下りの変化を0.3秒遅くし、ローレベルからハイレベルへの立上りの変化を0.1秒遅延する。
【0017】
さらに、オアゲート16bの出力信号と遅延回路20の出力信号とを時限短縮ゲート部としてのアンドゲート21に供給し、遮断器3の切状態で変圧器2次側事故を検出すると、アンドゲート21から、直ちにトリップ開放高速化用のハイレベルの時限短縮信号を出力する。
【0018】
そして、遅延回路17a,17bの検出信号,アンドゲート21の時限短縮信号をメイン側出力部としてのオアゲート22に供給し、それらの信号のオアゲート信号を、メインリレー要素12のハイレベルの出力信号として、オアゲート22からアンドゲート14に送る。
【0019】
つぎに、フェイルセーフリレー要素13は送電線事故対応の不足電圧リレー23,変圧器2次側事故対応の変化幅形不足電圧リレー24が設けられ、送電線事故により送電線1の各相の電圧が、計測信号換算で例えば110Vの定格値から70Vの送電線事故検出の整定値に大幅に低下したときに、不足電圧リレー23が動作して相毎のハイレベルの不足検出信号をオアゲート25に出力する。
【0020】
そして、オアゲート25のハイレベルの出力信号を、フェイルセーフ側出力部としてのオアゲート26からアンドゲート14に供給する。
【0021】
また、変圧器2次側事故が発生したときは、この事故に基づく、送電線1の各相の電圧の低下幅が不足電圧リレー24の変圧器2次側事故検出の整定値以上になり、不足電圧リレー24が動作して相毎のハイレベルパルスの不足検出信号をオアゲート27に出力する。
【0022】
さらに、このオアゲート27のハイレベルパルスの不足検出信号をタイマ回路からなる不足電圧検出遅延回路28に供給し、その信号幅を、事故発生から遮断器3のトリップ開放までの時間より十分に長い時間,例えば3.1秒に引伸し、引伸した信号をオアゲート26を介してアンドゲート14に供給する。
【0023】
したがって、送電線事故が発生したときは、過電流リレー15aの検出信号がオアゲート16a,遅延回路17a、オアゲート22を介してアンドゲート14に供給され、同時に、不足電圧リレー23の検出信号がオアゲート25,26を介してアンドゲート14に供給され、直ちに、アンドゲート14からトリップ指令の信号が出力され、この信号により遮断器3がトリップ開放されて送電線1の瞬時遮断が行われる。
【0024】
なお、事故発生時は、それ以前から遮断器3が入状態で、遅延回路20の出力信号がローレベルであるため、アンドゲート21はオフし、この状態で過電流リレー15bの検出信号がオアゲート16bからアンドゲート21に供給されても、アンドゲート21の出力信号はローレベルに保たれ、インバータ19,遅延回路20,アンドゲート21が形成する再閉路投入時のトリップ開放の時限短縮回路29は機能しない。
【0025】
また、変圧器2次側事故が発生したときは、不足電圧リレー24の検出信号がオアゲート27を介して遅延回路28に供給され、この遅延回路28により、不足電圧リレー24の出力信号が、その信号幅を3.1秒に十分に長く引伸してオアゲート26からアンドゲート14に供給され、遅延回路28から信号が出力されている間に過電流リレー15bの検出信号がオアゲート16b,遅延回路17b,オアゲート22を介してアンドゲート14に供給され、事故の発生から1秒程度後にアンドゲート14からトリップ指令の信号が出力され、この信号により遮断器3がトリップ開放されて送電線1の時限遮断が行われる。
【0026】
なお、この変圧器2次側事故の発生時も、前記の再閉路投入の時限短縮回路29は機能しない。
【0027】
つぎに、送電線事故,変圧器2次側事故のいずれかによって遮断器3がトリップ開放されて「切り」の状態になると、時限動作で一定時間後に遮断器3は再閉路投入され、この再閉路投入時に事故が復旧していなければ、遮断器3をトリップ開放し、送電線1を再び停電する。
【0028】
