JP3062335U - エアゾ―ル容器の内容物処理具 - Google Patents

エアゾ―ル容器の内容物処理具

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JP3062335U
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明三 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内容物を噴出させる操作部の構造が互いに異
なる第1エアゾール容器及び第2エアゾール容器のいず
れにも使用可能であり、しかも、その使用により、それ
らのエアゾール容器の内容物の抜取りを安全に、しかも
周囲を汚さずに行うことのできるエアゾール容器の内容
物処理具を提供する。 【解決手段】 中空のカバー部110にノズル8を設け
る。ノズル8は、第1エアゾール容器の可動ステム3を
挿入する可動ステム挿入部82と、可動ステム3の先端
外周部に突き当たる当り部83と、第2エアゾール容器
の固定ステムを挿入する固定ステム挿入部85と、作用
ピン9とを有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、エアゾール容器の内容物処理具に関する。
【0002】
【従来の技術】
エアゾール容器は、塗料や洗浄剤、潤滑油、薬剤、芳香剤などを噴射すること に汎用されており、その内容物には、上掲した塗料などの有効成分やその有効成 分を加圧するためのガス(加圧用ガス)などが含まれる。また、この種のエアゾ ール容器の殆どは、手の指で行う押込み操作を通じて内容物が噴出されるように なっている。現在、上記したような手の指で押込み操作が行われる操作部の構造 には大別して2つのタイプがあり、それらを図8及び図9に示してある。
【0003】 図8に示したタイプの操作部M1は、図示していないエアゾール容器の上蓋部 (後述する)に固着される口金1に取り付けられていて、弁機構2と可動ステム 3とを備えている。弁機構2は、口金1の円筒部11に固着された上部開放の筒 体でなる弁箱21と、この弁箱21の上端と上記円筒部11の上端に連設された 円板部12とにより挟持されたパッキン22と、弁箱21に上下動可能に収容さ れた弁体23と、この弁体23に開設された弁孔25と、弁体23をパッキン2 2に押し付けるためのばね体26と、を備えている。なお、弁箱21には接続口 28が設けられており、この接続口28に、内容物を弁箱21の内部を経て上記 弁孔25に導くチューブ29が接続されている。これに対し、可動ステム3は、 上記弁体23に一体に形成されていて、上記円板部12の孔部13を挿通してそ の上方へ突き出ている。この可動ステム3は、上記弁孔25に連通して先端で開 口された通路31を有している。
【0004】 このタイプの操作部M1を備えたエアゾール容器では、図示のように弁孔25 がパッキン22によって塞がれているときには、その弁孔25が閉じているので 、可動ステム3の先端の開口32からは内容物が噴出しない。一方、可動ステム 3を押込み操作して矢印D1のように押し込むと、その可動ステム3と共に弁体 23がばね体26の力に抗して下動するので、弁孔25がパッキン22の下側に 押し下げられて開く。こうして弁孔25が開かれると、チューブ29により導か れた内容物が、弁箱21の内部と隙間とを経て弁孔25に達し、その弁孔25を 通過した後、可動ステム3の通路31を通って先端の開口32から噴出する。
【0005】 図9に示したタイプの操作部M2は、図示していないエアゾール容器の上蓋部 (後述する)に固着される口金4に取り付けられていて、弁機構5と固定ステム 6とを備えている。固定ステム6は、その下端部が口金4の凹入部41に固着さ れている。また、この固定ステム6は、弁機構5を内蔵している根元側の径大筒 部61と、その径大筒部61に肩部62を介して連設された先端側の径小筒部6 3とを有している。そして、径小筒部63には、先端で開口しかつ上記径大筒部 61の内部空間に連通された通路65が設けられていて、この通路65によって 操作ピン挿入孔64が形成されている。これに対し、弁機構5は、固定ステム6 の径小筒部63の下端によって取り囲まれた弁孔51と、その径大筒部61に収 容された弁体52と、この弁体52を弁孔51の周囲の弁座53に押し付けるた めのばね体54と、を備えている。なお、口金4の凹入部41には、内容物を導 くチューブ55が挿入されている。
