JP3070634B2 - 車両用ドア構造 - Google Patents
車両用ドア構造Info
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- JP3070634B2 JP3070634B2 JP1367192A JP1367192A JP3070634B2 JP 3070634 B2 JP3070634 B2 JP 3070634B2 JP 1367192 A JP1367192 A JP 1367192A JP 1367192 A JP1367192 A JP 1367192A JP 3070634 B2 JP3070634 B2 JP 3070634B2
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- Japan
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- inner panel
- interior material
- door
- door lock
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両用ドア構造に関す
るものである。
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用ドア構造としては図5及び
図6に示すようなものが知られている(特開昭59−3
4923号公報、特開昭62−189268号公報参
照)。ドアはドア本体1とサッシ部2とから成り、ドア
本体1は更にアウタパネル3、インナパネル4、内装材
5とから構成されている。ドア本体1の上部にはウェス
ト開口6が形成されており、このウェスト開口6からド
アガラス7が上下動するようになっている。そして、イ
ンナパネル4の後端面にはロック孔8が形成してあり、
このロック孔8に対応するインナパネル4の内部にドア
ロック9がボルト10により取付けられている。このド
アロック9には図示せぬドアハンドルやキーシリンダに
接続される各種のロッド11が取付けられている。そし
て、ドアの閉時において、センタピラー12の前端面に
設けたストライカ13がロック孔8を経てドアロック9
内へ相対的に係入し、ドアロック9がロック状態とな
る。
図6に示すようなものが知られている(特開昭59−3
4923号公報、特開昭62−189268号公報参
照)。ドアはドア本体1とサッシ部2とから成り、ドア
本体1は更にアウタパネル3、インナパネル4、内装材
5とから構成されている。ドア本体1の上部にはウェス
ト開口6が形成されており、このウェスト開口6からド
アガラス7が上下動するようになっている。そして、イ
ンナパネル4の後端面にはロック孔8が形成してあり、
このロック孔8に対応するインナパネル4の内部にドア
ロック9がボルト10により取付けられている。このド
アロック9には図示せぬドアハンドルやキーシリンダに
接続される各種のロッド11が取付けられている。そし
て、ドアの閉時において、センタピラー12の前端面に
設けたストライカ13がロック孔8を経てドアロック9
内へ相対的に係入し、ドアロック9がロック状態とな
る。
【0003】一方、ドア本体1のインナパネル4には、
前記ドアロック9の取付作業の際などに使用される作業
孔14が形成されている。この作業孔14は縁部がフラ
ンジ15となっており、前記ウェスト開口6から侵入し
た水がこの作業孔14内へ入らないようにされている。
更に、このインナパネル4はビード16内の接着剤17
により周縁部がシールされたシーリングスクリーン18
にて覆われており、前記作業孔14内に万一水が侵入し
ても内装材5まで達しないようにされている。尚、19
はウエザストリップを示している。
前記ドアロック9の取付作業の際などに使用される作業
孔14が形成されている。この作業孔14は縁部がフラ
ンジ15となっており、前記ウェスト開口6から侵入し
た水がこの作業孔14内へ入らないようにされている。
更に、このインナパネル4はビード16内の接着剤17
により周縁部がシールされたシーリングスクリーン18
にて覆われており、前記作業孔14内に万一水が侵入し
ても内装材5まで達しないようにされている。尚、19
はウエザストリップを示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、防水上の要請により、イン
ナパネル4に作業孔14を覆うためのシーリングスクリ
ーン18を接着していたが、この接着作業の作業性が大
変に悪い。しかも、ドア修理のために一度はがしたシー
リングスクリーン18は再使用が難しいため、メンテナ
ンス及びサービス性の面からも好ましくない。
うな従来の技術にあっては、防水上の要請により、イン
ナパネル4に作業孔14を覆うためのシーリングスクリ
ーン18を接着していたが、この接着作業の作業性が大
変に悪い。しかも、ドア修理のために一度はがしたシー
リングスクリーン18は再使用が難しいため、メンテナ
ンス及びサービス性の面からも好ましくない。