そして、この再閉路投入に基づく遮断器3の開放(切制御)は、時限短縮回路29を設けなければ、事故発生時と同様、遅延回路17a,17bの出力信号に基づき、0.5秒,1秒遅れてアンドゲート14からトリップ指令を出力して行われるが、時限短縮回路29を設けた場合は、再閉路投入によって遮断器3が切から入に変化したときに、その状態信号の立下りの変化がインバータ11を介して遅延回路20で引伸ばされて遅れ、ハイレベルの状態信号が遅延回路20からアンドゲート21に供給された状態で過電流リレー15bからオアゲート16bを介してアンドゲート21にハイレベルの検出信号が供給され、アンドゲート21が時限短縮信号を出力する。
【0029】
そして、この時限短縮信号がアンドゲート21から、オアゲート22を介してアンドゲート14に供給され、このとき、不足電圧リレー23,24の検出信号に基づいてオアゲート26からもアンドゲート14にハイレベルの信号が供給され、アンドゲート14がトリップ指令の信号を出力して遮断器3をトリップ開放する。
【0030】
この場合、時限短縮回路29により遅延回路17bのバイパス路が形成され、再閉路投入による事故の発生により、送電線事故,変圧器2次側事故のいずれであっても、直ちに時限短縮回路29からオアゲート22を介してアンドゲート14にハイレベルの信号が供給されて遮断器3がすみやかにトリップ開放される。
【0031】
すなわち、後述の励磁突入電流を無視した場合、図8のタイミングチャートに示すように、時刻taに遮断器3が再閉路投入され、この投入時に例えば変圧器2次側事故が復旧していなかったとすると、メインリレー要素12においては、過電流リレー15aは不動作で事故を検出せず、その出力はローレベル(L)に保たれるが、過電流リレー15bは動作して事故を検出し、その出力が時刻taから過電流リレーの動作判定に伴う微小時間Δ1 (=40msec)後に直ちにハイレベル(H)になり、過電流検出信号を出力する。
【0032】
なお、図8において、(a)は送電線1の電圧V、(b)は送電線1の電流I、(c)は遮断器3の入,切の状態、(d)は過電流リレー15aの出力、(e)は遅延回路17aの0.5秒整定出力、(f)は過電流リレー15bの出力、(g)は遅延回路17bの1秒整定出力、(h)は遅延回路20の出力、(i)はアンドゲート21の出力、(j)は変化幅形不足電圧リレー24の出力、(k)は遅延回路28の出力、(l)は不足電圧リレー23の出力、(m)はアンドゲート14の出力(トリップ指令)である。
【0033】
そして、過電流リレー15aの後段の遅延回路17aは遅延時間τ1 が0.5秒に整定され、この場合、τ1 経過する前に、過電流リレー15aの検出信号が消失し、遅延回路17aが動作を停止するため、その出力信号はτ1 経過してもローレベルに保たれる。
【0034】
また、過電流リレー15bの後段の遅延回路17bは遅延時間τ2 が1秒に整定され、遅延回路17aと同様にして、その出力信号もローレベルに保たれる。
【0035】
そして、過電流リレー15bの検出信号と遅延回路20の信号とに基づき、アンドゲート21の出力信号が時刻taからΔ1 後にハイレベルになり、このハイレベルの出力信号がオアゲート22を介してアンドゲート14に供給される。
【0036】
一方、フェイルセーフリレー要素13においては、変圧器2次側事故であるため、不足電圧リレー23は不動作でその出力信号はローレベルに保たれ、不足電圧リレー24は動作して再閉路投入からΔ1 後にパルス状の検出信号を出力し、この信号が遅延回路28に供給される。
【0037】
そして、遅延回路28は前記検出信号の終端を、その信号幅τ4 が3.1秒に引伸されるように遅延し、その出力信号が時刻taから3.1秒間ハイレベルになり、この出力信号をオアゲート26を介してアンドゲート14に供給する。
【0038】
したがって、アンドゲート14は過電流リレー15bが検出信号を出力すると、直ちにトリップ指令のハイレベルの信号を出力し、再閉路投入された遮断器3を、トリップリレー(図示せず)の動作時間(10msec)と遮断器3の開極時間(約50msec)とを加えた微小時間Δ(=約60msec)経過後の時刻tbにトリップ開放し、送電線1を直ちに遮断する。
