JP3367284B2 - 自動車のウエザストリップ取付構造 - Google Patents
自動車のウエザストリップ取付構造Info
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- JP3367284B2 JP3367284B2 JP17999495A JP17999495A JP3367284B2 JP 3367284 B2 JP3367284 B2 JP 3367284B2 JP 17999495 A JP17999495 A JP 17999495A JP 17999495 A JP17999495 A JP 17999495A JP 3367284 B2 JP3367284 B2 JP 3367284B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動車のウエザス
トリップ取付構造に関するものである。
トリップ取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車のウエザストリップ取付構
造としては、例えば図5〜図9に示すようなものが知ら
れている(類似技術として、実開昭63−197754
号公報参照)。
造としては、例えば図5〜図9に示すようなものが知ら
れている(類似技術として、実開昭63−197754
号公報参照)。
【0003】1は自動車のフロント側のドアで、ドア本
体2とドアサッシュ3とを一体成形した構造をしてい
る。このドア1はフロントピラー4の下部にヒンジ部5
(図5参照)を介して回動自在に取付けられている。ま
た、ドア本体2の前方にはフロントフェンダ6が設けら
れている。このフロントフェンダ6の後縁部6aとドア
本体2の前縁部2aとの間には、ドア1の確実な開閉操
作を可能にするために、ドア1の閉時に所定の隙間Sが
形成されている。
体2とドアサッシュ3とを一体成形した構造をしてい
る。このドア1はフロントピラー4の下部にヒンジ部5
(図5参照)を介して回動自在に取付けられている。ま
た、ドア本体2の前方にはフロントフェンダ6が設けら
れている。このフロントフェンダ6の後縁部6aとドア
本体2の前縁部2aとの間には、ドア1の確実な開閉操
作を可能にするために、ドア1の閉時に所定の隙間Sが
形成されている。
【0004】次に、フロントピラー4の周辺の構造を図
9に基づいて説明する。フロントピラー4の車外A側の
表面には、モール7及びリテーナ8が専用のボルト9に
て共締めされている。モール7の端部にてフロントウイ
ンドウパネル10の周辺部が押さえ付けられる。フロン
トピラー4の車室内B側の端部にはドアサッシュ3との
間をシールするシール部材11が設けられている。そし
て、モール7とリテーナ8の間にはウエザストリップ1
2が嵌合状態で取付けられている。尚、リテーナ8は、
フロントピラー4のドアサッシュ3に対応する部分の下
端部では切除されている(図8の二点鎖線図示部分参
照)。一方、ドアサッシュ3の開口縁部にもドアガラス
13の端末とのシール性を確保するシール部材14が設
けられている。
9に基づいて説明する。フロントピラー4の車外A側の
表面には、モール7及びリテーナ8が専用のボルト9に
て共締めされている。モール7の端部にてフロントウイ
ンドウパネル10の周辺部が押さえ付けられる。フロン
トピラー4の車室内B側の端部にはドアサッシュ3との
間をシールするシール部材11が設けられている。そし
て、モール7とリテーナ8の間にはウエザストリップ1
2が嵌合状態で取付けられている。尚、リテーナ8は、
フロントピラー4のドアサッシュ3に対応する部分の下
端部では切除されている(図8の二点鎖線図示部分参
照)。一方、ドアサッシュ3の開口縁部にもドアガラス
13の端末とのシール性を確保するシール部材14が設
けられている。
【0005】次に、ウエザストリップ12の形状を図6
〜図8に基づいて説明する。このウエザストリップ12
は、フロントピラー4の周辺では、前記のモール7及び
リテーナ8により、ドアサッシュ3からフロントフェン
ダ6の後端部に至るフロントピラー4に取付けられてい
る。このウエザストリップ12の下端部以外の部分には
中空のメインリップ部15が一体形成されており、該メ
インリップ部15を、フロントフェンダ6の上縁部6b
(図7参照)及びドアサッシュ3の上縁部3b(図8の
二点鎖線図示部分参照)に当接させている。従って、隙
間S部分において、前記各上縁部6b、3bだけはメイ
