JP3569415B2 - 車両のドアミラー配置部分の構造 - Google Patents

車両のドアミラー配置部分の構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両のボディにおけるフロントピラーからドアパネルに渡る車両のドアミラー配置部分の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両に取り付けられるアウタリヤビューミラーには、図6に例示するような運転席側と、助手席側との各フロントドア18に、それぞれ取り付けられるドアミラー10がある。このドアミラー10は、図7及び図8にも例示するようにドア側に固定されるベース部12に対し、鏡14を装着したバイザ部16が使用位置と格納位置との間を回動するよう装着されている。図6に示すように、ドアミラー10を取り付けるフロントドア18には、その窓部における車両進行方向の先端側で、車両ボディのフロントピラー19に隣接した部位に、略三角形のパネル状の支持部20を設け、ここにドアミラー10が取り付けられる。
【0003】
従来のフロントドア18では、図9に示すように、この支持部20は、ドアアウタパネル24とドアリンフォースパネル22で構成され、ドアミラー10は車外表面に螺子締結されるとともに、ドアインナパネル26の窓側端辺がドアリンフォースパネル22の車室内側表面に固着されて構成されている。
【0004】
図6に示すように、この支持部20には、3個のボルト通し用の透孔と、電動格納式ミラーの場合はリード線28通し用の透孔とが穿孔されている。そして図9に示すように、ドアミラー10のベース部12を、支持部20に取り付けるには、ベース部12に植立された3本の植込みボルト(スタッドボルト)30を支持部20の各透孔に通しナット32で締結して取り付ける。なお図6に示すように、リード線28は、支持部20の透孔を通し、さらにドアインナパネル26の透孔を通してフロントドア18の内部に引き入れられて制御用回路の配線に接続される。
【0005】
図9に示す如く、ベース部12を取り付ける支持部20には、その車両室内側の植込ボルト30に締結したナット32、及びリード線28部分を覆すため、支持部20の全面を覆う大形のカバー部材34が取り付けられている。また、ドアミラー10のベース部12と、フロントドア18の支持部20との間には、ガスケット15を配置し、植込ボルト30を挿通する各透孔と、リード線28を通す透孔の周囲のシールをして、車両室内側へ塵埃、水分等が侵入するのを防止している。
【0006】
図9、及び図10に示すように、フロントドア18には、その支持部20から車両前方の部位にフレーム部21が形成されている。このフレーム部21は、ドアアウタパネル24とドアインナパネル26との自由端部をヘミング部で結合し、断面略台形状の閉鎖された枠形状(いわゆる袋断面形状)に構成されている。さらにフレーム部21には、その長さ方向に沿って車両室内側に突出する突条のシール当て部23が形成されている。このように構成されたフロントドア18は、車体に開閉可能に装着した状態で、フレーム部21が、フロントピラー19に沿って隣接するよう設定されている。
【0007】
図6に示すように、フロントピラー19は、車両ボディの屋根を支える柱としての役目をもつ部材で、図10に示すように、断面が略矩形状の閉鎖された枠形状(いわゆる袋断面形状)に構成されている。このフロントピラー19は、2枚の板材の各々対応する長手方向の各側端部を、それぞれ合わせて結合した縁部25、27を有する。この一方の縁部25には、フロントピラー19とフロントドア18のフレーム部21との気密を守るためのシール部材29が取り付けられ、フロントドア18を閉じた状態で、このシール部材29がフレーム部21のシール当て部23に押し付けられ弾性変形しながら密着するよう構成されている。また、他方の縁部27には、フロントガラス35の縁周の一部が、シール部材31により気密を守るよう固着されている。なお、フロントピラー19の車両室内側部分は、カバー33で覆われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような車両における、フロントピラー19に隣接したフロントドア18の窓部の車両前方側にドアミラーを配置する場合には、図10に示す如く並んで配置されたフロントピラー19、フレーム部21、及びドアミラー10のベース部12の全長Mの長い範囲に渡って車両運転者の視界が遮られる。
【0009】
