JP2001019067A - 蓋を備えたエアゾール容器 - Google Patents
蓋を備えたエアゾール容器Info
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Abstract
備えたエアゾール容器を提供する。 【解決手段】 容器2上部全体を覆う筒状の外蓋6と、
容器2上部のマウンテンカップ部3に支持されるととも
にマウンテンカップ部3の中央部3cにノズル15を介
して取り付けられた噴射ボタン4を覆う筒状の内蓋7と
を有し、外蓋6と内蓋7とが一体になった蓋5を備えた
エアゾール容器1Aにおいて、外蓋6と内蓋7とを連結
して一体にする連結部8aと、ガス抜きの際にマウンテ
ンカップ部3のかしめ縁3aに係合する内蓋7の筒体1
2縁に設けられた係止突起14とを具備した。
Description
残留ガスのガス抜きを簡単に行ない得る蓋を備えたエア
ゾール容器に関する。
抜くには、穿孔機を使うか、或いは釘やドリルなどの穿
孔具を使うかして容器胴部に噴出孔を穿設し、この噴出
孔から残留ガスを噴出させてガスを抜く方法が採用され
ている。しかし、穿孔機を使う方法は、設備費や穿孔機
の設置場所の点で問題がある。一方、穿孔具を使う方法
は、作業労力と作業時間を要するとともに、破裂等の万
一の危険などの問題がある。
すような蓋を備えたエアゾール容器が提案されている
(特開平10−53289号公報)。このエアゾール容
器31は、容器32の上部にノズル36に取り付けられ
た噴射ボタン34が設けられ、噴射ボタン34が設けら
れた容器32の上部にキャップ状の蓋35が被嵌されて
いる。また、蓋35の天井部35aの中央部位には、貫
通孔37が穿設されている。
(B)に示すように蓋35を容器32から外して、容器
32の上部に設けられた噴射ボタン34を押圧すること
によって噴出口34aから内容物を吹き出させて使用す
る。また、使い切った後は、噴射ボタン34をノズル3
6から外し、図8に示すように蓋35を逆転させて貫通
孔37にノズル36のノズル口36aを挿入した状態で
蓋35を容器32の上部に装着し、開放されたノズル3
6から残留ガスを放出させている。
アゾール容器31のガス抜き方法は、ガス抜きに際し
て、まず噴射ボタン34をノズル36から外し、また蓋
35を逆転させ、容器32の上部に装着してガス抜きを
行わなければならない。そのために、容器32から残留
ガスを抜くガス抜き作業が面倒であった。
ものであり、その目的は簡単に残留ガスを抜き取ること
ができる蓋を備えたエアゾール容器を提供することにあ
る。
の本発明に係る請求項1記載の蓋を備えたエアゾール容
器は、容器上部全体を覆う筒状の外蓋と、容器上部のマ
ウンテンカップ部に支持されるとともに該マウンテンカ
ップ部の中央部にノズルを介して取り付けられた噴射ボ
タンを覆う筒状の内蓋とを有し、前記外蓋と内蓋とが一
体になった蓋を備えたエアゾール容器において、前記外
蓋と内蓋とを連結して一体にする連結部と、ガス抜きの
際に前記マウンテンカップ部のかしめ縁に係合する前記
内蓋の筒体縁に設けられた係止突起とを具備したことを
特徴とする。
箇所以上設けることが好ましいが、少なくとも線対称に
2箇所設けるようにしてもよい。また、内蓋の筒体は、
マウンテンカップ部の形状に対応させて円筒体が好まし
いが、マウンテンカップ部の形状に対応させて三角以上
の多角形にすることができる。
ガスを抜く際に、蓋の内蓋部分を押圧すると、外蓋と内
蓋とを連結している連結部が撓んで内蓋が降下し、内蓋
の天井部により噴射ボタンが押し下げられ、押し下げら
れた内蓋の筒体縁に設けられた係止突起がマウンテンカ
ップ部のかしめ縁に係合される。したがって、噴射ボタ
ンが継続的に押し下げられた状態になって、ノズルの開
閉口が開放されたままになって、残留ガスが抜き取られ
る。
の前記外蓋と内蓋とを一体にした連結部は、可撓性を有
することを特徴とする。
ガスを抜く際に、内蓋部分を押圧すると、外蓋と内蓋と
を連結している可撓性のある連結部が大きく撓んで内蓋
部分が降下し、外蓋及び内蓋の天井部が反転し、内蓋の
係止突起がマウンテンカップ部のかしめ縁に係合され、
内蓋の天井部により噴射ボタンが継続的に押し下げられ
る。また、噴射ボタンには、さらに外蓋及び内蓋の反転
されたバネ圧力が加わって噴射ボタンをより確実に押圧
し、残留ガスが確実に抜き取られる。
の前記外蓋と内蓋とを一体にした連結部は、軟弱性を有
することを特徴とする。
ガスを抜く際に、内蓋部分を押圧すると、外蓋と内蓋と
を連結している軟弱な連結部が切断され、独立した内蓋
のみが降下し、内蓋の係止突起がマウンテンカップ部の
かしめ縁に係合され、内蓋の天井部により噴射ボタンが
継続的に押し下げられて、残留ガスが抜き取られる。ま