ンリップ部15と略面一状態になっている。
〜図8に基づいて説明する。このウエザストリップ12
は、フロントピラー4の周辺では、前記のモール7及び
リテーナ8により、ドアサッシュ3からフロントフェン
ダ6の後端部に至るフロントピラー4に取付けられてい
る。このウエザストリップ12の下端部以外の部分には
中空のメインリップ部15が一体形成されており、該メ
インリップ部15を、フロントフェンダ6の上縁部6b
(図7参照)及びドアサッシュ3の上縁部3b(図8の
二点鎖線図示部分参照)に当接させている。従って、隙
間S部分において、前記各上縁部6b、3bだけはメイ
ンリップ部15と略面一状態になっている。
【0006】また、ウエザストリップ12には、先端が
ドアサッシュ3に当接するドレンリップ部16が、該ウ
エザストリップ12の上流部位12aから下流部位12
bにかけて連続的に形成されている。そして、このドレ
ンリップ部16により排水路Hが形成され、該排水路H
により、ウエザストリップ12の上流部位12aで且つ
該ウエザストリップ12の表面に沿って車外Aから侵入
してくる水W1 を、フロントフェンダ6の内部に位置す
る下流部位12bへ誘導し、該水W1 が車室内Bに漏れ
出すのを防止している。
ドアサッシュ3に当接するドレンリップ部16が、該ウ
エザストリップ12の上流部位12aから下流部位12
bにかけて連続的に形成されている。そして、このドレ
ンリップ部16により排水路Hが形成され、該排水路H
により、ウエザストリップ12の上流部位12aで且つ
該ウエザストリップ12の表面に沿って車外Aから侵入
してくる水W1 を、フロントフェンダ6の内部に位置す
る下流部位12bへ誘導し、該水W1 が車室内Bに漏れ
出すのを防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、フロントフェンダ6とドア
本体2との隙間S部分において、その前縁部2a及び後
縁部6aにおける各上縁部6b、3bだけは、それぞれ
ウエザストリップ12のメインリップ部15と略面一状
態となるが、例えば、ドア本体2の前縁部2aにおける
中間点2p(図6・図8参照)では、該中間点2pのメ
インリップ部15に対する上下位置関係により、該中間
点2pがメインリップ部15に当接せず、メインリップ
部15との間に所定の面差dが生じる。従って、この面
差dの存在により、車両走行時にフロントフェンダ6及
びドアサッシュ3の表面に沿って流れる空気に乱れが生
じ、「ウインドノイズ」と称される不快な風切音が発生
する。尚、図示されていないが、フロントフェンダ6の
後縁部6aの中間点6pとメインリップ部15との間に
も同様の面差dが生じている。
うな従来の技術にあっては、フロントフェンダ6とドア
本体2との隙間S部分において、その前縁部2a及び後
縁部6aにおける各上縁部6b、3bだけは、それぞれ
ウエザストリップ12のメインリップ部15と略面一状
態となるが、例えば、ドア本体2の前縁部2aにおける
中間点2p(図6・図8参照)では、該中間点2pのメ
インリップ部15に対する上下位置関係により、該中間
点2pがメインリップ部15に当接せず、メインリップ
部15との間に所定の面差dが生じる。従って、この面
差dの存在により、車両走行時にフロントフェンダ6及
びドアサッシュ3の表面に沿って流れる空気に乱れが生
じ、「ウインドノイズ」と称される不快な風切音が発生
する。尚、図示されていないが、フロントフェンダ6の
後縁部6aの中間点6pとメインリップ部15との間に
も同様の面差dが生じている。
【0008】また、走行中に車体の表面に沿って流れる
空気は、前記隙間Sからウエザストリップ12の下側に
も侵入し、そのまま、ウエザストリップ12、ドアサッ
シュ3、フロントピラー4にて区画された空間E(図9
参照)内に流れ込んで、前記と同様な不快な風切音を発
生させる場合がある。
空気は、前記隙間Sからウエザストリップ12の下側に
も侵入し、そのまま、ウエザストリップ12、ドアサッ
シュ3、フロントピラー4にて区画された空間E(図9
参照)内に流れ込んで、前記と同様な不快な風切音を発
生させる場合がある。
【0009】従って、このようなそれぞれの風切音を防
止する対策として、隙間Sにウエザストリップ12とは
別部品のパーティングシール(図示せず)を追加する必
要があり、部品点数、作業工数、コストの増加を招いて
いる。
止する対策として、隙間Sにウエザストリップ12とは