【0005】また、ドア開時において、ドアロック9を
取付けるためのボルト10が外から見えるため見映えの
点でも好ましくない。
取付けるためのボルト10が外から見えるため見映えの
点でも好ましくない。
【0006】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、シーリングスクリーンを使用せ
ずに防水対策を行うことができ、ドア開時の見映えを向
上させることができる車両用ドア構造を提供するもので
ある。
てなされたものであり、シーリングスクリーンを使用せ
ずに防水対策を行うことができ、ドア開時の見映えを向
上させることができる車両用ドア構造を提供するもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る車両用ドア構造は、インナパネルと内装材とを有する
車両用ドア構造において、前記インナパネルに開口部又
は切欠部を設けると共に、該開口部又は切欠部の縁部に
曲折したフランジを形成し、且つ内装材における前記フ
ランジ端末との対応部位に、先端がフランジ端末よりも
ドア内部側に位置するリブを形成する一方、ドアロック
をインナパネルの外側に設けると共に該ドアロックを内
装材にて覆い、内装材のドアロックよりも車外側の位置
にウエザストリップの取付部を設けたものである。
る車両用ドア構造は、インナパネルと内装材とを有する
車両用ドア構造において、前記インナパネルに開口部又
は切欠部を設けると共に、該開口部又は切欠部の縁部に
曲折したフランジを形成し、且つ内装材における前記フ
ランジ端末との対応部位に、先端がフランジ端末よりも
ドア内部側に位置するリブを形成する一方、ドアロック
をインナパネルの外側に設けると共に該ドアロックを内
装材にて覆い、内装材のドアロックよりも車外側の位置
にウエザストリップの取付部を設けたものである。
【0008】請求項2記載の発明に係る車両用ドア構造
は、インナパネルとこの車外側に接合されるアウタパネ
ルとの接合部付近まで内装材で覆うと共に、この内装材
の車外側端部をウエザストリップにて覆ったものであ
る。
は、インナパネルとこの車外側に接合されるアウタパネ
ルとの接合部付近まで内装材で覆うと共に、この内装材
の車外側端部をウエザストリップにて覆ったものであ
る。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明に係る車両用ドア構造によ
れば、侵入した水が内装材の内面に達しても、その水が
内装材の内面を伝わって流れ落ち、そしてその水がリブ
によりインナパネルの外側へ導かれるために、侵入水が
車室内側へ落下することはない。この防水対策は、単に
リブとフランジを設けるだけなので、従来のシーリング
スクーンのような作業性の悪さはなく、実施が容易であ
る。また、ドアロックがインナパネルの外側にあり、し
かも、ドアロックより車外側にウェザストリップがある
ので、インナパネルとアウタパネルとの間に水が侵入し
ても、インナパネルに遮られた状態となり、また車外側
から侵入する水もウエザストリップにて遮られるため、
その侵入水がドアロックに至ることはない。従って、こ
のような侵入水がドアロックにかかることにより発生す
る凍結等の問題も起こらない。
れば、侵入した水が内装材の内面に達しても、その水が
内装材の内面を伝わって流れ落ち、そしてその水がリブ
によりインナパネルの外側へ導かれるために、侵入水が
車室内側へ落下することはない。この防水対策は、単に
リブとフランジを設けるだけなので、従来のシーリング
スクーンのような作業性の悪さはなく、実施が容易であ
る。また、ドアロックがインナパネルの外側にあり、し
かも、ドアロックより車外側にウェザストリップがある
ので、インナパネルとアウタパネルとの間に水が侵入し
ても、インナパネルに遮られた状態となり、また車外側
から侵入する水もウエザストリップにて遮られるため、
その侵入水がドアロックに至ることはない。従って、こ
のような侵入水がドアロックにかかることにより発生す
る凍結等の問題も起こらない。
【0010】請求項2記載の発明に係る車両用ドア構造
によれば、インナパネルとこの車外側に接合されるアウ
タパネルとの接合部付近まで内装材で覆うため、露呈さ
れるインナパネルはごく一部になると共に、この内装材
の車外側端部を更にウエザストリップにて覆うため、ド
アを開けた際の見映えを向上させることができる。
によれば、インナパネルとこの車外側に接合されるアウ
タパネルとの接合部付近まで内装材で覆うため、露呈さ
れるインナパネルはごく一部になると共に、この内装材
の車外側端部を更にウエザストリップにて覆うため、ド
アを開けた際の見映えを向上させることができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図面に基づ
いて説明する。尚、従来と共通する部分には同一の符号
を付し、重複する説明は省略する。
いて説明する。尚、従来と共通する部分には同一の符号
を付し、重複する説明は省略する。