【0006】 このタイプの操作部M2を備えたエアゾール容器では、図示のように弁孔51 が弁体52によって塞がれているときには、その弁孔51が閉じているので、固 定ステム6の先端の開口66からは内容物が噴出しない。一方、固定ステム6の 操作ピン挿入孔64に操作ピン71を図示のように挿入した後、その操作ピン7 1を押込み操作して矢印D2のように押し込むと、弁体52がばね体54の力に 抗して下動するので、弁体52と弁座53との間に隙間が形成されて弁孔51が 開く。そして、弁孔51が開かれたときには、チューブ55により導かれた内容 物が、固定ステム6の径大筒部61の内部を経て弁孔51に達し、その弁孔51 を通過した後、径小筒部63の通路65を通って先端の開口66から噴出する。 なお、上記操作ピン71は、固定ステム6に着脱可能なカバーノズル7に設けら れており、このカバーノズル7を固定ステム6に装着した状態で、そのカバーノ ズル7の押圧部72を押圧することによって押し込まれる。また、カバーノズル 7にはノズル73が備わっている。
【0007】 ここで、図8のタイプの操作部M1を備えるエアゾール容器を第1エアゾール 容器とし、図9のタイプの操作部M2を備えるエアゾール容器を第2エアゾール 容器とする。これらの第1エアゾール容器及び第2エアゾール容器では、塗料な どの有効成分の殆どを消費した後でも、内部圧力は残留する加圧用ガスによって 高圧に保たれていることが多いので、その加圧用ガスを抜き取ってからエアゾー ル容器を廃棄処分することが望まれている。また、残留している有効成分が必ず しも無害であるとは限らないので、そのような有効成分を抜き取ってからエアゾ ール容器を廃棄することが望まれる場合もある。そして、第1及び第2のエアゾ ール容器において、残留している加圧用ガスや有効成分を抜き取る手段には、エ アゾール容器を穿孔して開口を形成し、その開口から加圧用ガスや有効成分を噴 出させて抜き取る方法がある。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、エアゾール容器を穿孔する従来の方法は安全性に問題があり、 また、塗料などの有効成分がガスと共に噴出して周囲の人や場所を汚すおそれが 大きいという問題があった。
【0009】 本考案は以上の状況の下でなされたものであり、上記した第1及び第2の各エ アゾール容器の両方に共用することが可能であり、いずれのエアゾール容器に使 用した場合でも、そのエアゾール容器の内容物の抜取りを安全に行うことのでき るエアゾール容器の内容物処理具を提供することを目的とする。
【0010】 また、本考案は、周囲を汚さずにエアゾール容器の内容物を抜き取ることので きるエアゾール容器の内容物処理具を提供することを目的とする。
【0011】 さらに、本考案は、第1エアゾール容器又は第2エアゾール容器のキャップと して使用することのできるエアゾール容器の内容物処理具を提供することを目的 とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るエアゾール容器の内容物処理具では、一端が開放された中空のカ バー部に、そのカバー部の内側に向けて突き出た筒状のノズルが設けられている 。
【0013】 上記ノズルには、第1エアゾール容器の可動ステムが挿入される可動ステム挿 入部と、その可動ステム挿入部に挿入された上記可動ステムの先端外周部に突き 当たってその可動ステムを押込み操作するときにその可動ステムを支える段付状 の当り部とが設けられている。上記第1エアゾール容器には、図8のタイプの操 作部を備えるエアゾール容器が相当している。したがって、第1エアゾール容器 は、可動ステムを押込み操作することにより開かれる弁孔を有しかつその弁孔が 開かれたときに可動ステムの通路を通してその先端の開口から内容物が噴出され 、その弁孔が閉じているときには上記開口からの内容物の噴出が止まるようにな っている。