別部品のパーティングシール(図示せず)を追加する必
要があり、部品点数、作業工数、コストの増加を招いて
いる。
【0010】更に、ウエザストリップ12を取付けるた
めのリテーナ8は、その下端が切除されているため(図
8二点鎖線図示部分参照)、ウエザストリップ12の上
流部位12aで且つ該ウエザストリップ12の裏面とフ
ロントピラー4との間に車外Aから侵入してくる水W2
が、フロントピラー4の車室内B側における範囲Xに流
れ出し、この範囲Xに水垂れの跡を付ける。従って、ド
ア1を開けてフロントピラー4を露出させた場合に、こ
の水垂れの跡が見えてしまい見栄えの低下を招いてい
る。
めのリテーナ8は、その下端が切除されているため(図
8二点鎖線図示部分参照)、ウエザストリップ12の上
流部位12aで且つ該ウエザストリップ12の裏面とフ
ロントピラー4との間に車外Aから侵入してくる水W2
が、フロントピラー4の車室内B側における範囲Xに流
れ出し、この範囲Xに水垂れの跡を付ける。従って、ド
ア1を開けてフロントピラー4を露出させた場合に、こ
の水垂れの跡が見えてしまい見栄えの低下を招いてい
る。
【0011】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、風切音の発生を防止でき、ドア
開時におけるフロントピラーの見映えの向上を図ること
ができる自動車のウエザストリップ取付構造を提供する
ものである。
てなされたものであり、風切音の発生を防止でき、ドア
開時におけるフロントピラーの見映えの向上を図ること
ができる自動車のウエザストリップ取付構造を提供する
ものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ウエザストリップのメインリップ部に該メインリップ部
に対応する部分の隙間をフロントフェンダ及びドア本体
と略面一に閉塞する膨出部が一体形成されているもので
ある。
ウエザストリップのメインリップ部に該メインリップ部
に対応する部分の隙間をフロントフェンダ及びドア本体
と略面一に閉塞する膨出部が一体形成されているもので
ある。
【0013】請求項1記載の発明によれば、ウエザスト
リップのメインリップ部に形成した膨出部により、メイ
ンリップ部に対応する部分の隙間をフロントフェンダ及
びドア本体と略面一に閉塞することができるため、車両
走行時にフロントフェンダ及びドアサッシュの表面を流
れる空気に乱れが生ぜず、不快な風切音が発生しない。
リップのメインリップ部に形成した膨出部により、メイ
ンリップ部に対応する部分の隙間をフロントフェンダ及
びドア本体と略面一に閉塞することができるため、車両
走行時にフロントフェンダ及びドアサッシュの表面を流
れる空気に乱れが生ぜず、不快な風切音が発生しない。
【0014】請求項2記載の発明は、ウエザストリップ
の下縁部に先端がドアサッシュに当接するドレンリップ
部を設け、該ドレンリップ部により、ドアサッシュに対
応するウエザストリップの上流部位で該ウエザストリッ
プの表面に沿って車外から侵入してくる水をフロントフ
ェンダの内部に位置するウエザストリップの下流部位へ
誘導するための排水路が、形成されている。
の下縁部に先端がドアサッシュに当接するドレンリップ
部を設け、該ドレンリップ部により、ドアサッシュに対
応するウエザストリップの上流部位で該ウエザストリッ
プの表面に沿って車外から侵入してくる水をフロントフ
ェンダの内部に位置するウエザストリップの下流部位へ
誘導するための排水路が、形成されている。
【0015】請求項2記載の発明によれば、ドレンリッ
プ部により排水路を形成したため、この排水路により、
ウエザストリップの上流部位で該ウエザストリップの表
面に沿って車外から侵入してくる水をフロントフェンダ
の内部に位置するウエザストリップの下流部位へ誘導す
ることができ、車室内への水の侵入を防止することがで
きる。
プ部により排水路を形成したため、この排水路により、
ウエザストリップの上流部位で該ウエザストリップの表
面に沿って車外から侵入してくる水をフロントフェンダ
の内部に位置するウエザストリップの下流部位へ誘導す
ることができ、車室内への水の侵入を防止することがで
きる。
【0016】請求項3記載の発明は、ドレンリップ部の
うち、膨出部との対応部分が他の部分よりも下側位置に
形成されている。
うち、膨出部との対応部分が他の部分よりも下側位置に
形成されている。
【0017】請求項3記載の発明によれば、ドレンリッ
プ部のうち、膨出部との対応部分が他の部分よりも下側
