JPH0336693B2

JPH0336693B2 -

Info

Publication number: JPH0336693B2
Application number: JP57233599A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Watanabe; Mikio Oohashi
Original assignee: Toyota Motor Corp
Current assignee: Toyota Motor Corp
Priority date: 1982-12-29
Filing date: 1982-12-29
Publication date: 1991-06-03
Also published as: EP0113130B1; US4494337A; EP0113130A3; EP0113130A2; JPS59124430A; DE3375992D1

Description

【発明の詳細な説明】この発明は自動車のドア構造に係り、特に、ド
アガラス外側面とドアフレーム外側面とを略面一
とした自動車におけるドア構造の改良に関する。

走行中の空気抵抗および風切り音を減少させる
とともに、外観を向上させるための一つの手段と
して、車体外側面を面一化した、所謂フラツシユ
サーフエスとした自動車がある。

このような、車体外側面を面一化する場合の問
題点の一つとして、ドアフレームとドアガラスと
の段差の問題がある。

即ち、ドアガラスは、自動車の高速走行時に、
車室内外の圧力差によつて外方に押出されるが、
これを規制するためには、ドアガラスの外周部を
外側から押えるガイドが必要となり、従つて、そ
のガイドの外側面とドアガラス外側面とは必然的
に段差を生じることになる。

このような問題点を解決するために、例えば米
国特許第2024773号明細書に記載されるごとく、
ドアガラスの端縁に略クランク形状のフランジを
嵌合させ、このクランク形状のフランジの端部を
断面コ字形状のガイドによつて上下方向に案内す
るようにし、これによつて、ガイドの中心をドア
ガラスから車体内方にオフセツトして、ドアフレ
ームとドアガラスの外側面の面一化を図るように
したものがある。

しかしながら、このようなドアガラスの端縁に
フランジを設けるガイド構造は、ドアガラスを上
下動させて開閉する場合に、その摺動抵抗が大き
くなるという問題点がある。

又、例えば実開昭56−158321号公報に記載され
るように、ドアガラスに取付けられたフランジ
を、ドアウエザストリツプを兼ね、ドアガラス厚
さ方向に弾力性を有する上下方向のガイドによつ
て案内し、これによつて、ドアガラス開閉時の摺
動抵抗を減少させるようにしたものがある。

しかしながら、このようなドア構造において
は、ドアガラス上端とルーフサイド部との接続部
分に段差が生じ、シールが困難となり、又、ドア
フレームの幅が広くなつてしまうという問題点が
ある。

上記のような問題点に対して、例えば、西独国
第2809721号特許公告公報に記載されるように
（第１図、第２図参照）、自動車Ｍにおけるドアガ
ラス１の端部の車室２側に、ドアフレーム３と一
体のガイド溝４を形成し、該ドアガラス１の端部
裏面（車室２側）に取付けたスライドピース５を
前記ガイド溝４内に上下方向摺動自在に突出させ
て係合し、これによつて、ドアガラス１外周部に
おけるドアフレーム３の幅を大きくすることな
く、且つ、ドアガラス１開閉時の摺動抵抗を小さ
くするようにしたものがある。

この場合、ドアガラス１とドアフレーム３のシ
ールは、ドアガラス１の端縁１Ａ角部に接触する
ドアガラスウエザストリツプ６によつて行うよう
にされ、このドアガラスウエザストリツプ６の外
側面６Ａと、このドアガラスウエザストリツプ６
の外周側における前記ドアフレーム３の外側面３
Ａとを、前記ドアガラス１の外側面と略面一とす
るようにされている。

第２図に示されるようなドア構造においては、
ドアガラスウエザストリツプ６がスライドピース
５とドアフレーム３との間に配置されているた
め、そのドア幅方向のサイズが非常に小さく、従
つて、ドアガラス１の端縁１Ａの位置が僅かにず
れてもシールが困難になる場合があるという問題
点がある。

これに対して、ドアガラスウエザストリツプ６
の、ドアガラス１裏側面に接触する裏側接触部６
Ｂの幅を大きくすると、それに応じて、スライド
ピース５およびガイド溝４の位置を第２図におい
て左方向に移動させなければならず、従つて、ド
アフレーム３の幅が大きくなつてしまうという問
題点を生じる。

更に、このドア構造においては、スライドピー
ス５がドアガラス１の裏面側に突出しているの
で、これをガイドするガイド溝４が車室側に大き
く突出してしまうという問題点もある。

更に又、例えば第２図において二点鎖線で示さ
れるように、ドア閉扉時に、ドアによつてピラー
７が外部から見えない構造にする場合は、ドアフ
レーム３の端部３Ｂを前後方向に延長させなけれ
ばならず、この場合も、ドアフレーム３が幅広に
なつてしまうという問題点がある。