【0014】 この構成は、第1エアゾール容器の内容物の抜取り作業を行うのに必要な構成 であり、この構成を備えているため、第1エアゾール容器の内容物の抜取り作業 を次のように行うことができるようになる。すなわち、可動ステムをノズルの可 動ステム挿入部に挿入してその先端外周部を当り部に突き当てて支えさせ、この 状態から、たとえばカバー部を押し付けて可動ステムを押込み操作する。このよ うにすると、弁孔が開き、第1エアゾール容器に残っている加圧用ガスなどの内 容物が可動ステムの先端の開口から噴出した後、ノズルからカバー部の内部空間 に噴出する。
【0015】 上記ノズルには、上記のような第1エアゾール容器の内容物の抜取り作業を行 うのに必要な構成と併せて、第2エアゾール容器の内容物の抜取り作業を行うの に必要な次の構成が備わっている。すなわち、上記ノズルには、第2エアゾール 容器の固定ステムが挿入される固定ステム挿入部と、その固定ステム挿入部に挿 入された上記固定ステムの上記操作ピン挿入孔に挿入されて上記弁孔が開く位置 まで押し込まれる作用ピンとが設けられている。上記第2エアゾール容器には、 図9のタイプの操作部を備えるエアゾール容器が相当している。したがって、第 2エアゾール容器は、操作ピン挿入孔を形成して先端で開口する通路を備えた固 定ステムの上記操作ピン挿入孔に挿入された操作ピンを押込み操作することによ り開かれる弁孔を有しかつその弁孔が開かれたときに上記通路を通して上記開口 から内容物が噴出され、その弁孔が閉じているときには上記開口からの内容物の 噴出が止まるようになっている。
【0016】 この構成は、第2エアゾール容器の内容物の抜取り作業を行うのに必要な構成 であり、この構成を備えているため、第2エアゾール容器の内容物の抜取り作業 を次のようにして行うことができるようになる。すなわち、固定ステムをノズル の固定ステム挿入部に挿入してその固定ステムの操作ピン挿入孔に作用ピンを挿 入し、この状態から、たとえばカバー部を押し付けて作用ピンを弁孔が開く位置 まで押し込むことによって弁孔を開くと、第2エアゾール容器に残っている加圧 用ガスなどの内容物が固定ステムの先端の開口から噴出した後、ノズルからカバ ー部の内部空間に噴出する。
【0017】 本考案に係るエアゾール容器の内容物処理具では、上記ノズルの基部に上記可 動ステム挿入部と上記当り部とが形成され、その当り部との隣接箇所に上記固定 ステム挿入部が形成されていると共に、そのノズルの閉塞された先端部を始点と して上記作用ピンがそのノズルの内部通路内で上記基部に向けて立ち上げられ、 そのノズルの先端部の周壁にノズル孔が開設されている、という構成を採用する ことが可能であり、このようにすることによって、ノズルに、可動ステム挿入部 、当り部、固定ステム挿入部及び作用ピンを無理なく具備させることが可能にな る。
【0018】 本考案に係るエアゾール容器の内容物処理具では、上記可動ステム挿入部の始 部に、その可動ステム挿入部から遠ざかるほど径大になった外拡がりのステム案 内面が設けられていると共に、上記固定ステムが、その固定ステムの根元側の径 大筒部とその径大筒部に肩部を介して連設された先端側の径小筒部とを有し、上 記ステム案内面が、上記固定ステムの上記肩部に当たって上記固定ステム挿入部 への上記固定ステムの挿入代を規制するストッパ面を形成していることが望まし い。このようになっていると、ノズルの可動ステム挿入部に第1エアゾール容器 の可動ステムを挿入するときに、その可動ステムがステム案内面によって可動ス テム挿入部に導かれるので、可動ステムを可動ステム挿入部に差込みやすくなる 。また、ノズルの固定ステム挿入部に第2エアゾール容器の固定ステムを挿入し て押し込むときに、その押込み代が上記ステム案内面によって形成されているス トッパ面によって規制されるため、作用ピンが固定ステムの操作ピン挿入孔に必 要以上に押し込まれることがなくなる。
【0019】 本考案に係るエアゾール容器の内容物処理具において、上記カバー部の一端の 開放口の口縁が、上記第1エアゾール容器又は第2エアゾール容器に着脱可能な 装着部として形成されていることが望ましい。このようになっていると、カバー 部の一端の開放口の口縁を第1エアゾール容器又は第2エアゾール容器に装着す ることにより、上記内容物処理具を第1エアゾール容器の可動ステムや第2エア ゾール容器の固定ステムを保護するためのキャップとして使用することができる ようになる。