位置に形成されているため、大きな膨出部を形成しても
十分な排水路を確保することができる。
プ部のうち、膨出部との対応部分が他の部分よりも下側
位置に形成されているため、大きな膨出部を形成しても
十分な排水路を確保することができる。
【0018】請求項4記載の発明は、ウエザストリップ
の下縁部に先端がフロントピラーに当接する補助ドレン
リップ部を形成し、該補助ドレンリップ部により、ドア
サッシュに対応するウエザストリップの上流部位で該ウ
エザストリップの裏面とフロントピラーとの間に車外か
ら侵入してくる水をフロントフェンダ内部に位置するウ
エザストリップの下流部位へ誘導するための補助排水路
が形成されている。
の下縁部に先端がフロントピラーに当接する補助ドレン
リップ部を形成し、該補助ドレンリップ部により、ドア
サッシュに対応するウエザストリップの上流部位で該ウ
エザストリップの裏面とフロントピラーとの間に車外か
ら侵入してくる水をフロントフェンダ内部に位置するウ
エザストリップの下流部位へ誘導するための補助排水路
が形成されている。
【0019】請求項4記載の発明によれば、先端がフロ
ントピラーに当接する補助ドレンリップ部を形成し、該
補助ドレンリップ部により補助排水路を形成したため、
この補助排水路により、ウエザストリップの上流部位で
該ウエザストリップの裏面とフロントピラーとの間に車
外から侵入してくる水をウエザストリップの下流部位へ
誘導することができ、前記侵入水がフロントピラーの車
室内側の範囲に流れ出すのを防止できる。従って、フロ
ントピラーの車室内側の範囲に水垂れ跡が付かず、ドア
開時におけるフロントピラーの見映えが向上する。
ントピラーに当接する補助ドレンリップ部を形成し、該
補助ドレンリップ部により補助排水路を形成したため、
この補助排水路により、ウエザストリップの上流部位で
該ウエザストリップの裏面とフロントピラーとの間に車
外から侵入してくる水をウエザストリップの下流部位へ
誘導することができ、前記侵入水がフロントピラーの車
室内側の範囲に流れ出すのを防止できる。従って、フロ
ントピラーの車室内側の範囲に水垂れ跡が付かず、ドア
開時におけるフロントピラーの見映えが向上する。
【0020】請求項5記載の発明は、ウエザストリップ
の上流部位の下部に、ウエザストリップとフロントピラ
ーとドアサッシュにより区画された空間を略閉塞するた
めの遮風体が形成されている。
の上流部位の下部に、ウエザストリップとフロントピラ
ーとドアサッシュにより区画された空間を略閉塞するた
めの遮風体が形成されている。
【0021】請求項5記載の発明によれば、ウエザスト
リップの上流部位の下部に遮風体を形成したため、該遮
風体によりウエザストリップとフロントピラーとドアサ
ッシュにより区画された空間を略閉塞することができ
る。従って、車両走行時において車体表面を流れる空気
が前記空間内に流れ込まず、不快な風切音が発生しな
い。
リップの上流部位の下部に遮風体を形成したため、該遮
風体によりウエザストリップとフロントピラーとドアサ
ッシュにより区画された空間を略閉塞することができ
る。従って、車両走行時において車体表面を流れる空気
が前記空間内に流れ込まず、不快な風切音が発生しな
い。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施の形
態を図1〜図4に基づいて説明する。尚、従来と共通す
る部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略す
る。
態を図1〜図4に基づいて説明する。尚、従来と共通す
る部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略す
る。
【0023】この実施形態に係るウエザストリップ17
の構造的特徴点を順に説明する。
の構造的特徴点を順に説明する。
【0024】膨出部19(図1・図3参照):ウエザス
トリップ17のメインリップ部18には、フロントフェ
ンダ6とドア本体2との隙間Sに対応する部位に、中空
の膨出部19が形成されている。この膨出部19は、ウ
エザストリップ17のメインリップ部18内に大きな中
子(図示せず)を入れて成形し、その中子を成形後に作
業孔20から抜き取って形成したものである。この膨出
部19は、ドア1の閉時に、メインリップ部18に対応
する部分の前記隙間Sをフロントフェンダ6及びドア本
体2と略面一に閉塞する。すなわち、ドア本体2の前縁