【0012】図1〜図4はこの発明の一実施例を示す図
である。まず、図1及び図2に開示の構造に基づき説明
すると、この実施例に係るインナパネル20は中央に大
きめの開口部21を形成し、ドア内部での作業が行い易
くしてある。そして、このインナパネル20における後
端面の外側にドアロック22がボルト23にて取付けら
れている。そして、ドアロック22にはドアロックスイ
ッチ24も組み付けてあり、これらドアロック22及び
ドアロックスイッチ24からは図示せぬインサイドハン
ドルに向けてロッド25が延びている。尚、26はベル
クランクで、ロッド25の連結部である。
である。まず、図1及び図2に開示の構造に基づき説明
すると、この実施例に係るインナパネル20は中央に大
きめの開口部21を形成し、ドア内部での作業が行い易
くしてある。そして、このインナパネル20における後
端面の外側にドアロック22がボルト23にて取付けら
れている。そして、ドアロック22にはドアロックスイ
ッチ24も組み付けてあり、これらドアロック22及び
ドアロックスイッチ24からは図示せぬインサイドハン
ドルに向けてロッド25が延びている。尚、26はベル
クランクで、ロッド25の連結部である。
【0013】また、合成樹脂材料で主に形成された内装
材27の前後、下方の端部28は、インナパネル20の
アウタパネル29との接合点30付近まで延長してあ
り、グロメット31を介してネジ32にてインナパネル
20に止められている。従って、このドアロック22は
内装材27にて覆われることとなるため、この内装材2
7にはストライカ33を受け入れるための開口34が形
成してあり、この開口34には保形部材35が嵌合せし
めてある。また、この内装材27の端部28にはウェザ
ストリップ36が設けられ、該内装材27の端部28を
覆っている。
材27の前後、下方の端部28は、インナパネル20の
アウタパネル29との接合点30付近まで延長してあ
り、グロメット31を介してネジ32にてインナパネル
20に止められている。従って、このドアロック22は
内装材27にて覆われることとなるため、この内装材2
7にはストライカ33を受け入れるための開口34が形
成してあり、この開口34には保形部材35が嵌合せし
めてある。また、この内装材27の端部28にはウェザ
ストリップ36が設けられ、該内装材27の端部28を
覆っている。
【0014】以下、図1及び図2に開示のドア構造の有
利点を列挙する。 ドアロック・ロッド類の取付作業性向上: ドアロック22をインナパネル20の外側に取付ける構
造のため、従来の如く作業孔を利用してインナパネル2
0の内側に取付けていた場合に比べて、取付作業性が格
段と向上する。また、ロッド25等もインナパネル20
の外側に設けられるため、それらの接続作業も容易とな
る。また、この実施例では特に小さい作業孔を廃止し、
インナパネル20に開口部21を設けたため、前記取付
・接続作業が特にやり易くなっている。
利点を列挙する。 ドアロック・ロッド類の取付作業性向上: ドアロック22をインナパネル20の外側に取付ける構
造のため、従来の如く作業孔を利用してインナパネル2
0の内側に取付けていた場合に比べて、取付作業性が格
段と向上する。また、ロッド25等もインナパネル20
の外側に設けられるため、それらの接続作業も容易とな
る。また、この実施例では特に小さい作業孔を廃止し、
インナパネル20に開口部21を設けたため、前記取付
・接続作業が特にやり易くなっている。
【0015】見映えの向上:ドアロック22が内装材2
7にて覆われるため見映えの点で有利である。また、ド
アロック22を取付けるボルト23も外部に露呈され
ず、更にアウタパネル29とインナパネル20との接合
部30付近まで、内装材27が覆っているので、露呈さ
れるインナパネル20はごく一部となり、内装材27の
端部28をウエザストリップ36で覆うことになるの
で、部品と分との境界線が少なくなり、この点において
も見映えの向上が図られる。
7にて覆われるため見映えの点で有利である。また、ド
アロック22を取付けるボルト23も外部に露呈され
ず、更にアウタパネル29とインナパネル20との接合
部30付近まで、内装材27が覆っているので、露呈さ
れるインナパネル20はごく一部となり、内装材27の
端部28をウエザストリップ36で覆うことになるの
で、部品と分との境界線が少なくなり、この点において
も見映えの向上が図られる。
【0016】防盗性確保:ドアロック22、ロッド25
等が内装材27とインナパネル20の間に配索されてい
るため、外部からこれらを不正解錠操作することはでき
ず、防盗性は十分に確保される。
等が内装材27とインナパネル20の間に配索されてい
るため、外部からこれらを不正解錠操作することはでき
ず、防盗性は十分に確保される。
【0017】ドアロックの凍結防止: ドアロック22がインナパネル20の外側にあり、しか
も、ドアロック22より車外側にウェザストリップ36
があるので、インナパネル20とアウタパネル29との
間に水が侵入しても、インナパネル20に遮られた状態