これに対して第３図に示されるように、サイド
ドア１０のドアガラス１１の端縁１１Ａに取付け
られたスライドピース１２を、ドアフレーム１３
側のガイド部１４のガイド溝１５に摺動自在に嵌
合させて、ドアガラス１１を上下方向にガイドす
るとともに、該ドアガラス１１外面とドアフレー
ム１３外面とを略面一とした自動車のドア構造に
おいて、前記ドアガラス１１とドアフレーム１３
間をシールするドアガラスウエザストリツプ１６
を、前記ガイド部１４よりも車室１７側に設け、
且つ、前記スライドピース１２は前記ドアガラス
１１の端縁１１Ａから外方にガラス面と略平行に
突出したブラケツト１８の先端に取付け、前記ガ
イド部１４を、前記ドアガラス１１の端縁１１Ａ
に向かつて開口して、前記スライドピース１２を
囲むガイド溝１５を設けるとともに、その外側壁
面１４Ａを前記ドアガラス１１と略面一とするこ
とが考えられる。

この場合、前記ドアガラスウエザストリツプ１
６は、ドアガラス１１の端縁１１Ａの車室１７側
位置に配置され、前記ドアフレーム１３に形成さ
れた外向チヤンネル部１９によつて保持し、その
リツプ１６Ａがドアガラス１１の端縁１１Ａ裏面
に沿つて常時接触し、該端縁１１Ａとドアフレー
ム１３間の隙間を閉じるようにする。

第３図の符号２０はセンタピラー、２１Ａ、２
１Ｂはフロントおよびリヤサイドドア１０Ａ，１
０Ｂに取付けられたドアウエザストリツプをそれ
ぞれ示す。

前記センタピラー２０は、フロントサイドドア
１０Ａおよびリヤサイドドア１０Ｂを閉じた場合
にそのドアフレーム１３におけるガイド部１４に
よつて外方からほぼ見えないように遮蔽されるご
とく配置する。又、前記ドアウエザストリツプ２
１Ａ，２１Ｂは、前記ドアフレーム１３の外向チ
ヤンネル部１９裏側面において後方および前方に
向けて形成された後向きチヤンネル部２２Ａおよ
び前向きチヤンネル部２２Ｂにそれぞれ相対向し
て取付けられ、フロントサイドドア１０Ａおよび
リヤサイドドア１０Ｂを閉じた時、センタピラー
２０に接触するようにする。

上記のような自動車のドア構造においては、セ
ンタピラー２０の前後方向の幅は、フロントサイ
ドドア１０Ａ側のドアウエザストリツプ２１Ａが
取付けられる後向きチヤンネル部２２Ａの前端面
であるフレーム面２３Ａと、リヤサイドドア１０
Ｂ側のドアウエザストリツプ２１Ｂが取付けられ
る前向きチヤンネル部２２Ｂの後端面であるフレ
ーム面２３Ｂとの前後方向の距離に対応して決定
されるが、これらフレーム面２３Ａ、２３Ｂ間の
距離が大きく、従つて、たとえ、フロントサイド
ドア１０Ａの後端およびリヤサイドドア１０Ｂの
先端のヘミング部２４Ａ、２４Ｂの長さを最小と
しても、センタピラー２０の前後方向幅はかなり
大きくなつてしまい、従つて、乗員の乗降性低
下、車両重量の増大、視界の阻害の増大および外
観を低下させる等の種々の問題点がある。

この発明は上記従来の問題点に鑑みてなされた
ものであつて、十分な剛性を保ちつつドアフレー
ムの幅および車室内への突出量を小さくし、且
つ、ドアガラスとドアフレームのシールを確実に
した自動車のドア構造を提供することを目的とす
る。

又この発明は、センタピラーの幅を小さくし
て、乗員の乗降性の改良、車両重量の軽減、乗員
視界の改善ならびに外観の向上を図るようにした
自動車のドア構造を提供することを目的とする。

この発明は、ドアガラス端部に取付けられたス
ライドピースを、ドアフレーム側のガイド部のガ
イド溝に摺動自在に嵌合させて、ドアガラスを上
下方向にガイドするとともに、該ドアガラス外面
とドアフレーム外面とを略面一とし且つ、前記ド
アガラスの端縁の車室側面とドアフレーム間をシ
ールするドアガラスウエザストリツプと、ドア閉
時にドアとボデイ側センタピラー間をシールする
ドアウエザストリツプと、を有してなる自動車の
ドア構造において、前記ドアガラスウエザストリ
ツプを、前記ガイド部よりも車室側に設けるとと
もに、前記スライドピースを前記ドアガラス端縁
から外方にガラス面と略平行に突出したブラケツ
トの先端に取付け、前記ガイド部を、前記ドアガ
ラス端縁に向かつて開口して、前記スライドピー
スを囲むガイド溝を形成し、その外側壁面が前記
ドアガラスと略面一となるようにし、且つ、前記
ドアウエザストリツプを、前記ドアガラスウエザ
ストリツプの裏面車室側であつて、該ドアガラス
ウエザストリツプの前後方向に前記センタピラー
から離間した側の端面から、前後方向に該センタ
ピラー側にオフセツトされた位置に取付け、これ
により十分な剛性を保ちつつドアフレームの幅お
よび車室内への突出量を小さくし、且つ、ドアガ
ラスとドアフレームのシールを確実にするととも
に、センタピラーの幅を小さくすることにより上
記目的を達成するものである。