部2aの場合、図3に示す如く、上縁部3bだけでな
く、その中間点2pも膨出部19に当接する。また、フ
ロントフェンダ6の後縁部6aの場合も、その上縁部6
bだけでなく、中間点6p(図1参照)も膨出部19に
当接する。
トリップ17のメインリップ部18には、フロントフェ
ンダ6とドア本体2との隙間Sに対応する部位に、中空
の膨出部19が形成されている。この膨出部19は、ウ
エザストリップ17のメインリップ部18内に大きな中
子(図示せず)を入れて成形し、その中子を成形後に作
業孔20から抜き取って形成したものである。この膨出
部19は、ドア1の閉時に、メインリップ部18に対応
する部分の前記隙間Sをフロントフェンダ6及びドア本
体2と略面一に閉塞する。すなわち、ドア本体2の前縁
部2aの場合、図3に示す如く、上縁部3bだけでな
く、その中間点2pも膨出部19に当接する。また、フ
ロントフェンダ6の後縁部6aの場合も、その上縁部6
bだけでなく、中間点6p(図1参照)も膨出部19に
当接する。
【0025】溝部21(図1・図2参照):ウエザスト
リップ17のフロントフェンダ6に対応する下流部位1
7bの下部には、メインリップ部18が形成されておら
ず、その代わりに、フロントフェンダ6の上縁部6bに
対応する溝部21が形成されている。この溝部21はフ
ロントフェンダ6の上縁部6bの端末と非接触状態のた
め、ウエザストリップ17が該フロントフェンダ6の上
縁部6bにより傷付けられることはない。また、非接触
で、前記溝部21と上縁部6bとが対応しているため、
フロントフェンダ6の内部が外部から見えることはな
く、見映えの点で優れる。
リップ17のフロントフェンダ6に対応する下流部位1
7bの下部には、メインリップ部18が形成されておら
ず、その代わりに、フロントフェンダ6の上縁部6bに
対応する溝部21が形成されている。この溝部21はフ
ロントフェンダ6の上縁部6bの端末と非接触状態のた
め、ウエザストリップ17が該フロントフェンダ6の上
縁部6bにより傷付けられることはない。また、非接触
で、前記溝部21と上縁部6bとが対応しているため、
フロントフェンダ6の内部が外部から見えることはな
く、見映えの点で優れる。
【0026】ドレンリップ部22(図1・図3参照):
ウエザストリップ17の下縁部に形成されているドレン
リップ部22のうち、前記膨出部19との対応部分22
aは他の部分よりも下側位置に形成されている。
ウエザストリップ17の下縁部に形成されているドレン
リップ部22のうち、前記膨出部19との対応部分22
aは他の部分よりも下側位置に形成されている。
【0027】補助ドレンリップ部23(図1・図3参
照):ウエザストリップ17のドレンリップ部22に
は、その上流部位17aの下部から下流部位17bにか
けて、ドレンリップ部22とは逆向きの補助ドレンリッ
プ部23が形成されている。この補助ドレンリップ部2
3の先端はフロントピラー4に当接し、該補助ドレンリ
ップ部23により補助排水路hが形成される。
照):ウエザストリップ17のドレンリップ部22に
は、その上流部位17aの下部から下流部位17bにか
けて、ドレンリップ部22とは逆向きの補助ドレンリッ
プ部23が形成されている。この補助ドレンリップ部2
3の先端はフロントピラー4に当接し、該補助ドレンリ
ップ部23により補助排水路hが形成される。
【0028】遮風体24(図1・図4参照):ウエザス
トリップ17の上流部位17aにおける下部には遮風体
24が一体的に形成されている。この遮風体24は、ウ
エザストリップ17、フロントピラー4、ドアサッシュ
3にて区画された空間E(図4参照)を略閉塞する形状
をしており、下流側から流れ込む空気を受け止める断面
湾曲形状をしている。
トリップ17の上流部位17aにおける下部には遮風体
24が一体的に形成されている。この遮風体24は、ウ
エザストリップ17、フロントピラー4、ドアサッシュ
3にて区画された空間E(図4参照)を略閉塞する形状
をしており、下流側から流れ込む空気を受け止める断面
湾曲形状をしている。
【0029】次に、この実施形態の作用を説明する。
【0030】風切音の発生防止:ウエザストリップ17
のメインリップ部18に形成した膨出部19により、メ
インリップ部18に対応する部分の隙間Sをフロントフ
ェンダ6及びドア本体2と略面一に閉塞することができ
るため(図3参照)、車両走行時にフロントフェンダ6
及びドアサッシュ3の表面を流れる空気に乱れが生ぜ