そこで、フロントピラー19、フレーム部21、及びドアミラー10を取り付けるベース部12の各部をそれぞれ小形化することが試みられている。しかし、フロントピラー19のドアミラー10の取付け対応部分は車両の屋根を支える柱の根元に当り、大きな強度を必要とするため、その断面積を小さくすることが困難である。また、フレーム部21は、フロントドア18の車両前方側縁周の枠体を構成するため、これも十分に大きな強度を必要とし、その断面積を小さくすることが困難である。
【0010】
さらに、ドアミラー10の取り付け部分となるベース部12も、ボルトを用いて強固に締結するための場所が必要なので、小形化が困難であった。このように、各部材を小形化するのには限界があって車両におけるドアミラー配置部分の視界を遮る全長Mの範囲を小さくすることが困難であった。
【0011】
本発明は上記事実を考慮し、車両のドアミラーの配置部分に係るフロントピラー、及びフロントドアのフレーム部の強度を十分に強く保つとともに、フロントピラー、ドアのフレーム、及びドアミラーのベース部の部分によって視界を遮る範囲の縮小化が可能な、車両のドアミラー配置部分の構造を新たに提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の車両のドアミラー配置部分の構造は、車両ドア(52)に取り付けられるドアミラー(50)と、
ドア(52)の閉状態でドアミラー(50)の配置部分に対応した車両ボディのピラーの一部に一体に構成したカバー部(106)と、を有し、
カバー部(106)を、ドアミラー(50)取付対応部位の範囲に渡る断面形状に形成すると共に、
カバー部(106)を、ドア(52)のドアミラー(50)の取り付け部分より、車両室内側に配置するよう構成したことを特徴とする。
【0013】
上述のように構成することにより、ピラーのカバー部における断面積を、ドアミラー取付対応部位の範囲まで拡大することにより、この部分の強度を向上できるので、ピラーのドアミラー取付対応部位より車両前方側の部分の断面積を削減して、このピラーの車両前後方向の長さを短くすれば、ドアミラー取付部分による視界を遮る範囲の縮小化を図ることができる。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の車両のドアミラー配置部分の構造において、ドアミラー(50)のベース部(58)を螺子部品化(64、66)で締結するため、車両ドア(52)のドアパネル(78)に形成された支持部(56)と、
車両ドア(52)の支持部(56)に対応する部位を車室内側から離間してカバーするように配置されたドアインナパネル(80)と、
ドアインナパネル(80)の支持部(56)の範囲内における対応部位に、螺子部品(64、66)の締結作業を行える範囲に渡って開口するよう穿設された開口部(92)と、
ドアインナパネル(80)の開口部(92)を覆うように取り付けられるインナーガーニッシュ(94)と、
を有することを特徴とする。
【0015】
上述のように構成することにより、請求項1記載のものに加えて、車両ドアにおける、ドアミラーを取り付けた支持部から水分が侵入しても、この水分がドア内部に入るだけで、これから離間しているドアインナパネルの車内側へ流れ出すことはないので、車両室内側の壁面を漏らすことを防止できる。
【0016】
また、ドアインナパネルの支持部全面に比較して小さな開口である窓部を薄く小さな部材とできるインナーガーニッシュで閉塞できるので、この部分を目立たなくできる。
【0017】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の車両のドアミラー配置部分の構造において、インナーガーニッシュ(94)は、車両ドア(52)が閉じた状態において、ピラーのカバー部(106)と、車両ドア(52)との間に配置されたシール部材(104)に対し車両室外側に配置され、かつピラーのカバー部(106)と車両ドア(52)との間位置に隠されるよう構成されたことを特徴とする。
【0018】
上述のように構成することにより、請求項2記載のものに加えて、車両ドアが閉じた状態で、車両室内から見たとき、車両ドアのドアミラー取付部分に対応するインナーガーニッシュの部分がピラーの影に隠れて表面に出ないので、この部分のデザイン性を向上するよう構成できる。
【0019】
請求項4記載の発明は、請求項1、又は請求項2のいずれかに記載の車両のドアミラー配置部分の構造において、ドアミラー(50)のベース部(58)における少なくとも肉厚の幅の寸法の短い1箇所の部分を、車体外方から貫通した状態で回り止めされるよう取り付けられる螺子部品(66)によって、車両ドア(52)のドアパネル(78)に形成された支持部(56)に締結するよう構成されたことを特徴とする。
【0020】