【0020】
【考案の実施の形態】
図1は第1エアゾール容器Bのキャップとして用いられている本考案に係る内 容物処理具Aの断面図、図2は図1に示された内容物処理具AのII線方向から 見た矢視図、図3は図1に示された内容物処理具AのIII線方向から見た矢視 図、図4は図1に示された内容物処理具AのIV線方向から見た矢視図、図5は ノズル8の先端部をその斜め下から見た概略部分斜視図、図6は第1エアゾール 容器の内容物の抜取り作業時の内容物処理具Aの使用状態を示す断面図、図7は 第2エアゾール容器の内容物の抜取り作業時の内容物処理具Aの使用状態を示す 断面図である。
【0021】 内容物処理具Aはプラスチックの一体成形体でなる。図1〜図4に示すように 、この内容物処理具Aは、円筒状の胴体部112とその胴体部112の一端側に 傾斜して連設された平坦な上板部113とを備える中空のカバー部110と、こ のカバー部110の一端の開放口の口縁、すなわち上記胴体部112の下端の口 縁に具備された装着部120とを有している。胴体部112は、上板部113の 頂部側で背高になっており、その背高部分から周方向に離れるほど漸次背低にな っている。
【0022】 第1エアゾール容器Bは板金加工によって製造されており、その第1エアゾー ル容器Bの胴体部210と上蓋部220とが巻締め結合部によって結合されてい て、この巻締め結合部がリング状の縁枠部230を形成している。また、上蓋部 220に、図8で説明した口金1が取り付けられている。上記縁枠部230に上 記カバー部110の装着部120を嵌合させることによって、そのカバー部11 0が第1エアゾール容器Bに装着される。この装着状態では、カバー部110が 、口金1の中央部で上向きに突き出た可動ステム3の周囲を覆ってその可動ステ ム3を保護するようになっている。
【0023】 可動ステム3にはカバーノズル36が着脱可能になっている。カバーノズル3 6は図示していないヒンジを中心にして回動式にステムに着脱可能になっている のであって、そのカバーノズル36をヒンジを中心にして倒伏させると、そのカ バーノズル36が図1のように可動ステム3に装着される一方で、そのカバーノ ズル36をヒンジを中心にして起立させると、そのカバーノズル36が可動ステ ム3を離脱してその可動ステム3の側方に退避して起立するようになっている。 このような第1エアゾール容器Bでは、たとえば可動ステム3に装着したカバー ノズル36を押して可動ステム3を押し込むという押込み操作が行われる。また 、押込み力を解除すると、可動ステム3が図8で説明したばね体26の力で元位 置に復帰する。なお、カバー部110を第1エアゾール容器Bから取り外すとき には、装着部120を縁枠部230から離脱させればよい。
【0024】 上記内容物処理具Aは、図示していない第2エアゾール容器のキャップとして 使用するように形成することも可能である。すなわち、上記内容物処理具Aは、 そのカバー部110の一端の開放口の口縁が、第1エアゾール容器B又は第2エ アゾール容器に着脱可能な装着部120として形成されていれば、その装着部1 20を利用して第1エアゾール容器又は第2エアゾール容器に装着できるように なる。
【0025】 図1に示したように、上記カバー部110に、そのカバー部110の内側に向 けて突き出た筒状のノズル8が一体成形で設けられている。このノズル8は、そ の基部81がカバー部110の頂部に位置している。ノズル8は、その基部81 にカバー部110の外側に向かって開口しかつ上記した可動ステム3の先端が挿 入される可動ステム挿入部82と、この可動ステム挿入部82に挿入された可動 ステム3の先端外周部に突き当たる段付状の当り部83と、可動ステム挿入部8 2の始部に連設されてその可動ステム挿入部82から遠ざかるほど径大になった 外拡がりのステム案内面84とを有していると共に、上記当り部83との隣接箇 所に形成された固定ステム挿入部85とを有し、さらに、ノズル8の閉塞された 先端部を始点として作用ピン9がそのノズル8の内部通路87内で上記基部に向 けて立ち上げられ、そのノズル8の先端部の周壁にノズル孔86が開設されてい る。図5のように、ノズル孔86は、ノズル8の先端部の周方向の2箇所に近接 して開設されていて、そのノズル孔86の周囲には、カバー部110の広い内部 空間Sが存在している。