ず、不快な風切音の発生を防止することができる。
のメインリップ部18に形成した膨出部19により、メ
インリップ部18に対応する部分の隙間Sをフロントフ
ェンダ6及びドア本体2と略面一に閉塞することができ
るため(図3参照)、車両走行時にフロントフェンダ6
及びドアサッシュ3の表面を流れる空気に乱れが生ぜ
ず、不快な風切音の発生を防止することができる。
【0031】また、ウエザストリップ17の上流部位1
7aにおける下部に遮風体24を形成したため、該遮風
体24によりウエザストリップ17とフロントピラー4
とドアサッシュ3により区画された空間Eを略閉塞する
ことができる。従って、車両走行時に車体表面に沿って
流れる空気が前記空間E内に流れ込まず、不快な風切音
が発生しない。
7aにおける下部に遮風体24を形成したため、該遮風
体24によりウエザストリップ17とフロントピラー4
とドアサッシュ3により区画された空間Eを略閉塞する
ことができる。従って、車両走行時に車体表面に沿って
流れる空気が前記空間E内に流れ込まず、不快な風切音
が発生しない。
【0032】ウエザストリップ17の表面からの水の侵
入防止:ウエザストリップ17の表面に沿って車外Aか
ら侵入する水W1 は、ドレンリップ部22、22aにて
形成された排水路Hにより、フロントフェンダ6の内部
に位置する下流部位17bへ誘導される。このように、
前記のような侵入水W1は、フロントフェンダ6内に確
実に排水されることとなり、車室内Bへの侵入が防止さ
れる。しかも、ドレンリップ部22のうち、膨出部19
との対応部分22aが他の部分よりも下側に形成されて
いるため、大きな膨出部19を形成しても十分な排水路
Hが確保される。
入防止:ウエザストリップ17の表面に沿って車外Aか
ら侵入する水W1 は、ドレンリップ部22、22aにて
形成された排水路Hにより、フロントフェンダ6の内部
に位置する下流部位17bへ誘導される。このように、
前記のような侵入水W1は、フロントフェンダ6内に確
実に排水されることとなり、車室内Bへの侵入が防止さ
れる。しかも、ドレンリップ部22のうち、膨出部19
との対応部分22aが他の部分よりも下側に形成されて
いるため、大きな膨出部19を形成しても十分な排水路
Hが確保される。
【0033】ウエザストリップ17の裏面からの水の侵
入防止:補助ドレンリップ部23の先端がフロントピラ
ー4に当接し、該補助ドレンリップ部23により補助排
水路hが形成されているため、この補助排水路hによ
り、ウエザストリップ17の上流部位17aで且つ該ウ
エザストリップ17の裏面とフロントピラー4との間に
車外Aから侵入してくる水W2 を、前記の侵入水W 1 と
同様に、ウエザストリップ17の下流部位17bへ確実
に誘導することができる。従って、前記のような侵入水
W2 がフロントピラー4の車室内B側の範囲X(図1・
図4参照)へ流れ出るのを防止できるため、この範囲X
に水垂れ跡が付かず、ドア1の開時におけるフロントピ
ラー4の見映えが良い。
入防止:補助ドレンリップ部23の先端がフロントピラ
ー4に当接し、該補助ドレンリップ部23により補助排
水路hが形成されているため、この補助排水路hによ
り、ウエザストリップ17の上流部位17aで且つ該ウ
エザストリップ17の裏面とフロントピラー4との間に
車外Aから侵入してくる水W2 を、前記の侵入水W 1 と
同様に、ウエザストリップ17の下流部位17bへ確実
に誘導することができる。従って、前記のような侵入水
W2 がフロントピラー4の車室内B側の範囲X(図1・
図4参照)へ流れ出るのを防止できるため、この範囲X
に水垂れ跡が付かず、ドア1の開時におけるフロントピ
ラー4の見映えが良い。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ウエザス
トリップのメインリップ部に形成した膨出部により、メ
インリップ部に対応する部分の隙間をフロントフェンダ
及びドア本体と略面一に閉塞することができるため、車
両走行時にフロントフェンダ及びドアサッシュの表面を
流れる空気に乱れが生ぜず、不快な風切音が発生しな
い。
トリップのメインリップ部に形成した膨出部により、メ
インリップ部に対応する部分の隙間をフロントフェンダ
及びドア本体と略面一に閉塞することができるため、車
両走行時にフロントフェンダ及びドアサッシュの表面を
流れる空気に乱れが生ぜず、不快な風切音が発生しな
い。
【0035】請求項2記載の発明によれば、ドレンリッ