上述のように構成することにより、請求項1、又は請求項2記載のいずれかのものに加えて、ドアミラーのベース部を従来のスタッドボルトで締結する場合に比べ、車体外方から挿通する小形の螺子部品で締結することにより、ベース部の肉厚を薄くできる。よって、ドアミラー配置部分におけるドアミラーのベース部、車両ドアの支持部、及びピラーとの重なり部分全体の厚さを削減し、視界をより広げるように構成することができる。また、ミラー重心位置が車両内側に寄るため、ミラー取付部の支持剛性が高くなり振動特性が向上する。
【0021】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の車両のドアミラー配置部分の構造において、車両ドア(52)のドアミラー(50)を取り付けるためのドアアウタパネル(78)に設けられた支持部(56)を含み、これよりドアアウタパネル(78)の車両前方向端部までの部分と、
車両ドア(52)の支持部(56)に対応する部位を車室内側から離間してカバーするよう配置されたドアインナパネル(80)の部分とを、
袋断面形状に形成したことを特徴とする。
【0022】
上述のように構成することにより、請求項1記載のものに加えて、車両ドアにおけるドアミラーの取付け部分に対応したドアアウタパネルとドアインナパネルとの袋断面形状の部分の断面積を大きくして、この部分の剛性、及び強度を向上できる。さらに、ドアアウタパネルのドアミラーベース部における締結部から水分等が侵入しても、このドアアウタパネルとドアインナパネルとの間に流れ落ちるので、この侵入した水分がドアインナパネルの車両室内側へ漏れ出すのを防止することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係る、車両にアウタリヤビューミラーを配置する部分の構造が、図1〜図5に示されている。図1に示すように、アウタリヤビューミラーであるドアミラー50は、自動車のフロントドア52の窓部54における車両進行方向の先端側に略三角形状に形成された支持部56に取り付けて用いられる。
【0024】
このドアミラー50は、ベース部58にバイザ部60の基端部が軸着されて構成されている。このバイザ部60の内部には、図示しないが、バイザ部60を使用位置又は格納位置にセットするためのリモートコントロール式電動格納機構と、鏡62の鏡面を所望の方向へ向かせるためのリモートコントロール式鏡面方向調整機構等が装着されている。
【0025】
また、ドアミラー50のベース部58には、ドア側に締結するための2本の植込みボルト(スタッドボルト)64と、1本の頭部付きの螺子部品であるロックボルト66とが3角形の頂点位置に配置されている。
【0026】
図4に示すように、ベース部58は、そのバイザ部60を図に1点鎖線で示す使用位置から、2点鎖線で示す格納位置まで回動するよう軸着している軸部近くの図で縦の側部の断面が、このバイザ部60の最外周面の回動軌跡に沿うような湾曲した凹部曲面である合わせ面58Aに形成されている。この図4に示す合わせ面58A内における、略凹部中央に当るベース部58の幅Lの幅狭部分には、螺子部品であるロックボルト66が配置されている。このベース部58のロックボルト66配置部分は、図2の断面図にも示すように、断面L字状に突設されたバイザ軸支用部69近くの側部の位置に当り、バイザ部60の最外周面のバイザ軸支用部69寄りの部分がより支持部56に接近することになるため、この部位の断面の幅Lの寸法を強度上の限界となるまでに短くなるように設計し、ドア外側に対し、ベース部58の突出寸法と、バイザ部60の最外端までの突出寸法とが削減されている。このベース部58の幅狭部分にロックボルト66を配置するため、ベース部58には、高さの低い筒状のボルト取り付け部68が一体に形成されている。
【0027】
図4、及び図5に示すように、このボルト取り付け部68には、ロックボルト66の回り止め手段としてのロックボルト66の軸部66Aを通す透孔である挿通孔70と、ロックボルト66の頭部66Bを嵌め込むように、頭部66Bと同形の長円状に形成された回り止め凹部72とが形成されている。また、抜け止め手段として、ロックボルト66側には、その頭部66Bに近い軸部66Aの挿通孔70に挿通される部位をロレット仕上げをする。これにより、ロックボルト66が挿通孔70に押し込まれた際、ロックボルト66の軸部66Aのロレットを切った外周面と、挿通孔70の内周面との摩擦で、挿通孔70からロックボルト66が容易に抜け落ちないよう仮止めできる。
【0028】
さらに、凹部72内に、これと同形状で、ロックボルト66の回転軸を中心とする円形以外の形状の頭部66Bが嵌合するので、このロックボルト66にナット67が螺挿される際、凹部72内で頭部66Bが回らないように制止してロックボルト66が回動しないようにできる。
【0029】