【0039】
なお、時刻tbから約50msecの微小時間Δ3 が経過したときに、過電流リレー15bの出力がオフする。
【0040】
そして、時限短縮回路29がなければ、遅延回路17bの1点鎖線に示す1秒後の出力信号と、遅延回路28の出力信号とに基づき、時刻taからΔ1 +1秒経過するまでアンドゲート14がトリップ指令の信号を出力せず、再閉路投入された遮断器3をすみやかにトリップ開放することができない。
【0041】
また、送電線事故が発生したときは、時限短縮回路29のアンドゲート21の出力信号がオアゲート22を介してアンドゲート14に供給されるとともに、遅延回路28の出力信号の代わりに不足電圧リレー23の検出信号がオアゲート25,26を介してアンドゲート14に供給され、前記の変圧器2次側事故が発生した場合と同様に、遮断器3がすみやかにトリップ開放される。
【0042】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の過電流継電装置の場合、トリップ回路部8に時限短縮回路29を設けたため、遮断器3の再閉路投入時、負荷側変電所4,5の変圧器7の励磁突入電流が大きく、とくに、送電線1に複数の変圧器7が接続されていると、それらの励磁突入電流が過電流リレー15bの動作電流整定値を上回る事態が発生し、事故と無関係に、変圧器2次側事故に対応する過電流リレー15b及び変化幅形不足電圧リレー24が動作し、アンドゲート14からトリップ指令が出力されて遮断器3が誤ってトリップ開放され、遮断器3による送電線1の不要遮断が行われる問題点がある。
【0043】
なお、過電流リレー15bの動作電流整定値を前記の励磁突入電流より大きくすると、変圧器2次側事故に対して過電流リレー15bが不動作になり、事故検出が困難になる。
【0044】
本発明は、前記の時限短縮回路29を設けて再閉路投入時の遮断器のトリップ開放を高速化したこの種の過電流継電装置において、送電線の負荷側電気所等の変圧器の励磁突入電流による送り出し側電気所の遮断器の不要遮断を確実に防止することを課題とする。
【0045】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、本発明の過電流検出装置は、送り出し側電気所から遮断器を介して引出された送電線に負荷側電気所等の変圧器1次側が接続された系統の送電線事故及び変圧器2次側事故の検出により、遮断器をトリップ開放し、時限動作で前記遮断器を再閉路投入する過電流継電装置であって、
遮断器のトリップ指令を出力するトリップ回路部に、過電流検出のメインリレー要素部と、不足電圧検出のフェイルセーフリレー要素部と、両要素部の出力信号の同時入力によりトリップ指令を出力する主出力部とを備え、
メインリレー要素部に、
送電線の電流が送電線事故により整定値以上になるときに動作して第1の過電流検出信号を出力する送電線事故対応の第1の過電流リレーと、
整定値が第1の過電流リレーの整定値より小さく、送電線の電流が送電線事故,変圧器2次側事故により整定値以上になるときに動作して第2の過電流検出信号を出力する変圧器2次側事故対応の第2の過電流リレーと、
第1の過電流検出信号を瞬時遮断の整定時間遅延して出力する第1の過電流検出遅延回路と、
第2の過電流検出信号を瞬時遮断の整定時間より長い時限遮断の整定時間遅延して出力する第2の過電流検出遅延回路と、
遮断器の入から切,その逆の変化により2値変化する状態信号を第1の過電流検出遅延回路の整定時間より短い時間遅延して出力する時限短縮遅延回路と、
遮断器の入から時限短縮遅延回路の出力信号が入に変化するまでの間の第2の過電流検出信号の入力によりトリップ開放の時限短縮信号を出力する時限短縮ゲート部と、