プ部により排水路を形成したため、この排水路により、
ウエザストリップの上流部位で該ウエザストリップの表
面に沿って車外から侵入してくる水をフロントフェンダ
の内部に位置するウエザストリップの下流部位へ誘導す
ることができ、車室内への水の侵入を防止することがで
きる。
プ部により排水路を形成したため、この排水路により、
ウエザストリップの上流部位で該ウエザストリップの表
面に沿って車外から侵入してくる水をフロントフェンダ
の内部に位置するウエザストリップの下流部位へ誘導す
ることができ、車室内への水の侵入を防止することがで
きる。
【0036】請求項3記載の発明によれば、ドレンリッ
プ部のうち、膨出部との対応部分が他の部分よりも下側
位置に形成されているため、大きな膨出部を形成しても
十分な排水路を確保することができる。
プ部のうち、膨出部との対応部分が他の部分よりも下側
位置に形成されているため、大きな膨出部を形成しても
十分な排水路を確保することができる。
【0037】請求項4記載の発明によれば、先端がフロ
ントピラーに当接する補助ドレンリップ部を形成し、該
補助ドレンリップ部により補助排水路を形成したため、
この補助排水路により、ウエザストリップの上流部位で
該ウエザストリップの裏面とフロントピラーとの間に車
外から侵入してくる水をウエザストリップの下流部位へ
誘導することができ、前記侵入水がフロントピラーの車
室内側の範囲に流れ出すのを防止できる。従って、フロ
ントピラーの車室内側の範囲に水垂れ跡が付かず、ドア
開時におけるフロントピラーの見映えが向上する。
ントピラーに当接する補助ドレンリップ部を形成し、該
補助ドレンリップ部により補助排水路を形成したため、
この補助排水路により、ウエザストリップの上流部位で
該ウエザストリップの裏面とフロントピラーとの間に車
外から侵入してくる水をウエザストリップの下流部位へ
誘導することができ、前記侵入水がフロントピラーの車
室内側の範囲に流れ出すのを防止できる。従って、フロ
ントピラーの車室内側の範囲に水垂れ跡が付かず、ドア
開時におけるフロントピラーの見映えが向上する。
【0038】請求項5記載の発明によれば、ウエザスト
リップの上流部位の下部に遮風体を形成したため、該遮
風体によりウエザストリップとフロントピラーとドアサ
ッシュにより区画された空間を略閉塞することができ
る。従って、車両走行時において車体表面を流れる空気
が前記空間内に流れ込まず、不快な風切音が発生しな
い。
リップの上流部位の下部に遮風体を形成したため、該遮
風体によりウエザストリップとフロントピラーとドアサ
ッシュにより区画された空間を略閉塞することができ
る。従って、車両走行時において車体表面を流れる空気
が前記空間内に流れ込まず、不快な風切音が発生しな
い。
【図1】この発明の一実施形態に係るウエザストリップ
を示す斜視図。
を示す斜視図。
【図2】ウエザストリップを車体に取付けた状態におけ
る図1中矢示SA−SA線に沿う断面図。
る図1中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図3】図1中矢示SB−SB線に沿う断面図。
【図4】図1中矢示SC−SC線に沿う断面図。
【図5】従来例を示す自動車前部の側面図。
【図6】従来のウエザストリップを示す図5中矢示DA
部分の拡大斜視図。
部分の拡大斜視図。
【図7】ウエザストリップを車体に取付けた状態におけ
る図6中矢示SD−SD線に沿う断面図。
る図6中矢示SD−SD線に沿う断面図。
【図8】図6中矢示SE−SE線に沿う断面図。
【図9】図6中矢示SF−SF線に沿う断面図。
1 ドア
2 ドア本体
2a 前縁部
3 ドアサッシュ
3b、6b 上縁部
4 フロントピラー
6 フロントフェンダ
6a 後縁部
17 ウエザストリップ
17a 上流部位
17b 下流部位
18 メインリップ部
19 膨出部
22 ドレンリップ部
22a ドレンリップ部の対応部分
23 補助ドレンリップ部
24 遮風体
S 隙間
H 排水路
h 補助排水路
E 空間
W1 、W2 侵入水
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B60J 10/08
B60R 13/06
Claims (5)
- 【請求項1】 ドア本体とドアサッシュとを一体成形し
たドアをフロントピラーの下部に回動自在に取付けると
共に、ドア本体の前方にはフロントフェンダが設けら
れ、該フロントフェンダの後縁部とドア本体の前縁部と