また図4に示すように、このベース部58では、その合わせ面58A内において、ボルト取り付け部68内に挿通されたロックボルト66の頭部66Bが露呈することになる。しかし、ベース部58にバイザ部60を軸着した後では、バイザ部60が図4に破線で示す如く回動しても、この合わせ面58Aの中央部位に位置する頭部66Bは常にバイザ部60に隠れているので、外観を損うことはない。
【0030】
図4の断面図に示すように、ベース部58の比較的断面の幅広部分の各所定位置には、それぞれ螺子部品である植込みボルト64が締結されている。このため、ベース部58の所定部位には、高さの高い筒状のボルト取り付け部74が一体的に形成されている。このボルト取り付け部74の孔内には、埋め込みスリーブナット等により螺子孔部を設け、又は孔の内周面に植込みボルト64の螺子山によって螺子溝が切られるようにして、この植込みボルト64の一端部が締結され配置されている。
【0031】
また図1に示すように、ベース部58の中央部からは、バイザ部60のリモートコントロール式の電動格納機構、鏡面方向調整機構等の装置に、制御信号等を送るためのリード線76が引き出されている。なお、図2に示すようにベース部58の支持部56への取り付け面側には、樹脂製のガスケット96が配置されている。
【0032】
ドアミラー50の取り付けの為の支持部56を設けたフロントドア52は、図1〜図4に示すように構成されている。このフロントドア52の窓部54における車両進行方向前方部分の構造は、図2、及び図4の断面図に示すように、車体の外側面となるドアアウタパネル78と、車体の車室内側面となるドアインナーパネル80との間に、補強部材であるドアリンフォース82が配置されて構成されている。
【0033】
また、フロントドア52の支持部56の部位は、ドアアウタパネル78とドアリンフォース82とが一体に締結され、図3に示す如く三角形状の平板部に形成されているので、ドアアウタパネル78とベース部58の取付精度が向上する。図1に示すように、この支持部56には、2本の植込みボルト64とロックボルト66とを挿通するための透孔84が穿孔され、さらにリード線76を通す小矩形状の開口86が穿設されている。
【0034】
図2に示すように、ドアアウタパネル78はその支持部56の部分が他の外表面から凹んだ凹部となるよう形成され、この凹部内にガスケット96を介して取り付けられたベース部58が収まって、ベース部58がドア外表面全体からみて、その突出量が大きくならないように構成されている。
【0035】
さらに、ドアアウタパネル78における支持部56の車両屋根側(図2に向って上方)近くの内面の所定位置は、ドアインナーパネル80の端部にドアアウタパネル78の端部をU字状に折り曲げて嵌め付けたヘミング部88が形成されている。
【0036】
図1及び図2に示すように、ドアインナーパネル80は、そのヘミング部88から支持部56の対応部分を離間してカバーするように形成される。これとともに、ドアインナーパネル80には、支持部56の2本の植込みボルト64とロックボルト66とに各々ナット90を螺合させるときに道具を入れるための最少範囲に渡る開口である窓部92が穿設されている。ドアインナーパネル80には、この窓部92を塞ぐためのカバーとしての薄型のインナーガーニッシュ94が取り付けられている。このインナーガーニッシュ94は、従来のドアミラー支持パネルに用いられたカバーに比べ厚さが薄く小形で廉価であり、ドアインナーパネル80の窓部92の周囲に穿設した透孔にインナーガーニッシュ94の内側から穿設したピンを係合することにより取り付けられている。
【0037】
また、ドアインナーパネル80の板面部57には、フロントドア52における窓部54の窓ガラス55を支持するための溝部53に隣接する部分に沿って、車両室内側に向けて台状に突出する突条のシール当て部59が一体に形成されている。
【0038】
ドアインナーパネル80は、上述の如く構成することにより、フロントドア52が開いたとき、車両室内側から見た外観を、フロントドア52の内側面が窓部54側の支持部56に対応した部位から床側へかけて一体的に連続した形状とし、その支持部56の対応部位にインナガーニッシュ94が取り付けられた形状とされ、外観として一体的な広がりを感じさせるようにできる。これは、従来のように支持部56の対応部分が独立したカバーで構成され、別部品が付いて分断された外感を構成するものに対し、一体感を向上し、ドアミラーの取付部を目立たせないようにする。
【0039】
また、図2に示す如くドアインナパネル80が支持部56から離間した位置に配置されているので、車体外部のドアミラー50部分にかかった水分がベース部58と支持部56との間へ入り、透孔84、又は開口86等から車両室内側へ侵入しても、フロントドア52のドアリンフォース82とドアインナパネル80との間に流れ込み、フロントドア52の下部の孔から外部へ流れ出す。よって、この支持部56から侵入した水分がドアインナーパネル80の車両室内側へ流れ出すのを防止できる。