【0026】 さらに、固定ステム挿入部85は、第2エアゾール容器に具備されるところの 、図9で説明した操作部M2の固定ステム6の径小筒部63を挿入可能な内径を 有している。また、上記作用ピン9は、図9で説明した操作ピン71に対応して 設けられているのであり、その長さが、ノズル8の固定ステム挿入部85に図9 で説明した固定ステム6の径小筒部63を挿入したときにその固定ステム6の操 作ピン挿入孔64に挿入されて図9で説明した弁機構5の弁体52を押込み操作 することができる長さになっている。また、上記ステム案内面84は、上記固定 ステム6の肩部62に当たってその押込み代を規制するストッパ面88を形成し ている。
【0027】 内容物処理具Aを用いて第1エアゾール容器Bの内容物を抜き取る作業の一例 を図6を参照して説明する。すなわち、カバーノズル36を可動ステム3から取 り外すか、あるいは、カバーノズル36をヒンジを中心にして起立させて可動ス テム3の側方に退避させるかする。そして、カバー部110のノズル8の可動ス テム挿入部82に、可動ステム3を挿入することによってその可動ステム3の先 端外周部をノズル8の当り部83に突き当てて支えさせる。次に、カバー部11 0を押し下げることにより可動ステム3を図示のように押し込むという押込み操 作を行うと、冒頭で説明したように、可動ステム3と共に弁体23がばね体26 の力に抗して下動してパッキン22と弁体23との間に隙間aが形成され、同時 に弁孔25が開放される。そのため、チューブ29により導かれた内容物が、弁 箱21の内部と上記隙間aとを経て弁孔25に達し、その弁孔25を通過した後 、可動ステム3の通路31を通って先端の開口32から噴出し、さらに、ノズル 8の内部通路87を通ってノズル孔86からカバー部110の内部空間Sに噴出 する。この抜取り作業を行う場合、当り部83は可動ステム3の先端外周部に突 き当たるだけであるので、可動ステム3の先端の開口32が当り部83によって 塞がれることはない。また、可動ステム挿入部82に可動ステム3の先端を差し 込むときには、その可動ステム3がステム案内面84によって可動ステム挿入部 82に導かれるので、可動ステム3が確実に可動ステム挿入部82に差し込まれ る。
【0028】 次に、内容物処理具Aを用いて第2エアゾール容器の内容物を抜き取る作業の 一例を図7を参照して説明する。すなわち、カバー部110のノズル8の固定ス テム挿入部85に、固定ステム6の径小筒部63を挿入することによって、その 固定ステム6の操作ピン挿入孔64にノズル8側の作用ピン9を挿入させる。こ の後、カバー部110を押し下げることにより、作用ピン9で弁機構5の弁体5 2を押込み操作すると、冒頭で説明したように、弁体52がばね体54の力に抗 して下動して弁体52と弁座53との間に隙間bが形成されて弁孔51が開放さ れる。そして、弁孔51が開放されると、チューブ55により導かれた内容物が 、固定ステム6の径大筒部61の内部と隙間bとを経て弁孔51に達し、その弁 孔51を通過した後、径小筒部63の通路65を通って先端の開口66から噴出 し、さらに、ノズル8の内部通路87を通ってノズル孔86からカバー部110 の内部空間Sに噴出する。この抜取り作業においては、ステム案内面84によっ て形成されているストッパ面88が、固定ステム6の肩部62に当たってノズル 8の押込み代を規制するので、作用ピン9によって弁機構5に無理な力が加えら れるといった事態が起こらない。
【0029】
【考案の効果】
本考案に係るエアゾール容器の内容物処理具は、第1エアゾール容器であるか 第2エアゾール容器であるかに関係なく、その内容物の抜取り作業を行うことが でき、しかも、その抜取り作業を安全に、周囲の人や場所を汚すことなく行える ようになる。また、第1エアゾール容器や第2エアゾール容器のキャップとして 利用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1エアゾール容器に装着されている本考案に
係る内容物処理具の断面図である。
【図2】図1に示された内容物処理具のII線方向から