た、連結部の切断により、蓋の天井部が開口されて、開
放された開放口からガス抜き取り状況が確認できる。
アゾール容器を、図面に基づいて詳細に説明する。図1
から図4は、本発明に係る蓋を備えたエアゾール容器の
第1実施形態を示す。図1(A)は、第1実施形態の一
部断面側面図、図1(B)はその平面図、図2は内蓋部
分の斜視図、図3は第1実施形態の使用状態を示す側面
図、図4は第1実施形態の残留ガスを抜き取る状態を示
す一部断面側面図である。
ガスとともに所定の内容物が圧縮され、充填されている
金属製の容器2と、噴射ボタン4がその中央部3cに取
り付けられたマウンテンカップ部3とを備えている。ま
た、容器2の上部には、例えばプラスチック製の蓋5が
被嵌されている。なお、容器2は、金属製に限らず、ま
た蓋5もプラスチック製に限らず、その他のエアゾール
容器に適する材料が用いられる。
筒状の外蓋6と、容器2の上部のマウンテンカップ部3
に支持されるとともに、マウンテンカップ部3の中央部
3cにノズル15を介して取り付けられた噴射ボタン4
を覆う小径筒状の内蓋7とを備えている。外蓋6と内蓋
7は、天井部6a,天井部7aで放射状に配置された4
本の可撓性ある連結部8aで連結されて、外蓋6と内蓋
7が一体になっている。なお、各連結部8a間には、図
1(B)に示すように、薄肉になった円弧状凹溝又は円
弧状貫通孔9が形成されている。
の上部上端のかしめ縁2aに係合する係止突起11が設
けられている。一方、蓋5の内蓋7の筒体12下端に
は、図2に示すように円周方向に等間隔に3つの逆U字
状の切欠部13が形成されて弾力性を有する筒体12に
なっている。
にマウンテンカップ部3の上部上端のかしめ縁3aに内
周側から係合される係止突起14が設けられている。す
なわち、内蓋7の外径は、マウンテンカップ部3の内径
より若干小さくなって、係止突起14が外周側に突出し
て設けられている。噴射ボタン4は、マウンテンカップ
部3の中央部3cに設けられたノズル15に取り付けら
れている。一方、内蓋7の天井部7a内壁面には、ガス
抜きの際に噴射ボタン4を押圧する円錐台状の押圧突起
16が設けられている。
係止突起14がマウンテンカップ部3上部上端のかしめ
縁3a内周側に支持され、外蓋6の筒体10下縁の係止
突起11は、容器2の上部上端のかしめ縁2aに係合さ
れて、蓋5が容器2の上部を固く被嵌している。使用す
る際には、図3に示すように蓋5を容器2から外して露
出した噴射ボタン4を押圧することにより、噴出口4a
から内容物が噴射されて使用することができる。
示すように容器2上部に蓋5を被嵌した状態で、内蓋7
の天井部7aを押圧することによって、外蓋6と内蓋7
とを連結している連結部8aが撓んで天井部6a及び天
井部7aが反るように反転する。
ンテンカップ部3のかしめ縁3aに係合され、天井部7
a内壁面に設けられた押圧突起16による押圧と、天井
部6a及び天井部7aが反ることによるばね力が加わっ
て噴射ボタン4が継続的に確実に押し下げられ、噴射ノ
ズルが開放されたままの状態になる。つまり、容器2に
被嵌された内蓋7の天井部7aの部分を押すだけで、ノ
ズル15の開閉口が開放されたままになって、容器2に
残存する残留ガスが簡単に、しかも確実に抜き取ること
ができる。
5は本発明に係る蓋を備えたエアゾール容器の第2実施
形態であり、図5(A)はその一部断面側面図、図5
(B)はその平面図、図6は第2実施形態の残留ガスを
抜き取る状態を示す一部断面側面図である。
1実施形態とほぼ同様の構造になっている。このエアゾ
ール容器1Bは、第1実施形態と異なり、蓋5の外蓋6
と内蓋7とを連結している放射状の連結部8bが軟弱性
を有している。ここで軟弱性とは、内蓋7の天井部7a
を1〜10kgの力、好ましくは約5kgの力で押圧す
ると切断する程度をいう。
ば、使用後のガス抜きの際に、容器2上部に蓋5を被嵌
したままで、蓋5の内蓋7の天井部7aを押圧すると、
図6に示すように外蓋6と内蓋7とを連結している連結
部8bが切断され独立した内蓋7が降下して、天井部7
a内壁面に設けられた押圧突起16が噴射ボタン4を押
圧し、内蓋7下縁の係止突起14がマウンテンカップ部
3のかしめ縁3aに係合され、ノズル15の開閉口が開
放され、容器2に残存する残留ガスが簡単かつ確実に抜
き取られる。
aが切断された際に、内蓋7の天井部7aが反るように
反転する構成としてないので、押圧突起16は第1実施
形態に比べて長くする必要がある。しかしながら、内蓋
7の天井部7aが反るように反転する構成も当然可能で
あり、その場合には、第1実施形態と同様にばね力が働
いて噴射ボタン4を確実に押圧保持できる。また、この
実施形態のエアゾール容器1Bの場合には、連結部8b