【0040】
また、図4に示すように、フロントドア52における、ドアミラー50の取り付け部分から車両前方側の端部にかけての部分が、断面略矩形状の閉鎖された大きな枠形状(いわゆる袋断面形状)に構成されている。すなわち、従来は、フロントドア52の支持部56より車両前方側部分に構成していたインナドアパネルの袋断面形状部分を、図4に示すように支持部56を含む広範囲に拡大したので、この部分のアウタドアパネル78とインナドアパネル80とにより構成される袋断面形状の面積を大幅に拡大し、強度を大きく向上できる。しかも、ドアミラー50用の支持部56の幅が十分に広いので、十分な強度を保持したまま、フロントドア52の支持部56より車両前方側部分の断面積を縮小し、フロントドア52の車両前方側端部から支持部56側の車両後方側端部までの幅Nを短くできる。
【0041】
図1、図2、及び図4に示すように、上述のように構成された支持部56に対し、ドアミラー50を締結する作業が行われる。この作業は、まず支持部56の各透孔84に植込みボルト64の一端部とロックボルト66の先端部を挿通し、その各先端からそれぞれナット90を螺挿し、ドアインナパネル80の窓部92から差し入れたインパクトレンチ等の道具で各ナット90を回動することにより締結する作業を行う。なお、リード線76は、開口86を通し、フロントドア52の内部に配置された制御回路に接続される。
【0042】
上述のようにして支持部56にナット90を締結した後、ドアインナパネル80の窓部92をインナガーニッシュ94でカバーして、このドアミラー50の取り付け作業を終了する。
【0043】
上述のように構成した、車両のフロントドア52に配置したドアミラー50の取付部分に対応した、フロントピラーの対応部分には、図4に示すような断面形状のカバー部106が構成されている。すなわち、このフロントピラーには、車内側パネル98と車外側パネル100とを、それぞれ略断面逆への字状に加工し、これらの各対応する端辺部を所定長さ合わせて溶接等の手段で結合することにより、断面略逆への字状の閉鎖された枠形状(いわゆる袋断面形状)の大断面積を有する剛性の高い高強度のカバー部106が形成されている。
【0044】
さらに、フロントピラーのカバー部106は、フロントドア52のドアミラー50の配置部分に対応した部分を、板面部57がカバーされる側面形状に形成するとともに、その車外側パネル100が、インナドアパネル80の車両前方側側面80Aと板面部57及びインナーガーニッシュツ94に隣接して沿うように形成されている。すなわち、フロントピラーのカバー部106を、図4に示すように、フロントドア52の車両前方向端部から、支持部56の車両後方向端部近くまでの範囲を含む広範囲に拡大して、このフロントピラーのカバー部106の強度を十分に大きくできる。しかも、フロントドア52の車両前方向端部から、支持部56の車両後方向端部近くまでの幅が十分に広いので、カバー部106は、十分な強度を保持したまま、フロントピラーにおけるフロントドア52の車両前方向端部より前方の部分の断面積を縮小し、その幅を短縮して、フロントピラーのこの部位の袋断面形状部分の幅寸法を短くできる。よって、フロントピラーの車両前方向端部からフロントドア52のドアミラー取付部分の車両後方側端部までの全長Nを短く設定し、車両運転者の視界が遮られる範囲を十分に小さくできる。
【0045】
また、フロントピラーにおけるカバー部106の車内側パネル98と車外側パネル100との一方の結合部102には、ゴム等の弾性材料で形成されたシール部材104が取り付けられ、フロントドア52を閉じた状態で、このシール部材104がインナドアパネル80のシール当て部59に押し付けられて弾性変形しながら密着し、気密を保つよう構成されている。このため、インナドアパネル80のドアミラー50取付対応部位と、インナーガーニッシュ94とは、フロントドア52の閉状態でフロントピラーにおけるカバー部106の車両外部側に隠されることになり、車両室内側から見えなくされるので、デザインを向上するよう構成することが可能となる。また、インナドアパネル80のドアミラー50取付対応部位、及びインナーガーニッシュ94は、シール部材104から車両室外側に位置するので、例えこの外面が水で濡れても、車両室内側へ水漏れすることを防止できる。なお、図示しないがフロントピラーの他方の結合部には、フロントガラスの縁周の一部がシール部材を介して固着され、また、このフロントピラーの車両室内側はカバーで覆われている。
【0046】
【発明の効果】