両過電流検出信号,時限短縮信号のオアゲート信号をメインリレー要素の出力信号として主出力部に供給するメイン側出力部とを設け、
フェイルセーフリレー要素部に、
送電線の電圧が送電線事故により整定値以下になるときに不足電圧検出信号を出力する送電線事故対応の不足電圧リレーと、
送電線の電圧の低下幅が送電線事故,変圧器2次側事故により整定値以上になるときに不足電圧検出信号を出力する変圧器2次側事故対応の変化幅形不足電圧リレーと、
変化幅形不足電圧リレーの不足電圧検出信号を遮断器の再閉路投入から第2の過電流検出遅延回路の整定時間より長い信号幅に引伸ばす不足電圧検出遅延回路と、
状態信号を時限短縮遅延回路の遅延時間より長く第1の過電流検出遅延回路の整定時間より短い時間遅延して形成した出力阻止信号により、不足電圧検出遅延回路の出力信号の出力阻止信号と重なる前縁部分を切除する不要遮断阻止回路と、
送電線事故対応の不足電圧検出リレーの不足電圧検出信号,不要遮断阻止回路の出力信号のオアゲート信号をフェイルセーフリレー要素部の出力信号として主出力部に供給するフェイルセーフ側出力部とを設ける。
【0046】
したがって、遮断器が再閉路投入されると、この投入に基づく遮断器の切から入の変化に応動してその状態信号が切から入に変化し、このとき、負荷側電気所等の変圧器の励磁突入電流により、送電線の電流が第2の過電流リレーの整定値以上になると、メインリレー要素部においては、時限短縮ゲート部が時限短縮信号を出力し、この信号に基づき、メイン側出力部から主出力部にメインリレー要素部の出力信号を供給する。
【0047】
一方、フェイルセーフリレー要素部においては、前記の励磁突入電流により変化幅形不足電圧リレーが動作すると、その検出信号の信号幅を引伸ばした不足電圧検出遅延回路の出力信号の遮断器の投入から一定時間の前縁部分が不要遮断阻止回路により切除されて短くなり、その信号がフェイルセーフ側出力部から主出力部にフェイルセーフリレー要素部の出力信号として供給される。
【0048】
そのため、遮断器の再閉路投入から一定時間は主出力部のトリップ指定の出力が禁止され、この間に前記の励磁突入電流が過電流として誤検出されても、主出力部からトリップ指令が出力されず、遮断器の不要遮断が確実に防止される。
【0049】
そして、不要遮断阻止回路は、
遮断器の状態信号を時限短縮遅延回路の遅延時間より長く第1の過電流検出側遅延回路の整定時間より短い時間遅延して出力阻止信号を出力する遅延回路と、
出力阻止信号と不足電圧検出遅延回路の出力信号とをアンドゲート処理して不足電圧検出遅延回路の出力信号の出力阻止信号と重なる前縁部分を切除する出力阻止ゲート部とからなることが、実用的で好ましい。
【0050】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の1形態につき、図1ないし図5を参照して説明する。
図1は過電流継電装置のトリップ回路部の構成を示し、同図において、図7と同一符号は同一もしくは相当するものを示す。
そして、この図1において、図7の従来構成と異なる点は、フェイルセーフリレー要素部13に不要遮断阻止回路30を設けた点である。
【0051】
この不要遮断阻止回路30は状態信号遅延回路31と出力阻止ゲート部としてのアンドゲート32とからなり、このアンドゲート32が遅延回路28とオアゲート26との間に設けられる。
【0052】
そして、遅延回路31はメインリレー要素部12の遮断器入検出部18から出力された図6の遮断器3の状態信号の切から入の立上りの変化タイミングを、メインリレー要素部12の時限短縮遅延回路20の遅延時間τ3 (0.3秒)より長く、遅延回路17aの遅延時間τ1(0.5秒)より短い遅延時間τ5,例えば0.4秒遅延してアンドゲート32に出力する。
【0053】
したがって、図2に示すように、時刻tsに事故によってトリップ開放された遮断器3が時刻taに再閉路投入されて切から入に変化すると、この変化から遅延時間τ5 (0.4秒)が経過するまでは、遅延回路31の出力信号がローレベルに保たれてアンドゲート32がオフし、遅延回路28のハイレベルの出力信号のオアゲート26への出力が阻止される。