又この発明は、前記自動車のドア構造におい
て、ドア閉時に、前記オフセツトにより生じた段
差部に先端が入り込み、ドア側に接触するように
ボデイ側にドアウエザストリツプを設け、これに
より、センタピラーの幅を大きくすることなくド
アとボデイとのシールを確実にして、上記目的を
達成するものである。

以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。

この実施例において、前記第３図に示される自
動車のドア構造と同一又は相当部分には第３図と
同一の符号を附することにより説明を省略するも
のとする。

この実施例は、第４図に示されるように、ドア
ガラス１１の端縁１１Ａに取付けられたスライド
ピース１２を、ドアフレーム１３側のガイド部１
４のガイド溝１５に摺動自在に嵌合させて、ドア
ガラス１１を上下方向にガイドするとともに、該
ドアガラス１１外面とドアフレーム１３外面とを
略面一とし、且つ、前記ドアガラス１１とドアフ
レーム１３間をシールするドアガラスウエザスト
リツプ１６と、ドア閉時にドアとボデイ間をシー
ルするドアウエザストリツプ２１Ａ，２１Ｂと、
を有してなる自動車のドア構造において、前記ド
アガラスウエザストリツプ１６を、前記ガイド部
１４よりも車室１７側に設けるとともに、前記ス
ライドピース１２を前記ドアガラス端縁１１Ａか
ら外方にガラス面と略平行に突出したブラケツト
１８の先端に取付け、前記ガイド部１４を、前記
ドアガラス端縁１１Ａに向かつて開口して、前記
スライドピース１２を囲むガイド溝１５を形成
し、その外側壁面１４Ａが前記ドアガラス１１と
略面一となるようにし、且つ、前記ドアウエザス
トリツプ２１Ａ，２１Ｂを、前記ドアガラスウエ
ザストリツプ１６の裏面車室側であつて、該ドア
ガラスウエザストリツプ１６の前後方向にセンタ
ピラー２０から離間した側の端面から、前後方向
に該センタピラー２０側にオフセツトされた位置
に取付けたものである。

なお、第４図は、サイドドア１０Ａ、１０Ｂが
完全に閉じられる直前の状態を示し、ドアウエザ
ストリツプ２１Ａ，２１Ｂはセンタピラー２０に
接触しているが、ボデイ側ウエザストリツプ２６
Ａ，２６Ｂは、サイドドア１０Ａ、１０Ｂと接触
する直前である。

又、前記セタンピラー２０のフランジ部２０
Ａ，２０Ｂには、ドア閉時に、前記オフセツトに
より生じた段差部２５に先端が入り込み、ドア側
に接触するようにボデイ側のドアウエザストリツ
プ２６Ａ，２６Ｂが、センタピラーオープニング
トリム２７Ａ，２７Ｂを介して取付けられてい
る。

前記スライドピース１２は、ドアガラス１１に
対して、フロントサイドドア１０Ａにおいては、
少なくともその後端縁上端、又、リヤサイドドア
１０Ｂにおいては少なくとも前端縁上端に、それ
ぞれスクリユー１９Ａおよびナツト１９Ｂによつ
て締付け固定されたブラケツト１８の先端にモー
ルドされた合成樹脂製部材よりなつている。

前記ブラケツト１８は、クランク状とされ、ス
ライドピース１２がドアガラス１１よりも車室１
７側にオフセツトされ、これによつて、前記ガイ
ド部１４の外側壁面１４Ａがドアガラス１１の外
側面の略面一とすることができるようにされてい
る。

この実施例においては、ドアガラスウエザスト
リツプ１６を、ドアフレーム１３のガイド部１４
よりも車室１７側に配置しているので、ドアガラ
スウエザストリツプ１６の幅方向の大きさがガイ
ド部１４によつて規制されることなく、従つて、
ドアガラス１１と接触範囲を大きくとることがで
き、又これによつて、ガイド部１４の幅を大きく
することなく、シールを確実にすることができ
る。

更に、この実施例においては、ガイド部１４が
ドアガラス１１の外周に沿つて配置されているの
で、車室１７側への突出量を小さくすることがで
きる。

又、ドア閉扉時にピラーが該ドアのフレーム部
分によつて外部から見えないようにする場合に、
ガイド部１４がドアガラス１１の前後の端縁１１
Ａに沿つて設けられていて、このガイド部１４に
よつてピラーを被うようにすることができるの
で、ドアフレーム１３の幅を大きくすることな
く、ピラーを被うことができるという利点があ
る。