本発明の車両のドアミラー配置部分の構造によれば、車両のドアミラーの配置部分に係るフロントピラー、及びフロントドアのフレーム部の強度を十分に強くするとともに、フロントピラー、ドアのフレーム、及びドアミラーのベース部の部分によって視界を遮る範囲の縮小化を可能とするという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両のドアミラー配置部分の構造の一部を示す要部分解斜視図である。
【図2】図1のII−II線に対応したドア要部の断面図である。
【図3】本発明の車両のドアミラー配置部分の構造に係わる車両ドアの支持部の正面図である。
【図4】図1のIV−IV線に対応したドア要部の断面図である。
【図5】本発明の車両のドアミラー配置部分の構造におけるボルト取付部と、これに挿通されるロックボルトとの要部分解斜視図である。
【図6】従来の車両ドアに取り付けられたドアミラーを示す要部概略斜視図である。
【図7】従来のドアミラーの使用状態を示す概略平面図である。
【図8】従来のドアミラーの格納状態を示す概略平面図である。
【図9】従来のドアミラーの図2に対応した部位を示すドア要部の断面図である。
【図10】従来のドアミラーを装着したドア要部の平面断面図である。
【符号の説明】
50 ドアミラー
52 フロントドア
56 支持部
57 板面部
58 ベース部
58A 合わせ面
59 シール当て部
60 バイザ部
64 植込みボルト
66 ロックボルト
68 ボルト取り付け部
70 挿通孔
72 回り止め凹部
74 ボルト取り付け部
76 リード線
78 ドアアウタパネル
80 ドアインナパネル
82 ドアリンフォース
84 透孔
86 開口
88 ヘミング部
90 ナット
92 窓部
94 インナーガーニッシュ
98 車内側パネル
100 車外側パネル
102 結合部
104 シール部材
106 フロントピラーのカバー部

Claims (5)

  1. 車両ドア(52)に取り付けられるドアミラー(50)と、
    前記ドア(52)の閉状態で前記ドアミラー(50)の配置部分に対応した車両ボディのピラーの一部に一体に構成したカバー部(106)と、を有し、
    前記カバー部(106)を、前記ドアミラー(50)取付対応部位の範囲に渡る断面形状に形成すると共に、
    前記カバー部(106)を、前記ドア(52)のドアミラー(50)の取り付け部分より、車両室内側に配置するよう構成したことを特徴とする車両のドアミラー配置部分の構造。
  2. 前記ドアミラー(50)のベース部(58)を螺子部品化(64、66)で締結するため、前記車両ドア(52)のドアパネル(78)に形成された支持部(56)と、
    前記車両ドア(52)の前記支持部(56)に対応する部位を車室内側から離間してカバーするように配置されたドアインナパネル(80)と、
    前記ドアインナパネル(80)の前記支持部(56)の範囲内における対応部位に、前記螺子部品(64、66)の締結作業を行える範囲に渡って開口するよう穿設された開口部(92)と、
    前記ドアインナパネル(80)の前記開口部(92)を覆うように取り付けられるインナーガーニッシュ(94)と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の車両のドアミラー配置部分の構造。
  3. 前記インナーガーニッシュ(94)は、車両ドア(52)が閉じた状態において、前記ピラーのカバー部(106)と、前記車両ドア(52)との間に配置されたシール部材(104)に対し車両室外側に配置され、かつ前記ピラーのカバー部(106)と前記車両ドア(52)との間位置に隠されるよう構成されたことを特徴とする請求項2記載の車両のドアミラー配置部分の構造。
  4. 前記ドアミラー(50)のベース部(58)における少なくとも肉厚の幅の寸法の短い1箇所の部分を、車体外方から貫通した状態で回り止めされるよう取り付けられる螺子部品(66)によって、前記車両ドア(52)のドアパネル(78)に形成された支持部(56)に締結するよう構成されたことを特徴とする請求項1、又は請求項2のいずれかに記載の車両のドアミラー配置部分の構造。
  5. 前記車両ドア(52)の前記ドアミラー(50)を取り付けるためのドアアウタパネル(78)に設けられた支持部(56)を含み、これより前記ドアアウタパネル(78)の車両前方向端部までの部分と、
    前記車両ドア(52)の前記支持部(56)に対応する部位を車室内側から離間してカバーするよう配置されたドアインナパネル(80)の部分とを、
    袋断面形状に形成したことを特徴とする請求項1記載の車両のドアミラー配置部分の構造。
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