となり、また車外側から侵入する水もウエザストリップ
36にて遮られるため、その侵入水がドアロック22に
至ることはない。従って、このような侵入水がドアロッ
ク22にかかることにより発生する凍結等の問題も起こ
らない。
も、ドアロック22より車外側にウェザストリップ36
があるので、インナパネル20とアウタパネル29との
間に水が侵入しても、インナパネル20に遮られた状態
となり、また車外側から侵入する水もウエザストリップ
36にて遮られるため、その侵入水がドアロック22に
至ることはない。従って、このような侵入水がドアロッ
ク22にかかることにより発生する凍結等の問題も起こ
らない。
【0018】ウエザストリップの取付自由度向上:従来
はインナパネル20の内側にドアロック22を取付けて
いたため、その取付けのためのボルト10が邪魔になり
(従来の図6参照)、ドアのインナ側にウエザストリッ
プ37を設けることができなかったが、この実施例では
延長された内装材27があるだけなので、希望すればこ
の内装材27にインナ側のウェザストリップ37を設定
することができる。但し、このインナ側のウェザストリ
ップ37を採用する場合は、それに応じてセンタピラー
38のサイドフランジ39の位置を前方へ延長する必要
があるため、この実施例では該サイドフランジ39が短
くて車両の軽量化に貢献できるアウタ側のウェザストリ
ップ36だけを採用している。また、アウタ側のウェザ
ストリップ36を採用すれば、内装材27の後端面並び
にセンタピラー38の前端面が汚れないために、見映え
の面でも優れる。
はインナパネル20の内側にドアロック22を取付けて
いたため、その取付けのためのボルト10が邪魔になり
(従来の図6参照)、ドアのインナ側にウエザストリッ
プ37を設けることができなかったが、この実施例では
延長された内装材27があるだけなので、希望すればこ
の内装材27にインナ側のウェザストリップ37を設定
することができる。但し、このインナ側のウェザストリ
ップ37を採用する場合は、それに応じてセンタピラー
38のサイドフランジ39の位置を前方へ延長する必要
があるため、この実施例では該サイドフランジ39が短
くて車両の軽量化に貢献できるアウタ側のウェザストリ
ップ36だけを採用している。また、アウタ側のウェザ
ストリップ36を採用すれば、内装材27の後端面並び
にセンタピラー38の前端面が汚れないために、見映え
の面でも優れる。
【0019】ドア軽量化 この実施例によれば、ドアのインナパネル20に開口部
21を形成したため、ドア内部の作業が行い易くなると
共に、ドア重量の大幅な軽減が可能となる。
21を形成したため、ドア内部の作業が行い易くなると
共に、ドア重量の大幅な軽減が可能となる。
【0020】次に、図3及び図4に開示の構造に基づき
説明する。この図3及び図4に開示の構造は従来のシー
リングスクリーンに代わる防水対策を提供するものであ
る。この実施例に係るドアのインナパネル41には、上
側から大きめの切欠部42が形成してあり、インナパネ
ル41自体がコ字形状を呈している。そして、切欠部4
2の縁部には、合成樹脂材料を主体とした内装材43側
へ傾斜状に曲折させたフランジ44が形成してある。一
方、このインナパネル41に取付けられる内装材43の
対応面には、前記フランジ44に相応した形状で連続し
たリブ45が形成されている。このリブ45の先端はフ
ランジ44の端末よりもドア内部側に位置するように設
定されており、特に下辺のリブ45は後述する排水機能
のため若干下側へ傾斜させた状態となっている。尚、図
4中において、46はポケット形成部材、47はレール
部、48はレールブラケット、49はドアガラスの昇降
軌跡、50は排水孔、51はウェザストリップ、をそれ
ぞれ示しているものである。尚、この実施例の内装材4
3の前後、下方の端部43aは、インナパネル41とア
ウタパネル53との接合部60付近まで延長されてお
り、前記端部43aを覆うように、ウェザストリップ5
1が取付けられている。
説明する。この図3及び図4に開示の構造は従来のシー
リングスクリーンに代わる防水対策を提供するものであ
る。この実施例に係るドアのインナパネル41には、上
側から大きめの切欠部42が形成してあり、インナパネ
ル41自体がコ字形状を呈している。そして、切欠部4
2の縁部には、合成樹脂材料を主体とした内装材43側
へ傾斜状に曲折させたフランジ44が形成してある。一
方、このインナパネル41に取付けられる内装材43の
対応面には、前記フランジ44に相応した形状で連続し
たリブ45が形成されている。このリブ45の先端はフ
ランジ44の端末よりもドア内部側に位置するように設
定されており、特に下辺のリブ45は後述する排水機能
のため若干下側へ傾斜させた状態となっている。尚、図
4中において、46はポケット形成部材、47はレール
部、48はレールブラケット、49はドアガラスの昇降
軌跡、50は排水孔、51はウェザストリップ、をそれ
ぞれ示しているものである。尚、この実施例の内装材4