又、この実施例においては、ドアウエザストリ
ツプ２１Ａ，２１Ｂを保持するための後向きチヤ
ンネル部２２Ａおよび前向きチヤンネル部２２Ｂ
の前端面および後端面であるフレーム面２３Ａお
よび２３Ｂが、ドアガラスウエザストリツプ１６
を保持する外向きチヤンネル部２９の前端面およ
び後端面よりもセンタピラー２０側にオフセツト
して配置されているので、ドアウエザストリツプ
２１Ａ，２１Ｂのセンタピラー２０の中心に対す
る距離を小さくでき、従つて、センタピラー２０
の前後方向の幅を小さくすることができるという
利点がある。更に、前記フレーム面２３Ａ、およ
び２３Ｂと外向きチヤンネル部１９の前端面およ
び後端面との段差部２５に、センタピラー２０の
ランジ部２０Ａに取付けられたボデイ側ドアウエ
ザストリツプ２６Ａ，２６Ｂの先端が入り込むよ
うにして配置されているので、センタピラー２０
の前後方向の幅を大きくすることなく、ボデイ側
とドアとのシールを向上させ、しかも、車室内か
らのセンタピラー２０近傍における外観を向上さ
せることができるという利点がある。

本発明は上記のように構成したので、ドアガラ
ス開閉時における摺動抵抗を大きくすることな
く、又、ドアフレームを、その幅および車室内へ
の突出量を大きくすることなく、十分な剛性を保
ちつつ、コンパクトに形成し、かつ、ドアガラス
とドアフレームとのシールを確実にできるととも
に、ドアガラス外面とドアフレーム外面とを略面
一にすることができるという優れた効果を有す
る。

更に、例えばセンタピラーを、ドア閉扉時にド
アフレームによつて被うようにしたドア構造にお
いては、センタピラーの幅を大きくすることなく
ドアフレームを被うことができるという優れた効
果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用すべき自動車のサイドド
アを示す正面図、第２図は従来の自動車のドア構
造を示す第１図−線相当部の断面図、第３図
は本発明を適用すべき自動車のドア構造の要部を
示す第２図と同様の断面図、第４図は本発明の実
施例に係る自動車のドア構造を示す第３図と同様
の断面図である。１０……サイドドア、１１……ドアガラス、１
１Ａ……ドアガラス端縁、１２……スライドピー
ス、１３……ドアフレーム、１４……ガイド部、
１４Ａ……外側壁面、１５……ガイド溝、１６…
…ドアガラスウエザストリツプ、１７……車室、
１８……ブラケツト、１９……外向きチヤンネル
部、２０……センタピラー、２１Ａ，２１Ｂ……
ドアウエザストリツプ、２２Ａ……後向きチヤン
ネル部、２２Ｂ……前向きチヤンネル部、２３
Ａ，２３Ｂ……フレーム面、２４……ヘミング
部、２５……段差部、２６Ａ，２６Ｂ……ボデイ
側ドアウエザストリツプ。

Claims

【特許請求の範囲】１ドアガラスの端縁に取付けられたスライドピ
ースを、ドアフレーム側のガイド部のガイド溝に
摺動自在に嵌合させて、ドアガラスを上下方向に
ガイドするとともに、該ドアガラス外面とドアフ
レーム外面とを略面一とし、且つ、前記ドアガラ
スの端縁の車室側面とドアフレーム間をシールす
るドアガラスウエザストリツプと、ドア閉時にド
アとボデイ側センタピラー間をシールするドアウ
エザストリツプと、を有してなる自動車のドア構
造において、前記ドアガラスウエザストリツプ
を、前記ガイド部よりも車室側に設けるとともに
前記スライドピースを前記ドアガラス端縁から外
方にガラス面と略平行に突出したブラケツトの先
端に取付け、前記ガイド部を、前記ドアガラス端
縁に向かつて開口して、前記スライドピースを囲
むガイド溝を形成し、その外側壁面が前記ドアガ
ラスと略面一となるようにし、且つ、前記ドアウ
エザストリツプを、前記ドアガラスウエザストリ
ツプの裏面車室側であつて、該ドアガラスウエザ
ストリツプの前後方向に前記センタピラーから離
間した側の端面から、前後方向に該センタピラー
側にオフセツトされた位置に取付けたことを特徴
とする自動車のドア構造。２ドア閉時に、前記オフセツトにより生じた段
差部に先端が入り込み、ドア側に接触するように
ボデイ側のドアウエザストリツプを設けたことを
特徴とする特許請求の範囲第１項記載の自動車の
ドア構造。