見た矢視図である。
【図3】図1に示された内容物処理具のIII線方向か
ら見た矢視図である。
【図4】図1に示された内容物処理具のIV線方向から
見た矢視図である。
【図5】ノズルの先端部をその斜め下から見た概略部分
斜視図である。
【図6】第1エアゾール容器の内容物の抜取り作業時の
使用状態を示す断面図である。
【図7】第2エアゾール容器の内容物の抜取り作業時の
使用状態を示す断面図である。
【図8】第1エアゾール容器に採用されているタイプの
操作部の構造を示した断面図である。
【図9】第2エアゾール容器に採用されているタイプの
操作部の構造を示した断面図である。
【符号の説明】
A 内容物処理具 B 第1エアゾール容器 3 可動ステム 6 固定ステム 8 ノズル 9 作用ピン 25 弁孔 31 通路 51 弁孔 61 径大筒部 62 肩部 63 径小筒部 64 操作ピン挿入孔 65 通路 71 操作ピン 82 可動ステム挿入部 83 当り部 84 ステム案内面 85 固定ステム挿入部 86 ノズル孔 88 ストッパ面 110 カバー部 120 装着部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が開放された中空のカバー部に、そ
    のカバー部の内側に向けて突き出た筒状のノズルが設け
    られ、 そのノズルに、先端で開口する通路を備えた可動ステム
    を押込み操作することにより開かれる弁孔を有しかつそ
    の弁孔が開かれたときに上記通路を通して上記開口から
    内容物が噴出され、その弁孔が閉じているときには上記
    開口からの内容物の噴出が止まるようになっている第1
    エアゾール容器の上記可動ステムが挿入される可動ステ
    ム挿入部と、その可動ステム挿入部に挿入された上記可
    動ステムの先端外周部に突き当たってその可動ステムを
    押込み操作するときにその可動ステムを支える段付状の
    当り部とが設けられていると共に、操作ピン挿入孔を形
    成して先端で開口する通路を備えた固定ステムの上記操
    作ピン挿入孔に挿入された操作ピンを押込み操作するこ
    とにより開かれる弁孔を有しかつその弁孔が開かれたと
    きに上記通路を通して上記開口から内容物が噴出され、
    その弁孔が閉じているときには上記開口からの内容物の
    噴出が止まるようになっている第2エアゾール容器の上
    記固定ステムが挿入される固定ステム挿入部と、その固
    定ステム挿入部に挿入された上記固定ステムの上記操作
    ピン挿入孔に挿入されて上記弁孔が開く位置まで押し込
    まれる作用ピンとが設けられていることを特徴とするエ
    アゾール容器の内容物処理具。
  2. 【請求項2】 上記ノズルの基部に上記可動ステム挿入
    部と上記当り部とが形成され、その当り部との隣接箇所
    に上記固定ステム挿入部が形成されていると共に、その
    ノズルの閉塞された先端部を始点として上記作用ピンが
    そのノズルの内部通路内で上記基部に向けて立ち上げら
    れ、そのノズルの先端部の周壁にノズル孔が開設されて
    いる請求項1に記載したエアゾール容器の内容物処理
    具。
  3. 【請求項3】 上記可動ステム挿入部の始部に、その可
    動ステム挿入部から遠ざかるほど径大になった外拡がり
    のステム案内面が設けられていると共に、上記固定ステ
    ムが、その固定ステムの根元側の径大筒部とその径大筒
    部に肩部を介して連設された先端側の径小筒部とを有
    し、上記ステム案内面が、上記固定ステムの上記肩部に
    当たって上記固定ステム挿入部への上記固定ステムの挿
    入代を規制するストッパ面を形成している請求項2に記
    載したエアゾール容器の内容物処理具。
  4. 【請求項4】 上記カバー部の一端の開放口の口縁が、
    上記第1エアゾール容器又は第2エアゾール容器に着脱
    可能な装着部として形成されている請求項1ないし請求
    項3のいずれかに記載したエアゾール容器の内容物処理
    具。
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