【0054】
そして、遮断器3の再閉路投入直後に、図6の変電所4,5の変圧器7の励磁突入電流により過電流リレー15b,変化幅形不足電圧リレー24が瞬時動作し、時限短縮回路29のアンドゲート21からオアゲート22を介してアンドゲート14に、メインリレー要素部12のハイレベルの出力信号が供給されても、フェイルセーフリレー要素部13の出力信号はローレベルに保たれ、アンドゲート14からトリップ指令が出力されず、遮断器3の不要な遮断が確実に防止される。
【0055】
つぎに、遮断器3の再閉路投入時に、変圧器2次側事故,送電線事故(線路事故)があった場合、及び両事故(系統事故)がなかった場合の図1の各部の具体的な動作について説明する。
【0056】
まず、変圧器2次側事故があった場合について、図3のタイミングチャートを参照して説明する。
図3において、(a)は送電線1の電圧V,(b)は送電線1の電流I、(c)は遮断器3の入,切の状態、(d)は過電流リレー15aの出力、(e)は遅延回路17aの0.5秒整定出力、(f)は過電流リレー15bの出力、(g)は遅延回路17bの1秒整定出力、(h)は遅延回路20の出力、(i)はアンドゲート21の出力、(j)は変化幅形不足電圧リレー24の出力、(k)は遅延回路28の出力、(l)は遅延回路31の出力、(m)はアンドゲート32の出力、(n)は不足電圧リレー23の出力、(o)はアンドゲート14の出力(トリップ指令)である。
【0057】
そして、時刻taに遮断器3が再閉路投入されると、投入直後の送電線1の電流は、変電所4,5のいずれか一方又は両方の変圧器7の2次側事故の電流に、両変圧所4,5の変圧器7の励磁突入電流が加わり、極めて大きくなり、その後、時刻t0.3 には励磁突入電流がほとんど消失し、時刻txに完全に消失して前記の2次側事故の電流になる。
【0058】
この場合、時刻ta〜txの間はメインリレー要素部12の過電流リレー15a,15bが共に動作し、時刻taから微小時間(40msec)Δ1遅れて第1,第2の過電流検出信号を出力する。
【0059】
そして、これらの過電流検出信号の出力から整定時間τ1 (0.5秒)、τ2 (1秒)経過した時刻t0.5,t1に、遅延回路17a,17bそれぞれの起動タイミングになるが、ta>tx>t0.5>t1>tbであって、時刻txから微小時間Δ4 (50msec)経過したときに過電流リレー15aの過電流検出信号が消失し、t0.5 には過電流リレー15aの過電流検出信号が消失しているため、遅延回路17aは時刻t0.5に起動されず、その出力がローレベルに保たれる。
【0060】
また、過電流リレー15bはτ2が経過した時刻t1にも過電流検出信号を出力し続け、時刻t1 に遅延回路17bが起動されて、その出力がハイレベルになる。
【0061】
一方、時刻taの遮断器3の再閉路投入に基づく検出部18の状態信号の切から入の変化が遅延回路20で整定時間τ3 (0.3秒)遅延され、遅延回路20の出力信号は時刻taから整定時間τ3遅れた時刻t0.3にローレベルに変化する。
【0062】
そして、従来と同様、変圧器7の励磁突入電流が流れる時刻ta+Δ1 から時刻t0.3 の間、遅延回路20のハイレベルの出力信号がアンドゲート21,オアゲート22を介してアンドゲート14に供給される。
【0063】
つぎに、フェイルセーフリレー要素部13の不足電圧リレー23は動作せず、その出力信号がローレベルに保たれる。
【0064】
また、不足電圧リレー24は、時刻taから微小時間Δ1 後に不足電圧の検出信号を出力し、この信号は遅延回路28によりτ4 (3.1秒)の信号幅に引伸される。
【0065】
さらに、検出部18の状態信号が遅延回路31に供給され、この遅延回路31は状態信号の切から入の立上り変化を、整定時間τ3より長く整定時間τ1より短いτ5(0.4秒)遅延し、時刻t0.4までローレベルの出力阻止信号を形成する。