の切断によって蓋5の天井部が開口されるため、残留ガ
スが抜け出るのを観察し、確認することができる。
ップ部に対応させて内蓋の形状は、円筒体が最適である
が、マウンテンカップ部の形状に対応させて四角形や六
角形等の三角以上の多角形筒体にすることができる。ま
た、ガス抜きの際に、噴射ボタンの噴射口から噴射され
た残留ガスは、内蓋の切欠部を通して内蓋外へ噴出させ
ることになるが、切欠部とは別に噴射ボタンの噴射口に
該当する内蓋の筒体の位置に貫通孔を穿設して、その貫
通孔を通して残留ガスを内蓋外に噴出させる構成にして
もよい。
は、薬品,消毒液,化粧品,洗浄液,潤滑液,殺虫液,
塗装液等に限らず、その他の液体又は発砲液等の内容物
を収容するエアゾール容器に適用できる。また、これら
内容物を加圧する封入ガスも、可燃性の液化石油ガス
(LPG)に限らず、その他の可燃性,不燃性の内容物
との間で化学的に反応しないガスが使用できる。
れば、残留ガスを抜く際に、蓋を被嵌した状態で、蓋の
内蓋部分を単に押圧するだけで、噴射ボタンが継続的に
押し下げられて、ノズルの開閉口が開放されたままにな
って、簡単に残留ガスを抜き取ることができる。また、
残留ガスを抜く際に、外蓋及び内蓋の反転されたバネ圧
力が加わって噴射ボタンをより確実に押圧し、残留ガス
を確実に抜き取ることができる。
断により、蓋の天井部が開口されて、開放された開放口
からガス抜き取り状況が確認できる。しかも、残留ガス
が内蓋内にこもることなく、切欠部や貫通孔を通して内
蓋外へ円滑に噴出できる。
図(A)及び平面図(B)である。
一部断面側面図である。
図(A)及び平面図(B)である。
一部断面側面図である。
使用状態の断面図である。
態を示す断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 容器上部全体を覆う筒状の外蓋と、容器
上部のマウンテンカップ部に支持されるとともに該マウ
ンテンカップ部の中央部にノズルを介して取り付けられ
た噴射ボタンを覆う筒状の内蓋とを有し、前記外蓋と内
蓋とが一体になった蓋を備えたエアゾール容器におい
て、 前記外蓋と内蓋とを連結して一体にする連結部と、ガス
抜きの際に前記マウンテンカップ部のかしめ縁に係合す
る前記内蓋の筒体縁に設けられた係止突起とを具備した
ことを特徴とする蓋を備えたエアゾール容器。 - 【請求項2】 前記外蓋と内蓋とを一体にした連結部
は、可撓性を有することを特徴とする請求項1に記載し
た蓋を備えたエアゾール容器。 - 【請求項3】 前記外蓋と内蓋とを一体にした連結部
は、軟弱性を有することを特徴とする請求項1に記載し
た蓋を備えたエアゾール容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11186100A JP2001019067A (ja) | 1999-06-30 | 1999-06-30 | 蓋を備えたエアゾール容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11186100A JP2001019067A (ja) | 1999-06-30 | 1999-06-30 | 蓋を備えたエアゾール容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001019067A true JP2001019067A (ja) | 2001-01-23 |
Family
ID=16182373
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11186100A Pending JP2001019067A (ja) | 1999-06-30 | 1999-06-30 | 蓋を備えたエアゾール容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001019067A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002096777A1 (fr) | 2001-05-31 | 2002-12-05 | Yoshino Kogyosho Co., Ltd. | Reservoir aerosol pourvu d'un bouchon |
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-
1999
- 1999-06-30 JP JP11186100A patent/JP2001019067A/ja active Pending
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