3の前後、下方の端部43aは、インナパネル41とア
ウタパネル53との接合部60付近まで延長されてお
り、前記端部43aを覆うように、ウェザストリップ5
1が取付けられている。
【0021】この実施例おける防水対策は、従来の如
く、ドア上部のウェスト開口52から侵入した水Wをシ
ーリングスクリーン等を利用して内装材43にかからな
いようにするものでなく、逆に水Wが内装材43の内面
にかかっても良いような構造とした上で、その内装材4
3に達した水Wをインナパネル41とアウタパネル53
との間に導き、ドア下端の排水孔50から車外へ排出す
るようにしたものである。具体的には、ウェスト開口5
2から侵入した水Wは、切欠部42を通過して内装材4
3の内面に達する。そして、その水Wは内装材43の内
面を伝わって流れ落ちるが、リブ45の先端がフランジ
44の端末よりもドア内部側に位置しているため、水W
はインナパネル41とアウタパネル53との間に導か
れ、ドア下端の排水孔50から車外へ排出される。従っ
て、水Wが内装材43とインナパネル41との間に溜ま
ったり、或いは内装材43の下端から車室内側へ流れ出
たりすることはない。
く、ドア上部のウェスト開口52から侵入した水Wをシ
ーリングスクリーン等を利用して内装材43にかからな
いようにするものでなく、逆に水Wが内装材43の内面
にかかっても良いような構造とした上で、その内装材4
3に達した水Wをインナパネル41とアウタパネル53
との間に導き、ドア下端の排水孔50から車外へ排出す
るようにしたものである。具体的には、ウェスト開口5
2から侵入した水Wは、切欠部42を通過して内装材4
3の内面に達する。そして、その水Wは内装材43の内
面を伝わって流れ落ちるが、リブ45の先端がフランジ
44の端末よりもドア内部側に位置しているため、水W
はインナパネル41とアウタパネル53との間に導か
れ、ドア下端の排水孔50から車外へ排出される。従っ
て、水Wが内装材43とインナパネル41との間に溜ま
ったり、或いは内装材43の下端から車室内側へ流れ出
たりすることはない。
【0022】このように、この実施例に係る防水対策に
よれば単にリブ45とフランジ44とを設けるだけで済
み、従来の如き接着作業の難しいシーリングスクーン
や、或いはドア幅の増大を招くフランジ付きの作業孔を
設ける必要ない。
よれば単にリブ45とフランジ44とを設けるだけで済
み、従来の如き接着作業の難しいシーリングスクーン
や、或いはドア幅の増大を招くフランジ付きの作業孔を
設ける必要ない。
【0023】また、フランジ44は、切欠部42の形成
されたインナパネル41の剛性向上にも寄与し、リブ4
5により内装材43をインナパネル41へ取付ける時の
仮保持用としても利用できる。尚、ドアロックが内装材
に覆われる場合は、下辺のリブ45以外の縦方向のリブ
45の一部を切り欠く等して対応可能である。
されたインナパネル41の剛性向上にも寄与し、リブ4
5により内装材43をインナパネル41へ取付ける時の
仮保持用としても利用できる。尚、ドアロックが内装材
に覆われる場合は、下辺のリブ45以外の縦方向のリブ
45の一部を切り欠く等して対応可能である。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係る車両用ドア構
造によれば、侵入した水が内装材の内面に達しても、そ
の水が内装材の内面を伝わって流れ落ち、そしてその水
がリブによりインナパネルの外側へ導かれるために、侵
入水が車室内側へ落下することはない。この防水対策
は、単にリブとフランジを設けるだけなので、従来のシ
ーリングスクーンのような作業性の悪さはなく、実施が
容易である。また、ドアロックがインナパネルの外側に
あり、しかも、ドアロックより車外側にウェザストリッ
プがあるので、インナパネルとアウタパネルとの間に水
が侵入しても、インナパネルに遮られた状態となり、ま
た車外側から侵入する水もウエザストリップにて遮られ
るため、その侵入水がドアロックに至ることはない。従
って、このような侵入水がドアロックにかかることによ
り発生する凍結等の問題も起こらない。
造によれば、侵入した水が内装材の内面に達しても、そ
の水が内装材の内面を伝わって流れ落ち、そしてその水
がリブによりインナパネルの外側へ導かれるために、侵
入水が車室内側へ落下することはない。この防水対策
は、単にリブとフランジを設けるだけなので、従来のシ
ーリングスクーンのような作業性の悪さはなく、実施が
容易である。また、ドアロックがインナパネルの外側に
あり、しかも、ドアロックより車外側にウェザストリッ
プがあるので、インナパネルとアウタパネルとの間に水
が侵入しても、インナパネルに遮られた状態となり、ま
た車外側から侵入する水もウエザストリップにて遮られ
るため、その侵入水がドアロックに至ることはない。従
って、このような侵入水がドアロックにかかることによ
り発生する凍結等の問題も起こらない。
【0025】請求項2記載の発明に係る車両用ドア構造
によれば、インナパネルとこの車外側に接合されるアウ