【0066】
そして、遮断器3が切から入に変化する時刻taから時刻t0.4 までの約0.4秒間、遅延回路31のローレベルの出力阻止信号によりアンドゲート32がオフし、遅延回路28の出力信号の出力阻止信号と重なる前縁部分が切除され、アンドゲート32の出力信号が時刻t0.4 からハイレベルになり、このハイレベルの信号がオアゲート26を介してアンドゲート14に供給される。
【0067】
したがって、時刻taから時刻t0.3 の間は、アンドゲート14の出力信号がローレベルに保持され、変圧器7の励磁突入電流に基づく時限短縮回路29の出力信号が無効にされてトリップ指令の出力が禁止され、その後、遅延回路17bの出力信号がハイレベルになる時間t1 から遮断器3がトリップ開放する時刻tbまでのΔ2 の間、アンドゲート14がトリップ指令を出力し、遮断器3をトリップ開放する。
【0068】
なお、遮断器3が時刻tbに開放されると、過電流リレー15bの検出信号が微小時間Δ5 (50msec)後に消失し、遅延回路20の出力信号は、入から切の立下りの整定時間τ6(0.1秒)後の時刻t0.1にハイレベルになる。
【0069】
つぎに、送電線事故があった場合について、図4のタイミングチャートを参照して説明する。
図4の(a)〜(o)は図3の(a)〜(o)に対応するものを示し、送電線事故があった場合、メインリレー要素部12においては、時刻taから微小時間Δ後に過電流リレー15a,15bが検出信号を出力し、過電流リレー15bの検出信号に基づき、時限短縮回路29のアンドゲート21も時限短縮信号を出力し、この信号がオアゲート22を介してアンドゲート14に供給される。
【0070】
また、フェイルセーフリレー要素部13においては、時刻taから微小時間Δ後に、不足電圧リレー23,24が検出信号を出力し、不足電圧リレー23の検出信号がオアゲート25,26を介してアンドゲート14に供給される。
【0071】
そのため、送電線事故があった場合は、時限短縮回路29の時限短縮信号が有効になり、この信号を用いて時刻taから微小時間Δ1 後に直ちにアンドゲート14からトリップ指令が出力され、遮断器3がすみやかにトリップ開放される。
【0072】
つぎに、系統事故(変圧器2次側事故及び送電線事故)がない場合について、図5のタイミングチャートを参照して説明する。
図5の(a)〜(o)は図3,図4の(a)〜(o)に対応するものを示し、系統事故がない場合でも、時刻taに遮断器3を再閉路投入すると、送電線1に変電所4,5の変圧器7の励磁突入電流が流れ、この突入電流により、メインリレー要素部12においては、過電流リレー15a,15bが動作して微小時間Δ後にそれぞれ過電流検出信号を出力する。
【0073】
また、時限短縮回路29のアンドゲート21が、時刻taから0.3秒後の時刻t0.3までハイレベルの時限短縮信号を出力し、この信号がオアゲート22を介してアンドゲート14に供給される。
【0074】
一方、系統電圧は極端に低下しないため、フェイルセーフリレー要素部13においては、不足電圧リレー23は動作しないが、不足電圧リレー24は動作し、時刻taから微小時間Δ後に、遅延回路28の出力信号がハイレベルになる。
【0075】
また、遮断器3の切から入の変化により、不要遮断阻止回路30の遅延回路31の出力信号が、時刻taから0.4秒間ローレベルになり、遅延回路28の出力信号の期間τ5の前縁部分が切除される。
【0076】
そして、この間に変電所4,5の変圧器7の励磁突入電流が減少し、期間τ5 の経過直後の時刻tyに送電線1の電流が正常に戻り、これから微小時間Δ5 (50msec)後に過電流リレー15bの過電流検出信号が消失する。
【0077】
そのため、遅延回路17a,17bの整定時間0.5秒,1秒それぞれが経過したときには、過電流リレー15a,15bから過電流検出信号が出力されず、遅延回路17a,17bが起動されず、アンドゲート14がオフし続けてトリップ指令が出力されることはない。