の間にはドア閉時に所定の隙間が形成され、前記フロン
トピラーに中空のメインリップ部をドアサッシュの上縁
部からフロントフェンダの上縁部にかけて連続的に当接
させるウエザストリップが取付けられている自動車のウ
エザストリップ取付構造において、 前記ウエザストリップのメインリップ部に、該メインリ
ップ部に対応する部分の前記隙間をフロントフェンダ及
びドア本体と略面一に閉塞する膨出部が、一体形成され
ていることを特徴とする自動車のウエザストリップ取付
構造。 - 【請求項2】 ウエザストリップの下縁部に先端がドア
サッシュに当接するドレンリップ部を設け、該ドレンリ
ップ部により、ドアサッシュに対応するウエザストリッ
プの上流部位で該ウエザストリップの表面に沿って車外
から侵入してくる水をフロントフェンダの内部に位置す
るウエザストリップの下流部位へ誘導するための排水路
が、形成されている請求項1記載の自動車のウエザスト
リップ取付構造。 - 【請求項3】 ドレンリップ部のうち、膨出部との対応
部分が他の部分よりも下側位置に形成されている請求項
2記載の自動車のウエザストリップ取付構造。 - 【請求項4】 ウエザストリップの下縁部に先端がフロ
ントピラーに当接する補助ドレンリップ部を形成し、該
補助ドレンリップ部により、ドアサッシュに対応するウ
エザストリップの上流部位で該ウエザストリップの裏面
とフロントピラーとの間に車外から侵入してくる水をフ
ロントフェンダ内部に位置するウエザストリップの下流
部位へ誘導するための補助排水路が、形成されている請
求項請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動車のウエ
ザストリップ取付構造。 - 【請求項5】 ウエザストリップの上流部位の下部に、
ウエザストリップとフロントピラーとドアサッシュによ
り区画された空間を略閉塞するための遮風体が、形成さ
れている請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動車の
ウエザストリップ取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17999495A JP3367284B2 (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | 自動車のウエザストリップ取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17999495A JP3367284B2 (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | 自動車のウエザストリップ取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0930257A JPH0930257A (ja) | 1997-02-04 |
JP3367284B2 true JP3367284B2 (ja) | 2003-01-14 |
Family
ID=16075604
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17999495A Expired - Fee Related JP3367284B2 (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | 自動車のウエザストリップ取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3367284B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4029716B2 (ja) * | 2002-10-29 | 2008-01-09 | トヨタ車体株式会社 | フロントフェンダ取付構造 |
JP5748446B2 (ja) * | 2010-10-08 | 2015-07-15 | 西川ゴム工業株式会社 | ドリップシール |
-
1995
- 1995-07-17 JP JP17999495A patent/JP3367284B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0930257A (ja) | 1997-02-04 |
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