タパネルとの接合部付近まで内装材で覆うため、露呈さ
れるインナパネルはごく一部になると共に、この内装材
の車外側端部を更にウエザストリップにて覆うため、ド
アを開けた際の見映えを向上させることができる。
によれば、インナパネルとこの車外側に接合されるアウ
タパネルとの接合部付近まで内装材で覆うため、露呈さ
れるインナパネルはごく一部になると共に、この内装材
の車外側端部を更にウエザストリップにて覆うため、ド
アを開けた際の見映えを向上させることができる。
【図1】この発明の実施例に係る車両用ドア構造を示す
図2中矢示SA−SA線に沿う断面図である。
図2中矢示SA−SA線に沿う断面図である。
【図2】図1で示したドア構造のインナパネルをアウタ
側から見た側面図である。
側から見た側面図である。
【図3】この発明の実施例に係るインナパネルと内装材
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図4】図3中矢示SB−SB線に沿う断面図である。
【図5】従来のドアを示す側面図である。
【図6】図5中矢示SC−SC線に沿う断面図である。
20、41 インナパネル 21 開口部 22 ドアロック 27、43 内装材 42 切欠部 44 フランジ 45 リブ W 水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 5/04 B60J 5/00 E05B 17/00
Claims (2)
- 【請求項1】 インナパネルと内装材とを有する車両用
ドア構造において、 前記インナパネルに開口部又は切欠部を設けると共に、 該開口部又は切欠部の縁部に曲折したフランジを形成
し、 且つ内装材における前記フランジ端末との対応部位に、
先端がフランジ端末よりもドア内部側に位置するリブを
形成する一方、 ドアロックをインナパネルの外側に設けると共に該ドア
ロックを内装材にて覆い、 内装材のドアロックよりも車外側の位置にウエザストリ
ップの取付部を設けたことを特徴とする車両用ドア構
造。 - 【請求項2】 インナパネルとこの車外側に接合される
アウタパネルとの接合部付近まで内装材で覆うと共に、
この内装材の車外側端部をウエザストリップにて覆った
ことを特徴とする請求項1記載の車両用ドア構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1367192A JP3070634B2 (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | 車両用ドア構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP1367192A JP3070634B2 (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | 車両用ドア構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05201252A JPH05201252A (ja) | 1993-08-10 |
JP3070634B2 true JP3070634B2 (ja) | 2000-07-31 |
Family
ID=11839661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP1367192A Expired - Fee Related JP3070634B2 (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | 車両用ドア構造 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3070634B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
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JP4345128B2 (ja) | 1999-03-30 | 2009-10-14 | アイシン精機株式会社 | 車両用ドアロック操作システム及び該車両ドアロック操作システムを備えた車両ドア |
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JP7248215B2 (ja) * | 2019-01-31 | 2023-03-29 | ダイハツ工業株式会社 | 車両の物入れ用ポケットおよび電子部品の配置構造 |
JP7271072B2 (ja) * | 2019-11-27 | 2023-05-11 | ダイハツ工業株式会社 | シートベルトの収納構造 |
-
1992
- 1992-01-29 JP JP1367192A patent/JP3070634B2/ja not_active Expired - Fee Related
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