【0078】
したがって、系統事故がない場合は、不要遮断阻止回路30により、遮断器3の再閉路投入直後の変圧器7の励磁突入電流に基づくトリップ指令の出力が阻止され、不要なトリップ指令の出力が確実に防止される。
【0079】
そして、不要遮断阻止回路30を設けたため、過電流継電器15a,15b等の整定値を変えたりする必要がなく、それらの計算等を複雑にすることなく、変電所4,5の変圧器7の励磁突入電流に基づく遮断器3の不要遮断を確実に防止することができる利点もある。
【0080】
また、遅延回路31の遅延時間の設定等により、前記の励磁突入電流の大小によらず、確実に不要遮断を防止できるため、種々の送電線系統の過電流継電装置に適用することができ、その際、送電線の変圧器7の数等はどのようであってもよい。
【0081】
ところで、不要遮断阻止回路30等の構成が前記実施の形態のものに限らないのは勿論である。
【0082】
【発明の効果】
本発明は、以下に記載される効果を奏する。
遮断器3が再閉路投入されると、この投入に基づく遮断器3の切から入の変化に応動してその状態信号が切から入に変化し、このとき、負荷側電気所(変電所4,5)等の変圧器7の励磁突入電流により、送電線1の電流が第2の過電流リレー15bの整定値以上になると、メインリレー要素部12においては、時限短縮ゲート部(アンドゲート21)が時限短縮信号を出力し、この信号に基づき、メイン側出力部(オアゲート22)から主出力部(アンドゲート14)にメインリレー要素の出力信号が供給される。
【0083】
一方、フェイルセーフリレー要素部13においては、不要遮断防止回路30を設けたため、前記の励磁突入電流により変化幅形不足電圧リレー24が動作しても、その検出信号の信号幅を引伸した不足電圧検出遅延回路28の出力信号を、遮断器3の投入から一定時間の前縁部分を切除してフェイルセーフ側出力部(オアゲート26)から主出力部に、フェイルセーフリレー要素の出力信号として供給することができる。
【0084】
そのため、時限短縮信号の有無によらず、遮断器3の投入から一定時間は主出力部のトリップ指定の出力が禁止され、この間に前記の励磁突入電流を過電流として検出しても、トリップ指令が出力されず、時限短縮回路29の時限短縮信号による遮断器3の不要遮断を確実に防止することができる。
【0085】
そして、不要遮断阻止回路30は、遮断器3の状態信号を時限短縮遅延回路20の遅延時間より長く第1の過電流検出遅延回路17aの整定時間より短い時間遅延して出力阻止信号を出力する遅延回路31と、出力阻止信号と不足電圧検出遅延回路28の出力信号とをアンドゲート処理して不足電圧検出遅延回路28の出力信号の出力阻止信号と重なる前縁部分を切除する出力阻止ゲート部(アンドゲート32)とからなることが、実用的で好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の1形態のトリップ回路部の回路ブロック図である。
【図2】図1の動作説明用の波形図である。
【図3】(a)〜(o)は再閉路投入時に変圧器2次側事故があった場合の図1の各部のタイミングチャートである。
【図4】(a)〜(o)は再閉路投入時に送電線事故があった場合の図1の各部のタイミングチャートである。
【図5】(a)〜(o)は再閉路投入時に系統事故がなかった場合の図1の各部のタイミングチャートである。
【図6】本発明が適用される送電線の単線結線図である。
【図7】従来例の回路ブロック図である。
【図8】(a)〜(m)は図7の動作説明用のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 送電線
2,4,5 変電所
11 トリップ回路部
12 メインリレー要素部
13 フェイルセーフリレー要素部
14 主出力部としてのアンドゲート
15a,15b 第1,第2の過電流リレー
17a,17b 第1,第2の過電流検出遅延回路
20 時限短縮遅延回路
21 時限短縮ゲート部としてのアンドゲート
22 メイン側出力部としてのオアゲート
23 不足電圧リレー
24 変化幅形不足電圧リレー
26 フェイルセーフ側出力部としてのオアゲート
28 不足電圧検出遅延回路
30 不要遮断阻止回路
31 状態信号遅延回路
32 出力阻止ゲート部としてのアンドゲート

Claims (2)

  1. 送り出し側電気所から遮断器を介して引出された送電線に負荷側電気所等の変圧器1次側が接続された系統の送電線事故及び変圧器2次側事故の検出により、前記遮断器をトリップ開放し、時限動作で前記遮断器を再閉路投入する過電流継電装置であって、
    前記遮断器のトリップ指令を出力するトリップ回路部に、過電流検出のメインリレー要素部と、不足電圧検出のフェイルセーフリレー要素部と、前記両要素部の出力信号の同時入力により前記トリップ指令を出力する主出力部とを備え、
    前記メインリレー要素部に、
    前記送電線の電流が前記送電線事故により整定値以上になるときに動作して第1の過電流検出信号を出力する送電線事故対応の第1の過電流リレーと、
    整定値が前記第1の過電流リレーの整定値より小さく、前記送電線の電流が前記送電線事故,前記変圧器2次側事故により整定値以上になるときに動作して第2の過電流検出信号を出力する変圧器2次側事故対応の第2の過電流リレーと、
    前記第1の過電流検出信号を瞬時遮断の整定時間遅延して出力する第1の過電流検出遅延回路と、
    前記第2の過電流検出信号を前記瞬時遮断の整定時間より長い時限遮断の整定時間遅延して出力する第2の過電流検出遅延回路と、
    前記遮断器の入から切,その逆の変化により2値変化する状態信号を前記第1の過電流検出遅延回路の整定時間より短い時間遅延して出力する時限短縮遅延回路と、
    前記遮断器の入から前記時限短縮遅延回路の出力信号が入に変化するまでの間の前記第2の過電流検出信号の入力により前記トリップ開放の時限短縮信号を出力する時限短縮ゲート部と、
    前記両過電流検出信号,前記時限短縮信号のオアゲート信号を前記メインリレー要素の出力信号として前記主出力部に供給するメイン側出力部とを設け、
    前記フェイルセーフリレー要素部に、
    前記送電線の電圧が前記送電線事故により整定値以下になるときに不足電圧検出信号を出力する送電線事故対応の不足電圧リレーと、
    前記送電線の電圧の低下幅が前記送電線事故,前記変圧器2次側事故により整定値以上になるときに不足電圧検出信号を出力する変圧器2次側事故対応の変化幅形不足電圧リレーと、
    前記変化幅形不足電圧リレーの不足電圧検出信号を前記遮断器の再閉路投入から前記第2の過電流検出遅延回路の整定時間より長い信号幅に引伸ばす不足電圧検出遅延回路と、
    前記状態信号を前記時限短縮遅延回路の遅延時間より長く前記第1の過電流検出遅延回路の整定時間より短い時間遅延して形成した出力阻止信号により、前記不足電圧検出遅延回路の出力信号の前記出力阻止信号と重なる前縁部分を切除する不要遮断阻止回路と、
    前記送電線事故対応の不足電圧検出リレーの不足電圧検出信号,前記不要遮断阻止回路の出力信号のオアゲート信号を前記フェイルセーフリレー要素部の出力信号として前記主出力部に供給するフェイルセーフ側出力部とを設けた
    ことを特徴とする過電流検出装置。
  2. 不要遮断阻止回路が、
    遮断器の状態信号を時限短縮遅延回路の遅延時間より長く第1の過電流検出側遅延回路の整定時間より短い時間遅延して出力阻止信号を出力する遅延回路と、
    前記出力阻止信号と不足電圧検出遅延回路の出力信号とをアンドゲート処理して前記不足電圧検出遅延回路の出力信号の前記出力阻止信号と重なる前縁部分を切除する出力阻止ゲート部と
    からなることを特徴とする請求項1記載の過電流継電装置。
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